JP6300636B2 - ウェビング装置 - Google Patents

ウェビング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6300636B2
JP6300636B2 JP2014106180A JP2014106180A JP6300636B2 JP 6300636 B2 JP6300636 B2 JP 6300636B2 JP 2014106180 A JP2014106180 A JP 2014106180A JP 2014106180 A JP2014106180 A JP 2014106180A JP 6300636 B2 JP6300636 B2 JP 6300636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
webbing
width direction
coupling portion
shoulder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014106180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015221598A (ja
Inventor
智也 馬越
智也 馬越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2014106180A priority Critical patent/JP6300636B2/ja
Publication of JP2015221598A publication Critical patent/JP2015221598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300636B2 publication Critical patent/JP6300636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両の乗員に装着されるウェビングに袋体が設けられるウェビング装置に関する。
下記特許文献1に記載のエアベルト装置では、エアベルトの膨張可能部内にガスが供給されることで、膨張可能部が膨張される。また、膨張可能部の対向される第1層と第2層とが連結部によって連結されている。
ところで、このエアベルト装置では、膨張可能部の第1層と第2層との連結部による連結位置が膨張可能部の幅方向中央に対し対称に配置されており、膨張可能部の膨張量が膨張可能部の幅方向両側で同一にされる。
ここで、このようなエアベルト装置では、膨張可能部が膨張により幅方向に変位できるのが好ましい場合がある。
特開2007−210420号公報
本発明は、上記事実を考慮し、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に変位させることができるウェビング装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング装置は、車両の乗員に装着されるウェビングに設けられると共に、第1層と第2層とが対向されて設けられ、内部に流体が供給されることで膨張される袋体と、前記袋体の前記ウェビング幅方向中央に対し非対称な位置において前記第1層と前記第2層とを結合する結合部と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング装置は、請求項1に記載のウェビング装置において、乗員の胸部に配置される前記結合部を前記袋体の前記ウェビング幅方向中央に対し上側にずらして配置している。
請求項3に記載のウェビング装置は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング装置において、前記結合部を前記袋体の前記ウェビング幅方向端に接続している。
請求項4に記載のウェビング装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のウェビング装置において、前記結合部を前記ウェビングの幅方向端に対向させている。
請求項5に記載のウェビング装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のウェビング装置において、前記袋体が膨張されることで前記ウェビングが幅方向に変位される。
請求項6に記載のウェビング装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のウェビング装置において、前記結合部を前記ウェビングの幅方向に対し非平行に延伸させている。
請求項1に記載のウェビング装置では、車両の乗員に装着されるウェビングに袋体が設けられており、袋体内に流体が供給されることで、袋体が膨張される。また、袋体に第1層と第2層とが対向されて設けられている。
ここで、結合部が袋体の第1層と第2層とを袋体のウェビング幅方向中央に対し非対称な位置において結合する。このため、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に変形させることができ、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に変位させることができる。
請求項2に記載のウェビング装置では、乗員の胸部に配置される結合部が袋体のウェビング幅方向中央に対し上側にずらされて配置されている。このため、乗員の胸部に配置される袋体を膨張により下側に変形させることができ、当該袋体を膨張により下側に変位させることができて、袋体から乗員の胸部に作用される荷重を低減できる。
