JP6277773B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置のステータスに関する情報を端末装置へ通知する技術に関する。
複合機などのデバイスのイベントに関する情報(例えば、デバイスのステータスに関する情報)を、デバイスのユーザが利用する端末装置に通知することが行われている。例えば、特許文献1には、データ管理サーバで管理された優先度にしたがって、優先度が高い端末装置にイベントに関する情報を通知することが記載されている。
2008−102848号公報
しかしながら、上記技術では、予めデータ管理サーバに優先度を登録しておく必要があるので、優先度が登録されていない場合には、通知すべき端末装置を特定できなかった。
本発明は、画像処理装置のステータスに関する情報を、特別な設定をすることなく、適切な端末装置に通知することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、
端末装置と通信可能な通信部と、
前記通信部に通信可能に接続されている前記端末装置ごとに、前記端末装置と前記通信部との接続方式を特定する特定部と、
前記画像処理装置のステータスを検出する検出部と、
複数個の前記端末装置が、複数個の接続方式によって前記通信部と接続されている場合に、前記複数個の接続方式について予め定められた優先順位に基づいて、前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置の中から、通知先の装置を決定する決定部と、
前記画像処理装置の前記ステータスが検出された場合に、決定された前記通知先の装置に対して、検出された前記ステータスを通知する通知部と、
を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、画像処理装置は、複数個の接続方式について予め定められた優先順位に基づいて、複数個の端末装置の中から通知先の端末装置を適切に決定することができる。この結果、画像処理装置は、特別な設定をすることなく、適切な端末装置にステータスを通知することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記複数個の接続方式は、有線の接続方式と、無線の接続方式と、を含み、
前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置が、前記有線の接続方式によって接続されている有線端末装置と、前記無線の接続方式によって接続されている無線端末装置と、を含む場合には、前記決定部は、前記有線端末装置を前記通知先の装置として決定する、画像処理装置。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載の画像処理装置であって、
前記複数個の接続方式は、第1の無線の接続方式と、第2の無線の接続方式と、を含み、
前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置が、前記第1の無線の接続方式によって接続されている第1の無線端末装置と、前記第2の無線の接続方式によって接続されている第2の無線端末装置と、を含む場合には、前記決定部は、前記第1の無線端末装置を前記通知先の装置として決定する、画像処理装置。
[適用例4]
適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記第1の無線の接続方式は、アクセスポイントを介した無線の接続方式であり、前記第2の無線の接続方式は、アクセスポイントを介さない無線の接続方式である、画像処理装置。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記通知部は、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、
前記画像処理装置にて実行中である画像処理に対応する実行指示の送信元である前記端末装置に対して、検出された前記ステータスを通知する、画像処理装置。
[適用例6]
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
第1のモードと第2のモードとを含む複数個のモードを設定可能な設定部を備え、
前記通知部は、
前記第1のモードが設定されている場合であって、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、複数個の前記通知先の装置のそれぞれに対して、検出された前記ステータスを通知し、
前記第2のモードが設定されている場合であって、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、前記画像処理装置にて実行中である画像処理に対応する実行指示の送信元である前記端末装置に対して、検出された前記ステータスを通知する、画像処理装置。
[適用例7]
適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記通知部は、前記通信部に接続されている前記端末装置が1個である場合には、前記優先順位に拘わらずに、前記通信部に接続されている1個の前記端末装置に対して、全ての前記ステータスを通知する、画像処理装置。
[適用例8]
適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記通信部は、前記端末装置との接続の開始時に、前記端末装置との間で接続の確立処理を実行し、
前記特定部は、前記接続の確立処理時に前記端末装置から受信されるデータに基づいて、前記端末装置との前記接続方式を特定する、画像処理装置。
[適用例9]
適用例8に記載の画像処理装置であって、
前記端末装置から受信される前記データは、前記データの送信先を示す送信先情報を含み、
前記特定部は、前記送信先情報に基づいて、前記端末装置との前記接続方式を特定する、画像処理装置。
[適用例10]
適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
前記通知先の装置を示す登録情報を登録する登録部を備え、
前記決定部は、
前記通信部に新たに前記端末装置が接続された場合に、登録済みの前記通知先の装置の前記接続方式と、新たに接続された前記端末装置の前記接続方式と、の間で、前記優先順位を比較し、
前記優先順位の比較の結果に基づいて、前記通知先の装置を新たに決定し、
前記登録部は、前記決定部による決定に従って前記登録情報を更新し、
前記通知部は、前記登録情報で示される通知先の装置に前記ステータスを通知する、画像処理装置。
