JP6300255B2 - 圧電素子、圧電アクチュエータおよび圧電トランス - Google Patents

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Description

本発明は、電圧の印加により伸縮する積層型の圧電素子、圧電アクチュエータおよび圧電トランスに関する。
従来、圧電素子の電極には、特性および使いやすさコストの面からAg(銀)またはAg/Pd(銀パラジウム)などAgを主体とした材料が使用されることが多い。このような銀を主体とした電極材料は、Agがマイグレーションを起こし、絶縁劣化を起こすという問題があった。
例えば、特許文献1には、応力緩和層をハード化元素が添加された材料で形成し、応力緩和層における金属陽イオンやハロゲン陰イオンの移動度を低下させた圧電素子が記載されている。
また、特許文献2には、マイグレートしようとするNa、Mg、K、Ca等の不純物元素や酸素イオンが捕らえられるマイグレーション防止用導体パターンにより発熱抵抗体の電気抵抗値の変化を小さく抑え、異常発熱を防止するセラミックヒータが記載されている。
特開2014−187061号公報 実開平5−43495号公報
上記の文献では、電圧がかかる領域に特別な材料を用いたり、特別な電極のパターンを採用したりすることで、本来の性能を犠牲にしつつ特性マイグレーションを防止している。したがって、程度により十分な性能を確保できない場合がありうる。また、Pt(白金)を電極として使用することなども言及されているが、特に金属のマイグレーションの防止のために電極材料の構成を調整するという発想は見られない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、Agのマイグレーションを阻止することで、良好な特性を長期間維持しつつ寿命を長くできる圧電素子、圧電アクチュエータ、圧電トランスおよび電極材料を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の圧電素子は、電圧の印加により伸縮する積層型の圧電素子であって、素子本体の表面に設けられた外部電極と、前記外部電極に接続された内部電極と、前記内部電極と交互に積層された圧電層と、を備え、前記内部電極または外部電極に用いられる電極材料は、AgとPdとが重量比で60/40〜85/15で構成される母材を有し、前記母材に対し0.1wt%〜10wt%のPtを含有することを特徴としている。
これにより、Agのマイグレーションを阻止でき、Agがイオン化しセラミック内部あるいは表面に拡散しない。その結果、絶縁劣化を防止でき、圧電素子の寿命を長くできる。また、良好な特性を長期間維持することができる。
(2)また、本発明の圧電素子は、前記電極材料が、0.5wt%〜5.0wt%のPtを含有することを特徴としている。これにより、さらにAgのマイグレーションの防止の効果を向上することができる。
(3)また、本発明の圧電素子は、前記内部電極の間隔が、30μm〜500μmであることを特徴としている。これにより、圧電素子は特性を高めつつ、Agのマイグレーションを阻止できる。
(4)また、本発明の圧電アクチュエータは、上記(1)または(2)記載の圧電素子を直列に連結して形成されたアクチュエータ本体と、前記連結された圧電素子を電気的に接続するリード部材と、を備えることを特徴としている。これにより、耐久性の高い圧電アクチュエータを実現できる。
(5)また、本発明の圧電トランスは、1次側から入力された電圧を昇圧または降圧して2次側から出力する請求項1または請求項2記載の圧電素子を備えることを特徴としている。これにより、優れた性能を維持できる圧電トランスを実現できる。
本発明によれば、Agのマイグレーションを阻止することで、良好な特性を長期間維持しつつ寿命を長くできる。
(a)、(b)、(c)それぞれ本発明の圧電素子を示す斜視図および側断面図、ならびに圧電アクチュエータを示す側断面図である。 本発明の圧電素子を示す斜視図である。 Ag/Pd(70/30)を母材とする各電極の成分および1000時間の連続駆動試験の結果を示す表である。 Ag/Pd(85/15)を母材とする各電極の成分および1000時間の連続駆動試験の結果を示す表である。 Ag/Pd(60/40)を母材とする各電極の成分および1000時間の連続駆動試験の結果を示す表である。 Ag/Pd(70/30)を母材とする各電極の成分および1億回の連続駆動試験結果を示す表である。 Ag/Pd(85/15)を母材とする各電極の成分および1億回の連続駆動試験結果を示す表である。 Ag/Pd(60/40)を母材とする各電極の成分および1億回の連続駆動試験結果を示す表である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
(圧電アクチュエータ用の圧電素子)
図1(a)、(b)は、圧電素子100を示す斜視図および側断面図である。矩形体に形成された積層型の圧電素子100は、圧電層103と内部電極104、105とが積層方向Zについて交互に積層され、内部電極104、105への電圧の印加により伸縮する。圧電層103は、例えばPZTのような圧電材料で構成され、厚み方向で互い違いの向きに分極されている。
内部電極104、105は、対向する素子側面上に取り出され、それぞれ外部電極106、107に接続されており、外部電極106、107からは隣り合う内部電極104、105に異なる電圧を印加できる。内部電極104、105へ電圧を印加することで各圧電層103が伸縮し、圧電素子全体が伸縮する。なお、圧電素子100は矩形体に限らず、様々な形態をとりうる。
内部電極104、105または外部電極106、107に用いられる電極材料は、Ag(銀)/Pd(パラジウム)を母材とし、0.1wt%〜10wt%のPt(白金)を含有している。これにより、Agのマイグレーションを阻止でき、Agはイオン化しセラミック内部あるいは表面に拡散しない。その結果、絶縁劣化を防止でき、圧電素子100の寿命を長くすることができる。また、良好な特性を長期間維持できる。
