JP6285339B2 - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1〜特許文献3には、車両の前部に設けられたフロントフードの前端部を車両上方側に向けてポップアップさせる車両用ポップアップフード装置が開示されている。これらの文献に記載された技術について簡単に説明すると、下記特許文献1及び特許文献2に記載された車両用ポップアップフード装置は、フードストライカが係止される被係止部を有するフードロック装置を備えている。このフードロック装置がアクチュエータによって車両上方側へ移動されることによってフロントフードをポップアップさせることが可能となっている。また、下記特許文献3に記載された車両用ポップアップフード装置は、アクチュエータがリンク機構を作動させることによって、フロントフードをポップアップさせることが可能となっている。
欧州特許出願公開第2096007号明細書 特開2004−249872号公報 特開2004−299614号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載された車両用ポップアップフード装置は、フロントフードをポップアップ位置に保持する機構を備えていないため、フロントフードのポップアップ完了時に、フロントフードが揺動(振動)することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ポップアップ完了時にフロントフードが揺動することを抑制することができる車両用ポップアップフード装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置は、フロントフードの車両下方側に配置され、作動することによって前記フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置に移動させるフロントフード持ち上げ装置と、前記フロントフードの車両下方側に配置され、前記フロントフードに取付けられたフードストライカが係止される被係止部と、前記フードストライカを前記被係止部に係止された状態に保持するラッチと、を有し、前記フロントフードと共に車両上方側に移動可能に構成されたフードロック装置と、前記フロントフードが前記持ち上げ位置に移動される際に前記フードロック装置に係合して、前記フードロック装置の車両下方側への移動を規制する規制装置と、を備え、前記規制装置は、一端部が車両前後方向を軸方向として回動可能に支持されていると共に他端部が前記フードロック装置に係合する回動部材を含んで構成されており、前記回動部材には、前記フードロック装置に当接することによって前記回動部材が前記フードロック装置へ係合した際の姿勢を保持する回動規制部が設けられている
請求項1記載の本発明によれば、フロントフード持ち上げ装置が作動する前の状態では、フロントフードに取付けられたフードストライカがフードロック装置の被係止部に係止されている。そして、フードストライカがラッチにより被係止部に係止された状態に保持されることによって、フロントフードが閉止位置に保持される。また、フロントフード持ち上げ装置が作動すると、フードストライカがラッチにより被係止部に係止された状態で、フードロック装置がフロントフードと共に車両上方側に移動して、フロントフードがポップアップする。
ここで、本発明では、フロントフードの閉止位置から持ち上げ位置に移動される際に、規制装置がフードロック装置に係合する。これにより、フロントフードのポップアップ完了時に、フードロック装置及びフロントフードの車両下方側への移動が規制される。これにより、フロントフードが車両上下方向へ揺動(振動)することを抑制することができる。
また、請求項1記載の本発明によれば、回動部材がフードロック装置へ係合した際の当該回動部材の姿勢を安定させることができる。
請求項2記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1記載の発明において、前記フロントフード持ち上げ装置は、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のアクチュエータとされており、前記フードロック装置が、前記左右一対のアクチュエータ間の車幅方向の中央部に配置されている。
ところで、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のアクチュエータによってフロントフードをポップアップさせる構成においては、左右一対のアクチュエータ間の車幅方向の中央部においてフロントフードの揺動(振幅)が大きくなり易い。しかしながら、請求項2記載の本発明によれば、左右一対のアクチュエータ間の車幅方向の中央部に配置されたフードロック装置の車両下方側への移動が規制装置によって規制されることにより、フロントフードの揺動を効果的に低減することができる。
請求項3記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記規制装置は、前記フードロック装置が当接することによって該フードロック装置の下方側への移動を規制する下降規制部を備えており、前記フードロック装置は、前記フロントフードと共にオーバーシュート位置まで上昇した後に下降して前記下降規制部に当接する。
請求項3記載の本発明によれば、フードロック装置及びフロントフードがオーバーシュート位置に位置している状態では、フードロック装置と規制装置の下降規制部との間にクリアランスが設けられている。当該クリアランスを設けることにより、規制装置がフードロック装置に係合する際に、フードロック装置と規制装置の下降規制部とが摺接することが抑制され、ひいては、フードロック装置と規制装置とをより確実に係合させることができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項3記載の発明において、前記フードロック装置と前記下降規制部とが、車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接する。