[適用例11]
適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
前記通知先の装置を示す登録情報を登録する登録部を備え、
前記決定部は、登録済みの前記通知先の装置と前記通信部との接続が終了された場合に、前記通信部との接続が継続している前記端末装置から、前記優先順位に基づいて新たな前記通知先の装置を決定し、
前記登録部は、前記決定部による決定に従って前記登録情報を更新する、画像処理装置。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像装置の制御方法、これらの装置または方法を実現するためのコンピュータプ口グラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例における画像処理装置としての複合機200を含むシステムの構成を示すブロック図である。 接続リスト232と優先リスト233の一例を示す図である。 端末装置の表示部に表示されるウインドウの一例を示す図である。 接続管理処理のフローチャートである。 優先リスト更新処理Aのフローチャートである。 優先リスト更新処理Bのフローチャートである。 ステータス通知処理のフローチャートである。
A.実施例
A−1.システムの構成
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例における画像処理装置としての複合機200を含むシステムの構成を示すブロック図である。このシステムは、複合機200と、有線のローカルエリアネットワーク(LAN)80と、無線LANのアクセスポイント50と、ユーザの端末装置としてのPC300A〜300Cと、ユーザの端末装置としての携帯電話400A、400Bと、を備えている。
アクセスポイント50は、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどの規格で定められる通信方式を利用した無線LANのアクセスポイントとして機能する。LAN80は、例えば、イーサネット(登録商標)規格に準拠して構築された有線ネットワークである。
複合機200は、CPU210と、RAMなどの揮発性記憶装置220と、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置230と、所定の方式(例えば、インクジェット、レーザー)で画像を印刷するプリンタ部240と、光学センサ(例えば、CIS(Contact Image Sensor))を用いて、原稿を光学的に読み取るスキャナ部250と、タッチパネルやボタンなどの操作部260と、タッチパネルと重畳された液晶などの表示パネルを含む表示部270と、有線LANIF280と、無線LANIF290と、USBIF295と、を備えている。
揮発性記憶装置220には、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域221が設けられている。不揮発性記憶装置230は、複合機200を制御するためのコンピュータプログラム231と、後述する接続リスト232と、優先リスト233と、を格納している。
コンピュータプログラム231は、例えば、複合機200の出荷時に予め不揮発性記憶装置230に格納されている。また、コンピュータプログラム231は、CD−ROMなどに記録された形態や、サーバからダウンロードする形態で提供され得る。
CPU210は、コンピュータプログラム231を実行することにより、複合機200を制御して印刷やスキャンなどの画像処理を実行する装置制御部110と、複合機200のステータスに関する処理を実行するステータス管理部120として機能する。
有線LANIF280は、イーサネット(登録商標)規格に準拠した有線インタフェースを含み、LAN80を介して端末装置(例えば、PC300B、300C)と有線で接続される。すなわち、CPU210は、有線LANIF280を介した有線LAN接続を用いて、端末装置との通信を実行することができる。
無線LANIF290は、アンテナを含み、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a、11b、11g、11n等)に従って、端末装置(例えば、携帯電話400A、400B)と無線で接続される。CPU210は、無線LANIF290を介した2種類の無線の接続方式、すなわち、別体のアクセスポイント50を介した接続方式である通常のWi-Fi接続と、アクセスポイント50を介さない接続方式であるWi-Fi Direct接続と、を用いて、端末装置との通信を実行することができる。
USBIF295は、USB(Universal Serial Bus)規格に従った有線インタフェースを含み、USBケーブルを介して、端末装置(例えば、PC300A)と接続される。すなわち、複合機200は、USBIF295を介したUSB接続を用いて、端末装置との通信を実行することができる。本実施例のUSBIF295は、1個のUSBポートを含み、1個の端末装置と接続可能である。
PC300A〜300Cは、例えば、図示しないCPUとメモリとを備えるパーソナルコンピュータである。携帯電話400A、400Bは、例えば、スマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である。これらの端末装置300A〜300C、400A、400Bには、それぞれ、プリンタドライバプログラムと、ステータスモニタプログラムと、がインストールされている(図示省略)。端末装置300A〜300C、400A、400BのCPUは、プリンタドライバプログラムを実行することによって、プリンタドライバとして機能する。プリンタドライバは、複合機200に印刷ジョブを送信して、複合機200に印刷を実行させる。また、端末装置300A〜300C、400A、400BのCPUは、ステータスモニタプログラムを実行することによって、ステータスモニタとして機能する。ステータスモニタは、複合機200のステータスの通知を、複合機200から受信し、複合機200のステータスに関する情報を、液晶ディスプレイなどの表示部に表示する。
