WO2019078023A1

WO2019078023A1 - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム

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Publication number: WO2019078023A1
Application number: PCT/JP2018/037226
Authority: WO
Inventors: 賢吾牧野; 裕介菊池; 友紀子田中; 大地田中; 太地羽角; 英二湯本
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2017-10-19
Filing date: 2018-10-04
Publication date: 2019-04-25
Also published as: US20210224720A1; JPWO2019078023A1

Abstract

情報処理装置（２０００）は、第１人物と、第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得する。情報処理装置（２０００）は、第１人物の状況情報と第２人物の状況情報を用いて、第１人物と第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する。上記所定条件が満たされている場合、情報処理装置（２０００）は、少なくとも第１人物に対して休憩を促す通知を行う。

Description

情報処理装置、制御方法、及びプログラム

　本発明は情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。

　社内におけるコミュニケーションを促進するためのシステムが開発されている。例えば特許文献１は、或る人物が休憩室を利用している際に、その人物が休憩室にいることを、その人物と対応づけられた他の人物に対して通知するシステムを開示している。

特開２００７－１４０８０１号公報

　特許文献１のシステムでは、休憩室を利用している人物と対応づけられている他の人物に対して無条件で通知が行われる。そのため、休憩をすることが適切でない人物に対して通知が行われてしまう可能性がある。

　本発明はこの課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、複数の人物が一緒に休憩できる機会を適切に作り出す技術を提供することである。

　本発明の情報処理装置は、１）第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、第１人物の状況情報と第２人物の状況情報を用いて、第１人物と第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、２）第１人物と第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知手段と、を有する。

　本発明の制御方法はコンピュータによって実行させる。当該制御方法は、１）第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、第１人物の状況情報と第２人物の状況情報を用いて、第１人物と第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、２）第１人物と第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知ステップと、を有する。

　本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、複数の人物が一緒に休憩できる機会を適切に作り出す技術が提供される。

　上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。

実施形態１の情報処理装置の概要を説明するための第１の図である。実施形態１の情報処理装置の概要を説明するための第２の図である。実施形態１の情報処理装置の機能構成を例示する図である。情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。飲料容器を例示する図である。実施形態１の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。対応付け情報をテーブル形式で例示する図である。実施形態２の情報処理装置の機能構成を例示する図である。実施形態３の情報処理装置の機能構成を例示する図である。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に説明する場合を除き、各ブロック図において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。

［実施形態１］
＜概要＞
　図１及び図２は、実施形態１の情報処理装置（図３に示す情報処理装置２０００）の概要を説明するための図である。以下で説明する情報処理装置２０００の動作は、情報処理装置２０００の理解を容易にするための例示であり、情報処理装置２０００の動作は以下の例に限定されるわけではない。情報処理装置２０００の動作の詳細やバリエーションについては後述する。

　情報処理装置２０００は、複数の人物が一緒に休憩する機会を作り出すために、作業中の人物に対して休憩を促す通知（以下、休憩通知）を行う装置である。この際、情報処理装置２０００は、休憩通知を行うか否かの判断対象とする人物（以下、第１人物）の状況と、その人物と予め対応づけられている他の人物（以下、第２人物）の状況とに基づいて、第１人物に対して休憩通知を行うか否かを判断する。なお、人物同士の対応付けを示す情報を、対応付け情報と呼ぶ。

　情報処理装置２０００は、第１人物と第２人物に関する所定条件が満たされているかどうかを判定する。上記所定条件としては、（１）「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物が休憩場所に滞在している」という条件、又は「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物の状況が休憩に適している」という条件を採用できる。情報処理装置２０００は、上記所定条件が満たされている場合に、少なくとも第１人物に対して休憩通知を行う。

　図１の例では、第１人物は作業中であり、第２人物は休憩場所で休憩している。そこで情報処理装置２０００は、第１人物の状況が休憩に適しているときに、第１人物に対して休憩通知を行う。一方、第２の例では、第１人物と第２人物が共に作業中である。そのため、情報処理装置２０００は、第１人物と第２人物の双方が休憩に適したタイミングである場合に、双方に対して休憩通知を行う。なお、図１と図２ではいずれも、人物が利用している飲料容器に設けられているランプを点灯させることで、休憩通知を行っている。

　所定条件として採用されるのは、（１）と（２）のいずれか一方であってもよいし、（１）と（２）の双方であってもよい。後者の場合、（１）と（２）の条件のいずれか一方が満たされれば、所定条件が満たされる。すなわち、第１人物が休憩に適した状況にあり、なおかつ第２人物の状況が休憩に適しているか又は休憩場所に滞在していれば、所定条件が満たされる。なお、詳しくは後述するが、或る人物の状況が休憩に適しているという条件は、例えば、飲料容器１０に入っている飲料の残量が少ない状況、その人物の集中力が低下している状況、又はその人物の疲労度が高い状況などにおいて満たされる。

　第１人物の状況と第２人物の状況は、各人の状況情報を用いて把握される。状況情報は人物の状況を表す情報である。状況情報についての詳細は後述する。

＜作用・効果＞
　本実施形態の情報処理装置２０００によれば、休憩を促すか否かの判断対象である第１人物の状況と、第１人物に対応づけられている第２人物の状況とが所定条件を満たしているか否かが判定され、その所定条件が満たされている場合に、第１人物に対して休憩通知が行われる。ここで、上記所定条件としては、（１）「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物が休憩場所に滞在している」という条件、又は「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物の状況が休憩に適している」という条件を採用できる。このような状況において休憩通知を行うことにより、情報処理装置２０００は、第１人物と第２人物とが一緒に休憩する蓋然性を高くすることができる。よって、一緒に休憩することが好ましい人物同士が対応付け情報によって対応づけられるようにしておくことで、一緒に休憩することが好ましい人物同士が一緒に休憩する蓋然性を高めることができる。

　また、上述の方法によれば、人物に対する休憩通知は、その人物の状況が休憩に適している場合に行われる。こうすることで、休憩に適した状況にない人物（例えば、作業にかなり集中できており、そのまま作業を続けることが好ましい人物）に対して休憩を促すことを避けることができる。よって、各人物の作業を妨げることなく、一緒に休憩することが好ましい人物同士が一緒に休憩する蓋然性を高めることができる。

　以下、本実施形態の情報処理装置２０００についてさらに詳細に説明する。

＜情報処理装置２０００の機能構成の例＞
　図３は、実施形態１の情報処理装置２０００の機能構成を例示する図である。情報処理装置２０００は判定部２０２０及び通知部２０４０を有する。判定部２０２０は、第１人物と第２人物の状況情報を取得し、取得した状況情報を用いて、第１人物と第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する。通知部２０４０は、上記所定条件が満たされている場合に、少なくとも第１人物に対して休憩通知を行う。

＜情報処理装置２０００のハードウエア構成＞
　情報処理装置２０００の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア（例：ハードワイヤードされた電子回路など）で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ（例：電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど）で実現されてもよい。以下、情報処理装置２０００の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。

　図４は、情報処理装置２０００を実現するための計算機１０００を例示する図である。計算機１０００は任意の計算機である。例えば計算機１０００は、Personal Computer（PC）、サーバマシン、タブレット端末、又はスマートフォンなどである。計算機１０００は、情報処理装置２０００を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。