なお、電極材料の母材として重量比60/40〜85/15のAg/Pdを用いることが好ましい。また、電極に含有される成分はPtが好ましいが、Ptに代えてRu(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)が含有されていてもよい。
電極材料は、0.5wt%〜5.0wt%のPtを含有することがさらに好ましい。これにより、さらにAgのマイグレーションの防止の効果を向上することができる。また、このような構成は、特に内部電極104、105の間隔が、30μm〜500μmであるときに有効である。これにより、圧電素子100は特性を高めつつ、Agのマイグレーションを阻止できる。
図1(c)は、圧電アクチュエータ190を示す側断面図である。圧電アクチュエータ190は、ポジショナ用の圧電アクチュエータ190であり、圧電アクチュエータ本体110をキャップ160に嵌め込み密封して形成されている。図1(c)は、キャップ160のみ断面で示され圧電アクチュエータ本体110は側面図で示されている。
圧電アクチュエータ本体110は、圧電素子100が積層方向Zに沿って直列に接着されて形成されている。リード部材121、122は、金属製であり、それぞれ外部電極106、107に接着され、座140においてそれぞれ端子151、152に接続されている。
圧電アクチュエータ190では、端子151、152に電圧を印加されることで、圧電アクチュエータ本体110が伸縮し、チップ130に当接するキャップ160がステージ等の被駆動体に接触する。その結果、駆動された被駆動体の精密な位置合わせが可能になる。このようにして、精密な駆動ができ、耐久性の高い圧電アクチュエータ190を実現できる。また、圧電アクチュエータ190は、耐水蒸気性を有するため、繊維機械用圧電アクチュエータ、インクジェット用圧電アクチュエータ、自動車エンジンの燃料噴射用圧電アクチュエータへの応用に好適である。
(圧電アクチュエータの製造方法)
まず、圧電セラミックスのグリーンシートにAg/PdにPtを添加した電極ペーストで内部電極を印刷する、そして、グリーンシートを積層、圧着し、内部電極104、105とともに圧電層103を同時焼成する。得られた焼成体の側面に積層方向に沿って、内部電極104、105に接続するように電極ペーストを印刷して焼き付けることで外部電極106、107を形成できる。このようにして得られた焼成体を分極処理することで、圧電素子100が得られる。
このように、得られた複数の圧電素子100の端面にエポキシ等の接着剤を塗布して接着し、直列方向に連結し、圧電アクチュエータ本体110を作製する。そして、リード部材121、122を、それぞれ半田等の接着部材で外部電極106、107に固着させるとともに、座140においてそれぞれ端子151、152に接続する。そして、圧電アクチュエータ本体110をキャップ160に嵌め込み、密封して圧電アクチュエータ190を作製できる。
(圧電トランス用の圧電素子)
図2は、圧電トランス用の圧電素子200を示す斜視図である。圧電素子200は、矩形体に形成され、入力端子250から1次側に印加された入力電圧を変換(昇圧または降圧)し、変換された電圧を2次側の出力端子260へ出力する。
入力部220は、圧電体層221と交互に積層された内部電極222、223が積層されて形成されている。圧電素子200の内部電極222、223は、取出電極が素子側面において外部電極224、225に接続されている。圧電体層221は、例えばPZT等の圧電材料で構成されている。圧電体層221は、いずれも厚み方向に分極されている。外部電極224(入力電極)は、入力端子250に接続されており、外部電極225は、グランド270に接続されている。内部電極222、223および外部電極224、225は、Ag/Ptで構成されている。圧電体層231は、長手方向に分極されている。
出力部230は、圧電体層231と端面電極232(外部電極)とで形成されている。端面の外部電極232は、出力端子260に接続されている。上記のような圧電素子200は、入力電圧の印加により所定の振動モードが励起され、入力電圧が変換され、出力される。このような圧電素子200は、医療用の電源装置等の電磁気の影響を排除すべき回路で圧電トランスとして用いることが効果的である。
(圧電トランスの製造方法)
まず、圧電セラミックスのグリーンシートにAg/Ptの電極ペーストで内部電極を印刷して積層後、矩形体に加工する。そして入力部および出力部の設計に応じて、入力電力を設け、出力側の端部には端面電極を設ける。このようにして素子の外側面の所定箇所にスクリーン印刷で電極ペーストを塗布し、焼き付けて外部電極を形成する。そして、得られた焼成体を分極処理し、外部電極224、225、232にはリード線を半田付けする。
このような圧電素子200の内部電極222、223間に、長手方向の機械的な共振周波数とほぼ同じ周波数の交流電圧を印加すると、圧電素子200の長手方向に強い機械振動が励起され、外部電極232には圧電効果により、高い電圧が生じる。
(実施例)
内部電極および外部電極の成分を変えて、上記の圧電アクチュエータ用の圧電素子を作製しポジショナ用の圧電アクチュエータ190を組み立てその後、180℃で1000時間の150VDCでの連続駆動試験を行った。図3〜5は、それぞれAg/Pd(70/30)、Ag/Pd(85/15)、Ag/Pd(60/40)を母材とする各電極の成分および1000時間の連続駆動試験結果を示す表である。なお、括弧内は重量比を表す(以下、同様)。
