JP6282818B2 - 圧接コネクタ、および、電線付き圧接コネクタ - Google Patents

圧接コネクタ、および、電線付き圧接コネクタ Download PDF

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Description

本発明は、圧接コネクタ、および、電線付き圧接コネクタに関する。
圧接コネクタは、被覆電線と電気的に接続される(たとえば、特許文献1参照)。具体的には、圧接コネクタは、コンタクトを有している。コンタクトは、被覆電線の被覆部を切断するための圧接刃と、被覆部にかしめられるかしめ部と、を有している。かしめ部は、細長い帯状に形成された一対の片部を有しており、塑性変形可能である。かしめ部の一対の片部は、被覆電線に結合される前の状態において、まっすぐに延びている。
特許文献1に記載の構成では、圧接コネクタと被覆電線とが接続される際、被覆電線は、コンタクトに向けて変位される。これにより、被覆電線の被覆部は、コンタクトの圧接刃に接触して当該圧接刃によって切断される。そして、切断された被覆部から露呈する芯線部と、コンタクトとが接触する。
そして、被覆電線がコンタクトに挿入された後、かしめ部の一対の片部がかしめ用パンチのかしめ加工部によって曲げられる。これにより、かしめ部は、被覆部に食い込む。その結果、コンタクトは、かしめ部と、当該コンタクトの底部との協働によって、被覆電線に結合される。
特許第3355172号明細書
特許文献1に記載の構成では、これら一対の片部は、かしめ加工部によって折り曲げられることで、被覆電線にかしめられる。これにより、一対の片部は、被覆電線を押さえつける。一対の片部は、被覆電線にかしめられた状態において、互いに接触しておらず、互いに補強し合う構成となっていない。このため、各片部は、被覆電線からの力に対する強度が弱い。その結果、各片部は、各片部の先端を押し上げようとする強い力を被覆電線から受けた場合、この力に抗することができない。よって、各片部の先端は、持ち上げられてしまう。各片部の先端が持ち上げられてしまうと、各片部は、被覆電線にかしめられた状態を解除されてしまい、被覆電線を固定した状態を維持できなくなってしまう。
このような課題は、圧接コネクタに特有の課題であるといえる。より具体的には、圧接コネクタは、ハウジングに予めコンタクトが組み付けられた状態で、被覆電線に接続される。このため、コンタクトの一対の片部を被覆電線にかしめるためのかしめ用パンチは、ハウジングを避けるようにしてコンタクトに接触することとなる。このため、かしめ用パンチのかしめ加工部は、かしめ部と被覆電線とを挟み込むことができず、かしめ部に十分な力をかけることができない。よって、かしめ用パンチは、一対の片部を被覆電線に押し付ける力を大きくし難しく、一対の片部と被覆電線との結合力を大きくするのに限界がある。
たとえば、圧着端子が用いられる場合、圧着端子は、被覆電線にかしめられた後に、ハウジングに収容される。このため、圧着端子を被覆電線にかしめるためのかしめ用パンチは、ハウジングを避けるようにして圧着端子のかしめ部に接触する必要が無い。したがって、かしめ用パンチは、たとえば、一対の片部と被覆電線とを挟み込んだ状態でかしめ作業を行うことができる。よって、かしめ用パンチは、圧着端子と被覆電線との間に極めて大きな力を作用させることができ、その結果、圧着端子のかしめ部と被覆電線との結合力を大きくできる。このように、かしめ部と被覆電線との結合力を高くし難いという課題は、圧接コネクタに特有であるといえる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、被覆電線を保持する力をより大きくすることのできる圧接コネクタ、および、電線付き圧接コネクタを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる圧接コネクタは、芯線部を被覆部で被覆した構成を有する被覆電線に接続される圧接コネクタであって、所定の長手方向に延びるコンタクトと、前記コンタクトを保持するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記被覆部を切断するための圧接刃と、前記被覆部にかしめられるかしめ部と、を含み、前記かしめ部は、前記長手方向と直交する所定の並列方向に向かい合う一対の片部としての第1片部および第2片部を有し、前記第1片部は、曲げ変形されることで前記被覆電線の前記被覆部に結合可能に構成されており、前記第2片部は、曲げ変形されることで前記第1片部の少なくとも一部と重なることが可能に構成され、前記コンタクトは、前記第1片部を支持する第1側部と、前記第2片部を支持する第2側部と、前記第1側部および前記第2側部を互いに連結する連結部と、をさらに含み、前記第1側部と前記第2側部と前記連結部とで囲まれた空間に前記被覆電線の一部を配置可能に構成され、前記圧接刃は、前記並列方向に並んで一対設けられ、一対の前記圧接刃は、前記空間に配置されており、前記連結部に連続して前記連結部に支持されつつ前記連結部から遠ざかる方向に延びており、且つ、前記連結部に連続する部分において互いの前記圧接刃が一体に繋がっており、一対の前記圧接刃が全体としてU字状に形成されている。
