JP2016059659A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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好美 山下
加藤 隆弘
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猛史 宮村
Takeshi Miyamura
猛史 宮村
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【課題】外装体に施した図形や模様が綺麗に見え、見栄えの良好なパンツ型使い捨ておむつを提供すること。【解決手段】パンツ型使い捨ておむつ1の外装体3は外層シート31と内層シート32とを備える。外層シート31は、一方向に延びるように配列した複数の弾性フィラメント43が、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布41,42に接合されて構成されており、該弾性フィラメント43の延在方向に沿って伸縮可能な伸縮シート4からなる。外層シート31は、弾性フィラメント43の延在方向と概ね直交する方向に筋状に延びる高坪量部311及び低坪量部312を、該延在方向に沿って交互に有している。内層シート32に図案6が施されており、該図案6が、外層シート31を通じて外部から視認可能になっている。【選択図】図1

Description

本発明はパンツ型使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつに意匠性を付与する目的で、おむつの外面に図形や模様を施す技術が知られている。特に、乳幼児用の使い捨ておむつにおいては、乳幼児に好印象を与えるための各種の図柄等の模様を施すことが行われている。例えば特許文献1には、使い捨ておむつのバックシートの裏面側全域に、外部から認識できるカラーデザインを印刷する技術が記載されている。カラーデザインは、バックシートに施された地模様に印刷されているか、バックシートの最外層シートである不織布の外面又は内面に印刷されているか、又はバックシートの最外層の内側に装着されたデザインシートに印刷されている。また特許文献2には、外側に向けられる透湿性の外装シートと、液透過性の内面シートと、それらの間に位置する吸収層とを有する使い捨ておむつにおいて、外装シートの内側に、不織布に模様が多色に印刷された模様シートを貼着して、外装シートを通して多色の模様を透視可能にする技術が記載されている。
ところで、使い捨ておむつの外面をなす部材である外装体としては、伸縮性を有するものがしばしば用いられる。例えば特許文献3には、パンツ型使い捨ておむつの外装体として、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な2枚の不織布間に挟持されている伸縮シートを用いることが記載されている。特許文献4には、パンツ型使い捨ておむつの外装体が、伸縮性シートからなる外層シートと非伸縮性シートからなる内層シートとが積層された構造を有していることが記載されている。
特開2003−70838号公報 特開2005−230569号公報 特開2008−179128号公報 特開2008−228834号公報
特許文献3及び4に記載の外装体、すなわち伸縮性を有する外装体を備えたおむつにおいて、外装体の内側に特許文献1及び2に記載の図形や模様を施して、該外装体越しに該図形や模様が見えるようにする場合、該外装体の収縮に起因して、該図形や模様が乱れた形になり、外観の印象が低下してしまう場合がある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、着用者の腹側に配される腹側部と、背側に配される背側部と、それらの間に位置する股下部とを有するとともに、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、かつ吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前記腹側部及び前記背側部それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、前記おむつの外面をなす外層シートと、該外層シートよりも着用者の肌側に位置する内層シートとを備え、
前記外層シートは、一方向に延びるように配列した複数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されて構成されており、該弾性フィラメントの延在方向に沿って伸縮可能な伸縮シートからなり、
前記外層シートは、前記弾性フィラメントの延在方向と概ね直交する方向に筋状に延びる高坪量部及び低坪量部を、該延在方向に沿って交互に有しており、
前記内層シートに、図形、記号若しくは文字若しくはそれらの組み合わせ、又はそれらと色彩との組み合わせからなる図案が施されており、該図案が、前記外層シートを通じて外部から視認可能になっている、パンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明によれば、着用者に着用させる前の状態、及び着用者が着用した状態のいずれの状態においても、外装体に施した図形や模様が綺麗に見え、見栄えの良好なパンツ型使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開、かつ伸長状態における肌非対向面側(外面側)を、模式的に示す一部破断展開平面図である。 図3は、図2のI−I線断面を模式的に示す縦断面図である。 図4は、図2のII−II線断面を模式的に示す横断面図である。 図5は、図1に示すおむつの外装体を構成する外層シートの一部(腹側外層シート)の一例を模式的に示す一部破断斜視図である。 図6(a)は、図5に示す外層シートの要部を拡大して示す厚み方向断面図であり、図6(b)は、外装体の要部を拡大して示す厚み方向断面図である。 図7は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの別の一実施形態を示す斜視図である。 