端末装置300A〜300C、400A、400Bは、上述した複数個の接続方式のうちのいずれかの方式を用いて複合機200と接続され、複合機200への印刷ジョブの送信や、複合機200からのステータスの通知の受信を行う。図1の例では、PC300Aは、USB接続を用いて複合機200と接続される。PC300B、300Cは、有線LAN接続を用いて複合機200と接続される。携帯電話400A、400Bは、無線の接続方式を用いて、複合機200と接続される。具体的には、携帯電話400Aには、アクセスポイント50と接続するための設定、すなわち、SSIDと、セキュリティキーの設定が行われている。このため、携帯電話400Aは、通常Wi-Fi接続を用いて複合機200と接続される。携帯電話400Bには、アクセスポイント50と接続するための設定が行われていない。このため、携帯電話400Bは、Wi-Fi Direct接続を用いて複合機200と接続される。Wi-Fi Direct接続を用いれば、例えば、WPS(Wi-Fi Protected Setup)方式を用いて、アクセスポイント50を介することなく、簡単に無線接続を確立することができる。
次に、複合機200の不揮発性記憶装置230に格納されている接続リスト232と優先リスト233について説明する。図2は、接続リスト232と優先リスト233の一例を示す図である。接続リスト232は、現在、複合機200との間で確立されている1個以上の接続が記録されるリストである。図2(A)に示すように、接続リスト232は、1個のエントリごとに、接続方式の欄と、IPアドレスの欄と、を含んでいる。接続方式の欄は、上述した4種類の接続方式(USB接続、有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi Direct接続)のいずれかが記録される。IPアドレスの欄には、接続先の端末装置を示す識別子として、接続先の端末装置のIPアドレスが記録されている。ただし、USB接続では、IPアドレスが用いられないので、IPアドレスは記録されない。図2(A)の例では、接続リスト232には、番号1〜5の5個のエントリが記録されている。すなわち、図2(A)の接続リスト232は、現在、複合機200と、5個の端末装置との間で通信の接続が確立されていることを示している。接続リスト232は、現在、複合機200と接続されている端末装置が記録されるリスト、とも言うことができる。
優先リスト233は、現在、複合機200との間で確立されている1個以上の接続のうち、優先的にステータスの通知に用いるべき接続が記録されるリストである。優先リスト233は、接続リスト232と同様に、1個のエントリごとに、接続方式の欄と、IPアドレスの欄と、を含んでいる。図2(B)の例では、優先リスト233には、番号1の1個のエントリが記録されている。具体的には、図2(B)の優先リスト233は、現在、USB接続が、優先的にステータスの通知に用いるべき接続であることを示している。優先リスト233は、現在、複合機200と接続されている端末装置のうち、ステータスの通知先である端末装置が登録されているリスト、とも言うことができる。
A−2.システムの動作
A−2−1.印刷処理
各端末装置のプリンタドライバは、ユーザの操作に応じて、印刷指示を複合機200に送信する。複合機200によって印刷指示が受信されると、複合機200の装置制御部110は、印刷指示に基づいて、印刷ジョブを生成する。生成された印刷ジョブは、複合機200の揮発性記憶装置220あるいは不揮発性記憶装置230に、生成された順に格納される。装置制御部110は、印刷ジョブの生成順に、印刷ジョブの印刷処理を実行する。
A−2−2.端末装置のステータスモニタ
各端末装置のステータスモニタは、起動されている間、複合機200にステータスの問い合わせ(ポーリング)を、所定間隔で送信する。ステータスモニタは、該ポーリングに対する応答として、複合機200からステータスの通知を受信した場合には、当該ステータスの通知に関する情報を、端末装置の表示部に表示する。具体的には、端末装置の表示部上に、複合機200がどのようなステータスであるかを示すウインドウがポップアップ表示される。
図3は、端末装置の表示部に表示されるウインドウの一例を示す図である。図3のウインドウPWは、ステータスの通知として、エラーの通知が複合機200から受信された場合に表示される。ウインドウPWは、発生しているエラーの内容を示すメッセージMSと、ウインドウPWの表示を消去する要求を受け付ける消去ボタンCBと、を含んでいる。ウインドウPWが端末装置の表示部に表示されることによって、ユーザは、複合機200においてエラーが発生したことを認識することができる。通知されるステータスは、例えば、エラーが発生している状態、例えば、印刷材がない状態(トナー切れやインク切れ)、紙詰まりが発生している状態、印刷用紙がない状態を含む。
A−2−3.複合機200のステータスの通知に関する処理
A−2−3−1.接続管理処理
複合機200のステータス管理部120は、複合機200のステータスを適切な端末装置に通知するために、接続リスト232と優先リスト233(図2)を管理する接続管理処理を実行する。接続管理処理は、複合機200の電源が投入されている間に、繰り返し実行されている。なお、本実施例では、接続を確立するすべての端末装置に、ステータスモニタプログラムがインストールされていることを前提とする。ステータスモニタプログラムがインストールされている端末装置が複合機200に接続要求を行うことで、新規接続が確立される。
図4は、接続管理処理のフローチャートである。S10では、ステータス管理部120は、新規接続の確立を検出したか否かを判断する。具体的には、USB接続については、ステータス管理部120は、USBIF295と端末装置(例えば、PC300A)との接続(USBケーブルを用いた物理的な接続)が検出されたときに、新規接続の確立が検出されたと判断する。USBIF295と端末装置との接続は、例えば、電源がONにされた端末装置とUSBIF295とがUSBケーブルを用いて接続されたとき、あるいは、USBIF295とUSBケーブルを用いて接続された端末装置の電源がONにされたときに、検出される。有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続については、ステータス管理部120は、ステータスのポーリングのためにTCP(Transmission Control Protocol)に従った論理的な接続(以下、TCP接続とも呼ぶ)の確立が検出されたときに、新規接続の確立が検出されたと判断する。新規接続の確立が検出されない場合には(S10:NO)、ステータス管理部120は、S40に処理を進める。