この構成によると、コンタクトに被覆電線が接続された場合において、第2片部は、第1片部に重なる。したがって、たとえば、第1片部の先端部を浮き上がらせようとする力が被覆電線から第1片部に作用した場合に、第2片部は、この力を受けることができる。よって、上記の力が大きい場合でも、コンタクトは、第1片部と被覆電線との結合状態を、より確実に維持できる。このような構成であれば、第1片部を被覆電線にかしめるときに第1片部と被覆電線との間に作用させる力を十分に確保し難い場合でも、かしめ部と被覆電線との結合力を大きくできる。コンタクトがハウジングに組み込まれた後に当該コンタクトに被覆電線がかしめられる圧接コネクタでは、かしめ部の近くにハウジングが存在している結果、かしめ部と被覆電線とを挟むようにかしめ用パンチを配置できない場合がある。この場合、第1片部を被覆電線にかしめるときに、第1片部と被覆電線との間に作用させる力を十分に確保し難い。しかしながら、この場合でも、前述したように、第1片部と第2片部との重ね合わせにより、かしめ部と被覆電線との結合力を大きくできる。以上の次第で、本発明によると、圧接コネクタにおいて、被覆電線を保持する力をより大きくすることができる。
さらに、かしめ部の第1片部および第2片部と、連結部とによって、被覆電線をコンタクトに堅固に固定できる。
)より好ましくは、前記ハウジングは、前記コンタクトを収容する収容部と、前記連結部を受ける壁部と、開口部と、を含み、前記開口部は、前記圧接刃、前記連結部、および、前記かしめ部を前記ハウジングの外部に露呈させるように形成されている。
この構成によると、連結部は、収容部の壁部に受けられることとなる。これにより、連結部、および、当該連結部に隣接して配置されるかしめ部を、ハウジングによって保護できる。また、開口部が形成されていることにより、この開口部を通して、被覆電線をコンタクトに挿入することができる。
)好ましくは、前記第1片部の基端部から先端部までの長さと、前記第2片部の基端部から先端部までの長さとが異なっている。
この構成によると、第1片部と第2片部とが重ね合わされたときに、第1片部の先端部が第2片部に引っ掛かってしまう現象と、第2片部の先端部が第1片部に引っ掛かってしまう現象とが同時に生じることを抑制できる。その結果、上記の引っ掛かり現象に起因して第1片部と被覆電線との結合力が低下することを抑制できる。
)より好ましくは、前記第1片部の前記長さは、前記第2片部の前記長さよりも短く設定されている。
この構成によると、第1片部の先端部は、より確実に被覆電線に食い込むことができる。よって、第1片部と被覆電線との結合力を、より高くすることができる。
)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電線付き圧接コネクタは、前記圧接コネクタと、前記コンタクトに接続された被覆電線と、を備え、前記第1片部は、前記被覆電線の前記被覆部に結合されており、前記第2片部は、前記第1片部の少なくとも一部と重ねられている。
この構成によると、たとえば、第1片部の先端部を浮き上がらせようとする力が被覆電線から第1片部に作用した場合に、第2片部は、この力を受けることができる。よって、上記の力が大きい場合でも、コンタクトは、第1片部と被覆電線との結合状態を、より確実に維持できる。このような構成であれば、第1片部を被覆電線にかしめるときに第1片部と被覆電線との間に作用させる力を十分に確保し難い場合でも、かしめ部と被覆電線との結合力を大きくできる。コンタクトがハウジングに組み込まれた後に当該コンタクトに被覆電線がかしめられる圧接コネクタでは、かしめ部の近くにハウジングが存在している結果、かしめ部と被覆電線とを挟むようにかしめ用パンチを配置できない場合がある。この場合、第1片部を被覆電線にかしめるときに、第1片部と被覆電線との間に作用させる力を十分に確保し難い。しかしながら、この場合でも、前述したように、第1片部と第2片部との重ね合わせにより、かしめ部と被覆電線との結合力を大きくできる。以上の次第で、本発明によると、電線付き圧接コネクタにおいて、被覆電線を保持する力をより大きくすることができる。
)より好ましくは、前記第1片部の少なくとも一部は、前記被覆電線の前記被覆部に食い込まされている。
この構成によると、第1片部と被覆電線との結合力を、より大きくすることができる。
本発明によると、被覆電線を保持する力をより大きくすることができる。