請求項記載の本発明によれば、フードロック装置と規制装置の下降規制部とが、車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接することにより、フードロック装置の車両下方側への移動をより確実に規制することができる。
本発明に係る車両用ポップアップフード装置は、ポップアップ完了時にフロントフードが揺動することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の車両用ポップアップフード装置を模式的に示した正面図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を模式的に示した斜視図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置の一部を構成するフードロック装置及びフードロック装置ベース等を示す拡大正面図であり、一対のアクチュエータが作動する前の状態を示している。 一対のアクチュエータが作動した後の状態でかつオーバーシュート位置に位置している状態のフードロック装置及びフードロック装置ベース等を示す図3Aに対応する拡大正面図である。 一対のアクチュエータが作動した後の状態でかつ車両下方側への移動が規制されている状態のフードロック装置及びフードロック装置ベース等を示す図3Aに対応する拡大正面図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置の一部を構成するアクチュエータを示す拡大断面図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置の一部を構成するアクチュエータ及び固定解除装置を示す拡大正面図である。 変形例に係る車両用ポップアップフード装置を模式的に示した図1に対応する正面図である。
次に、図1〜図5を用いて本発明の実施形態に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側方向をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の車両用ポップアップフード装置10は、フロントフード12を閉止位置(符号Aで指示された状態)から持ち上げ位置(符号Bで示された状態)に至るまで保持するフードロック装置14を備えている。また、車両用ポップアップフード装置10は、作動することによってフロントフード12を閉止位置から持ち上げ位置に移動させるフロントフード持ち上げ装置としての左右一対のアクチュエータ16を備えている。さらに、図3Aに示されるように、車両用ポップアップフード装置10は、フードロック装置14を支持するフードロック装置ベース26(以下単に「ロックベース26」という)と、フードロック装置14を閉止位置(符号Cで示された状態)に固定する固定装置18と、アクチュエータ16の作動に連動して固定装置18によるフードロック装置14の固定を解除する固定解除装置20(図5参照)と、を備えている。また、車両用ポップアップフード装置10は、左右一対のアクチュエータ16の作動完了後のフードロック装置14の車両下方側への移動を規制する規制装置82を備えている。以下、先ずフロントフード12の概略の構成について説明し、次いでフードロック装置14、ロックベース26、アクチュエータ16、固定装置18及び固定解除装置20について説明し、最後に規制装置82について説明する。
(フロントフード12の構成)
図2に示されるように、フロントフード12は、車両前後方向及び車幅方向に延在すると共に車両平面視で略矩形状に形成されており、このフロントフード12は、図示しないパワーユニットが収容されたパワーユニットルームを車両上方側から覆っている。また、フロントフード12の後端部は左右それぞれに配置された一対のフードヒンジ(図示省略)によって回動可能に支持されている。図1に示されるように、フロントフード12の前端部における車幅方向の中間部には、フードストライカ22(図1参照)が設けられている。このフードストライカ22が車体の前端部における車幅方向の中間部に配置された単一のフードロック装置14に係止されることによって、フロントフード12が閉止位置に保持される、即ち、フロントフード12の回動が規制されるようになっている。
フードストライカ22は、車両側面視で車両上方側に向けて開放された略U字状に形成されており、また、フードストライカ22の下端部は、フロントフード12が閉止された状態において車両前後方向に延びる係止部22Aとされている。
(フードロック装置14の構成)
図3Aに示されるように、フードロック装置14は、車両正面視で略矩形状に形成されており、このフードロック装置14の上部には、フードストライカ22の係止部22Aが係止される被係止部としての係止凹部28が形成されている。この係止凹部28は、車両上方側に向けて開放されていると共に車両正面視で縁部が略U字状に形成されている。
また、フードロック装置14の下端部における車幅方向の中間部には、後に詳述する固定装置18の固定フック68が係合する固定ピン30が接合されている。さらに、フードロック装置14の上下方向の中間部には、車幅方向に間隔をあけて配置された図示しない一対のガイドピンが固定されている。このガイドピンが後述するロックベース26に形成されたガイド孔26A(図3B参照)に挿通されることによって、フードロック装置14がロックベース26に上下方向に移動可能に支持されている。