　計算機１０００は、バス１０２０、プロセッサ１０４０、メモリ１０６０、ストレージデバイス１０８０、入出力インタフェース１１００、及びネットワークインタフェース１１２０を有する。バス１０２０は、プロセッサ１０４０、メモリ１０６０、ストレージデバイス１０８０、入出力インタフェース１１００、及びネットワークインタフェース１１２０が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ１０４０などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ１０４０は、CPU（Central Processing Unit）、GPU（Graphics Processing Unit）、又は FPGA（Field-Programmable Gate Array）などの種々のプロセッサである。メモリ１０６０は、RAM（Random Access Memory）などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス１０８０は、ハードディスク、SSD（Solid State Drive）、メモリカード、又は ROM（Read Only Memory）などを用いて実現される補助記憶装置である。

　入出力インタフェース１１００は、計算機１０００と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース１１００には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。

　ネットワークインタフェース１１２０は、計算機１０００をネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN（Local Area Network）や WAN（Wide Area Network）である。ネットワークインタフェース１１２０がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。

　ストレージデバイス１０８０は、情報処理装置２０００の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ１０４０は、これら各プログラムモジュールをメモリ１０６０に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。

＜飲料容器１０について＞
　情報処理装置２０００の動作には、前述した飲料容器１０が利用されてもよい。飲料容器１０は、例えばタンブラーなどである。例えば図１では、飲料容器１０が休憩通知に利用されている。その他にも例えば、飲料容器１０は、人物の状況を把握するために利用されてもよい。ただし、飲料容器１０は、情報処理装置２０００の実現に必ずしも必要なものではない。

　図５は、飲料容器１０を例示する図である。図５の飲料容器１０には、３軸加速度センサ１２、ＬＥＤランプ１４、及び半導体チップ１６が設けられている。３軸加速度センサ１２は、飲料容器１０の傾きを検出するために利用される。後述するように、飲料容器１０の傾きは、飲料容器１０における飲料の残量を推定するために利用できる。ＬＥＤランプ１４は、休憩通知を行うために利用される。半導体チップ１６は、３軸加速度センサ１２やＬＥＤランプ１４を制御するための計算機である。半導体チップ１６は、例えば、３軸加速度センサからその検出値を取得して情報処理装置２０００へ送信したり、情報処理装置２０００からの指示を受信し、その指示に従ってＬＥＤランプ１４を点灯させたりする。なお後述するように、飲料容器１０を利用して休憩通知を行う方法は、ランプを点灯させる方法に限定されない。

＜処理の流れ＞
　図６は、実施形態１の情報処理装置２０００によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。判定部２０２０は、対応付け情報において第１人物に対応づけられている第２人物を特定する（Ｓ１０２）。判定部２０２０は、第１人物と第２人物の状況情報を取得する（Ｓ１０４）。判定部２０２０は、第１人物と第２人物の状況情報を用いて、所定条件が満たされているか否かを判定する（Ｓ１０６）。所定条件が満たされている場合（Ｓ１０６：ＹＥＳ）、通知部２０４０は、少なくとも第１人物に対して休憩通知を行う（Ｓ１０８）。一方、所定条件が満たされていない場合（Ｓ１０６：ＮＯ）、図６の処理は終了する。

＜＜一連の処理が実行されるタイミング＞＞
　図６に示した一連の処理が実行されるタイミングは様々である。例えば情報処理装置２０００は、定期的に各人物を第１人物として扱って、各人物に対して休憩通知を行うか否かを判定する。この際、各人物を第１人物として扱う順番は様々である。例えば情報処理装置２０００は、第１人物として扱う人物をランダムに決定する。その他にも例えば、対応付け情報が示す各対応付けに優先度を付しておき、優先度が高い対応付けに示される人物から順に第１人物として扱うようにしてもよい。この場合、情報処理装置２０００は、対応付け情報において対応づけられている二人の人物の片方を第１人物として扱い、他方の人物を第２人物として扱う。

　その他にも例えば、情報処理装置２０００は、各人物の周辺に設けられた端末から所定の通知を受信することに応じて、前述した一連の処理を実行してもよい。例えば、或る人物に対応づけられた端末が、その人物の状況が休憩に適しているかを定期的に判定する。その人物の状況が休憩に適している場合、その端末は、情報処理装置２０００に対して通知を行う。情報処理装置２０００は、上記通知を受信したことに応じ、通知を送信した端末に対応づけられている人物を第１人物として扱って、その人物に対して休憩通知をするか否かを判定する。人物に対応づけられた端末とは、例えば、その人物の PC や携帯端末、その人物が身につけているウェアラブル端末、その人物が所持している飲料容器１０などである。なお、人物と端末とを対応づけた情報は、予め情報処理装置２０００からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。

＜第２人物の特定：Ｓ１０２＞
　判定部２０２０は、対応付け情報を利用して、第１人物に対応づけられている第２人物を特定する（Ｓ１０２）。対応付け情報は、判定部２０２０からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。

　図７は対応付け情報をテーブル形式で例示する図である。図７のテーブルをテーブル２００と呼ぶ。テーブル２００は、人物２０２、人物２０４、及び優先度２０６という列を有する。人物２０２と人物２０４はそれぞれ、人物の識別子を示している。テーブル２００の各レコードは、人物２０２に示される識別子で特定される人物と、人物２０４に示される識別子で特定される人物とを対応づけている。

　また、優先度２０６は、対応付けの優先度を示している。優先度の利用方法については後述する。優先度は、手動で定められてもよいし、情報処理装置２０００によって自動で定められてもよい。優先度を自動で定める方法については、実施形態２で説明する。なお、優先度を利用しない場合、テーブル２００は、優先度２０６を有さなくてもよい。

　ここで、第１人物に対応づけられている人物が複数いるとする。この場合、例えば判定部２０２０は、第２人物として扱う人物を順に変更しながら、第１人物と第２人物について所定条件が満たされているか否かを判定していく。例えば図７の例では、人物Ａに対して人物Ｂと人物Ｄが対応づけられている。そのため、判定部２０２０は、人物Ａを第１人物とする場合、人物Ｂと人物Ｄを順に第２人物として扱う。

　複数の人物を第２人物として扱う場合に、その順番を決める方法は様々である。例えば判定部２０２０は、対応付け情報を上から順に参照していく。すなわち、対応付け情報において第１人物と対応づけられている人物を、先頭から順に第２人物として扱っていく。例えば図７の例では、人物Ａを第１人物として扱う場合、人物Ｂを最初に第２人物として扱い、その後に人物Ｄを第２人物として扱う。

　その他にも例えば、判定部２０２０は、第１人物との対応付けの優先度が高い人物から順に第２人物として扱ってもよい。例えば図７の例では、人物Ａと人物Ｂとの対応付けは優先度が６０である一方、人物Ａと人物Ｄの対応付けは優先度が７０であり、後者の方が高い。そこで判定部２０２０は、人物Ａを第１人物として扱う場合、人物Ｄを最初に第２人物として扱い、その後に人物Ｂを第２人物として扱う。