本発明の実施形態に係る圧接コネクタが、被覆電線および相手側コネクタに接続されている状態を示す断面図である。 圧接コネクタおよび被覆電線の斜視図である。 被覆電線がかしめられる前の状態の圧接コネクタの底面側を見た斜視図であり、圧接コネクタの一部を示している。 圧接コネクタの上面側を見た斜視図である。 圧接コネクタの背面図であり、被覆電線が接続された状態を示している。 圧接コネクタの背面図であり、被覆電線が接続される前の状態を示している。 2つのコンタクトの斜視図である。 かしめ用パンチおよび圧接コネクタを示す主要部の背面図である。 変形例の主要部の背面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、圧接コネクタ、および電線付きコネクタとして、種々の用途に広く適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る圧接コネクタ1が、被覆電線2および相手側コネクタ100に接続されている状態を示す断面図である。図1を参照して、圧接コネクタ1は、電子機器などに備えられる。圧接コネクタ1には、複数の被覆電線2(図1では、被覆電線2は1つを図示)が結合されている。本実施形態では、圧接コネクタ1は、ソケットコネクタであり、レセプタクルコネクタとしての相手側コネクタ100に取り外し可能に接続される。
相手側コネクタ100は、回路基板110などに実装されるコネクタである。圧接コネクタ1と相手側コネクタ100との接続により、複数の被覆電線2と回路基板110との電気的な接続が達成される。
相手側コネクタ100は、ハウジング101と、複数のコンタクト102とを有している。
ハウジング101は、たとえば、合成樹脂を用いて形成された一体成形品である。
ハウジング101は、周壁103と、後壁104と、ロック爪105とを有している。
周壁103は、細長い矩形の枠状に形成された部分であり、図1の紙面と直交する方向(幅方向)に細長く延びている。周壁103は、圧接コネクタ1の一部が収容される空間を形成している。周壁103の上部に、ロック爪105が形成されている。
ロック爪105は、周壁103の表面に形成された部分である。ロック爪105は、圧接コネクタ1の後述するロック爪11に掛けられることで、相手側コネクタ100からの圧接コネクタ1の抜けを規制する。
周壁103の後部に、後壁104が形成されている。後壁104は、周壁103の後端を塞ぐように配置されている。周壁103には、複数の貫通孔部106が形成されている。なお、図1では、複数の貫通孔部106のうちの1つを図示している。
貫通孔部106は、ハウジング101の幅方向に間隔をあけて複数形成されている。各貫通孔部106は、1つのコンタクト102を保持している。
各コンタクト102は、導電性を有する材料を用いて形成されている。より具体的には、各コンタクト102は、たとえば、銅合金を素材として構成されている。そして、各コンタクト102の表面には、たとえば、すずめっきまたは金めっきなどのめっき処理が施されている。各コンタクト102は、対応する貫通孔部106に保持されている。各コンタクト102の一部は、周壁103内に配置されている。各コンタクト102の別の一部は、ハウジング101の外部において、はんだなどを用いて回路基板110に固定されている。
次に、圧接コネクタ1の構成を説明する。
図2は、圧接コネクタ1および被覆電線2の斜視図である。図1および図2を参照して、圧接コネクタ1は、圧接型の電気コネクタであり、被覆電線2の被覆部3を切断することで、被覆部3の内部の芯線部4と接触することが可能である。圧接コネクタ1と被覆電線2とが互いに接続されることで、電線付き圧接コネクタが形成されている。
各被覆電線2は、被覆部3と、芯線部4とを有している。
被覆部3は、合成樹脂などの絶縁性の材料を用いて形成された、筒状の部材であり、弾力性を有している。被覆部3は、芯線部4を、芯線部4の周方向の全域に亘って覆っている。
芯線部4は、金属などの導電材料を用いて形成されている。芯線部4の一端部は、圧接コネクタ1の後述するコンタクト6に接触している。芯線部4の他端部は、図示しない電子機器などに接続されている。
圧接コネクタ1は、全体として、扁平に形成されている。なお、以下では、圧接コネクタ1の長さ方向を、長さ方向X1という。長さ方向X1は、本発明の「長手方向」の一例である。また、圧接コネクタ1の平面視において、長さ方向X1と直交する方向を、幅方向Y1という。幅方向Y1は、本発明の「並列方向」の一例である。また、長さ方向X1および幅方向Y1の双方と直交する方向を、厚み方向Z1という。
圧接コネクタ1に被覆電線2および相手側コネクタ100のコンタクト102が装着されている状態において、各被覆電線2の一端部は、長さ方向X1と平行に配置され、相手側コネクタ100のコンタクト102の一端部も、長さ方向X1と平行に配置される。
圧接コネクタ1は、ハウジング5と、ハウジング5に保持される複数のコンタクト6とを有している。
図3は、被覆電線2がかしめられる前の状態の圧接コネクタ1の底面側を見た斜視図であり、圧接コネクタ1の一部を示している。図4は、圧接コネクタ1の上面側を見た斜視図である。図5は、圧接コネクタ1の背面図であり、被覆電線2が接続された状態を示している。図6は、圧接コネクタ1の背面図であり、被覆電線2が接続される前の状態を示している。
