JP6288399B1 - 蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法 - Google Patents

蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

蒸着用メタルマスクは複数のマスク孔を含むマスク領域を備え、マスク領域の中央以外に位置する各マスク孔の接続部は、マスク孔の全周にわたりマスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される。第1部分とマスク領域の裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、端部領域での第1ステップハイが中央領域での第1ステップハイよりも小さい。

Description

本発明は、蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法に関する。
蒸着用メタルマスクは、表面と裏面とを備え、裏面は基板などの蒸着対象と接する面であり、表面は裏面とは反対側の面である。表面から裏面までを貫通するマスク孔は、表面における開口である大開口を含む大孔と、裏面における開口である小開口を含む小孔とを備えている。マスク孔を区画する内周面は、大孔と小孔との接続部において、マスク孔の内側に突き出た形状を有している。蒸着用メタルマスクを用いた成膜では、蒸着物質が、大開口から小開口に向けてマスク孔を通り、蒸着対象に堆積する。これにより、小開口の位置や形状に従う蒸着パターンが蒸着対象に形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−148744号公報
ところで、蒸着装置では、複数のマスク孔に対して1つの蒸着源が用いられる。例えば、蒸着装置は、1つの蒸着源を備え、複数のマスク孔のなかの中央に位置するマスク孔と、1つの蒸着源とが互いに対向するように、蒸着用メタルマスクは配置される。あるいは、蒸着装置は、複数の蒸着源を備え、1つのマスク領域に含まれる互いに異なるマスク孔群のうちで中央に位置するマスク孔と、1つの蒸着源とが互いに対向するように、蒸着用メタルマスクは配置される。あるいは、蒸着装置は、複数の蒸着源を備え、1つのマスク領域に含まれる複数のマスク孔のなかの中央に位置するマスク孔と、1つの蒸着源とが互いに対向するように、かつ、他の1つのマスク領域に含まれる複数のマスク孔のなかの中央に位置するマスク孔と、他の1つの蒸着源とが互いに対向するように、蒸着用メタルマスクは配置される。
上述した構成においては、1つの蒸着源から中央に位置するマスク孔に向けた方向と、1つの蒸着源から他のマスク孔に向けた方向とが、互いに異なる。しかも、蒸着源から放出される蒸着物質の量は、通常、蒸着源と対向する位置において最も大きく、かつ、上述した方向の範囲内においてばらつきを有する。そのため、マスク孔を通る蒸着物質の量が、蒸着用メタルマスク内においてばらつきを有し、これにより、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンの膜厚が、蒸着用メタルマスク内においてばらつきを有する。
本発明は、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンにおける膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク内において向上させることを可能とした蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための蒸着用メタルマスクは、複数のマスク孔を含むマスク領域を備える。前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含む。前記マスク領域は、前記各マスク孔の大開口を含む表面と、前記各マスク孔の小開口を含む裏面と、を備える。前記各マスク孔は、前記大開口を含み、前記小開口に向けて先細る形状を有した大孔と、前記小開口を含み、前記大開口に向けて先細る形状を有した小孔と、前記大孔と前記小孔とを接続する接続部とを含む。前記マスク領域の中央以外に位置する前記各接続部は、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される。前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域での前記第1ステップハイが、前記中央領域での前記第1ステップハイよりも小さい。
上記課題を解決するための蒸着用メタルマスクの製造方法は、複数のマスク孔を含むマスク領域を備える蒸着用メタルマスクの製造方法である。前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含む。前記製造方法は、メタルマスク用基材の裏面から表面に向けて、前記各マスク孔に固有の小孔であって、前記裏面に開口する小開口を含むとともに前記表面に向けて先細る形状を有する前記小孔を形成することと、前記メタルマスク用基材の前記表面から前記裏面に向けて、前記各マスク孔に固有の大孔であって、前記表面に開口する大開口を含むとともに前記裏面に向けて先細る形状を有する前記大孔を形成し、それによって、前記小孔と前記大孔とが接続する接続部を形成することと、を含む。前記接続部を形成することは、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される前記各接続部を、前記マスク領域の前記中央以外に形成することを含む。前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイが、前記中央領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイよりも小さい。
上記課題を解決するための表示装置の製造方法は、複数のマスク孔を含むマスク領域を備える蒸着用メタルマスクであって、前記マスク領域が、中央領域と端部領域とを備え、前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含む、前記蒸着用メタルマスクを形成することと、前記蒸着用メタルマスクを用いて蒸着対象に前記マスク孔ごとの蒸着パターンを形成することと、を含む表示装置の製造方法である。前記蒸着用メタルマスクを形成することは、メタルマスク用基材の裏面から表面に向けて、前記各マスク孔に固有の小孔であって、前記裏面に開口する小開口を含むとともに前記表面に向けて先細る形状を有する前記小孔を形成することと、前記メタルマスク用基材の前記表面から前記裏面に向けて、前記各マスク孔に固有の大孔であって、前記表面に開口する大開口を含むとともに前記裏面に向けて先細る形状を有する前記大孔を形成し、それによって、前記小孔と前記大孔とが接続する接続部を形成することと、を含む。前記接続部を形成することは、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される前記各接続部を前記マスク領域の前記中央以外に形成することを含む。前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイが、前記中央領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイよりも小さい。
上記各構成によれば、蒸着用メタルマスクにおいて、1つのマスク領域と1つの蒸着源とが対向する場合であれ、複数のマスク領域に対して各別の蒸着源が対向する場合であれ、中央領域に含まれるマスク孔の第1部分は、端部領域に含まれるマスク孔の第1部分よりも、蒸着物質が通ることを抑える。そのため、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク内において向上させることができる。
上記課題を解決するための蒸着用メタルマスクは、蒸着用メタルマスクが備える複数のマスク孔の全てによって1つのマスク領域が構成され、前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、前記端部領域は、前記マスク領域の端部と、複数の前記マスク孔とを含み、前記中央領域は、前記端部領域よりも前記マスク領域の中央側に位置し、かつ、前記端部領域に含まれる前記マスク孔とは異なるとともに、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含む。前記マスク領域は、前記各マスク孔の大開口を含む表面と、前記各マスク孔の小開口を含む裏面と、を備える。前記各マスク孔は、前記大開口を含み、前記小開口に向けて先細る形状を有した大孔と、前記小開口を含み、前記大開口に向けて先細る形状を有した小孔と、前記大孔と前記小孔とを接続する接続部とを含む。前記マスク領域の中央以外に位置する前記各接続部は、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される。前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域での前記第1ステップハイが、前記中央領域での前記第1ステップハイよりも小さい。
上記構成によれば、マスク領域と対向する蒸着源が1つであれ複数であれ、マスク領域の端部を含む端部領域での第1ステップハイが、中央領域でのステップハイよりも小さいため、中央領域に含まれるマスク孔の第1部分は、端部領域に含まれるマスク孔の第1部分よりも、蒸着物質が通ることを抑える。それゆえに、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク内において向上させることができる。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記第2部分と前記裏面との間の距離が、第2ステップハイであり、前記各マスク孔において、前記第2ステップハイは、前記第1ステップハイ以上であってもよい。