請求項3に記載のウェビング装置では、結合部が袋体のウェビング幅方向端に接続されている。このため、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に効果的に変形させることができ、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に効果的に変位させることができる。
請求項4に記載のウェビング装置では、結合部がウェビングの幅方向端に対向されている。このため、袋体内に供給される流体の圧力が結合部の流体供給側において高くなることで、袋体がウェビングの幅方向端に沿って屈曲されることを抑制できる。
請求項5に記載のウェビング装置では、袋体が膨張されることで、ウェビングが幅方向に変位される。このため、ウェビングからの荷重が作用される乗員の位置を調整できる。
請求項6に記載のウェビング装置では、結合部がウェビングの幅方向に対し非平行に延伸されている。このため、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に効果的に変形させることができ、袋体を膨張によりウェビングの幅方向に効果的に変位させることができる。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置のバッグ展開時を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるエアベルトの主要部を示す展開平面図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるエアベルトを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるエアベルトを示す断面図(図3の4−4線断面図)である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置におけるエアベルトの主要部を示す展開平面図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明のウェビング装置が適用された第1実施形態に係るシートベルト装置10が正面図にて示されている。なお、図1では、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
図1に示す如く、本実施形態に係るシートベルト装置10は、車両のシート12に装備されており、シート12の前方、右方及び上方は、それぞれ車両の前方、右方及び上方に向けられている。シート12の下部には、シートクッション12Aが設けられると共に、シート12の後部には、シートバック12Bが設けられており、シート12には、車両の乗員14が着座可能にされている。
シートベルト装置10は、ウェビング体としての長尺略帯状のエアベルト16を備えており、エアベルト16には、長手方向に沿って、長尺帯状のウェビング18(ベルト)が設けられている。
ウェビング18は、長手方向基端側から、格納手段としての巻取装置20に巻取られて格納されており、巻取装置20は、シート12の車幅方向外側部かつ上部の車両後側における車体(シート12でもよい)に固定されると共に、ウェビング18が車両前側へ引出されている。巻取装置20には、ロック機構(図示省略)が設けられており、車両の緊急時(衝突時(巻取装置20からのウェビング18の急激な引出し時及び車両の急減速時)等の所定の機会)には、ロック機構が作動されて巻取装置20からのウェビング18の引出しをロックする。
ウェビング18の巻取装置20より長手方向先端側部分は、上支持部としてのショルダアンカ22に長手方向へ移動可能に挿通されて支持されており、ショルダアンカ22は、シート12の車幅方向外側部かつ上部の車両後側における車体(シート12でもよい)に固定されている。ウェビング18の長手方向先端は、外支持部としてのアンカ24に支持されており、アンカ24は、シート12後部の車幅方向外側かつ下側の車体(シート12でもよい)に固定されている。
ウェビング18のショルダアンカ22とアンカ24との間の部分は、装着部としてのタング26に長手方向へ移動可能に挿通されている。さらに、シート12後部の車幅方向内側かつ下側の車体(シート12でもよい)には、内支持部としてのバックル28が固定されている。
タング26は、バックル28に対し着脱可能にされており、巻取装置20からウェビング18が引出されると共に、タング26がバックル28に装着されて支持されることで、シート12に着座した乗員14にウェビング18が前側から装着される。これにより、ウェビング18がタング26への挿通部分において折返されることで、ウェビング18のショルダアンカ22とタング26との間の部分が、ショルダウェビング18A(ショルダベルト)にされて、乗員14の肩部及び胸部等に斜め方向へ装着されると共に、ウェビング18のタング26とアンカ24との間の部分が、ラップウェビング18B(ラップベルト)にされて、乗員14の腰部に横方向へ装着される。
図1〜図4に示す如く、エアベルト16には、長手方向に沿って、袋体としての長尺袋状のバッグ30が設けられており、バッグ30は、ウェビング18のショルダウェビング18Aからラップウェビング18Bまでの範囲に配置されて、ウェビング18と共にタング26に長手方向へ移動可能に挿通されている。バッグ30は、幅方向中央線に対し対称な形状にされており、バッグ30の幅方向中央線は、ウェビング18の幅方向中央線に沿って配置されている。バッグ30の幅方向寸法は、ウェビング18の幅方向寸法に比し大きくされており、バッグ30の幅方向両側部は、ウェビング18の幅方向外側に延出されている。