また、フードロック装置14には、フードストライカ22の係止部22Aを係止凹部28の深さ方向の端部に保持するラッチ32が取付けられている。さらに、フードロック装置14には、フロントフード12に設けられたオグジリアリフック(図示省略)に係合されることによってフロントフード12が不用意に開放されることを抑制するオグジリアリレバー33が取付けられている。
(ロックベース26の構成)
ロックベース26は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、このロックベース26は、車両前後方向を板厚方向として車幅方向に延在する矩形板状に形成されている。また、図3Bに示されるように、ロックベース26の上方側の部位には、車幅方向に間隔をあけて配置された一対のガイド孔26Aが形成されており、この一対のガイド孔26Aは、上下方向を長手方向とする長孔状に形成されている。そして、フードロック装置14に固定された図示しないガイドピンがガイド孔26Aによってガイドされることによって、フードロック装置14が閉止位置からオーバーシュート位置(符号Dで示された状態)の範囲で移動することが可能となっている。
図3Aに示されるように、ロックベース26の下方側かつ車両前方に向かって右側の端部には、後述する固定装置18の一部を構成する引張コイルスプリング70の一端が係止されるスプリング係止部26Bが形成されている。また、ロックベース26の下方側かつ左側の端部には、後述する固定解除装置20の一部を構成するケーブル74のアウタチューブが係止されるケーブル係止部26Cが形成されている。
また、ロックベース26には、固定螺子27が挿通される図示しない複数の挿通孔が形成されている。複数の挿通孔に挿通された固定螺子27がラジエータサポート46のアッパメンバ48(図2参照)の車両前方側の面に形成された図示しない螺子孔に螺入されることによって、ロックベース26が、後述する左右一対のアクチュエータ16の車幅方向の中央部に配置された状態でアッパメンバ48に固定されるようになっている。
(アクチュエータ16)
図1に示されるように、アクチュエータ16は、フードロック装置14の車幅方向右側及び左側にそれぞれ設けられており、図4に示されるように、このアクチュエータ16は、有底円筒状に形成されたシリンダ部50と、板状に形成されたブラケット52に固定されていると共にシリンダ部50に挿入されるパイプ部54と、を備えている。なお、車幅方向右側に設けられたアクチュエータ16の構成及び車幅方向左側に設けられたアクチュエータ16の構成は同一であるため、以下においては車幅方向左側に設けられたアクチュエータ16について説明し、車幅方向右側に設けられたアクチュエータ16の説明は省略する。
シリンダ部50は、車両上下方向を長手方向とすると共に上端が閉止された筒状に形成されている。また、パイプ部54の長手方向の中間部には、マイクロガスジェネレータ56(以下「MGG56」という)が固定されている。MGG56はガス発生剤及びスクイブを備えており、このスクイブが発熱して、ガス発生剤が燃焼することによって、シリンダ部50内の圧力が上昇するようになっている。図5に示されるように、シリンダ部50の開放端側には、当該シリンダ部50の径方向外側に向けて突出する突起部58が形成されている。
図4に示されるように、パイプ部54は、シリンダ部50の内径よりも小径とされた一般部60と、一般部60の上端部に設けられていると共に当該一般部60の外径よりも大径とされた大径部62と、を有して構成されている。大径部62の外径は、シリンダ部50の内径よりも若干小さな外径とされており、また、大径部62の外周部には、その周方向に沿って溝部64が形成されている。この溝部64にはOリング66が取付けられており、このOリング66によって大径部62とシリンダ部50との間がシールされている。また、一般部60の径方向内側には、MGG56に接続されたワイヤハーネス67が配索されており、このワイヤハーネス67は、パイプ部54の下端からアクチュエータ16の外側に導出されている。なお、一般部60の径方向内側においてワイヤハーネス67が配索された部位には、樹脂材が充填されている。
以上説明したアクチュエータ16のブラケット52には固定螺子45が挿通されており、この固定螺子45がラジエータサポート46のアッパメンバ48(図2参照)に形成された図示しない螺子孔に螺入されることによって、アクチュエータ16がアッパメンバ48に固定されるようになっている。なお、アクチュエータ16が固定される部位は上記に限定されず、例えば、車体の他の部位に固定されていてもよい。
図1に示されるように、フロントフード12が閉止位置に位置している状態において、フロントフード12とアクチュエータ16とは離間している。そして、アクチュエータ16が作動して、シリンダ部50が上昇して当該シリンダ部50の上端部がフロントフード12に当接し、更にシリンダ部50が上昇することによって、フロントフード12が閉止位置から持ち上げ位置に移動するようになっている。なお、フロントフード12におけるシリンダ部50が当接する部位は、厚肉の板材が接合されること等によって補強されている。
(固定装置18)
図3Aに示されるように、固定装置18は、フードロック装置14の下端部の車幅方向の中央部に固定された固定ピン30と、ロックベース26に回動可能に支持された固定フック68と、固定フック68を一方側に回動させる方向へ付勢する引張コイルスプリング70と、を有して構成されている。
