JP6276724B2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、2サイクルエンジンに関する。
2サイクルエンジンに関する技術として、下記の特許文献1〜3に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたエンジンでは、排気孔および掃気孔が閉塞される特定位置にピストンが位置するときにのみ排気孔と掃気孔とを連通させる帯状の溝が、ピストンの側面に設けられている。これにより、燃焼済みガスの一部をEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスとして掃気孔へ取り込み、新気よりも先のタイミングで燃焼室へ循環させている。その結果として、燃焼効率を向上させ、かつ排気ガス中のTHC(炭化水素の総量)を低減させている。
特許文献2に記載されたエンジンでは、掃気方式に4流のシニューレ掃気が用いられた層状掃気を採用している。シニューレ掃気とは、対向する掃気孔から出てきた掃気流がぶつかり合い、反転渦となって燃料室内を掃気する掃気方法である。具体的には、シリンダの排気孔側に位置する一対の掃気孔がEGRガス用であり、シリンダの吸気孔側に位置する一対の掃気孔が新気ガス用である。掃気方向が厳密に定められた4本の掃気通路は、掃気行程時に新気ガスやEGRガスを燃焼室内の任意の方向へ噴き出させるための案内通路の役割と、新気ガス層とEGRガス層とが混ざり合わないための仕切りの役割とを持っている。EGRガスは、燃焼室の掃気後に排気孔へ吹き抜け、新気ガスは吹き抜けずに燃焼室内に留まる構成となっている。
特許文献3に記載されたエンジンでは、ピストンクラウンの球面の中心を、ピストンの中心軸線から横方向へ所定寸法だけオフセットさせている。この構成により、燃焼室内での掃気流の反転に対するデフレクタ的効果および案内作用をクラウン球面に持たせ、掃気効率の向上を図っている。
特開平11−287124号公報 特開2001−140651号公報 実公平3−52981号公報
一般的な2サイクルエンジンでは、掃気行程時に燃焼室内へ導入された新気ガスが燃焼室内の熱を奪って、そのまま燃焼行程を経ないでシリンダの外へ吹き抜ける。このような吹き抜けガス(ショートカットガス)がシリンダの燃焼室内とピストンの温度の低減に寄与していたが、吹き抜けガスが多いと排ガスの悪化に直結するので、排気ガス低減2サイクルエンジンでは、吹き抜けガスを減らすようにしている。したがって、吹き抜けガスが少なければ少ないほど、燃焼室の温度とピストンの温度は上昇し易い。
そのため、排気ガス低減2サイクルエンジンにおいては、燃焼室とピストンの温度上昇に伴う異常燃焼の発生や、ランオンの発生を防ぐことはできなかった。空冷エンジンではシリンダの冷却フィンの面積を増やし、冷却風を増加させるために冷却ファンの径を大きくして大量の風を大きな冷却フィンに当てても、燃焼室やピストン等のシリンダ内部の温度低減には効果が少なかった。
本発明は、ピストンのクラウン部の冷却を可能とする2サイクルエンジンを提供することを目的とする。
本発明は、円筒形状のボア部(3)と、ボア部(3)の軸線(L)方向の一方側に連接する燃焼室(11)とが設けられたシリンダ(2)と、シリンダ(2)の軸線(L)方向の他方側に配置されて、ボア部(3)の他方側に連接するクランク室(6a)が設けられたクランクケース(6)と、ボア部(3)内に配置されて、燃焼室(11)とクランク室(6a)との間で軸線(L)方向に沿って往復動可能なピストン(4)と、を備えた2サイクルエンジン(1,1A,1B)であって、ピストン(4)は、燃焼室(11)に対向するクラウン部(30)と、クラウン部(30)に連設されてボア部(3)のボア面(3a)に沿って延びる円筒状の周壁部(31)と、を有し、周壁部(31)には、周壁部(31)を貫通する少なくとも1つの貫通孔(36)が設けられており、シリンダ(2)には、ボア面(3a)に開口する第1開口部(21,22)を有しボア部(3)とクランク室(6a)とを連通する少なくとも1つの掃気通路(14,16)と、第1開口部(21,22)よりも他方側でボア面(3a)に開口する第2開口部(41)を有しボア部(3)と掃気通路(14,16)とを連通する少なくとも1つの連通路(40)と、が設けられており、第2開口部(41)は、ボア部(3)の周方向においてピストン(4)の貫通孔(36)に対応する位置に配置されており、ピストン(4)の往復動に伴ってピストンの一方側で第1開口部(21,22)がボア面(3a)に開口する掃気行程のうち少なくとも一部の区間において、貫通孔(36)は、第2開口部(41)に重なって連通路(40)に連通することを特徴とする。
