JP6259478B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池に酸化剤ガスを供給するポンプを、蓄電装置の温度に応じて制御する燃料電池システムに関する。
特許文献1は、バッテリとDC/DCコンバータの間に高電圧の補機類が接続される燃料電池システム(燃料電池車両)を開示している。補機には、燃料電池や高電圧バッテリの電圧を降圧して低電圧補機に印加する降圧コンバータや、燃料電池にエアを供給するエアポンプ(エアコンプレッサ)等が含まれる。
ところで、バッテリにはSOC(State Of Charge)に応じて充放電可能な電力範囲があり、充放電はこの電力範囲内に制限される。以下ではこの電力範囲を充放電制限範囲という。バッテリがこの範囲を超えて使用されると過充電/過放電となり、場合によってはバッテリの劣化・故障に至る。
特許文献1で示される燃料電池システムの構成においては、エアポンプの消費電力が大きく変化する場合、例えば車両の減速時/加速時に、バッテリの過充電/過放電が発生する虞がある。バッテリの過充電/過放電を防止するためには、バッテリの充放電制限範囲の上下限手前にそれぞれバッファを設定しておけばよい。この構成においては、両バッファの電力がエアポンプの使用分として割り当てられ、両バッファ間の電力がエアポンプ以外の高電圧補機の使用分として割り当てられる。但し、エアポンプの電力が大きくなる時期は予測できないため、バッファは常時設定しておく必要がある。
国際公開第2011/013213号パンフレット
バッテリの充放電制限範囲は常温から低温になるほど小さくなる。このため、低温時に常温時と同じようにバッファを設定すると、両バッファ間の範囲が小さくなり、エアポンプ以外の高電圧補機の使用分として割り当てられる電力が少なくなる。特に、ターボ型のエアポンプは定常状態で必要とする消費電力が小さいため、加速時に必要とする電力との差が大きく、大きなバッファが必要になる。すると、エアポンプ以外の高電圧補機の使用分として割り当てられる電力は更に少なくなる。この状態ではエアポンプ以外の高電圧補機に対するバッテリの使用が限られるため、燃料電池の発電量を増やさなければならなくなり、燃費悪化の要因となる。また、エネルギーマネージメントの自由度が少なく、望ましくない。大きなバッテリであれば容量が大きくなり充放電制限範囲は広くなるものの、設置の自由度やコスト面で問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであって、エアポンプ以外の高電圧補機分として割り当てられる電力を大きくすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する燃料電池と、充放電可能な電力範囲内で充放電する蓄電装置と、前記燃料電池及び前記蓄電装置から供給される電力を消費すると共に前記蓄電装置に電力を供給する負荷及び補機と、前記補機に含まれ前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するポンプと、前記ポンプを制御しつつ前記燃料電池の発電及び前記蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、前記蓄電装置の温度を把握する温度把握手段を更に備え、前記制御装置は、前記温度把握手段により把握される温度が低いほど、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくすることを特徴とする。
上記構成によれば、蓄電装置の温度が低いほど、ポンプの回転数の変化レートを小さくするため、ポンプの消費電力の変動幅を小さくすることができ、蓄電装置の充放電制限範囲に設定するバッファを小さくすることが可能となる。結果として、ポンプ以外の高電圧補機に蓄電装置の電力を割り当てることが可能となり、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
本発明において、前記制御装置は、前記燃料電池に要求される目標電力を演算し、前記目標電力に応じた前記酸化剤ガスの目標流量を演算し、前記目標流量に応じた前記ポンプの目標回転数を演算し、前記目標回転数に基づいて前記ポンプを制御することにより、前記燃料電池の発電を制御し、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、前記目標電力の変化レートを小さくしてもよい。
上記構成によれば、ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、燃料電池に要求される目標電力の変化レートを小さくするため、燃料電池の発電量が急激に変動しなくなる。このため、蓄電装置の過充電/過放電を抑制することができる。
本発明において、前記制御装置は、前記燃料電池に要求される目標電力を演算し、前記目標電力に応じた前記酸化剤ガスの目標流量を演算し、前記目標流量に応じた前記ポンプの目標回転数を演算し、前記目標回転数に基づいて前記ポンプを制御することにより、前記燃料電池の発電を制御し、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、前記目標流量の上昇レートを小さくしてもよい。
