JP6245232B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよび滑剤量調整方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび滑剤量調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび滑剤量調整方法に関する。
電子写真方式による画像形成装置においては、像担持体(例えば、感光体)上の未転写トナーや転写残トナー等の残留トナーを除去するための手段として、例えば、弾性体からなる平板状のクリーニングブレードを像担持体の表面に当接し、これにより像担持体上の残留トナーを除去するブレードクリーニング方式のクリーニング装置が知られている。
近年、高画質化の観点からトナー粒子の小粒径化の要請があり、このようなトナー粒子を得る方法として、例えば乳化重合法や懸濁重合法等の重合法が利用されている。しかし、トナー粒子の小粒径化に伴ってトナー粒子と像担持体との付着力が大きくなるために、像担持体上の残留トナーの除去が困難になる。特に、重合法により製造されたいわゆる重合トナーを用いた場合には、トナー粒子の形状が球形に近いものとなるため、トナー粒子が像担持体上で転がりクリーニングブレードを通りぬけるクリーニング不良が発生しやすくなり、一層、像担持体上の残留トナーの除去が困難になるという問題がある。
また、クリーニングブレードをすり抜けるトナーが発生すると、そのトナーを核としてトナーの凝集物が像担持体上に形成され、べタ画像印字部に粒状の白抜け(以下、「雨だれ」という)が発生する。このような「雨だれ」といった品質問題に対応するために現状では像担持体上に滑剤(例えば、ステアリン酸金属塩等の金属石鹸)を供給し、滑剤の被膜を形成することでトナー粒子と像担持体との付着力を低下させた状態でクリーニングを行っている。像担持体上に滑剤を供給する滑剤供給機構としては、棒状にした滑剤にブラシを当接しブラシで滑剤を掻き取り、像担持体表面に供給する滑剤塗布方式、潤滑性外添剤(滑剤)を含むトナーによりトナー像を形成して滑剤を供給するトナー外添方式、または、滑剤塗布方式およびトナー外添方式を組み合わせた方式がある。
これらの滑剤供給機構を備えた画像形成装置においては、像担持体の表面に滑剤が供給されて、像担持体表面のトナーに対する摩擦係数を低下させている。これによって像担持体の表面に形成されたトナー像を転写材(例えば、中間転写ベルト)に転写するときに転写不良の発生を抑え、トナー像の画質を高めることができる。また、像担持体に圧接されているクリーニングブレード等と像担持体との摩擦係数も低下させることができるため、像担持体の表面層の削れ(磨耗)を抑制し、ひいては像担持体の寿命を延ばすことができる。
特許文献1には、像担持体の回転方向においてクリーニングブレードより上流側にクリーニングブラシを配置し、クリーニングブレードに到達する前の残留トナーを、クリーニングブラシにより除去するトナー除去部が開示されている。
特開2011−112665号公報
ところで、像担持体上に被覆される滑剤量は、少なすぎてもクリーニング不良や粒状ノイズ、スジ状の画像ムラ等の不具合が発生し、多すぎても凝着摩耗によるクリーニングブレードの耐久性の低下や現像部から現像剤へ滑材が混入することによる画像劣化といった不具合が発生するため、当該滑剤量には適正量が存在する。また、滑剤量の差が生じることで、画像濃度や画質にバラツキが発生することから当該画像濃度や画質を安定させるためには滑剤量を安定かつ適正範囲に維持する必要がある。
トナー外添方式は、滑剤塗布方式と比べて、滑剤棒やブラシ等の塗布装置が不要であるため、設置スペースやコスト的に有利である。しかし、トナー外添方式では、トナーの消費量によって、現像装置内の滑剤量が変動し、その結果として、像担持体上に被膜される滑剤量が変動する。像担持体上に被膜される滑剤量は、像担持体上に供給される滑剤の「供給量」と、像担持体上に供給された後に削り取られて回収される滑剤の「回収量」とのバランスによって決定される。トナー外添方式では、滑剤は現像剤から供給されることになるため、高カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の供給量は多くなる一方、低カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の供給量は少なくなる。本来、滑剤は、像担持体上においてトナーが供給される部分にのみ供給される。しかし、実際には、現像装置内での攪拌時の負荷や転写部(現像領域)における電界負荷による影響から、トナーから離脱、独立する滑剤も存在し、画像のない白地部分に対しても滑剤は供給される。
一方、滑剤の回収量は、像担持体に接触しているクリーニングブレードの影響が大きく、滑剤は、クリーニングブレードが像担持体に当接しているブレードエッジ部に堰き止められているトナー(主に外添剤成分)との摺擦によって削り取られて回収される。また、滑剤の回収量は、ブレードエッジ部に供給されるトナー量によっても変動し、供給されるトナー量が多くなれば滑剤の回収量は増える一方、供給されるトナー量が少なくなれば滑剤の回収量は少なくなる。すなわち、高カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の回収量は多くなり、低カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の回収量は少なくなる。