この2サイクルエンジン(1,1A,1B)によれば、シリンダ(2)には、ボア部(3)と少なくとも1つの掃気通路(14,16)とを連通する少なくとも1つの連通路(40)が設けられる。掃気通路(14,16)の第1開口部(21,22)がボア面(3a)に開口する掃気行程のうち少なくとも一部の区間において、ピストン(4)の周壁部(31)に設けられた貫通孔(36)は、第2開口部(41)に重なって連通路(40)に連通する。掃気行程では、掃気通路(14,16)を通じて、クランク室(6a)からボア部(3)に掃気ガスが導入されるため、掃気通路(14,16)における圧力よりもピストン(4)のクランク室(6a)側の圧力が高くなっている。この圧力差により、ピストン(4)の周壁部(31)内すなわちクラウン部(30)の裏面側の作動ガスが、貫通孔(36)および連通路(40)を通って少なくとも1つの掃気通路(14,16)に流入する。このように、クラウン部(30)の裏面側の作動ガスが移動するため、ピストン(4)のクラウン部(30)が冷却される。クランク室(6a)からボア部(3)に向けて導入される本流の掃気流に対して、貫通孔(36)および連通路(40)を通って掃気通路(14,16)に合流するのは支流の掃気流である。上記構成によれば、連通路(40)が本流の掃気ガスの入口となる端部に連通しているため、ボア部(3)への掃気ガスの導入方向を決めるボア部(3)側の端部から、支流の掃気流の合流箇所は離れている。よって、連通路(40)から合流する作動ガスは、ボア部(3)への掃気ガスの導入方向に影響しない。
連通路(40)の第2開口部(41)は、軸線(L)方向において貫通孔(36)よりも長くなっている。この構成によれば、連通路(40)の開口部(41)が軸線(L)方向に長いため、掃気行程において、ピストン(4)内部と少なくとも1つの掃気通路(14,16)との連通状態を比較的長く維持できる。よって、上記の圧力差が生じた際に、作動ガスの流れによる冷却期間を長くすることができる。一方で、ピストン(4)の周壁部(31)の貫通孔(36)は、軸線(L)方向に一定の長さを有するだけで済む。貫通孔(36)の大きさを適宜設定することで、支流の掃気流の大きさを調整することもできる。
シリンダ(2)には、ボア部(3)を介してクランク室(6a)に連通する吸気孔(12)と、ボア部(3)に連通しボア部(3)の径方向において吸気孔(12)と対向するように配置された排気孔(13)と、が設けられており、掃気通路(14,16)は、ボア部(3)の周方向に互いに離間して配置された一対の吸気側掃気通路(14)と、ボア部(3)の周方向に互いに離間し吸気側掃気通路(14)よりも排気孔(13)側に配置された一対の排気側掃気通路(16)と、を含み、一対の吸気側掃気通路(14)は、掃気行程において、燃料を含有する作動ガスをボア部(3)に導入し、一対の排気側掃気通路(16)は、掃気行程において、作動ガスよりも燃料の含有率が低い非作動ガスをボア部(3)に導入し、連通路(40)は、ボア部(3)と吸気側掃気通路(14)とを連通する。
この構成によれば、掃気行程では、一対の吸気側掃気通路(14)を通じて、クランク室(6a)からボア部(3)に作動ガスが導入され、一対の排気側掃気通路(16)を通じて、クランク室(6a)からボア部(3)に非作動ガスが導入される。上記した圧力差により、ピストン(4)の周壁部(31)内すなわちクラウン部(30)の裏面側の作動ガスが、貫通孔(36)および連通路(40)を通って少なくとも一方の吸気側掃気通路(14)に流入する。このように、クラウン部(30)の裏面側の作動ガスが移動するため、クラウン部(30)が冷却される。作動ガスは、吸気側掃気通路(14)に流入するため、排気側掃気通路(16)を通じての非作動ガスの供給に影響を与えることはなく、層状掃気ひいては吹き抜けガスの低減効果が維持される。
