JP6258439B1 - エレベータ用空調制御装置およびエレベータ用空調制御システム - Google Patents

エレベータ用空調制御装置およびエレベータ用空調制御システム

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Abstract

【課題】人が温度に対して実際に感じている感想を反映させて、エレベータのかごに設置された空調機器を適切に制御する。【解決手段】実施形態のエレベータ用空調制御装置10は、メッセージ取得部12と、キーワード抽出部13と、調整値算出部14と、設定温度更新部15と、を備える。メッセージ取得部12は、空調制御の対象となるエレベータの位置を基準に定めた所定領域内で入力されたメッセージを取得する。キーワード抽出部13は、取得されたメッセージから、温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出する。調整値算出部14は、抽出されたキーワードに基づいて、空調機器22の設定温度に対する調整値を算出する。設定温度更新部15は、算出された調整値に基づいて、空調機器22の設定温度を更新する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ用空調制御装置およびエレベータ用空調制御システムに関する。
エレベータのかごに設置された空調機器は、一般的に、かご内の温度が、例えばエレベータ管理者などが事前に設定した設定温度に近づくように制御される。具体的には、かご内の温度を計測し、計測温度と設定温度との差分が小さくなるように、空調機器の動作が制御される。また、近年では、かご内の快適性を向上させるために、例えばかご内の乗客数や乗客の体温などの情報を用いて、空調機器に対する設定温度を変更する試みもある。しかし、こうした従来技術では、人が温度に対して実際に感じている感想を反映させて空調機器を制御することができず、改善が求められる。
特開2015−117080号公報 特開2013−103795号公報
本発明が解決しようとする課題は、人が温度に対して実際に感じている感想を反映させて、エレベータのかごに設置された空調機器を適切に制御することができるエレベータ用空調制御装置およびエレベータ用空調制御システムを提供することである。
実施形態のエレベータ用空調制御装置は、エレベータのかごに設置された空調機器を制御するエレベータ用空調制御装置であって、メッセージ取得部と、キーワード抽出部と、調整値算出部と、設定温度更新部と、を備える。メッセージ取得部は、前記エレベータのかご内でマイクから入力されたメッセージと、前記エレベータの位置を基準に定めた所定領域内で携帯端末から入力されたメッセージを取得する。キーワード抽出部は、取得された前記メッセージから、温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出する。調整値算出部は、抽出された前記キーワードに基づいて、前記空調機器の設定温度に対する調整値を算出する。設定温度更新部は、算出された前記調整値に基づいて、前記空調機器の設定温度を更新する。
図1は、第1実施形態に係るエレベータ用空調制御システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態のエレベータ用空調制御装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、個別調整値を算出する処理の具体例を示すフローチャートである。 図4は、調整値を算出する処理の具体例を示すフローチャートである。 図5は、第2実施形態に係るエレベータ用空調制御システムの構成例を示すブロック図である。 図6は、第2実施形態のエレベータ用空調制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態のエレベータ用空調制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図8は、変形例を説明するフローチャートである。
以下、実施形態のエレベータ用空調制御装置およびエレベータ用空調制御システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、実施形態のエレベータ用空調制御装置を、遠隔地にてエレベータを監視するエレベータ遠隔監視装置の一機能として実現する例を想定するが、実施形態のエレベータ用空調制御装置はエレベータのかごに設置された空調機器を制御可能な構成であればよく、設置場所や実現方法などは特に限定されるものではない。例えば、実施形態のエレベータ用空調制御装置を、個々のエレベータに専用の制御装置としてエレベータ内に設置する構成であってもよい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るエレベータ用空調制御システムの構成例を示すブロック図である。このエレベータ用空調制御システムは、図1に示すように、空調制御の対象となるエレベータ(以下、「対象エレベータ」と呼ぶ)のかご20と、不特定多数の人が所持する携帯端末30と、エレベータ用空調制御装置10とを含み、かご20および携帯端末30が、通信回線40を介してエレベータ用空調制御装置10に対して通信可能に接続される構成である。
対象エレベータのかご20には、かご20内の温度を計測する温度センサ21と、かご20内の温度を調整する空調機器22とが設けられている。空調機器22は、温度センサ21により計測されたかご20内の温度(計測温度)を入力し、内部の制御部23により、その計測温度と設定温度との差分が小さくなるように動作制御される。制御部23が制御する空調機器22の動作は、例えば、冷媒を吐出するコンプレッサの回転数や送風ファンの回転数などである。