図8は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの更に別の一実施形態を示す斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1ないし図4には、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配されてこれを横方向Yの中央部で固定している外装体3とを備える。外装体3は前身頃F及び後身頃Rを有する。そして、前身頃F及び後身頃Rそれぞれにおける該外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部FS,RSどうしが接合されて、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LHがおむつ1に形成される。
図2に示すように、前身頃Fは、おむつ1を縦方向Xに二分する縦中心線Lxを基準として、着用時に着用者の身体の前側(腹側)を覆う部分である。後見頃Rは、着用者の身体の後側(背側)を覆う部分である。本明細書において、肌対向面は、おむつ1及びその構成部材(例えば吸収性本体2)における、着用状態において着用者の肌側に向けられる面(着用者の肌に近い側)であり、非肌対向面は、おむつ1及びその構成部材における、着用状態において着用者の肌側とは反対側に向けられる面(相対的に肌対向面よりも肌から遠い側)である。
おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部1A、背側に配される背側部1C、及びそれらの間に位置して着用者股間部に配される股下部1Bを有している。おむつ1の縦方向Xは、前身頃Fと後見頃Rとの間を延びる方向、すなわち、腹側部1Aと背側部1Cとの間を、股下部1Bを介して延びる方向であり、吸収性本体2の長手方向に一致する。腹側部1Aは前身頃Fの一部であり、背側部1Cは後見頃Rの一部であり、股下部1Bは前身頃Fと後見頃Rとに跨って存している。腹側部1A及び背側部1Cは、いずれも縦方向Xにおいてサイドシール部Sと同位置にある部分であり、おむつ1の着用時に着用者の腰周りに配される腰部対応部である。股下部1Bは、外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部にレッグ開口部LH形成用の凹欠部(レッグ縁部LS,LS)が形成されている領域である。股下部1Bは、おむつ1の着用時に着用者の***部に対向配置される***部対向部を有しており、該***部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部(縦中心線Lx上)又はその近傍に位置している。
吸収性本体2は、図2に輪郭線で示したように平面視矩形形状を有しており、その長手方向を展開、かつ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の中央部に接着剤により接合されている。外装体3は、図2に示す如きおむつ1の展開、かつ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線を形成している。おむつ1の「展開、かつ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態をいう。
吸収性本体2は、図3及び図4に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23を有しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。表面シート21及び裏面シート22としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体23としては、例えば、吸水性ポリマーの粒子及びパルプ繊維等の繊維材料の少なくとも1種を含む吸収性コアを用いることができ、該吸収性コアは、その表面が紙や不織布等のコアラップシートで被覆されていてもよい。
図2及び図4に示すように、吸収性本体2の縦方向Xに沿う左右両側部には、着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の立体ギャザー5,5が設けられている。各立体ギャザー5は、吸収性本体2側を基端とし着用者の肌側に自由端50をなすように起立し、該自由端50に1本又は複数本(本実施形態では複数本)の立体ギャザー形成用弾性部材52が縦方向Xに伸長状態で配されている。本実施形態においては、一対の立体ギャザー5,5は、吸収性本体2の縦方向Xの全長にわたって直線状に延びており、おむつ1の着用時には、少なくとも股下部1Bにおいて、着用者の肌側に向かって起立する。
立体ギャザー5は、液抵抗性ないし撥水性の立体ギャザー形成用シート材51と、シート材51に固定された立体ギャザー形成用弾性部材52とを含んで構成されている。シート材51は、1枚の帯状シートから形成されており、シート材51の横方向Yの一端部は、裏面シート22の非肌対向面に接着剤によって固定されて固定端を形成し、シート材51の横方向Yの他端部は、表面シート21の上方において、縦方向Xに延びる折曲線(図示せず)にて横方向Yの内方側に折り返されて自由端50を形成し、その折り返しによって相対向したシート間に、糸状又は帯状の弾性部材52が縦方向Xに伸長した状態で接着剤を介して固定されて、立体ギャザー5が形成されている。立体ギャザー5は、伸長状態で配された弾性部材52がおむつ1の着用状態において収縮することによって起立し、液の側方への流出を阻止する。立体ギャザー形成用シート材51としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物又はそれらの積層シート等を用いることができる。
