JP6257300B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつにおけるウエスト部開口端やレッグ部開口端は、一般に直線状又は緩やかな曲線状を描いている。このような形状のウエスト部開口端やレッグ部開口端を有する使い捨ておむつは、これを装着するときに着用者の脚がウエスト部開口端やレッグ部開口端に引っ掛かって装着しづらい場合がある。また、おむつを着用した後、ウエストギャザーやレッグギャザーの収縮力に起因してこれらのギャザーの跡が皮膚に残りやすい。更に、ウエスト部開口端やレッグ部開口端は、使用者の目を引く部位であるところ、それらの部位が単調な直線状や曲線状である場合、デザイン性に乏しく下着様の外観の印象を与えづらい。
使い捨ておむつにおけるウエスト部開口端やレッグ部開口端の形状に関しては、例えば特許文献1及び2に関連する記載がある。具体的には、特許文献1には、レッグ開口部の周縁部に、使い捨ておむつの外面を形成するシート材が、該おむつの内面側に折り返されて形成された折り返し部を有しており、該折り返し部の先端縁の内外に跨るようにカバー部材を積層することが記載されている。折り返し部が伸長性に劣るものである場合等には、折り返し部に複数の切れ目を入れた後に折り返してもよいことが同文献には記載されている。このように、同文献に記載のおむつにおいては、レッグ部開口端に複数の切れ目を入れることで、単調な曲線状形状と異なる形状の輪郭が現れる。しかし、切れ目を入れた部分は内側に折り返されてしまい、その結果生じる折り返し線は単調な曲線であり、その曲線形状は従来のおむつと変わるところはない。
特許文献2には、使い捨ておむつの脚周り開口部に、脚を挿入する際の目印となる脚周り用目印部を形成することが記載されている。この脚周り用目印部は、着用者の脚を視覚的な観点から脚周り開口部に挿入しやすくするためのものにとどまり、脚周り開口部に脚を挿入したときに、脚が引っ掛かりにくくするためのものではない。
使い捨ておむつと技術分野は異なるが、特許文献3には生理用ナプキンの幅方向の両側部に沿って外形線が波状をなすフリルを形成することが記載されている。このフリルは、ナプキンの装着時に股間部に感じる痛みや違和感を低減することを目的とするものであり、脚が引っ掛かりにくくするためのものではない。
特許文献4には、吸収性物品のサイドシートに、非エンボス部を包囲した形状に形成された包囲エンボスを複数設けることが記載されている。この包囲エンボスは、物品の外観の印象を高め得るものであり、物品の装着性を高めることは目的としていない。また、同文献に記載の吸収性物品は生理用ナプキンに主眼が置かれており、使い捨ておむつとは技術分野が相違している。
特開2007−167426号公報 特開2008−200410号公報 特開2003−111792号公報 特開2005−312695号公報
本発明の課題は、従来のおむつおよりも装着性に優れ、また下着様の外観を呈する使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、長手方向及びそれに直交する幅方向を有し、
長手方向の中央域に、着用時に着用者の股下に位置する股下部を備えるとともに、該股下部の長手方向の前後に位置し、かつ着用時に着用者の腹側及び背側にそれぞれ位置する腹側部及び背側部を備え、
腹側部及び背側部における長手方向の端部域に、幅方向に延びる端縁を有するとともに、股下部における幅方向の側部域に、長手方向に延びる側縁を有する使い捨ておむつにおいて、
前記端縁又は前記側縁が、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有する使い捨ておむつを提供するものである。
本発明によれば、装着時に脚が引っ掛かりにくく、また下着様の外観を呈し、おむつを着用することへの抵抗感を低減し得る使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開かつ伸長状態を模式的に示す平面図である。 図3は、図1に示すおむつの股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図である。 図4は、図1に示すおむつの別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図3相当図)である。 図5は、図1に示すおむつの更に別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図3相当図)である。 図6(a)ないし(c)は、図1に示すおむつのまた更に別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図3相当図)である。 図7(a)ないし(c)は、図1に示すおむつのまた更に別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図3相当図)である。 図8(a)は、図1に示すおむつの股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図であり、図8(b)は、図8(a)におけるb−b線断面図である。 図9(a)は、図1に示すおむつの別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図8(a)相当図)であり、図9(b)は、図9(a)におけるb−b線断面図(図8(b)相当図)である。 図10(a)及び(b)はそれぞれ、図1に示すおむつの別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図8(a)相当図)である。 図11(a)は、図1に示すおむつの更に別の実施形態における股下部での側部域の要部を拡大して示す模式図(図8(a)相当図)であり、図11(b)は、図11(a)におけるb−b線断面図(図8(b)相当図)である。 図12(a)及び(b)は、図1に示すおむつにおける股下部の側部域の要部を示す断面模式図であり、図12(c)は図12(a)におけるc−c線断面図である。 図13は、本発明の使い捨ておむつの別の実施形態としての展開型使い捨ておむつを、表面シート側から見た平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すように、吸収性本体2と、おむつ1の外面を形成する外装体3とを備え、前身頃F(腹側部1A)における外装体3の長手方向Xに沿う左右両側縁部A1,A1と後身頃R(背側部1B)における外装体3の長手方向Xに沿う左右両側縁部B1,B1とが接合されて一対のサイドシール部4,4、ウエスト開口部8及び一対のレッグ開口部9,9が形成されているパンツ型使い捨ておむつである。外装体3は、吸収性本体2の非肌当接面側に位置して該吸収性本体2を固定している。
おむつ1は、図3に示す如き展開かつ伸長状態の平面視において、着用者の前後方向に相当する長手方向Xとこれに直交する幅方向Yとを有している。おむつ1は、おむつ1の長手方向Xの中央域に位置し、かつ着用時に着用者の股下に位置する股下部1C、並びにその長手方向Xの前後に位置する腹側部1A及び背側部1Bに区分することができる。腹側部1Aは、おむつ1の着用時に着用者の腹側に位置するものであり、おむつ1の長手方向Xの一方の側に配置されている。背側部1Bは、おむつ1の着用時に着用者の背側に位置するものであり、長手方向Xの他方の側に配置されている。