また、かご20には、通信回線40を介してエレベータ用空調制御装置10と通信するための通信部24が設けられている。かご20に設けられた空調機器22は、この通信部24と接続され、エレベータ用空調制御装置10から送信される設定温度の更新指令に応じて、空調機器22の設定温度が更新される。通信部24は、エレベータ用空調制御装置10から送信された設定温度の更新指令を受信して空調機器22に渡すほか、空調機器22の現在の設定温度や温度センサ21による計測温度などをエレベータ用空調制御装置10に送信する機能も有する。
また、かご20には、かご20内の人(エレベータ利用者)による発話を収録(入力)するマイク25が設けられている。このマイク25は通信部24と接続されている。通信部24は、マイク25から入力されたエレベータ利用者による発話を、音声によるメッセージとして、エレベータ用空調制御装置10に送信する機能も有する。
なお、本実施形態では、エレベータ用空調制御装置10がエレベータ遠隔監視装置の一機能として実現される例を想定するため、エレベータ遠隔監視装置が監視する多数のエレベータを空調制御の対象とすることができる。したがって、実際には多数のかご20が通信回線40を介してエレベータ用空調制御装置10に接続されるが、それぞれのかご20の機能は共通であり、エレベータ用空調制御装置10による空調制御はエレベータごとに独立して行われるため、図1では、1つのかご20のみを図示している。
携帯端末30は、少なくとも、この携帯端末30を所持する人が音声入力またはテキストの書き込みによりメッセージを入力するためのメッセージ入力部31と、携帯端末30の位置(つまり、携帯端末30を所持する人の位置)を検出するための位置検出部32と、通信回線40を介してエレベータ用空調制御装置10と通信するための通信部33とを備える。携帯端末30は、少なくともこれらの機能を持つものであればよく、例えばスマートフォンなどの汎用の携帯機器であってもよいし、本実施形態のエレベータ用空調制御システムに専用の携帯機器であってもよい。
メッセージ入力部31は、例えば、音声によるメッセージを入力するためのマイクや、テキストによるメッセージを入力するためのタッチパネルなどを含む。メッセージ入力部31を用いたメッセージの入力は、例えば、本実施形態のエレベータ用空調制御システムが提供する専用のサイトにアクセスして行ってもよいし、一般に公開されているSNS(Social Networking System)などが提供するサイトにアクセスして行ってもよい。メッセージ入力部31を用いて入力された音声またはテキストによるメッセージは、通信部33からエレベータ用空調制御装置10に対して直接的に、あるいは、SNSサーバなどを介して間接的に送られる。
位置検出部32は、例えば、GPS受信機、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサなどを含む。携帯端末30を所持する人が屋外にいる場合は、例えば、GPS受信機が受信するGPS信号に基づいて、携帯端末30の位置を検出することができる。一方、携帯端末30を所持する人が屋内にいる場合は、例えば、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサそれぞれのセンサ信号を用いた歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)などの手法により、携帯端末30の位置を検出することができる。位置検出部32が検出した携帯端末30の位置を示す位置情報は、メッセージ入力部31を用いて入力されたメッセージとともに、通信部33からエレベータ用空調制御装置10に対して直接的に、あるいは、SNSサーバなどを介して間接的に送られる。
携帯端末30は、上述したように不特定多数の人が所持するものである。このため、実際には多数の携帯端末30が通信回線40を介してエレベータ用空調制御装置10に接続されるが、それぞれの携帯端末30の機能は共通であるため、図1では、1つの携帯端末30のみを図示している。なお、本実施形態では、エレベータ用空調制御装置10が、携帯端末30のメッセージ入力部31を用いて入力されたメッセージを位置情報とともに取得可能な構成となっていればよく、その実現方法は上述の例に限らない。
エレベータ用空調制御装置10は、上述の音声やテキストによるメッセージを取得・解析し、人が温度に対して実際に感じている感想を反映させるように対象エレベータのかご20に設けられた空調機器22の設定温度を更新することで、この空調機器22を制御する。エレベータ用空調制御装置10による空調制御は、上述のように、エレベータごとに独立して行われるため、以下では、1つのエレベータに対する空調制御を想定して説明する。複数のエレベータを空調制御の対象とする場合は、各エレベータごとに、以下で説明する空調制御が行われる。
エレベータ用空調制御装置10は、例えば、各種プログラムを実行するコンピュータシステムや、各種情報を記憶するHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置、通信回線40を介して対象エレベータのかご20や携帯端末30と通信するための通信インタフェースなどを基本ハードウェアとして備える。このエレベータ用空調制御装置10は、例えば、コンピュータシステム上で所定の制御プログラムを実行することにより、例えば図1に示すように、通信部11、メッセージ取得部12、キーワード抽出部13、調整値算出部14、設定温度更新部15などの機能的な構成要素を実現する。
通信部11は、通信インタフェースを用いて、対象エレベータのかご20や不特定多数の人が所持する携帯端末30と通信する。例えば、通信部11は、かご20内のマイク25から入力された音声によるメッセージを受信したり、携帯端末30のメッセージ入力部31により入力された音声またはテキストによるメッセージを受信したりする。また、通信部11は、対象エレベータのかご20から空調機器22の現在の設定温度や温度センサ21の計測温度を受信したり、後述の設定温度更新部15が生成した設定温度の更新指令を対象エレベータのかご20に送信したりする。
