JP6292896B2 - 光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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本発明は、光学系に関し、例えばデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、TVカメラ、監視用カメラ等の撮像装置の撮像光学系として好適なものである。
撮像装置においては、広画角であること、画面全体にわたり高い光学性能を有すること、所定の長さのバックフォーカスを有することが求められている。広画角の撮影光学系として、特許文献1は負の屈折力の第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力の第2レンズ群より構成され、撮影画角120度のレトロフォーカス型の単一焦点距離の広角レンズを開示している。特許文献1では第1レンズ群の一部よりなる負の屈折力の第1Bレンズ群を移動させてフォーカシングを行っている。
また、広画角の撮像光学系として、負の屈折力のレンズ群が最も物体側に配置されたネガティブリード型のズームレンズが知られている。特許文献2は、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群より成る、広角端での撮影全画角114.7度で、ズーム比1.65程度の2群ズームレンズを開示している。このズームレンズでは、第2レンズ群の物体側の一部の正の屈折力を有する接合レンズを移動させてフォーカシングを行っている。
この他、特許文献2は、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群よりなり、広角端での撮影全画角114.7度でズーム比1.65程度の広画角の3群ズームレンズを開示している。この3群ズームレンズでは第2レンズ群の物体側の一部の正の屈折力を有する接合レンズを移動させてフォーカシングを行っている。
特開2011−227124号公報 特開2007−94174号公報
撮像装置に用いられる撮像光学系は、広画角で、フォーカシングに際して収差変動が少なく、無限遠から近距離に至る全物体距離にわたり高い解像力を有し、画面全体にわたり高い解像力を有すること等が要望されている。前述したネガティブリード型の撮像光学系は広画角で長いバックフォーカスを有する光学系を比較的容易に得ることができる。
しかしながら一般的にネガティブリード型の撮像光学系は、開口絞りに対して非対称な屈折力配置であるため、像面湾曲や歪曲などの軸外諸収差の補正が難しくなる。特に長いバックフォーカスを得るために、前群の負の屈折力を強くすると、軸外諸収差の補正が困難になる。またフォーカシングに際しての収差変動も大きくなり、全物体距離にわたり高い解像力を得るのが困難になる。
このため、ネガティブリード型の撮像光学系において、広画角化を図りつつ、フォーカシングに際して収差変動を低減し、全物体距離において高い光学性能を得るには、各レンズ群の屈折力配置を適切に設定することが重要になる。更にフォーカス用のレンズ系の選択及びフォーカス用のレンズ系のレンズ構成等を適切に設定することが重要になってくる。
特許文献1では、第1レンズ群を負の屈折力の第1Aレンズ群と、負の屈折力の第1Bレンズ群に分け、フォーカシングに際して第1Bレンズ群を移動させている。しかしながら、有効径の大きい第1レンズ群内にフォーカスレンズ群を設けるため、フォーカスレンズ群が大型化し、第1Aレンズ群とフォーカス用の第1Bレンズ群の間隔を所定量確保することが必要であるため、前玉有効径の小型化が困難であった。
特許文献2では、第2レンズ群を正の屈折力のフォーカスレンズ群と正の屈折力の固定レンズ群に分け、フォーカスレンズ群の小型化を達成している。しかしながら、フォーカシングによる像面湾曲の変動が増加する傾向があった。
本発明は、広画角で全物体距離で高い光学性能が得られる光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成され、ズーミングに際して前記前群と前記後群が互いに異なる軌跡で移動する光学系において、
前記後群はフォーカシングに際して移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、
前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
前記レンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は正であり、
広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記前群は像側へ凸状の軌跡で移動し、前記後群を構成するレンズは物体側へ移動することを特徴としている。
この他、本発明の光学系は、最も大きな空気間隔を隔てて物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成される光学系において、
前記後群は、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して像側に移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、
前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
前記レンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は正であることを特徴としている。
この他、本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成され、ズーミングに際して前記前群と前記後群が互いに異なる軌跡で移動する光学系において、
前記後群はフォーカシングに際して移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
前記レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズが接合された接合レンズGAAからなり、
前記接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNnz、前記接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpzとするとき、
1.1<Nnz/Npz<1.5
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、広画角で全物体距離にわたり高い光学性能を有する光学系が得られる。