固定フック68は、車両前後方向に所定の厚みを有するブロック状に形成されており、この固定フック68の長手方向の中間部は、ロックベース26に支持ピン69を介して回動可能に支持されている。また、固定フック68の長手方向一方側の端部は、L字状に形成された係合部68Aとされている。そして、係合部68Aが固定ピン30に係合した状態では、フードロック装置14が閉止位置に固定されている。これに対して、係合部68Aが回動されて当該係合部68Aと固定ピン30とが係合していない状態では、フードロック装置14が閉止位置から持ち上げ位置側に向けて移動することが可能となっている。また、固定フック68の長手方向他方側の端部には、引張コイルスプリング70が係止されるスプリング係止孔68Bが形成されている。そして、引張コイルスプリング70が、スプリング係止孔68Bとロックベース26のスプリング係止部26Bとの間に架け渡されることによって、固定フック68の係合部68Aが固定ピン30に係合する側に付勢されている。また、固定フック68の長手方向他方側の端部には、後述する固定解除装置20の一部を構成するケーブル74の一端が係止されるケーブル係止部68Cが形成されている。
(固定解除装置20)
図5に示されるように、固定解除装置20は、ケーブル74と、アクチュエータ16の作動に連動して作動すると共にケーブル74の他端が連結されたリンク機構76と、を有して構成されている。具体的には、リンク機構76は、ブラケット52に固定されたリンクピン78及び当該リンクピン78に回動自在に支持されたリンク片80により構成されている。リンク片80の一端部は、前述のケーブル74の他端が連結される連結部80Aとされており、リンク片80の他端部は、アクチュエータ16のシリンダ部50に設けられた突起部58が当接する被当接部80Bとされている。
また、アクチュエータ16が作動することによってシリンダ部50が車両上方側に移動すると、当該シリンダ部50に形成された突起部58がリンク片80の被当接部80Bを上方へ押圧する。これにより、リンク片80がリンクピン78回りに回動されて、ケーブル74が車幅方向外側に向けて引かれる。これにより、図3Aに示された固定フック68が支持ピン69回りに他方側に回動されて、フードロック装置14の閉止位置への固定が解除されるようになっている。
図5に示されるように、本実施形態では、シリンダ部50が車両上方側に所定の距離Lだけ移動した際に、シリンダ部50に形成された突起部58とリンク片80の被当接部80Bとが離間するようになっている。これにより、ケーブル74が所定の引き代を超えて引かれないようになっている。なお、本実施形態では、シリンダ部50に形成された突起部58とリンク片80の被当接部80Bとが離間した後に、シリンダ部50がフロントフード12に当接するようになっている。換言すると、シリンダ部50がフロントフード12に当接する前に固定装置18によるフードロック装置14の固定が解除されるようになっている。
(規制装置82)
図3Aに示されるように、規制装置82は、ロックベース26に回動可能に支持されていると共にフロントフード12(図1参照)が持ち上げ位置に移動される際にフードロック装置14に係合する回動部材としての左右一対のストッパ部材84と、ストッパ部材84を一方側に回動させる方向へ付勢するトーションスプリング86と、を有して構成されている。
左右一対のストッパ部材84は、フードロック装置14が閉止位置(符号Cで示された状態)に位置している状態において、当該フードロック装置14の右側及び左側にそれぞれ配置されている。また、ストッパ部材84の下端部は、ロックベース26にピン85を介して回動可能に支持されている。また、ストッパ部材84とピン85との間には、トーションスプリング86が介装されている。そして、当該トーションスプリング86の付勢力によって、ストッパ部材84の上端部がフードロック装置14の車幅方向外側の面に押し付けられている。
また、ストッパ部材84の長手方向の中間部には、前後方向へ屈曲する屈曲部84Aが形成されている。これにより、ストッパ部材84の上端部が下端部に比して車両前方側にオフセットしている。また、ストッパ部材84に形成された屈曲部84Aは、当該ストッパ部材84の剛性を調整する剛性調整部としても機能している。
また、ストッパ部材84の上端部における車幅方向内側の部位は、車両正面視で縁部がL字状に切り欠かれた係合部84Bとされている。そして、フードロック装置14が閉止位置から持ち上げ位置(図3に示す符号Eで示された状態)に移動される際に、係合部84Bがフードロック装置14の下方側かつ車幅方向外側の端部(以下単に「フードロック装置14の被係合部14A」という)に係合するようになっている。これにより、フードロック装置14の下方側への移動が規制されるようになっている。
ストッパ部材84の係合部84Bについてより詳しく説明すると、この係合部84Bにおいて車両上方側に臨む面は、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1が当接することによって当該フードロック装置14の下方側への移動を規制する下降規制部としての下降規制面T1とされている。そして、左右一対のアクチュエータ16(図1参照)の作動時に、図3Bに示されるように、フードロック装置14がフロントフード12と共にオーバーシュート位置(符号Dで示された状態)まで上昇した後に、図3Cに示されるように、フードロック装置14が下降して、当該フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1が下降規制面T1に当接するようになっている。すなわち、図3Bに示されるように、フードロック装置14がオーバーシュート位置に位置している状態では、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1と下降規制面T1との間にクリアランスCLが設けられるようになっている。また、本実施形態では、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1と下降規制面T1とが、車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接するようになっている。