新規接続の確立が検出された場合には(S10:YES)、S20において、ステータス管理部120は、新規接続の情報を接続リスト232に登録する。具体的には、ステータス管理部120は、新規接続の接続方式を特定する。新規接続が、USB接続である場合には、USBIF295と端末装置との物理的な接続が検出された時点で、接続方式がUSB接続であることは確定している。新規接続が有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続のいずれかである場合には、TCP接続の確立処理において受信されたTCPパケットのヘッダに含まれる宛先IPアドレス(複合機200のIPアドレス)に基づいて、接続方式が特定される。具体的には、本実施例では、複合機200は、有線LAN接続を用いた通信と、通常Wi-Fi接続を用いた通信と、Wi-Fi direct接続を用いた通信とで、それぞれ、異なるIPアドレスを割り当ている。このために、ステータス管理部120は、TCPパケットのヘッダに含まれる宛先IPアドレスを参照して、TCP接続が、有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続のうち、いずれの接続方式を用いているかを特定できる。
さらに、ステータス管理部120は、新規接続が有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続のうち、いずれかである場合には、接続された端末装置を示す識別子として、TCPパケットのヘッダに含まれる送信元IPアドレス(端末装置のIPアドレス)を取得する。ステータス管理部120は、特定された接続方式と、端末装置のIPアドレスと、を対応付けたエントリを、接続リスト232に登録する。ただし、特定された接続方式がUSB接続である場合には、端末装置のIPアドレスは登録されず、接続方式のみが登録される。
S30では、ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Aを実行する。優先リスト更新処理Aは、新規接続の確立が検出された場合に優先リスト233を更新する処理である。
図5は、優先リスト更新処理Aのフローチャートである。S110では、ステータス管理部120は、複合機200と端末装置との間で複数個の接続が確立されているかを判断する。接続リスト232に、S20で新たに登録された接続を含めて複数個の接続が登録されている場合には、複数個の接続が確立されていると判断される。接続リスト232に、S20で新たに登録された新規接続のみが登録されている場合には、複数個の接続が確立されていないと判断される。
複数個の接続が確立されていない場合には(S110:NO)、S180において、ステータス管理部120は、優先リスト233に新規接続を登録して、優先リスト更新処理Aを終了する。この結果、優先リスト233は、新規接続のみが登録された状態になる。
複数個の接続が確立されている場合には(S110:YES)、S120において、ステータス管理部120は、新規接続と、優先リスト233に登録されている登録済接続と、の間で接続方式の優先順位を比較する。ただし、優先リスト233に登録済接続がない場合には、新規接続と、接続リスト232に新規接続が登録される前から登録されている登録済接続のうち最も優先順位が高い接続との間で、接続方式の優先順位が比較される。複数個の接続が確立されているにも拘わらずに、優先リスト233に登録済接続がない場合とは、後述するS170にて、優先リスト233がクリアされる場合である。接続方式の優先順位は、予め定められており、本実施例では、接続方式の優先順位は、高い順に、USB接続、有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続である。
新規接続の優先順位が、登録済接続の優先順位より高い場合には、ステータス管理部120は、S130において、優先リスト233をクリアする。この結果、優先リスト233は、1個の接続も記録されていない状態となる。そして、S140では、ステータス管理部120は、新規接続を優先リスト233に登録して、優先リスト更新処理Aを終了する。この結果、優先リスト233は、新規接続のみが登録された状態になる。
新規接続の優先順位が、登録済み接続の優先順位と同じである場合には、ステータス管理部120は、S150において、ステータスの通知に関する動作モードが、複数送信モードに設定されているか否かを判断する。ユーザは、複合機200の操作部260を介して、ステータスの通知に関する動作モードを、複数送信モードと、単数送信モードと、のいずれかに予め設定することができる。複数送信モードは、ステータスを複数個の端末装置に通知することが許容されるモードである。単数送信モードは、ステータスを複数個の端末装置に通知することが許容されないモード、すなわち、常に、ステータスを1つの端末装置にのみ通知するモードである。
複数送信モードに設定されている場合には(S150:YES)、S160において、ステータス管理部120は、新規接続を優先リスト233に登録して、優先リスト更新処理Aを終了する。この結果、優先リスト233には、登録済接続と新規接続とを含む複数個の接続が登録された状態になる。単数送信モードに設定されている場合には(S150:NO)、S170において、ステータス管理部120は、優先リスト233をクリアして、優先リスト更新処理Aを終了する。この結果、優先リスト233は、1個の接続も記録されていない状態となる。
新規接続の優先順位が、登録済接続の優先順位より低い場合には、ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Aを終了する。この結果、優先リスト233は、更新されずに、維持される。
以上説明した優先リスト更新処理Aによって、優先リスト233は、現在、確立されている接続のうち、最も優先度が高い1個以上の接続が登録された状態、あるいは、1個の接続も登録されていない状態になる。
優先リスト更新処理Aが終了されると、図4のS40において、ステータス管理部120は、接続の終了が検出されたか否かを判断する。具体的には、USB接続については、ステータス管理部120は、USBIF295と端末装置との接続の解除が検出されたときに、当該接続の終了が検出されたと判断する。USBIF295と端末装置との接続の解除は、端末装置の電源がOFFにされたとき、あるいは、端末装置とUSBIF295とが物理的に切り離されたときに、検出される。有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続については、ステータス管理部120は、ステータスのポーリングが所定期間に亘って行われなかったのためにTCP接続がクローズされたときに、当該接続の終了が検出されたと判断する。
接続の終了が検出された場合には(S40:YES)、S50において、ステータス管理部120は、終了された接続の登録を接続リスト232から削除する。すなわち、接続リスト232から終了された接続に対応するエントリが消去される。