＜状況情報について：Ｓ１０４＞
　判定部２０２０は、第１人物と第２人物について状況情報を取得する（Ｓ１０４）。状況情報は、第１人物や第２人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する処理や、第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する処理に利用される。以下、それぞれについて説明する。

＜＜人物の状況が休憩に適しているか否かを判定するための状況情報＞＞
　この状況情報は、人物の状況が休憩に適しているか否かを判定するために利用できる種々の判定指標についてその指標値を示す。以下、判定指標をいくつか例示する。

＜＜＜飲料の残量＞＞＞
　例えば判定指標は、人物が利用している飲料容器１０における飲料の残量を推定できる情報である。飲料の残量が少ない状況は、飲料を補充するのに適したタイミングといえる。そして、飲料を補充するのに適したタイミングは、休憩に適したタイミングであるともいえる。そのため、人物が飲んでいる飲料の残量は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。

　飲料の残量は、例えば、飲料容器１０の傾きの変化に基づいて特定できる。飲料容器１０に入っている飲料が少ないと、その飲料を飲む際に飲料容器１０が大きく傾けられる。そのため、飲料容器１０の傾き具合で飲料の残量を推定できる。飲料容器１０の傾きは、例えば前述した３軸加速度センサ１２の検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜温度＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の温度である。人物の周囲の温度が適切な温度の範囲から外れている（寒すぎる又は暑すぎる）状況や、温度が大きく変化する状況は、集中力の低下や疲労の蓄積をまねきやすいため、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。そのため、人物の周囲の温度は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の温度は、例えば、その人物の周囲に設けられた温度センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜湿度＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の湿度である。人物の周囲の湿度が適切な湿度の範囲から外れている（湿度が高すぎる又は低すぎる）状況や、湿度が大きく変化する状況は、集中力の低下や疲労の蓄積をまねきやすいため、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。そのため、人物の周囲の湿度は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の湿度は、その人物の周囲に設けられた湿度センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜二酸化炭素濃度＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の二酸化炭素濃度である。二酸化炭素濃度が高い状況は、眠くなりやすい状況であるため、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。そのため、人物の周囲の二酸化炭素濃度は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の二酸化炭素濃度は、その人物の周囲に設けられた二酸化炭素濃度センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜気圧＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の気圧である。気圧が低い状況は、頭痛が生じやすい状況であるため、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。そのため、人物の周囲の気圧は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の気圧は、その人物の周囲に設けられた気圧センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜音圧＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の音圧である。音圧が高い状況（周囲がうるさい状況）や音圧が大きく変化する状況（周囲が急にうるさくなったり、断続的に大きな音が鳴ったりする状況など）は、集中しにくい状況であるため、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。そのため、人物の周囲の音圧は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の音圧は、その人物の周囲に設けられた音圧センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜照度＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の周囲の照度である。周囲の照度が低い状況、すなわち周囲が暗い状況は、気分が沈むなど、精神的に集中しにくい状況である。また、周囲の照度が大きく変化する状況も、集中しにくい状況であるといえる。そのため、これらの状況は休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。よって、人物の周囲の照度は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物の周囲の照度は、その人物の周囲に設けられた照度センサの検出値に基づいて特定することができる。

＜＜＜デバイスの操作速度＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物が入力デバイス（キーボード、マウス、タッチパネルなど）を操作する速度である。集中力が低下したり疲労が蓄積したりすると、入力デバイスの操作速度が遅くなっていく。そのため、入力デバイスの操作速度が遅くなっていく状況は、休憩に適した状況である（休憩すべき状況である）といえる。よって、入力デバイスの操作速度の変化は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、入力デバイスの操作速度は、入力デバイスによって操作される計算機（人物が作業に利用する PC など）上で動作している OS（Operating System）などから取得することができる。

＜＜＜前回休憩してからの経過時間＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物が前回休憩してからの経過時間である。これは、その人物の作業の継続時間とも表現できる。作業の継続時間が長いほど疲労が蓄積し、集中力も低下していくと考えられる。そのため、人物が前回休憩してからの経過時間は、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判定するための指標として利用できる。

＜＜＜生体情報＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物の脈拍数や血流量などの生体情報である。脈拍数や血流量などの生体情報は疲労度の推定に利用できることが知られている。例えば脈拍数が多い状況や血流量が少ない状況は、疲労度が高い状況であるといえる。そのため、これらの生体情報は、人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。ここで、脈拍数と血流量はそれぞれ、脈拍センサと血流センサの検出値に基づいて特定することができる。これらのセンサは、例えば、ユーザに身につけられるウェアラブルデバイス（時計型のデバイスなど）などに設けられる。

＜＜＜スケジュール情報＞＞＞
　その他にも例えば、判定指標は、その人物のスケジュールである。休憩を阻害するスケジュール（例えば会議など）が入っている時間と比較し、そのようなスケジュールが入っていない時間においては、人物の状況が休憩に適している蓋然性が高いといえる。そのため、スケジュールは、人物の状況が休憩に適しているか否かを判断するための指標として利用できる。なお、人物のスケジュールは、例えば、各人物のスケジュールを管理しているスケジュール管理システムなどから、その人物のスケジュールを表すスケジュール情報を取得することで把握することができる。

＜＜人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定するための状況情報＞＞
　人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定するために利用できる情報は様々である。例えば、休憩室を含むオフィスの各部屋で入退室管理をすることで、各人物の所在が管理されているとする。この場合、判定部２０２０は、第２人物の所在を示す情報を状況情報として取得することで、第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定することができる。

　その他にも例えば、判定部２０２０は、第２人物が所持している端末の位置情報を、状況情報として取得してもよい。第２人物が所持している端末は、例えば、飲料容器１０や携帯端末などである。これらの端末には、GPS（Global Positioning System）センサを設けておく。

　その他にも例えば、第２人物が所持している端末から電波を受信する端末（以下、電波受信端末）を休憩場所に設置しておいてもよい。例えば電波受信端末は、無線 LAN（Local Area Network）のアクセスポイントなどである。また、第２人物が所持する端末は、無線受信端末に対し、電波に載せてデータを送信する機能を有するとする。例えば第２人物が所持する端末が無線 LAN で通信をする場合、その端末には無線回線に接続するためのネットワークインタフェースが搭載されており、そのネットワークインタフェースから、データを載せた電波が送信される。第２人物が所持している端末は、例えば飲料容器１０や携帯端末などである。

　このような環境では、第２人物が休憩場所の近くにいるほど、電波受信端末が第２人物の端末から受信する電波の強度が強いと考えられる。そこで例えば、電波受信端末は、人物が所持する端末の識別子（例えば MAC アドレス）に対応づけて、その端末から受信する電波の強度を示す状況情報を生成する。判定部２０２０は、電波受信端末によって生成された第２人物の状況情報を取得する。すなわち、電波受信端末が第２人物の端末から受信する電波の強度を示す情報を受信する。判定部２０２０は、受信した状況情報を用いて、電波受信端末が第２人物の端末から受信する電波の強度が強いか否かを判定することで、第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する。例えば、電波強度が所定値以上である場合に、第２人物が休憩場所に滞在していると判定される。