実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図(物体距離:無限遠) (A),(B) 実施例1のズームレンズの広角端と望遠端(長焦点距離端)における縦収差図(物体距離:無限遠) (A),(B) 実施例1のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離:0.28m) 実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図(物体距離:無限遠) (A),(B) 実施例2のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離:無限遠) (A),(B) 実施例2のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離:0.28m) 実施例3の単一焦点距離よりなる光学系のレンズ断面図(物体距離:無限遠) 実施例3の単一焦点距離よりなる光学系の縦収差図(物体距離:無限遠) 実施例3の単一焦点距離よりなる光学系の縦収差図(物体距離:0.28m) 本発明の光学系を備えるカメラ(撮像装置)の要部概略図
以下、本発明の光学系及びそれを有する撮像装置の実施例について説明する。本発明の光学系は、撮像装置に用いられるレトロフォーカス型の広画角の単一焦点距離の撮影レンズや広画角のズームレンズである。尚、光学系がズームレンズのときは広角端において全系がレトロフォーカス型となっている。
本発明の光学系は、単一焦点距離の撮影光学系よりなるときは、最も大きな空気間隔を隔てて(境に、又はズームレンズのときは広角端において最も大きな空気間隔を境に、物体側から像側へ順に、負の屈折力の前群LAと、正の屈折力の後群LBから構成される。後群LBはフォーカシングに際して光軸上を移動する正の屈折力のレンズ系LFを有する。
レンズ系LFは、物体側から像側へ順に、正の屈折力のレンズユニットGA、正または
負の屈折力のレンズユニットGBを有し、レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面が
凹形状である。ここでレンズユニットとは単一レンズ又は複数のレンズを接合した接合レ
ンズをいう。
全系の焦点距離とは、単一焦点距離の撮像光学系にあっては、無限遠物体の合焦時(フォーカス時)における焦点距離を意味する。また、ズームレンズにあっては、無限遠物体の合焦時における広角端の焦点距離を意味する。
図1は実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図(物体距離:無限遠)である。図2(A),(B)は実施例1のズームレンズの広角端と望遠端(長焦点距離端)における縦収差図(物体距離:無限遠)である。図3(A),(B)は実施例1のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離0.28m)である。ここで物体距離とは後述する数値実施例をmm単位で表したときの像面から物体面までの距離であり、以下同様である。
図4は実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図(物体距離:無限遠)である。図5(A),(B)は実施例2のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離:無限遠)である。図6(A),(B)は実施例2のズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図(物体距離:0.28m)である。
図7は実施例3の単一焦点距離よりなる光学系のレンズ断面図(物体距離:無限遠)である。図8は実施例3の単一焦点距離よりなる光学系の縦収差図(物体距離:無限遠)である。図9は実施例3の単一焦点距離よりなる光学系の縦収差図(物体距離0.28m)である。図10は本発明の光学系を備えるカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
各実施例のズームレンズはビデオカメラ、デジタルカメラ、TVカメラ、監視カメラ、そして銀塩フィルムカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズ系(撮像レンズ)である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。レンズ断面図において、LAは負の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の前群である。LBは正の屈折力の後群である。各実施例では最も大きな空気間隔を境に、又はズームレンズのときは広角端における最も大きな空気間隔を境に前群LAと後群LBを分けている。
SPは撮影時の絞り値に応じた撮影光束径を制御する開口径可変の撮影光束径決定部材(以下「開口絞り」と呼ぶ)であり、前群LAと後群LBとの間に配置されている。FP1,FP2は各々不要光をカットするフレアーカット絞りである。iは物体側からレンズ群の順番を示し、Liは第iレンズ群である。LFはフォーカシングに際して移動するレンズ系である。
図1,図4のレンズ断面図において矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。実施例1,2において広角端と望遠端は各レンズ群が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が配置され、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面が配置される。
図1の実施例1のズームレンズにおいて、前群LAは負の屈折力の第1レンズ群L1より構成されている。後群LBは正の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3より構成されている。ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。具体的には広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印の如く第1レンズ群L1は像側へ凸状の軌跡で移動している。第2レンズ群L2は第1レンズ群L1との間隔を縮小しつつ物体側へ移動している。第3レンズ群L3は第2レンズ群L2との間隔を増大しつつ物体側へ移動している。
開口絞りSPは第3レンズ群L3とは異なる軌跡で移動している。フォーカシングは第2レンズ群L2よりなるレンズ系LFにより行っている。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、レンズ系LFは矢印のfocusの如く像側へ移動する。実施例1においてレンズ系LFよりも像側に配置されたレンズ(第3レンズ群L3)の合成屈折力は正である。