図1、図2および図4を参照して、ハウジング5は、合成樹脂などの絶縁材料を用いて形成されている。ハウジング5は、射出成形などによって形成された、単一の部材である。ハウジング5は、複数(本実施形態では、8つ)のコンタクト6を保持している。より具体的には、ハウジング5は、複数のコンタクト6を長さ方向X1と直交する幅方向Y1に並べた状態で保持するように構成されている。ハウジング5は、幅方向Y1に対称な形状に形成されている。
ハウジング5は、ロック部7と、ハウジング本体8とを有している。
ロック部7は、支柱9と、ロック片10と、ロック爪11とを有している。
支柱9は、ハウジング本体8の上面から突出した形状を有している。支柱9は、ロック片10に連続している。ロック片10は、板状の部材である。ロック片10は、支柱9を支点として揺動可能である。オペレータがこのロック片10を揺動させることで、ロック片10の前端部を持ち上げることができる。
ロック片10の前端部の下面から、ロック爪11が突出している。ロック爪11は、相手側コネクタ100のロック爪105に受けられる部分として設けられている。ロック爪11は、幅方向Y1に延びる突起状の部分である。
圧接コネクタ1が相手側コネクタ100に接続されている状態において、ロック爪11は、ロック爪105と長さ方向X1に向かい合っている。この状態において、圧接コネクタ1が相手側コネクタ100から引き抜かれる力を受けると、ロック爪11は、ロック爪105に引っ掛かる。これにより、圧接コネクタ1は、それ以上相手側コネクタ100から引き抜かれる方向に変位することを規制される。上記の構成を有するロック部7は、ハウジング本体8によって支持されている。
図1〜図4を参照して、ハウジング本体8は、外周壁12と、前壁13と、隔壁14と、貫通孔部15と、を有している。
外周壁12は、厚み方向Z1に扁平で、かつ、幅方向Y1に長く延びる矩形状に形成されている。外周壁12は、天壁17と、底壁18と、一対の側壁19,20とを有している。天壁17は、ロック部7の支柱9を受けている。天壁17は、底壁18と、厚み方向Z1に離隔して配置されている。
天壁17は、本発明の「壁部」の一例であり、コンタクト6の後述する底部31を受けている。
底壁18には、複数の開口部が形成されており、底壁18から、複数のコンタクト6の一部が露呈している。一対の側壁19,20は、幅方向Y1における外周壁12の一対の端部を構成している。上記の構成を有する外周壁12の前端部に、前壁13が形成されている。
貫通孔部15は、コンタクト6が収容される孔部として設けられており、本発明の「収容部」の一例である。貫通孔部15は、複数箇所(本実施形態において、8箇所)に形成されており、これらの貫通孔部15が、幅方向Y1に沿って等間隔に配列されている。
また、幅方向Y1に隣り合う貫通孔部15の間には、隔壁14が形成されている。各隔壁14は、天壁17から底壁18側へ向けて厚み方向Z1に沿って延びる板状の部分である。各貫通孔部15は、同様の構成を有している。
貫通孔部15は、ハウジング本体8を、長さ方向X1に貫通するように形成されている。前壁13から当該ハウジング本体8の後方に進むに従い、長さ方向X1と直交する断面での貫通孔部15の断面積が、段階的に大きくなっている。貫通孔部15には、第1開口部21、第2開口部22、第3開口部23、および、第4開口部24が形成されている。
第1開口部21は、前壁13に形成されており、相手側コネクタ100の対応するコンタクト102を挿入可能である。第1開口部21と長さ方向X1に並ぶようにして、第2開口部22が形成されている。
第2開口部22は、被覆電線2が通過する部分として設けられている。第2開口部22は、ハウジング本体8の後方に向けて開放された開口部である。背面視において、第2開口部22は、U字状の溝形形状に形成されている。第2開口部22と連続するようにして、第3開口部23が形成されている。
第3開口部23は、貫通孔部15へ被覆電線2が挿入される際に、当該被覆電線2が通過する部分として設けられている。第3開口部23は、長さ方向X1におけるハウジング本体8の後端から当該ハウジング本体8の前方に向けて延びており、長さ方向X1において、ハウジング本体8の長さの半分程度の範囲に形成されている。第3開口部23は、底壁18の底面に開放されている。第2開口部22および第3開口部23は、コンタクト6の後述する圧接部37,37の各圧接刃41,42と、底部31の一部と、かしめ部39を、ハウジング5の外部に露呈させている。第3開口部23と第1開口部21との間に、第4開口部24が配置されている。
第4開口部24は、底壁18の底面に開放されており、コンタクト6の後述する抜け止め部35を挿入されている。
以上が、ハウジング5の概略構成である。次に、コンタクト6の構成を説明する。
図7は、2つのコンタクト6の斜視図である。図1〜図3、および、図5〜図7を参照して、コンタクト6は、被覆電線2の被覆部3と機械的かつ電気的に接続された状態で、相手側コネクタ100のコンタクト102に接触する部分として設けられている。