　電波強度に基づく状況情報は、第２人物の端末によって生成されてもよい。一般に、無線で通信を行う端末は、アクセスポイントから電波を受信し、そのアクセスポイントを認識する機能を有する。またこの際に、アクセスポイントから受信する電波の電波強度を把握する機能も有する。そこで、無線 LAN のアクセスポイントなど、電波を発信する端末（以下、電波発信端末）を休憩場所に設けておく。そして、第２人物の端末が、受信した電波の強度と、その電波を発信した電波発信端末の識別子（例えば SSID（Service Set Identifier）とを対応づけた状況情報を生成するようにする。

　このような環境では、第２人物が休憩場所の近くにいるほど、第２人物の端末が電波発信端末から受信する電波の強度が強いと考えられる。そこで判定部２０２０は、第２人物の端末によって生成された状況情報を取得し、その状況情報に示されている電波強度が強いか否か（例えば所定値以上であるか否か）を判定することで、第２人物が休憩場所にいるか否かを判定する。例えば、電波強度が所定値以上である場合に、第２人物が休憩場所に滞在していると判定される。

＜＜状況情報の取得方法＞＞
　判定部２０２０が状況情報を取得する方法は様々である。例えば判定部２０２０は、状況情報を生成した装置から送信される状況情報を受信することで、状況情報を取得する。その他にも例えば、判定部２０２０は、状況情報を生成した装置にアクセスして、状況情報を取得してもよい。また、状況情報を生成した装置が判定部２０２０からアクセス可能な記憶装置に状況情報を記憶させてもよい。この場合、判定部２０２０は、この記憶装置にアクセスすることで、状況情報を取得する。

＜所定条件が満たされているかどうかの判定：Ｓ１０６＞
　判定部２０２０は、第１人物と第２人物の状況情報を用いて、所定条件が満たされているか否かを判定する（Ｓ１０６）。前述したように、所定条件は、（１）「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物が休憩場所に滞在している」という条件、又は（２）「第１人物の状況が休憩に適している」なおかつ「第２人物の状況が休憩に適している」という条件である。そこで以下、人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する方法と、人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する方法のそれぞれを説明する。

＜＜人物の状況が休憩に適しているか否かの判定方法＞＞
　人物の状況が休憩に適しているかどうかを判定するための指標には、前述した様々な判定指標を利用することができる。判定部２０２０は、１つ以上の判定指標が示される状況情報を利用して、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する。

　例えば、人物が利用している飲料容器１０における飲料の残量を判定指標として利用するとする。この場合、判定部２０２０は、推定される飲料の残量が少ないか否かを判定し、飲料の残量が少ない場合に、その人物の状況が休憩に適すると判定する。より具体的には、判定部２０２０は、飲料容器１０の傾きの統計値（最大値や平均値など）が所定値以上である場合に、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、その統計値が所定値未満である場合に、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　また、判定部２０２０は、飲料容器１０における飲料の残量が少なくなってからの経過時間の長さを指標値として用いてもよい。飲料容器１０における飲料の残量が少なくなってからの経過時間が長いほど、その飲料容器１０を利用している人物が、飲料を注ぐために休憩をしたいと考える蓋然性が高いためである。そこで例えば、判定部２０２０は、飲料容器１０における飲料の残量の推定値が所定値以下となってから経過時間を算出し、その経過時間が所定値以上である場合に、その人物が休憩に適していると判定する。一方、その経過時間が所定値未満である場合、判定部２０２０は、その人物が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の温度を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の温度が所定の範囲に含まれるか否かを判定する。人物の周囲の温度が所定の範囲に含まれない場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の温度が所定の範囲に含まる場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の温度変化の大きさを判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の温度変化の大きさが所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の温度変化の大きさが所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の温度変化の大きさが所定値未満である場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。なお、値の変化の大きさは、分散や標準偏差などの統計値によって表すことができる。

　その他にも例えば、人物の周囲の湿度を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の湿度が所定の範囲に含まれるか否かを判定する。人物の周囲の湿度が所定の範囲に含まれない場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の湿度が所定の範囲に含まる場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の湿度変化の大きさを判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の湿度変化の大きさが所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の湿度変化の大きさが所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の湿度変化の大きさが所定値未満である場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の二酸化炭素濃度を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の二酸化炭素濃度が所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の二酸化炭素濃度が所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の周囲の二酸化炭素濃度が所定値未満である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の気圧を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の気圧が所定値以下であるか否かを判定する。人物の周囲の気圧が所定値以下である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の周囲の気圧が所定値より大きい場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の音圧を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の音圧が所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の音圧が所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の周囲の音圧が所定値未満である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の音圧変化の大きさを判定指標として利用するとする。この場合、判定部２０２０は、人物の周囲の音圧変化の大きさが所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の音圧変化の大きさが所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の音圧変化の大きさが所定値未満である場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の照度を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の周囲の照度が所定値以下であるか否かを判定する。人物の周囲の照度が所定値以下である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の周囲の照度が所定値より大きい場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物の周囲の照度変化の大きさを判定指標として利用するとする。この場合、判定部２０２０は、人物の周囲の照度変化の大きさが所定値以上であるか否かを判定する。人物の周囲の照度変化の大きさが所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、判定部２０２０は、人物の周囲の照度変化の大きさが所定値未満である場合、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、人物が入力デバイスを操作する速度を判定指標として利用するとする。この場合、判定部２０２０は、入力デバイスを操作する速度が通常時よりも有意に遅くなっているか否かを判定する。入力デバイスを操作する速度が通常時よりも有意に遅くなっている場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、入力デバイスを操作する速度が通常時よりも有意に遅くなっていない場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　「入力デバイスを操作する速度が通常時よりも有意に遅くなっている」とは、例えば、入力デバイスを操作する速度の現在の値と通常時の値との比率が所定値以下であることを意味する。入力デバイスを操作する速度の通常時の値は、例えば予め記憶装置に記憶させておく。その他にも例えば、或る人物が入力デバイスを操作する速度の通常時の値は、その人物が入力デバイスを操作する速度の平均値、最大値、最頻値、又は中央値などによって定められてもよい。

　その他にも例えば、前回休憩してからの経過時間を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物が前回休憩してからの経過時間が所定値以上であるか否かを判定する。上記経過時間が所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、上記経過時間が所定値未満である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、脈拍数を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の脈拍数が所定値以上であるか否かを判定する。人物の脈拍数が所定値以上である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の脈拍数が所定値未満である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、血流量を判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物の血流量が所定値以下であるか否かを判定する。人物の血流量が所定値以下である場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、人物の血流量が所定値より大きい場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していないと判定する。

　その他にも例えば、スケジュールを判定指標として利用するとする。この場合、例えば判定部２０２０は、人物のスケジュール情報において、現在時刻に所定のスケジュールが示されているか否かを判定する。所定のスケジュールが示されていない場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。一方、所定のスケジュールが示されている場合、判定部２０２０は、その人物の状況が休憩に適していると判定する。

　ここで、「所定のスケジュール」とは、任意のスケジュールであってもよいし、或る特定のスケジュールに限定されていてもよい。前者の場合、人物のスケジュール情報において、現在時刻にスケジュールが何も示されていなければ、その人物の状況が休憩に適していると判定され、現在時刻に何らかのスケジュールが示されていたら、その人物の状況が休憩に適していないと判定される。