外装体3は、図2に示すように、その縦方向Xに沿う両側縁が股下部1Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部LS,LSを形成しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの中央域が横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状の形状を有している。外装体3は、前身頃F(腹側部1A)における縦方向Xに沿う両側縁部FS,FSと後見頃R(背側部1C)における縦方向Xに沿う両側縁部RS,RSとが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されており、その接合によって、おむつ1に一対のサイドシール部S(図1参照)が形成され、更にウエスト開口部及び一対のレッグ開口部LHが形成されている。
外装体3は、図3及び図4に示すように、外層シート31と内層シート32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート32は、着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の肌対向面(内面)を形成する。外層シート31と内層シート32との間は、所定の部位において接着剤によって接合されている。
図1ないし図3に示すように、外装体3は、ウエスト開口部の開口縁部にウエストギャザーを形成するウエスト弾性部材33を備えている。すなわち、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおけるウエスト開口部の開口縁部には、1本又は複数本(本実施形態では複数本)のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材33が横方向Yの全長にわたって伸長状態で配されており、これによってウエスト開口部には、その全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。ウエスト弾性部材33は、糸状又は帯状であり、図3に示すように、外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤により挟持固定されている。
また外装体3は、一対のレッグ開口部LHそれぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃Fに伸長状態で配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の前側レッグ弾性部材34と、後見頃Rに伸長状態で配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の後側レッグ弾性部材35とを備えている。レッグ弾性部材34,35は、いずれも糸状又は帯状であり、図3に示すように、外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤により挟持固定されている。
本実施形態においては、図3に示すように、内層シート32は1枚の連続したシートから構成されているのに対し、外層シート31は複数枚のシートが組み合わされて構成されている。詳細には、腹側部1Aを構成する腹側外層シート31Aと、背側部1Cを構成する背側外層シート31Cと、両シート31A,31C間に位置して股下部1Bを構成する股下外層シート31Bとを含んで構成されている。外層シート31を構成する各シート31A,31B,31Cは、それらの縦方向Xの端部どうしが重ね合わされ、その重ね合わせ部分において接着剤、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合され一体化されている。シート31A,31Cとシート31Bとの重ね合わせ部分においては、それぞれ、縦方向Xの中央に位置するシート31Bが吸収性本体2から相対的に近い側に位置し、シート31Bの縦方向Xの両端部の非肌対向面はシート31A,31Cで被覆されている。
図2及び図3に示すように、腹側外層シート31Aは、内層シート32の腹側部1A側の縦方向Xの端部から外方に延出する腹側延出部31AEを有している。また、背側外層シート31Cは、内層シート32の背側部1C側の縦方向Xの端部から外方に延出する背側延出部31CEを有している。両延出部31AE,31CEは、それぞれ、内層シート32上に配置固定された吸収性本体2の縦方向Xの両端部を覆うように、内層シート32側に折り返され、接着剤によって、両延出部31AE,31CEと対向するおむつ1の他の構成部材(内層シート32、吸収性本体2、立体ギャザー5)に固定されている。
本実施形態においては、外層シート31を構成する3種類のシート31A,31B,31Cのうち、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは伸縮性を有している。これに対し、外層シート31の残りの部分である股下外層シート31Bは伸縮性を有しておらず非伸縮性である。同様に、内層シート32も伸縮性を有しておらず非伸縮性である。
腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは、少なくとも横方向Yに伸縮性を有している。図5には、本実施形態で好適に用いられる伸縮性の腹側外層シート31Aが示されている。図5に示す腹側外層シート31Aは、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有するもので、該繊維層としての2枚の繊維シート41,42と、両シート41,42間に介在配置された該弾性フィラメントとしての弾性部材43とを含んで構成されている伸縮シート4からなる。斯かる構成を有する伸縮性の背側外層シート31Aは、例えば、特開2009−61743号公報に記載の方法に従って製造することができる。伸縮性の背側外層シート31Cも図5に示す伸縮性の腹側外層シート31Aと同様に構成することができる。以下では、腹側外層シート31Aに関して説明を行うが、その説明は背側外層シート31Cにも同様に適用される。
腹側外層シート31Aを構成する2枚のシート41,42は、いずれも伸長可能なものである。シート41,42は、弾性部材43の延びる方向(横方向Y)と同方向に伸長可能になっている。伸長可能とは、(イ)シート41,42の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、シート41,42全体として伸長する場合とを包含する。