上記構成によれば、第1ステップハイが小さくなっても、第2ステップハイが第1ステップハイ以上であることで、蒸着用メタルマスクの強度が低くなることが抑えられる。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記表面と直交する断面における前記大孔の内周面が弧状を有し、前記断面における前記小孔の内周面が弧状を有してもよい。前記断面において、前記表面における法線のうち、前記大開口の中央を通る前記法線が大孔法線であり、前記小開口の中央を通る前記法線が小孔法線であり、前記各マスク孔に属する前記大孔法線は、同一の前記マスク孔に属する前記小孔法線と同じ位置、または、同一の前記マスク孔に属する前記小孔法線よりも前記マスク領域の中央寄りに位置し、同一の前記マスク孔に属する前記大孔法線と前記小孔法線との間の距離が、法線間距離である。前記端部領域での前記法線間距離が、前記中央領域での前記法線間距離よりも大きくてもよい。
上記構成によれば、小孔に対する大孔の位置を変えるのみで、中央領域での第1ステップハイよりも端部領域での第1ステップハイを小さくすることができるため、蒸着用メタルマスクの設計が容易である。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記蒸着用メタルマスクは、複数の前記端部領域を備え、前記各端部領域は、前記マスク孔が並ぶ方向に沿って並び、複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きいほど、前記端部領域での前記法線間距離が大きくてもよい。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記蒸着用メタルマスクは、複数の前記端部領域を備え、前記各端部領域は、前記マスク孔が並ぶ方向に沿って並び、複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きい前記端部領域ほど、前記端部領域での前記第1ステップハイが小さくてもよい。
上記各構成によれば、中央領域からの距離が小さい端部領域が含むマスク孔の第1部分ほど、その端部領域よりもマスク領域の端部側に位置する端部領域が含むマスク孔よりも、蒸着材料が通ることを抑える。そのため、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク内において向上させることができる。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記第2部分と前記裏面との間の距離が、第2ステップハイであり、複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きい前記端部領域ほど、前記端部領域での前記第2ステップハイが大きくてもよい。
上記構成によれば、第2ステップハイが、中央領域からの距離が大きい端部領域ほど大きくなるため、第1ステップハイが小さくなることによる各端部領域における強度の低下を第2ステップハイによって補うことができる。
上記蒸着用メタルマスクにおいて、前記端部領域は、前記マスク領域の前記端部を含む領域であってもよい。
上記構成によれば、端部領域が、蒸着源から放出された蒸着物質が1つのマスク領域のなかで最も到達しにくい端部を含むため、端部領域での第1ステップハイを中央領域での第1ステップハイよりも小さくすることによる効果が得られやすい。
本発明によれば、マスク孔ごとに形成される蒸着パターンにおける膜厚の均一性を高めることができる。
蒸着用メタルマスクの一実施形態における蒸着用メタルマスクの平面構造を示す平面図。 一実施形態におけるマスク部材の平面構造を示す平面図。 一実施形態におけるマスク部材の平面構造の一部を拡大して示す部分拡大平面図。 一実施形態における中央領域の断面構造における一部を拡大して示す部分拡大断面図。 一実施形態における第1右側領域の断面構造における一部を拡大して示す部分拡大断面図。 一実施形態における第5右側領域の断面構造における一部を拡大して示す部分拡大断面図。 蒸着用メタルマスクの作用を説明するための作用図。 蒸着用メタルマスクの作用を説明するための作用図。 蒸着用メタルマスクの製造方法の一実施形態におけるメタルマスク用基材にレジスト層を配置する工程を示す工程図。 一実施形態におけるレジストパターンを形成する工程を示す工程図。 一実施形態における小孔を形成する工程を示す工程図。 一実施形態における裏面保護層を形成する工程を示す工程図。 一実施形態における大孔を形成する工程を示す工程図。 変形例における第5右側領域の断面構造における一部を拡大して示す部分拡大断面図。
図1から図13を参照して、蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法の一実施形態を説明する。以下では、蒸着用メタルマスクの構成、蒸着用メタルマスクの作用、蒸着用メタルマスクの製造方法、表示装置の製造方法、および、実施例を順に説明する。
[蒸着用メタルマスクの構成]
図1が示すように、マスク装置10は、メインフレーム20と、複数の蒸着用メタルマスク30とを備えている。メインフレーム20は、複数の蒸着用メタルマスク30を支持する枠板状を有し、蒸着を行うための蒸着装置に取り付けられる。メインフレーム20は、各蒸着用メタルマスク30が取り付けられる部位のほぼ全体にわたり、メインフレーム20を貫通するメインフレーム孔20Hを有している。
蒸着用メタルマスク30は、サブフレーム31と、例えば金属製のマスク部材32とを備えている。サブフレーム31は、1つのマスク部材32を支持する枠板状を有し、メインフレーム20に取り付けられている。各サブフレーム31は、マスク部材32が取り付けられる部位のほぼ全体にわたり、サブフレーム31を貫通するサブフレーム孔30Hを有している。各マスク部材32は、サブフレーム孔30Hの周囲に溶着や接着によって固定されている。マスク部材32が有する平面構造の一例を、図2を参照して説明する。なお、蒸着用メタルマスク30は、マスク部材32がサブフレーム31に固定された構成に限らず、マスク部材32に相当するマスク部と、マスク部の周辺に位置する周辺部とを備え、マスク部と周辺部とが1つの金属板によって一体に形成される構成でもよい。
図2が示すように、マスク部材32はマスク領域32Mを含み、マスク領域32Mは複数のマスク孔を含んでいる。マスク領域32Mは、中央領域32Cと、マスク孔が並ぶ方向に沿って並ぶ複数の端部領域32Eとから構成されている。中央領域32Cは、マスク領域32Mの中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数のマスク孔を含んでいる。各端部領域32Eは、中央領域32Cよりもマスク領域32Mの端部32ME側に位置し、かつ、中央領域32Cが含むマスク孔とは異なる複数のマスク孔を含んでいる。なお、マスク領域32Mの外周部である縁部が矩形状を有し、マスク領域32Mにおいて互いに対向する一対の辺の中央となる位置が、マスク領域32Mの中央である。
マスク領域32Mにおいて、中央領域32Cと複数の端部領域32Eとが、区画方向に沿って区画されている。マスク領域32Mでは、区画方向に沿う中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど蒸着源から離れている。言い換えれば、区画方向に沿う中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、その端部領域32Eと蒸着源との距離、すなわち区画方向に沿う距離が大きい。
マスク領域32Mには、10の端部領域32Eが区画され、マスク領域32Mにおいて、一方の端部32MEから数えて5番目の端部領域32Eと6番目の端部領域32Eとの間に、中央領域32Cが位置している。
10の端部領域32Eのうち、区画方向において中央領域32Cよりも紙面の右側に位置する5つの端部領域32Eが右側端部領域である。右側端部領域である各端部領域32Eは、中央領域32Cからの距離が小さい領域から順に、第1右側領域ER1、第2右側領域ER2、第3右側領域ER3、第4右側領域ER4、第5右側領域ER5である。
10の端部領域32Eのうち、区画方向において中央領域32Cよりも紙面の左側に位置する5つの端部領域32Eが左側端部領域である。左側端部領域である各端部領域32Eは、中央領域32Cからの距離が小さい順に、第1左側領域EL1、第2左側領域EL2、第3左側領域EL3、第4左側領域EL4、第5左側領域EL5である。
マスク領域32Mにおける区画方向に沿う幅が第1幅W1であり、中央領域32Cおよび複数の端部領域32Eの各々における区画方向に沿う幅が第2幅W2である。中央領域32Cおよび端部領域32Eにおいて、第2幅W2は互いに等しい。なお、中央領域32Cおよび端部領域32Eには、第2幅W2が異なる領域が含まれてもよい。
中央領域32Cに含まれる全てのマスク孔、言い換えれば中央領域32Cの全体は、蒸着装置が備える蒸着源と対向する。なお、中央領域32Cに含まれる一部のマスク孔のみが、蒸着源と対向してもよい。
一方で、各端部領域32Eに含まれる複数のマスク孔、言い換えれば各端部領域32Eは、蒸着源と対向する部分と、蒸着源と対向しない部分との少なくとも一方を含んでいる。すなわち、1つの端部領域32Eが、蒸着源と対向するマスク孔のみを含んでもよいし、蒸着源と対向しないマスク孔のみを含んでもよいし、蒸着源と対向するマスク孔と、蒸着源と対向しないマスク孔との両方を含んでもよい。マスク部材32が有する平面構造の一例における一部を拡大した構造を、図3を参照して説明する。
図3が示すように、マスク領域32Mは複数のマスク孔32Hを含み、マスク領域32Mのうち、蒸着源と対向する面とは反対側の面であって、蒸着対象と対向する面において、複数のマスク孔32Hは、1つの方向に沿って等しい間隔を空けて並び、かつ、1つの方向と直交する方向に沿って等しい間隔を空けて並んでいる。すなわち、マスク領域32Mにおいて、複数のマスク孔が格子状に並び、マスク部材32は格子状を有している。中央領域32Cおよび端部領域32Eの各々は、格子状に並ぶ複数のマスク孔32Hを含んでいる。なお、複数のマスク孔32Hは、マスク領域32Mにおいて千鳥状に並んでいてもよい。
