JP6253306B2 - 電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイスに関し、例えばデバイスチップが金属封止部により封止された電子デバイスに関する。
小型化の要求に対して、デバイスチップを配線基板にフリップチップ実装し、デバイスチップを封止する技術が開発されている。封止部には、気密性を向上させるために、金属が用いられる場合がある。この場合、金属封止部を接地させることがなされる。
デバイスチップがモールド樹脂により封止された構成で、接地されたパッドに接続するワイヤがモールド樹脂上の導電層に接続することで導電層を接地させて、外部からの電磁干渉を抑える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、放熱板上に実装された半導体素子を、放熱板上の回路基板にワイヤで接続させると共に、放熱板にもワイヤで接続させることで、回路基板の高密度化を図る技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特表2011−529638号公報 特開平10−135382号公報
近年の更なる小型化の要求により、デバイスチップを封止する金属封止部の接地が不十分となる場合がある。金属封止部の接地が不十分であると、例えば電子デバイスの特性に悪影響を及ぼす。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、金属封止部の接地が不十分となることを抑制することが可能な電子デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、第1配線基板上にフリップチップ実装されたデバイスチップと、前記第1配線基板上に前記デバイスチップを囲んで設けられ、前記第1配線基板に接合し、前記デバイスチップを封止する金属封止部と、前記金属封止部を覆って設けられたメッキ層と、前記第1配線基板の前記デバイスチップがフリップチップ実装された面とは反対の面側に位置し、前記第1配線基板が実装された第2配線基板と、前記第2配線基板上に設けられたグランド配線と前記メッキ層とに接続され、前記グランド配線と前記金属封止部とを電気的に接続させるワイヤと、前記第1配線基板を貫通して設けられ、前記グランド配線と前記金属封止部とを電気的に接続させるビア配線と、を備えることを特徴とする電子デバイスである。本発明によれば、金属封止部の接地が不十分となることを抑制できる。
上記構成において、前記ワイヤは、前記メッキ層のうちの前記デバイスチップの上面に重なる領域で前記メッキ層に接続している構成とすることができる。
上記構成において、前記デバイスチップ上に設けられ、前記メッキ層で覆われた金属製のリッド層を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記デバイスチップは、弾性波デバイスチップである構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波デバイスチップは、共通のアンテナ端子に接続される送信フィルタと受信フィルタとを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記金属封止部は、半田からなる構成とすることができる。
本発明によれば、金属封止部の接地が不十分となることを抑制できる。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイスを示す断面図である。 図2(a)及び図2(b)は、実験に用いた弾性波デバイスの一部を示す上面図である。 図3は、第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスのブロック図である。 図4(a)は、第1弾性波デバイス、第2弾性波デバイス、及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果であり、図4(b)は、図4(a)の一部を拡大した拡大図である。 図5(a)は、第3弾性波デバイス及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果であり、図5(b)は、第4弾性波デバイス及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果である。 図6(a)及び図6(b)は、送信フィルタチップ及び受信フィルタチップの表面温度のシミュレーション結果である。 図7は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスを示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイスを示す断面図である。図1のように、実施例1の弾性波デバイス100は、弾性波デバイスチップ12を内包するパッケージ60が、第2配線基板16の上面に実装されている。弾性波デバイスチップ12は、例えば圧電基板20の一方の面に弾性波を励振する櫛型電極22が設けられた弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)デバイスチップである。圧電基板20は、例えばタンタル酸リチウム基板又はニオブ酸リチウム基板等である。第2配線基板16は、例えばセラミック又は樹脂等の絶縁基板からなるモジュール基板である。