通常、ポンプの目標流量を急増させる場合は、ポンプの目標圧力も急増させる。このとき、ポンプの回転数の上昇レートが小さくされていると、演算された目標流量及び目標圧力にならない。この場合、カソード圧を上昇させる圧力フィードバック制御が実行され、酸化剤ガスの圧力を調整する背圧弁が絞られる。すると、酸化剤ガスの流量が更に低下し、燃料電池の発電量が減少する虞がある。上記構成によれば、ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、目標流量の上昇レートを小さくするため、目標圧力の急増を抑制できる。その結果、背圧弁が過剰に絞られることはなくなり、流量が更に低下することを抑制できる。
本発明において、前記制御装置は、前記目標流量、又は、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの実流量に応じて、前記酸化剤ガスの目標圧力を所定圧以下に制限してもよい。
上記構成によれば、酸化剤ガスの目標圧力を所定圧以下に制限するため、流量が少ない状態で、酸化剤ガスの圧力を調整する背圧弁が過剰に絞られることを防止することができ、流量が更に低下することを抑制できる。
本発明において、前記酸化剤ガスの圧力を検出する圧力センサを更に備え、前記制御装置は、前記圧力センサにより検出される圧力に基づいて前記酸化剤ガスの圧力を所定圧にする圧力制御を行うと共に、前記目標流量、又は、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの実流量に応じて、前記圧力制御を制限してもよい。
上記構成によれば、圧力センサにより検出される圧力に基づいて酸化剤ガスの圧力を所定圧にする圧力制御を制限するため、流量が少ない状態で、酸化剤ガスの圧力を調整する背圧弁が過剰に絞られることを防止でき、流量が更に低下することを抑制できる。
本発明において、前記制御装置は、前記蓄電装置の前記電力範囲の上下限値にバッファを設定し、前記バッファ分の電力を前記ポンプの使用分として割り当て、前記バッファ分以外の電力を前記ポンプ以外の使用分として割り当てて、前記蓄電装置の充放電を制御し、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくする場合には、前記温度把握手段により把握される温度が低いほど前記バッファを小さくしてもよい。
上記構成により、バッファを小さくするため、ポンプ以外の高電圧補機に蓄電装置の電力を割り当てることが可能となり、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
本発明によれば、ポンプ以外の高電圧補機に蓄電装置の電力を割り当てることが可能となり、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
図1は本実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。 図2は燃料電池システムに含まれる電力システムのブロック図である。 図3Aは加速時の電力推定値と実消費電力の説明に供する説明図であり、図3Bは減速時の電力推定値と実消費電力の説明に供する説明図である。 図4はバッテリの充放電制限範囲の説明に供する説明図である。 図5は電力配分の説明に供する説明図である。 図6はバッテリ温度−充放電制限範囲の特性図である。 図7はバッファを一定にする比較例の説明に供する説明図である。 図8はエアポンプの回転数上昇レート−ΔAP電力の特性図である。 図9はバッファを温度に応じて変える本実施形態の説明に供する説明図である。 図10はFCシステムで行われる処理のフローチャートである。
以下、本発明について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[1 燃料電池システム12の全体構成]
図1を用いて燃料電池システム12(FCシステム12ともいう)の構成に関して説明する。本実施形態に係るFCシステム12の基本的な装置構成としては、既知のものを使用可能である。例えば、特開2016−12480号公報で示される構成を使用可能である。本明細書では、発明の特徴と関係する構成を中心に説明し、既知の構成については説明(及び図示)を省略するか、又は、簡単な説明(及び図示)に留める。なお、本実施形態では、FCシステム12を搭載する燃料電池車両10(単に車両10ともいう)を想定している。
車両10に搭載されるFCシステム12は、燃料電池14(FC14ともいう)と、水素供給システム16と、エア供給システム18と、冷却システム20と、電力システム22と、ECU24と、を備える。また、アクセルペダル30の開度(操作量)を検出する開度センサ32を備える。
FC14は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟み込んで形成された燃料電池セルを積層した構造を有する。アノード電極側にはアノード流路34を介して燃料ガスとしての水素ガスが供給され、カソード電極側にはカソード流路36を介して酸化剤ガスとしてのエアが供給される。水素ガスとエア中の酸素が反応して水が生成されると共に電力が発生する。
[1.1 水素供給システム16]
水素供給システム16は、水素供給流路16Sを介してFC14に対して水素ガスを供給すると共に、ガス排出流路16Dを介してFC14で発生するアノードオフガスを排出する。水素供給流路16S及びガス排出流路16Dはアノード流路34に連通する。
[1.2 エア供給システム18]