マスク部材32は、鉄とニッケルとの合金を主成分とする金属シートであるメタルマスク用基材から形成される。メタルマスク用基材の形成材料は、30質量%以上45質量%以下のニッケルを含む鉄ニッケル合金であることが好ましく、なかでも、36質量%のニッケルと64質量%の鉄とを合金を主成分とすること、すなわちインバーであることがより好ましい。マスク部材32の形成材料がインバーである場合には、マスク部材32の熱膨張係数は、例えば1.2×10−6/℃程度である。
このような熱膨張係数を有するマスク部材32であれば、マスク部材32における熱膨張の度合いと、ガラス基板における熱膨張の度合いとが整合するため、インバーから形成されたマスク部材32は、蒸着対象の一例としてガラス基板を用いる上で好ましい。
マスク領域32Mにおける中央領域32Cが有する断面構造の一例を、図4を参照して説明し、端部領域32Eが有する断面構造の一例を、図5および図6を参照して説明する。なお、以下では、端部領域32Eが有する断面構造の一例として、第1右側領域ER1が有する断面構造の一例と、第5右側領域ER5が有する断面構造の一例とを説明し、その他の端部領域32Eが有する断面構造の説明を省略する。
また、図4から図6が示す断面構造はいずれも、図3におけるI−I線に沿う断面構造、言い換えれば区画方向に延びる線に沿う断面構造であるが、区画方向における位置が互いに異なっている。
図4が示すように、マスク領域32Mは、表面32Fと、表面32Fとは反対側の面である裏面32Rとを備えている。表面32Fは、各マスク孔32Hの大開口32H1を含み、裏面32Rは、各マスク孔32Hの小開口32H2を含んでいる。表面32Fと対向する平面視において、大開口32H1が区画する領域は、小開口32H2が区画する領域よりも大きい。
各マスク孔32Hは、大孔32HB、小孔32HS、および、大孔32HBと小孔32HSとを接続する接続部32HCを含んでいる。このうち、大孔32HBは大開口32H1を含み、小開口32H2に向けて先細る形状を有し、小孔32HSは小開口32H2を含み、大開口32H1に向けて先細る形状を有している。
より詳しくは、大孔32HBは、表面32Fと平行な方向に沿う断面積が、表面32Fから裏面32Rに向けて単調減少する形状を有し、かつ、表面32Fと直交する断面において、大孔32HBの内周面HB1が弧状を有している。また、小孔32HSは、表面32Fと平行な方向に沿う断面積が、裏面32Rから表面32Fに向けて単調減少する形状を有し、かつ、表面32Fと直交する断面において、小孔32HSの内周面HS1が弧状を有している。
すなわち、大孔32HBの区画する領域の大きさは、表面32Fから裏面32Rに向けて単調減少し、かつ、小孔32HSの区画する領域の大きさは、裏面32Rから表面32Fに向けて単調減少する。そのため、マスク孔32Hの区画する領域の大きさは、接続部32HCにおいて最も小さくなる。
中央領域32Cにおいて、各接続部32HCは、マスク孔32Hの全周にわたりマスク孔32Hの内側に向けて突き出る形状を有している。中央領域32Cに含まれる複数のマスク孔32Hのうち、マスク領域32Mの中央以外に位置するマスク孔32Hの接続部32HCは、マスク領域32Mの中央寄りの部分である第1部分HC1と、マスク領域32Mの端部寄りの部分である第2部分HC2とから構成されている。
なお、蒸着用メタルマスク30は、マスク領域32Mの中央に位置する接続部32HCを含むマスク孔32Hを有してもよい。マスク領域32Mの中央に位置する接続部32HCも、他の接続部32HCと同様、マスク孔32Hの全周にわたりマスク孔32Hの内側に向けて突き出る形状を有している。
マスク孔32Hにおいて、第1部分HC1と裏面32Rとの間の距離が、第1ステップハイSH1であり、第2部分HC2と裏面32Rとの間の距離が、第2ステップハイSH2である。中央領域32Cに位置する各マスク孔32Hにおいて、第1ステップハイSH1と第2ステップハイSH2とは、互いにほぼ等しい大きさである。中央領域32Cでの第1ステップハイSH1および第2ステップハイSH2の各々は、例えば3μm以下であることが好ましい。
表面32Fと直交する断面において、第1部分HC1の突出量、すなわち、第1部分HC1が小開口32H2よりも内側に突き出た量が第1ステップ幅SW1である。表面32Fと直交する断面において、第2部分HC2の突出量、すなわち、第2部分HC2が小開口32H2よりも内側に突き出た量が第2ステップ幅SW2である。中央領域32Cに位置する各マスク孔32Hにおいて、第1ステップ幅SW1と第2ステップ幅SW2とは、互いにほぼ等しい大きさである。中央領域32Cでの第1ステップ幅SW1および第2ステップ幅SW2の各々は、例えば、1.5μm以上2.0μm以下であることが好ましい。
表面32Fと直交する断面において、表面32Fにおける法線のうち、大開口32H1の中央を通る法線が大孔法線NBであり、小開口32H2の中央を通る法線が小孔法線NSである。中央領域32Cに含まれる各マスク孔32Hにおいて、同一のマスク孔32Hに属する大孔法線NBの位置と小孔法線NSの位置とが互いにほぼ等しい。すなわち、1つのマスク孔32Hにおいて、マスク孔32Hが並ぶ方向に沿う大孔法線NBと小孔法線NSとの間の距離が法線間距離NDであり、中央領域32Cでの法線間距離NDがゼロである。
図5が示すように、第1右側領域ER1に含まれる各マスク孔32Hは、中央領域32Cに含まれる各マスク孔32Hと同様、大孔32HB、小孔32HS、および、接続部32HCを含んでいる。大孔32HBは、小開口32H2に向けて先細る形状を有し、小孔32HSは、大開口32H1に向けて先細る形状を有している。
接続部32HCは、中央領域32Cに含まれる各マスク孔32Hと同様、マスク孔32Hの全周にわたりマスク孔32Hの内側に向けて突き出る形状を有し、第1部分HC1と第2部分HC2とから構成されている。第1右側領域ER1において、第2ステップハイSH2は、第1ステップハイSH1よりも大きい。
また、第1右側領域ER1での第1ステップハイSH1は、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さい。第1右側領域ER1での第2ステップハイSH2は、中央領域32Cでの第2ステップハイSH2よりも大きい。
第1右側領域ER1での第1ステップ幅SW1は、中央領域32Cでの第1ステップ幅SW1よりも小さい。また、第1右側領域ER1での第2ステップ幅SW2は、中央領域32Cでの第2ステップ幅SW2よりも大きい。
表面32Fと直交する断面において、各マスク孔32Hに属する大孔法線NBは、同一のマスク孔32Hに属する小孔法線NSよりも中央寄りに位置している。第1右側領域ER1での法線間距離NDは、中央領域32Cでの法線間距離NDよりも大きい。
図6が示すように、第5右側領域ER5に含まれる各マスク孔32Hは、中央領域32Cに含まれる各マスク孔32Hと同様、大孔32HB、小孔32HS、および、接続部32HCを含んでいる。大孔32HBは、小開口32H2に向けて先細る形状を有し、小孔32HSは、大開口32H1に向けて先細る形状を有している。
接続部32HCは、中央領域32Cに含まれる各マスク孔32Hと同様、マスク孔32Hの全周にわたりマスク孔32Hの内側に向けて突き出る形状を有し、第1部分HC1と第2部分HC2とから構成されている。第5右側領域ER5において、第1ステップハイSH1はゼロであり、第2ステップハイSH2は第1ステップハイSH1よりも大きい。
第5右側領域ER5での第1ステップハイSH1は、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さく、かつ、第1右側領域ER1での第1ステップハイSH1よりも小さい。これに対して、第5右側領域ER5での第2ステップハイSH2は、中央領域32Cでの第2ステップハイSH2よりも大きく、かつ、第1右側領域ER1での第2ステップハイSH2よりも大きい。
第5右側領域ER5での第1ステップ幅SW1はゼロであり、中央領域32Cでの第1ステップ幅SW1よりも小さく、かつ、第1右側領域ER1での第1ステップ幅SW1よりも小さい。これに対して、第5右側領域ER5での第2ステップ幅SW2は、中央領域32Cでの第2ステップ幅SW2よりも大きく、かつ、第1右側領域ER1での第2ステップ幅SW2よりも大きい。
表面32Fと直交する断面において、各マスク孔32Hに属する大孔法線NBは、同一のマスク孔32Hに属する小孔法線NSよりも中央寄りに位置し、かつ、法線間距離NDは、中央領域32Cでの法線間距離ND、および、第1右側領域ER1での法線間距離NDの双方よりも大きい。
上述したように、大孔32HBが小開口32H2に向けて先細る形状を有し、小孔32HSが大開口32H1に向けて先細る形状を有し、かつ、大孔32HBの内周面HB1と小孔32HSの内周面HS1との双方が弧状を有している。そのため、1つのマスク孔32Hに固有の小孔32HSにおける小孔法線NSと、同一のマスク孔32Hに固有の大孔32HBにおける大孔法線NBとの間の距離を変えることで、各マスク孔32Hでの第1ステップハイSH1の大きさ、および、第2ステップハイSH2の大きさを変えることができる。
しかも、大孔法線NBと小孔法線NSとが重ならないマスク孔32Hでは、第1ステップハイSH1と第2ステップハイSH2とのうち、大孔法線NBからの距離が小さいステップハイを、大孔法線NBと小孔法線NSとが一致するマスク孔32Hでの大きさよりも小さくすることができる。これに対して、大孔法線NBと小孔法線NSとが重ならないマスク孔32Hでは、第1ステップハイSH1と第2ステップハイSH2とのうち、大孔法線NBからの距離が大きいステップハイを、大孔法線NBと小孔法線NSとが一致するマスク孔32Hでの大きさよりも大きくすることができる。
そして、表面32Fと直交する断面において、法線間距離NDが、小開口32H2の幅における1/2を超えない範囲であれば、大孔法線NBと小孔法線NSとの法線間距離NDが大きいほど、大孔法線NBからの距離が小さいステップハイを小さくし、かつ、大孔法線NBからの距離が大きいステップハイを大きくすることができる。
こうした理由から、図6を用いて先に説明したマスク孔32Hでの第1ステップハイSH1は、図5を用いて先に説明したマスク孔32Hでの第1ステップハイSH1よりも小さくなる。また、図6を用いて先に説明したマスク孔32Hでの第2ステップハイSH2は、図5を用いて先に説明したマスク孔32Hでの第2ステップハイSH2よりも大きくなる。