パッケージ60は、第1配線基板10の上面に、弾性波デバイスチップ12がフリップチップ実装されている。第1配線基板10は、例えばセラミック又は樹脂等の絶縁基板からなるパッケージ基板である。弾性波デバイスチップ12に形成されたグランド端子26は、第1配線基板10の上面に形成されたグランド用パッド28にバンプ24によって接合されている。弾性波デバイスチップ12に形成された信号端子30は、第1配線基板10の上面に形成された信号用パッド32にバンプ24によって接合されている。バンプ24は、例えば半田バンプ又は金バンプを用いることができる。
第1配線基板10の上面であって、弾性波デバイスチップ12の外側に、金属パターン34が設けられている。金属パターン34は、弾性波デバイスチップ12を囲むように、環状に設けられている。金属パターン34に接続して、弾性波デバイスチップ12を封止する金属封止部14が設けられている。金属封止部14は、例えば半田からなる。金属パターン34は、金属封止部14を構成する材料に対して濡れ性の良好な金属を用いることが好ましく、例えば半田濡れ性が良好な金属を用いることが好ましい。
この構造においては、弾性波デバイスチップ12と第1配線基板10との間に空隙が設けられるため、弾性波デバイスチップ12の機能領域である櫛型電極22が空隙に面し、振動が規制されることを抑制できる。また、弾性波デバイスチップ12は金属封止部14で封止されているため、水分等が櫛型電極22に付着することを抑制でき、周波数特性が変化することを抑制できる。金属封止部14を用いることで、樹脂封止部を用いた場合に比べて、空隙の気密性を向上させることができる。
弾性波デバイスチップ12及び金属封止部14上に、リッド36が設けられている。リッド36は、例えばコバール等の金属からなる。リッド36及び金属封止部14の表面を覆ってメッキ層38が設けられている。メッキ層38は、例えばニッケルメッキ層からなるが、その他のメッキ層の場合でもよい。
第1配線基板10は、多層配線基板であり、内部に水平方向及び垂直方向に延在するビア配線が設けられている。第1配線基板10の上面に形成されたグランド用パッド28は、ビア配線40aを介して、第1配線基板10の下面に形成されたグランド端子42に電気的に接続されている。第1配線基板10の上面に形成された信号用パッド32は、ビア配線40bを介して、第1配線基板10の下面に形成された信号端子44に電気的に接続されている。また、金属パターン34は、ビア配線40cを介して、グランド端子42に電気的に接続されている。
第1配線基板10は、第2配線基板16の上面に実装されている。第1配線基板10の下面に形成されたグランド端子42は、第2配線基板16の上面に形成されたグランド配線46に導電性接着剤(不図示)によって接合されている。第1配線基板10の下面に形成された信号端子44は、第2配線基板16の上面に形成された信号配線48に導電性接着剤(不図示)によって接合されている。
第2配線基板16の上面に、信号配線48とグランド配線46との間に接続されたチップ部品50が設けられている。チップ部品50は、例えばインダクタ又はキャパシタであり、弾性波デバイスチップ12の入力又は出力の整合回路を形成する部品である。第2配線基板16は、第1配線基板10と同様に多層配線基板であり、内部に水平方向及び垂直方向に延在するビア配線52が形成されている。第2配線基板16の上面に形成されたグランド配線46及び信号配線48は、ビア配線52を介して、第2配線基板16の下面に形成された金属パターン(不図示)に電気的に接続されている。
メッキ層38と第2配線基板16の上面に形成されたグランド配線46とは、ワイヤ18によって接続されている。ワイヤ18は、例えばアルミニウム又は金等の金属からなる。ワイヤ18は、1本の場合でもよいが、複数本設けられていることが好ましい。
ここで、実施例1の弾性波デバイスに対して行った実験について説明する。図2(a)及び図2(b)は、実験に用いた弾性波デバイスの一部を示す上面図である。図2(a)は、実験に用いた第1弾性波デバイスの一部を示す上面図であり、図2(b)は、実験に用いた第2弾性波デバイスの一部を示す上面図である。図2(a)及び図2(b)のように、弾性波デバイスチップとして送信フィルタチップ70と受信フィルタチップ72とがパッケージ60に内包された第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスを実験に用いた。パッケージ60の大きさは、縦1.6mm(平均値)、横2.0mm(平均値)、高さ0.50mm(最大値)である。送信フィルタチップ70には、ラダー型フィルタからなり、送信帯域が880MHz〜915MHzである送信フィルタが形成されている。受信フィルタチップ72には、ダブルモード型フィルタからなり、受信帯域が925MHz〜960MHzである受信フィルタが形成されている。