図4の実施例2のズームレンズにおいて、前群LAは負の屈折力を有し、後群LBは正の屈折力を有する。ズーミングに際して前群LAと後群LBは互いに異なる軌跡で移動する。
具体的には、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群LAは像側に凸状の軌跡で移動し、後群LBは前群LAとの間隔を縮小しつつ物体側へ移動している。開口絞りSPは後群LBと一体に移動している。フォーカシングは後群LBの一部のレンズ系LFで行われる。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、レンズ系LFは矢印のfocusで示す如く像側へ移動する。また実施例2においてレンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は後述する数値実施例2の数値データより正である。
図7の実施例3の単一焦点距離の撮像光学系において、前群LAは負の屈折力を有し後群LBは正の屈折力を有する。フォーカシングは後群LBの一部のレンズ系LFを移動させて行われる。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、レンズ系LFは矢印のfocusで示す如く像側へ移動する。実施例3においてレンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は後述する数値実施例3の数値データより正である。
それぞれの収差図は左から順に、球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差を表わしている。球面収差と倍率色収差を示す図において、実線はd線(587.6nm)、二点鎖線はg線(435.8nm)を表わしている。また、非点収差を示す図において、実線はd線のサジタル方向、破線はd線のメリディオナル方向を表わしている。また歪曲を示す図はd線における歪曲を表わしている。FnoはFナンバー、ωは半画角(度)である。
次に、各実施例の前述した特徴以外の特徴について説明する。各実施例の光学系は、単一焦点距離の撮影光学系よりなるときは、最も大きな空気間隔を境に、又はズームレンズのときは広角端において最も大きな空気間隔を境に、物体側から像側へ順に、負の屈折力の前群LAと、正の屈折力の後群LBを有する。
各実施例の光学系において、後群LBは光軸上を移動してフォーカスを行う正の屈折力のレンズ系LFを有している。レンズ系LFは、物体側から像側へ順に、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有している。レンズユニットGB最も物体側のレンズ面凹形状である。超広画角レンズを設計する際には、前玉有効径があまり増大しないようにしつつ、画面全体で良好なる光学性能を得ることが重要になってくる。
レトロフォーカスの光学系において、長いバックフォーカスを必要とすることは、レトロ比を大きくすることに等しい。また、著しく大きなレトロ比は、負の屈折力の前群の負の屈折力(負の屈折力の絶対値)が著しく大きくなることを意味する。正の屈折力の後群との屈折力のバランスが崩れると、光学性能が劣化する。特にペッツバール和が増加し、像面湾曲、歪曲等の軸外収差が多く発生し、これらの諸収差の補正が困難となる。
各実施例のように、正の屈折力の後群に正の屈折力のフォーカス用のレンズ系LFが配置されている場合、無限遠から近距離へのフォーカシングに際し、フォーカス用のレンズ系LFが像面側に移動し、よりレトロ比が大きくなる。このため、広角端における画角が、無限遠物体へのフォーカス時より広くなり、負の屈折力の前群を通過する軸外光線が、よりレンズの周辺部を通過することになる。この結果、近距離へのフォーカシングに際して像面湾曲がオーバーとなってしまう。
各実施例では、フォーカス用のレンズ系LFの構成を工夫することで、この課題を解決している。フォーカス用のレンズ系LFは、物体側から像側へ順に、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有している。フォーカス用のレンズ系LFは無限遠から近距離へのフォーカシングに際して像側へ移動するため、近距離では無限遠へのフォーカス時より軸外光線がレンズの周辺部を通過する。
このことを利用し、正の屈折力のレンズユニットGAの物体側のレンズ面の曲率半径を小さくすることで、物体側のレンズ面の正の屈折力を強くし、近距離へのフォーカシングに際して像面湾曲をアンダーにする作用を大きくしている。これによって、近距離へのフォーカシングに際して増大する、負の屈折力の前群で発生する像面湾曲を補正している。
また、レンズユニットGAの物体側のレンズ面の屈折力を強くしたことで発生する球面収差は、レンズユニットGBの物体側のレンズ面を凹面とすることで補正している。レンズユニットGBの物体側のレンズ面を凹形状とすることは、開口絞りSPに対して同心円に近いレンズ面とすることである。これにより、レンズユニットGBに入射する軸外光束が極端な屈折をせずに通過するようにして、像面湾曲の発生を軽減している。フォーカス用のレンズ系LFをこのような構成とすることで、全物体距離で良好な光学性能を得ている。
各実施例の光学系がズームレンズであるとき、更に好ましくは次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。それによれば各条件式に対応した効果が得られる。レンズ系LFの焦点距離をffz、広角端における全系の焦点距離をfwとする。レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1azとする。レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1bzとする。レンズユニットGAの最も像側のレンズ面とレンズユニットGBの最も物体側のレンズ面によって形成される空気レンズの焦点距離をfabzとする。広角端におけるレンズ全長をLwとする。
レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズを接合した接合レンズGAAからなる。接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNnz、接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpzとする。前群LAの焦点距離をfLAzとする。後群LBの焦点距離をfLBzとする。
このとき次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