本発明によれば、ピストン(4)のクラウン部(30)が冷却される。
本発明の実施形態に係る2サイクルエンジンの縦断面図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 (a)はピストンの正面図、(b)はピストンの側面図である。 第1実施形態に係る2サイクルエンジンのシリンダの縦断面図である。 第1実施形態に係る2サイクルエンジンの縦断面図であり、(a)はピストンが上死点に位置する状態を示す図、(b)はピストンが下死点に位置する状態を示す図である。 第1実施形態に係る2サイクルエンジンの図2中のA−A線に沿った断面図であり、ピストンの往復動に伴う各状態を示す図である。 第1参考形態に係る2サイクルエンジンのシリンダの縦断面図である。 第1参考形態に係る2サイクルエンジンの縦断面図であり、(a)はピストンが上死点に位置する状態を示す図、(b)はピストンが下死点に位置する状態を示す図である。 第1参考形態に係る2サイクルエンジンの図2中のA−A線に沿った断面図であり、ピストンの往復動に伴う各状態を示す図である。 第2参考形態に係る2サイクルエンジンのシリンダの縦断面図である。 第2参考形態に係る2サイクルエンジンの縦断面図であり、(a)はピストンが上死点に位置する状態を示す図、(b)はピストンが下死点に位置する状態を示す図である。 第2参考形態に係る2サイクルエンジンの図2中のA−A線に沿った断面図であり、ピストンの往復動に伴う各状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明で「上下」を用いる場合、ピストン4が挿入される開口部を下側にしてシリンダ2のボア部3が鉛直方向に延びるようにシリンダ本体2aを立てた場合を基準とする。「上方」は、ボア部3の軸線L方向の一方に相当し、「下方」は軸線L方向の下方に相当する。
図1および図2に示されるように、エンジン(2サイクルエンジン)1は、掃気方法としてシニューレ方式を採用した2サイクルエンジンであり、例えば刈払機や背負動力散布機等に装備される。エンジン1は、シリンダ2と、シリンダ2内のボア部3を往復動するピストン4と、シリンダ2の下方に連結されたクランクケース6と、クランクケース6のクランク室6aに配置されたクランク機構7とを備える。ピストン4内に設けられたピストンピン8と、クランクケース6内に設けられたクランク機構7のクランクピン9とは、コネクティングロッド10によって連結されている。ピストン4は、ボア部3内に配置されて、燃焼室11とクランク室6aとの間で、軸線L方向に沿って往復動可能とされている。
シリンダ2には、燃焼室11と、燃焼室11に連接してピストン4が挿入される円筒形状のボア部3と、ボア部3に連通する吸気孔12(図4参照)および排気孔13と、一対の吸気側掃気通路14,14および一対の排気側掃気通路16,16とが形成されている。シリンダ2は、シリンダ本体2aと、シリンダ本体2aの下部に嵌め込まれた掃気カセット2b,2bとを有している。掃気カセット2b,2bは、ボア部3の径方向において互いに対向するように形成された2つの開口内に嵌入され、固定されている。一対の吸気側掃気通路14,14および一対の排気側掃気通路16,16は、シリンダ本体2aと掃気カセット2b,2bとによって形成されている。
ボア部3は、円柱状のボア面3aを有しており、シリンダ2内を軸線L方向に沿って延在している。ボア部3は、その下死点側(図1において下側)が開放されており、クランク室6aと連通されている。ボア部3の上死点側の端部には窪んだ形状の燃焼室11が形成されており、燃焼室11の内部には点火プラグ18等の放電電極が配置される。燃焼室11には、点火プラグ18が取り付けられる点火プラグ取付孔19が設けられている。
吸気孔12及び排気孔13は、それぞれボア部3と連通されており、軸線L方向において、排気孔13が吸気孔12よりもやや上死点側に配置されている。吸気孔12及び排気孔13は、ボア部3の径方向において互いに対向するように、ボア部3の周方向に互いに略180°ずらされて配置されている。