メッセージ取得部12は、対象エレベータの位置を基準に定めた所定領域内で入力された音声やテキストによるメッセージを取得する。対象エレベータの位置は、例えば、事前に用意された物件データベース16を参照することで特定できる。物件データベース16は、対象エレベータの設置位置、対象エレベータが設置された建屋の位置、建屋の用途などの情報を格納したデータベースであり、事前に作成されてHDDなどの記憶装置に格納されているものとする。所定領域としては、例えば、対象エレベータが設置された建屋の敷地内の領域、あるいは、対象エレベータの設置位置から所定距離の範囲内の領域などを設定することができる。
メッセージ取得部12は、携帯端末30のメッセージ入力部31を用いて入力された音声またはテキストによるメッセージについては、このメッセージとともに送信された位置情報によって示される位置が、対象エレベータの位置を基準に定めた所定領域内である場合に、そのメッセージを取得する。また、対象エレベータのかご20内のマイク25から入力された音声によるメッセージについては、かご20内のマイク25の位置は所定領域内であるため、そのメッセージを取得する。
キーワード抽出部13は、メッセージ取得部12により取得されたメッセージから、温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出する。メッセージ取得部12により取得されたメッセージが音声によるメッセージである場合、この音声によるメッセージは、まず音声認識処理によってテキストに変換される。キーワード抽出部13は、例えば、テキストによるメッセージまたは音声からテキストに変換されたメッセージを形態素解析により単語に分割し、分割した個々の単語を事前に用意されたキーワードリスト17と照合することによって、メッセージからキーワードを抽出する。
キーワードの抽出に用いるキーワードリスト17には、温度に対する感想を表す単語がキーワードとして登録されている。例えば、温度が暑く感じられることを表す「暑い」、「蒸す」、「ムシムシ」、「ジリジリ」などが、キーワードリスト17に登録されている。また、温度が寒く感じられることを表す「寒い」、「冷える」、「凍える」、「ゾクゾク」などが、キーワードリスト17に登録されている。
また、キーワードリスト17には、これら温度に対する感想を表すキーワードだけでなく、温度に対する感想の度合いを表す修飾語が登録されていることが望ましい。このような修飾語の例としては、温度に対する感想の度合いが大きいことを表す「とても」、「すごく」など、温度に対する感想の度合いが小さいことを表す「少し」、「ちょっと」などが挙げられる。この場合、キーワード抽出部13は、メッセージ取得部12により取得されたメッセージにこのような修飾語が含まれていれば、その修飾語をメッセージからキーワードとともに抽出する。なお、キーワードリスト17は事前に作成され、例えばHDDなどの記憶装置に格納されているものとする。
調整値算出部14は、キーワード抽出部13によりメッセージから抽出されたキーワードに基づいて、対象エレベータの空調機器22の設定温度に対する調整値を算出する。ここで、調整値算出部14による調整値の算出方法の一例を説明する。以下に説明する調整値の算出は、予め定めた制御周期(空調機器22の設定温度の更新周期)ごとに、その制御周期に応じた所定時間の間に取得されたメッセージから抽出されたキーワードに基づいて行われる。
まず、温度が暑く感じられることを表すキーワードについては設定温度を下げる方向での単位調整値(例えば−1℃など)、温度が寒く感じられることを表すキーワードについては設定温度を上げる方向での単位調整値(例えば+1℃など)を予め定めておく。そして、制御周期に応じた所定時間の間に取得されたメッセージからキーワードが抽出されると、調整値算出部14は、キーワードとともに上述の修飾語が抽出されたか否か、修飾語が抽出された場合は度合いが大きいことを表す修飾語であるか、あるいは度合いが小さいことを表す修飾語であるかに応じて、そのキーワードに対する重みを決定する。例えば、修飾語が抽出されていなければ修飾語に応じたキーワードの重みは1、度合いが大きいことを表す修飾語が抽出された場合は修飾語に応じたキーワードの重みは1.5、度合いが小さいことを表す修飾語が抽出された場合は修飾語に応じたキーワードの重みは0.5に決定される。
さらに、調整値算出部14は、そのキーワードが含まれていたメッセージの入力位置と対象エレベータの位置との間の距離を算出し、算出した距離に応じたキーワードの重みを決定する。この距離に応じたキーワードの重みは、例えば、最大値を1.5、最小値を0.5として、距離が小さいほど大きな値となる重みが決定される。対象エレベータのかご20内のマイク25から入力された音声によるメッセージや、かご20内で携帯端末30のメッセージ入力部31を用いて入力された音声またはテキストによるメッセージから抽出されたキーワードに対しては、距離に応じた重みが最大値をとる。そして、調整値算出部14は、メッセージから抽出されたキーワードに対応する単位調整値に対して、上述の修飾語に応じた重みと、距離に応じた重みとを乗算することにより、メッセージから抽出されたキーワードに基づく個別調整値を算出する。
ここで、制御周期に応じた所定時間の間に取得されたメッセージから抽出されたキーワードが1つであれば、以上のように算出したキーワードに基づく個別調整値が、空調機器22の設定温度に対する調整値となる。一方、制御周期に応じた所定時間の間に取得されたメッセージから抽出されたキーワードが複数あり、それぞれのキーワードについて上述の個別調整値を算出した場合、調整値算出部14は、それぞれのキーワードに基づく個別調整値を足し合わせ、キーワードの数で除算することにより、これらの個別調整値の平均値を算出し、これを空調機器22の設定温度に対する調整値とする。