S60では、ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Bを実行する。優先リスト更新処理Aは、終了された接続が検出された場合に優先リスト233を更新する処理である。
図6は、優先リスト更新処理Bのフローチャートである。S210では、ステータス管理部120は、優先リスト233をクリアする。S220では、ステータス管理部120は、全ての接続が終了したか否か、すなわち、現在、確立されている接続は1つもないか否かを判断する。図4のS50で終了された接続の登録が削除された後に、接続リスト232に登録されている接続がない場合には、全ての接続が終了したと判断され、接続リスト232に登録されている接続がある場合には、全ての接続が終了していないと判断される。
全ての接続が終了した場合には(S220:YES)、ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Bを終了する。この結果、優先リスト233は、1個の接続も記録されていない状態となる。
全ての接続が終了していない場合には(S220:NO)、S230において、ステータス管理部120は、接続リスト232から最も優先順位が高い接続を抽出する。すなわち、現在、確立されている1個以上の接続のうち、最も優先順位が高い接続が特定される。
S240では、ステータス管理部120は、S230にて複数個の接続が抽出されたか否かを判断する。複数個の接続が抽出されなかった場合には(S240:NO)、ステータス管理部120は、S260に処理を進める。複数個の接続が抽出された場合には(S240:YES)、S250において、ステータス管理部120は、ステータスの通知に関する動作モードが、複数送信モードに設定されているか否かを判断する。
複数送信モードに設定されていない場合には(S250:NO)、ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Bを終了する。この結果、優先リスト233は、1個の接続も記録されていない状態となる。
複数送信モードに設定されている場合には(S250:YES)、ステータス管理部120は、S260に処理を進める。S260では、ステータス管理部120は、S230にて抽出された最も優先度が高い接続を、優先リスト233に登録して、優先リスト更新処理Bを終了する。
以上説明した優先リスト更新処理Bによって、優先リスト更新処理Aの終了後と同様に、優先リスト233は、現在、確立されている接続のうち、最も優先度が高い1個以上の接続が登録された状態、あるいは、1個の接続も登録されていない状態になる。優先リスト更新処理Bが終了すると、接続管理処理(図4)は終了される。
以上説明した接続管理処理が、繰り返し実行されることによって、新たな接続の確立と、接続の終了と、のいずれかが検出される度に、優先リスト233の更新が行われる。
A−2−3−2.ステータス通知処理
複合機200のステータス管理部120は、少なくとも1個の印刷指示を受け付けた後、全ての印刷指示に基づく印刷処理を完了するまでの間、ステータス通知処理を繰り返し実行する。したがって、少なくとも1個の印刷指示を受け付けた後、全ての印刷指示に基づく印刷処理を完了するまでの間は、上述した接続管理処理と、ステータス通知処理とが、並行して、実行される。ステータス通知処理は、複合機200のステータスの変化を検出し、ステータスの変化を検出した場合に、検出されたステータスを特定の端末装置に通知する処理である。
図7は、ステータス通知処理のフローチャートである。S310では、ステータス管理部120は、複合機200のステータスの変化が検出されたか否かを判断する。具体的には、ステータス管理部120は、現在の複合機200のステータスを検出し、検出されたステータスが、いずれの端末装置にも通知していない未通知のステータス(例えば、エラー)である場合に、ステータスの変化が検出されたと判断する。ステータスの変化が検出されてない場合には(S310:NO)、ステータス管理部120は、複合機200のステータスの変化を検出するまで、複合機200のステータスの検出を続ける。
ステータスの変化が検出された場合には(S310:YES)、S320において、ステータス管理部120は、優先リスト233に接続が登録されているか否かを判断する。
優先リスト233に1個以上の接続が登録されている場合には(320:YES)、S330において、ステータス管理部120は、優先リスト233に基づいて、ステータスの通知先を決定する。すなわち、ステータス管理部120は、優先リスト233に登録されている1個以上の接続の接続先である1個以上の端末装置を、ステータスの通知先に決定する。優先リスト233に1個の接続も登録されていない場合には(320:NO)、S340において、ステータス管理部120は、現在、複合機200にて実行中である印刷処理に対応する印刷指示の送信元である端末装置を、ステータスの通知先に決定する。ここで、実行中の印刷処理は、当該印刷処理より先に実行すべき印刷処理がなく、かつ、完了していない印刷処理である。実行中の印刷処理は、エラーの発生によって中断されている処理を含む。ステータス通知処理は、少なくとも1個の印刷指示を受け付けた後、全ての印刷指示に基づく印刷処理を完了するまでの間に、実行されるので、必ず1個の印刷処理が実行されている。このために、S340では、1個の端末装置をステータスの通知先に決定することができる。
S350では、ステータス管理部120は、S330またはS340で決定された通知先の端末装置にステータスを通知する。すなわち、ステータス管理部120は、通知先の端末装置がUSB接続の接続先の端末装置である場合には、USBIF295を介して、ステータスの通知を送信する。ステータス管理部120は、通知先の端末装置が有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続である場合には、優先リスト233または接続リスト232に記録されている接続先のIPアドレスを宛先のIPアドレスとし、有線LANIF280または無線LANIF290を介してステータスの通知を送信する。ステータスの通知の送信は、通知先の端末装置からのポーリングに対する応答として送信される。通知先の端末装置以外の端末装置からのポーリングに対しては、例えば、ステータスの変化はないことを示すデータ(例えば、空白のパケット)が応答として送信される。この結果、通知先の端末装置以外の端末装置には、ステータスは通知されない。ステータスの通知が送信されると、ステータス通知処理は終了される。