3.0<ffz/fw<15.0 ・・・(1a)
0.1<R1az/ffz<0.5 ・・・(2a)
0.1<|R1bz/ffz|<0.6 ・・・(3a)
0.3<|fabz/ffz|<1.5 ・・・(4a)
8.0<Lw/fw<20.0 ・・・(5a)
1.1<Nnz/Npz<1.5 ・・・(6a)
1.0<|fLAz/fw|<2.0 ・・・(7a)
2.0<fLBz/fw<5.0 ・・・(8a)
各実施例の光学系が単一焦点距離のとき、更に好ましくは次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。それによれば各条件式に対応した効果が得られる。レンズ系LFの焦点距離をff、全系の焦点距離をfとする。レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1aとする。レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1bとする。レンズユニットGAの最も像側のレンズ面とレンズユニットGBの最も物体側のレンズ面によって形成される空気レンズの焦点距離をfabとする。レンズ全長をLとする。
レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズを接合した接合レンズGAAからなる。接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNn、接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpとする。前群LAの焦点距離をfLAとする。後群LBの焦点距離をfLBとする。このとき次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
3.0<ff/f<15.0 ・・・(1b)
0.1<R1a/ff<0.5 ・・・(2b)
0.1<|R1b/ff|<0.6 ・・・(3b)
0.3<|fab/ff|<1.5 ・・・(4b)
8.0<L/f<20.0 ・・・(5b)
1.1<Nn/Np<1.5 ・・・(6b)
1.0<|fLA/f|<2.0 ・・・(7b)
2.0<fLB/f<5.0 ・・・(8b)
ここで条件式(1a)乃至(8a)と条件式(1b)乃至(8b)は、光学系がズームレンズであるか単一焦点距離であるかの違いである。条件式(1a)と条件式(1b)、条件式(2a)と条件式(2b)等の互いに対応する条件式の技術的内容は同じである。例えば単一焦点距離の光学系における全系の焦点距離とレンズ全長の意味するところは、ズームレンズの光学系の広角端における全系の焦点距離と広角端におけるレンズ全長に相当する。
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1a),(1b)はフォーカス用のレンズ系LFの焦点距離を適切に設定するものである。条件式(1a),(1b)を満足することで、フォーカス用のレンズ系LFの小型化を図りつつ、良好な光学性能を得ている。
条件式(1a),(1b)の上限を超えて、フォーカス用のレンズ系LFの正の屈折力が弱くなりすぎると、フォーカス用のレンズ系LFのフォーカシングに際しての移動量が多くなり、近距離へフォーカスしたときの収差変動が大きくなってしまう。下限を超えて、フォーカス用のレンズ系LFの正の屈折力が強くなりすぎると、軸上色収差、球面収差が増大し、これらの諸収差の補正が困難となる。
条件式(2a),(2b)はレンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径を適切に設定するものである。条件式(2a),(2b)を満足することで、全物体距離で良好な光学性能を得ることを容易にしている。
条件式(2a),(2b)の上限を超えて、レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径が大きくなり過ぎると、近距離へのフォーカシングに際してレンズ系LFで発生する負の像面湾曲が少なくなる。このため、近距離へのフォーカシングに際して増大する、負の屈折力の前群より発生する正の像面湾曲を補正することが困難となる。下限を超えて、レンズユニットGAの最も物体側の面の曲率半径が小さくなり過ぎると、球面収差が増大し、この収差の補正が困難となる。
条件式(3a),(3b)はレンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径を適切に設定するものである。条件式(3a),(3b)を満足することで、全物体距離において良好な光学性能を得ることを容易にしている。
条件式(3a),(3b)の上限を超えると、レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径が大きくなり過ぎ(負の屈折力が弱くなりすぎ)、レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面で発生する正の球面収差の発生量が少なくなる。このため、レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面で発生する負の球面収差を補正することが困難となる。下限を越えると、レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径が小さくなり過ぎ(負の屈折力が強くなりすぎ)ると、正の球面収差が増大し、この球面収差を他のレンズで補正するのが困難となる。
条件式(4a),(4b)はレンズユニットGAの最も像側のレンズ面とレンズユニットGBの最も物体側のレンズ面によって構成される空気レンズの焦点距離を適切に設定するものである。条件式(4a),(4b)を満足することで、全物体距離で良好な光学性能を得ることを容易にしている。
条件式(4a),(4b)の上限を越えると、空気レンズの負又は正の屈折力が弱くなり過ぎ(屈折力の絶対値が小さくなりすぎ)、フォーカス用のレンズ系で発生する球面収差を補正することが困難となる。下限を越えると、空気レンズの負又は正の屈折力が強くなり過ぎ(屈折力の絶対値が大きくなりすぎ)、近距離へのフォーカシングの際に像面湾曲が増大し、この収差の補正が困難となる。
条件式(5a),(5b)は光学系の焦点距離とレンズ全長の比に関する。条件式(5a),(5b)は、テレ比を適切に設定するものである。条件式(5a),(5b)の上限を超え、レンズ全長が長くなりすぎると、前玉有効径の小型化が困難となる。条件式(5a),(5b)の下限を越え、レンズ全長が短くなりすぎると、ペッツバール和が正の方向に大きくなりすぎ、像面湾曲が増大し、これを補正することが困難となる。