外装体3は、腹側部1Aから股下部1Cを経て、背側部に至るまでの連続した単一のシートを含んで構成される。この単一のシートは、後述する外層シート31及び内層シート32である。股下部1Cにおける外装体3は、その長手方向Xに沿う左右両側縁部にレッグ開口部9,9形成用の凹欠部が形成されている。また、おむつ1は、図2に示すように、おむつ1を長手方向Xに前後に二等分する幅方向中心線CLを境にして、前身頃Fと後身頃Rとに区分することができる。
本明細書において、肌当接面は、おむつ1又はその構成部材(例えば吸収性本体)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、おむつ1又はその構成部材における、着用時に着用者の肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。おむつ1において、長手方向Xは、おむつ1又はその構成部材である吸収性本体2の長辺に沿う方向(長手方向)に一致し、幅方向Yは、おむつ1又はその構成部材である吸収性本体2の幅方向に一致する。
吸収性本体2は、図2に示すように、一方向(長手方向X)が相対的に長い縦長の形状を有しており、肌当接面を形成する表面シート2aと、非肌当接面を形成する裏面シート2bと、これら両シート間に介在配置された液保持性の吸収体2cとを具備する。吸収体2cは、長手方向Xと同方向に長い形状を有している。吸収性本体2は、その長手方向を、展開かつ伸長状態におけるおむつ1の長手方向Xに一致させて、外装体3の中央部に公知の接合手段(接着剤等)により接合されている。ここで、展開かつ伸長状態とは、サイドシール部を引き剥がして、おむつを展開状態とし、その展開状態のおむつを、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態をいう。
外装体3は、図2に示すように、おむつ1の外面(外装体3の非肌当接面)を形成する外層シート31と、該外層シート31の内面側に配され、おむつ1の内面(外装体3の肌当接面)を形成する内層シート32とを有している。両シート31,32の間には、接着剤により固定された複数本の糸状又は帯状のウエスト部弾性部材5が伸長状態で配置されている。ウエスト部弾性部材5は、幅方向Yに延びている。ウエスト部弾性部材5は、腹側部1A及び背側部1Bにおける長手方向Xの端部域1Ae,1Beに配されている。それによって腹側部1A及び背側部1Bの端部域1Ae,1Beは、幅方向Yに沿って伸縮可能になり、ウエストギャザーが形成される。端部域1Ae,1Beは、端縁1At,1Btを含み、かつ該端縁1At,1Btから長手方向Yの内方に向けて所定の距離までの領域を包含する。例えば、腹側部1A及び背側部1Bの端縁1At,1Btと、吸収性本体2の前後端縁との間の領域は、端部域1Ae,1Beに含まれる。
外装体3の長手方向Xの中央域、すなわち股下部1Cにおける幅方向Yの左右に位置する側部域1Cs,1Csは、該外装体3を構成する2枚のシートである外層シート31及び内層シート32から構成されている。側部域1Cs,1Csは、股下部1Cにおいて長手方向Yに延びる側縁1Ct,1Ctを含んでいる。また側部域1Cs,1Csは、側縁1Ctと、吸収性本体2において長手方向に延びる左右の側縁との間に位置している。側部域1Csには、外層シート31及び内層シート32に挟まれ、かつ接着剤によってこれらのシートに固定された複数本の糸状又は帯状のレッグ部弾性部材7が伸長状態で配置されている。レッグ部弾性部材7は、側縁1Ctの曲線形状に沿って延びている。レッグ部弾性部材7を配置することで、おむつ1の股下部1Cにおける側部域1Csには、レッグギャザーが形成される。
外装体3(外層シート31、内層シート32)は、樹脂材を含み、該樹脂材を主成分として形成されている。外装体3(外層シート31、内層シート32)の一例として、樹脂材としてポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の熱融着性の合成樹脂を含み、不織布、フィルム、不織布とフィルムとのラミネートシート等からなるものが挙げられる。不織布としては、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。
おむつ1は、その肌対向面側、すなわち吸収性本体2が配置されている側において、該吸収性本体2の長手方向Xの前後の端部域が被覆シート33によって被覆されている。被覆シート33は、その長手方向Xにおける一方の端縁を、外装体3の端縁1At,1Btと一致させ、かつ他方の端縁が、吸収性本体2の端縁よりも長手方向Xの内方に位置するように配置されている。また、被覆シート33の幅方向Yに沿う長さは、外装体3の幅方向Yに沿う長さと等しくなっている。したがって、外装体3の一部をなす腹側部1A及び背側部1Bにおいては、それらの長手方向Xの端部域1Ae,1Beが、外層シート31と内層シート32と被覆シート33との積層構造から構成されている。
おむつ1における一対のサイドシール部4,4は、図1及び図2に示すように、ウエスト開口部8とレッグ開口部9との間の全長にわたって連続して形成されている。サイドシール部4,4は、外装体3を構成する複数枚のシート(外層シート31、内層シート32)の縁部が重なった状態で、それらのシートの構成樹脂が溶融固化して形成されている。あるいは接着剤による接着で形成されている。
図3には、おむつ1の側縁1Ctを含む側部域1Csの要部拡大図が示されている。側縁1Ctは、同図に示すとおり、山形の滑らかな曲線50からなる幾何学的な形状の反復単位51が、長手方向Xに沿って複数繰り返されてなる繰り返し形状となっている。この山形の曲線50は、略放物線の形状をしている。山形の曲線50からなる反復単位51の繰り返し形状は、同図に示すとおり、滑らかな頂部50a及び滑らかな谷部50bを有する波形形状となる。この波形形状は、側部域1Csの側縁1Ctの全長にわたって形成されている。見方を変えると、側部域1Csは、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に突出した突出部52を反復単位領域53(図3中、ハッチングで示す領域)が、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に複数繰り返されて構成されている。1つの反復単位領域53を構成する突出部52は、その輪郭線、すなわち側縁1Ctが、該側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に、対称線Lを有する形状となっている。
側縁1Ctが、上述した幾何学的な形状の反復単位51の繰り返し形状になっていることで、本実施形態のおむつ1を装着するときに、レッグ開口部9内に脚を挿入しやすくなり、挿入時に脚が側部域1Csに引っ掛かりづらくなる。また、このような繰り返し形状の側縁1Ctによって、レッグ部弾性部材7の収縮力が分散しやすくなり、着用者の脚にレッグギャザーの跡がつきづらくなる。更に、波形の連続形状の側縁は、デザイン的におむつ1を下着様に見せる効果も有する。したがって高月齢児及びその母親、あるいは要介護者のおむつへの抵抗感を低減させることができる。その上、装飾感の高い形状である波形の連続形状の側縁によって、「おしゃれ」、「きれい」あるいは「かわいい」などの好印象を使用者に与えるので、装着する本人はもとより、装着させる母親や介護者に視覚的な楽しみを与える。