エア供給システム18は、エア供給流路18Sを介してFC14に対してエアを供給すると共に、ガス排出流路18Dを介してFC14で発生するカソードオフガスを排出する。エア供給流路18Sとしては、上流側(吸入口側)から順に配管40a、エアポンプ42、配管40b、加湿器44、配管40cが設けられる。下流側の配管40cはFC14のカソード流路36に連通する。ガス排出流路18Dとしては、上流側(FC14側)から順に配管46a、加湿器44、配管46b、背圧弁48、配管46cが設けられる。上流側の配管46aはFC14のカソード流路36に連通する。エア供給流路18Sの配管40bと配管40cは、加湿器44をバイパスする配管56で接続される。配管56には弁58が設けられる。配管46bには圧力センサ64が設けられる。配管40bには流量センサ66が設けられる。
エアポンプ42は、配管40aを介して吸気した外部のエアを、配管40b、加湿器44、配管40c等を介してFC14のカソード流路36に圧送する。加湿器44は、エアポンプ42から供給されるエアを、FC14から排出されるカソードオフガスを利用して加湿する。背圧弁48は、ECU24から出力される制御信号に応じて弁の開度を調整することにより、FC14のカソード流路36の圧力を調整する。エアポンプ42と背圧弁48と弁58は、それぞれECU24により制御される。圧力センサ64で検出される圧力値はECU24に出力されており、この圧力値が所定圧になるように背圧弁48の開度が制御される。流量センサ66で検出されるエアの実流量値はECU24に出力される。
[1.3 冷却システム20]
冷却システム20は、冷媒供給流路20Sを介してFC14に対して冷媒を供給すると共に、冷媒排出流路20Dを介してFC14から冷媒を回収する。冷媒は冷却システム20とFC14の間で循環しており、FC14で吸熱し、冷却システム20で放熱する。
[1.4 電力システム22]
図2を用いて電力システム22に関して説明する。FC14は、FCコンタクタ70と昇圧コンバータ72(FCVCU(Voltage Control Unit)72ともいう)とインバータ74(MOTPDU(Power Drive Unit)74ともいう)を介して、トラクションモータ76(TRC76ともいう)に接続される。また、高電圧バッテリ78(BAT78ともいう)は、BATコンタクタ80と昇降圧コンバータ82(BATVCU82ともいう)を介して、TRC76に接続される。FCVCU72とBATVCU82は、TRC76に対して2次側2Sで並列に接続される。BATVCU82の1次側1Sbには各種の高電圧補機、例えばエアポンプ42とエアコンディショナ84(A/C84ともいう)とヒータ86と降圧コンバータ88(DC/DC88ともいう)が並列に接続される。
FCコンタクタ70は、ECU24から出力される開閉信号に応じてFC14とFCVCU72の1次側1Sfとの遮断と接続とを切り替える。FCVCU72はチョッパ回路を備える電圧調整装置であり、ECU24の制御信号に応じて1次側1Sfの電圧を昇圧して2次側2Sに印加する。MOTPDU74は3相ブリッジ型の構成とされ、2次側2Sの直流電圧を交流電圧に変換し、ECU24から出力される目標回転数の制御信号に応じてTRC76を制御する。なお、回生時にMOTPDU74はコンバータとして機能し、TRC76で発生する交流電圧を直流電圧に変換する。MOTPDU74とTRC76は所謂負荷である。TRC76は、FC14及び/又はBAT78の電力により駆動し、回生時は発電機として機能する。TRC76にはモータ回転数センサ90が設けられる。モータ回転数センサ90はTRC76の回転数を検出し、回転数信号をECU24に出力する。
BAT78は、力行時に実消費電力に対するFC14の発電量の不足分を放電し、回生時に実消費電力に対するFC14や負荷の発電量の超過分を充電する。BAT78のSOCはECU24で監視される。BAT78には温度センサ92が設けられる。温度センサ92はBAT78の温度を検出し、温度信号をECU24に出力する。BATコンタクタ80は、ECU24から出力される開閉信号に応じてBAT78とBATVCU82の1次側1Sbとの遮断と接続とを切り替える。BATVCU82はチョッパ回路を備える電圧調整装置であり、ECU24から出力される制御信号に応じて、力行時には1次側1Sbの電圧を昇圧して2次側2Sに印加し、回生時には2次側2Sの電圧を降圧して1次側1Sbに印加する。
エア供給システム18(図1)にも含まれるエアポンプ42は、エアポンプPDU94(A/PPDU94ともいう)を介してBATVCU82の1次側1Sbに接続される。A/PPDU94は3相ブリッジ型のインバータを備え、1次側1Sbの直流電圧を交流電圧に変換し、ECU24から出力される目標回転数の制御信号に応じてエアポンプ42を制御する。ポンプ回転数センサ96(A/P回転数センサ96ともいう)はエアポンプ42の回転数を検出し、回転数信号をECU24に出力する。
[1.5 ECU24]
図1、図2を用いてECU24に関して説明する。ECU24は、エネルギーマネージメントECU100(EMECU100ともいう)とFCECU102を備える。各ECU100、102は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU、ROM(EEPROMも含む)、RAM、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有する。各ECU100、102は、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば、制御部、演算部、及び、処理部等として機能する。各ECU100、102は、1つのECUのみから構成されてもよく、複数のECUから構成されてもよい。