なお、以上説明した調整値の算出方法は一例であり、これに限らない。例えば、以上の例では、メッセージから抽出されたキーワードに対して、温度に対する感想の度合いを表す修飾語に応じた重み付けや、メッセージの入力位置と対象エレベータの位置との間の距離に応じた重み付けを行うようにしているが、こうした重み付けを行わないようにしてもよい。あるいは、上述の方法による重み付けに代えて、あるいは上述の方法による重み付けに加えて、他の方法による重み付けを行ってもよい。
他の方法による重み付けの例としては、例えば、携帯端末30で入力されたメッセージから抽出したキーワードに対して、その携帯端末30のユーザが対象エレベータを利用する人(例えば、対象エレベータが企業の建屋に設置されたエレベータである場合、その建屋で業務を行う従業員)として事前に登録されている場合に、高い値となる重み付けを行うといった例が挙げられる。また、携帯端末30で入力されたメッセージから抽出したキーワードに対して、携帯端末30のユーザがエレベータの利用予約を行っている場合に、高い値となる重み付けを行うといった例が挙げられる。また、携帯端末30で入力されたメッセージから抽出したキーワードに対して、携帯端末30のユーザに対して事前に設定された優先度に応じた重み付けを行う例が挙げられる。優先度を定める指標としては、例えば、ユーザの健康状態(車椅子利用者、白杖利用者、盲導犬利用者などを含む)、ユーザの立場、ユーザの年齢などが挙げられる。これらの情報はメッセージとともに携帯端末30から入力してもよいし、事前に登録してもよい。以上のような携帯端末30のユーザ情報を用いてキーワードの重み付けを行う場合は、入力されたメッセージに対して携帯端末30のユーザ情報を関連付けておく。
設定温度更新部15は、調整値算出部14により算出された調整値に基づいて、対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新する。例えば、設定温度更新部15は、対象エレベータの空調機器22の現在の設定温度を取得し、現在の設定温度に対して、調整値算出部14により算出された調整値を加算することにより、新たな設定温度を算出する。そして、設定温度更新部15は、新たな設定温度を指定した空調機器22の設定温度の更新指令を生成し、この更新指令を通信部11から対象エレベータのかご20に対して送信する。対象エレベータの空調機器22は、この更新指令に応じて、現在の設定温度を、更新指令で指定された新たな設定温度に更新する。また、設定温度更新部15は、調整値算出部14により算出された調整値を指定した更新指令を送信してもよい。この場合、対象エレベータの空調機器22は、この更新指令で指定された調整値に基づいて現在の設定温度を調整することにより、設定温度を更新する。
なお、空調機器22の設定温度が変更された場合、対象エレベータのかご20内のエレベータ利用者に対して、空調機器22の設定温度が更新されたことを報知してもよい。報知の方法としては、例えば、かご20内に設置されている操作盤の液晶パネルを用いた表示や、かご20内に設置されているスピーカからの音声出力などが挙げられる。また、かご20内に設置されている操作盤の液晶パネルなどに、空調機器22の設定温度が更新された旨の表示と併せて、温度が暑く感じられることを表すキーワードを含むメッセージを入力した人数、温度が寒く感じられることを表すキーワードを含むメッセージを入力した人数など、設定温度の更新に関わる情報を表示してもよい。
次に、エレベータ用空調制御装置10の動作について説明する。図2は、本実施形態のエレベータ用空調制御装置10による処理手順の一例を示すフローチャートである。この図2のフローチャートで示す一連の処理は、予め定めた制御周期(空調機器22の設定温度の更新周期)ごとに、エレベータ用空調制御装置10によって繰り返し実行される。
図2のフローチャートで示す処理が開始されると、まず、対象エレベータの位置を基準に定めた所定領域内で入力されたメッセージが、メッセージ取得部12によって取得されたか否かが判定される(ステップS101)。そして、メッセージ取得部12によってメッセージが取得されると(ステップS101:Yes)、このメッセージから温度に対する感想を表す所定のキーワードが、キーワード抽出部13によって抽出されたか否かが判定される(ステップS102)。そして、キーワード抽出部13によってキーワードが抽出されると(ステップS102:Yes)、調整値算出部14が、抽出されたキーワードに基づく個別調整値を算出する処理を行う(ステップS103)。
図3は、図2のステップS103の個別調整値を算出する処理の具体例を示すフローチャートである。この図3のフローチャートで示す処理が開始されると、調整値算出部14は、まず、メッセージ取得部12によって取得されたメッセージから、温度に対する感想の度合いを表す修飾語がキーワードとともにキーワード抽出部13により抽出されたか否かを判定する(ステップS201)。そして、このような修飾語がキーワードとともに抽出された場合(ステップS201:Yes)、調整値算出部14は、抽出された修飾語に応じたキーワードの重みを決定する(ステップS202)。一方、修飾語が抽出されていなければ(ステップS201:No)、ステップS202の処理はスキップされる。
次に、調整値算出部14は、メッセージ取得部12によって取得されたメッセージの入力位置と対象エレベータの位置との間の距離を算出する(ステップS203)。そして、調整値算出部14は、ステップS203で算出した距離に応じたキーワードの重みを決定する(ステップS204)。最後に、調整値算出部14は、メッセージから抽出されたキーワードに対応する単位調整値に対して、ステップS202やステップS204で決定した重みを乗算し、メッセージから抽出されたキーワードに基づく個別調整値を算出する(ステップS205)。