条件式(6a),(6b)はレンズユニットGAを構成する接合レンズの負レンズの材料と正レンズの材料の屈折率比を適切に設定するものである。条件式(6a),(6b)を満足することで、接合レンズ面において球面収差を良好に補正している。条件式(6a),(6b)の上限を越えると、屈折率比が大きくなり過ぎ、ペッツバール和が正の方向に大きくなり、像面湾曲の補正が困難となる。下限を越えると、接合レンズ面での球面収差の補正作用が小さくなり、レンズユニットGAより発生する球面収差の補正が困難となる。
条件式(7a),(7b)は前群LAの負の焦点距離を適切に設定するものである。条件式(7a),(7b)の上限を超え、前群LAの負の焦点距離が長くなりすぎると(負の焦点距離の絶対値が大きくなりすぎると)、前玉有効径の小型化が困難となる。また、長いバックフォーカスを確保するのが困難となる。条件式(7a),(7b)の下限を越え、前群LAの負の焦点距離が短くなりすぎると(負の焦点距離の絶対値が小さくなりすぎると)、像面湾曲や、歪曲収差等を補正することが困難となる。
条件式(8a),(8b)は後群LBの焦点距離を規定するものである。条件式(8a),(8b)の上限を超え、後群LBの焦点距離が長くなりすぎると(後群LBの屈折力が小さくなりすぎると)、前玉有効径の小型化が困難となる。また、長いバックフォーカスを確保するのが困難となる。条件式(8a),(8b)の下限を越え、後群LBの焦点距離が短くなりすぎると(後群LBの屈折力が強くなりすぎると)、像面湾曲や、歪曲収差等を補正することが困難となる。尚、各実施例において更に好ましくは前述の条件式(1a)乃至(8a)の数値範囲を以下の如く設定するのが良い。
4.0<ffz/fw<14.0 ・・・(1aa)
0.12<R1az/ffz<0.40 ・・・(2aa)
0.12<|R1bz/ffz|<0.50・・・(3aa)
0.4<|fabz/ffz|<1.3 ・・・(4aa)
10.0<Lw/fw<18.0 ・・・(5aa)
1.15<Nnz/Npz<1.40 ・・・(6aa)
1.0<fLAz/fw<1.7 ・・・(7aa)
2.5<fLBz/fw<4.0 ・・・(8aa)
尚、実施例3において更に好ましくは条件式(1b)乃至(8b)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
4.0<ff/f<14.0 ・・・(1bb)
0.12<R1a/ff<0.40 ・・・(2bb)
0.12<|R1b/ff|<0.50 ・・・(3bb)
0.4<|fab/ff|<1.3 ・・・(4bb)
10.0<L/f<18.0 ・・・(5bb)
1.15<Nn/Np<1.40 ・・・(6bb)
1.0<fLA/f<1.7 ・・・(7bb)
2.5<fLB/f<4.0 ・・・(8bb)
各実施例において好ましくは次の構成をとるのが良い。各実施例において、レンズユニットGBは負の屈折力を有するのが良い。レンズユニットGBが負の屈折力を有することで、正の屈折力のレンズユニットGAの屈折力を強くすることが出来、レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径を小さくし易い。このため、近距離へのフォーカシングに際して像面湾曲の補正が容易となる。また、レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面を凹形状としている。これによれば、フォーカス用のレンズ系LFで発生する球面収差を補正することが容易となる。
レンズユニットGAは、物体側から像側へ順に、負レンズ、正レンズの接合レンズからなるのが良い。レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面は軸上光束が高い位置を通り、球面収差やコマ収差が大きく発生する。そこで物体側に凸面を向けた負レンズを配置することにより、該負レンズの物体側のレンズ面で大きく発生する収差を直後の接合面で補正している。また、負レンズと正レンズで色消しを行い、軸上色収差を良好に補正している。さらに、レトロフォーカス型の屈折力配置とすることが容易となり、広角端の広画角化を図りつつ、前玉有効径の小型化を容易にしている。
以上のように、各実施例によれば、広角端の撮影画角が120°を超える超広画角でありながら、全系が小型で全物体距離にわたり良好な光学性能を有する光学系が得られる。
次に、本発明の光学系を用いた一眼レフカメラシステム(撮像装置)の実施例を、図10を用いて説明する。図10において、10は一眼レフカメラ本体、11は本発明による光学系を搭載した交換レンズである。12は交換レンズ11を通して得られる被写体像を記録(受光)するフィルムや撮像素子などの記録手段である。13は交換レンズ11からの被写体像を観察するファインダー光学系、14は交換レンズ11で形成された被写体像を記録手段12とファインダー光学系13に切り替えて伝送するために回動するクイックリターンミラーである。
ファインダーで被写体像を観察する場合は、クイックリターンミラー14を介してピント板15に結像した被写体像をペンタプリズム16で正立像としたのち、接眼光学系17で拡大して観察する。撮影時にはクイックリターンミラー14が矢印方向に回動して被写体像は記録手段12に結像して記録される。18はサブミラー、19は焦点検出装置である。
このように本発明の光学系を一眼レフカメラ等の交換レンズ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を有した撮像装置が実現できる。尚、本発明の光学系はクイックリターンミラーのないカメラにも同様に適用することができる。又、プロジェクター用の投射レンズにも同様に適用することができる。
次に本発明の各実施例の数値実施例を示す。各数値実施例においてiは物体側からの面の順序を示し、riはレンズ面の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔、ndi、νdiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。BFはバックフォーカスであり、最終レンズ面から像面までの距離で示している。レンズ全長は第1レンズ面から像面までの距離である。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12,A14を各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。また[e+X]は[×10+]を意味し、[e−X]は[×10−X]を意味している。非球面は面番号の後に*を付加して示す。また、各光学面の間隔dが(可変)となっている部分は、ズーミングに際して変化するものである。また前述の各条件式と数値実施例の関係を表1に示す。
[数値実施例1]