送信フィルタチップ70は、送信信号配線48aとアンテナ信号配線48cとに接続され、受信フィルタチップ72は、受信信号配線48bと共通のアンテナ信号配線48cとに接続されている。なお、受信信号配線48bが2本設けられていることから分かるように、受信フィルタを平衡出力型フィルタとしているが、不平衡出力型フィルタとする場合でもよい。図2(a)のように、第1弾性波デバイスは、3つの領域A〜Cにおいて、5本のワイヤ18が、メッキ層38とグランド配線46との間に接続されている。図2(b)のように、第2弾性波デバイスでは、2つの領域A、Bにおいて、5本のワイヤ18が、メッキ層38とグランド配線46との間に接続されている。ワイヤ18には、アルミニウムワイヤを用いた。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
図3は、第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスのブロック図である。図3のように、第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスは、送信フィルタ80、受信フィルタ82、及び整合回路84を備えた分波器である。送信フィルタ80は、アンテナ端子Antと送信端子Txとの間に接続されている。受信フィルタ82は、アンテナ端子Antと受信端子Rx1、Rx2との間に接続されている。送信フィルタ80と受信フィルタ82の少なくとも一方とアンテナ端子Antとの間に整合回路84が接続されている。
送信フィルタ80と受信フィルタ82とは、通過帯域が異なっている。送信フィルタ80は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として通過させ、他の帯域の信号を抑圧する。受信フィルタ82は、アンテナ端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として通過させ、他の帯域の信号を抑圧する。整合回路84は、送信フィルタ80を通過した送信信号が、受信フィルタ82側に漏れずにアンテナ端子Antから出力するようにインピーダンスを整合させる回路である。
送信フィルタ80は、図2(a)及び図2(b)の送信フィルタチップ70に形成された送信フィルタである。受信フィルタ82は、図2(a)及び図2(b)の受信フィルタチップ72に形成された受信フィルタである。整合回路84は、図1のチップ部品50等により形成されたものである。
第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスに対して、送信フィルタ80と受信フィルタ82との間のアイソレーション特性を測定した。また、比較のために、メッキ層38とグランド配線46とに接続されるワイヤ18が設けられていない点を除いて、第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスと同じ構成をした比較例の弾性波デバイスについても、送信フィルタと受信フィルタとの間のアイソレーション特性を測定した。
図4(a)は、第1弾性波デバイス、第2弾性波デバイス、及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果であり、図4(b)は、図4(a)の一部を拡大した拡大図である。図4(a)及び図4(b)の横軸は周波数で、縦軸は減衰量である。また、第1弾性波デバイスの測定結果を太実線で、第2弾性波デバイスの測定結果を細実線で、比較例の弾性波デバイスの測定結果を破線で示している。図4(a)及び図4(b)のように、第1弾性波デバイス及び第2弾性波デバイスは、比較例の弾性波デバイスに対して、送信帯域よりも低い周波数帯域及び受信帯域よりも高い周波数帯域であるフロアレベルの減衰量が約3dB程度改善している。また、送信帯域における減衰量が約1.5dB〜3dB程度改善している。
この実験結果から、メッキ層38とグランド配線46とをワイヤ18で接続する(即ち、金属封止部14をグランド配線46にワイヤ18で電気的に接続させる)ことで、アイソレーション特性が改善できることが分かる。
次に、第3弾性波デバイスと第4弾性波デバイスに対して行った実験について説明する。第3弾性波デバイスは、図2(a)の第1弾性波デバイスと比べて、領域Aでのみ、1本のワイヤ18がメッキ層38とグランド配線46との間に接続されている点で異なるが、その他の構成は第1弾性波デバイスと同じである。第4弾性波デバイスは、図2(a)の第1弾性波デバイスと比べて、領域Aでのみ、3本のワイヤ18がメッキ層38とグランド配線46との間に接続されている点で異なるが、その他の構成は第1弾性波デバイスと同じである。つまり、第3弾性波デバイス及び第4弾性波デバイスでは、領域B、Cにはワイヤ18は設けられていない。