吸気側掃気通路14,14は、掃気工程において、燃料を含有する新気ガス(作動ガス)をボア部3および燃焼室11に導入するためのものであり、シリンダ2の側壁内部を軸線L方向に沿って延在している。新気ガスとは、燃料であるガソリン等と空気とが混ざったエンジン作動のための燃料混合気である。吸気側掃気通路14,14の上死点側の端部は、軸線L方向において、排気孔13と略同様な位置でボア部3にそれぞれ連通している。図2に示されるように、ボア部3に開口する吸気側掃気通路14,14の上死点側の端部は、吸気側掃気開口部(第1開口部)21,21とされている。吸気側掃気通路14,14は、ボア部3の周方向に互いに離間して配置されている。より詳しくは、吸気側掃気通路14,14は、径方向において吸気孔12と排気孔13とを結ぶ仮想線に対して略線対称に配置されている。吸気側掃気通路14,14は、ボア部3に導入される新気ガスが吸気孔12寄りに向かうように設けられている。吸気側掃気通路14,14の下死点側の端部は、上述のクランク室6aと連通されている。
排気側掃気通路16,16は、掃気工程において、作動ガスよりも燃料の含有率が低い燃焼後の排気ガスであるEGRガス(非作動ガス)をボア部3および燃焼室11に導入するためのものであり、シリンダ2の側壁内部を軸線L方向に沿って延在している。排気側掃気通路16,16の上死点側の端部は、軸線L方向において、排気孔13と略同様な位置でボア部3にそれぞれ連通している。ボア部3に開口する排気側掃気通路16,16の上死点側の端部は、排気側掃気開口部(第1開口部)22,22とされている。排気側掃気通路16,16は、ボア部3の周方向に互いに離間して配置されている。より詳しくは、排気側掃気通路16,16は、径方向において吸気孔12と排気孔13とを結ぶ仮想線に対して略線対称に配置されている。排気側掃気通路16,16は、ボア部3に導入されるEGRガスが吸気孔12寄りに向かうように設けられている。排気側掃気通路16,16の下死点側の端部は、上述のクランク室6aと連通されている。
層状掃気を行うため、吸気側掃気通路14,14および排気側掃気通路16,16の方向および形状は、厳密に定められている。吸気側掃気通路14,14および排気側掃気通路16,16は、掃気助走路の役割を持っている。また、吸気側掃気通路14,14の上死点側の端部には、新気ガスを所定の導入方向に案内するための案内部14a(図4参照)が設けられている。排気側掃気通路16,16の上死点側の端部には、EGRガスを所定の導入方向に案内するための案内部16a(図4参照)が設けられている。
図3を参照して、ピストン4について説明する。ピストン4は、ピストン4の頂部を構成する円柱状のクラウン部30と、クラウン部30の周縁に連設された円筒状の周壁部31とを有する。クラウン部30の外周部には、燃焼室11およびボア部3内の気密を維持するための2本のピストンリング32(図1参照)が固定されている。ピストンリング32は、リング用溝部33に嵌め込まれている。ピストン4は、ボア部3内に配置されて往復動する。クラウン部30は燃焼室11に対向し、周壁部31はボア部3のボア面3aに沿って延びる。
周壁部31の下端部には、周壁部31の外周上において排気孔13から排気側掃気開口部22の範囲にまで延びている溝状の凹部34が形成されている。この凹部34は、ピストン4が上死点近傍の位置にあるときに排気孔13と排気側掃気通路16とを連通させる。この連通路20により、ピストン4が上死点近傍となったときには排気孔13と排気側掃気通路16とが連通され、燃焼後の排気ガスがEGRガスとして排気孔13から排気側掃気通路16に取り入れられる構成となっている。すなわち、排気側掃気通路16は、その上部にEGRガスが充填可能とされ、EGRガスの下側には新気ガスが充填可能とされる。ピストン4の下降に伴う掃気の際にはまず、EGRガスがシリンダ2内に流入し、その後新気ガスがシリンダ2内に流入する。このような構成により、エンジン1におけるいわゆる層状掃気が可能とされている。