EMECU100は、FC14の目標電力及びバッファ幅(下記[2.2]、[2.5]参照)を演算すると共に、FCシステム12のエネルギーマネージメント(EM)を行うように構成される。更に、EMECU100は、FC14の目標電力を電流指令値としてFCECU102に出力するように構成される。
FCECU102は、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することにより、流量/圧力演算部104、回転数演算部106、電力推定部108、ポンプ電力演算部110、変化レート制限部112、ガス制御部114、電力システム制御部116として機能する。
流量/圧力演算部104は、エアポンプ42の目標流量/圧力を演算するように構成される。回転数演算部106は、目標流量を得るために必要なエアポンプ42の目標回転数を算出するように構成される。電力推定部108は、電力推定値(下記[2.1]参照)を演算するように構成される。ポンプ電力演算部110は、エアポンプ42の消費電力上限値又は回生電力上限値を演算するように構成される。変化レート制限部112は、変化レートが制限されたエアポンプ42の回転数を演算するように構成される。
ガス制御部114は、水素供給システム16及びエア供給システム18のガス制御を行うように構成される。ここでは、ガス制御部114は、圧力センサ64の検出値と目標圧力に従い背圧弁48をフィードバック制御するように構成される。
電力システム制御部116は、EMECU100で行われたエネルギーマネージメントに基づいて、電力システム22(FCコンタクタ70、FCVCU72、MOTPDU74、BATコンタクタ80、BATVCU82、エアポンプ42、高電圧補機84、86、88)を制御するように構成される。更に、電力システム制御部116は、BAT78の充放電が充放電制限範囲を超えないように、BATVCU82を制御するように構成される。
各ECU100、102は、信号線120を介して水素供給システム16、エア供給システム18、冷却システム20、電力システム22の各機器と通信可能に接続される。そして、ROMに格納されたプログラムを実行し、例えば、開度センサ32、圧力センサ64、流量センサ66、温度センサ92、A/P回転数センサ96等のセンサ検出値、FC14の電圧、電流、エアポンプ42の電圧、電流、回転数、TRC76の電圧、電流、回転数、BAT78の電圧、電流、温度、SOC、2次側2Sの電圧、電流等を検出して、各機器を制御する。
[2 燃料電池システム12のエネルギーマネージメント]
ここで、EMECU100で行われるエネルギーマネージメント(EM)について、本実施形態に関係する背景技術を下記[2.1]〜[2.4]で説明し、本実施形態の特徴を下記[2.5]で説明する。
[2.1 エアポンプ42の電力推定値と実消費電力の差]
FCシステム12を搭載する車両10では、ごく短い時間間隔でFC14に要求される発電量(目標電力)が演算される。この際に次の演算が行われる。すなわち、その時点のエアポンプ42の流量と圧力比(エアポンプ42の吸入側圧力と吐出側圧力の比)を実現するために、エアポンプ42に必要とされる電力が演算される。この電力を「電力推定値」という。電力推定値は、例えば流量及び圧力比を入力とする電力算出マップから求められる。図3Aで示すように、一般に車両10の加速時には、各瞬間で演算される電力推定値(点線)よりも、実際に消費される実消費電力(実線)の方が大きくなる。また、図3Bで示すように、一般に車両10の減速時には、各瞬間に演算される電力推定値(点線)よりも、実際に消費される実消費電力(実線)の方が小さくなる。本明細書では、実消費電力と電力推定値との差(=実消費電力−電力推定値)を「ΔAP」という。
FC14の発電量は、エアポンプ42の電力推定値を含めたFCシステム12全体の電力を推定して設定される(下記[2.3]参照)。このため、ΔAPが大きくなると、FC14の発電量が不足又は超過する。不足する電力はBAT78の放電により補われ、超過する電力はBAT78の充電により蓄電される。
[2.2 BAT78の充放電制限範囲130]
図4で示すように、BAT78には充電上限値ULと放電下限値LLとで画定される充放電制限範囲130がある。充電上限値ULを超えて充電されると過充電となり、放電下限値LLを超えて放電されると過放電となる。充電上限値ULと放電下限値LLを超える範囲でのバッテリの使用は禁止されており、BAT78は充放電制限範囲130内で充放電するように使用される。当然ではあるが、SOCが大きいほど、充放電制限範囲130のうち放電できる電力幅が大きくなり、SOCが小さいほど、充放電制限範囲130のうち充電できる電力幅が大きくなる。
充放電制限範囲130のうち充電上限値ULの手前には減速側のバッファ132が設定され、充放電制限範囲130のうち放電下限値LLの手前には加速側のバッファ134が設定される。加速側のバッファ134は、車両10の加速時に発生するΔAPが超えない程度の大きさに設定される。減速側のバッファ132は、車両10の減速時に発生するΔAPが超えない程度の大きさに設定される。言い換えると、加速側のバッファ134及び減速側のバッファ132の電力はエアポンプ42の使用分として割り当てられる。そして、加速側のバッファ134と減速側のバッファ132以外の範囲の電力はエアポンプ42以外の使用分として割り当てられる。この範囲をEM制御範囲136という。