上述の有利な効果を一層顕著なものにする観点から、山形の曲線50の高低差である頂部50aと谷部50bとの間の距離は、3mm以上、特に5mm以上とすることが好ましく、20mm以下、特に15mm以下とすることが好ましい。例えば山形の曲線50の高低差は、3mm以上20mm以下が好ましく、5mm以上15mm以下が更に好ましい。
同様の観点から、反復単位51の長手方向Xにわたる長さ、換言すれば反復単位51の1周期長は、10mm以上、特に15mm以上とすることが好ましく、50mm以下、特に40mm以下とすることが好ましい。例えば反復単位51の長手方向Xにわたる長の高低差は、10mm以上50mm以下が好ましく、15mm以上40mm以下が更に好ましい。
図4には、側縁1Ctの別の実施形態が示されている。同図に示す側縁1Ctは、図3に示す側縁1Ctと同様に、曲線50からなる幾何学的な形状の反復単位51が、長手方向Xに沿って複数繰り返されてなる繰り返し形状となっている。ただし本実施形態においては、曲線50の種類が図3に示す実施形態と相違している。本実施形態の曲線50は、円弧形状となっている。ここで言う円弧とは、真円の円弧だけでなく、楕円形の円弧も含む広い概念である。円弧形状の曲線50は、円弧の2つの端点が反復単位50の始点及び終点となっている。そして2つの端点を結ぶ直線の長さが反復単位50の長手方向Xにわたる長さとなる。また円弧の高低差は、2つの端点を結ぶ直線と直交する直線と円弧との距離の最大値となる。円弧の2つの端点を結ぶ直線の長さ、及び円弧の高低差の値は、図3に示す実施形態と同様とすることができる。
図4に示す実施形態においても、側部域1Csは、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に突出した突出部52からなる反復単位領域53(図4中、ハッチングで示す領域)が、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に複数繰り返されて構成されている。1つの反復単位領域53を構成する突出部52は、その輪郭線、すなわち側縁1Ctが、該側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に、対称線Lを有する形状となっている。
図5には、これまで実施形態と異なる形状の側縁1Ctを有する側部域1Csが示されている。これまで説明してきた実施形態の側縁1Ctは曲線のみからなる反復単位51の繰り返しから構成されていたが、図5に示す実施形態の側縁1Ctは直線のみからなる反復単位51の繰り返しから構成されている。1つの反復単位51は、異なる複数の種類の直線の組み合わせからなる幾何学的なジグザグ形状をしている。
直線の組み合わせからなる幾何学的なジグザグ形状においては、該直線は、おむつ1の長手方向Xに対して第1の方向D1に傾斜する第1直線群を有している。また、ジグザグ形状の直線は、第2の方向D2に傾斜する第2直線群を有している。第1の方向D1と第2の方向D2とは、おむつ1の幅方向Yに関して対称の角度をなしている。第1直線群は、長さの異なる3種類の直線である直線L1a,L1b,L1cからなる。一方、第2直線群は、長さの異なる3種類の直線である直線L2a,L2b,L2cからなる。そして直線の組み合わせからなる幾何学的なジグザグ形状は、L1a,L2c,L1b,L2c,L1a,L2a,L1c,L2b,L1c,L2aの順で直線が連なることで形成されている。
図5に示す実施形態においては、側部域1Csは、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に突出した突出部52からなる反復単位領域53(図5中、ハッチングで示す領域)が、側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に複数繰り返されて構成されている。1つの反復単位領域53を構成する突出部52は、長手方向Xに沿って底辺が延びる二等辺三角形部分52aと、該二等辺三角形部分52aの各斜辺と辺を共通にする平行四辺形部分52bとから構成されている。そして突出部52は、その輪郭線、すなわち側縁1Ctが、該側縁1Ctの延びる方向と直交する方向に、対称線Lを有する形状となっている。
以上、図3ないし図5に示す実施形態では、側縁1Ctは、曲線のみからなるか、又は直線のみからなる反復単位が複数繰り返された形状を有していたが、これに代えて、直線と曲線とを組み合わせた幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有していてもよい。
以上の実施形態は、股下部1Cの側部域1Csに関するものであったが、本発明においては、腹側部1A及び背側部1Bのうちのいずれか一方又は双方に関し、これらの部位における長手方向Xの端部域1Ae,1Beの端縁1At,1Btが、図1及び図2に示すとおり、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有していてもよい。具体的な反復単位の形状は、上述した図3ないし図5に示す実施形態と同様とすることができる。腹側部1A及び/又は背側部1Bの端縁1At,1Btをこのような形状とすることで、側縁1Ctを同様の形状にした場合に奏される効果と同様の効果が奏される。
図6(a)ないし(c)には、これまで説明してきた図3ないし図5に示す実施形態の変形例が示されている。図6(a)ないし(c)に示す実施形態では、側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離を置いて開孔54が形成されている。そして、上述した反復単位51と開孔54との組み合わせからなる反復単位領域55(図6中、ハッチングで示す領域)が複数繰り返されて、側部域1Csが形成されている。1つの反復単位51に含まれる開孔54の数は1個でもよく、あるいは2個以上でもよい。また1つの反復単位51に含まれる開孔54は、2種類以上の異なるものであってもよい。例えば図6(b)では直径の異なる大小2種類の円形の開孔54を採用している。更に開孔54の形状は、図6(a)及び(b)に示すとおり円形でもよく、あるいは図6(c)に示すとおり四角形でもよい。
反復単位51と開孔54とのデザイン上の一体感を向上させる観点から、開孔54は、反復単位51における対称線Lに対して対称の位置に、かつ対称の形で形成されていることが好ましい。
開孔54は、側部域1Csを構成するシートに熱を付与して溶融させて形成することが好ましい。側部域1Csが複数枚のシートの積層構造から構成されている場合には、複数枚の該シートどうしを融着させるとともに、その融着を利用してシート間に穿孔を行い、開孔54を形成することが好ましい。
図6(a)ないし(c)に示す構成を採用することで、側部域1Csがレース様の外観を呈し、おむつ1が一層下着様の外観を呈する。また、側部域1Csが長手方向Xに沿って伸長したときに、伸長に起因するシートの歪みを開孔54が吸収するので、容易に伸長を行うことができる。その結果、レッグ開口部9に脚を挿入するときに、脚の引っ掛かりが一層起こりづらくなり、またレッグギャザーの跡が一層つきにくくなる。