図2のステップS103において個別調整値が算出されると、その後、処理の開始から制御周期に応じた所定時間が経過したか否かが判定される(ステップS104)。また、メッセージ取得部12によりメッセージが取得されていない場合(ステップS101:No)、あるいは、キーワード抽出部13によりメッセージからキーワードが抽出されなかった場合も(ステップS102:No)、ステップS104に進んで、処理の開始から制御周期に応じた所定時間が経過したか否かが判定される。そして、所定時間が経過していなければ(ステップS104:No)、ステップS101に戻って以降の処理が繰り返される。一方、処理の開始から制御周期に応じた所定時間が経過した場合は(ステップS104:Yes)、調整値算出部14が、所定時間の間にステップS103で算出した個別調整値をもとに、対象エレベータの空調機器22の設定温度に対する調整値を算出する処理を行う(ステップS105)。
図4は、図2のステップS105の調整値を算出する処理の具体例を示すフローチャートである。この図4のフローチャートで示す処理が開始されると、調整値算出部14は、まず、上述のステップS103の処理によって複数の個別調整値が算出されているか否かを判定する(ステップS301)。そして、複数の個別調整値が算出されていれば(ステップS301:Yes)、これら複数の個別調整値の平均値を算出し、これを空調機器22の設定温度に対する調整値とする(ステップS302)。一方、上述のステップS103の処理によって算出された個別調整値が1つのみであれば(ステップS301:No)、その個別調整値を空調機器22の設定温度に対する調整値とする(ステップS303)。
図2のステップS105において空調機器22の設定温度に対する調整値が算出されると、次に、設定温度更新部15が、ステップS105で算出された調整値が0でないかを判定する(ステップS106)。ここで、ステップS105で算出された調整値が0であれば(ステップS106:No)、以降の処理がスキップされて、そのまま図2のフローチャートで示す一連の処理が終了する。一方、ステップS105で算出された調整値が0でなければ(ステップS106:Yes)、設定温度更新部15は、対象エレベータの空調機器22に設定されている現在の設定温度を取得し(ステップS107)、取得した現在の設定温度に対してステップS105で算出した調整値を加算することにより、新たな設定温度を算出する(ステップS108)。そして、設定温度更新部15は、対象エレベータの空調機器22の設定温度を、ステップS108で算出した新たな設定温度で更新するための更新指令を生成し、この更新指令を対象エレベータに送信する(ステップS109)。これにより、対象エレベータの空調機器22の設定温度が更新され、図2のフローチャートで示す一連の処理が終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態では、エレベータ用空調制御装置10が、対象エレベータの位置を基準として定められた所定領域内で入力されたメッセージを取得して、このメッセージから温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出する。そして、エレベータ用空調制御装置10は、メッセージから抽出されたキーワードに基づいて、対象エレベータの空調機器22の設定温度に対する調整値を算出し、算出した調整値に基づいて対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新する。したがって、本実施形態によれば、人が温度に対して実際に感じている感想を反映させて、対象エレベータのかご20に設置された空調機器22を適切に制御することができる。
また、本実施形態によれば、対象エレベータの位置を基準として定められた所定領域内で入力されたメッセージから、温度に対する感想の度合いを表す修飾語をキーワードとともに抽出し、抽出した修飾語に応じて重み付けされたキーワードに基づいて、空調機器22の設定温度に対する調整値を算出するようにしているので、人が温度に対して実際に感じている感想をより的確に空調機器22の制御に反映させることができる。
また、本実施形態によれば、キーワードを抽出したメッセージの入力位置と対象エレベータの位置との間の距離に応じて重み付けされたキーワードに基づいて、空調機器22の設定温度に対する調整値を算出するようにしているので、特に、対象エレベータのかご20内に乗り込んでいる、あるいは乗り込む可能性が高い人(エレベータ利用者)の温度に対する感想を、空調機器22の制御に的確に反映させることができる。
また、本実施形態によれば、複数のメッセージから複数のキーワードが抽出された場合に、抽出された個々のキーワードに対応する個別調整値の平均値を、空調機器22の設定温度に対する調整値として算出するようにしているので、複数の人による温度に対する感想を、空調機器22の制御に的確に反映させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、エレベータ用空調制御装置10が、対象エレベータの空調機器22の設定温度に対する更新履歴を蓄積し、所定量の更新履歴が蓄積されるとこの更新履歴に基づいて更新スケジュールを作成して、その後は更新スケジュールに従って空調機器22の設定温度を更新する。なお、その他の機能は上述の第1実施形態と共通であるため、以下では、第1実施形態と重複する説明は適宜省略して、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態に係るエレベータ用空調制御システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態では、図5に示すように、エレベータ用空調制御装置10(以下では、第1実施形態と区別してエレベータ用空調制御装置10’と表記する)に、履歴データベース18とスケジュール作成部19とが追加されている。