[2.3 FC14とBAT78の電力配分]
図5を用いて、車両10の加速時又は通常走行時の電力配分について説明する。図5は、BAT78のSOCが50%程度、すなわちBAT78の充電可能量と放電可能量が同程度である場合の電力配分例を示す。FCシステム12を搭載する車両10では、FC14に要求される発電量(目標電力)が演算される。大きくは次のような処理が行われる。
先ず、上記[2.1]で説明したエアポンプ42の電力推定値が演算される。ここでは電力推定値を推定電力140という。更に、エアポンプ42以外の高電圧補機(A/C84、ヒータ86、DC/DC88)やTRC76等、FCシステム12の現状維持のために要求される消費要求電力142が演算される。推定電力140と消費要求電力142をFC14の発電とBAT78のアシスト量で賄う必要がある。FCシステム12では、EM制御範囲136のうち放電側の範囲146(EM放電範囲146ともいう)の電力をBAT78のアシスト量146aとして使用することを想定したうえで、FC14の発電量144を設定する。すなわち、推定電力140と消費要求電力142の合計と、FC14の発電量144とBAT78のアシスト量146aの合計が概ね等しくなるように、FC14の発電量144とBAT78のアシスト量146aを設定する。そして、実際の加速時又は通常走行時には、BAT78のアシスト量146aがEM制御範囲136内、すなわちEM放電範囲146内に収まるように、各機器の電力消費を制御する。アシスト量146aがEM放電範囲146内であれば、加速時のΔAP(=実消費電力−電力推定値)が最大になっても、そのΔAPを加速側のバッファ134で吸収できる。このためBAT78の放電量が放電下限値LLを超えることはない。
[2.4 温度と充放電制限範囲130との関係]
上記[2.2]で説明したBAT78の充放電制限範囲130は温度によって変化する。図6で示すように、充放電制限範囲130は、BAT78の温度が常温(図6では0℃)から低くなるにつれて小さくなる。つまり、図7で示すように、低温時の充放電制限範囲130´は、常温時の充放電制限範囲130よりも小さくなる。低温時に常温時と同じバッファ132、134を設定した場合、充放電制限範囲130´内のバッファ132、134の割合が多くなり、エアポンプ42以外の機器に割り当てられるEM制御範囲136´が小さくなる。
ここで車両10の加速時を例にして更に説明する。図8の回転数上昇レート−ΔAP電力特性(特性Aという)で示すように、エアポンプ42のΔAP(=実消費電力−電力推定値)は、エアポンプ42の回転数上昇レートが大きくなるほど大きくなる。すなわち、アクセルペダル30の踏み込みレートが大きくなるほどΔAPは大きくなる。特性Aはエアポンプ42により決まるものであり、温度は関係しない。このため、通常は、BAT78の温度に関わらず、特性Aの最大値に応じたバッファ134を設定する必要がある。図8においては、回転数上昇レートR1のときにΔAPが最大値W1となるため、この最大値W1に相当するバッファ134が必要である。すると、放電時にエアポンプ42以外で使用できるEM放電範囲146´は小さくなる。
[2.5 本実施形態の説明]
本実施形態によれば、BAT78が低温環境下にあっても、EM放電範囲146´(EM制御範囲136´)を広くすることができる。すなわち、本実施形態は、BAT78の温度が低くなるほど、エアポンプ42の回転数変化レートを小さくする。図8、図9を用いて一例を説明する。常温(所定温度以上:例えば0℃以上)と低温(所定温度未満:例えば0℃未満)の2つの状態において、アクセルペダル30が同じように踏まれた場合を想定する。常温時にはエアポンプ42の回転数上昇レートを抑制しない。このとき、図8で示すように、回転数上昇レートは最大値であるR1まで上昇可能である。このため、図9で示すように、回転数上昇レートがR1であるときに発生するΔAP=W1に相当するバッファ134を設定する。一方、低温時にはエアポンプ42の回転数上昇レートを常温時よりも小さくする。このとき、図8で示すように、回転数上昇レートは最大値であるR1よりも小さいR2に制限される。このため、図9で示すように、回転数上昇レートがR2であるときに発生するΔAP=W2(<W1)に相当するバッファ152を設定する。すると、BAT78の放電時にエアポンプ42以外で使用できるEM放電範囲158は、バッファ134を設定した場合のEM放電範囲146´よりも大きくなる。
車両10の減速時についても同様である。本実施形態では、常温時にはエアポンプ42の回転低下レートを抑制しない。一方、低温時にはエアポンプ42の回転低下レートを常温時よりも小さくする。すると、EM充電範囲156は、バッファ132を設定した場合のEM充電範囲148´よりも大きくなる。
このように、本実施形態によれば、BAT78の温度が低いほど、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくする。すると、エアポンプ42の消費電力の変化幅が小さくなる。その結果、バッファ150、152を小さくすることが可能となる。すなわち、低温時のEM制御範囲154は、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくしない場合のEM制御範囲136´よりも大きくなる。このため、エアポンプ42以外で使用できるBAT78の電力を増やすことができ、FC14の発電を抑制できる。また、エネルギーマネージメントの自由度が広がる。