ピストン4の周壁部31の上部には、ボア部3の周方向の吸気側掃気通路14,14に対応する位置において、2つの貫通孔36が設けられている。貫通孔36は、周壁部31を周壁部31の径方向に貫通している。貫通孔36は、たとえば長方形状をなしている。貫通孔36は、たとえば、上部(燃焼室11側)において幅広とされており、下部(クランク室6a側)において幅狭とされている。貫通孔36は、2本のピストンリング32の直下に設けられる。すなわち、貫通孔36は、ピストン4の外部空間と、ピストン4の内部空間であってクラウン部30の裏面側の空間とを連通している。
図4を参照して、新気ガスの支流通路について説明する。図4に示されるように、シリンダ2には、吸気側掃気通路14の吸気側掃気開口部21の下方において、ボア部3に開口する溝状の連通路40が設けられている。連通路40は、所定の幅を有して軸線L方向に略平行に延びている。連通路40の周方向の幅は、吸気側掃気開口部21の周方向の幅よりも小さく、貫通孔36の周方向の幅よりも大きい。連通路40は、ボア部3に開口する長方形状の開口部(第2開口部)41を有する。周方向において、開口部41の吸気孔12側の端辺の位置は、吸気側掃気開口部21の吸気孔12側の端辺の位置に一致している。周方向において、開口部41の排気孔13側の端辺は、吸気側掃気開口部21の吸気孔12側の端辺よりも僅かに吸気孔12側に位置している。連通路40の上端部は、吸気孔12が設けられた高さの範囲内で終端している。連通路40の下端部40aは、シリンダ本体2aの下端部で開放されて拡がっており、クランク室6aと吸気側掃気通路14の下端部(クランク室6a側の端部)とに連通している。言い換えれば、連通路40は、下端部においてのみ、吸気側掃気通路14の下端部と連通している。このようにして、連通路40は、ボア部3と吸気側掃気通路14とに連通している。
図5および図6に示されるように、開口部41は、軸線L方向において、ピストン4の貫通孔36よりも長くなっている。上記のような連通路40を備えたシリンダ本体2aは、公知の成型方法によって成形され得る。
続いて、エンジン1における動作について説明する。まず、ピストン4の下死点から上死点へ向けての上昇に伴い、吸気側掃気開口部21、排気側掃気開口部22及び排気孔13はピストン4により閉じられ、燃焼室11内の新気ガスは圧縮される。ピストン4の更なる上昇によって、吸気孔12がボア部3を介してクランク室6aと連通し、新気ガスがクランク室6a内に導入される(図5(a)および図6(d)参照)。
ピストン4が上死点近傍に達すると燃焼室11において混合気が爆発し、ピストン4は下死点側に下降する。ここで、ピストン4が上死点近傍となったときには、ピストン4の凹部34によって排気孔13と排気側掃気開口部22とが連通され(図5(a)参照)、1サイクル前の燃焼後の排ガスがEGRガスとして排気側掃気通路16内に充填される。
ピストン4の下降が更に進むと、排気孔13が開口され、燃焼ガスが排気される(図6(a)参照)。そして、排気孔13の開口からやや遅れて、吸気側掃気開口部21および排気側掃気開口部22の上端縁がボア部3内に露出し、掃気行程が開始される。このとき排気側掃気通路16の中にはEGRガスが充填されており、吸気側掃気通路14の中には新気ガスが充填されている。次いで、排気側掃気開口部22が開口されると、燃焼室11およびボア部3と排気側掃気通路16との圧力差によりEGRガスがボア部3へ導入される。同様に吸気側掃気開口部21が開口されると、燃焼室11およびボア部3と吸気側掃気通路14との圧力差により、新気ガスがボア部3へ導入される(図6(b)参照)。
吸気側掃気通路14の吸気側掃気開口部21がボア部3に開口すると、吸気側掃気通路14の本流からボア部3へ新気ガスの導入が開始されて掃気行程が始まる(図6(b)参照)。ピストン4の下降に伴って、新気ガスが吸気側掃気通路14を通って吸気側掃気開口部21からボア部3内に流入する。これと同時に、排気側掃気通路16が開口されることで、EGRガスと新気ガスとがこの順番で排気側掃気開口部22から流入する。これにより、いわゆる層状掃気が行われる。
ここで、ピストン4のピストンリング32下部に設けられた貫通孔36とシリンダ2に設けられた開口部41とが重なることで、貫通孔36が連通路40に連通し、新気ガスの支流が吸気側掃気通路14の下端部に合流するように形成される。この支流の連通タイミングは、エンジン1の性能要件として必須である掃気タイミングとは異なっている。すなわち、貫通孔36の位置と連通路40の位置によって決まる任意のタイミングで、これらを連通させることができる。