コンタクト6は、複数設けられている。本実施形態では、コンタクト6の数は、被覆電線2の数と同じであり、且つ、貫通孔部15の数と同じである。コンタクト6は、複数の被覆電線2のそれぞれに対応して設けられている。各コンタクト6は、対応する貫通孔部15に挿入されており、当該貫通孔部15に保持されている。長さ方向X1における各コンタクト6の位置は、揃えられている。
コンタクト6は、導電性を有する材料を用いて形成されている。より具体的には、コンタクト6は、たとえば、銅合金を素材として構成されている。そして、コンタクト6の表面には、たとえば、すずめっきまたは金めっきなどのめっき処理が施されている。
コンタクト6は、めっき処理が施された1枚の金属板に切断加工および曲げ加工などを施すことで形成されている。コンタクト6は、長さ方向X1に細長く延びる形状に形成されている。
コンタクト6は、底部31と、第1側部32および第2側部33と、接触部34と、抜け止め部35と、加圧部36と、圧接部37,38と、かしめ部39とを有している。
底部31は、厚み方向Z1と直交するように延びる平板状の部分である。底部31は、ハウジング本体8の天壁17の内側面に受けられている。底部31の前端部は、ハウジング本体8の第1開口部21に隣接している。底部31の後端部は、第2開口部22に隣接している。底部31は、本発明の「連結部」の一例であり、第1側部31および第2側部32を互いに連結している。より具体的には、幅方向Y1における底部31の一対の端部から、第1側部32および第2側部33が延びている。
圧接コネクタ1が被覆電線2に結合される前の状態としての結合前状態(以下、単に結合前状態という。)において、第1側部32および第2側部33は、底部31から、厚み方向Z1の一方側(ハウジング本体8の底壁18側)に向けて延びる、板状に形成されている。第1側部32および第2側部33は、対応する隔壁14に隣接している。すなわち、コンタクト6は、幅方向Y1に並ぶ一対の隔壁14,14に挟まれるように配置されている。第1側部32と第2側部33と底部31とで囲まれた空間に、対応する被覆電線2の一端部が収容される。第1側部32の前端部および第2側部33の前端部は、接触部34を支持している。
接触部34は、相手側コネクタ100のコンタクト102に接触するための部分として設けられている。接触部34は、厚み方向Z1における第1側部32および第2側部33の両端部のそれぞれに支持されており、これらの側部32,33間に位置している。接触部34の一部は、舌片状に形成されており、弾性変形可能である。第1開口部21を通って貫通孔部15内に進入したコンタクト102は、接触部34の上記舌片状の部分に挟まれ、当該接触部34と電気的に接続される。接触部34の後方に、抜け止め部35が形成されている。
抜け止め部35は、コンタクト6がハウジング本体8から抜けることを防止するために設けられており、側部32,33から延びた突起状に形成されている。抜け止め部35は、底壁18に形成された第4開口部24に挿入されている。コンタクト6に、ハウジング本体8から引き抜かれる方向(後ろ向き)の力が作用したとき、抜け止め部35は第4開口部24の縁部に受けられる。これにより、コンタクト6は、それ以上ハウジング本体8から引き抜かれる方向へ移動することを規制される。抜け止め部35の後方に、加圧部36が形成されている。
加圧部36は、コンタクト6をハウジング本体8に圧入固定するために設けられている。加圧部36は、第1側部32および第2側部33の縁部に形成されており、ハウジング本体8の底壁18の内側面を加圧している。これにより、加圧部36と底壁18との摩擦接触力が高くされ、かつ、底部31と天壁17との摩擦接触力が高められている。加圧部36の後方に、圧接部37,38が形成されている。
圧接部37,38は、被覆電線2の被覆部3を切断するために設けられている。各圧接部37,38は、コンタクト6の底部31から第1側部32および第2側部33間の空間に向けて延びる形状に形成されている。圧接部37,38は、長さ方向X1に並んで配置されている。各圧接部37,38は、U字状に形成されている。
各圧接部37,38は、幅方向Y1に互いに向かい合う圧接刃41,42を有している。
圧接刃41,42において、互いに向かい合う部分の間隔は、芯線部4全体としての直径と略同じに設定されており、接部37,38間に、芯線部4を配置可能である。圧接部37,38は、第3開口部23を通してハウジング本体8の外部に露呈しており、第3開口部23を通過した被覆電線2の被覆部3を、各圧接部37,38の圧接刃41,42によって切断する。圧接刃41,42によって被覆部3が切断されると、圧接刃41,42は、芯線部4に接触する。これにより、被覆電線2と圧接部37,38との電気的な接続が達成される。このとき、被覆電線2の一端部は、第1側部32および第2側部33間に配置されている。圧接刃41,42の後方に、かしめ部39が形成されている。
かしめ部39は、被覆電線2の一端部にかしめられることで当該被覆電線2を固定する部分として設けられている。各かしめ部39は、一対の片部としての第1片部43および第2片部44を有している。第1片部43および第2片部44は、被覆電線2を、底部31と協働して挟むために設けられている。