　一方、「所定のスケジュール」を或る特定のものに限定する場合、現在時刻に何らかのスケジュールが示されていても、それがこの特定のスケジュールでなければ、人物の状況が休憩に適していると判定される。例えば、特定のスケジュールとして「会議」を定めておく。この場合、人物のスケジュール情報において、現在時刻に何もスケジュールが示されていないか、又は現在時刻に会議以外のスケジュールが示されている場合、その人物の状況が休憩に適していると判定される。一方で、現在時刻に会議というスケジュールが示されている場合には、その人物の状況が休憩に適していないと判定される。

　なお、上述の各指標についてその指標値を所定値と比較する際、或る１つの指標値を所定値と比較してもよいし、複数の指標値の統計値を所定値と比較してもよい。後者の場合、例えば人物の周囲の温度が所定の範囲に含まれるか否かを判定する際、判定部２０２０は、温度センサによって検出された複数の温度の統計値を所定値と比較する。

＜＜＜複数の判定指標を利用するケース＞＞＞
　判定部２０２０は、上述した判定指標を複数利用して判定を行ってもよい。例えば判定部２０２０は、各判定指標について上述の判定を行い、所定数以上の判定指標について「人物の状況が休憩に適している」と判定された場合に、人物の状況が休憩に適していると判定する。

　その他にも例えば、判定部２０２０は、複数の判定指標を用いて、人物の状況が休憩に適している度合いを表すスコアを算出してもよい。この場合、判定部２０２０は、スコアが所定値以上である場合に、人物の状況が休憩に適していると判定する。また、第１人物と第２人物の双方の状況が休憩に適しているか否かを判定する場合には、判定部２０２０は、第１人物について算出されたスコアと第２人物について算出されたスコアを乗算し、その値を所定値と比較してもよい。すなわち、その値が所定値以上であれば第１人物と第２人物の双方の状況が休憩に適していると判定される。

　スコアとしては、例えば、温度と湿度を用いて計算される不快指数や、外気温と人物の周囲の温度との差分などを利用することができる。ただしスコアは、これらの例に限定されない。例えばスコアは、複数の判定指標について統計処理を行うことで得られる値（例えば重み付き平均）とすることができる。各判定指標に付与する重みは、人手で設定されてもよいし、情報処理装置２０００によって設定されてもよい。後者の場合、例えば、機械学習を利用することで各判定指標の重みを決定することが考えられる。具体的には、情報処理装置２０００は、各判定指標の値と正解データとの組み合わせを用いて機械学習を行うことで、スコアの算出式（人物の状況が休憩に適しているか否かを推定する推定モデル）の生成や更新を行う。

　ここで、推定モデルは全ての人物に共通のものとして生成されてもよいし、人物ごとに生成されてもよい。後者の場合、情報処理装置２０００は、人物ごとに判定指標の値と正解データを取得して推定モデルを生成する。その他にも例えば、各人物に対し、どのような時に集中力が低下したり疲労を感じたりするかといったアンケートを実施し、その結果を利用して、その人物用の推定モデルを生成してもよい。例えば、或る人物のアンケート結果が、周囲が暗いと集中できない一方で、周囲がうるさくても集中できるという結果を示しているとする。この場合、その人物用の推定モデルでは、照度の重みを大きし、音圧の重みを小さくする。

　人物ごとに生成された推定モデルは、人物の識別子と対応づけて記憶装置に記憶させておく。判定部２０２０は、或る人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する際、その人物の識別子に対応付けられて記憶されている推定モデルを取得し、その推定モデルを利用して、その人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する。

＜休憩通知について：Ｓ１０８＞
　通知部２０４０は、第１人物に対して休憩通知を行う（Ｓ１０８）。具体的には、通知部２０４０は、第１人物に対応づけられている端末に対して休憩通知を送信する。第１人物に対応づけられている端末は、例えばその人物の PC や携帯端末などである。この場合の休憩通知は、例えばメールや社内チャットツールのメッセージなどで実現される。この休憩通知には、第２人物を特定できる情報（名前など）を含めることが好適である。また、第２人物が休憩場所にいる場合、この休憩通知には、その休憩場所を特定できる情報（位置や名称など）を含めることが好適である。

　その他にも例えば、第１人物に対応づけられている端末は、第１人物の飲料容器１０である。この場合、通知部２０４０は、飲料容器１０に設けられている半導体チップ１６に対し、休憩通知を行うように指示を送信する。この指示を受信した半導体チップ１６は、飲料容器１０に設けられている電子機器を利用して休憩通知を行う。

　例えば飲料容器１０にＬＥＤランプ１４などのランプや、ディスプレイ装置などを設けておく。上記半導体チップ１６は、情報処理装置２０００からの指示を受信したことに応じて、ランプを点灯させたり、ディスプレイ装置上にメッセージを表示させたりする。ディスプレイ装置上に表示されるメッセージには、第２人物や第２人物が休憩している休憩場所を特定できる情報を含めることが好適である。また、ランプを点灯させる場合、休憩場所ごとにランプの色や点滅パターンなどを定めておき、第２人物が休憩している休憩場所に応じた色や点滅パターンでランプを点灯させることが好適である。

　なお、休憩通知は視覚を利用した通知に限定されない。例えば通知部２０４０は、第１人物が利用している端末に音声を出力させる。上記音声は、例えばビープ音等の所定の音である。ビープ音等を利用する場合、休憩場所ごとに音声パターンを予め定めておき、第２人物が休憩している休憩場所に対応づけられた音声パターンで音を出力させることが好適である。端末が飲料容器１０である場合、飲料容器１０には、音声を出力するスピーカなどを設けておく。

　第１人物が利用している端末から出力される音声は、音声メッセージであってもよい。この場合、音声メッセージにおいても、第２人物や第２人物が休憩している場所を特定できる情報を含めてもよい。

　その他にも例えば、通知部２０４０は、第１人物が利用している端末に所定の振動を生じさせてもよい。この場合、休憩場所ごとに振動パターンを予め定めておき、第２人物が休憩している休憩場所に対応づけられた振動パターンの振動を生じさせることが好適である。端末が飲料容器１０である場合、飲料容器１０には、振動を生じさせる振動モータなどをさらに設けておく。

＜＜第２人物への通知＞＞
　第２人物が休憩場所にいる人物ではなく、休憩に適した状況にあると判定された人物である場合、通知部２０４０は、第２人物に対しても休憩通知を送信する。この場合、第２人物に対して送信する休憩通知には、第１人物を特定できる情報を含めることが好適である。

　休憩場所が複数ある場合、情報処理装置２０００は、第１人物と第２人物を休憩させる休憩場所を決定してもよい。この場合、情報処理装置２０００は、決定した休憩場所を特定する情報を、第１人物と第２人物それぞれに送信する休憩通知に含める。第１人物と第２人物を休憩させる休憩場所は、第１人物と第２人物の双方が利用しやすい場所とすることが好適である。例えば第１人物と第２人物が同じフロアで作業をしている場合、休憩場所はそのフロアに設けられている休憩場所とすることが好適である。その他にも例えば、情報処理装置２０００は、第１人物が作業をしている位置と、第２人物が作業をしている位置との中間地点に最も近い休憩場所を、第１人物と第２人物とを休憩させる休憩場所として決定してもよい。