腹側外層シート31Aを構成する弾性部材43は、弾性樹脂が溶融又は軟化した状態で延伸されて形成された弾性フィラメントである。複数の弾性部材43は、それぞれ、シート31Aの全長(外装体3の横方向Yの全長)にわたって実質的に連続している。複数の弾性部材43は、互いに交差せずに一方向(横方向X)に延びるように配列している。弾性部材43は、実質的に非伸長状態で2枚のシート41,42に接合されている。シート31Aにおける弾性部材43のシート41,42との接合は、シート41,42を構成する繊維(非弾性繊維)が弾性部材43中に埋没した状態で該弾性部材43に融着することによりなされたものであり、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いてなされたものではない。したがってシート41,42(非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層)とこれに接合されている弾性部材43との間には接着剤が存在していない。
腹側外層シート31Aは、弾性部材43の延在方向(横方向Y)に沿って伸縮可能になっている。シート31Aの伸縮性は、弾性部材43の弾性に起因して発現する。シート31Aを弾性部材43の延びる方向と同方向に引き伸ばすと、弾性部材43及びシート41,42が伸長する。そしてシート31Aの引き伸ばしを解除すると、弾性部材43が収縮し、その収縮に連れてシート41,42が引き伸ばし前の状態に復帰する。また、シート31Aにおいては、弾性部材43と交差した状態で結合している他の弾性部材は存在していないので、シート31Aを、弾性部材43の延びる方向(横方向Y)と同方向に引き伸ばしたときには、該シート31Aが横方向Yに縮む、いわゆる幅縮みをほとんど起こさずに伸長する。
腹側外層シート31Aを構成する2枚のシート41,42は、それぞれ、短繊維の不織布であり得る。不織布としては、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。シート41とシート42とは、同種のものでもよく、あるいは異種のものでもよい。ここで言う、「同種のシート」とは、シートの製造プロセス、シートの構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シートの厚みや坪量等がすべて同じであるシートどうしを意味する。これらのうちの少なくとも一つが異なる場合には、「異種のシート」である。
腹側外層シート31Aを構成する弾性部材43(弾性フィラメント)は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、シート31Aに好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα−オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
このように、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは伸縮性を有しているのに対し、股下外層シート31B及び内層シート32は伸縮性を有しておらず非伸縮性である。非伸縮性のシート31B,32は、縦方向X又は横方向Yにおいて伸縮性を有しないことが好ましく、両方向X,Yのいずれにも伸縮性を有しないことが好ましい。外装体3において、一部(腹側部1A及び背側部1C)のみが伸縮性を有する外層シート31と全体が非伸縮性の内層シート32とは、外層シート31の伸縮性を有する部分(腹側外層シート31A及び背側外層シート31C)の伸長状態下に、相対向する面で接合されており、そのため、外装体3全体としては、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cが配されている腹側部A及び背側部C(腰部対応部)は、少なくとも両シート31A,31Cの伸長可能方向(横方向Y)に伸縮性を有し、他の部分(股下部B)は伸縮性を有してない。
シートが、ある方向に伸縮性を有しない(非伸縮)とは、該シートに対して当該ある方向に引っ張る力を加えても、該シートが、ほとんど伸びないことを意味する。例えば、長さ15×幅5cmのサンプルに対して、該サンプルをテンシロン等の材料引っ張り試験機で長手方向に引っ張って、該サンプルが破断するときの破断伸度が80%以下である場合、そのサンプルは、長手方向に伸縮性を有しない。なお、破断伸度とは(破断時の該サンプル長さ−該サンプルの元の長さ)/(該サンプルの元の長さ)×100で算出することができる。
非伸縮性の股下外層シート31B及び内層シート32としては、それぞれ、各種製法による不織布が好ましく用いられ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等である。非伸縮性のシート31B,32として用いる不織布の構成繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。非伸縮性のシート31B,32として用いる不織布を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でもよく、親水性でも撥水性でもよい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
内層シート32には、その2つの面のうちの少なくとも一方の面に図案6が施されている。図案6は、図形、記号若しくは文字若しくはそれらの組み合わせ、又はそれらと色彩との組み合わせからなる。図案6は一般に、インクを用い、フレキソ印刷など各種の印刷法によって形成されている。図1及び図2には、図案6の一例として星形の図形が表されている。内層シート32に施された図案6は、外層シート31を通じて外部から視認可能になっている。視認性を向上させる点から、図案6は、図3に示すとおり、内層シート32の面のうち、外層シート31との対向面に施されていることが好ましい。星形からなる図案6は、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合からなっている。個々の星形の図案6は、内層シート32の表面に規則的に配置されている。本実施形態のおむつ1は、この図案6を、おむつ1の外部から良好に視認可能にした点に特徴の一つを有する。図案6を視認可能にするために、本実施形態においては外層シート31を含む外装体の構造を以下に述べるとおりとしている。