こうしたマスク部材32では、小孔32HSに対する大孔32HBの位置を変えるのみで、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも端部領域32Eでの第1ステップハイSH1を小さくすることができるため、蒸着用メタルマスク30の設計が容易である。
また、第1ステップ幅SW1および第2ステップ幅SW2についても、第1ステップハイSH1および第2ステップハイSH2と同様、法線間距離NDが大きいほど、大孔法線NBからの距離が小さいステップ幅を小さくし、かつ、大孔法線NBからの距離が大きいステップ幅を大きくすることができる。
なお、図示されていないが、第2右側領域ER2でのマスク孔32Hの形状、第3右側領域ER3でのマスク孔32Hの形状、および、第4右側領域ER4でのマスク孔32Hの形状は、大孔、小孔、および、接続部を有する点で、中央領域32Cでのマスク孔32Hの形状にほぼ等しい。
ただし、各右側端部領域でのマスク孔32Hの形状は、以下の点で、中央領域32Cでのマスク孔32Hの形状とは異なっている。すなわち、第2右側領域ER2での法線間距離ND、第3右側領域ER3での法線間距離ND、および、第4右側領域ER4での法線間距離NDは、中央領域32Cでの法線間距離NDよりも大きく、かつ、第5右側領域ER5での法線間距離NDよりも小さい。加えて、第2右側領域ER2での法線間距離ND、第3右側領域ER3での法線間距離ND、および、第4右側領域ER4での法線間距離NDは、この順に大きくなる。
言い換えれば、蒸着用メタルマスク30は、マスク孔32Hが並ぶ方向に沿って並ぶ複数の端部領域32Eを備えている。そして、複数の端部領域32Eにおいて、中央領域32Cからの距離が大きいほど、各端部領域32Eでの法線間距離NDが大きい。
これにより、第2右側領域ER2での第1ステップハイSH1、第3右側領域ER3での第1ステップハイSH1、および、第4右側領域ER4での第1ステップハイSH1は、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さくなり、かつ、第5右側領域ER5での第1ステップハイSH1よりも大きくなる。加えて、第2右側領域ER2での第1ステップハイSH1、第3右側領域ER3での第1ステップハイSH1、および、第4右側領域ER4での第1ステップハイSH1は、記載の順に小さくなる。
言い換えれば、蒸着用メタルマスク30は、マスク孔32Hが並ぶ方向に沿って並ぶ複数の端部領域32Eを備えている。そして、複数の端部領域32Eにおいて、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が小さい。
これにより、中央領域32Cからの距離が小さい端部領域32Eが含むマスク孔32Hの第1部分HC1ほど、その端部領域32Eよりもマスク領域32Mの端部32ME側に位置する端部領域32Eが含むマスク孔32Hよりも、蒸着物質DMがマスク孔32Hを通ることを抑える。そのため、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
また、第2右側領域ER2での第2ステップハイSH2、第3右側領域ER3での第2ステップハイSH2、および、第4右側領域ER4での第2ステップハイSH2は、中央領域32Cでの第2ステップハイSH2よりも大きくなり、かつ、第5右側領域ER5での第2ステップハイSH2よりも小さくなる。加えて、第2右側領域ER2での第2ステップハイSH2、第3右側領域ER3での第2ステップハイSH2、および、第4右側領域ER4での第2ステップハイSH2は、記載の順に大きくなる。
言い換えれば、蒸着用メタルマスク30における複数の端部領域32Eにおいて、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、端部領域32Eでの第2ステップハイSH2が大きい。
上述したように、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が小さくなるため、接続部32HCの第1部分HC1では、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、第1部分HC1の強度が低くなる。これに対して、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、端部領域32Eでの第2ステップハイSH2が大きくなるため、接続部32HCの第2部分HC2では、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、第2部分HC2の強度が高くなる。そのため、各端部領域32Eにおいて、第1部分HC1での強度の低下を第2部分HC2の強度によって補うことができる。
しかも、各右側端部領域での第2ステップハイSH2は、同一の右側端部領域での第1ステップハイSH1よりも大きい。このように、マスク部材32では、第1ステップハイSH1が小さくなっても、第2ステップハイSH2が第1ステップハイSH1以上であることで、蒸着用メタルマスク30の強度が低くなることが抑えられる。
また、第2右側領域ER2での第1ステップ幅SW1、第3右側領域ER3での第1ステップ幅SW1、および、第4右側領域ER4での第1ステップ幅SW1は、中央領域32Cでの第1ステップ幅SW1よりも小さくなり、かつ、第5右側領域ER5での第1ステップ幅SW1よりも大きくなる。加えて、第2右側領域ER2での第1ステップ幅SW1、第3右側領域ER3での第1ステップ幅SW1、および、第4右側領域ER4での第1ステップ幅SW1は、記載の順に小さくなる。
また、第2右側領域ER2での第2ステップ幅SW2、第3右側領域ER3での第2ステップ幅SW2、および、第4右側領域ER4での第2ステップ幅SW2は、中央領域32Cでの第2ステップ幅SW2よりも大きくなり、かつ、第5右側領域ER5での第2ステップ幅SW2よりも小さくなる。加えて、第2右側領域ER2での第2ステップ幅SW2、第3右側領域ER3での第2ステップ幅SW2、および、第4右側領域ER4での第2ステップ幅SW2は記載の順に大きくなる。
なお、マスク部材32の表面32Fにおける法線であって、マスク部材32の中央を通る法線を対称軸とする場合に、上述した5つの左側端部領域は、5つの右側領端部域と線対称の関係を有している。そのため、左側端部領域についての詳細な説明を省略する。
[蒸着用メタルマスクの作用]
図7および図8を参照して、蒸着用メタルマスク30の作用を説明する。なお、図8では、図示の便宜上、蒸着用メタルマスク30の備えるマスク部材32のみが示され、また、マスク部材32に含まれるマスク孔32Hの大きさが誇張されている。蒸着用メタルマスク30は、例えば、有機EL表示装置が備える発光素子を構成する有機層を形成するために用いられる。
図7が示すように、マスク装置10を用いた成膜が行われるときには、まず、マスク部材32の裏面32Rが蒸着対象Sと接する状態で、マスク装置10が、蒸着装置の備えるステージに固定される。蒸着装置は1つの蒸着源ESを備え、マスク装置10は、マスク領域32Mの中央領域32Cに含まれるマスク孔が蒸着源ESと対向するように、ステージに固定される。
蒸着装置では、蒸着装置における蒸着源ESの位置が固定されている一方で、蒸着源ESに対するステージの位置が変わる。ステージは、例えば、蒸着源ESの中心を通り、かつ、1次元方向に沿って延びる直線上に沿って移動することが可能であり、これにより、各マスク部材32の中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hが、蒸着源ESと対向することができる。
そして、蒸着源ESが蒸着物質の放出を開始し、次いで、ステージが1次元方向に沿って移動することによって、1次元方向に沿って移動している蒸着対象Sには、マスク部材32が含むマスク孔32Hを通った蒸着物質が到達する。これにより、蒸着対象Sには、複数の蒸着パターンが形成される。
なお、蒸着装置は、蒸着装置におけるステージの位置が固定される一方で、ステージに対する蒸着源ESの位置が変わる構成であってもよい。こうした構成では、蒸着源ESが、各マスク部材32における中央領域32Cを通り、かつ、1次元方向に沿って延びる直線上に沿って移動することが可能であればよい。
図8が示すように、各マスク部材32の中央領域32Cと蒸着源ESとが対向する状態では、蒸着源ESから放出された蒸着物質DMであって、中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hに向けて飛行する蒸着物質DMの飛行方向は、マスク部材32の表面32Fにおける法線方向にほぼ沿う方向である。
これに対して、中央領域32Cよりもマスク領域32Mの端部32ME側に向けて飛行する蒸着物質DMの飛行方向では、マスク領域32Mの中央と蒸着物質DMの飛行する位置との間の距離が大きいほど、法線方向からのずれが大きくなる。より詳しくは、マスク領域32Mの中央と蒸着物質DMの飛行する位置との間の距離が大きいほど、蒸着物質DMの飛行方向と法線方向とが形成する角度が大きくなる。
ここで、蒸着源ESから放出される蒸着物質DMの量は、通常、蒸着源ESと対向する位置において最も大きく、かつ、蒸着物質DMが放出される範囲においてばらつきを有している。しかも、法線方向と飛行方向との形成する角度が大きくなるほど、蒸着源ESと対向するマスク孔と、それ以外のマスク孔との間において、蒸着物質DMの量の差が大きくなる。そのため、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚におけるマスク孔32H間でのばらつきを抑える上では、蒸着対象Sのなかで、蒸着源ESと対向する部位に到達する蒸着物質DMの量を減らすことが好ましい。
マスク孔32Hでは、小孔32HSが大開口32H1に向けて先細る形状を有しているため、第1ステップハイSH1および第2ステップハイSH2が大きいほど、接続部32HCがマスク孔32Hの内側に向けて突き出る量が大きくなる。これにより、マスク部材32の表面32Fに向けて飛行する蒸着物質DMから蒸着対象を見たときに、マスク部材32によって不要な陰となる部分が大きくなる。言い換えれば、マスク部材32によるシャドウ効果が大きくなる。そして、シャドウ効果が大きくなるほど、蒸着物質DMがマスク孔32Hを通過することが、接続部32HCによって抑えられる。