また、係合部84Bにおいてフードロック装置14側に臨む面は、フードロック装置14の被係合部14Aにおける車幅方向外側の面S2に当接することによってストッパ部材84がフードロック装置14へ係合した際の姿勢を保持する回動規制部としての回動規制面T2とされている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、アクチュエータ16が作動する前の状態では、図3Aに示されるように、フードロック装置14が固定装置18によって閉止位置に固定されている。そして、フロントフード12に取付けられたフードストライカ22がフードロック装置14の係止凹部28に係止されて、フードストライカ22の係止部22Aがラッチ32により係止凹部28に係止された状態に保持されることによって、フロントフード12が閉止位置に保持される。
また、図1、図3A〜図3Cに示されるように、アクチュエータ16が作動すると、固定装置18(図3A参照)によるフードロック装置14の固定が固定解除装置20(図5参照)によって解除され、次いでフードストライカ22の係止部22Aが係止凹部28に係止された状態に保持されたままフードロック装置14がフロントフード12と共に閉止位置からオーバーシュート位置に移動する。そして、オーバーシュート位置に移動したフードロック装置14がフロントフード12と共に下降して、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1がストッパ部材84に形成された係合部84Bの下降規制面T1に当接する。これにより、フードロック装置14及びフロントフード12の下方側への移動が規制されると共に、フードロック装置14及びフロントフード12が持ち上げ位置に保持される。また、フードロック装置14及びフロントフード12の下方側への移動が規制されることにより、ポップアップ時にフロントフード12が車両上下方向へ揺動(振動)することを抑制することができる。
ところで、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のアクチュエータ16(図1参照)によってフロントフード12をポップアップさせる構成においては、左右一対のアクチュエータ16間の車幅方向の中央部においてフロントフード12の振動(振幅)が大きくなり易い。しかしながら、本実施形態では、左右一対のアクチュエータ16間の車幅方向の中央部に配置されたフードロック装置14の車両下方側への移動がストッパ部材84によって規制されることにより、フロントフード12の揺動(振動)を効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、フードロック装置14及びフロントフード12がオーバーシュート位置に位置している状態では、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1とストッパ部材84に形成された係合部84Bの下降規制面T1との間にクリアランスCLが設けられている。当該クリアランスCLを設けることにより、ストッパ部材84がトーションスプリング86の付勢力によって回動されて、ストッパ部材84の係合部84Bがフードロック装置14の被係合部14Aに係合する際に、係合部84Bの下降規制面T1と被係合部14Aの下方側の面S1とが摺接することが抑制される。これにより、ストッパ部材84の係合部84Bとフードロック装置14の被係合部14Aとをより確実に係合させることができる。
さらに、本実施形態では、ストッパ部材84に形成された係合部84Bの回動規制面T2がフードロック装置14の被係合部14Aにおける車幅方向外側の面S2に当接することによって、ストッパ部材84の回動範囲が制限される。これにより、ストッパ部材84の係合部84Bがフードロック装置14の被係合部14Aへ係合した際における当該ストッパ部材84の姿勢を安定させることができる。
また、本実施形態では、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1とストッパ部材84に形成された係合部84Bの下降規制面T1とが、車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接することにより、フードロック装置の車両下方側への移動をより確実に規制することができる。
なお、本実施形態では、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1とストッパ部材84に形成された係合部84Bの下降規制面T1とを車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。フードロック装置14とストッパ部材84との当接角度は、フードロック装置14の形状等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、ストッパ部材84の回動範囲を規制する回動規制面T2を係合部84Bに設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ストッパ部材84の一部が当接することによって当該ストッパ部材の姿勢を保持するピン等をロックベース26に接合した構成とすることもできる。