すなわち、外層シート31における腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは、図6(a)に示すとおり、弾性フィラメントの延在方向、すなわち横方向Yと概ね直交する方向である縦方向Xに沿って筋状に延びる高坪量部311及び低坪量部312を、該延在方向である横方向Yに沿って交互に有している。高坪量部311及び低坪量部312は、特に着用者に着用されている伸長状態で存在している。ここで、着用者に着用されている伸長状態とは、自然状態から横方向Yに沿って1.5倍に伸長した状態のことである(以下の説明においても同じ。)低坪量部312は、高坪量部311に比べて光透過性が高いので、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cがこのような構造を有していることに起因して、おむつ1においては、内層シート32に施された図案6が、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cにおける低坪量部312を通じて視認しやすくなり、おむつ1の外観の印象が向上する。
腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cにおける高坪量部311及び低坪量部312は、両者の間に明確な境界が存在しない場合が多い。例えば高坪量部311から低坪量部312へ坪量が緩やかに減少していき、かつ低坪量部312から高坪量部311へ坪量が緩やかに増加していく場合が多い。このような場合、高坪量部311と低坪量部312との境界は、シートの断面を光学顕微鏡などで観察し、最大となる厚みに対して50%以上の厚みの部分を高坪量部、50%未満の厚みの部分を低坪量部と定義する。
高坪量部311と低坪量部312との境界を上述のとおりに定義した場合、高坪量部311の坪量は、10g/m以上であることが好ましく、25g/m以上であることが更に好ましい。また、高坪量部311の坪量は、100g/m以下であることが好ましく、50g/m以下であることが更に好ましい。具体的には、高坪量部311の坪量は、10g/m以上100g/m以下であることが好ましく、25g/m以上50g/m以下であることが更に好ましい。一方、低坪量部312の坪量は、高坪量部311の坪量よりも低いことを条件として、5g/m以上であることが好ましく、10g/m以上であることが更に好ましい。また、低坪量部312の坪量は、70g/m以下であることが好ましく、40g/m以下であることが更に好ましい。具体的には、低坪量部312の坪量は、5g/m以上70g/m以下であることが好ましく、10g/m以上40g/m以下であることが更に好ましい。
高坪量部311と低坪量部312との境界を上述のとおりに定義した場合、高坪量部311及び低坪量部312の坪量は、次の方法で測定することができる。高坪量部311と低坪量部312を別々に切り出し、切り出したそれぞれについて、切り出した微小部分の合計が1000mm以上2500mm以下となるようにし、それぞれの合計質量をそれぞれの合計面積で割ることで、高坪量部311と低坪量部312の坪量を求める。高坪量部及び低坪量部が湾曲している場合は、自然状態のまま平板上に置き上から投影した面積とする。
腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cに高坪量部311及び低坪量部312を形成するためには、先に述べた特開2009−61743号公報の図3及び図5に記載されている一対の歯溝ロール20,21を備えた延伸装置22を用いて延伸加工を行えばよい。
上述の歯溝ロールを備えた延伸装置を用いた延伸加工によって製造された腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは、これらのシート31A,31Cを弾性フィラメントの延在方向である横方向Yにわたり、厚み方向に沿って断面視したときに、波形形状を呈する場合が多い。この波形形状を有するシート31A,31Cにおいては、波形形状における山部及び谷部に高坪量部311が位置しているとともに、山部と谷部との間に低坪量部312が位置していることが、図案6の視認性の向上の点から好ましい。すなわち、山部と谷部との間は波形形状の傾斜面にあたるので、山部の影に隠れて見えにくくなる部分であるが、そこに低坪量部312が位置していることによって透過性が向上し、視認性が向上する。
延伸加工によって製造された腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cを内層シートと接合した外装体3の状態においても、該外装体3は図6(b)に示すとおり、波形形状を有する。
特に、外装体3の波形形状における山部との谷部間の距離、つまり図6(b)に示す波高さHが、外装体3の厚みT、すなわち本実施形態においては、シート31A,31Cの厚みと内層シート32の厚みの和Tに対して好ましくは1.5倍以上、更に好ましくは2倍以上であり、かつ好ましくは4倍未満、更に好ましくは3.5倍以下であると、図案6の視認性が一層向上するので好ましい。具体的には、波高さHが厚みTに対して1.5倍以上4倍未満、特に2倍以上3.5倍以下であることが好ましい。波高さH及び厚みTの関係は、おむつ1を着用していない非伸長状態、及びおむつ1を着用している伸長状態の双方で成立することが最も好ましいが、特に着用していない非伸張状態で成立する。