次いで、吸気側掃気開口部21がボア部3へ開口して新気ガスの本流が流れ始めたことに伴う吸気側掃気通路14と連通路40との圧力差に起因して、貫通孔36および連通路40により形成された支流から、本流である吸気側掃気通路14の下端部に新気ガスの移動を伴う僅かな流れが形成される(図6(c)参照)。このとき、ピストン4の内部すなわちクラウン部30の裏面側の新気ガスを移動させ、これに連動して、ピストン4内部に滞留していた新気ガスが入れ替わり、クラウン部30を冷却する。
エンジン1では、従来は外部から風を当てて冷やしても冷却が難しかったシリンダ2内部に対し、温度低減効果が得られる。さらには、新気ガスの一部がボア部3への導入前にピストン4のクラウン部30の裏面側に沿って移動しながらクラウン部30の熱を奪うことができるので、新気ガスの霧化促進および本流である吸気側掃気通路14内の新気ガスと支流である連通路40内の新気ガスとの合流時に、吸気側掃気通路14内の新気ガスの温度を高めて新気ガスを燃焼し易くする。これにより、排気ガス中に含まれる未燃ガス成分(THC)を低減しつつ、エンジン1の出力を増大できる。
また、ピストン4の温度低減に伴うシリンダ2内部の温度の低減効果により、必要とするシリンダ2の冷却量が少なくて済む。シリンダ2の冷却フィンの面積を減少することができ、これによって軽量化が図られ、さらには冷却ファンの直径を小型化でき、これによってエンジン1の軽量化が図られる。
また、連通路40のボア部3に対する開口部41は、軸線L方向において、貫通孔36よりも長くなっている。連通路40の開口部41が軸線L方向に長いため、ピストン4が下死点付近を移動する間、ピストン4内部と吸気側掃気通路14との連通状態を比較的長く維持できる。よって、上述した圧力差が生じた際に、新気ガスの流れによる冷却期間を長くすることができる。一方で、ピストン4の周壁部31の貫通孔36は、軸線L方向に一定の長さを有するだけで済む。貫通孔36の大きさを適宜設定することで、支流の掃気流の大きさを調整することもできる。
さらに、エンジン1では、クランク室6aからボア部3に向けて導入される本流の掃気流に対して、貫通孔36および連通路40を通って吸気側掃気通路14に合流するのは支流の掃気流である。よって、連通路40から合流する新気ガスは、吸気側掃気通路14によって定められる本来の掃気方向すなわちボア部3への導入方向にほとんど影響しない。特に、連通路40が吸気側掃気通路14の下端部に連通しているため、ボア部3への新気ガスの導入方向を決めるボア部3側の端部である案内部14aから、支流の掃気流の合流箇所は離れている(図6(b)、(c)参照)。よって、連通路40から合流する新気ガスは、ボア部3への新気ガスの導入方向に影響しない。さらには、連通路40の下端部40aは、シリンダ本体2aの下端部で開放されているため、シリンダ2の成型時に下方からの型抜きができるようになっており、追加工や型の複雑化の問題がなく、成型容易である。
しかも、新気ガスは、吸気側掃気通路14に合流するため、排気側掃気通路16を通じてのEGRガスの供給に影響を与えることはなく、層状掃気ひいては吹き抜けガスの低減効果が維持される。すなわち、EGRガス用の排気側掃気通路16と新気ガス用の吸気側掃気通路14の独立した掃気通路形状を保つことができるので、EGRガスを使用した層状掃気のエミッション低減手法の特性が損なわれることなく、クラウン部30の温度を低減することができる。
このように、新気ガスを導入する一対の吸気側掃気通路14,14と、EGRガスを導入する一対の排気側掃気通路16,16とによる吹き抜けガスの低減効果は維持されており、吸気効率の低下を伴わない。したがって、エミッション性能の悪化を招くことがない。また、ピストン4のクラウン部30が冷却されることで、異常燃焼の発生やランオンが防止される。なお、吸気効率とは、排気孔13が閉じた時点で燃焼室11内に導入されている燃料重量を、エンジン1に供給された燃料重量で除した値である。ランオンとは、エンジンのスイッチをオフにしてスパークプラグの点火を止めても、エンジンが回転し続けることをいう。
