JP6256007B2 - 衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、関節部の保護または故障防止、疲労軽減、姿勢矯正、および運動能力の向上を図る衣類に関する。
従来、関節部の保護または故障防止、疲労軽減、姿勢矯正、および運動能力の向上を図る衣類として種々のものが提案されている。
例えば、他の部位よりも強い緊締力を有する帯状の張力部が、後面上部において水平方向に略平行に延在するとともに、該水平方向の張力部を中心位置にて縦方向にさらに第3の張力部により連結した姿勢矯正用衣類が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本体はソフトな伸縮特性を有する生地で構成され、膝、太腿、股関節、肩等の人体の腱の部分から筋腹の部分に亘る略筋繊維方向に沿って緊締力に優れたハードな伸縮特性を持つ強面状部分を充当することにより、体表面に密着して着用されるテーピング機能を有する被服が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、膝の外面側に配置されて外膝部をサポートする外膝サポート部分と、内側部分および前部分の外面側に配置され先端が外膝サポート部分の先端と離間して内膝部をサポートする内膝サポート部分とを備え、両サポート部分を他の部分よりも伸びが強い強伸縮素材で形成したことを特徴とする下衣が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、伸縮性生地を使用した被服の伸びを拘束したい所定箇所に、当該伸びを拘束するための樹脂が付与されてなる被服において、該樹脂を、伸びの拘束を強く必要とする部分から、伸びの拘束を小さくしたい部分に亘って密から粗に付与したことを特徴とする被服が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
また、本体部よりも伸びの小さい第一緊迫部を、着用者の左右の肩背部と上腕との境界部分に跨る三角筋に配置した衣類が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2006−320640号公報 特開平04−343868号公報 特開平10−110306号公報 実開平05−000705号公報 国際公開2010/050540号
しかしながら、特許文献1は、背面の水平方向に略平行に延在する張力部を設けることにより姿勢矯正ができるものの、強い緊締力を有する張力部を幅方向の略半分の長さに亘り設けているため、幅方向に伸縮し難いため着脱がしづらく、また、背中の上側領域全体の締付感が強くなるため、着用時に強い圧迫を感じやすいものであった。
また、特許文献2の被服においても、人体の腱の部分から筋腹の部分に亘る略筋繊維方向に沿って緊締力に優れたハードな伸縮特性を持つ強面状部分が充当されるため、特許文献1と同様に伸縮し難いため着脱がしづらく、着用時に強い圧迫を感じやすいものであった。
さらに、特許文献3も、膝周囲の略半分に亘って強い強伸縮素材で形成された外膝サポート部分と内膝サポート部分とするとともに、外膝サポート部分と内膝サポート部分は強い強伸縮素材で形成された外側部分と一体となるよう接続されるため、さらに伸縮し難く、着脱性が低いものであり、着用時に強い圧迫を感じやすいものであった。
また、特許文献4の被服は、拘束力をもたらす樹脂の生地への付与量により拘束力をコントロールすることができ、着用感の低下も抑制できるものの、あくまで身体の整形を目的とするものであって、2つ以上の構造部の凸部を所定の間隔をあけて対向するように配置することにより、関節部の保護または故障防止、疲労軽減、姿勢矯正、および運動能力の向上を図る本発明とは構成及び効果を異にするものである。
さらにまた、特許文献5の衣類は、着用者の背部三角筋に相当する部位に伸び率が小さい緊迫部を配置することにより、締付感を発生することなく、着用者は背部三角筋を常に意識でき、これにより肩甲骨を互いに近接するように誘導でき、背筋を伸ばすことができるものであるが、2つ以上の構造部の凸部を所定の間隔をあけて対向するように配置する本発明とは構成を異にするものである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、関節部の保護または故障防止、疲労軽減、または姿勢矯正効果を有するとともに、着用し易く、着用時の締付感および圧迫感を低減しうる衣類を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の衣類は、伸縮性を有する生地からなる本体部と、着用者の関節または筋肉近傍に設置される張力付与部と、を有し、前記張力付与部は、前記本体部の生地よりも伸縮性が小さい材料から形成、または前記本体部の生地よりも伸縮性が小さくなるように形成され、凸部を有する形状をなす複数の構造部からなり、該凸部が所定の間隔をあけて互いに対向するように配置されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、少なくとも4つの前記構造部を