波高さH及び厚みTの関係は、上述のとおりであるところ、波高さHそのものの値は、2.5mm以上、特に3.0mm以上であることが好ましく、5.0mm以下、特に4.0mm以下であることが更に好ましい。厚みTそのものの値は、1.0mm以上、特に1.2mm以上であることが好ましく、3.0mm以下、特に2.0mm以下であることが更に好ましい。波高さH及び厚みTそれぞれの値は、おむつ1を着用していない非伸長状態、及びおむつ1を着用している伸長状態の双方で成立することが最も好ましいが、特に着用していない非伸張状態で成立する。
波高さHの値は、外層シート31と内層シート32とが接合された部分をおむつ1から切り出し、非伸張状態で、0.5g/cmの荷重をかけたときの厚みをレーザー変位計を用いて測定される。一方、厚みTの値は、おむつ1から外層シート31と内層シート32を別体となるように剥ぎ取り、波状態から平らな状態とし、2層を重ねた状態で0.5g/cmの荷重をかけたときの厚みをレーザー変位計を用いて測定される。
図案6の外部からの視認性を一層高めるために、シート31A,31Cの波形形状における波長W(図6(a)参照)は、4.5mm以下、特に4.0mm以下であることが好ましい。波長Wの値は、おむつ1を着用していない非伸長状態、及びおむつ1を着用している伸長状態の双方で成立することが最も好ましいが、少なくともおむつ1を着用している伸長状態で成立していれば、十分な視認性が得られる。
波形形状のシート31A,31Cにおける波高さHや波長Wは、上述した特開2009−61743号公報に記載されている一対の歯溝ロールを備えた延伸装置を用いた延伸加工の条件を適切に選択することで制御することができる。また、波高さHや波長Wは、シート31A,31Cに含まれる弾性フィラメント43を適切に選択することによっても制御できる。具体的には、弾性フィラメント43として、細径のものを用い、かつ隣り合う弾性フィラメント43間のピッチを狭くすることが有利である。例えば弾性フィラメント43として、その直径が10μm以上、特に20μm以上であり、かつ200μm以下、特に130μm以下であるものを用いることが好ましい。弾性フィラメント43のピッチは、直径が上述の範囲内であることを条件として、0.1mm以上、特に0.4mm以上に設定し、かつ5mm以下、特に1mm以下に設定することが好ましい。
図案6の外部からの視認性を一層高めるために、図案6は、波形形状のシート31A,31Cにおける高坪量部311及び低坪量部312の延びる方向、すなわち縦方向Xと同方向に延びる部位を有していることが好ましい。換言すれば、図案6の形状が、おむつ1の縦方向X及び横方向Yに関して等方性を有するよりも、縦方向Xに長い異方性を有する形状であることが好ましい。縦長の異方性の形状を有することで、図案6は、その一部が高坪量部311に隠蔽されたとしても、シート31A,31C越しに視認される図案6の全体形状が損なわれにくくなる。
先に述べたとおり、図案6は、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合からなっている。そして各図案6に着目したとき、シート31A,31Cにおける弾性フィラメント43の延在方向である横方向Yに沿う独立図案6の最大寸法D(図1参照)は、おむつ1の自然状態において、波形形状の波長Wの5倍以上、特に7倍以上であることが好ましい。波長Wと図案6の最大寸法Dとがこのような関係を満たすことで、図案6が波形形状の高坪量部311によって隠蔽されたとしても、細幅で隠蔽されるのに過ぎないので、シート31A,31C越しに視認される図案6の全体形状が損なわれにくくなる。
図案6の視認性は、外層シー31と内層シート32と接合の態様によっても向上させることが可能である。例えば、外層シート31と前記内層シート32とを接合してシート31A,31Cを製造するときに、弾性フィラメント43の延在方向と概ね直交する方向に延び、かつ該延在方向に沿って間隔を置いて複数形成された筋状の接合部において両シート31,32を接合すると、図案6の視認性が一層向上する。外層シー31と内層シート32との接合には、例えば接着剤による接着を用いることができる。また、これに代えて、熱融着等の他の接合手段を採用してもよい。
図7及び図8には、本発明の別の実施形態が示されている。これらの図に示す実施形態のおむつ1においては、図1に示す実施形態のおむつ1と比較して、図案6の形状が相違している。詳細には、図7に示すおむつ1に施されている図案6は、勾玉形をした、いわゆるペイズリー模様を含んでいる。一方、図8に示すおむつ1に施されている図案6は、ハート形をしている。いずれの図に示す実施形態においても、図案6は、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合となっている。これらの実施形態においても、先に述べた実施形態と同様に、図案6の視認性が向上し、また、シート31A,31C越しに視認される図案6の全体形状が損なわれにくくなる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態のおむつにおける図案6は、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合となっていたが、これに代えて縦筋状又は横筋状のストライプ模様の図案を施してもよい。
また前記実施形態においては、おむつ1の股下部1Cに、伸縮性を有する外層シートが配されていなかったが、これに代えて、腹側部1A及び背側部1Bと同様に、股下部1Cにも伸縮性を有する外層シートを配してもよい。この場合、腹側部1Aから股下部1Cを介して背側部1Bにまで延びる1枚の伸縮性シートを用いてもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下のパンツ型使い捨ておむつを開示する。
<1>
着用者の腹側に配される腹側部と、背側に配される背側部と、それらの間に位置する股下部とを有するとともに、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、かつ吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前記腹側部及び前記背側部それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、前記おむつの外面をなす外層シートと、該外層シートよりも着用者の肌側に位置する内層シートとを備え、