＜所定条件が満たされる第２人物が複数存在するケースについて＞
　所定条件が満たされる第２人物が複数存在することがありうる。この場合、情報処理装置２０００は、これら全ての第２人物を第１人物と一緒に休憩させるようにしてもよいし、その中の一部の人物のみを第１人物と一緒に休憩させるようにしてもよい。前者の場合、例えば通知部２０４０は、所定条件を満たす全ての第２人物に対して休憩通知を行ったり、各第２人物の情報を含めた休憩通知を第１人物に送信したりする。またこの際、各第２人物に対して行う休憩通知には、他の第２人物に関する情報を含めることが好適である。

　所定条件が満たされる複数の第２人物のうちの一部のみを第１人物と休憩させるようにする場合、例えば情報処理装置２０００は、所定条件が満たされる第２人物のうち、第１人物との対応付けが示す優先度が最も高い人物を、第１人物と一緒に休憩させるべき第２人物として特定する。そして通知部２０４０は、第１人物と一緒に休憩させるべき第２人物として特定された人物に対して休憩通知を行ったり、その人物に関する情報を含めた休憩通知を第１人物へ行ったりする。

　例えば判定部２０２０が、所定条件が満たされる第２人物が検出されるまで、第１人物と対応づけられている複数の人物を、第１人物との対応付けの優先度が高い順に第２人物として扱っていく。すなわち、判定部２０２０は、或る第２人物について所定条件が満たされたら、残りの第２人物については判定処理を行わない。こうすることで、所定条件を満たす第２人物のうち、最も優先度が高い人物が、第１人物と共に休憩させるべき人物として扱われる。

　ただし、第１人物と共に休憩させるべき人物は二人以上であってもよい。この場合、例えば判定部２０２０が、所定条件が満たされる第２人物が所定数に達するまで、第１人物と対応づけられている複数の人物を、第１人物との対応付けの優先度が高い順に第２人物として扱っていく。すなわち、判定部２０２０は、所定数の第２人物について所定条件が満たされたら、残りの第２人物については判定処理を行わない。こうすることで、所定条件を満たす第２人物のうち、優先度が高い順に所定数の人物が、第１人物と共に休憩させるべき人物として扱われる。通知部２０４０は、所定条件が満たされると判定された所定数の第２人物それぞれに対して休憩通知を行ったり、第１人物に対してそれら複数の第２人物それぞれに関する情報を含めた休憩通知を行ったりする。この際も、各第２人物に対して行う休憩通知には、他の第２人物に関する情報を含めることが好適である。

［実施形態２］
　図８は実施形態２の情報処理装置２０００の機能構成を例示する図である。以下で説明する事項を除き、実施形態２の情報処理装置２０００は、実施形態１の情報処理装置２０００と同様の機能を有する。

　実施形態２の情報処理装置２０００は、対応付け情報を生成する生成部２０６０を有する。生成部２０６０は、人物の属性の値（以下、属性値）を示す属性情報を複数の人物それぞれについて取得し、取得した属性情報を用いて対応付け情報を生成する。

　人物の属性には、様々なものを採用できる。例えば属性は、性別、出身地、入社年次、専門分野、困りごと、趣味、年齢、家族構成、出身校、職位、関わっている業務の内容、これまでに休憩場所で一緒にいたことがある人物、居室、及び居室のあるフロアなどである。

　生成部２０６０は、複数の人物（例えば同じ建物に勤務している全社員）から得られる二人の人物の組み合わせ全てについて、１つ以上の属性について、これら二人の人物の属性値の関連度合いを表す関連度を算出する。そして生成部２０６０は、この関連度を用いて対応付け情報を生成する。例えば生成部２０６０は、関連度が高い人物同士（例えば関連度が所定値以上である人物同士）を対応づけた対応付け情報を生成する。

　属性値に基づく関連度の算出方法は様々である。例えば関連度の算出方法は、属性ごとに予め定めておく。その定め方は任意であり、例えば情報処理装置２０００の管理者が、経験則や情報処理装置２０００の運用目的（どのような人物同士でコミュニケーションを取らせたいかなど）に基づいて決定する。例えば各属性の関連度は、属性値の類似度が高いほど高い値として算出されるようにする。例えば、対比する人物同士について、出身地が近いほど関連度を高くしたり、入社年次が近いほど関連度を高くしたりする。

　ただし、属性によっては、属性の類似度が低いほど関連度を高くしてもよい。例えば、男女間のコミュニケーションを活発化したい場合に、性別が異なる場合の関連度を、性別が同一である場合の関連度よりも高くすることが考えられる。その他にも例えば、専門分野の異なる人物同士のコミュニケーションを活発化したい場合に、専門分野の類似度が低いほど関連度を高くさせることが考えられる。

　また、異なる属性の属性値を比較して関連度を算出してもよい。例えば、或る人物の困りごとと他の人物の専門分野を比較し、その専門分野で困りごとを解決できる度合いが高いほど関連度を高くするようにする。

　また、「これまでに休憩場所で一緒にいたことがある人物」という属性を用いて、これまでに休憩場所で一緒にいたことがある人物同士の関連度を高くするようにしてもよい。

　関連度の算出には、いずれか１つの属性のみを利用してもよいし、複数の属性を利用してもよい。後者の場合、例えば複数の属性それぞれで算出される関連度を統計処理することで、人物同士の関連度を算出する。統計処理には、例えば重み付き平均を利用できる。各属性に付与する重みは、情報処理装置２０００の管理者が手動で決定してもよいし、情報処理装置２０００によって自動で決定されてもよい。後者の場合、例えば、関連度を算出する算出モデルを機械学習によって決定するようにする。この機械学習には、例えば後述の実施形態で説明するフィードバック部２０８０によるフィードバックを利用することができる。フィードバック部２０８０は第１人物と第２人物との対応付けの優先度を更新する処理を行う。そこで、生成部２０６０は、更新後の優先度を正解の関連度として扱って機械学習を行うことにより、関連度の算出式の精度を高めていくことができる。

＜属性情報について＞
　属性情報を得る方法は様々である。例えば情報処理装置２０００は、人物がプロフィール情報などに記載した情報から属性値を抽出することで、その人物の属性情報を生成する。プロフィール情報は、例えば、人物が社内サイト(社内人事サイトや社内プロフィールサイト)、社内 SNS（Social Networking Service）、又は社内アドレス帳などから得ることができる。

　その他にも例えば、情報処理装置２０００が、人物が作成した種々の文章から属性値を抽出することで属性情報を生成してもよい。具体的には、社内サイト内の文書、メール、社内 SNS に対する投稿、又は報告書などに対してキーワード抽出を行うことで属性値を抽出する。なお、属性値は音声から抽出されてもよい。例えば、休憩場所や会議室などにおける各人物の発言を音声データとして記録するようにしておく。情報処理装置２０００は、この音声データに対して音声認識及びキーワード抽出を行うことで、各人物の属性値を抽出して、属性情報を生成する。