図6(a)ないし(c)では、反復単位51と開孔54との組み合わせからなる反復単位領域55を採用したが、これに代えて図7(a)ないし(c)では、反復単位51とエンボス加工部56との組み合わせからなる反復単位領域55を採用している。詳細には、側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離を置いてエンボス加工部56を形成する。そして、上述した反復単位51とエンボス加工部56との組み合わせからなる反復単位領域55(図7中、ハッチングで示す領域)が複数繰り返されて、側部域1Csが形成されている。このような構成を採用することで、上述した図6(a)ないし(c)に示す実施形態と同様の効果が奏される。特にエンボス加工部56は、側部域1Csにおける他の部位に比べて半透明になっていることから、該側部域1Csは一層レース様の外観を呈する。
1つの反復単位51に含まれるエンボス加工部56の数は1個でもよく、あるいは2個以上でもよい。また1つの反復単位51に含まれるエンボス加工部56は、2種類以上の異なるものであってもよい。例えば図7(b)では直径の異なる大小2種類の円形のエンボス加工部56を採用している。更にエンボス加工部56の形状は、図7(a)及び(b)に示すとおり円形でもよく、あるいは図7(c)に示すとおり四角形でもよい。
反復単位51とエンボス加工部56とのデザイン上の一体感を向上させる観点から、エンボス加工部56は、反復単位51における対称線Lに対して対称の位置に、かつ対称の形で形成されていることが好ましい。
エンボス加工部56は、側部域1Csを構成するシートに熱を付与して溶融させて形成することが好ましい。側部域1Csが複数枚のシートの積層構造から構成されている場合には、複数枚の該シートどうしを融着させるとともに、その融着を利用して樹脂をフィルム化させて半透明にしてエンボス加工部56を形成することが好ましい。
図6及び図7に係る実施形態は、股下部1Cの側部域1Csに関するものであったが、本発明においては、腹側部1A及び背側部1Bのうちのいずれか一方又は双方に関し、これらの部位における長手方向Xの端部域1Ae,1Beを、反復単位51と開孔54との組み合わせ、又は反復単位51とエンボス加工部との組み合わせからなる反復単位領域55を複数繰り返すことで形成してもよい。具体的な反復単位領域55の形状は、上述した図6及び図7に示す実施形態と同様とすることができる。端部域1Ae,1Beをこのような形状とすることで、側部域1Csを同様の形状にした場合に奏される効果と同様の効果が奏される。
図8(a)には、図1及び図2に示すおむつ1の側部域1Csの要部拡大図が示されている。図8(b)は図(a)におけるb−b線断面図である。先に述べたとおり、側部域1Csは複数枚のシートの積層構造から構成されている。また、側部域1Csにおける側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離を隔てた位置には、長手方向Xに延びる弾性部材7が、複数枚の前記シートの間、具体的には外装シート31と内層シート32との間に配されている。そして、側縁1Ctと弾性部材7との間において、該弾性部材7を挟む2枚のシートである外層シート31と内層シート32とが融着して接合されている。この接合によって接合部57が形成されている。接合部57は、シートを構成する樹脂が溶融し固化することで形成された部位であり、非開孔状態になっている。
接合部57は、側縁1Ctと弾性部材7との間において、長手方向Xに沿って所定の間隔を置いて不連続に形成されている。尤も、接合部57は不連続に形成されていることを要せず、側縁1Ctと弾性部材7との間において、長手方向Xに沿って連続に形成されていてもよい。接合部57が不連続に形成されている場合には、反復単位51と接合部57との組み合わせからなるデザイン上の一体感が高まるように接合部57の配置位置を調整することが好ましい。例えば反復単位51が、先に述べたとおり、幅方向Yに沿った対称線Lに関して対称形である場合には、接合部57も該対称線Lに関して対称となるように、1つの反復単位51中に1個又は2個以上配置されることが好ましい。接合部57は、シートを構成する樹脂が溶融し固化することで形成されれば、エンボス加工、レーザー加工、超音波加工等どのような方法で形成してもよいが、エンボス加工によるものが好ましい。
側縁1Ctと弾性部材7との間において、外層シート31と内層シート32とを接合部57において接合することで、おむつ1の着用するとき、あるいは着用状態において、弾性部材7に収縮力が作用した場合であっても、該弾性部材7が、側縁1Ctを越えておむつ1の外側にはみ出すことが、接合部57によって阻止されるという利点が生じる。弾性部材7は、一般にホットメルト粘着剤等の接着剤を用いて、それを挟持するシートに接合されているところ、該接着剤を利用して外層シート31と内層シート32も接合しようとすると、接着剤を高坪量で施す必要があることから、側部域1Csでの通気性が損なわれる傾向にある。また側部域1Csの風合いが低下する傾向にある。これに対して、接合部57のように融着によって外層シート31と内層シート32とを接合することで、多量の接着剤を用いる必要がなく、これらの不都合が生じることを防止することができる。特に、融着による接合部57の形成を不連続にすることで、通気性の低下が一層効果的に防止されるとともに、風合いの低下も一層効果的に防止される。
図9(a)及び(b)に示す実施形態は、図8(a)及び(b)に示す実施形態において、接合部57の形成位置を変更した例である。具体的には、側部域1Csに複数本配されている弾性部材7,7の間において、該弾性部材7を挟む2枚のシートである外層シート31と内層シート32とが融着して接合されて、接合部57が形成されている。隣り合う弾性部材7,7間に接合部57を設けることの利点は次のとおりである。複数本の弾性部材7,7が、側縁1Ctに沿って湾曲形状で側部域1Csに配されている場合、幅方向Yの内方に位置するものほど湾曲の曲率が高くなる。つまり、側部域1Csを伸長させたときにより大きな収縮力が作用する。その大きな収縮力に起因して、幅方向の内方に位置する弾性部材7が、これを固定している外層シート31及び内層シート32から剥離して、それよりも幅方向Yの外方側に位置する別の弾性部材7に近接し、2本の弾性部材7が見かけ上1本の状態となり、伸長応力が見かけ上高くなる。その結果、着用者の脚にレッグギャザーの締め付け跡がつきやすくなるという不都合が生じることがある。これに対して、隣り合う弾性部材7,7の間に接合部57を形成することで、幅方向Yの内方に位置する弾性部材7が外層シート31及び内層シート32から剥離したとしても、該弾性部材7が、それよりも幅方向Yの外方側に位置する別の弾性部材7に近接することが接合部57によって阻止される。その結果、着用者の脚にレッグギャザーの締め付け跡がつきにくくなる。しかも、多量の接着剤を用いて弾性部材7を外層シート31と内層シート32との間に接合固定する必要がないので、側部域1Csの通気性や風合いが損なわれにくい。