バッグ30の幅方向中央部は、ウェビング18の肉厚方向一側に配置されており、バッグ30のアンカ24周辺以外の部分は、幅方向一側部(上側部)がウェビング18の肉厚方向他側に折畳まれると共に、幅方向他側部(下側部)がバッグ30の幅方向一側部のウェビング18とは反対側においてウェビング18の肉厚方向他側に折畳まれている。ウェビング18が乗員14に装着された際には、バッグ30がウェビング18と共にタング26への挿通部分において折返されて、バッグ30の幅方向中央部が、ショルダウェビング18Aの位置においてウェビング18の乗員14側に配置されると共に、ラップウェビング18Bの位置においてウェビング18の乗員14とは反対側に配置される。
バッグ30は、所謂袋織によって袋状に形成されており、バッグ30には、ウェビング18とは反対側における第1層としての長尺帯状の表層32Aと、ウェビング18側における第2層としての長尺帯状の裏層32Bと、が設けられている。バッグ30の幅方向両端及び長手方向基端部(ウェビング18長手方向基端側の端部)近傍の全体には、それぞれ側結合部34A及び端結合部34Bが形成されており、側結合部34A及び端結合部34Bは、所謂一重織によって形成されて、表層32Aと裏層32Bとが結合されている(一体にされている)。これにより、バッグ30は、内部(表層32Aと裏層32Bとの間)が長手方向先端(ウェビング18長手方向先端側の端)において開放されている。また、バッグ30における長手方向先端部近傍の裏層32B及び長手方向基端部は、縫合によってウェビング18に結合されている。
バッグ30には、ショルダウェビング18Aの位置において、結合部としての第1結合部36が所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の第1結合部36は、バッグ30の長手方向において等間隔に配置されると共に、バッグ30における乗員14の肩部から胸部下側近傍に対向される範囲に配置されている。第1結合部36は、略長尺矩形状にされており、第1結合部36は、長手方向がバッグ30の幅方向に平行に配置されると共に、長手方向両端部が半円状にされている。第1結合部36は、所謂一重織によって形成されて、表層32Aと裏層32Bとを結合しており(一体にしており)、第1結合部36とバッグ30の側結合部34Aとの間には、バッグ30の幅方向において、隙間が形成されている。第1結合部36は、バッグ30の幅方向一側(上側)にずれた位置に配置されており、第1結合部36は、バッグ30の幅方向中央線に対し非対称に配置されている。第1結合部36のバッグ30幅方向内側部分は、ウェビング18の幅方向一側部分(上側部分)にウェビング18の肉厚方向において対向されており、第1結合部36のバッグ30幅方向内側部分は、ウェビング18(ショルダウェビング18A)の幅方向一側部分に縫合によって結合されている。
バッグ30には、所定数の第1結合部36より長手方向先端側近傍におけるショルダウェビング18Aの位置において、追加結合部としての第2結合部38が所定数(本実施形態では2個)形成されており、所定数の第2結合部38は、バッグ30の長手方向における位置を一致されている。第2結合部38は、略矩形状にされており、第2結合部38は、長手方向がバッグ30の幅方向に平行に配置されると共に、長手方向両端部が半円状にされている。第2結合部38は、所謂一重織によって形成されて、表層32Aと裏層32Bとを結合しており(一体にしており)、第2結合部38とバッグ30の側結合部34Aとの間及び第2結合部38間には、バッグ30の幅方向において、隙間が形成されている。所定数の第2結合部38は、バッグ30の幅方向中央線に対し対称に配置されており、第2結合部38のバッグ30幅方向内側部分は、ウェビング18の幅方向外側部分にウェビング18の肉厚方向において対向されている。また、バッグ30の幅方向一側(上側)における第2結合部38は、第1結合部36にバッグ30の長手方向において対向されている。
エアベルト16には、長手方向に沿って、被覆部材としての筒状のカバー40が設けられており、カバー40は、可撓性を有している。カバー40は、バッグ30のアンカ24周辺以外の部分を被覆(収容)しており、カバー40は、ウェビング18及びバッグ30と共にタング26に長手方向へ移動可能に挿通されている。
エアベルト16には、長手方向に沿って、供給部材としての筒状のチューブ42が設けられており、チューブ42は、可撓性を有している。チューブ42は、バッグ30の長手方向先端(開放端)からバッグ30内に挿入されると共に、長手方向先端(ウェビング18長手方向先端側の端)がバッグ30の長手方向先端から延出されており、チューブ42は、アンカ24周辺以外の部分において、バッグ30の幅方向一側部(上側部)内に配置されている。チューブ42の長手方向基端側(ウェビング18長手方向基端側)は、バッグ30の第2結合部38近傍まで延伸されており、チューブ42の長手方向基端は、ショルダウェビング18Aの位置に配置されて、バッグ30の第1結合部36及び幅方向一側(上側)の第2結合部38にバッグ30の長手方向において対向されている。
チューブ42の長手方向先端内には、供給手段としてのインフレータ44(図1参照)が連通されており、車両の緊急時(衝突検知時等の所定の機会)には、インフレータ44が流体としての高圧のガスを瞬時に発生してチューブ42内に供給する。このため、当該ガスがチューブ42内を介してバッグ30内に供給されることで、カバー40が破断されつつ、バッグ30がウェビング18の肉厚方向一側において膨張展開される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置10では、巻取装置20からウェビング18が引出されて、タング26がバックル28に装着されることで、シート12に着座した乗員14にウェビング18が前側から装着されて、ウェビング18のショルダウェビング18Aが乗員14の肩部及び胸部等に斜め方向へ装着されると共に、ウェビング18のラップウェビング18Bが乗員14の腰部に横方向へ装着される。