履歴データベース18は、設定温度更新部15(以下では、第1実施形態と区別して設定温度更新部15’と表記する)によって更新された対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新時刻と対応付けた更新履歴を蓄積する。更新履歴は、例えば、設定温度更新部15’が上述の更新指令を通信部11から対象エレベータに送信する際に、更新指令で指定した新たな設定温度を更新指令の送信時刻と対応付けることにより作成され、履歴データベース18に格納される。履歴データベース18は、例えばHDDなどの記憶装置を用いて構築される。
スケジュール作成部19は、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積された段階で、履歴データベース18に蓄積された更新履歴に基づいて、対象エレベータの空調機器22に適用する更新スケジュールを作成する。更新スケジュールは、時刻に応じた空調機器22の設定温度を定めたものである。ここで所定量とは、更新履歴に対する統計処理を行う上で十分な量であり、予め適切な値を定めておけばよい。スケジュール作成部19は、例えば、履歴データベース18に蓄積された所定量の更新履歴を統計処理することで、人が快適と感じる時刻ごとの快適温度を推定する。例えば、所定量の更新履歴に含まれる更新時刻ごとの設定温度の平均値を、時刻ごとの快適温度と推定する。そして、空調機器22の設定温度を更新してから実際にかご20内の温度が快適温度となるまでの所要時間(空調機器22の特性に応じて定まる所定時間)を、その快適温度に対応する時刻から差し引いた時刻に対し、推定した快適温度を空調機器22の設定温度として対応付けることによって、時刻に応じた空調機器22の設定温度を定めた更新スケジュールを作成する。
本実施形態における設定温度更新部15’は、スケジュール作成部19により更新スケジュールが作成されるまでの間は、第1実施形態と同様の方法により、対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新する(以下、これを「メッセージ応答型更新制御」と呼ぶ)。そして、スケジュール作成部19により更新スケジュールが作成された後は、この更新スケジュールに従って、対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新する(以下、これを「スケジュール連動型更新制御」と呼ぶ)。
図6は、本実施形態のエレベータ用空調制御装置10’の動作の概要を示すフローチャートである。本実施形態では、対象エレベータの空調機器22に対して、設定温度更新部15’が、まず、メッセージ応答型更新制御による設定温度の更新を行い(ステップS401)、更新履歴を履歴データベース18に蓄積していく(ステップS402)。そして、スケジュール作成部19が、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積されたか否かを判定し(ステップS403)、所定量の更新履歴が蓄積されていなければ(ステップS403:No)、ステップS401に戻って以降の処理が繰り返される。
一方、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積されると(ステップS403:Yes)、スケジュール作成部19は、履歴データベース18に蓄積された更新履歴に基づいて、対象エレベータの空調機器22に適用する更新スケジュールを作成する(ステップS404)。そして、更新スケジュールが作成された後は、設定温度更新部15’が、対象エレベータの空調機器22に対して、スケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行う(ステップS405)。
以上説明したように、本実施形態によれば、対象エレベータの空調機器22の設定温度に対する更新履歴を蓄積し、所定量の更新履歴が蓄積されるとこの更新履歴に基づいて更新スケジュールを作成して、その後は更新スケジュールに従って空調機器22の設定温度を更新するようにしているので、エレベータ用空調制御装置10’の処理負荷を低減させながら、上述の第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、以上の説明では、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積されて更新スケジュールが作成されるまでの間は、対象エレベータの空調機器22に対してメッセージ応答型更新制御による設定温度の更新を行うようにしている。しかし、更新スケジュールが作成されていない対象エレベータであっても、当該エレベータと環境条件が類似する他のエレベータ(以下、「類似物件」と呼ぶ)に対して更新スケジュールが作成されている場合は、この類似物件に対して作成された更新スケジュールを流用し、対象エレベータの空調機器22に対してスケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行うようにしてもよい。ここで、環境条件が類似するとは、例えば、エレベータが設置された建屋の用途(例えば、駅舎、老人ホームなど)や日照状況などが同等で、かつ、エレベータが設置された建屋の位置が近いことをいう。対象エレベータに対して環境条件が類似する類似物件は、上述の物件データベース16を参照することで特定することができる。