以上説明したステータス通知処理が、少なくとも1個の印刷指示を受け付けた後、全ての印刷指示に基づく印刷処理を完了するまでの間に、繰り返し実行されることによって、ステータスの変化(例えば、エラーの発生)が検出される度に、ステータスの通知が、通知先として決定された端末装置に送信される。
以上説明した本実施例によれば、ステータス管理部120(複合機200のCPU210)は、接続管理処理(図4)において、通信可能に接続されている端末装置ごとに、端末装置との接続方式を特定して、接続リスト232に接続を登録する(図4のS20)。そして、ステータス管理部120は、ステータス通知処理において、優先リスト233に基づいて、ステータスの通知先の端末装置を決定している(図7のS330)。優先リスト233に登録される接続は、接続方式について予め定められた優先順位に基づいて決定される(図5、図6)。すなわち、複数個の端末装置と複合機200との接続が確立されている場合には、ステータスの通知先の端末装置は、端末装置と複合機200と間の接続方式の優先順位に基づいて、接続が確立されている複数個の端末装置の中から決定される。この結果、ステータス管理部120は、複数個の接続方式について予め定められた優先順位に基づいて、複数個の端末装置の中から通知先の装置を適切に決定することができる。この結果、CPU210は、例えば、予め管理者の端末装置などを複合機200に登録するなどの特別な設定をすることなく、適切な端末装置にステータスを通知することができる。
具体的には、接続方式の優先順位は、上述したように、高い順に、USB接続、有線LAN接続、通常Wi-Fi接続、Wi-Fi Direct接続である。したがって、例えば、USB接続の端末装置(例えば、図1のPC300A)が接続されている場合には、USB接続より優先順位が低い他の接続方式で接続されている端末装置の有無に拘わらずに、USB接続の端末装置に、ステータスが通知され、他の接続方式で接続されている端末装置にはステータスは通知されない。
有線の接続方式は、ケーブルの準備や接続などの作業を伴うので、無線の接続方式より、常時接続に利用される可能性が比較的高い。このため、有線の接続方式で接続された端末装置のユーザは、インク切れ時のインクカートリッジの交換や用紙切れ時の用紙の補給などのエラーに対する処理を行う管理者である可能性が比較的高い。これに対して、無線の接続方式は、ケーブルの準備や接続などの作業が不要である分、手軽に接続できるが、電波の盗聴などの可能性がある分、セキュリティが比較的低いので、一時的な接続に利用される可能性が比較的高い。このため、無線の接続方式で接続された端末装置のユーザは、複合機200を一時的に利用しているに過ぎず、複合機200のエラーなどに対して責任を持たない立場である可能性が比較的高い。このために、有線の接続方式で接続された端末装置には、複合機200のステータスが通知される必要性が、無線の接続方式で接続された端末装置より高い。無線の接続方式で接続された端末装置にステータスが通知されると、当該端末装置のユーザは、これらの通知が表示されることが煩わしいと感じる可能性もある。このために、有線の接続方式(USB接続、有線LAN接続)が、無線の接続方式(通常Wi-Fi接続、Wi-Fi Direct接続)より優先順位が高く設定されている。
換言すれば、複合機200に接続されている複数個の端末装置が、有線の接続方式によって接続されている有線端末装置と、無線の接続方式によって接続されている無線端末装置と、を含む場合には、有線端末装置がステータスの通知先の端末装置として決定される。この結果、CPU210は、一時的に接続された端末装置である可能性が無線端末装置より低い有線端末装置に優先的にステータスを通知するので、適切な端末装置にステータスを通知することができる。
また、有線の接続方式であるUSB接続と、有線LAN接続と、を比較すると、USB接続の端末装置は、複合機200に比較的近い場所に位置している可能性が高く、複合機200の管理者の端末装置である可能性が、有線LAN接続の端末装置より高い。このために、USB接続は、有線LAN接続より優先順位が高く設定されている。
無線の接続方式である通常Wi-Fi接続、Wi-Fi Direct接続と、を比較すると、Wi-Fi direct接続は、アクセスポイント50と接続するための設定が不要である分、アクセスポイント50を必要としない通常Wi-Fi接続より、接続作業が簡単である。このために、Wi-Fi Direct接続は、通常Wi-Fi接続より、一時的な接続に利用される可能性が高い。このために、Wi-Fi direct接続は、通常Wi-Fi接続より優先順位が低く設定されている。
換言すれば、複合機200に接続されている複数個の端末装置が、通常Wi-Fi接続で接続された第1の無線端末装置と、Wi-Fi Direct接続で接続された第2の無線端末装置を含む場合には、第1の無線端末装置がステータスの通知先の端末装置として決定される。この結果、一時的に接続された端末装置である可能性が第2の無線端末装置より低い第1の無線端末装置に、優先的にステータスを通知するので、適切な端末装置にステータスを通知することができる。
さらに、複合機200の動作モードが単数送信モードに設定されている場合において、ステータス管理部120は、確立されている複数個の接続のうち、優先順位が最も高い接続方式の接続が、複数個ある場合には(図5のS120で新規接続と登録済接続の優先順位が等しい場合、および、図6のS240:YES)、優先リスト233に、1個の接続も登録しない。そして、ステータス管理部120は、ステータス通知処理において、複合機200にて実行中である印刷処理に対応する実行指示の送信元である端末装置を、ステータスの通知先の端末装置に決定する(図7のS340)。単数送信モードに設定されている場合には、ユーザは、通知が不要な端末装置にステータスが通知されることが、より抑制されることを望んでいると考えられる。上記構成によれば、実行中の印刷処理に対応する実行指示の送信元である1個の端末装置だけにステータスが通知される。この結果、通知が不要な端末装置に対して、ステータスが通知されることを効果的に抑制することができる。
さらに、複合機200の動作モードが複数送信モードに設定されている場合において、ステータス管理部120は、確立されている複数個の接続のうち、優先順位が最も高い接続方式の接続が、複数個ある場合には(図5のS120で新規接続と登録済接続の優先順位が等しい場合、および、図6のS240:YES)、優先リスト233に、当該複数個の接続を登録する(図5のS160、図6のS260)。そして、ステータス管理部120は、ステータス通知処理において、優先リスト233に基づいて、確立されている複数個の接続のうち、優先順位が最も高い接続方式で接続されている複数個の端末装置のそれぞれを、ステータスの通知先の端末装置に決定する(図7のS330)。この結果、設定されている複合機200の動作モードに応じて、適切な端末装置に対してステータスを通知することができる。