図7〜図9を参照して、第1参考形態のエンジン1Aについて説明する。エンジン1Aが第1実施形態のエンジン1と違う点は、吸気側掃気通路14の下端部に連通する溝状の連通路40に代えて、吸気側掃気通路14の上端部(ボア部3側の端部)に連通する溝状の連通路40Aを備えた点である。
図7に示されるように、シリンダ2には、吸気側掃気通路14の吸気側掃気開口部21の下方において、ボア部3に開口する溝状の連通路40Aが設けられている。連通路40Aは、所定の幅を有して軸線L方向に略平行に延びている。連通路40Aの周方向の幅は、エンジン1の連通路40と同様である。連通路40Aの上端部は、吸気側掃気通路14の案内部14aに連通している。連通路40Aの下端部は、シリンダ本体2aの下端部よりも上部で終端している。言い換えれば、連通路40Aは、上端部においてのみ、吸気側掃気通路14の上端部と連通している。このようにして、連通路40Aは、ボア部3と吸気側掃気通路14とに連通している。図8および図9に示されるように、開口部41は、軸線L方向において、ピストン4の貫通孔36よりも長くなっている。
このような連通路40Aを備えたエンジン1Aによっても、貫通孔36と連通路40Aとが図8(a)および(b)、図9(a)〜(d)に示されるタイミングで連通することにより、エンジン1と同様の作用・効果が奏される。
図10〜図12を参照して、第2参考形態のエンジン1Bについて説明する。エンジン1Bが第1実施形態のエンジン1と違う点は、吸気側掃気通路14の下端部に連通する溝状の連通路40に代えて、吸気側掃気通路14の中央部に連通する角柱状の連通路40Bを備えた点である。
図10に示されるように、シリンダ2には、吸気側掃気通路14の吸気側掃気開口部21の下方において、ボア部3に開口する溝状の連通路40Bが設けられている。連通路40Bは、所定の幅および軸線L方向の長さを有している。連通路40Bの周方向の幅は、エンジン1の連通路40と同様である。連通路40Bの基端はボア部3にのみ連通しており、連通路40Bの先端は、吸気側掃気通路14の中央部にのみ連通している。このようにして、連通路40Bは、ボア部3と吸気側掃気通路14とに連通している。図11および図12に示されるように、開口部41は、軸線L方向において、ピストン4の貫通孔36よりも長くなっている。
このような連通路40Bを備えたエンジン1Bによっても、貫通孔36と連通路40Bとが図11(a)および(b)、図12(a)〜(d)に示されるタイミングで連通することにより、エンジン1と同様の作用・効果が奏される。なお、連通路40Bは、吸気側掃気通路14の中央部で合流するが、合流箇所と案内部14aとの間には十分な距離があるため、吸気側掃気通路14によって定められる本来の掃気方向すなわちボア部3への導入方向にほとんど影響しない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。周壁部31に設けられる貫通孔36は、いずれか一方の吸気側掃気通路14のみに対応して、1つのみが形成されてもよい。上記したように、貫通孔36の形状、大きさ、および位置や、連通路40,40A,40Bの形状、大きさ、および位置は、エンジン1の掃気タイミングとは別個かつ独立に設定することができ、任意の連通タイミングを実現することができる。
連通路40、40A,40Bは、吸気側掃気開口部21の下方に形成される場合に限られず、排気側掃気開口部22の下方に形成されてもよい。連通路40、40A,40Bは、貫通孔36を介して、ピストン4内と排気側掃気通路16とを連通する構成とされてもよい。連通路40、40A,40Bの位置および形状、開口部41の位置および形状は、特に限定されない。
シリンダ2に、一対の吸気側掃気通路14と一対の排気側掃気通路16との4本の掃気通路が設けられる場合に限られず、1本の吸気側掃気通路14と1本の排気側掃気通路16とが設けられた構成でもよい。吸気側掃気通路14が新気ガスを導入し、排気側掃気通路16がEGRガスを導入する構成に限られない。本発明は、空気を使用するタイプの層状掃気エンジンにも適用できる。また、吸気孔12と排気孔13との間に、径方向で対向する一対の掃気通路のみが設けられてもよい。シリンダ2に対して掃気通路が1本のみ設けられてもよい。その場合、連通路40、40A,40Bは、少なくとも1本の掃気通路に連通していればよい。