図5(a)は、第3弾性波デバイス及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果であり、図5(b)は、第4弾性波デバイス及び比較例の弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定結果である。図5(a)及び図5(b)の横軸は周波数で、縦軸は減衰量である。また、第3弾性波デバイス及び第4弾性波デバイスの測定結果を実線で、比較例の弾性波デバイスの測定結果を破線で示している。図5(a)及び図5(b)のように、第3弾性波デバイス及び第4弾性波デバイスは、比較例の弾性波デバイスに対して、送信帯域よりも低い周波数帯域及び受信帯域よりも高い周波数帯域であるフロアレベルの減衰量が改善している。例えば、第3弾性波デバイスは、送信帯域よりも低い周波数帯域のフロアレベルの減衰量が1.5dB程度改善し、第4弾性波デバイスは、送信帯域よりも低い周波数帯域のフロアレベルの減衰量が2.2〜2.5dB程度改善している。
この実験結果から、ワイヤ18の本数は、複数本の場合に限らず、1本の場合でも、フロアレベルの減衰量が低減し、アイソレーション特性が改善する効果が得られることが分かる。また、ワイヤ18の本数が多いほど、フロアレベルの減衰量の低減効果が大きいことが分かる。なお、ワイヤ18を設ける際の1本当りの配置(製造)時間は0.2秒程度である。したがって、生産効率の観点では、ワイヤ18の本数が多いほど生産性は落ちる。
実施例1によれば、図1のように、第1配線基板10上にフリップチップ実装された弾性波デバイスチップ12を封止する金属封止部14が、ワイヤ18によって、第2配線基板16に設けられたグランド配線46に電気的に接続されている。これにより、ワイヤ18を用いて、金属封止部14を接地させることができ、パッケージ60の小型化が進んだ場合でも、金属封止部14の接地が不十分となることを抑制できる。このため、弾性波デバイスの特性の劣化を抑制することができる。例えば、図4(a)及び図4(b)のように、弾性波デバイスチップ12が、共通のアンテナ端子Antに接続される送信フィルタ80と受信フィルタ82とを含む場合、アイソレーション特性の劣化を抑制することができる。
図1のように、金属封止部14を覆ってメッキ層38が設けられ、ワイヤ18は、メッキ層38とグランド配線46とに接続することが好ましい。これにより、ワイヤ18の接続強度を向上させることができる。
金属封止部14の接地を十分なものとする観点から、図1のように、金属封止部14を、第1配線基板10を貫通するビア配線40cを介して、グランド配線46に電気的に接続させることが好ましい。
次に、発明者が行ったシミュレーションについて説明する。発明者は、メッキ層38とグランド配線46とをワイヤ18で接続させた場合に、弾性波デバイスチップ12の放熱性が、ワイヤ18を接続させてない場合に比べて変化するかシミュレーションを行った。シミュレーションは、アイソレーション特性の測定と同様に、送信フィルタチップ70と受信フィルタチップ72とを有する分波器である弾性波デバイスに対して行い、ワイヤ18には、直径25μm、長さ1mmの金ワイヤを用いた。また、環境温度25℃、送信端子からの印加電力29dBm、印加周波数915MHz(送信帯域のハイバンドエッジ)の条件の下で、送信フィルタチップ70及び受信フィルタチップ72の表面(圧電基板の櫛型電極が設けられた面とは反対側の面)の温度をシミュレーションにより評価した。
図6(a)及び図6(b)は、送信フィルタチップ70及び受信フィルタチップ72の表面温度のシミュレーション結果である。図6(a)は、56本のワイヤ18を用いて、メッキ層38とグランド配線46とを接続させた場合のシミュレーション結果であり、図6(b)は、ワイヤ18を接続させていない場合のシミュレーション結果である。図6(b)のように、ワイヤ18を接続させていない場合、送信フィルタチップ70の表面の最大温度は46.0℃であったのに対し、56本のワイヤ18を接続させた場合、図6(a)のように、送信フィルタチップ70の表面の最大温度は43.1℃と、2.9℃低下する結果が得られた。また、送信フィルタチップ70の共振器(機能領域)の温度も、ワイヤ18を接続させていない場合は最大温度が61.0℃であったのに対し、56本のワイヤ18を接続させた場合は58.6℃と、2.4℃低下する結果が得られた。
このように、金属封止部14をワイヤ18によってグランド配線46に電気的に接続させる構成とすることで、弾性波デバイスチップ12の放熱性を向上させる効果も得られ、共振器の温度上昇を抑制することができる。これにより、温度依存による特性(フロアレベルの減衰)や共振器の破壊を抑制することができる。ワイヤ18は、金ワイヤ以外の場合(例えばアルミニウムワイヤ)でもよいが、金はアルミニウムよりも熱伝導率が高い(金:302W/m・K、アルミニウム:236W/m・K)ため、金ワイヤである場合が好ましい。なお、弾性波デバイスチップ12の放熱性を考慮すると、ワイヤ18は、弾性波デバイスチップ12上に位置する領域でワイヤボンディングされていることが好ましい。