そのため、蒸着用メタルマスク30の備えるマスク部材32によれば、中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1は、端部領域32Eに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1よりも、蒸着物質DMが通ることを抑える。それゆえに、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
言い換えれば、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚におけるマスク孔32H間でのばらつきを抑える上では、法線方向に対するずれがより小さい飛行方向でマスク孔32Hに向けて飛行する蒸着物質DMにマスク孔32Hを通過させることが好ましい。
上述したマスク部材32によれば、端部領域32Eに含まれるマスク孔32Hには、法線方向に対するずれがより小さい飛行方向で飛行する蒸着物質DMが到達する。そのため、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
蒸着用メタルマスク30が、蒸着パターンの一例として発光素子を構成する有機層を形成するために用いられるときには、有機層の膜厚における均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることで、複数の発光素子において、発光素子が発する光の光量における均一性を向上することができる。結果として、表示装置の表示品質を向上させることができる。
これに対して、マスク孔ごとに形成される有機層の膜厚が、蒸着用メタルマスク内においてばらつきを有していると、表示装置では、複数の発光素子が発する光の光量においてばらつきが生じる。
このように、蒸着用メタルマスク30を用いて形成される蒸着パターンを備える表示装置の製造方法は、蒸着用メタルマスク30を形成することと、蒸着用メタルマスク30を用いて蒸着対象Sに蒸着パターンを形成することと、を含んでいる。
[蒸着用メタルマスクの製造方法]
図9から図13を参照して、蒸着用メタルマスク30の製造方法を説明する。なお、以下では、蒸着用メタルマスク30の製造方法のうち、マスク部材32を形成する工程を説明する。また、図9から図13では、図示の便宜上、中央領域32Cに対応する部分に1つのマスク孔32Hを形成する工程と、第1右側領域ER1に対応する部分に1つのマスク孔32Hを形成する工程とが示されている。
蒸着用メタルマスク30の製造方法では、中央領域32Cと端部領域32Eとを含むマスク部材32を形成する。中央領域32Cは、上述したように、複数のマスク孔32Hを含むマスク領域32Mの中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数のマスク孔32Hを含んでいる。端部領域32Eは、これも上述したように、中央領域32Cよりもマスク領域32Mの端部32ME側に位置し、かつ、中央領域32Cが含むマスク孔32Hとは異なる複数のマスク孔32Hを含んでいる。
図9が示すように、マスク部材32を形成するときには、まず、表面41Fと裏面41Rとを含むメタルマスク用基材41を準備する。メタルマスク用基材41の厚さは、例えば10μm以上50μm以下であることが好ましい。
そして、メタルマスク用基材41の表面41Fに第1レジスト層42を配置し、かつ、メタルマスク用基材41の裏面41Rに第2レジスト層43を配置する。第1レジスト層42および第2レジスト層43の形成材料は、ネガ型レジストであるが、ポジ型レジストであってもよい。
なお、各面に対するレジスト層の配置は、ドライフィルムレジストを各面に貼り付けることによって行ってもよいし、レジスト材料を含む塗液を各面に塗布し、かつ、塗液を乾燥させることによって各面にレジスト層を形成することによって行ってもよい。
図10が示すように、各レジスト層のうち、貫通孔を形成する部位以外の部分を露光し、露光後の各レジスト層を現像する。これによって、第1レジスト層42に第1貫通孔42Hを形成し、かつ、第2レジスト層43に第2貫通孔43Hを形成する。言い換えれば、第1レジスト層42をパターニングして、第1レジストパターン42Pを形成し、第2レジスト層43をパターニングして、第2レジストパターン43Pを形成する。
このとき、各レジスト層において、中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hを形成するための部分では、以下のように各レジスト層がパターニングされる。すなわち、表面41Fと直交する断面において、表面41Fの法線であって、第1貫通孔42Hにおける開口の中心を通る第1法線N1と、表面41Fの法線であって、第2貫通孔43Hにおける開口の中心を通る第2法線N2とが一致するように、各レジスト層がパターニングされる。
一方で、各レジスト層において、第1右側領域ER1に含まれるマスク孔32Hを形成するための部分では、メタルマスク用基材41におけるマスク部材32に対応する領域のなかで、第1法線N1が第2法線N2よりも中央寄りに位置するように、各レジスト層がパターニングされる。
各レジスト層を露光するときには、各レジスト層においてメタルマスク用基材41に接する面とは反対側の面に、貫通孔を形成する部分以外の部分に光を到達させるように構成された原版を載せる。また、露光後の各レジスト層を現像するときには、現像液として、例えば炭酸ナトリウム水溶液を用いることができる。なお、各レジスト層の形成材料がポジ型レジストであるときには、各レジスト層のうち、貫通孔を形成する部分を露光すればよい。
図11が示すように、メタルマスク用基材41の裏面41Rから表面41Fに向けて、裏面41Rに開口する小開口41H2を含み、表面41Fに向けて先細る形状を有するとともに、各マスク孔32Hに固有の小孔41HSを形成する。
小孔41HSを形成する工程では、第2レジストパターン43Pをマスクとして、例えば塩化第二鉄液を用いて、メタルマスク用基材41を裏面41Rから表面41Fに向けてエッチングする。このとき、第1レジストパターン42Pには、メタルマスク用基材41の表面41Fが裏面41Rと同時にエッチングされないように、表面保護層44を形成する。表面保護層44の形成材料は、塩化第二鉄液によってエッチングされにくい材料であればよい。
図12が示すように、メタルマスク用基材41の裏面41Rに位置する第2レジストパターン43Pと、第1レジストパターン42Pに接する表面保護層44とを取り除く。また、メタルマスク用基材41の裏面41Rに、裏面41Rのエッチングを防ぐための裏面保護層45を形成する。裏面保護層45の形成材料は、塩化第二鉄液によってエッチングされにくい材料であればよい。
図13が示すように、メタルマスク用基材41の表面41Fから裏面41Rに向けて、表面41Fに開口する大開口41H1を含み、裏面41Rに向けて先細る形状を有するとともに、各マスク孔32Hに固有の大孔41HBを形成する。これによって、小孔41HSと大孔41HBとが接続する接続部41HCを形成する。なお、メタルマスク用基材41の小孔41HSがマスク部材32の小孔32HSに対応し、メタルマスク用基材41の大孔41HBがマスク部材32の大孔32HBに対応し、メタルマスク用基材41の接続部41HCがマスク部材32の接続部32HCに対応する。
接続部41HCを形成することでは、マスク領域32Mの中央以外に位置する各接続部41HCとして、以下の形状を有した接続部41HCを形成する。すなわち、接続部41HCは、マスク孔32Hの全周にわたりマスク孔32Hの内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、マスク領域32Mの中央寄りの部分である第1部分HC1と、マスク領域32Mの端部32ME寄りの部分である第2部分HC2とから構成される。
また、第1部分HC1と裏面41Rとの間の距離が、第1ステップハイSH1であり、接続部41HCを形成することでは、端部領域32Eの一例である第1右側領域ER1での接続部41HCとして、第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さい接続部41HCを形成する。
接続部41HCを形成する工程では、第1レジストパターン42Pをマスクとして、例えば塩化第二鉄液を用いてメタルマスク用基材41の表面41Fをエッチングする。これによって、メタルマスク用基材41の表面41Fに、第1レジストパターン42Pの第1貫通孔42Hを介して、裏面41Rに向けて窪む大孔41HBを形成する。
上述したように、各レジスト層において、中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hを形成するための部分では、第1法線N1と第2法線N2とが一致する。一方で、第1右側領域ER1に含まれるマスク孔32Hを形成するための部分では、メタルマスク用基材41におけるマスク部材32に対応する領域のなかで、第1法線N1が第2法線N2よりも中央寄りに位置している。
そのため、中央領域32Cに含まれる1つのマスク孔32Hに固有の大孔41HBおよび小孔41HSでは、大孔法線NBと小孔法線NSとが一致するように、大孔41HBが形成される。なお、メタルマスク用基材41の大孔41HBにおける大孔法線NBは、マスク部材32の大孔32HBにおける大孔法線NBに対応し、メタルマスク用基材41の小孔41HSにおける小孔法線NSは、マスク部材32の小孔32HSにおける小孔法線NSに対応する。
一方で、第1右側領域ER1に含まれる1つのマスク孔32Hに固有の大孔41HBおよび小孔41HSでは、メタルマスク用基材41のうち、マスク部材32に対応する領域のなかで、大孔法線NBが小孔法線NSよりも中央寄りに位置するように、大孔41HBが形成される。