車両の緊急時(衝突時等)には、巻取装置20のロック機構が作動されて、巻取装置20からのウェビング18の引出しがロックされる。このため、ウェビング18のショルダウェビング18Aが乗員14の肩部及び胸部等を拘束すると共に、ウェビング18のラップウェビング18Bが乗員14の腰部を拘束する。
さらに、車両の緊急時(衝突検知時等)には、インフレータ44が高圧のガスを瞬時に発生して、当該ガスがチューブ42内を介してバッグ30内に供給されることで、カバー40が破断されつつ、バッグ30がウェビング18の肉厚方向一側において膨張展開される。このため、バッグ30によって乗員14の運動エネルギーが吸収されて(乗員14からバッグ30への荷重によってバッグ30内のガスが徐々に排出されて)、ウェビング18から乗員14に作用される荷重が低減される。
ここで、バッグ30における乗員14の肩部から胸部下側近傍に対向される範囲に第1結合部36が設けられており、第1結合部36は、バッグ30の幅方向中央線(ウェビング18の幅方向中央線)に対し非対称に配置されて、バッグ30の幅方向一側(上側)にずれた位置においてバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを結合している。
このため、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置における膨張展開が第1結合部36によってバッグ30の幅方向一側において抑制されることで、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開によりバッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開によりバッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置から乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を効果的に低減できる。
さらに、第1結合部36がショルダウェビング18Aに結合されている。このため、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置における膨張展開よりショルダウェビング18Aをバッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、ショルダウェビング18Aをバッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、ショルダウェビング18Aから乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を効果的に低減できる。
しかも、上述の如く、第1結合部36がバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを結合している。このため、第1結合部36がバッグ30の表層32Aと裏層32Bとをテザーを介して連結する場合とは異なり、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置における膨張展開が第1結合部36によってバッグ30の幅方向一側において効果的に抑制されることで、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開によりバッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に効果的に湾曲変形させることができて、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開によりバッグ30の幅方向他側へ効果的に変位させることができる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置及びショルダウェビング18Aから乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を一層効果的に低減できる。
また、第1結合部36がバッグ30の幅方向に延伸されており、第1結合部36の長手方向中間部がショルダウェビング18Aの幅方向一側端(上側端)にウェビング18の肉厚方向において対向されている。このため、バッグ30が膨張展開される際には、チューブ42内を介してバッグ30内に供給されるガスの圧力が第1結合部36のチューブ42側において高くなることで、バッグ30がショルダウェビング18Aの幅方向一側端に沿って屈曲されることを抑制できる。しかも、当該ガスが第1結合部36によってバッグ30の幅方向に案内されることで、バッグ30の幅方向への膨張展開力を大きくできる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を幅方向へ効果的に膨張展開させることができ、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置によって乗員14の運動エネルギーを効果的に吸収できて、ショルダウェビング18Aから乗員14に作用される荷重を効果的に低減できる。