図9(a)及び図9(b)に示す実施形態では、接合部57は、隣り合う2本の弾性部材7,7との間において、長手方向Xに沿って所定の間隔を置いて不連続に形成されている。尤も、接合部57は不連続に形成されていることを要せず、長手方向Xに沿って連続に形成されていてもよい。接合部57が不連続に形成されている場合には、反復単位51と接合部57との組み合わせからなるデザイン上の一体感が高まるように、図8(a)及び図8(b)に示す実施形態で述べたとおりの配置を採用することが好ましい。
図8及び図9に示す実施形態では、側縁1Ctと弾性部材7との間や、隣り合う2本の弾性部材7の間に接合部57を形成したが、これに代えて、図10(a)及び(b)に示すように、開孔58を形成してもよい。詳細には、図10(a)に示すとおり、側縁1Ctと弾性部材7との間において、複数枚のシートを貫通する開孔58を、該シートどうしの融着によって形成することができる。あるいは、図10(b)に示すとおり、複数の弾性部材7,7の間において、複数枚のシートを貫通する開孔58を、該シートどうしの融着によって形成することができる。開孔58は、側部域1Csを構成するシート、具体的には外層シート31及び内層シート32に熱を付与して、これらのシートを融着させるとともに、その融着を利用してシート間に穿孔を行うことで形成される。接合部57に代えて開孔58を形成すると、側部域1Csが長手方向Xに沿って伸長したときに、伸長に起因するシートの歪みを開孔58が吸収するので、容易に伸長を行うことができるという利点がある。また、その利点に起因して、レッグ開口部9に脚を挿入するときに、脚の引っ掛かりが一層起こりづらくなり、またレッグギャザーの跡が一層つきにくくなるという利点も生じる。
図11に示す実施形態では、側部域1Csにおける側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離を隔てた位置に複数本配された弾性部材7のうちの少なくとも1本について、該弾性部材7を挟む2枚のシートである外層シート31及び内層シート32が、該弾性部材7とともに融着して接合されている。弾性部材7は、外層シート31及び内層シート32に対してホットメルト粘着剤等の接着剤によって接合されているところ、この接合に加えて、融着によって両シート31,32と弾性部材7とが接合されていることで、弾性部材7に大きな収縮力が作用したときでも、該弾性部材が外層シート31及び内層シート32から剥離しづらくなる。
本実施形態においては、おむつ1の幅方向Yに間隔を置いて複数本配された弾性部材7のうち、幅方向Yの最も外方に位置する弾性部材7に対して、両シート31,32との融着を行っている。これに代えて又はこれに加えて、幅方向Yの最も外方に位置する弾性部材7以外の弾性部材7に対しても同様の融着を行うことができる。
本実施形態においても、図8ないし図10に示す実施形態と同様に、接合部57は、反復単位51との組み合わせからなるデザイン上の一体感が高まるように、配置位置を調整することが好ましい。例えば反復単位51が、先に述べたとおり、幅方向Yに沿った対称線Lに関して対称形である場合には、接合部57も該対称線Lに関して対称となるように、1つの反復単位51中に1個又は2個以上配置されることが好ましい。
次に上述した各実施形態においては、おむつ1の股下部1Cの左右の側部域1Csが外層シート31と内層シート32との2枚のシートの積層構造から構成されている。該側部域1Csにおいて長手方向Xに沿って延びる側縁1Ctは、図12に示すとおり、これら2枚のシートが融着してなる融着部40から構成されていてもよい。融着部40は、おむつ1の長手方向Xに沿って線状に連続して延びている。融着部40は、股下部1Cの左右の側部域1Csにおいて、股下部1Cと腹側部1Aとの境界の位置から、股下部1Cと背側部1Bとの境界の位置までにわたって形成されている。融着部40に断続部分は実質的に存在していない。融着部40は、側部域1Csを構成する複数枚のシート(外層シート31及び内層シート32)の縁部が重なった状態で、それらのシートの構成樹脂が溶融固化して形成されている。したがって融着部40は、これを構成するシートの樹脂がバルク状態になっているものである。バルク状態とは、融着部40を構成するシートである不織布の構成繊維が、溶融によって繊維状態であることを喪失して、塊状の樹脂になっている状態のことである。
側縁1Ctにおいては、外層シート31と内層シート32とが融着してなる融着部40が形成されていることで、おむつ1を着用するとき、あるいは着用状態において、弾性部材7に収縮力が作用した場合であっても、該弾性部材7が、側縁1Ctを越えておむつ1の外側にはみ出すことが、融着部40によって阻止されるという利点が生じる。弾性部材7は、一般にホットメルト粘着剤等の接着剤を用いて、それを挟持するシートに接合されているところ、該接着剤を利用して外層シート31と内層シート32も接合しようとすると、接着剤を高坪量で施す必要があることから、側部域1Csでの通気性が損なわれる傾向にある。また側部域1Csの風合いが低下する傾向にある。これに対して、融着部40のように融着によって外層シート31と内層シート32とを接合することで、多量の接着剤を用いる必要がなく、これらの不都合が生じることを防止することができる。特に、融着による融着部40が側縁1Ctに形成されることで、通気性の低下が一層効果的に防止されるとともに、風合いの低下も一層効果的に防止される。融着部40の形成の具体的な手段に特に制限はなく、当該技術分野でこれまで行われてきた方法と同様の方法を採用することができる。
以下の説明では、図12(b)に示すとおり、側縁1Ctを構成する融着部40において、側縁1Ctが延びる方向、すなわち長手方向Xと直交する断面において、幅方向Yに沿う長さを厚みTと定義し、また同図中、幅方向Yと直交する方向、すなわち外装体3の厚み方向である横方向Zに沿う長さを幅Wと定義する。そして融着部40はその厚みTが、該融着部40を構成する各シートの個々の厚みの総和、すなわち外層シート31,内層シート32及び被覆シート33それぞれの厚みの総和よりも小さくなっていることが好ましい。つまり、外層シート31のTaとし、内層シート32の厚みをTbとしたとき、T<Ta+Tbの関係が成り立っていることが好ましい。融着部40の厚みTと、該融着部40を構成するシートの厚みとがこのような関係になっていることで、融着に起因して側縁1Ctが硬くなることが効果的に防止され、該側縁1Ctを含む側部域1Csの風合いが良好になる。また、側部域1Csを着用者の脚周りに沿って伸縮させたときに、融着部40がその伸縮に呼応して変形可能になっている。換言すれば、側縁1Ctがレッグ部弾性部材7の伸縮に素早く追従するようになり、側縁1Ctの伸縮応答性が良好になる。
同様の観点から、融着部40の厚みTは、該融着部40を構成する各シートそれ自体の厚みよりも大きいことが好ましい。例えば融着部40の厚みTは、外層シート31の厚みTaよりも大きいことが好ましい。また、融着部40の厚みTは、内層シート32の厚みTbよりも大きいことが好ましい。融着部40の厚みTは、該融着部40を構成する個々のシートの厚みのいずれよりも大きいことが特に好ましいが、これに限られず、融着部40を構成する個々のシートのうちのいずれか一つのシートの厚みよりも大きければよい。
本発明において、融着部40の厚みTは、股下部1Cの外装体3から図12(a)及び(b)に示すとおりの断面を切り出し、切り出した断面をマイクロスコープ(KEYENCE社製 VHX−1000)によって観察することで測定する。切り出しは例えば剃刀を用いて行う。切り出しに先立ち、融着部40をコールドスプレーで冷却しておく。倍率は50倍〜200倍とする。そして観察像から厚みTを測定する。なお、後述する幅Wについても同様の方法で測定する。