有し、2つの前記構造部が着用者の膝関節の内側側副靭帯に沿うよう配置されるとともに、他の2つの前記構造部が膝関節の外側側副靭帯に沿うように配置されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記内側側副靭帯側の2つの前記構造部を凸部が互いに対向するように配置するとともに、前記外側側副靭帯側の2つの前記構造部を凸部が互いに対向するように配置することを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部の略中心部分に、着用者の膝関節に対応した位置への位置合わせを行なう位置合わせ部が形成されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、少なくとも2つの前記構造部が、着用者の第7胸椎〜第9胸椎近傍を中心として凸部が対向するように配置されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、少なくとも4つの前記構造部は、着用者の第7胸椎〜第9胸椎近傍を中心として矩形状に配置されるとともに、対角線上に位置する前記構造部の凸部がそれぞれ対向することを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、2つの前記構造部が、着用者の上腕三頭筋近傍に配置されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部の形状はV字状またはU字状であることを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部は、前記本体部と同一素材または別素材の当て布または樹脂からなることを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部は、織密度または編密度が局所的に高い高密度部として前記生地に形成されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部は、熱圧着または縫着により配置されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、前記構造部は、前記樹脂を前記生地に転写、プリントまたは塗布することにより形成されたことを特徴とする。
また、本発明の衣類は、上記発明において、肌着、下着、水着、スポーツ用衣類、靴下類、外衣またはサポーターであることを特徴とする。
本発明にかかる衣類は、着用し易く、着用時の締付感および圧迫感を低減しながら、関節部の保護または故障防止、疲労軽減、または姿勢矯正の効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。 図2は、本発明の実施の形態1の張力付与部のバリエーションを示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1の張力付与部のバリエーションを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1の変形例にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。 図5は、本発明の実施の形態2にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。 図6は、本発明の実施の形態2の張力付与部のバリエーションを示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。 図8は、本発明の実施の形態3にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。 図9は、本発明の実施の形態3の張力付与部のバリエーションを示す図である。
以下に、本発明にかかる衣類の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。図2は、本発明の実施の形態1の張力付与部のバリエーションを示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる衣類100は、伸縮性を有する生地からなる本体部1と、着用者の膝関節4近傍に設置される張力付与部2と、を有する。張力付与部2は、本体部1の生地よりも伸縮性が小さい材料から形成、または本体部1の生地よりも伸縮性が小さくなるように形成された構造部2a、2b、2c、2dからなり、構造部2aと2c、構造部2bと2dの凸部が所定の間隔をあけて互いに対向するように配置されている。本明細書において、構造部の凸部が対向するとは、衣類100を平面上に並べた際に凸部が向かい合うことを意味することに加え、衣類100を着用時に凸部が向かい合うことを含む。
構造部2a、2b、2c、2dは、V字形状をなし、凸部である屈曲部から両端に向かって幅が細く形成されている。構造部2a、2b、2c、2dの大きさは、使用する材料の伸縮性等により適宜調整されるものであるが、屈曲部から端部までの長さは3〜10cm、両端部の幅は2〜8cm、屈曲部の長さは1〜5cmであることが好ましい。