さらに、第2結合部38がバッグ30の幅方向に延伸されており、第2結合部38の長手方向中間部がショルダウェビング18Aの幅方向両端にウェビング18の肉厚方向において対向されている。このため、バッグ30が膨張展開される際には、チューブ42内を介してバッグ30内に供給されるガスの圧力が第2結合部38のチューブ42側において高くなることで、バッグ30がショルダウェビング18Aの幅方向両端に沿って屈曲されることを抑制できる。しかも、当該ガスが第2結合部38によってバッグ30の幅方向に案内されることで、バッグ30の幅方向への膨張展開力を大きくできる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を幅方向へ一層効果的に膨張展開させることができ、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置によって乗員14の運動エネルギーを一層効果的に吸収できて、ショルダウェビング18Aから乗員14に作用される荷重を一層効果的に低減できる。
また、上述の如く、バッグ30及びウェビング18がバッグ30の膨張展開により幅方向へ湾曲変形される。このため、バッグ30の膨張展開前及び膨張展開終了後(バッグ30内のガスの排出後)には、バッグ30及びウェビング18が幅方向へ湾曲変形されないことで、ウェビング18の巻取装置20への巻取り(格納)にバッグ30による影響が出ることを抑制又は防止できると共に、ウェビング18による乗員14の拘束性能にバッグ30による影響が出ることを抑制又は防止できる。
さらに、上述の如く、バッグ30が膨張展開により幅方向へ湾曲変形される。このため、バッグ30を幅方向へ湾曲変形させた袋状に製織する必要がない。しかも、仮に幅方向へ湾曲変形されない帯状の基布から切取ったバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを縫合してバッグ30を製造する場合でも、基布からバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを容易に(基布に無駄になる部分がなく)切取ることができる。これにより、バッグ30の製造を容易にできる。
また、第1結合部36及び第2結合部38が、一重織によって形成されて、表層32Aと裏層32Bとを結合している。このため、バッグ30の製織時に第1結合部36及び第2結合部38を形成でき、バッグ30に第1結合部36及び第2結合部38を容易に設けることができる。
[第2実施形態]
図5には、本発明のウェビング装置が適用された第2実施形態に係るシートベルト装置50におけるエアベルト16の主要部が展開平面図にて示されている。
本実施形態に係るシートベルト装置50は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5に示す如く、本実施形態に係るシートベルト装置50のエアベルト16では、バッグ30における所定数の第1結合部36の長手方向がバッグ30の幅方向に非平行に配置されている。バッグ30の長手方向基端側(ウェビング18長手方向基端側)における第1結合部36は、バッグ30の幅方向内側へ向かうに従いバッグ30の長手方向基端側へ向かう方向に傾斜されており、バッグ30の長手方向先端側(ウェビング18長手方向先端側)における第1結合部36は、バッグ30の幅方向内側へ向かうに従いバッグ30の長手方向先端側へ向かう方向に傾斜されている。さらに、バッグ30の長手方向外側における第1結合部36は、バッグ30の長手方向内側における第1結合部36に比し、バッグ30の幅方向に対する傾斜角度を大きくされている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、バッグ30の第1結合部36の長手方向がバッグ30の幅方向に非平行に配置されて、バッグ30の長手方向基端側における第1結合部36がバッグ30の幅方向内側へ向かうに従いバッグ30の長手方向基端側へ向かう方向に傾斜されると共に、バッグ30の長手方向先端側における第1結合部36がバッグ30の幅方向内側へ向かうに従いバッグ30の長手方向先端側へ向かう方向に傾斜されている。
このため、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により一層バッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により一層バッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置から乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を一層効果的に低減できる。
しかも、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置における膨張展開よりショルダウェビング18Aを一層バッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、ショルダウェビング18Aを一層バッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、ショルダウェビング18Aから乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を一層効果的に低減できる。
さらに、バッグ30の長手方向外側における第1結合部36が、バッグ30の長手方向内側における第1結合部36に比し、バッグ30の幅方向に対する傾斜角度を大きくされている。