一方、融着部40を構成する各シートの厚みTa,Tbは、次のようにして測定される。測定位置は、融着部40から幅方向Yの内方に1mm〜11mm離れた位置とする。この位置において、股下部1Cの外装体3からサンプルを切り出す。このサンプルを平板間に挟んで0.5cN/cm2の荷重を加える。この状態における平板間の距離を測定し、その値を厚みとする。サンプルは10mm×10mmの正方形状に切り出す。該寸法を切り出せない場合には、それになるべく近い寸法に切り出す。シート間が接着剤で接合されている場合には、溶剤を用いて接着剤を溶解させて各シートを分離させる。
融着部40の厚みT、及び該融着部40を構成する各シートの厚みの測定は、それぞれ、側縁1Ctに沿う方向の相異なる3か所の断面について行い、それらの測定値の平均値を各値とする。測定は0.01mmの単位まで行うことが好ましい。
融着部40の厚みTと、これを構成するシートの厚みとの関係は上述のとおりであるところ、融着部40の厚みTそれ自体の値は、0.1mm以上であることが好ましく、2.0mm以下、特に1.0mm以下であることが好ましい。例えば融着部40の厚みTは、0.1mm以上2.0mm以下であることが好ましく、0.1mm以上1.0mm以下であることが更に好ましい。融着部40の厚みTをこのような値に設定することで、該融着部40の接合強度を十分に高い値に保ちつつ、該融着部40の風合いを良好なものとすることができる。
融着部40からなる側縁1Ctの風合いを高める観点からは、該融着部40の厚みTと幅Wとの関係を調整することも有利である。具体的には、融着部40の厚みTに対する幅Wの比である幅W/厚みTの値が1以上、特に2以上であることが好ましい。幅W/厚みTの値は、7以下、特に4以下であることが好ましい。例えば幅W/厚みTの値は、1以上7以下、特に2以上4以下であることが好ましい。
融着部40の幅Wそれ自体の値は、0.2mm以上、特に0.25mm以上であることが好ましく、2mm以下、特に1.5mm以下であることが好ましい。例えば融着部40の幅Wは、0.2mm以上2mm以下であることが好ましく、0.25mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。
図12(a)及び(b)に示すとおり、外装体3の厚み方向に沿って融着部40を縦断面視した場合、該融着部40の外縁40aは、おむつ1の幅方向Yに沿う内方に向かって凸の弧状をなしている。融着部40は、外装体3の厚み方向(図12中、横方向Z)に沿った中央域の厚みが最も大きく、該中央域から側方に向かうに連れて厚みが漸次小さくなっている。このような形状を有する融着部40は、いわゆる三日月状又は半月状となっている(図12に示す融着部40は三日月状である。)。融着部40がこのような三日月状又は半月状に形成されていると、融着部40の横方向Zの両端部に存在する樹脂の量が中央域よりも少なくなるので、該融着部40を構成する各シートが本来有する柔軟性、肌触り感が損なわれ難くなる。また、融着部40の横方向Zの中央域には十分な量の樹脂が存在しているので、該融着部40は実用上十分な強度を有し、おむつ1の着用中に融着部40が破れる等の不都合が生じ難い。
以上の形態や寸法を有する融着部40は、例えばWO2013/172343号公報に記載されているレーザー光の照射によるシートの溶断によって好適に形成することができる。
図12(a)及び(b)に示すとおり、股下部1Cにおける側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離Dを隔てた位置に、長手方向X(図12中、紙面と直交する方向)に延びる複数のレッグ部弾性部材7が、外層シート31と内層シート32との間に挟まれて配されている。既に述べたとおり、弾性部材7は、接着剤によって外層シート31及び内層シート32に接合されている。したがって、接着部では、該弾性部材7を介して外層シート31と内層シート32とが固定されている。
図12(a)ないし(c)は、股下部1Cの側部域1Csにおける側縁1Ctに関してのものであったが、腹側部1A及び背側部1Bの端部域1Ae,1Beにおける端縁1At,1Btに関しても、これらの端縁At,1Btが、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有している場合には、該端縁At,1Btについても、図12(a)ないし(c)に関する説明が適用される。
以上のおむつ1は、本発明をパンツ型使い捨ておむつに適用した実施形態に関するものであったが、本発明は、パンツ型使い捨ておむつ以外の使い捨ておむつにも同様に適用できる。例えば図13に示すとおり、展開型の使い捨ておむつ1’における長手方向Xの中央域に位置する股下部1Cにおいて、幅方向Yの左右の側部域1Csの側縁1Ctを、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状とすることができる。
図13に示すおむつ1Aは、長手方向の中央域に股下部1Cを備えるとともに、該股下部1Cの長手方向の前後に位置する腹側部1A及び背側部1Bをそれぞれ備える。背側部1Bにおける左右両側部には、ファスニングテープFが取り付けられている。ファスニングテープFは、裏面シート2bにおける腹側部の外面に取り付けられたランディング部材(図示せず)に係止されるようになっている。おむつ1は、吸収体2cを有している。吸収体2cは、表面シート2aと裏面シート2bとの間に配置されている。裏面シート2bは、おむつ1Aの非肌対向面をなしている。一方、おむつ1の肌対向面は、表面シート2c及び該表面シート2aの左右両側部に配置された側部シート2d,2dによって構成されている。各側部シート2dは、その一方の側縁が、表面シート2aの側縁と、長手方向Xにわたって接合されている。したがって、おむつ1Aの側部域1Csは、側部シート2dと裏面シート2bとの2枚のシートの積層構造になっている。
側部域1Csにおいては、側縁1Ctから幅方向Yの内方に距離を隔てた位置に、長手方向Xに延びる複数のレッグ部弾性部材7が、側部シート2dと裏面シート2bとの間に伸長状態で配されている。また、各側部シート2dには、長手方向Xに沿う左右の側部のうち、幅方向Yの内方寄りの側部に、長手方向Xに沿って伸長状態で配された防漏カフ弾性部材7’が固定されている。
なお、図13には示していないが、同図に示す実施形態の展開型使い捨ておむつ1Aにおいては、これまで説明してきた図3ないし図11に示す実施形態を適宜適用することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32が、腹側部1Aから背側部1Bにわたる単一のシートから構成されていたが、これに代えて、外装体3を、腹側部1Aを構成するシートである腹側部用外装体と、背側部1Bを構成するシートである背側部用外装体と、股下部1Cを構成するシートである股下部用外装体との3部材から構成し、これらを互いに接合して形成された接合体を外装体として用いてもよい。