図7は、このような場合のエレベータ用空調制御装置10’の動作の概要を示すフローチャートである。本例では、まず、対象エレベータに対して更新スケジュールが作成されているか否かが判定される(ステップS501)。そして、更新スケジュールが作成されている場合は(ステップS501:Yes)、ステップS508に進んで、設定温度更新部15’が、対象エレベータの空調機器22に対して、スケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行う。
一方、対象エレベータに対して更新スケジュールが作成されていない場合は(ステップS501:No)、対象エレベータと環境条件が類似する類似物件が検索され、この類似物件に対して更新スケジュールが作成されているか否かが判定される(ステップS502)。そして、類似物件に対して更新スケジュールが作成されている場合は(ステップS502:Yes)、設定温度更新部15’が、この類似物件の更新スケジュールを取得し(ステップS503)、ステップS508に進んで、対象エレベータの空調機器22に対して、類似物件の更新スケジュールを適用してスケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行う。
一方、類似物件に対して更新スケジュールが作成されていない場合は(ステップS502:No)、設定温度更新部15’が、対象エレベータの空調機器22に対してメッセージ応答型更新制御による設定温度の更新を行い(ステップS504)、更新履歴を履歴データベース18に蓄積していく(ステップS505)。そして、スケジュール作成部19が、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積されたか否かを判定し(ステップS506)、所定量の更新履歴が蓄積されていなければ(ステップS506:No)、ステップS504に戻って以降の処理が繰り返される。
一方、履歴データベース18に所定量の更新履歴が蓄積されると(ステップS506:Yes)、スケジュール作成部19は、履歴データベース18に蓄積された更新履歴に基づいて、対象エレベータの空調機器22に適用する更新スケジュールを作成する(ステップS507)。そして、更新スケジュールが作成された後はステップS508に進んで、設定温度更新部15’が、対象エレベータの空調機器22に対して、スケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行う。
本例によれば、更新スケジュールが作成されていない対象エレベータの空調機器22に対しても、スケジュール連動型更新制御による設定温度の更新を行うことができるので、エレベータ用空調制御装置10’の処理負荷をさらに低減させることができる。
[変形例]
以下では、上述した実施形態を応用した変形例について説明する。対象エレベータが、例えばホームエレベータのように特定利用者のみが利用するエレベータである場合、第2実施形態で説明した履歴データベース18として、特定利用者に対応する更新履歴を蓄積したデータベース(以下、「個人データベース」と呼ぶ)を構築することができる。また、特定利用者が所持する携帯端末30の位置情報をもとに特定利用者の行動追跡を行うことで、特定利用者のエレベータ利用履歴を作成して、更新履歴と併せて個人データベースに格納することができる。そして、これら個人データベースに格納された特定利用者の更新履歴およびエレベータ利用履歴をもとに、特定利用者用の更新スケジュールを作成することができる。
例えば、個人データベースに蓄積された更新履歴を統計処理することで、特定利用者が快適と感じる時刻ごとの快適温度を推定する。また、個人データベースに格納された特定利用者のエレベータ利用履歴をもとに、特定利用者が対象エレベータのかご20に乗り込む乗車時刻を予測する。そして、乗車時刻に対応する快適温度に対し、空調機器22の設定温度を更新してから実際にかご20内の温度が快適温度となるまでの所要時間を差し引いた時刻を対応付けることにより、特定利用者用の更新スケジュールを作成する。
特定利用者のみが利用する対象エレベータの空調機器22に対しては、このような特定利用者用の更新スケジュールに従った設定温度の更新(スケジュール連動型更新制御)を行うことで、特定利用者がかご20に乗り込むタイミングで、かご20内の温度を特定利用者が快適と感じると予測される温度に制御することができる。
図8は、本変形例を説明するフローチャートである。本変形例では、まず、特定利用者に対応する更新履歴を蓄積した個人データベースが構築される(ステップS601)。そして、この個人データベースに、特定利用者のエレベータ利用履歴が蓄積される(ステップS602)。その後、個人データベースに所定量のエレベータ利用履歴が蓄積されたか否かが判定され(ステップS603)、所定量のエレベータ利用履歴が蓄積されていなければ(ステップS603:No)、ステップS602に戻ってエレベータ利用履歴を蓄積する処理が繰り返される。
一方、個人データベースに所定量のエレベータ利用履歴が蓄積されると(ステップS603:Yes)、個人データベースに蓄積された更新履歴とエレベータ利用履歴とに基づいて、対象エレベータの空調機器22に適用する特定利用者用の更新スケジュールが作成される(ステップS604)。そして、この特定利用者用の更新スケジュールを用いたスケジュール連動型更新制御により、対象エレベータの空調機器22の設定温度が更新される(ステップS605)。
なお、上述のような対象エレベータを利用する特定利用者は通常、1人とは限らず複数存在する場合が多い。すなわち、ホームエレベータであれば家族、企業の社員専用エレベータであればその企業の社員などがこれにあたる。この場合、特定利用者用の更新スケジュールは特定利用者ごとに作成されるため、時間帯によっては複数の特定利用者の更新スケジュールが競合する場合がある。