以上のように、印字される画像のカバレッジによって滑剤の供給と回収との関係は変化し、ひいては供給および回収の割合に応じて像担持体上に被膜される滑剤量の差が発生し、像担持体上に被覆される滑剤量を適正な範囲に維持することができないという問題があった。
なお、特許文献1に記載の技術は、ブレードエッジ部に供給されるトナー量を軽減する技術であり、印字される画像のカバレッジに応じて像担持体上に被膜される滑剤量の差が生じることを防止する技術ではない。すなわち、特許文献1に記載の技術は、像担持体上に被覆される滑剤量を適正な範囲に維持することを目的としたものではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明の目的は、像担持体上に被覆される滑剤量を適正な範囲に維持することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび滑剤量調整方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
脂肪酸金属塩である滑剤が添加されたトナーが供給され、表面に前記滑剤の被膜が形成される回転可能な像担持体と、
前記像担持体に当接し、前記像担持体上に残留するトナーを除去する第1クリーニング部と、
前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側に設けられ、前記像担持体に当接し、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去する第2クリーニング部と、
前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う制御部と、
を備え、
前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成され、
脂肪酸金属塩である滑剤が添加されたトナーが供給され、表面に前記滑剤の被膜が形成される回転可能な像担持体と、
前記像担持体に当接し、前記像担持体上に残留するトナーを除去する第1クリーニング部と、
前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側に設けられ、前記像担持体に当接し、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去する第2クリーニング部と、
前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う制御部と、
を備え、
前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する。
本発明に係る滑剤量調整方法は、
回転する像担持体に脂肪酸金属塩である滑剤を添加したトナーを供給し、前記像担持体の表面に前記滑剤の被膜を形成し、
前記像担持体に第1クリーニング部を当接させることにより、前記像担持体上に残留するトナーを除去し、
前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側で、前記像担持体に第2クリーニング部を当接させることにより、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去し、
前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更し、
前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する。
本発明によれば、像担持体上に被覆される滑剤量を適正な範囲に維持することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 トナー除去部等の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の滑剤量調整制御動作を示すフローチャートである。 トナー除去部等の構成の変形例を概略的に示す図である。 クリーニングブレードに供給されるトナーの量と感光体ドラム上に被膜される滑剤量との関係を示す図である。 入力画像の印字率と感光体ドラム上に被膜される滑剤量(感光体滑剤量換算値)との関係を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413(本発明の「像担持体」に対応)上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。本実施の形態では、記憶部72は、画像形成部40によるトナー像の形成履歴(本発明の「トナー消費情報」に対応)を示す履歴情報を記憶する。履歴情報は、印刷枚数および印字率等の情報を含む。また、印字率は、所定の印刷枚数あたりの平均印字率を含む。