さらに、ステータス管理部120は、接続管理処理において、接続されている端末装置が1個である場合には(図5のS110:NO)、優先順位に拘わらずに、当該1個の端末装置を優先リスト233に登録する(図5のS180)。そして、ステータス管理部120は、ステータス通知処理において、優先リスト233に基づいて、当該1個の端末装置を、ステータスの通知先の端末装置に決定する(図7のS330)。複合機200のステータスが、いずれの端末装置にも通知されない場合には、ユーザは、エラーなどの複合機200のステータスを認識できないので問題がある。上記実施例によれば、1個の端末装置のみが接続されている場合には、当該1個の端末装置にステータスを通知することができる。この結果、ステータスが、いずれの端末装置にも通知されない問題は回避される。
さらに、ステータス管理部120は、複合機200と端末装置とのTCP接続の開始時に実行されるTCP接続の確立処理時に、端末装置から受信されるTCPパケットに基づいて、端末装置との接続方式を特定する(図4のS10)。この結果、端末装置との接続の開始時に、接続方式を適切に特定することができる。具体的には、TCPパケットに含まれるTCPパケットの送信先を示す情報(具体的には、宛先IPアドレス)に基づいて、端末装置との接続方式が特定される。この結果、送信先を示す情報に基づいて、接続方式を容易に特定することができる。
さらに、ステータス管理部120は、接続管理処理において、新規の接続が検出された場合に(図4のS10:YES)、優先リスト更新処理Aを実行する(S30)。ステータス管理部120は、優先リスト更新処理Aにおいて、優先リスト233の登録済接続と新規接続との間で、接続方式の優先順位を比較し(図5のS120)、優先順位の比較の結果に基づいて、優先リスト233を更新している(図5のS130、S140、S160)。すなわち、新たに端末装置が接続された場合に、新たに接続された端末装置の接続方式の優先順位に基づいて、ステータスの通知先の端末装置(すなわち、優先リスト233に記録すべき端末装置)が新たに決定されて、優先リスト233が更新される。この結果、新たに端末装置が接続された場合に、適切にステータスの通知先の端末装置を更新することができる。
さらに、ステータス管理部120は、確立された接続が終了された場合には(図4のS40:YES)、優先リスト更新処理Bを実行する(S60)。優先リスト更新処理Bでは、接続リスト232に登録されている残りの接続から、最も優先順位が高い接続が抽出され(S230)、優先リスト233に登録される(S260)。これによって、優先リスト233に登録済みの接続が終了された場合に、すなわち、ステータスの通知先の端末装置との接続が終了された場合に、接続が継続している端末装置から、優先順位に基づいて新たな通知先の装置が決定され、優先リスト233が更新される。この結果、ステータスの通知先の装置と通信部との接続が終了された場合に、適切に通知先の装置を更新することができる。
B.変形例
(1)上記実施例では、全てのステータスが、接続方式の優先順位に基づいて決定される通知先の端末装置に通知される。これに代えて、複合機200のステータスのうちの一部のステータスは、接続方式の優先順位に基づいて決定される通知先の端末装置に通知され、他の一部のステータスは、接続方式とは無関係に、実行中の印刷処理に対応する印刷指示の送信元の端末装置に通知されても良い。例えば、トナーの交換や複合機200の重大な故障など、複合機200の管理者が対応すべきエラーの通知は、接続方式の優先順位に基づいて決定される通知先の端末装置に通知され、紙詰まりや用紙切れなど、印刷指示を送信したユーザが対応すべきエラーの通知は、実行中の印刷処理に対応する印刷指示の送信元の端末装置に通知されても良い。
(2)上記実施例では、複合機200で実行される画像処理として、印刷処理を例に説明したが、複合機200で実行される画像処理は、スキャン処理であっても良い。この場合には、ステータス管理部120は、確立された接続のうち、優先順位が最も高い接続が、複数個である場合、すなわち、現在、実行中のスキャン処理の実行指示の送信元の端末装置に、複合機200のステータスを通知しても良い。
(3)上記実施例では、有線の接続方式の例として、USB接続と、有線LAN接続と、が採用されているが、これらとともに、または、これらに代えて、他の有線の接続方式が用いられても良い。例えば、IEEE1394規格に従った接続方式が採用されても良い。また、無線の接続方式の例として、通常のWi-Fi接続と、Wi-Fi direct接続と、が採用されているが、これらとともに、または、これらに代えて、他の無線の接続方式が用いられても良い。例えば、無線LANのアドホックモードの接続方式や、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信などの接続方式が、採用されても良い。この場合には、採用される接続方式の特徴(例えば、接続の容易性や、セキュリティの高さ)に基づいて、接続方式の優先順位が適切に決定されることが好ましい。例えば、接続が容易である接続方式ほど、一時的な接続に利用される可能性が高いので、接続が容易である接続方式ほど優先順位が低く設定されても良い。また、セキュリティが高い接続方式ほど、常時接続に利用される可能性が高いので、セキュリティが高い接続方式ほど優先順位が高く設定されても良い。
(4)上記実施例では、複合機200の動作モードとして、複数送信モードと単数送信モードとが設定可能であるが、複合機200は、いずれか一方の動作モードだけで動作しても良い。例えば、複合機200は、接続されている複数個の端末装置のうち、最も優先順位が高い接続方式で接続されている端末装置が複数個存在する場合には、常に、最も優先順位が高い接続方式で接続されている複数個の端末装置の全てに、ステータスを通知しても良い。
(5)上記実施例では、表示部270は、有線LAN接続、Wi-Fi接続、Wi-Fi direct接続について、TCP接続の確立処理時に端末装置から受信されるTCPパケットに含まれる宛先IPアドレスに基づいて、接続方式を特定している。これに代えて、ステータス管理部120は、他の方法で、接続方式を特定しても良い。例えば、端末装置は、ステータスのポーリングのパケットに、自身の接続方式を示す情報を含めても良い。この場合には、ステータス管理部120は、ポーリングのパケットに含まれる情報に基づいて、ポーリングの送信元の端末装置の接続方式を特定しても良い。