実施の形態1にかかる衣類100において、構造部2aと2c、構造部2bと2dの凸部の間隔は、着用者の年齢およびサイズにより変動するものであるが、1〜10cmであることが好ましい。凸部の間隔が1cm未満であると着脱がし難くなり、また、凸部の間隔が10cmを超えると、構造部の対向配置によるホールド力が低下する場合がある。
実施の形態1にかかる衣類100において、構造部2aおよび2cは、着用者の膝関節4の外側側副靭帯に沿うよう配置されるとともに、構造部2bおよび2dは、膝関節4の内側副側靭帯に沿うように配置される。構造部2a、2b、2c、2dを、膝関節5の外側側副靭帯および内側側副靭帯に沿うように配置することにより、衣類100の着用者が膝関節4を屈曲させた際、膝関節4のホールド力を向上することができ、膝関節4を保護し、故障を防止することができる。また、実施の形態1にかかる衣類100において、構造部2aおよび2c、構造部2bおよび2dを、凸部が所定の間隔をあけてそれぞれ対向するように配置することにより、構造部によるホールド力の低下を抑制しながら、伸縮性を担保することができ、着用しやすい構造とすることができる。
また、構造部2a、2b、2c、2dの略中心部分には、位置合わせ部3が形成されている。着用者は、衣類100を着用した際、膝関節4の中心部に位置合わせ部3を位置合わせすることにより、構造部2a、2b、2c、2dを所定位置に簡易に配置することができる。本実施の形態1の衣類100は、位置合わせ部3により、構造部2a、2b、2c、2dを所定位置に簡易に配置できるため、関節運動の際に、膝関節4のホールド力を安定して向上することができる。
張力付与部2の面積(構造部2a、2b、2c、2dの合計面積)は、10〜300cmであることが好ましい。張力付与部2の面積は、張力付与部2の伸縮性により変動するが、より好ましくは30〜100cmである。張力付与部2の面積が10cm未満であると、関節部のホールド力が少なくなる場合があり、300cmを超えると、着脱がし難くなるとともに、着用時の締付感や圧迫感が過大になりすぎる。
実施の形態1にかかる衣類100において、本体部1の素材は、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、綿等のセルロース繊維、ウール、絹等の天然繊維を適宜使用することができる。上記の素材は、交編、挿入、引き揃え等により混合して用いても良い。また、本体部1に伸縮性を付与するために、上記素材に伸縮素材を混合することが好ましい。混合する伸縮素材としては、ポリウレタン弾性繊維、ポリエステルエラストマー繊維、PTT系複合加工糸(ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサイドのバイメタル糸)等を使用することができる。
また、本体部1の生地は、伸縮性を付与するためにニット素材が好適に用いられる。ニット素材には、経編素材と丸編素材とがあるが、伸縮性がよければいずれを採用しても良い。
本体部1の生地の伸度(%)は、22.1N荷重時の伸度が150%以上であることが好ましく、170%以上であることがより好ましい。22.1N荷重時の伸度が150%以上の生地を使用することにより、衣類100の着脱時に手や腕にかかる負荷が少なく、容易に着脱ができ、着用時においても、締付感や圧迫感がなく、優れた着用快適性を発揮することができる。本明細書において、生地の伸度(%)は、生地の最も伸び易い方向をA方向、A方向に垂直な方向をB方向とした場合、生地のA方向(伸び易い方向)に22.1Nの荷重を付与した場合の生地の伸び率(%)により求められる。
本体部1の生地の30%伸張時における伸縮力は、5〜40cNであることが好ましく、10〜30cNであることがより好ましい。本明細書において、30%伸張時における伸縮力は、以下の方法で測定する。30%伸張時における伸縮力は、まず、最も伸び易い方向をA方向、A方向に垂直な方向をB方向とした場合、A方向に16cm、B方向に2.5cmとなる長方形のサンプル(本体部1の生地)を採取する。このサンプルをJIS L1018のカットストリップ法に基づいて、つかみ間隔10cmでサンプルの両端を把持し、引っ張り試験機で0〜80%伸縮処理を3回繰り返した後、3回目のアンロード時の30%伸張時点の回復力、即ち収縮力を測定すればよい。
実施の形態1にかかる衣類100において、本体部1の生地の目付量は100〜200g/mであることが好ましい。100g/m未満であると、本体部1が透けやすくなるとともに破けやすくなり、200g/mを超えると、厚くなるとともに重くなるため、着用時に重量感やゴアつきが発生し、快適性を損なうことがある。本体部1の生地の目付量は、120〜170g/mであることがさらに好ましい。
実施の形態1にかかる衣類100において、本体部1への張力付与部2の形成は、以下の方法により行なうことができる。
張力付与部2が、本体部1に本体部1と同じ素材または異なる素材の当て布または樹脂を重ねて形成する場合、重ね合わせることにより本体部1より緊締力を高めることができる素材を選択する。張力付与部2を形成する当て布の素材としては、本体部1の素材として上記に例示したものを選択することができる。