これにより、第1右側領域ER1に含まれるマスク孔32Hとして、第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さいマスク孔32Hを形成することができる。また、第1右側領域ER1に含まれるマスク孔32Hとして、法線間距離NDが、第1レジストパターン42Pにおける第1法線N1と第2法線N2との間の距離とほぼ等しいマスク孔32Hを形成することができる。
そして、裏面保護層45と第1レジストパターン42Pとをメタルマスク用基材41から取り除くことによって、上述した蒸着用メタルマスク30が備えるマスク部材32を得ることができる。
なお、第1レジストパターン42Pのうち、第1右側領域ER1以外の右側端部領域に含まれるマスク孔を形成するための部分では、各右側端部領域での法線間距離NDに応じて、第1レジストパターン42Pにおける第1法線N1と、第2レジストパターン43Pにおける第2法線N2との間の距離を設定すればよい。また、第1レジストパターン42Pのうち、各左側端部領域に含まれるマスク孔を形成するための部分では、各左側端部領域での法線間距離NDに応じて、第1レジストパターン42Pにおける第1法線N1と、第2レジストパターン43Pにおける第2法線N2との間の距離を設定すればよい。
[実施例]
[実施例1]
形成材料がインバーであり、かつ、30μmの厚さを有するメタルマスク用基材を準備し、上述した第1幅W1が440mmであり、かつ、第2幅W2が40mmであるマスク部材を形成した。マスク部材には、複数のマスク孔を形成した。各マスク孔の接続部において、複数の端部領域が区画される区画方向における幅を40μmに設定し、区画方向と直交する方向における幅を50μmに設定した。また、マスク部材において複数のマスク孔を正方格子状に配置し、マスク孔の位置するピッチ、すなわち小孔の位置するピッチを80μmに設定した。
メタルマスク用基材に複数のマスク孔を形成するための第1レジストパターンおよび第2レジストパターンとして、以下のようなレジストパターンを形成した。すなわち、第2レジストパターンとして、小孔を形成するための第2貫通孔が一定の間隔で並ぶレジストパターンを形成した。
これに対して、第1レジストパターンとして、中央領域に含まれるマスク孔を形成するための部分、および、各端部領域に含まれるマスク孔を形成するための部分において、第2貫通孔に対する第1貫通孔の位置が互いに異なるように、第1貫通孔を形成した。より詳しくは、中央領域に含まれるマスク孔を形成するための部分には、メタルマスク用基材の表面と直交する断面において、上述した第1法線と第2法線とが一致するように、第1貫通孔を形成した。
また、第1右側領域および第1左側領域の各々に含まれるマスク孔を形成するための部分には、第1法線と第2法線との間の距離が1μmになるように、第1貫通孔を形成した。第2右側領域および第2左側領域の各々に含まれるマスク孔を形成するための部分には、第1法線と第2法線との間の距離が2μmになるように、第1貫通孔を形成した。
第3右側領域および第3左側領域の各々に含まれるマスク孔を形成するための部分には、第1法線と第2法線との間の距離が3μmになるように、第1貫通孔を形成した。第4右側領域および第4左側領域の各々に含まれるマスク孔を形成するための部分には、第1法線と第2法線との間の距離が4μmになるように、第1貫通孔を形成した。第5右側領域および第5左側領域の各々に含まれるマスク孔を形成するための部分には、第1法線と第2法線との間の距離が5μmになるように、第1貫通孔を形成した。これにより、各領域には、以下の表1および表2に示す寸法を有したマスク孔が形成された。
Figure 0006288399
Figure 0006288399
表1が示すように、中央領域のうち、マスク領域の中央以外の部位には、法線間距離が0μmであり、第1ステップハイが2.7μmであり、第2ステップハイが2.7μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第1右側領域には、法線間距離が1μmであり、第1ステップハイが2.2μmであり、第2ステップハイが3.0μmであるマスク孔が形成されることが認められた。
第2右側領域には、法線間距離が2μmであり、第1ステップハイが1.7μmであり、第2ステップハイが3.3μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第3右側領域には、法線間距離が3μmであり、第1ステップハイが1.2μmであり、第2ステップハイが3.5μmであるマスク孔が形成されることが認められた。
第4右側領域には、法線間距離が4μmであり、第1ステップハイが0.7μmであり、第2ステップハイが3.8μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第5右側領域には、法線間距離が5μmであり、第1ステップハイが0.1μmであり、第2ステップハイが4.0μmであるマスク孔が形成されることが認められた。
表2が示すように、第1左側領域には、法線間距離が1μmであり、第1ステップハイが2.3μmであり、第2ステップハイが2.9μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第2左側領域には、法線間距離が2μmであり、第1ステップハイが1.8μmであり、第2ステップハイが3.3μmであるマスク孔が形成されることが認められた。
第3左側領域には、法線間距離が3μmであり、第1ステップハイが1.3μmであり、第2ステップハイが3.6μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第4左側領域には、法線間距離が4μmであり、第1ステップハイが0.7μmであり、第2ステップハイが3.8μmであるマスク孔が形成されることが認められた。第5左側領域には、法線間距離が5μmであり、第1ステップハイが0.1μmであり、第2ステップハイが4.0μmであるマスク孔が形成されることが認められた。
すなわち、マスク部材の表面と直交する断面において、マスク部材の中央からの距離が大きい端部領域ほど法線間距離を大きくすることで、マスク部材の中央からの距離が大きい端部領域ほど第1ステップハイを小さくすることができることが認められた。
そして、こうしたマスク部材をサブフレームに取り付けることによって蒸着用メタルマスクを形成した後、蒸着用メタルマスクをメインフレームに取り付けることによって、実施例1のマスク装置を得た。
[比較例1]
第1レジストパターンとして、大孔を形成するための第1貫通孔が一定の間隔で並び、かつ、各大孔と接続する1つの小孔に対する大孔の位置が一定である第1レジストパターンを形成した以外は、実施例1と同じ方法によって比較例1のマスク装置を形成した。これにより、マスク部材として、各マスク孔における法線間距離がゼロである複数のマスク孔を含むマスク部材を得た。
[評価結果]
実施例1のマスク装置を蒸着装置に取り付け、所定の条件で複数の蒸着パターンを形成し、また、比較例1のマスク装置を蒸着装置に取り付け、実施例1を用いたときと同じ条件で複数の蒸着パターンを形成した。
実施例1のマスク装置を用いて形成した複数の蒸着パターンと、比較例1のマスク装置を用いて形成した複数の蒸着パターンとにおいて、複数の蒸着パターン間での膜厚のばらつきを算出した。これにより、実施例1のマスク装置を用いて形成した複数の蒸着パターンでの膜厚のばらつきは、比較例1のマスク装置を用いて形成した複数の蒸着パターンでの膜厚のばらつきよりも小さい傾向を有することが認められた。
以上説明したように、蒸着用メタルマスク、蒸着用メタルマスクの製造方法、および、表示装置の製造方法の一実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1は、端部領域32Eに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1よりも、蒸着物質DMが通ることを抑える。そのため、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
(2)第1ステップハイSH1が小さくなっても、第2ステップハイSH2が第1ステップハイSH1以上であることで、蒸着用メタルマスク30の強度が低くなることが抑えられる。
(3)小孔32HSに対する大孔32HBの位置を変えるのみで、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも端部領域32Eでの第1ステップハイSH1を小さくすることができるため、蒸着用メタルマスク30の設計が容易である。
(4)中央領域32Cからの距離が小さい端部領域32Eが含むマスク孔32Hの第1部分HC1ほど、その端部領域32Eよりもマスク領域32Mの端部側に位置する端部領域32Eが含むマスク孔32Hよりも、蒸着物質DMが通ることを抑える。そのため、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
(5)中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、端部領域32Eでの第2ステップハイSH2が大きくなるため、各端部領域32Eにおいて、第1部分HC1での強度の低下を第2部分HC2の強度によって補うことができる。
なお、上述した実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・複数の端部領域32Eにおける第5右側領域ER5では、マスク領域32Mの端部32MEを含む領域での第1ステップハイSH1は、ゼロでなくてもよい。こうした構成であっても、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、その端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が小さければ、上述した(4)と同等の効果を得ることはできる。
・中央領域32Cでの第1ステップハイSH1と第2ステップハイSH2とは互いに異なる大きさであってもよい。こうした構成であっても、中央領域32Cからの距離が大きい端部領域32Eほど、その端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が小さければ、上述した(4)と同等の効果を得ることはできる。また、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければ、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。