結合前状態において、第1片部43および第2片部44は、幅方向Y1に向かい合って配置されている。第1片部43は、第1側部32に支持されており、第2片部44は、第2側部33に支持されている。結合前状態において、第1片部43および第2片部44は、第1側部32および第2側部33から厚み方向Z1の一方(底壁17から離れる方向)に延びている。
図6によく示されているように、本実施形態では、一方の片部43の長さと、他方の片部44の長さとは、同じに設定されている。より具体的には、一方の片部43の内側面に沿った当該片部43の基端部から先端部までの長さL1と、他方の片部44の内側面に沿った当該片部44の基端部から先端部までの長さL2とは、同じに設定されている。
また、コンタクト6の底部31から一方の片部43の先端部までの長さL4は、第1側部32および第2側部33間の間隔L3よりも大きく設定されている。より具体的には、一方の側部32および片部43の内側面に沿った、側部32の基端部から片部43の先端部までの長さL4は、第1側部32および第2側部33間の間隔L3よりも大きく設定されている。同様に、コンタクト6の底部31から他方の片部44の先端部までの長さL5は、第1側部32および第2側部33間の間隔L3よりも大きく設定されている。より具体的には、他方の側部33および片部44の内側面に沿った、側部33の基端部から片部44の先端部までの長さL5は、第1側部32および第2側部33間の間隔L3よりも大きく設定されている。
図5および図6を参照して、第1片部43は、曲げ変形されることで被覆電線2の被覆部3に結合可能に構成されている。また、第2片部44は、曲げ変形されることで第1片部43の少なくとも一部と重なることが可能に構成されている。
結合前状態における第1片部43および第2片部44は、第1部分45,45と、第2部分46,46と、を有している。
第1部分45,45は、厚み方向Z1における第1側部32および第2側部33の一方の縁部に連続する部分として設けられており、結合前状態において、互いに平行に延びている。第1部分45,45間の距離は、第1側部32および第2側部33間の間隔L3と同じに設定されている。第1部分45,45は、隔壁14,14間に配置されている。第1部分45,45が接続されている、一対の片部32,33の後端部の高さ(厚み方向Z1の長さ)は、結合前状態における被覆電線2の直径と略同じに設定されている。第1部分45,45から、第2部分46,46が延びている。
第2部分46,46は、被覆電線2がコンタクト6の第1側部32および第2側部33間に挿入される際の受入口として設けられている。第2部分46,46は、それぞれ、対応する第1片部43の先端部および第2片部44の先端部を形成している。結合前状態において、圧接コネクタ1を背面視したとき、第2部分46,46は、テーパ状に形成されており、第1片部43および第2片部44の先端に進むに従い当該第2部分46,46間の間隔が狭くなる形状を有している。結合前状態において、第2部分46,46は、第3開口部23を通して、貫通孔部15の外方に突出している。第2部分46,46の全部が、ハウジング本体8の外方に位置している。第2部分46,46の先端部の外側面には、面取り部が形成されている。
かしめ部39が被覆電線2にかしめられた状態では、かしめ部39の第1片部43および第2片部44は、湾曲状に曲げられている。この状態では、第1片部43は、被覆電線2の被覆部3に押し付けられている。そして、第1片部43の先端部寄りの一部は、被覆電線2の被覆部3に食い込まされている。また、第2片部44は、第1片部43に重ね合わされている。これにより、コンタクト6と被覆電線2との強固な結合が達成されている。なお、第1片部43の全部が被覆部3に食い込まされていてもよい。
以上が、圧接コネクタ1の概略構成である。
上記の構成を有する圧接コネクタ1に被覆電線2を接続する際には、被覆電線2は、コンタクト6の第1片部43および第2片部44間に挿入されるとともに、圧接部37,38に押し付けられる。これにより、被覆電線2の被覆部3は、圧接部37,38の圧接刃41,42によって切断され、被覆電線2の芯線部4と圧接刃41,42とが接触する。これにより、被覆電線2と圧接コネクタ1との電気的な接続が達成される。
次に、かしめ部39の第1片部43は、図8に示すかしめ用パンチ50に曲げ変形されることで、被覆電線2の被覆部3に加圧される。また、かしめ部39の第2片部44は、かしめ用パンチ50に曲げ変形されることで、第1片部43の一部と重なり合わされ、第1片部43の先端部が浮き上がるように変位することを抑制する。これにより、コンタクト6のかしめ部39と被覆電線2の一端部との結合が完了する。
なお、かしめ用パンチ50は、コンタクト6のかしめ部39にかしめ加工を施すために設けられている。かしめ用パンチ50は、各コンタクト6に対応して複数設けられている(図8では、3つのかしめ用パンチ50を図示)。かしめ用パンチ50は、対応するコンタクト6のかしめ部39と厚み方向Z1に並んで配置される。各かしめ用パンチ50の先端部には、一対の凹部50a,50bが形成されている。