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 100.402 3.10 1.77250 49.6 83.99
2 32.787 10.70 62.10
3 42.207 3.20 1.58443 59.4 59.67
4* 20.133 10.96 49.61
5 100.037 2.60 1.85000 40.3 46.09
6* 47.753 5.77 36.38
7 313.541 1.30 1.59522 67.7 35.84
8 24.146 7.54 30.95
9 -76.811 1.15 1.43875 94.9 30.84
10 64.103 0.89 30.46
11 39.327 6.40 1.72047 34.7 30.67
12 -123.615 (可変) 29.97
13 ∞ (可変) 17.72(フレアーカット絞り)
14(絞り) ∞ (可変) 18.91
15 20.914 1.10 2.00100 29.1 20.11
16 15.600 7.47 1.57501 41.5 19.38
17 -34.531 2.04 19.13
18 -26.292 0.90 1.91082 35.3 18.24
19 68.346 2.28 1.80518 25.4 18.57
20 -87.663 (可変) 18.72
21 ∞ 0.00 18.98(フレアーカット絞り)
22 29.727 0.95 1.88300 40.8 19.07
23 14.164 6.33 1.51742 52.4 18.30
24 -97.092 0.95 1.83481 42.7 18.40
25 117.819 0.15 18.52
26 22.677 6.42 1.49700 81.5 19.06
27 -27.253 0.20 19.64
28 -210.616 1.10 1.88300 40.8 19.59
29 16.507 7.00 1.58313 59.4 19.72
30* -89.025 (可変) 20.89
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.07039e-006 A 6=-3.66524e-009
A 8= 2.14684e-012 A10=-1.59746e-016 A12=-3.49877e-019
A14= 1.41029e-022