樹脂接着剤を用いて当て布等を本体部1に接着する場合、樹脂接着剤としては、熱可塑性のホットメルト樹脂、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、スチレン系のホットメルト樹脂を好適に使用することができる。張力付与部2は、樹脂接着剤を塗布した当て布を本体部1の所定位置に配置した後、熱圧着することにより形成することができる。
樹脂接着剤の塗布は、本体部1のゴアつきを防止し、本体部1と当て布等との張り合わせ部の通気性の確保のために、一面に塗布するのではなく、ドット状に塗布することが好ましい。
また、張力付与部2は、本体部1に設けた開口に、本体部1よりも緊締力が高い別素材で形成した当て布を充填配置して、本体部1と縫着して形成してもよい。
張力付与部2は、本体部1と同じ素材または異なる素材で織密度または編密度が局所的に高い高密度部としてもよい。高密度部とすることにより、該部分の伸びを小さくすることができる。編み方を変える方法としては、例えば、ループ長さを小さくする、ループの変形を抑制するためにシンカーループの本数を単位面積当たり増加する等の方法を採用することができる。異なる素材で張力付与部2を形成する場合には、本体部1の素材より伸びの小さい素材を使用して高密度部としたり、または熱溶融性糸を用いて編成後に加熱・硬化して張力付与部2を形成しても良い。
また、張力付与部2を樹脂で形成する場合、弾性樹脂を使用することが好ましく、例えば、シリコーン、ウレタン、アクリル、ナイロン等を選択することができる。
張力付与部2を樹脂で形成する場合、予め所定の形状に形成した樹脂の構造部を本体部1に転写したり、未硬化の樹脂を本体部1にプリントまたは塗布した後、硬化することにより形成すればよい。
張力付与部2は、本体部1の生地よりも伸縮性が小さい。具体的には、張力付与部2の30%伸張時における伸縮力は、本体部1の生地の30%伸張時における伸縮力の2倍以上10倍以下とすることが好ましい。3倍以上8倍以下とすることがより好ましい。張力付与部2が、本体部1に当て布を重ねて形成されている場合は、張力付与部2のサンプルは、本体部1の生地と当て布とを重ね合わせた状態のもので測定する。また、A方向とB方向とを変えて採取したサンプルの30%伸張時における伸縮力も、本体部1の生地の30%伸張時における伸縮力の2倍以上10倍以下であることが好ましい。
張力付与部2は、図1に示すように、構造部2aおよび2b、構造部2cおよび2dを、凸部が所定の間隔をあけてそれぞれ対向するように配置するほか、図2の(A)〜(D)に示すような個数、ならびに形状の構造部の配置により形成されても良い。図2(A)〜(D)は、膝関節4に張力付与部2が設けられた場合の部分正面図である。
張力付与部2は、図2(A)に示すように、構造部2aおよび2cが着用者の膝関節4の外側側副靭帯近傍、構造部2bおよび2dが内側側副靭帯近傍であって、対角方向の構造部2aおよび2d、構造部2bおよび2cの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置されてもよい。
また、張力付与部2は、図2(B)に示すように、6つの構造部2a〜2fで構成され、構造部2aおよび2dが着用者の膝関節4の外側側副靭帯近傍、構造部2cおよび2fが内側側副靭帯近傍、構造部2bおよび2eが膝関節4の上下にそれぞれ所定の間隔をあけて対向するように配置されていても良い。図2(B)では、構造部2a〜2fの凸部が、すべて中心部(位置合わせ部3)の方向となるように配置されているが、構造部2a〜2f、構造部2cおよび2fの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置されてもよい。
さらに、張力付与部2は、図2(C)に示すように、膝関節4の外側側副靭帯近傍に配置される構造部2aと、内側側副靭帯近傍に配置される構造部2bで構成されていても良い。張力付与部2を2つの構造部2aおよび2bから構成する場合は、構造部2aおよび2bの形状および面積を適宜調整することにより、関節部のホールド力や、着用性を調整すればよい。
さらにまた、張力付与部2は、図2(D)に示すように、膝関節4の上部に配置される構造部2aと、下部に配置される構造部2bとにより構成されていても良い。
また、張力付与部2を構成する構造部の形状は、V字形状のほか、凸部を有するものであれば、図3(A)〜(H)に示す構造であってもよい。
張力付与部2は、図3(A)に示すように、楕円形状の構造部2a〜2dから構成されていても良く、図3(B)に示すように、2つの三角形状の構造部2aおよび2bから構成されていてもよい。また、図3(C)に示すように、構造部2aおよび2bをU字状に形成しても良い。
また、張力付与部2は、図3(D)に示すように、8つの構造部2a〜2hにより構成されていても良い。
さらに、張力付与部2は、図3(E)に示すように、屈曲部が円弧上の構造部2aおよび2bから形成されていても良い。構造部の屈曲部の角度は、鋭角、直角、鈍角のいずれであってもよい。