前記外層シートは、一方向に延びるように配列した複数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されて構成されており、該弾性フィラメントの延在方向に沿って伸縮可能な伸縮シートからなり、
前記外層シートは、前記弾性フィラメントの延在方向と概ね直交する方向に筋状に延びる高坪量部及び低坪量部を、該延在方向に沿って交互に有しており、
前記内層シートに、図形、記号若しくは文字若しくはそれらの組み合わせ、又はそれらと色彩との組み合わせからなる図案が施されており、該図案が、前記外層シートを通じて外部から視認可能になっている、パンツ型使い捨ておむつ。
<2>
前記図案が、前記高坪量部及び前記低坪量部の延びる方向と同方向に延びる部位を有している前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<3>
前記外層シートは、該外層シートを前記弾性フィラメントの延在方向にわたり、厚み方向に沿って断面視したときに、波形形状を有しており、
前記波形形状における山部及び谷部に前記高坪量部が位置しているとともに、山部と谷部との間に低坪量部が位置している前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
前記図案が、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合からなり、
前記弾性フィラメントの延在方向に沿う前記独立図案の最大寸法が、前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波長の5倍以上である前記<3>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波高さが、前記外層シートの厚みの1.5倍以上4倍未満である前記<3>又は<4>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波長が4.5mm以下である前記<3>ないし<5>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波長が4.0mm以下である前記<3>ないし<6>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波高さHが、前記外装体の厚みTに対して好ましくは1.5倍以上、更に好ましくは2倍以上であり、かつ好ましくは4倍未満、更に好ましくは3.5倍以下であり、前記波高さHが前記厚みTに対して1.5倍以上4倍未満であることが好ましく、2倍以上3.5倍以下であることが更に好ましい前記<3>ないし<7>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記波形形状の波高さHは、2.5mm以上、特に3.0mm以上であることが好ましく、5.0mm以下、特に4.0mm以下であることが更に好ましい前記<3>ないし<8>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記図案が、前記内層シートの面のうち、前記外層シートとの対向面に施されている前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<11>
前記外層シートと前記内層シートとが接合されて前記外装体を構成しており、
前記外層シートと前記内層シートとは、前記弾性フィラメントの延在方向と概ね直交する方向に延び、かつ該延在方向に沿って間隔を置いて複数形成された筋状の接合部において接合されている前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記内層シートが非伸縮性のシートである前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記外層シートは、腹側部を構成する腹側外層シートと、背側部を構成する背側外層シートと、両シート間に位置して股下部を構成する股下外層シートとを含んで構成されている前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは伸縮性シートであり、前記股下外層シートは非伸縮性のシートである前記<13>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは、少なくとも横方向に伸縮性を有している前記<13>又は<14>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは、前記弾性フィラメントの延在方向に沿って伸縮可能になっている前記<13>ないし<15>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは、歯溝ロールを備えた延伸装置を用いた延伸加工によって製造されたものである前記<13>ないし<16>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記高坪量部の坪量は、10g/m以上であることが好ましく、25g/m以上であることが更に好ましく、また、前記高坪量部311の坪量は、100g/m以下であることが好ましく、50g/m以下であることが更に好ましく、前記高坪量部の坪量は、10g/m以上100g/m以下であることが好ましく、25g/m以上50g/m以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<17>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<19>
前記低坪量部の坪量は、前記高坪量部の坪量よりも低いことを条件として、5g/m以上であることが好ましく、10g/m以上であることが更に好ましく、また、前記低坪量部の坪量は、70g/m以下であることが好ましく、40g/m以下であることが更に好ましく、前記低坪量部の坪量は、5g/m以上70g/m以下であることが好ましく、10g/m以上40g/m以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<20>