第4面
K =-3.08703e+000 A 4= 3.79875e-005 A 6=-6.27286e-008
A 8= 1.29970e-011 A10= 1.49707e-014

第6面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.15171e-005 A 6=-2.29358e-009
A 8= 2.08815e-010 A10=-7.57344e-013 A12= 1.20672e-015

第30面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.96961e-005 A 6= 3.33943e-008
A 8= 2.90343e-011 A10=-2.00200e-013 A12= 7.23046e-015

各種データ
ズーム比 2.05
広角 中間 望遠
焦点距離 11.33 17.32 23.28
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(度) 62.36 51.32 42.90
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 171.38 162.77 165.23
BF 39.88 52.64 65.40

d12 26.47 7.95 0.51
d13 9.51 6.65 3.80
d14 1.74 1.51 1.29
d20 3.29 3.52 3.74
d30 39.88 52.64 65.40

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -18.23
2 13 ∞
3 14 ∞
4 15 70.93
5 21 56.82
[数値実施例2]

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 66.540 2.60 1.77250 49.6 69.99
2 25.367 8.07 49.58
3 28.749 2.60 1.58383 59.4 47.72
4* 16.316 10.33 43.43
5 100.001 2.10 1.85400 40.4 40.57
6* 32.421 6.16 30.66
7 189.979 1.30 1.59522 67.7 30.34
8 39.134 5.01 28.64
9 -53.880 1.20 1.43875 94.9 28.51
10 56.561 0.15 28.22
11 36.018 7.45 1.72047 34.7 28.40
12 -99.582 (可変) 27.43
13 ∞ (可変) 16.59
14(絞り) ∞ 1.74 17.77(フレアーカット絞り)
15 20.662 1.00 2.00100 29.1 19.04
16 15.022 7.90 1.61340 44.3 18.38
17 -32.080 1.45 18.05
18 -26.143 0.90 1.91082 35.3 17.34
19 26.601 3.61 1.85478 24.8 17.60
20 -105.795 3.69 17.76
21 ∞ 0.00 17.86(フレアーカット絞り)
22 29.922 0.95 1.88300 40.8 17.89
23 14.726 6.00 1.49700 81.5 17.23
24 -106.579 0.14 17.26
25 -86.482 0.95 1.76421 50.4 17.26
26 81.303 0.15 17.35
27 21.584 6.24 1.49700 81.5 19.33
28 -28.319 0.20 19.84
29 -261.504 1.05 1.88300 40.8 19.82
30 19.182 5.48 1.58313 59.4 19.94
31* -103.197 (可変) 20.67
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 6.42646e-006 A 6=-8.86916e-009
A 8= 1.26766e-011 A10=-9.48216e-015 A12= 3.74162e-018
A14=-2.77582e-022

第4面
K =-1.00193e+000 A 4= 9.47246e-006 A 6=-3.04033e-008
A 8=-9.25956e-011 A10= 1.29892e-013

第6面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.20599e-005 A 6= 2.45095e-008
A 8= 5.49604e-010 A10=-3.00594e-012 A12= 8.33695e-015

第31面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.69196e-005 A 6= 2.94334e-008
A 8= 8.62945e-010 A10=-6.99775e-012 A12= 3.65541e-014

各種データ
ズーム比 1.88
広角 中間 望遠
焦点距離 12.36 17.82 23.28
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(度) 60.26 50.52 42.90
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 158.46 152.79 155.01
BF 40.01 51.17 62.34

d12 20.62 6.58 0.44
d13 9.40 6.60 3.80
d31 40.01 51.17 62.34


ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -18.23
2 13 ∞
3 14 37.27
[数値実施例3]

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 63.441 2.20 1.69680 55.5 59.00
2 25.442 5.52 45.91
3 28.300 2.20 1.58313 59.4 42.76
4* 12.904 7.23 37.90
5 50.374 1.70 1.85000 40.3 31.20
6* 24.947 4.05 22.99
7 59.522 0.85 1.59522 67.7 22.32
8 15.341 4.35 19.00
9 -64.807 0.80 1.43875 94.9 18.69
10 31.693 0.20 17.51
11 20.918 10.35 1.72047 34.7 17.21
12 547.908 1.48 12.19
13 ∞ 7.86 10.62(フレアーカット絞り)
14(絞り) ∞ 0.00 13.07
15 22.443 1.42 2.00100 29.1 13.39
16 14.385 4.86 1.62004 36.3 13.07
17 -20.142 0.17 13.16
18 -20.527 0.80 1.91082 35.3 13.08
19 20.122 3.34 1.84666 23.8 13.46
20 -235.657 2.62 13.79
21 20.587 0.80 1.88300 40.8 14.78
22 12.875 6.84 1.51742 52.4 14.40
23 -13.416 0.80 1.83400 37.2 15.20
24 -160.886 0.15 17.31
25 40.147 6.23 1.49700 81.5 19.53
26 -19.300 0.20 20.70
27 54.325 1.10 1.88300 40.8 21.87
28 15.275 8.45 1.55332 71.7 21.64
29* -48.549 22.86
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.33233e-006 A 6= 1.54429e-009
A 8=-8.67461e-013 A10= 2.56875e-015 A12=-1.67470e-018
A14= 2.74451e-021

第4面
K =-1.68145e+000 A 4=-7.54012e-007 A 6=-6.22445e-008
A 8= 6.75757e-011 A10= 2.02117e-014

第6面
K = 0.00000e+000 A 4= 7.63671e-005 A 6= 1.39072e-007
A 8= 4.35972e-010 A10=-9.56156e-012 A12= 8.97876e-014

第29面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.00655e-005 A 6=-5.66525e-009
A 8= 3.94520e-010 A10=-2.36003e-012 A12= 5.91161e-015