(6)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
50...アクセスポイント、80...LAN、110...装置制御部、120...ステータス管理部、200...複合機、210...CPU、220...揮発性記憶装置、221...バッファ領域、230...不揮発性記不揮発性記憶装置、231...コンピュータプログラム、232...接続リスト、233...優先リスト、240...プリンタ部、250...スキャナ部、260...操作部、270...表示部、280...有線LANIF、290...無線LANIF、295...USBLANIF、300A〜300C...PC、400A、400B...携帯電話

Claims (10)

  1. 画像処理装置であって、
    端末装置と通信可能な通信部と、
    前記通信部と通信可能に接続されている前記端末装置ごとに、前記端末装置と前記通信部との接続方式を特定する特定部と、
    前記画像処理装置のステータスを検出する検出部と、
    複数個の前記端末装置が、複数個の接続方式によって前記通信部と接続されている場合に、前記複数個の接続方式について予め定められた優先順位に基づいて、前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置の中から、通知先の装置を決定する決定部であって、前記複数個の接続方式は、有線の接続方式と、無線の接続方式と、を含む、前記決定部と、
    前記画像処理装置の前記ステータスが検出された場合に、決定された前記通知先の装置に対して、検出された前記ステータスを通知する通知部と、
    を備え
    前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置が、前記有線の接続方式によって接続されている有線端末装置と、前記無線の接続方式によって接続されている無線端末装置と、を含む場合には、前記決定部は、前記有線端末装置を前記通知先の装置として決定する、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記複数個の接続方式は、第1の無線の接続方式と、第2の無線の接続方式と、を含み、
    前記通信部と接続されている複数個の前記端末装置が、前記第1の無線の接続方式によって接続されている第1の無線端末装置と、前記第2の無線の接続方式によって接続されている第2の無線端末装置と、を含む場合には、前記決定部は、前記第1の無線端末装置を前記通知先の装置として決定する、画像処理装置。
  3. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記第1の無線の接続方式は、アクセスポイントを介した無線の接続方式であり、前記第2の無線の接続方式は、アクセスポイントを介さない無線の接続方式である、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記通知部は、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、
    前記画像処理装置にて実行中である画像処理に対応する実行指示の送信元である前記端末装置に対して、検出された前記ステータスを通知する、画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    第1のモードと第2のモードとを含む複数個のモードを設定可能な設定部を備え、
    前記通知部は、
    前記第1のモードが設定されている場合であって、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、複数個の前記通知先の装置のそれぞれに対して、検出された前記ステータスを通知し、
    前記第2のモードが設定されている場合であって、前記決定部によって複数個の前記通知先の装置が決定された場合には、前記画像処理装置にて実行中である画像処理に対応する実行指示の送信元である前記端末装置に対して、検出された前記ステータスを通知する、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記通知部は、前記通信部に接続されている前記端末装置が1個である場合には、前記優先順位に拘わらずに、前記通信部に接続されている1個の前記端末装置に対して、全ての前記ステータスを通知する、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記通信部は、前記端末装置との接続の開始時に、前記端末装置との間で接続の確立処理を実行し、
    前記特定部は、前記接続の確立処理時に前記端末装置から受信されるデータに基づいて、前記端末装置との前記接続方式を特定する、画像処理装置。
  8. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記端末装置から受信される前記データは、前記データの送信先を示す送信先情報を含み、
    前記特定部は、前記送信先情報に基づいて、前記端末装置との前記接続方式を特定する、画像処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記通知先の装置を示す登録情報を登録する登録部を備え、
    前記決定部は、
    前記通信部に新たに前記端末装置が接続された場合に、登録済みの前記通知先の装置の前記接続方式と、新たに接続された前記端末装置の前記接続方式と、の間で、前記優先順位を比較し、
    前記優先順位の比較の結果に基づいて、前記通知先の装置を新たに決定し、
    前記登録部は、前記決定部による決定に従って前記登録情報を更新し、
    前記通知部は、前記登録情報で示される通知先の装置に前記ステータスを通知する、画像処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記通知先の装置を示す登録情報を登録する登録部を備え、
    前記決定部は、登録済みの前記通知先の装置と前記通信部との接続が終了された場合に、前記通信部との接続が継続している前記端末装置から、前記優先順位に基づいて新たな前記通知先の装置を決定し、
    前記登録部は、前記決定部による決定に従って前記登録情報を更新する、画像処理装置。
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