前記前記外装体の厚みTが、1.0mm以上、特に1.2mm以上であることが好ましく、3.0mm以下、特に2.0mm以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<21>
前記弾性フィラメントとして、その直径が10μm以上、特に20μm以上であり、かつ200μm以下、特に130μm以下であるものを用いることが好ましい前記<1>ないし<20>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<22>
前記弾性フィラメントのピッチは、0.1mm以上、特に0.4mm以上であることが好ましく、かつ5mm以下、特に1mm以下であることが好ましい前記<1>ないし<21>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<23>
前記図案が、縦筋状又は横筋状のストライプ模様をしている前記<1>ないし<22>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<24>
前記不織布が、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布又はメルトブローン不織布である前記<1>ないし<23>のいずれか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
1 パンツ型使い捨ておむつ
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
3 外装体
31 外層シート
31A 腹側外層シート
31B 股下外層シート
31C 背側外層シート
32 内層シート
33 ウエスト弾性部材
34 前側レッグ弾性部材
35 後側レッグ弾性部材
4 伸縮シート
41,42 繊維シート
43 弾性フィラメント
5 立体ギャザー
51 立体ギャザー形成用シート材
52 立体ギャザー形成用弾性部材
6 図案
F 前身頃
R 後見頃
1A 腹側部
1B 股下部
1C 背側部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (8)

  1. 着用者の腹側に配される腹側部と、背側に配される背側部と、それらの間に位置する股下部とを有するとともに、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、かつ吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前記腹側部及び前記背側部それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、前記おむつの外面をなす外層シートと、該外層シートよりも着用者の肌側に位置する内層シートとを備え、
    前記外層シートは、一方向に延びるように配列した複数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されて構成されており、該弾性フィラメントの延在方向に沿って伸縮可能な伸縮シートからなり、
    前記外層シートは、前記弾性フィラメントの延在方向と概ね直交する方向に筋状に延びる高坪量部及び低坪量部を、該延在方向に沿って交互に有しており、
    前記内層シートに、図形、記号若しくは文字若しくはそれらの組み合わせ、又はそれらと色彩との組み合わせからなる図案が施されており、該図案が、前記外層シートを通じて外部から視認可能になっている、パンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記外層シートは、該外層シートを前記弾性フィラメントの延在方向にわたり、厚み方向に沿って断面視したときに、波形形状を有しており、
    前記波形形状における山部及び谷部に前記高坪量部が位置しているとともに、山部と谷部との間に低坪量部が位置している請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記図案が、個々に独立した不連続な独立図案の複数個の集合からなり、
    前記弾性フィラメントの延在方向に沿う前記独立図案の最大寸法が、前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波長の5倍以上である請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波高さが、前記外層シートの厚みの1.5倍以上4倍未満である請求項2又は3に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記おむつの自然状態において、前記波形形状の波長が4.5mm以下である請求項2ないし4のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記図案が、前記内層シートの面のうち、前記外層シートとの対向面に施されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記外層シートと前記内層シートとが接合されて前記外装体を構成しており、
    前記外層シートと前記内層シートとは、前記弾性フィラメントの延在方向と概ね直交する方向に延び、かつ該延在方向に沿って間隔を置いて複数形成された筋状の接合部において接合されている請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 前記図案が、前記高坪量部及び前記低坪量部の延びる方向と同方向に延びる部位を有している請求項1ないし7のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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