さらにまた、張力付与部2を構成する構造部は、同一の形状のもので構成されるほか、凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置されていれば、図3(F)〜(H)に示すように、異なる形状の構造部からなるものであっても良い。
実施の形態1にかかる衣類100は、膝関節4の周囲に、本体部1の生地よりも伸縮性が小さくなる張力付与部2を、構造部2a〜2dの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置するように形成することにより、膝関節4のホールド力を保持しながら、着脱性にも優れるという効果を奏することが可能となる。
また、実施の形態1の変形例として、図4に示す衣類を例示することができる。図4は、本発明の実施の形態1の変形例にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。実施の形態1の変形例にかかる衣類101は、肘関節5の近傍に張力付与部2が形成されている。図4では、張力付与部2を構成する構造部2aおよび2bは、上腕側と前腕側にそれぞれ配置されているが、構造部2aおよび2bを側副靭帯側にそれぞれ配置してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる衣類は、4つの構造部2a〜2dからなる張力付与部2が、着用者の第7胸椎〜第9胸椎近傍を中心として凸部が対向するように配置されている。図5は、本発明の実施の形態2にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。図6は、本発明の実施の形態2の張力付与部のバリエーションを示す図である。以下、実施の形態2では、実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
実施の形態2にかかる衣類200は、図5(B)に示すように、着用者の背中側に張力付与部2が形成されている。張力付与部2は、着用者の上半身の重心位置7、即ち、第7胸椎〜第9胸椎近傍に配置される。第7胸椎〜第9胸椎近傍は、背骨が最も曲がり易い関節部分であり、張力付与部2を第7胸椎〜第9胸椎近傍に配置することにより、着座、歩行、および立位時において、常に背骨が真っ直ぐになるようサポートすることができる。また、これにより体幹の安定性を高めることができるため、デスクワークのように長時間同一姿勢のまま作業する場合等において、疲労を軽減することが可能となる。
張力付与部2を構成する構造部2a〜2dは、V字形状の屈曲部の内側に、点群状の矩形体を配置した構造を有する。単なるV字形状であっても同様の効果を奏するものであるが、点群状の矩形体を更に付加することにより、伸縮性の調整を容易にするとともに、デザイン性も付加することが可能となる。
実施の形態2において、構造部2aと2dの凸部、構造部2bと2cの凸部がそれぞれ所定の間隔をあけて対向するように配置されているが、図6(A)に示すように、構造部2a〜2dが上半身の重心位置7を中心として対称となるとともに、構造部2aと2cの凸部、構造部2bと2dの凸部がそれぞれ所定の間隔をあけて対向するように配置されていてもよい。張力付与部2を、構造部の凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置することにより、体幹の安定性を保持しながら、着脱がし易く、かつ着用時にも圧迫感等の不快感を低減することが可能となる。また、図示しないが、上部に配置された構造部2aと2bの凸部、下部に配置された構造部2cと2dの凸部がそれぞれ所定の間隔をあけて対向するように配置されていてもよい。
実施の形態2において、体幹の安定性等の効果の点で、4つの構造部2a〜2dを、各構造部2a〜2dの凸部が着用者の上半身の重心位置7に向くように配置することが好ましいが、図6(B)に示すように、2つの構造部2aおよび2bを、凸部が所定の間隔をあけて上半身の重心位置7を向くように対向して配置しても、同様の効果を得ることができる。また、図6(C)に示すように、2つの構造部2aおよび2cの凸部が所定の間隔をあけて上半身の重心位置7を向くように対向して配置されていれば、張力付与部2を構成する構造部の数は2または4に限定されるものではない。
実施の形態2にかかる衣類200は、上半身の重心位置7の近傍に、本体部1の生地よりも伸縮性が小さくなる張力付与部2を、構造部2a〜2dの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置するように形成することにより体幹の安定性を高めることができるとともに、着脱性にも優れるという効果を奏することが可能となる。なお、実施の形態2で使用する構造部の形状は、図5〜図6のものに限定されるものではなく、実施の形態1で例示した形状(図3等に例示)を選択することも可能である。