＜判定部２０２０による関連度の利用＞
　人物同士について算出された関連度は、それらの人物の対応付けの優先度（図７の優先度２０６）として利用されてもよい。この場合、第１人物と対応づけられた複数の人物が、第１人物との関連度が高い順に第２人物として扱われるようになる。

＜ハードウエア構成の例＞
　実施形態２の情報処理装置２０００を実現する計算機のハードウエア構成は、実施形態１と同様に、例えば図４によって表される。ただし、本実施形態の情報処理装置２０００を実現する計算機１０００のストレージデバイス１０８０には、本実施形態の情報処理装置２０００の機能を実現するプログラムモジュールがさらに記憶される。

＜作用効果＞
　本実施形態の情報処理装置２０００によれば、人物の属性値を利用して算出される人物同士の関連度を利用して、人物同士の対応付けが決定される。このようにすることで、関連度合いが高い人物同士が一緒に休憩する蓋然性を高くすることができる。

［実施形態３］
　図９は実施形態３の情報処理装置２０００の機能構成を例示する図である。以下で説明する事項を除き、実施形態３の情報処理装置２０００は、実施形態２の情報処理装置２０００と同様の機能を有する。

　これまで説明したように、情報処理装置２０００は、対応づけられた人物が一緒に休憩する蓋然性を高めるように休憩通知を行う。しかしながら、それらの人物が一緒に休憩することが、必ずしも適しているとは限らない。例えば、情報処理装置２０００からの休憩通知を契機に或る人物同士が一緒に休憩をしたものの、会話が盛り上がらなかったとする。この場合、これらの人物は一緒に休憩することにあまり適していないと考えられる。また、情報処理装置２０００からの休憩通知を受けた第１人物が休憩場所に行かないこともある。この場合、第１人物が、休憩通知に示されていた第２人物と休憩をしたくないと考えた結果、休憩場所に行かなかった可能性がある。一方で、情報処理装置２０００からの休憩通知を契機に或る人物同士が一緒に休憩した結果、会話が非常に盛り上がるなど、それらの人物が一緒に休憩する機会をさらに増やすことが好適なこともありうる。

　そこで実施形態３の情報処理装置２０００はフィードバック部２０８０を有する。フィードバック部２０８０は、第１人物と第２人物とについて所定条件が満たされたことを契機に休憩通知が行われた後の状況に基づいて、その第１人物と第２人物との対応付けの優先度を更新する。

　例えばフィードバック部２０８０は、通知部２０４０によって第１人物に対して休憩通知が行われた後、休憩場所における第１人物と第２人物との会話の盛り上がりを表す指標値を算出する。例えばフィードバック部２０８０は、休憩場所に設けられた音圧センサの検出値を利用して、第１人物と第２人物が休憩場所に滞在している期間における会話量（会話が行われた時間の長さ）を算出し、この会話量を指標値として利用する。その他にも例えば、フィードバック部２０８０は、第１人物と第２人物の双方が休憩場所に滞在した時間を算出し、この時間を指標値として利用してもよい。

　フィードバック部２０８０は、前述した指標値を利用して、第１人物と第２人物の対応付けの優先度を更新する。例えばフィードバック部２０８０は、基準値に対する指標値の大きさ（指標値／基準値）を優先度に掛けた値を、対応付け情報に示す新たな優先度とする。ここで、基準値は予め定めておく。

　その他にも例えば、指標値の大きさについてランクを設けておき、各ランクに対して優先度の補正率を定めておく。この場合、フィードバック部２０８０は、第１人物と第２人物とについて得られた指標値のランクを特定し、そのランクに対応づけられている補正率を優先度に掛けることで、新たな優先度を算出する。

＜ハードウエア構成の例＞
　実施形態３の情報処理装置２０００を実現する計算機のハードウエア構成は、実施形態１と同様に、例えば図４によって表される。ただし、本実施形態の情報処理装置２０００を実現する計算機１０００のストレージデバイス１０８０には、本実施形態の情報処理装置２０００の機能を実現するプログラムモジュールがさらに記憶される。

＜作用効果＞
　本実施形態の情報処理装置２０００によれば、第１人物と第２人物とについて所定条件が満たされたことを契機に休憩通知が行われた後の状況に基づいて、その第１人物と第２人物との対応付けの優先度が更新される。こうすることにより、一緒に休憩することが適した人物同士をより高い精度で対応付け、それらの人物が一緒に休憩する蓋然性を高めることができる。

　以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態を組み合わせた構成や、上記以外の様々な構成を採用することもできる。

　上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
１．　第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において前記第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、前記第１人物の状況情報と前記第２人物の状況情報を用いて、前記第１人物と前記第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも前記第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知手段と、を有する情報処理装置。
２．　前記所定条件は、前記第１人物の状況が休憩に適しており、なおかつ前記第２人物が休憩場所に滞在しているという条件であり、
　前記判定手段は、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する、１．に記載の情報処理装置。
３．　前記所定条件は、前記第１人物及び前記第２人物の双方の状況が休憩に適していることであり、
　前記判定手段は、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、１．に記載の情報処理装置。
４．　前記第１人物及び前記第２人物について所定条件が満たされている場合、前記通知手段は、前記第１人物及び前記第２人物それぞれに対して前記通知を行う、３．に記載の情報処理装置。
５．　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記通知手段は、前記第１人物と対応づけられておりなおかつ休憩に適した状態にある第２人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度の高さに基づいて、それら複数の第２人物の中から、前記通知を行う前記第２人物を決定し、前記決定した第２人物に対して前記通知を行う、４．に記載の情報処理装置。
６．　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記判定手段は、前記第１人物と対応づけられている人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度が高い人物から順に前記第２人物として扱う、１．乃至５．いずれか一つに記載の情報処理装置。
７．　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされていることに応じて前記通知が行われた後の状況に基づいて、前記第１人物と前記第２人物との対応づけの優先度を更新するフィードバック手段を有する、５．又は６．に記載の情報処理装置。
８．　人物の１つ以上の属性について属性値を示す属性情報を複数の人物それぞれについて取得し、取得した前記属性情報を用いて前記対応付け情報を生成する生成手段を有する、１．乃至７．いずれか一つに記載の情報処理装置。
９．　前記生成手段は、複数の前記人物それぞれの属性値を用いて、人物同士の関連度を算出し、前記関連度が所定値以上である人物同士を対応づけた前記対応付け情報を生成する、８．に記載の情報処理装置。
１０．　加速度センサが設けられた飲料容器が、人物に対して対応づけられており、
　前記判定手段は、人物に対応づけられている前記飲料容器の前記加速度センサの検出結果に基づいてその飲料容器の傾きを特定し、前記特定された傾きに基づいてその人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、１．乃至９．いずれか一つに記載の情報処理装置。