一対の凹部50a,50bは、かしめ部39の第1片部43および第2片部44を塑性変形させるために設けられている。一対の凹部50a,50bは、それぞれ、対応するコンタクト6の第1片部43および第2片部44と厚み方向Z1に向かい合って配置されており、窪んだ湾曲状に形成されている。本実施形態では、長さ方向X1に沿って見て、一対の凹部50a,50bは、それぞれ、円弧状に形成されている。
第1片部43に対応する一方の凹部50aの位置は、第2片部44に対応する他方の凹部50bの位置と比べて、コンタクト6に近い位置に設定されている。これにより、かしめ用パンチ50がかしめ部39にかしめ加工を施す際、一方の凹部50aが第1片部43に接触した後、他方の凹部50bが第2片部44に接触することとなる。このような構成により、第1片部43および第2片部44のうち、第1片部43が先に曲げ変形され、被覆電線2にかしめられる。
以上説明したように、本実施形態に係る圧接コネクタ1によると、コンタクト6に被覆電線2が接続された場合において、コンタクト6のかしめ部39の第2片部44は、当該かしめ部39の第1片部43に重なる。したがって、第1片部43の先端部を浮き上がらせようとする力F1が被覆電線2から第1片部43に作用した場合に、第2片部44は、この力F1を受けることができる。よって、上記の力F1が大きい場合でも、コンタクト6は、第1片部43と被覆電線2との結合状態を、より確実に維持できる。このような構成であれば、第1片部43を被覆電線2にかしめるときに第1片部43と被覆電線2との間に作用させる力を十分に確保し難い場合でも、かしめ部39と被覆電線2との結合力を大きくできる。コンタクト6がハウジング5に組み込まれた後に当該コンタクト6に被覆電線2がかしめられる圧接コネクタ1では、かしめ部39の近くにハウジング5(特に天壁17)が存在している結果、かしめ部39と被覆電線2とを上下に挟むようにかしめ用パンチ50を配置できない。この場合、第1片部43を被覆電線2にかしめるときに、第1片部43と被覆電線2との間に作用させる力を十分に確保し難い。しかしながら、この場合でも、前述したように、第1片部43と第2片部44との重ね合わせにより、かしめ部39と被覆電線2との結合力を大きくできる。以上の次第で、本実施形態によると、圧接コネクタ1において、被覆電線2を保持する力をより大きくすることができる。
また、圧接コネクタ1によると、コンタクト6の第1側部32と第2側部33と底部31とで囲まれた空間に、被覆電線2の一端部が配置される。この構成によると、かしめ部39の第1片部43および第2片部44と、底部31とによって、被覆電線2をコンタクト6に堅固に固定できる。
また、圧接コネクタ1によると、コンタクト6の底部31は、ハウジング5の天壁17に受けられることとなる。これにより、底部31、および、当該底部31に隣接して配置されるかしめ部39を、ハウジング5によって保護できる。また、第2開口部22および第3開口部23が形成されていることにより、これらの開口部22,23を通して、被覆電線2をコンタクト6に挿入することができる。
また、圧接コネクタ1によると、第1片部43の先端部側の一部は、被覆電線2の被覆部3に食い込まされている。この構成によると、第1片部43と被覆電線2との結合力を、より大きくすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上記実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。たとえば、次のように変更して実施してもよい。
(1)上述の実施形態では、第1片部43の基端部から先端部までの長さと、第2片部44の基端部から先端部までの長さとが同じである形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。なお、以下では、上記実施形態の構成と異なる構成を主に説明し、上記実施形態の構成と同様の構成には、図に同一の符号を付して説明を省略する。
たとえば、図9に示すように、第1片部43Aの基端部から先端部までの長さL1Aと、第2片部44の基端部から先端部までの長さL2とが異なっていてもよい。この場合の長さL1Aは、第1片部43Aの内側面に沿った当該第1片部43の基端部から先端部までの長さである。
図9に示す変形例では、第1片部43Aの長さL1Aは、第2片部44の長さL2よりも短く設定されている。第1片部43Aの長さL1Aは、当該第1片部43Aが被覆電線2の被覆部3にかしめられることが可能な長さであればよい。
この変形例によると、第1片部43Aと第2片部44とが重ね合わされたときに、第1片部43Aの先端部が第2片部44に引っ掛かってしまう現象と、第2片部44の先端部が第1片部43に引っ掛かってしまう現象とが同時に生じることを抑制できる。その結果、上記の引っ掛かり現象に起因して第1片部43Aと被覆電線2との結合力が低下することを抑制できる。