・各領域での第1ステップ幅SW1および第2ステップ幅SW2の各々は、上述した実施形態にて例示した大きさに限らず、各領域での第1ステップハイSH1および第2ステップハイSH2の大きさに応じて定まる大きさであればよい。
・マスク領域32Mにおいて、マスク領域32Mの端部32MEを含む領域のみが端部領域32Eであってもよく、マスク領域32Mには、中央領域32Cと端部領域32Eとに挟まれる領域であって、中央領域32Cと端部領域32Eとのいずれでもない領域が含まれてもよい。この場合には、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1は、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さい一方で、中央領域32Cと端部領域32Eとの間の領域での第1ステップハイSH1は、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さくなくてもよい。
こうした構成によれば、以下に記載の効果を得ることはできる。
(6)端部領域32Eが、蒸着源ESから放出された蒸着物質DMが1つのマスク領域32Mのなかで最も到達しにくい端部32MEを含むため、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1を中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さくすることによる効果が得られやすい。
・マスク領域32Mが複数の端部領域32Eを備える構成は、マスク領域32Mの中央からの距離が大きい端部領域32Eほど、第1ステップハイSH1が小さい構成でなくてもよい。例えば、マスク領域32Mの中央からの距離が大きい端部領域32Eほど、第1ステップハイSH1が大きい構成であってもよい。また例えば、マスク領域32Mの中央寄りにおける端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が、端部32ME寄りにおける端部領域32Eでの第1ステップハイSH1よりも大きくてもよい。
これらの構成であっても、各端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイよりも小さければ、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。
・マスク領域32Mは、10の端部領域32Eを備える構成に限らず、少なくとも1つの端部領域32Eを備える構成であればよい。また、マスク領域32Mにおいて、中央領域32Cの右側に位置する端部領域32Eの数と、中央領域32Cの左側に位置する端部領域32Eの数とが互いに異なってもよい。
・複数の端部領域32Eにおいて、各端部領域32Eでの法線間距離NDが互いに等しくてもよいし、複数の端部領域32Eにおいて、マスク部材32の中央からの距離が大きいほど、法線間距離NDが小さくてもよい。こうした構成であっても、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければ、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。
・大孔32HBが小開口32H2に向けて先細る形状を有してれば、大孔32HBの内周面HB1は弧状でなくてもよい。また、小孔32HSが大開口32H1に向けて先細る形状を有していれば、小孔32HSの内周面HS1は弧状でなくてもよい。この場合には、大孔32HBの内周面HB1と小孔32HSの内周面HS1との両方が弧状でなくてもよいし、いずれか一方が弧状でなくてもよい。
・各端部領域32Eにおいて、第2ステップハイSH2と第1ステップハイSH1とが互いに等しくてもよい。また、中央領域32Cおよび各端部領域32Eにおいて、第2ステップハイSH2は第1ステップハイSH1よりも小さくてもよい。こうした構成であっても、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければ、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。
・メタルマスク用基材41の形成材料、ひいては、マスク部材32の形成材料は、鉄とニッケルとの合金であって、かつ、添加物としてクロムを含んでもよい。あるいは、メタルマスク用基材41の形成材料、および、マスク部材32の形成材料は、鉄とニッケルとの合金以外の合金、あるいは、金属であってもよい。
・メタルマスク用基材41は、母材の圧延によって得られた金属シートであってもよいし、電解によって形成された金属シートであってもよい。
・マスク部材32を形成するためのメタルマスク用基材41は、単一の金属製の層に加えて、樹脂製の層を備え、金属製の層と樹脂製の層とが積層された構成でもよい。あるいは、メタルマスク用基材41は、2つの金属製の層と樹脂製の層とを備え、樹脂製の層が2つの金属製の層によって挟まれた構成を有してもよい。
こうした構成であっても、各マスク孔が、小開口に向けて先細る大孔、大開口に向けて先細る小開口、大孔と小孔とが接続する接続部とを含み、かつ、端部領域での第1ステップハイが、中央領域での第1ステップハイよりも小さければよい。こうした構成であれば、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。なお、メタルマスク用基材のうち、樹脂製の層は、例えばレーザー光線を照射することによってエッチングすることができる。
・マスク部材32は、マスク領域32Mに加えて、マスク孔の形成されていない領域である非マスク領域を含んでもよい。例えば、マスク部材32は、複数のマスク孔32Hが並ぶ方向において、2つの端部における双方に非マスク領域を1つずつ有してもよい。
・蒸着装置が複数の蒸着源ESを備え、1つの蒸着用メタルマスク30が複数の蒸着源ESと対向する構成では、1つのマスク部材32が複数のマスク領域32Mを含んでもよい。こうした構成では、各マスク領域32Mが中央領域32Cと端部領域32Eとを有していればよい。そして、各マスク領域32Mにおいて、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければ、上述した(1)と同等の効果をマスク領域32Mごとに得ることはできる。
なお、1つの蒸着用メタルマスク30が複数のマスク領域32Mを含む構成においても、各マスク領域32Mが複数の端部領域32Eを有してもよいし、各マスク領域32Mの端部32MEを含む領域として端部領域32Eを備えてもよい。
・蒸着用メタルマスクが備える複数のマスク孔の全てによって1つのマスク領域32Mが構成され、かつ、端部領域32Eおよび中央領域32Cがそれぞれ以下の構成であってもよい。すなわち、端部領域32Eは、マスク領域32Mの端部32MEを含み、かつ、複数のマスク孔32Hを含む。一方で、中央領域32Cは、端部領域32Eよりもマスク領域32Mの中央側に位置し、かつ、端部領域32Eに含まれるマスク孔32Hとは異なるとともに、蒸着源ESと対向するための複数のマスク孔32Hを含む。
こうした構成では、蒸着装置が1つの蒸着源ESのみを備える構成であれば、蒸着用メタルマスク30が1つの蒸着源ESのみと対向する。これに対して、蒸着装置が複数の蒸着源ESを備える構成であれば、蒸着用メタルマスク30が、複数の蒸着源ESと対向するように、蒸着装置に配置されてもよい。蒸着用メタルマスク30が1つの蒸着源ESのみと対向するとき、マスク領域32Mは1つの中央領域32Cを備える一方で、蒸着用メタルマスク30が複数の蒸着源ESと対向するとき、マスク領域32Mは複数の中央領域32Cを備えている。
いずれの場合であっても、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければ、以下に記載の効果を得ることはできる。
(7)マスク領域32Mと対向する蒸着源ESが1つであれ複数であれ、マスク領域32Mの端部32MEを含む端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さい。そのため、中央領域32Cに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1は、端部領域32Eに含まれるマスク孔32Hの第1部分HC1よりも、蒸着物質DMが通ることを抑える。それゆえに、マスク孔32Hごとに形成される蒸着パターンの膜厚の均一性を蒸着用メタルマスク30内において向上させることができる。
・1つの蒸着用メタルマスク30は、複数のマスク部材32を備えてもよい。こうした構成では、サブフレーム31は、マスク部材32と同数のサブフレーム孔30Hを有していればよい。このとき、蒸着装置が1つの蒸着源を備える構成であれば、複数のマスク部材32が1つのマスク領域32Mを構成している。また、蒸着装置が複数の蒸着源を備え、かつ、蒸着用メタルマスクが、複数の蒸着源に対して1つのマスク領域32Mを有する構成であれば、複数のマスク部材32が1つのマスク領域32Mを構成している。
これに対して、蒸着装置が複数の蒸着源を備え、かつ、蒸着用メタルマスクが、1つの蒸着源ごとに1つのマスク領域を有する構成であれば、各マスク部材32が1つのマスク領域を構成してもよいし、各マスク部材32が複数のマスク領域を構成してもよい。あるいは、1つのマスク領域32Mが複数のマスク部材32に跨ってもよい。
・図14が示すように、各マスク孔32Hにおける大孔32HBと、マスク孔32Hが並ぶ方向において互いに隣り合うマスク孔32Hの大孔32HBとは、大開口32H1において互いに繋がっていてもよい。こうした構成であっても、各マスク孔32Hが、小開口32H2に向けて先細る大孔32HB、大開口32H1に向けて先細る小孔32HS、大孔32HBと小孔32HSとが接続する接続部32HCを含み、かつ、端部領域32Eでの第1ステップハイSH1が、中央領域32Cでの第1ステップハイSH1よりも小さければよい。こうした構成であれば、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。