図3に示すように、Ag/Pd(70/30)に対しPtを添加しない電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊が生じた。Ag/Pd(70/30)100wt%に対しPtを0.1wt%〜10wt%添加した電極を用いた場合には、焼成時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。一方、Ag/Pd(70/30)100wt%に対しPt12wt%またはPt15wt%の電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊は生じなかったが、焼成時のデラミネーションが生じた。
図4に示すように、Ag/Pd(85/15)に対しPtを添加しない電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊が生じた。Ag/Pd(85/15)100wt%に対しPtを0.1wt%または0.5wt%添加した電極を用いた場合には、焼成時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。
図5に示すように、Ag/Pd(60/40)100wt%に対しPtを8wt%または10wt%添加した電極を用いた場合には、焼成時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。一方、Ag/Pd(60/40)100wt%に対しPtを12wt%または15wt%添加した電極を用いた場合には、焼成時のデラミネーションが生じた。
以上より、Ag/Pdが重量比60/40〜85/15で構成される母材を有し、母材に対し0.1wt%〜10wt%のPtを含有する電極を用いた圧電素子が耐久性に優れていることが実証された。
さらに、上記の試験で耐久性に優れた電極成分の範囲で成分をわずかに変えて、上記の圧電アクチュエータ用の圧電素子を作製し、150V矩形波駆動による連続駆動試験を行った。図6〜8は、それぞれAg/Pd(70/30)、Ag/Pd(85/15)、Ag/Pd(60/40)を母材とする各電極の成分および1億回の連続駆動試験結果を示す表である。
図6に示すように、Ag/Pd(70/30)の100wt%に対しPtを0.3wt%添加した電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊が生じた。Ag/Pd(70/30)100wt%に対しPtを0.5wt%添加した電極を用いた場合には、駆動時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。
一方、Ag/Pd(70/30)100wt%に対しPt6.0wt%を添加した電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊は生じなかったが、駆動時のデラミネーションが生じた。Ag/Pd(70/30)100wt%に対しPtを5.0wt%添加した電極を用いた場合には、駆動時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。
図7に示すように、Ag/Pd(85/15)に対しPtを添加しない電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊が生じた。Ag/Pd(85/15)100wt%に対しPt0.1wt%を添加した電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊は生じなかったが、駆動時のデラミネーションが生じた。Ag/Pd(85/15)100wt%に対しPtを0.5wt%添加した電極を用いた場合には、駆動時のデラミネーションやマイグレーションによる絶縁破壊は生じなかった。
図8に示すように、Ag/Pd(60/40)100wt%に対しPtを8wt%、10wt%、12wt%または15wt%添加した電極を用いた場合には、マイグレーションによる絶縁破壊は生じなかったが、駆動時のデラミネーションが生じた。
以上より、Ag/Pdが重量比60/40〜85/15で構成される母材を有し、0.5wt%〜5wt%のPtを含有する電極を用いた圧電素子はさらに耐久性に優れていることが実証された。
100 圧電素子
103 圧電層
104、105 内部電極
106、107 外部電極
110 圧電アクチュエータ本体
121、122 リード部材
130 チップ
140 座
151、152 端子
160 キャップ
190 圧電アクチュエータ
200 圧電素子
220 入力部
221 圧電体層
222、223 内部電極
224、225、232 外部電極
230 出力部
231 圧電体層
250 入力端子
260 出力端子
270 グランド

Claims (4)

  1. 電圧の印加により伸縮する積層型の圧電素子であって、
    素子本体の表面に設けられた外部電極と、
    前記外部電極に接続された内部電極と、
    前記内部電極と交互に積層された圧電層と、を備え、
    前記内部電極および外部電極に用いられる電極材料は、AgとPdとが重量比で60/40〜85/15で構成される母材を有し、前記母材に対し0.5wt%〜5.0wt%のPtを含有することを特徴とする圧電素子。
  2. 前記内部電極の間隔が、30μm〜500μmであることを特徴とする請求項に記載の圧電素子。
  3. 請求項1または請求項記載の圧電素子を直列に連結して形成されたアクチュエータ本体と、
    前記連結された圧電素子を電気的に接続するリード部材と、を備えることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 1次側から入力された電圧を昇圧または降圧して2次側から出力する請求項1または請求項記載の圧電素子を備えることを特徴とする圧電トランス。
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