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、ドラムクリーニング装置415(本発明の「第2クリーニング部」に対応)、およびトナー除去部416(本発明の「第1クリーニング部」に対応)等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。感光層を構成する樹脂として、例えばポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。本実施の形態では、トナーには、潤滑性を有する滑剤が添加されている。滑剤としては、脂肪酸金属塩、シリコーンオイル、フッ素系樹脂等が挙げられ、これらは単独または2種類以上を混合して用いることができる。特に、脂肪酸金属塩が好ましい。脂肪酸としては、直鎖状の炭化水素が好ましく、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が好ましく、ステアリン酸がより好ましい。金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタン、鉄などが挙げられる。これらの中で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄等が好ましい。
現像装置412は、感光体ドラム413と現像領域を介して対向するよう配置された現像スリーブを備えている。現像スリーブには、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のクリーニングブレード415A等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
クリーニングブレード415Aの物性としては、反発弾性率や硬度が重要である。反発弾性率は、温度25[℃]において10〜80[%]であることが好ましく、より好ましくは30〜70[%]である。また、JISA硬度は、20〜90[°]であることが好ましく、特に好ましくは60〜80[°]である。JISA硬度が20[°]より小さい場合には、クリーニングブレード415Aが柔らかすぎて、ブレードめくれが生じやすくなる。一方、JISA硬度が90[°]より大きい場合には、感光体ドラム413のわずかな凹凸や異物に追従させることが困難となり、トナー粒子のすり抜けが発生しやすくなる。感光体ドラム413に対するクリーニングブレード415Aの当接荷重は、0.1〜40[N/m]であることが好ましく、より好ましくは1〜25[N/m]である。当接荷重が0.1[N/m]より小さい場合には、クリーニング力が不足し、画像汚れが生じやすい。一方、当接荷重が40[N/m]より大きい場合には、トラムクリーニングブレード415Aと感光体ドラム413との間の摩耗力が大きくなって、画像かすれ等が発生しやすくなる。当接荷重の測定は、秤にクリーニングブレード415Aの先端縁を押し当てて測定する方法や、感光体ドラム413に対するクリーニングブレード415Aの先端縁の当接位置にロードセル等のセンサーを配置して電気的に測定する方法等が用いられる。
図3は、トナー除去部416等の構成を概略的に示す図である。
図3に示すように、トナー除去部416は、スコロトロンチャージャー(本発明の「帯電量調整部」に対応)417、クリーニングブラシ418、フリッカーローラー419、およびスクレーパー420等を有する。
スコロトロンチャージャー417は、感光体ドラム413の回転方向におけるクリーニングブレード415Aの上流側、かつ、一次転写ニップ(図1参照)の下流側に設けられ、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーの帯電量を調整する。スコロトロンチャージャー417は、シールド体で囲われる部位にスコロトロン電極(小径のワイヤ電極や鋸歯状の鋸歯電極)を配置すると共に、スコロトロン電極と感光体ドラム413との間にメッシュ状等のグリッド電極(図示略)を配置して構成される。スコロトロンチャージャー417は、スコロトロン電極に例えばDCプラス500[V]の高電圧を印加することで、空気を局所的に絶縁破壊するコロナ放電を起こして電荷を放出し、感光体ドラム413上の残留トナーに対し、感光体ドラム413の表面の帯電極性(マイナス極性)と逆極性(プラス極性)の電荷を付与する。なお、帯電量調整部は、スコロトロンチャージャー417に限らず、コロナ放電を利用したコロトロンチャージャー、除電針、不織布等を用いた除電布、または、微小な空隙を設けて感光体ドラム413に対向させた電極やローラー、または、接触式のローラーなど、トナーの帯電量を調整できるものであれば何でも良い。帯電量を調整する際に印加する電圧は、直流電圧、交流電圧、および直流電圧に交流電圧を重畳したものの何れでも良い。また、スコロトロンチャージャー417は、クリーニングブラシ418に到達するトナーの帯電量を調整する手段であるため、感光体ドラム413の回転方向において現像装置412の下流側かつクリーニングブラシ418の上流側であれば、どの位置に配置されても良い。
図3に示すように、クリーニングブラシ418は、感光体ドラム413の回転方向におけるクリーニングブレード415Aの上流側、かつ、スコロトロンチャージャー417の下流側に設けられ、感光体ドラム413上の残留トナーを除去する。