また、前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1においては、股下部1Cの側縁1Ct並びに腹側部1A及び背側部1Bの端縁1At,1Btが、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有していたが、これに代えて、側縁1Ctにのみ、又は端縁1At,1Btにのみ、該繰り返し形状を形成してもよい。また、腹側部1A及び背側部1Bに関しては、いずれか一方の端縁にのみ、該繰り返し形状を形成してもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の使い捨ておむつを開示する。
<1>
長手方向及びそれに直交する幅方向を有し、
長手方向の中央域に、着用時に着用者の股下に位置する股下部を備えるとともに、該股下部の長手方向の前後に位置し、かつ着用時に着用者の腹側及び背側にそれぞれ位置する腹側部及び背側部を備え、
腹側部及び背側部における長手方向の端部域に、幅方向に延びる端縁を有するとともに、股下部における幅方向の側部域に、長手方向に延びる側縁を有する使い捨ておむつにおいて、
前記端縁又は前記側縁が、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有する使い捨ておむつ。
<2>
前記端縁又は前記側縁は、山形の滑らかな曲線からなる幾何学的な形状の反復単位が、長手方向に沿って複数繰り返されてなる繰り返し形状となっており、該山形の曲線が略放物線の形状をしている前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記端縁又は前記側縁の前記反復単位の繰り返し形状は、滑らかな頂部及び滑らかな谷部を有する波形形状となっており、該波形形状が、前記側部域の前記側縁の全長にわたって形成されている前記<2>に記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記山形の曲線の高低差である前記頂部と前記谷部との間の距離は、3mm以上、特に5mm以上とすることが好ましく、20mm以下、特に15mm以下とすることが好ましい前記<3>に記載の使い捨ておむつ。
<5>
前記端縁又は前記側縁の前記反復単位の長手方向にわたる長さである前記反復単位の1周期長は、10mm以上、特に15mm以上とすることが好ましく、50mm以下、特に40mm以下とすることが好ましい前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<6>
前記端縁又は前記側縁の前記曲線が円弧形状となっている前記<1>又は<5>に記載の使い捨ておむつ。
<7>
前記端縁又は前記側縁は、直線のみからなる反復単位の繰り返しから構成されており、
前記反復単位は、異なる複数の種類の直線の組み合わせからなる幾何学的なジグザグ形状をしている前記<1>又は<5>に記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記端縁から長手方向の内方に距離を置いて開孔が形成されているか、又は前記側縁から幅方向の内方に距離を置いて開孔が形成されており、
前記反復単位と前記開孔との組み合わせからなる反復単位領域が複数繰り返されて、前記端部域又は前記側部域が形成されている前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<9>
1つの前記反復単位に含まれる前記開孔の数は1個でもよく、あるいは2個以上でもよい前記<8>に記載の使い捨ておむつ。
<10>
1つの前記反復単位に含まれる前記開孔が、2種類以上の異なるものである前記<8>又は<9>に記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記開孔が、前記反復単位における対称線に対して対称の位置に、かつ対称の形で形成されている前記<8>ないし<10>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記開孔が、前記端部域又は前記側部域を構成するシートに熱を付与して溶融させて形成されたものである前記<8>ないし<11>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記端縁から長手方向の内方に距離を置いてエンボス加工部が形成されているか、又は前記側縁から幅方向の内方に距離を置いてエンボス加工部が形成されており、
前記反復単位と前記エンボス加工部との組み合わせからなる反復単位領域が複数繰り返されて、前記端部域又は前記側部域が形成されている前記<1>ないし<12>に記載の使い捨ておむつ。
<14>
1つの前記反復単位に含まれる前記エンボス加工部の数は1個でもよく、あるいは2個以上でもよい前記<13>に記載の使い捨ておむつ。
<15>
1つの前記反復単位に含まれる前記エンボス加工部は、2種類以上の異なるものである前記<13>又は<14>に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記エンボス加工部が、前記反復単位における対称線に対して対称の位置に、かつ対称の形で形成されている前記<13>ないし<15>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<17>
腹側部及び背側部のうちのいずれか一方又は双方に関し、これらの部位における長手方向の前記端部域を、前記反復単位と開孔との組み合わせ、又は前記反復単位とエンボス加工部との組み合わせからなる反復単位領域を複数繰り返すことで形成した前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記側縁が、前記反復単位が複数繰り返されてなる前記繰り返し形状を有する前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記側部域が複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
前記側縁と前記弾性部材との間において、該弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが融着して接合されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<20>
2枚の前記シートどうしが融着して接合されて接合部が形成されており、
前記接合部は、前記側縁と前記弾性部材との間において、長手方向に沿って所定の間隔を置いて不連続に形成されている前記<19>に記載の使い捨ておむつ。
<21>
前記側部域が複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる複数の弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
複数の前記弾性部材の間において、該弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが融着して接合されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記側部域が複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