なお、図14には、マスク領域32Mのうち、第5右側領域ER5の断面構造を示しているが、マスク領域32Mにおける他の領域、すなわち、中央領域32Cおよび他の端部領域32Eにおいても、第5右側領域ER5と同様、互いに隣り合う大孔32HBが、大開口32H1において互いに繋がっていてもよい。
10…マスク装置、20…メインフレーム、20H…メインフレーム孔、30…蒸着用メタルマスク、30H…サブフレーム孔、31…サブフレーム、32…マスク部材、32C…中央領域、32E…端部領域、32F,41F…表面、32H…マスク孔、32H1,41H1…大開口、32H2,41H2…小開口、32HB,41HB…大孔、32HC,41HC…接続部、32HS,41HS…小孔、32M…マスク領域、32ME…端部、32R,41R…裏面、41…メタルマスク用基材、42…第1レジスト層、42H…第1貫通孔、42P…第1レジストパターン、43…第2レジスト層、43H…第2貫通孔、43P…第2レジストパターン、44…表面保護層、45…裏面保護層、DM…蒸着物質、EL1…第1左側領域、EL2…第2左側領域、EL3…第3左側領域、EL4…第4左側領域、EL5…第5左側領域、ER1…第1右側領域、ER2…第2右側領域、ER3…第3右側領域、ER4…第4右側領域、ER5…第5右側領域、ES…蒸着源、HB1,HS1…内周面、HC1…第1部分、HC2…第2部分、N1…第1法線、N2…第2法線、NB…大孔法線、ND…法線間距離、NS…小孔法線、S…蒸着対象、SH1…第1ステップハイ、SH2…第2ステップハイ、SW1…第1ステップ幅、SW2…第2ステップ幅。

Claims (10)

  1. 複数のマスク孔を含むマスク領域を備え、
    前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、
    前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、
    前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含み、
    前記マスク領域は、
    前記各マスク孔の大開口を含む表面と、
    前記各マスク孔の小開口を含む裏面と、を備え、
    前記各マスク孔は、
    前記大開口を含み、前記小開口に向けて先細る形状を有した大孔と、
    前記小開口を含み、前記大開口に向けて先細る形状を有した小孔と、
    前記大孔と前記小孔とを接続する接続部とを含み、
    前記マスク領域の中央以外に位置する前記各接続部は、
    前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成され、
    前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域での前記第1ステップハイが、前記中央領域での前記第1ステップハイよりも小さい
    蒸着用メタルマスク。
  2. 蒸着用メタルマスクが備える複数のマスク孔の全てによって1つのマスク領域が構成され、
    前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、
    前記端部領域は、前記マスク領域の端部と、複数の前記マスク孔とを含み、
    前記中央領域は、前記端部領域よりも前記マスク領域の中央側に位置し、かつ、前記端部領域に含まれる前記マスク孔とは異なるとともに、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、
    前記マスク領域は、
    前記各マスク孔の大開口を含む表面と、
    前記各マスク孔の小開口を含む裏面と、を備え、
    前記各マスク孔は、
    前記大開口を含み、前記小開口に向けて先細る形状を有した大孔と、
    前記小開口を含み、前記大開口に向けて先細る形状を有した小孔と、
    前記大孔と前記小孔とを接続する接続部とを含み、
    前記マスク領域の中央以外に位置する前記各接続部は、
    前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成され、
    前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域での前記第1ステップハイが、前記中央領域での前記第1ステップハイよりも小さい
    蒸着用メタルマスク。
  3. 前記第2部分と前記裏面との間の距離が、第2ステップハイであり、
    前記各マスク孔において、前記第2ステップハイは、前記第1ステップハイ以上である
    請求項1または2に記載の蒸着用メタルマスク。
  4. 前記表面と直交する断面における前記大孔の内周面が弧状を有し、
    前記断面における前記小孔の内周面が弧状を有し、
    前記断面において、前記表面における法線のうち、前記大開口の中央を通る前記法線が大孔法線であり、前記小開口の中央を通る前記法線が小孔法線であり、
    前記各マスク孔に属する前記大孔法線は、同一の前記マスク孔に属する前記小孔法線と同じ位置、または、同一の前記マスク孔に属する前記小孔法線よりも前記マスク領域の中央寄りに位置し、同一の前記マスク孔に属する前記大孔法線と前記小孔法線との間の距離が、法線間距離であり、
    前記端部領域での前記法線間距離が、前記中央領域での前記法線間距離よりも大きい
    請求項1から3のいずれか一項に記載の蒸着用メタルマスク。
  5. 前記蒸着用メタルマスクは、複数の前記端部領域を備え、
    前記各端部領域は、前記マスク孔が並ぶ方向に沿って並び、
    複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きいほど、前記端部領域での前記法線間距離が大きい
    請求項4に記載の蒸着用メタルマスク。
  6. 前記蒸着用メタルマスクは、複数の前記端部領域を備え、
    前記各端部領域は、前記マスク孔が並ぶ方向に沿って並び、
    複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きい前記端部領域ほど、前記端部領域での前記第1ステップハイが小さい
    請求項1または2に記載の蒸着用メタルマスク。
  7. 前記第2部分と前記裏面との間の距離が、第2ステップハイであり、
    複数の前記端部領域において、前記中央領域からの距離が大きい前記端部領域ほど、前記端部領域での前記第2ステップハイが大きい
    請求項6に記載の蒸着用メタルマスク。
  8. 前記端部領域は、前記マスク領域の前記端部を含む領域である
    請求項1に記載の蒸着用メタルマスク。
  9. 複数のマスク孔を含むマスク領域を備える蒸着用メタルマスクの製造方法であって、前記マスク領域は中央領域と端部領域とを備え、前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含み、前記製造方法は、
    メタルマスク用基材の裏面から表面に向けて、前記各マスク孔に固有の小孔であって、前記裏面に開口する小開口を含むとともに前記表面に向けて先細る形状を有する前記小孔を形成することと、
    前記メタルマスク用基材の前記表面から前記裏面に向けて、前記各マスク孔に固有の大孔であって、前記表面に開口する大開口を含むとともに前記裏面に向けて先細る形状を有する前記大孔を形成し、それによって、前記小孔と前記大孔とが接続する接続部を形成することと、を含み、
    前記接続部を形成することは、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される各接続部を、前記マスク領域の前記中央以外に形成することを含み、
    前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイが、前記中央領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイよりも小さい
    蒸着用メタルマスクの製造方法。
  10. 複数のマスク孔を含むマスク領域を備える蒸着用メタルマスクであって、前記マスク領域が、中央領域と端部領域とを備え、前記中央領域は、前記マスク領域の中央を含み、かつ、蒸着源と対向するための複数の前記マスク孔を含み、前記端部領域は、前記中央領域よりも前記マスク領域の端部側に位置し、かつ、前記中央領域に含まれる前記マスク孔とは異なる複数の前記マスク孔を含む、前記マスク領域を備える前記蒸着用メタルマスクを形成することと、
    前記蒸着用メタルマスクを用いて蒸着対象に前記マスク孔ごとの蒸着パターンを形成することと、を含む表示装置の製造方法であって、
    前記蒸着用メタルマスクを形成することは、
    メタルマスク用基材の裏面から表面に向けて、前記各マスク孔に固有の小孔であって、前記裏面に開口する小開口を含むとともに前記表面に向けて先細る形状を有する前記小孔を形成することと、
    前記メタルマスク用基材の前記表面から前記裏面に向けて、前記各マスク孔に固有の大孔であって、前記表面に開口する大開口を含むとともに前記裏面に向けて先細る形状を有する前記大孔を形成し、それによって、前記小孔と前記大孔とが接続する接続部を形成することと、を含み、
    前記接続部を形成することは、前記マスク孔の全周にわたり前記マスク孔の内側に向けて突き出る形状を有し、かつ、前記マスク領域の中央寄りの部分である第1部分と、前記マスク領域の端部寄りの部分である第2部分とから構成される各接続部を、前記マスク領域の前記中央以外に形成することを含み、
    前記第1部分と前記裏面との間の距離が、第1ステップハイであり、前記端部領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイが、前記中央領域に形成される前記接続部の前記第1ステップハイよりも小さい
    表示装置の製造方法。
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