貫通孔36は、ピストン4の往復動に伴う掃気行程のうち、少なくとも一部の区間において、連通路40,40A,40Bの開口部41に連通すればよい。
1,1A,1B…エンジン(2サイクルエンジン)、2…シリンダ、3…ボア部、3a…ボア面、4…ピストン、6…クランクケース、6a…クランク室、11…燃焼室、12…吸気孔、13…排気孔、14…吸気側掃気通路、16…排気側掃気通路、21…吸気側掃気開口部(第1開口部)、22…排気側掃気開口部(第1開口部)、30…クラウン部、31…周壁部、36…貫通孔、40,40A,40B…連通路、41…開口部(第2開口部)、L…軸線。

Claims (3)

  1. 円筒形状のボア部(3)と、前記ボア部(3)の軸線(L)方向の一方側に連接する燃焼室(11)とが設けられたシリンダ(2)と、前記シリンダ(2)の前記軸線(L)方向の他方側に配置されて、前記ボア部(3)の前記他方側に連接するクランク室(6a)が設けられたクランクケース(6)と、前記ボア部(3)内に配置されて、前記燃焼室(11)と前記クランク室(6a)との間で前記軸線(L)方向に沿って往復動可能なピストン(4)と、を備えた2サイクルエンジン(1,1A,1B)であって、
    前記ピストン(4)は、前記燃焼室(11)に対向するクラウン部(30)と、前記クラウン部(30)に連設されて前記ボア部(3)のボア面(3a)に沿って延びる円筒状の周壁部(31)と、を有し、前記周壁部(31)には、前記周壁部(31)を貫通する少なくとも1つの貫通孔(36)が設けられており、
    前記シリンダ(2)には、前記ボア面(3a)に開口する第1開口部(21,22)を有し前記ボア部(3)と前記クランク室(6a)とを連通する少なくとも1つの掃気通路(14,16)と、前記第1開口部(21,22)よりも前記他方側で前記ボア面(3a)に開口する第2開口部(41)を有し前記ボア部(3)と前記掃気通路(14,16)とを連通する少なくとも1つの連通路(40)と、が設けられており、
    前記連通路(40)は、前記シリンダ(2)の前記他方側に延びて前記掃気通路(14,16)の前記クランク室(6a)側の端部に連通しており、
    前記第2開口部(41)は、前記ボア部(3)の周方向において前記ピストン(4)の前記貫通孔(36)に対応する位置に配置されており、
    前記ピストン(4)の往復動に伴って前記ピストンの前記一方側で前記第1開口部(21,22)が前記ボア面(3a)に開口する掃気行程のうち少なくとも一部の区間において、前記貫通孔(36)は、前記第2開口部(41)に重なって前記連通路(40)に連通することを特徴とする2サイクルエンジン。
  2. 前記連通路(40)の前記第2開口部(41)は、前記軸線(L)方向において前記貫通孔(36)よりも長くなっていることを特徴とする請求項1に記載の2サイクルエンジン。
  3. 前記シリンダ(2)には、前記ボア部(3)を介して前記クランク室(6a)に連通する吸気孔(12)と、前記ボア部(3)に連通し前記ボア部(3)の径方向において前記吸気孔(12)と対向するように配置された排気孔(13)と、が設けられており、
    前記掃気通路(14,16)は、前記ボア部(3)の周方向に互いに離間して配置された一対の吸気側掃気通路(14)と、前記ボア部(3)の周方向に互いに離間し前記吸気側掃気通路(14)よりも前記排気孔(13)側に配置された一対の排気側掃気通路(16)と、を含み、
    前記一対の吸気側掃気通路(14)は、前記掃気行程において、燃料を含有する作動ガスを前記ボア部(3)に導入し、
    前記一対の排気側掃気通路(16)は、前記掃気行程において、前記作動ガスよりも燃料の含有率が低い非作動ガスを前記ボア部(3)に導入し、
    前記連通路(40)は、前記ボア部(3)と前記吸気側掃気通路(14)とを連通することを特徴とする請求項1または2に記載の2サイクルエンジン。
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