さらに、本実施形態では、ストッパ部材84をロックベース26に支持させた例について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ストッパ部材84をアッパメンバ48(図2参照)等に支持させてもよい。
また、本実施形態では、フードロック装置14及びフロントフード12がオーバーシュート位置に位置している状態において、フードロック装置14の被係合部14Aの下方側の面S1とストッパ部材84に形成された係合部84Bの下降規制面T1との間にクリアランスCLを設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。上記クリアランスCLをゼロ設定にするか否かについては、規制装置の構成等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、フロントフード12の前端部の下方側にアクチュエータ16を配置して、当該アクチュエータ16が作動することによってフロントフード12をポップアップした例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フロントフード12の前後方向中間部の下方側に車幅方向に間隔をあけて配置された一対のアクチュエータ16を配置して、当該アクチュエータ16が作動することによってフロントフード12をポップアップさせてもよい。また、フードロック装置14を上方側に向けて移動させるアクチュエータを設けて、当該アクチュエータが作動することによってフロントフード12をポップアップさせてもよい。
また、本実施形態では、ロックベース26に回動可能に支持されたストッパ部材84をフードロック装置14に係合させることによって、当該フードロック装置14の下方側への移動を規制した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロックベース26にスライド可能に支持されたスライド部材をフードロック装置14に係合させることによって、当該フードロック装置14の下方側への移動を規制してもよい。
また、本実施形態では、車両上下方向に移動可能に支持されたフードロック装置14を用いて車両用ポップアップフード装置10を構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示されるように、車幅方向一方側の端部がピン88を支持軸として回動可能に支持されたフードロック装置90と、フードロック装置90の車幅方向他方側に係合する単一の規制装置82と、を用いて車両用ポップアップフード装置92を構成してもよい。なお、車両用ポップアップフード装置92の各部材及び部分には、上記実施形態の車両用ポップアップフード装置10と対応する部材及び部分と同一の符号を付している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用ポップアップフード装置
12 フロントフード
14 フードロック装置
16 アクチュエータ(フロントフード持ち上げ装置)
22 フードストライカ
28 係止凹部(被係止部)
32 ラッチ
82 規制装置
84 ストッパ部材(回動部材)
90 フードロック装置
92 車両用ポップアップフード装置
CL クリアランス
T1 下降規制面(下降規制部)
T2 回動規制面(回動規制部)
A フロントフード(フード)の閉止位置
B フロントフード(フード)の持ち上げ位置
D フードロック装置のオーバーシュート位置

Claims (4)

  1. フロントフードの車両下方側に配置され、作動することによって前記フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置に移動させるフロントフード持ち上げ装置と、
    前記フロントフードの車両下方側に配置され、前記フロントフードに取付けられたフードストライカが係止される被係止部と、前記フードストライカを前記被係止部に係止された状態に保持するラッチと、を有し、前記フロントフードと共に車両上方側に移動可能に構成されたフードロック装置と、
    前記フロントフードが前記持ち上げ位置に移動される際に前記フードロック装置に係合して、前記フードロック装置の車両下方側への移動を規制する規制装置と、
    を備え
    前記規制装置は、一端部が車両前後方向を軸方向として回動可能に支持されていると共に他端部が前記フードロック装置に係合する回動部材を含んで構成されており、
    前記回動部材には、前記フードロック装置に当接することによって前記回動部材が前記フードロック装置へ係合した際の姿勢を保持する回動規制部が設けられている車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記フロントフード持ち上げ装置は、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のアクチュエータとされており、
    前記フードロック装置が、前記左右一対のアクチュエータ間の車幅方向の中央部に配置されている請求項1記載の車両用ポップアップフード装置。
  3. 前記規制装置は、前記フードロック装置が当接することによって該フードロック装置の下方側への移動を規制する下降規制部を備えており、
    前記フードロック装置は、前記フロントフードと共にオーバーシュート位置まで上昇した後に下降して前記下降規制部に当接する請求項1又は請求項2記載の車両用ポップアップフード装置。
  4. 前記フードロック装置と前記下降規制部とが、車両前後方向及び車幅方向に沿って平行に当接する請求項3記載の車両用ポップアップフード装置。
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