また、弾性波デバイスチップ12の放熱性の観点から、弾性波デバイスチップ12上に、金属製のリッド36が設けられていることが好ましい。リッド36は、コバールからなることが好ましい。リッド36が設けられることで、弾性波デバイスチップ12の放熱性を向上できる。
図2(a)及び図2(b)並びに図6(a)及び図6(b)では、送信フィルタと受信フィルタとが、別々のチップ(送信フィルタチップ70と受信フィルタチップ72)に形成されている場合を例に示したが、1つのチップに形成されている場合でもよい。
図7は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスを示す断面図である。図7のように、実施例1の変形例1の弾性波デバイス200は、弾性波デバイスチップ12の上面に、圧電基板20より低い誘電率を有する絶縁層90が設けられている。また、金属封止部14は、弾性波デバイスチップ12の側面に接していない。その他の構成は、実施例1の図1と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例1によれば、弾性波デバイスチップ12の上面に、圧電基板20よりも低い誘電率を有する絶縁層90が設けられている。これにより、特開2010−74418号公報に記載されているように、圧電基板20と金属封止部14のカップリングを抑制することで、挿入損失特性を改善することができる。圧電基板20よりも低い誘電率を有する絶縁層90の例として、樹脂、サファイア、シリコン、セラミック、及びガラス等が挙げられ、特に、エポキシ樹脂は、サファイアやセラミックよりも誘電率が小さいため有効である。また、特性の改善の観点から、金属封止部14は、弾性波デバイスチップ12の側面に接していないことが望ましい。
実施例1及び実施例1の変形例1では、弾性波デバイスチップ12としてSAWデバイスチップの場合を例に示したが、バルク弾性波(BAW:Bulk Acoustic Wave)を利用したBAWデバイスチップの場合でもよい。例えば、FBAR(Film Bulk Acoustic Wave Resonator)等の圧電薄膜共振子デバイスチップの場合でもよい。また、弾性波デバイスチップの場合に限らず、例えば半導体デバイスチップ等、その他のデバイスチップの場合でもよい。金属封止部14は、半田以外の金属からなる場合でもよいが、気密性を高くでき、形成が容易である点から、半田からなる場合が好ましい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 第1配線基板
12 弾性波デバイスチップ
14 金属封止部
16 第2配線基板
18 ワイヤ
24 バンプ
36 リッド
38 メッキ層
40a〜40c ビア配線
46 グランド配線
70 送信フィルタチップ
72 受信フィルタチップ
80 送信フィルタ
82 受信フィルタ
100、200 弾性波デバイス

Claims (6)

  1. 第1配線基板上にフリップチップ実装されたデバイスチップと、
    前記第1配線基板上に前記デバイスチップを囲んで設けられ、前記第1配線基板に接合し、前記デバイスチップを封止する金属封止部と、
    前記金属封止部を覆って設けられたメッキ層と、
    前記第1配線基板の前記デバイスチップがフリップチップ実装された面とは反対の面側に位置し、前記第1配線基板が実装された第2配線基板と、
    前記第2配線基板上に設けられたグランド配線と前記メッキ層とに接続され、前記グランド配線と前記金属封止部とを電気的に接続させるワイヤと、
    前記第1配線基板を貫通して設けられ、前記グランド配線と前記金属封止部とを電気的に接続させるビア配線と、を備えることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記デバイスチップ上に設けられ、前記メッキ層で覆われた金属製のリッド層を備えることを特徴とする請求項記載の電子デバイス。
  3. 前記ワイヤは、前記メッキ層のうちの前記デバイスチップの上面に重なる領域で前記メッキ層に接続していることを特徴とする請求項1または2記載の電子デバイス。
  4. 前記デバイスチップは、弾性波デバイスチップであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の電子デバイス。
  5. 前記弾性波デバイスチップは、共通のアンテナ端子に接続される送信フィルタと受信フィルタとを含むことを特徴とする請求項4記載の電子デバイス。
  6. 前記金属封止部は、半田からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の電子デバイス。
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