特に、第1片部43Aの長さL1Aが第2片部44の長さL2よりも短く設定されている。これにより、第1片部43Aの先端部は、より確実に被覆電線2に食い込むことができる。よって、第1片部43Aと被覆電線2との結合力を、より高くすることができる。
(2)なお、上述の変形例では、第1片部43Aの長さL1A<第2片部44の長さL2である形態を例に説明した。しかしながら、第1片部の長さ>第2片部の長さであってもよい。
(3)上述の実施形態では、相手側コネクタが回路基板に接続された形態、すなわち、ボード・トゥ・ワイヤタイプの接続形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、相手側コネクタが被覆電線に接続された形態、すなわち、ワイヤ・トゥ・ワイヤタイプの接続形態に本発明が適用されてもよい。
本発明は、圧接コネクタ、および、電線付き圧接コネクタとして、広く適用することができる。
1 圧接コネクタ
2 被覆電線
3 被覆部
4 芯線部
5 ハウジング
6 コンタクト
15 貫通孔部(収容部)
17 天壁(壁部)
22,23 開口部
31 底部(連結部)
32 第1側部
33 第2側部
39 かしめ部
41,42 圧接刃
43 第1片部
44 第2片部
X1 長さ方向(長手方向)
Y1 幅方向(並列方向)

Claims (5)

  1. 芯線部を被覆部で被覆した構成を有する被覆電線に接続される圧接コネクタであって、
    所定の長手方向に延びるコンタクトと、
    前記コンタクトを保持するハウジングと、を備え、
    前記コンタクトは、前記被覆部を切断するための圧接刃と、前記被覆部にかしめられるかしめ部と、を含み、
    前記かしめ部は、前記長手方向と直交する所定の並列方向に向かい合う一対の片部としての第1片部および第2片部を有し、
    前記第1片部は、曲げ変形されることで前記被覆電線の前記被覆部に結合可能に構成されており、
    前記第2片部は、曲げ変形されることで前記第1片部の少なくとも一部と重なることが可能に構成され、
    前記コンタクトは、前記第1片部を支持する第1側部と、前記第2片部を支持する第2側部と、前記第1側部および前記第2側部を互いに連結する連結部と、をさらに含み、
    前記第1側部と前記第2側部と前記連結部とで囲まれた空間に前記被覆電線の一部を配置可能に構成され、
    前記圧接刃は、前記並列方向に並んで一対設けられ、
    一対の前記圧接刃は、前記空間に配置されており、前記連結部に連続して前記連結部に支持されつつ前記連結部から遠ざかる方向に延びており、且つ、前記連結部に連続する部分において互いの前記圧接刃が一体に繋がっており、
    一対の前記圧接刃が全体としてU字状に形成され
    前記ハウジングは、前記コンタクトを収容する収容部と、前記連結部を受ける壁部と、開口部と、を含み、
    前記開口部は、前記圧接刃、前記連結部、および、前記かしめ部を前記ハウジングの外部に露呈させるように形成され、
    前記ハウジングの前記開口部は、前記被覆電線が挿入される際に当該被覆電線が通過する部分として、且つ、前記連結部と直交する方向において前記連結部を開放させる部分として設けられており、
    前記ハウジングには、前記並列方向に並ぶように前記収容部が複数形成され、
    前記ハウジングは、前記並列方向に並ぶ前記収容部間に配置された隔壁を含み、
    前記隔壁は、前記連結部を受ける前記壁部から前記直交する方向に延びる基端側部分と、この基端側部分の先端側に設けられ前記並列方向の幅が前記基端側部分の幅よりも大きい先端側部分と、を含み、
    前記先端側部分は、前記並列方向において前記圧接刃には隣接し、且つ、前記かしめ部には隣接しないように配置されていることを特徴とする、圧接コネクタ。
  2. 請求項1に記載の圧接コネクタであって、
    前記第1片部の基端部から先端部までの長さと、前記第2片部の基端部から先端部までの長さとが異なっていることを特徴とする、圧接コネクタ。
  3. 請求項に記載の圧接コネクタであって、
    前記第1片部の前記長さは、前記第2片部の前記長さよりも短く設定されていることを特徴とする、圧接コネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の圧接コネクタと、
    前記コンタクトに接続された被覆電線と、を備え、
    前記第1片部は、前記被覆電線の前記被覆部に結合されており、
    前記第2片部は、前記第1片部の少なくとも一部と重ねられていることを特徴とする、電線付き圧接コネクタ。
  5. 請求項に記載の電線付き圧接コネクタであって、
    前記第1片部の少なくとも一部は、前記被覆電線の前記被覆部に食い込まされていることを特徴とする、電線付き圧接コネクタ。
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