[3 FCシステム12の処理]
[3.1 処理例1]
図10で示すフローチャートを用いつつ、適宜図1、図2を参照してFCシステム12で行われる処理を説明する。
ステップS1にて、ECU24は各機器の動作状況を監視すると共に、各種センサの検出信号を受信することにより各種情報を取得する。
ステップS2にて、EMECU100は、BAT78の充放電制限範囲130の充電上限値ULと放電下限値LLに、温度に応じたバッファを設定する。例えば、図9で示すように、BAT78が低温(例えば0℃未満)である場合は、BAT78の温度が低くなるほど幅が小さくなるバッファ150、152を設定する。一方、BAT78が常温(例えば0℃以上)である場合は、一定幅のバッファ132、134を設定する。
ステップS3にて、EMECU100は、取得した情報に基づいて、FC14に要求される発電量、すなわち目標電力を演算する。このとき、EMECU100には、FCECU102の電力推定部108で前回演算された電力推定値がフィードバックされている。EMECU100は、この電力推定値とバッファ150、152の幅に基づいて、BAT78から充放電可能な電力を演算すると共に、負荷や高電圧補機に割り当てることができる消費電力や回生電力を決定する。そして、EMECU100は、FCシステム12で発生/消費するトータルの電力がプラスマイナスゼロとなるように、FC14の目標電力を演算する。例えば、車両10の加速時には上記[2.3]で説明したような手順で目標電力を算出する。目標電力は電流指令値としてFCECU102に出力される。
ステップS4にて、流量/圧力演算部104は、電流指令値に基づいて、FC14の目標電力を得るために必要なエアポンプ42の目標流量/圧力を演算する。
ステップS5にて、回転数演算部106は、流量/圧力演算部104で演算された目標流量/圧力と、エアポンプ42のA/P回転数センサ96の検出値を用いて、目標流量を得るために必要なエアポンプ42の目標回転数を演算する。
ステップS6にて、電力推定部108は、流量/圧力演算部104で演算された目標流量/圧力を用いて、電力推定値(下記[2.1]参照)を演算する。演算された電力推定値は、次回の目標電力の演算のために、EMECU100にフィードバックされる。
ステップS7にて、ポンプ電力演算部110は、電力推定部108で演算された電力推定値と、エアポンプ42の通常の消費電力上下限値を用いて、その時点におけるエアポンプ42の消費電力上限値又は回生電力上限値を演算する。通常の消費電力上限値というのは、エアポンプ42の定格値である。通常の消費電力下限値というのは、車両10の故障時等でも最低限必要な電力をFC14が発電するためにエアポンプ42に要求される電力である。
ステップS8にて、変化レート制限部112は、EMECU100で設定されたバッファ150、152の幅と、回転数演算部106で演算された目標回転数と、電力推定部108で演算された電力推定値を用いて、変化レートが制限された目標回転数を演算する。例えば、バッファ150、152の幅が小さい、すなわちBAT78が低温であるほど目標回転数の変化レートを小さくする。より具体的には、その時点の回転数から今回算出した目標回転数への変化レートを、BAT78が低温であるほど小さくする。つまり、目標回転数の時間あたりの変動幅を小さくする。このようにすれば、エアポンプ42の消費電力又は回生電力はバッファ150、152を超えることはない。この処理によって、結果として、変化レート制限後の目標回転数は、変化レートを制限しない場合の目標回転数と比較して小さくなる。一方、一定のバッファ132、134が設定される場合は、目標回転数の変化レートを小さくすることなくそのまま使用する。
ステップS9にて、電力システム制御部116は、BAT78の充放電量が充電上限値UL及び放電下限値LLを超えないように、電力システム22を制御する。この際、電力システム制御部116は、A/PPDU94を介して、変化レート制限部112で演算された目標回転数に基づいて、エアポンプ42を制御する。電力システム制御部116は、ポンプ電力演算部110で演算された消費電力上限値以下又は回生電力上限値以下の範囲内でエアポンプ42の電力を制御する。
ステップS10にて、ガス制御部114は、カソード圧を流量/圧力演算部104で演算された目標圧力にするために、圧力センサ64で検出された圧力値を監視しつつ背圧弁48のフィードバック制御を行う。
[3.2 処理例2]
処理例1のステップS3にて、EMECU100は、FC14の目標電力を演算しているが、この際、温度に応じて目標電力を制限することも可能である。例えば、BAT78が低温(例えば0℃未満)である場合は、低温であるほど目標電力の変化レートを小さくする。より具体的には、前回算出した目標電力から今回算出した目標電力への変化レートを、BAT78が低温であるほど小さくする。つまり、目標電力の時間あたりの変動幅を小さくする。一例としては、温度に応じた係数m(0<m<1)を目標電力に掛けて変化レートを小さくする。一方、BAT78が常温(0℃以上)である場合は、目標電力の変化レートを小さくすることなくそのまま使用する。