前記側縁と前記弾性部材との間において、複数枚の前記シートを貫通する開孔が、該シートどうしの融着によって形成されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記側部域が複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
複数の前記弾性部材の間において、複数枚の前記シートを貫通する開孔が、該シートどうしの融着によって形成されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<24>
前記側部域が複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
前記弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが、該弾性部材とともに融着して接合されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<25>
前記側部域が、複数枚のシートの積層構造から構成されており、
前記側部域における前記側縁が、複数枚の前記シートが融着してなる融着部から構成されている前記<1>ないし<24>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<26>
前記融着部はその厚みが、該融着部40を構成する各シートの個々の厚みの総和よりも小さくなっている前記<25>に記載の使い捨ておむつ。
<27>
前記融着部の厚みが、該融着部を構成する各シートそれ自体の厚みよりも大きくなっている前記<25>又は<26>に記載の使い捨ておむつ。
<28>
前記融着部の厚みが、該融着部を構成する個々のシートの厚みのいずれよりも大きくなっている前記<25>ないし<27>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<29>
前記融着部の厚みは0.1mm以上であることが好ましく、2.0mm以下、特に1.0mm以下であることが好ましい前記<25>ないし<28>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<30>
前記融着部の厚みTに対する該融着部の幅Wの比である幅W/厚みTの値が1以上、特に2以上であることが好ましく、7以下、特に4以下であることが好ましい前記<25>ないし<29>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
<31>
融着部の幅は0.2mm以上、特に0.25mm以上であることが好ましく、2mm以下、特に1.5mm以下であることが好ましい前記<25>ないし<30>のいずれか1に記載の使い捨ておむつ。
1 パンツ型使い捨ておむつ
1A 展開型使い捨ておむつ
1A 腹側部
1B 背側部
1Ae,1Be 端部域
1At,1Bt 端縁
1Cs 側部域
1Ct 側縁
F 前身頃
R 後身頃
2 吸収性本体
3 外装体
31 外層シート
32 内層シート
33 被覆シート
3’ 外装体前駆体
4 サイドシール部
5 ウエスト部弾性部材
6 胴周り部弾性部材
7 レッグ部弾性部材
40 融着部
40a 融着部の外縁
T 融着部の厚み
W 融着部の幅
50 曲線
51 反復単位
52 突出部
53,55 反復単位領域
54,58 開孔
56 エンボス加工部
57 接合部

Claims (10)

  1. 長手方向及びそれに直交する幅方向を有し、
    長手方向の中央域に、着用時に着用者の股下に位置する股下部を備えるとともに、該股下部の長手方向の前後に位置し、かつ着用時に着用者の腹側及び背側にそれぞれ位置する腹側部及び背側部を備え、
    腹側部及び背側部における長手方向の端部域に、幅方向に延びる端縁を有するとともに、股下部における幅方向の側部域に、長手方向に延びる側縁を有する使い捨ておむつにおいて、
    記側縁が、直線、曲線、又は直線と曲線との組み合わせによって構成された幾何学的な形状の反復単位が複数繰り返されてなる繰り返し形状を有し、
    前記側部域が、複数枚のシートの積層構造から構成されており、
    前記側部域における前記側縁が、複数枚の前記シートが融着してなる融着部から構成されており、
    前記融着部は、前記おむつの長手方向に沿って線状に連続して延びている使い捨ておむつ。
  2. 記側縁から幅方向の内方に距離を置いて開孔が形成されており、
    前記反復単位と前記開孔との組み合わせからなる反復単位領域が複数繰り返されて、前記側部域が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 記側縁から幅方向の内方に距離を置いてエンボス加工部が形成されており、
    前記反復単位と前記エンボス加工部との組み合わせからなる反復単位領域が複数繰り返されて、前記側部域が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  4. 記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
    前記側縁と前記弾性部材との間において、該弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが融着して接合されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる複数の弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
    複数の前記弾性部材の間において、該弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが融着して接合されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
    前記側縁と前記弾性部材との間において、複数枚の前記シートを貫通する開孔が、該シートどうしの融着によって形成されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
    複数の前記弾性部材の間において、複数枚の前記シートを貫通する開孔が、該シートどうしの融着によって形成されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 記側部域における前記側縁から幅方向の内方に距離を隔てた位置に、長手方向に延びる弾性部材が、複数枚の前記シートの間に配されており、
    前記弾性部材を挟む2枚の前記シートどうしが、該弾性部材とともに融着して接合されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記融着部はその厚みが、該融着部を構成する各シートの個々の厚みの総和よりも小さくなっている請求項1ないし8のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記融着部の厚みが、該融着部を構成する各シートそれ自体の厚みよりも大きくなっている請求項1ないし9のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
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