また、実施の形態2の変形例として、図7に示す衣類を例示することができる。図7は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。実施の形態2の変形例にかかる衣類201は、肩関節6の近傍に張力付与部2が形成されている。実施の形態2の変形例にかかる衣類201は、図7(B)に示すように、張力付与部2を構成する構造部2a〜2dを、肩関節6の近傍に配置することにより、実施の形態2と同様の効果を得ることが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる衣類は、構造部2aおよび2bからなる張力付与部2が、着用者の上腕三頭筋近傍に、凸部が対向するように配置されている。図8は、本発明の実施の形態3にかかる衣類の(A)概略正面図、(B)概略後面図である。図9は、本発明の実施の形態3の張力付与部のバリエーションを示す図である。以下、実施の形態3では、実施の形態1および2と異なる点についてのみ説明する。
実施の形態3にかかる衣類300は、図8(B)に示すように、着用者の上腕背部に張力付与部2が形成されている。張力付与部2は、着用者の上腕背部、すなわち上腕三頭筋近傍に、張力付与部2を、構造部2aおよび2bの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置することにより、構造部2aおよび2bの凸部間に帯状の伸び止め作用を発現させる。これにより、上腕背部の筋肉等の余分な振動を抑制し、パワーロスを低減することが可能となる。また、張力付与部2の配置位置は上腕の背部に限定されるため、上腕ニ頭筋の収縮を阻害することもない。
張力付与部2を構成する構造部2aおよび2bは、所定の間隔をあけて対向するように配置されるため、筋振動を抑制するとともに、着脱がし易く、かつ着用時にも圧迫感等の不快感を低減することが可能となる。
また、張力付与部2は、構造部の凸部が対向するように配置されるものであれば、図9(A)に示すように、4つの構造部2a〜2dにより構成されていてもよく、また、図9(B)に示すように、2つの構造部2aおよび2bをその配置が斜めとなるように配置してもよい。
実施の形態3にかかる衣類300は、上腕三頭筋の近傍に、本体部1の生地よりも伸縮性が小さくなる張力付与部2を、構造部2aおよび2bの凸部が所定の間隔をあけて対向するように配置するように形成することにより、筋振動を抑制してパワーロスを低減できるとともに、着脱性にも優れるという効果を奏することが可能となる。なお、実施の形態3で使用する構造部の形状は、図8および図9のものに限定されるものではなく、実施の形態1で例示した形状(図3等に例示)を選択することも可能である。
以上のように、本発明にかかる衣類は、伸縮性を有する衣類に有用であり、特に、着脱が容易で、着用時の圧迫感もないことから、肌着、下着、水着、スポーツ用衣類、靴下類、外衣およびサポーター等の衣類に適している。
1 本体部
2 張力付与部
2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h 構造部
3 位置合わせ部
4 膝関節
5 肘関節
6 肩関節
7 上半身の重心位置
100、100A、100B、100C、100D、200、200A、200B、300、300A、300B 衣類

Claims (8)

  1. 伸縮性を有する生地からなる本体部と、
    着用者の膝関節の周囲に設置される張力付与部と、
    を有し、前記張力付与部は、前記本体部の生地よりも伸縮性が小さい材料から形成、または前記本体部の生地よりも伸縮性が小さくなるように形成され、凸部を有する形状をなす少なくとも4つの構造部からなり、前記構造部のうちの2つは着用者の膝関節の内側側副靭帯に沿って凸部が互いに対向するよう配置されるとともに、前記構造部のうちの他の2つは膝関節の外側側副靭帯に沿って凸部が互いに対向するように配置されたことを特徴とする衣類。
  2. 前記構造部の中心部分に、着用者の膝関節に対応した位置への位置合わせを行なう位置合わせ部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の衣類。
  3. 前記構造部の形状はV字状またはU字状であることを特徴とする請求項1または2に記載の衣類。
  4. 前記構造部は、前記本体部と同一素材または別素材の当て布または樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の衣類。
  5. 前記構造部は、織密度または編密度が局所的に高い高密度部として前記生地に形成されたことを特徴とする1〜3のいずれか一つに記載の衣類。
  6. 前記構造部は、熱圧着または縫着により配置されたことを特徴とする請求項4に記載の衣類。
  7. 前記構造部は、前記樹脂を前記生地に転写、プリントまたは塗布することにより形成されたことを特徴とする請求項4に記載の衣類。
  8. 肌着、下着、水着、スポーツ用衣類、靴下類、外衣またはサポーターであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の衣類。
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