処理例2によれば、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくした場合に、FC14に要求される目標電力の変化レートを小さくするため、FC14の発電量が急激に変動しなくなる。このため、BAT78の過充電/過放電を抑制することができる。
[3.3 処理例3]
処理例1、2のステップS4にて、流量/圧力演算部104は、エアポンプ42の目標流量を演算しているが、この際、温度に応じて目標流量を制限することも可能である。例えば、BAT78が低温(例えば0℃未満)である場合は、低温であるほど目標流量の上昇レートを小さくする。より具体的には、その時点のエアの流量から今回算出した目標流量への上昇レートを、BAT78が低温であるほど小さくする。つまり、目標流量の時間あたりの変動幅を小さくする。一例としては、温度に応じた係数n(0<n<1)を目標電力に掛けて変化レートを小さくする。一方、BAT78が常温(0℃以上)である場合は、目標流量の上昇レートを小さくすることなくそのまま使用する。
通常、エアポンプ42の目標流量を急増させる場合は、エアポンプ42の目標圧力も急増させる。このとき、エアポンプ42の回転数の上昇レートが小さくされていると、演算された目標流量及び目標圧力にならない。この場合、カソード圧を上昇させる圧力フィードバック制御が実行され、エアの圧力を調整する背圧弁48が絞られる。すると、エアの流量が更に低下し、FC14の発電量が減少する虞がある。処理例3によれば、エアポンプ42の回転数の上昇レートを小さくした場合に、目標流量の上昇レートを小さくするため、目標圧力の急増を抑制できる。その結果、背圧弁48が過剰に絞られることはなくなり、流量が更に低下することを抑制できる。
ところで、処理例3では目標流量の上昇レートを制限する一方で、減少レートを制限していない。これは減少レートを制限しなくても、車両10の挙動に影響がでないためである。
[3.4 処理例4]
処理例3のステップS4にて、流量/圧力演算部104は、エアポンプ42の目標圧力を算出しているが、この際、演算された目標流量に応じて目標圧力を制限することも可能である。例えば、目標流量が所定流量未満である場合は、目標圧力を所定圧以下にする。所定圧は一定値でもよいし、流量が少なくなるに応じて小さくなる値であってもよい。通常、高い目標圧力が設定された場合に、ガス制御部114は背圧弁48を絞る。流量が少ない状態で背圧弁48を絞ると、流量が更に少なくなり、目標とする流量が得られなくなる。本処理例4のように、目標流量が所定流量未満である場合に目標圧力を所定圧以下にすることにより、流量の過剰な低下を抑制できる。なお、目標流量ではなく、流量センサ66で検出される実流量に応じて目標圧力を制限してもよい。
処理例4によれば、エアの目標圧力を所定圧以下に制限するため、流量が少ない状態で、エアの圧力を調整する背圧弁48が過剰に絞られることを防止することができ、流量が更に低下することを抑制できる。
[3.5 処理例5]
処理例3のステップS4にて、EMECU100は、FC14の目標圧力を算出しているが、この際、目標流量に応じて圧力フィードバック制御を制限することも可能である。例えば、圧力フィードバック制御を一時的に停止する。流量が少なくなると、圧力センサ64により検出される圧力が小さくなる。圧力フィードバック制御を継続した場合、ガス制御部114は、圧力を上昇させるために、背圧弁48を絞る。すると、流量が更に少なくなり、目標とする流量が得られなくなる。本処理例5のように、目標流量が所定流量未満である場合に圧力フィードバック制御を一時的に停止することにより、流量の過剰な低下を抑制できる。なお、目標流量ではなく、流量センサ66で検出される実流量に応じて圧力フィードバック制御を制限してもよい。
上記構成によれば、圧力センサ64により検出される圧力に基づいてエアの圧力を所定圧にする圧力フィードバック制御を制限するため、流量が少ない状態で、エアの圧力を調整する背圧弁48が過剰に絞られることを防止でき、流量が更に低下することを抑制できる。
[4 他の実施形態]
上記実施形態は、BAT78の温度が常温より低くなった場合に充放電制限範囲130が狭くなるという問題を解消するために、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくするものである。一方、BAT78の温度が常温より高くなった場合にも充放電制限範囲130は狭くなることがある。このため、BAT78の温度が常温より高くなった場合に上記実施形態を利用してもよい。
[5 本実施形態のまとめ]
FCシステム12は、水素ガス(燃料ガス)及びエア(酸化剤ガス)を用いて発電する燃料電池14と、充放電制限範囲130内で充放電するBAT78(蓄電装置)と、燃料電池14及びBAT78から供給される電力を消費すると共にBAT78に電力を供給するTRC76等の負荷及びエアポンプ42等の補機と、エアポンプ42を制御しつつ燃料電池14の発電及びBAT78の充放電を制御するECU24(制御装置)と、を備える。FCシステム12は、更に、BAT78の温度を検出(把握)する温度センサ92(温度把握手段)を備える。ECU24(FCECU102)は、温度センサ92により検出される温度が低いほど、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくする。