各種データ

焦点距離 10.30
Fナンバー 2.88
半画角(度) 64.54
像高 21.64
レンズ全長 124.58
BF 38.00

LF 前群 LR 後群 L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群 La 前方レンズ部 Lb 後方レンズ部
SP 開口絞り

Claims (25)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成され、ズーミングに際して前記前群と前記後群が互いに異なる軌跡で移動する光学系において、
    前記後群はフォーカシングに際して移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、
    前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
    前記レンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は正であり、
    広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記前群は像側へ凸状の軌跡で移動し、前記後群を構成するレンズは物体側へ移動することを特徴とする光学系。
  2. 前記レンズ系LFの焦点距離をffz、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    3.0<ffz/fw<15.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1az、前記レンズ系LFの焦点距離をffzとするとき、
    0.1<R1az/ffz<0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。
  4. 前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1bz、前記レンズ系LFの焦点距離をffzとするとき、
    0.1<|R1bz/ffz|<0.6
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  5. 前記レンズユニットGAの最も像側のレンズ面と前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面により形成される空気レンズの焦点距離をfabz、前記レンズ系LFの焦点距離をffzとするとき、
    0.3<|fabz/ffz|<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  6. 前記レンズユニットGBは負の屈折力を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  7. 広角端におけるレンズ全長をLw、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    8.0<Lw/fw<20
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  8. 前記レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズが接合された接合レンズGAAからなり、
    前記接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNnz、前記接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpzとするとき、
    1.1<Nnz/Npz<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  9. 前記前群の焦点距離をfLAz、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.0<|fLAz/fw|<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  10. 前記後群の焦点距離をfLBz、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    2.0<fLBz/fw<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  11. 前記前群は負の屈折力の第1レンズ群より構成され、前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学系。
  12. 前記レンズ系LFは前記第2レンズ群であることを特徴とする請求項11に記載の光学系。
  13. 前記レンズ系LFは、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、像側に移動することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光学系。
  14. 最も大きな空気間隔を隔てて物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成される光学系において、
    前記後群は、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して像側に移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、
    前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
    前記レンズ系LFよりも像側に配置されたレンズの合成屈折力は正であることを特徴とする光学系。
  15. 前記レンズ系LFの焦点距離をff、全系の焦点距離をfとするとき、
    3.0<ff/f<15.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14に記載の光学系。
  16. 前記レンズユニットGAの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1a、前記レンズ系LFの焦点距離をffとするとき、
    0.1<R1a/ff<0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14又は15に記載の光学系。
  17. 前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1b、前記レンズ系LFの焦点距離をffとするとき、
    0.1<|R1b/ff|<0.6
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の光学系。
  18. 前記レンズユニットGAの最も像側のレンズ面とレンズユニットGBの最も物体側のレンズ面により形成される空気レンズの焦点距離をfab、前記レンズ系LFの焦点距離をffとするとき、
    0.3<|fab/ff|<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の光学系。
  19. 前記レンズユニットGBは負の屈折力を有することを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の光学系。
  20. レンズ全長をL、全系の焦点距離をfとするとき、
    8.0<L/f<20
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至19のいずれか1項に記載の光学系。
  21. 前記レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズが接合された接合レンズGAAからなり、前記接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNn、前記接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpとするとき、
    1.1<Nn/Np<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至20のいずれか1項に記載の光学系。
  22. 前記前群の焦点距離をfLA、全系の焦点距離をfとするとき、
    1.0<|fLA/f|<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至21のいずれか1項に記載の光学系。
  23. 前記後群の焦点距離をfLB、全系の焦点距離をfとするとき、
    2.0<fLB/f<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項14乃至22のいずれか1項に記載の光学系。
  24. 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の前群と、正の屈折力の後群から構成され、ズーミングに際して前記前群と前記後群が互いに異なる軌跡で移動する光学系において、
    前記後群はフォーカシングに際して移動する正の屈折力のレンズ系LFを有し、前記レンズ系LFは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズユニットGA、正または負の屈折力のレンズユニットGBを有し、前記レンズユニットGBの最も物体側のレンズ面は凹形状であり、
    前記レンズユニットGAは、負レンズと該負レンズの像側に隣接して配置された正レンズが接合された接合レンズGAAからなり、
    前記接合レンズGAAを構成する負レンズの材料の屈折率をNnz、前記接合レンズGAAを構成する正レンズの材料の屈折率をNpzとするとき、
    1.1<Nnz/Npz<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とすることを特徴とする光学系。
  25. 請求項1乃至24のいずれか1項に記載の光学系と、該光学系によって形成された像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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