１１．　コンピュータによって実行させる制御方法であって、
　第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において前記第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、前記第１人物の状況情報と前記第２人物の状況情報を用いて、前記第１人物と前記第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも前記第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知ステップと、を有する制御方法。
１２．　前記所定条件は、前記第１人物の状況が休憩に適しており、なおかつ前記第２人物が休憩場所に滞在しているという条件であり、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する、１１．に記載の制御方法。
１３．　前記所定条件は、前記第１人物及び前記第２人物の双方の状況が休憩に適していることであり、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、１１．に記載の制御方法。
１４．　前記第１人物及び前記第２人物について所定条件が満たされている場合、前記通知ステップにおいて、前記第１人物及び前記第２人物それぞれに対して前記通知を行う、１３．に記載の制御方法。
１５．　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記通知ステップにおいて、前記第１人物と対応づけられておりなおかつ休憩に適した状態にある第２人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度の高さに基づいて、それら複数の第２人物の中から、前記通知を行う前記第２人物を決定し、前記決定した第２人物に対して前記通知を行う、１４．に記載の制御方法。
１６．　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物と対応づけられている人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度が高い人物から順に前記第２人物として扱う、１１．乃至１５．いずれか一つに記載の制御方法。
１７．　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされていることに応じて前記通知が行われた後の状況に基づいて、前記第１人物と前記第２人物との対応づけの優先度を更新するフィードバックステップを有する、１５．又は１６．に記載の制御方法。
１８．　人物の１つ以上の属性について属性値を示す属性情報を複数の人物それぞれについて取得し、取得した前記属性情報を用いて前記対応付け情報を生成する生成ステップを有する、１１．乃至１７．いずれか一つに記載の制御方法。
１９．　前記生成ステップにおいて、複数の前記人物それぞれの属性値を用いて、人物同士の関連度を算出し、前記関連度が所定値以上である人物同士を対応づけた前記対応付け情報を生成する、１８．に記載の制御方法。
２０．　加速度センサが設けられた飲料容器が、人物に対して対応づけられており、
　前記判定ステップにおいて、人物に対応づけられている前記飲料容器の前記加速度センサの検出結果に基づいてその飲料容器の傾きを特定し、前記特定された傾きに基づいてその人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、１１．乃至１９．いずれか一つに記載の制御方法。

２１．　１１．乃至２０．いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。

　この出願は、２０１７年１０月１９日に出願された日本出願特願２０１７－２０２３９３号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims

　第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において前記第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、前記第１人物の状況情報と前記第２人物の状況情報を用いて、前記第１人物と前記第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも前記第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知手段と、を有する情報処理装置。
　前記所定条件は、前記第１人物の状況が休憩に適しており、なおかつ前記第２人物が休憩場所に滞在しているという条件であり、
　前記判定手段は、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記所定条件は、前記第１人物及び前記第２人物の双方の状況が休憩に適していることであり、
　前記判定手段は、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記第１人物及び前記第２人物について所定条件が満たされている場合、前記通知手段は、前記第１人物及び前記第２人物それぞれに対して前記通知を行う、請求項３に記載の情報処理装置。
　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記通知手段は、前記第１人物と対応づけられておりなおかつ休憩に適した状態にある第２人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度の高さに基づいて、それら複数の第２人物の中から、前記通知を行う前記第２人物を決定し、前記決定した第２人物に対して前記通知を行う、請求項４に記載の情報処理装置。
　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記判定手段は、前記第１人物と対応づけられている人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度が高い人物から順に前記第２人物として扱う、請求項１乃至５いずれか一項に記載の情報処理装置。
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされていることに応じて前記通知が行われた後の状況に基づいて、前記第１人物と前記第２人物との対応づけの優先度を更新するフィードバック手段を有する、請求項５又は６に記載の情報処理装置。
　人物の１つ以上の属性について属性値を示す属性情報を複数の人物それぞれについて取得し、取得した前記属性情報を用いて前記対応付け情報を生成する生成手段を有する、請求項１乃至７いずれか一項に記載の情報処理装置。
　前記生成手段は、複数の前記人物それぞれの属性値を用いて、人物同士の関連度を算出し、前記関連度が所定値以上である人物同士を対応づけた前記対応付け情報を生成する、請求項８に記載の情報処理装置。
　加速度センサが設けられた飲料容器が、人物に対して対応づけられており、
　前記判定手段は、人物に対応づけられている前記飲料容器の前記加速度センサの検出結果に基づいてその飲料容器の傾きを特定し、前記特定された傾きに基づいてその人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、請求項１乃至９いずれか一項に記載の情報処理装置。
　コンピュータによって実行させる制御方法であって、
　第１人物と、人物同士を対応づける対応付け情報において前記第１人物と対応づけられている第２人物とについて、人物の状況を表す状況情報を取得し、前記第１人物の状況情報と前記第２人物の状況情報を用いて、前記第１人物と前記第２人物の状況に関する所定条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされている場合に、少なくとも前記第１人物に対して休憩を促す通知を行う通知ステップと、を有する制御方法。
　前記所定条件は、前記第１人物の状況が休憩に適しており、なおかつ前記第２人物が休憩場所に滞在しているという条件であり、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物が休憩場所に滞在しているか否かを判定する、請求項１１に記載の制御方法。
　前記所定条件は、前記第１人物及び前記第２人物の双方の状況が休憩に適していることであり、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物の状況情報を用いて、前記第１人物の状況が休憩に適しているか否かを判定し、前記第２人物の状況情報を用いて、前記第２人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、請求項１１に記載の制御方法。
　前記第１人物及び前記第２人物について所定条件が満たされている場合、前記通知ステップにおいて、前記第１人物及び前記第２人物それぞれに対して前記通知を行う、請求項１３に記載の制御方法。
　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記通知ステップにおいて、前記第１人物と対応づけられておりなおかつ休憩に適した状態にある第２人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度の高さに基づいて、それら複数の第２人物の中から、前記通知を行う前記第２人物を決定し、前記決定した第２人物に対して前記通知を行う、請求項１４に記載の制御方法。
　前記対応付け情報は、人物同士の対応付けについて優先度を示しており、
　前記判定ステップにおいて、前記第１人物と対応づけられている人物が複数存在する場合、前記第１人物との対応付けの優先度が高い人物から順に前記第２人物として扱う、請求項１１乃至１５いずれか一項に記載の制御方法。
　前記第１人物と前記第２人物とに関する所定条件が満たされていることに応じて前記通知が行われた後の状況に基づいて、前記第１人物と前記第２人物との対応づけの優先度を更新するフィードバックステップを有する、請求項１５又は１６に記載の制御方法。
　人物の１つ以上の属性について属性値を示す属性情報を複数の人物それぞれについて取得し、取得した前記属性情報を用いて前記対応付け情報を生成する生成ステップを有する、請求項１１乃至１７いずれか一項に記載の制御方法。
　前記生成ステップにおいて、複数の前記人物それぞれの属性値を用いて、人物同士の関連度を算出し、前記関連度が所定値以上である人物同士を対応づけた前記対応付け情報を生成する、請求項１８に記載の制御方法。
　加速度センサが設けられた飲料容器が、人物に対して対応づけられており、
　前記判定ステップにおいて、人物に対応づけられている前記飲料容器の前記加速度センサの検出結果に基づいてその飲料容器の傾きを特定し、前記特定された傾きに基づいてその人物の状況が休憩に適しているか否かを判定する、請求項１１乃至１９いずれか一項に記載の制御方法。
　請求項１１乃至２０いずれか一項に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。