そこで、複数の特定利用者の更新スケジュールが競合する時間帯においては、それぞれの特定利用者に対して事前に設定された優先度に基づいて、どの特定利用者の更新スケジュールを優先するかを決定することが望ましい。すなわち、複数の特定利用者が対象エレベータのかご20に乗車する時間帯においては、優先度が最も高い特定利用者の更新スケジュールに従ったスケジュール連動型更新制御により、対象エレベータの空調機器22の設定温度を更新する。優先度を定める指標としては、例えば、上述したように特定利用者の健康状態(車椅子利用者、白杖利用者、盲導犬利用者などを含む)、特定利用者の立場(企業の役職など)、特定利用者の年齢などが挙げられる。
また、複数の特定利用者の更新スケジュールが競合する時間帯は、例えば、これらの更新スケジュールによって示される個々の設定温度の平均値を求めて、対象エレベータの空調機器22の設定温度がこの平均値となるように制御してもよい。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、人が温度に対して実際に感じている感想を反映させて、エレベータのかごに設置された空調機器を適切に制御することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 エレベータ用空調制御装置、12 メッセージ取得部、13 キーワード抽出部、14 調整値算出部、15 設定温度更新部、18 履歴データベース(履歴蓄積部)、19 スケジュール作成部、20 かご、22 空調機器、25 マイク、30 携帯端末、31 メッセージ入力部、32 位置検出部

Claims (7)

  1. エレベータのかごに設置された空調機器を制御するエレベータ用空調制御装置であって、
    前記エレベータのかご内でマイクから入力されたメッセージと、前記エレベータの位置を基準に定めた所定領域内で携帯端末から入力されたメッセージを取得するメッセージ取得部と、
    取得された前記メッセージから、温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出するキーワード抽出部と、
    抽出された前記キーワードに基づいて、前記空調機器の設定温度に対する調整値を算出する調整値算出部と、
    算出された前記調整値に基づいて、前記空調機器の設定温度を更新する設定温度更新部と、を備える
    エレベータ用空調制御装置。
  2. 前記キーワード抽出部は、取得した前記メッセージに温度に対する感想の度合いを表す修飾語が含まれる場合に、前記キーワードとともに前記修飾語を抽出し、
    前記調整値算出部は、前記キーワードとともに前記修飾語が抽出された場合に、前記修飾語に応じて重み付けされた前記キーワードに基づいて、前記調整値を算出する、
    請求項1に記載のエレベータ用空調制御装置。
  3. 前記調整値算出部は、前記キーワードを含む前記メッセージの入力位置と前記エレベータの位置との間の距離に応じて重み付けされた前記キーワードに基づいて、前記調整値を算出する、
    請求項1または2に記載のエレベータ用空調制御装置。
  4. 前記調整値算出部は、制御周期に応じた所定時間内に取得された複数の前記メッセージから複数の前記キーワードが抽出された場合に、抽出された個々の前記キーワードに対応する個別調整値の平均値を前記調整値として算出する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータ用空調制御装置。
  5. 更新された前記空調機器の設定温度を更新時刻と対応付けた更新履歴を蓄積する履歴蓄積部と、
    所定量の前記更新履歴が蓄積された場合に、時刻に応じた前記空調機器の設定温度を定めた更新スケジュールを、前記更新履歴に基づいて作成するスケジュール作成部と、をさらに備え、
    前記設定温度更新部は、前記更新スケジュールが作成された後は、前記更新スケジュールに従って前記空調機器の設定温度を更新する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータ用空調制御装置。
  6. 複数のエレベータと、各エレベータに対して通信可能に接続され、各エレベータのかごに設置された空調機器を制御する空調制御装置と、を含むエレベータ用空調制御システムであって、
    前記空調制御装置は、
    各エレベータごとに、当該エレベータのかご内でマイクから入力されたメッセージと、当該エレベータの位置を基準に定めた所定領域内で携帯端末から入力されたメッセージを収集するメッセージ収集部と、
    各エレベータごとに、収集された前記メッセージから、温度に対する感想を表す所定のキーワードを抽出するキーワード抽出部と、
    各エレベータごとに、抽出された前記キーワードに基づいて、前記空調機器の設定温度に対する調整値を算出する調整値算出部と、
    各エレベータごとに、算出された前記調整値に基づいて、前記空調機器の設定温度を更新する設定温度更新部と、を備える
    エレベータ用空調制御システム。
  7. 前記空調制御装置は、
    各エレベータごとに、更新された前記空調機器の設定温度を更新時刻と対応付けた更新履歴を蓄積する履歴蓄積部と、
    所定量の前記更新履歴が蓄積されたエレベータについて、時刻に応じた前記空調機器の設定温度を定めた更新スケジュールを、前記更新履歴に基づいて作成するスケジュール作成部と、をさらに備え、
    前記設定温度更新部は、前記更新スケジュールが作成されたエレベータについては、前記更新スケジュールに従って前記空調機器の設定温度を更新し、前記更新スケジュールが作成されていないエレベータについては、当該エレベータと環境条件が類似する他のエレベータに対して作成された前記更新スケジュールに従って、前記空調機器の設定温度を更新する、
    請求項6に記載のエレベータ用空調制御システム。
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