このため、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により更に一層バッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により更に一層バッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置から乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を更に一層効果的に低減できる。
しかも、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置における膨張展開よりショルダウェビング18Aを更に一層バッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、ショルダウェビング18Aを更に一層バッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。これにより、ショルダウェビング18Aから乗員14の胸部(特に胸部の下部の左右方向中央部)及び首部に作用される荷重を更に一層効果的に低減できる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30の第1結合部36と側結合部34Aとの間に隙間を形成した。しかしながら、バッグ30の第1結合部36と側結合部34Aとを接続してもよい。この場合、バッグ30が膨張展開される際には、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により効果的にバッグ30の幅方向他側(下側)へ凸状に湾曲変形させることができて、バッグ30のショルダウェビング18Aの位置を膨張展開により効果的にバッグ30の幅方向他側へ変位させることができると共に、ショルダウェビング18Aを効果的にバッグ30の幅方向他側へ変位させることができる。しかも、バッグ30が膨張展開される際には、チューブ42内を介してバッグ30内に供給されるガスの圧力が第1結合部36のチューブ42側において効果的に高くなることで、バッグ30がショルダウェビング18Aの幅方向一側端に沿って屈曲されることを効果的に抑制できると共に、当該ガスが第1結合部36によってバッグ30の幅方向に効果的に案内されることで、バッグ30の幅方向への膨張展開力を効果的に大きくできる。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30における乗員14の肩部から胸部下側近傍に対向される範囲に第1結合部36を設けた。しかしながら、バッグ30の何れの長手方向位置に第1結合部36を設けてもよく、例えば、バッグ30のラップウェビング18Bの位置に第1結合部36を設けてもよい。
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30の第1結合部36をバッグ30の幅方向一側(上側)にずれた位置に配置した。しかしながら、バッグ30の第1結合部36をバッグ30の幅方向他側(下側)にずれた位置に配置してもよい。
しかも、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30の第1結合部36をバッグ30の幅方向一側にずれた位置に配置した。しかしながら、バッグ30の第1結合部36はバッグ30の幅方向中央線に対し非対称に配置すればよい。例えば、バッグ30の第1結合部36の配置密度をバッグ30の幅方向一側と幅方向他側とで相違させればよく、バッグ30の第1結合部36の配置数をバッグ30の幅方向一側と幅方向他側とで相違させてもよく、バッグ30の第1結合部36の大きさ(面積)をバッグ30の幅方向一側と幅方向他側とで相違させてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30の第1結合部36及び第2結合部38が一重織によって形成されてバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを結合した。しかしながら、バッグ30の第1結合部36及び第2結合部38の少なくとも一方が例えば縫合又は接着によってバッグ30の表層32Aと裏層32Bとを重ねた状態で結合してもよい。
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態では、バッグ30(幅方向中央部)がウェビング18の肉厚方向一側に配置されて、バッグ30がウェビング18の肉厚方向一側において膨張展開される。しかしながら、バッグ30(例えば幅方向中央部)がウェビング18の肉厚方向他側に配置されて、バッグ30がウェビング18の肉厚方向他側において膨張展開されてもよい。さらに、バッグ30がウェビング18の内部(肉厚方向中間)に配置されて、バッグ30がウェビング18の内部(肉厚方向中間)において膨張展開されてもよい。しかも、バッグ30がウェビング18の長手方向中間(ウェビング18の長手方向基端側部分と長手方向先端側部分との間)に配置されて、バッグ30がウェビング18の長手方向中間(ウェビング18の長手方向基端側部分と長手方向先端側部分との間)において膨張展開されてもよい。
10 シートベルト装置(ウェビング装置)
14 乗員
18 ウェビング
30 バッグ(袋体)
32A 表層(第1層)
32B 裏層(第2層)
36 第1結合部(結合部)
50 シートベルト装置(ウェビング装置)

Claims (6)

  1. 車両の乗員に装着されるウェビングに設けられると共に、第1層と第2層とが対向されて設けられ、内部に流体が供給されることで膨張される袋体と、