ECU24(EMECU100)は、BAT78の充放電制限範囲130の上下限値にバッファ132、134を設定し、バッファ132、134分の電力をエアポンプ42の使用分として割り当て、バッファ132、134分以外の電力をエアポンプ42以外の使用分として割り当てて、BAT78の充放電を制御する。ECU24(EMECU100)は、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくする場合には、温度センサ92により検出される温度が低いほど小さいバッファ150、152を設定する。
FCシステム12によれば、BAT78の温度が低いほど、エアポンプ42の回転数の変化レートを小さくするため、エアポンプ42の消費電力の変動幅を小さくすることができ、BAT78の充放電制限範囲130に設定するバッファを小さくすることが可能となる。結果として、エアポンプ42以外の高電圧補機にBAT78の電力を割り当てることが可能となり、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
図2で示すように、上記実施形態では、A/PPDU94がBATVCU82の1次側1Sbに設けられているが、他の位置に設けられていてもよい。例えば2次側2Sに設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、BAT78の温度を温度センサ92により把握しているが、例えば車外が低温でソークが続いた場合に、BAT78の温度が低温であるとみなすようにしてもよい。
10…車両 12…FCシステム
14…燃料電池(FC) 18…エア供給システム
22…電力システム 24…ECU
42…エアポンプ 48…背圧弁
78…高電圧バッテリ(BAT) 92…温度センサ(温度把握手段)
94…A/PPDU 100…EMECU
102…FCECU 104…流量/圧力演算部
106…回転数演算部 108…電流推定部
110…ポンプ電力演算部 112…変化レート制限部
114…ガス制御部 116…電力システム制御部

Claims (5)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する燃料電池と、
    充放電可能な電力範囲内で充放電する蓄電装置と、
    前記燃料電池及び前記蓄電装置から供給される電力を消費すると共に前記蓄電装置に電力を供給する負荷及び補機と、
    前記補機に含まれ前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するポンプと、
    前記ポンプを制御しつつ前記燃料電池の発電及び前記蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記蓄電装置の温度を把握する温度把握手段を更に備え、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の前記電力範囲の上下限値にバッファを設定し、前記バッファ分の電力を前記ポンプの使用分として割り当て、前記バッファ分以外の電力を前記ポンプ以外の使用分として割り当てて、前記蓄電装置の充放電を制御し、
    前記温度把握手段により把握される温度が低いほど、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくし、前記ポンプの回転数の変化レートを小さくする場合には、前記温度把握手段により把握される温度が低いほど前記バッファを小さくする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池に要求される目標電力を演算し、前記目標電力に応じた前記酸化剤ガスの目標流量を演算し、前記目標流量に応じた前記ポンプの目標回転数を演算し、前記目標回転数に基づいて前記ポンプを制御することにより、前記燃料電池の発電を制御し、
    前記ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、前記目標電力の変化レートを小さくする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池に要求される目標電力を演算し、前記目標電力に応じた前記酸化剤ガスの目標流量を演算し、前記目標流量に応じた前記ポンプの目標回転数を演算し、前記目標回転数に基づいて前記ポンプを制御することにより、前記燃料電池の発電を制御し、
    前記ポンプの回転数の変化レートを小さくした場合に、前記目標流量の上昇レートを小さくする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記目標流量、又は、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの実流量に応じて、前記酸化剤ガスの目標圧力を所定圧以下に制限する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記酸化剤ガスの圧力を検出する圧力センサを更に備え、
    前記制御装置は、
    前記圧力センサにより検出される圧力に基づいて前記酸化剤ガスの圧力を所定圧にする圧力制御を行うと共に、
    前記目標流量、又は、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの実流量に応じて、前記圧力制御を制限する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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