    前記袋体の前記ウェビング幅方向中央に対し非対称な位置において前記第1層と前記第2層とを結合して前記袋体の膨張されない部分を形成する結合部と、
    を備えたウェビング装置。
  2. 乗員の胸部に配置される前記結合部を前記袋体の前記ウェビング幅方向中央に対し上側にずらして配置した請求項1記載のウェビング装置。
  3. 前記結合部を前記袋体の前記ウェビング幅方向端に接続した請求項1又は請求項2記載のウェビング装置。
  4. 前記結合部を前記ウェビングの幅方向端に対向させた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のウェビング装置。
  5. 前記袋体が膨張されることで前記ウェビングが幅方向に変位される請求項1〜請求項4の何れか1項記載のウェビング装置。
  6. 前記結合部を前記ウェビングの幅方向に対し非平行に延伸させた請求項1〜請求項5の何れか1項記載のウェビング装置。
JP2014106180A 2014-05-22 2014-05-22 ウェビング装置 Active JP6300636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106180A JP6300636B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 ウェビング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106180A JP6300636B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 ウェビング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015221598A JP2015221598A (ja) 2015-12-10
JP6300636B2 true JP6300636B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=54784896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014106180A Active JP6300636B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 ウェビング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6300636B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5282648A (en) * 1992-06-01 1994-02-01 Simula Inc. Inflatable body and head restraint system
JPH11342827A (ja) * 1998-06-04 1999-12-14 Honda Motor Co Ltd エアベルト装置
JP2007210420A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Takata Corp エアベルト及びエアベルト装置
JP5914167B2 (ja) * 2012-05-25 2016-05-11 タカタ株式会社 乗員保護装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015221598A (ja) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4539771B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP6265834B2 (ja) ウェビング装置
JP6345340B2 (ja) テザー式ガス供給充填管を備えた膨張可能シートベルト
JP4924667B2 (ja) 乗員拘束装置
JP2019048633A (ja) 膨張式シートベルトの折り畳みパターン
JP4735078B2 (ja) 乗員拘束ベルト及び乗員拘束装置
JP6126969B2 (ja) シートベルト装置
JP5850008B2 (ja) エアベルト装置
JP2008247087A (ja) 乗員拘束装置
US7398995B2 (en) Air belt
JP7245351B2 (ja) エアバッグ装置及び車両用シート
JP5594166B2 (ja) シートクッションエアバッグ装置
WO2016194506A1 (ja) エアベルト装置
JP6175012B2 (ja) シートベルト装置の製造方法
JP4687300B2 (ja) 乗員拘束装置
JP3767173B2 (ja) エアベルト用バッグ
JP6441093B2 (ja) エアベルト装置
JP6300636B2 (ja) ウェビング装置
JP5871475B2 (ja) 乗員保護装置
JP2008100649A (ja) 乗員拘束装置
JP6200856B2 (ja) ウェビング装置
JP6348850B2 (ja) シートベルト装置及びシートベルト装置の製造方法
JP2010120410A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP6434738B2 (ja) シートベルト及びシートベルト装置
CN114802086A (zh) 远侧气囊装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6300636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150