クリーニングブラシ418は、回転可能な部材と、その表面に植え込まれた弾性を有する複数の導電性繊維(例えば、アクリル樹脂)とを有する。クリーニングブラシ418は、感光体ドラム413に当接しながら回転することにより、感光体ドラム413の表面上から残留トナーを拾い上げる。制御部100は、クリーニングブラシ418を回転させる駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御することにより、クリーニングブラシ418の回転速度を調整する。
フリッカーローラー419は、クリーニングブラシ418に接触しながら回転することにより、クリーニングブラシ418に拾い上げられた残留トナーをフリッカーローラー419の表面上に回収する。
スクレーパー420は、板形状を有し、その先端部がフリッカーローラー419の回転方向に向き合う方向(カウンター方向)に向けた状態で、フリッカーローラー419の表面に押し当てられている。フリッカーローラー419が回転することによって、フリッカーローラー419に回収され表面上に付着した残留トナーがスクレーパー420により掻き落とされる。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写ニップにおけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー体53a等の複数の搬送ローラーを有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー体53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
ところで、感光体ドラム413上に被覆される滑剤量は、少なすぎてもクリーニング不良や粒状ノイズ、スジ状の画像ムラ等の不具合が発生し、多すぎても凝着摩耗によるクリーニングブレード415Aの耐久性の低下や現像部から現像剤へ滑材が混入することによる画像劣化といった不具合が発生するため、当該滑剤量には適正量が存在する。また、滑剤量の差が生じることで、画像濃度や画質にバラツキが発生することから当該画像濃度や画質を安定させるためには滑剤量を安定かつ適正範囲に維持する必要がある。
本実施の形態では、滑剤を含むトナーによりトナー像を形成して滑剤を供給するトナー外添方式を採用しているため、トナーの消費量によって、現像装置412内の滑剤量が変動し、その結果として、感光体ドラム413上に被膜される滑剤量が変動する。感光体ドラム413上に被膜される滑剤量は、感光体ドラム413上に供給される滑剤の「供給量」と、感光体ドラム413上に供給された後に削り取られて回収される滑剤の「回収量」とのバランスによって決定される。トナー外添方式では、滑剤は現像剤から供給されることになるため、高カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の供給量は多くなる一方、低カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の供給量は少なくなる。
一方、滑剤の回収量は、感光体ドラム413に接触しているクリーニングブレード413Aの影響が大きく、滑剤は、クリーニングブレード415Aが感光体ドラム413に当接しているブレードエッジ部に堰き止められているトナー(主に外添剤成分)との摺擦によって削り取られて回収される。また、滑剤の回収量は、ブレードエッジ部に供給されるトナー量によっても変動し、供給されるトナー量が多くなれば滑剤の回収量は増える一方、供給されるトナー量が少なくなれば滑剤の回収量は少なくなる。すなわち、高カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の回収量は多くなり、低カバレッジの画像が印字された場合には滑剤の回収量は少なくなる。
以上のように、印字される画像のカバレッジによって滑剤の供給と回収との関係は変化し、ひいては供給および回収の割合に応じて感光体ドラム413上に被膜される滑剤量の差が発生し、感光体ドラム413上に被覆される滑剤量を適正な範囲に維持することができないという問題があった。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、トナー消費情報としての画像形成対象の入力画像の印字率に基づいてトナー除去部416のトナー除去性能を変更することによって、感光体ドラム413上に被膜される滑剤量を調整するための制御(以下、滑剤量調整制御)を行う。
具体的には、制御部100は、駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御し、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度(線速度比)を変更することによって、トナー除去性能を変更する。ここで、「相対移動速度」とは、クリーニングブラシ418と感光体ドラム413とが当接する位置において、単位時間あたりの感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動距離をいう。なお、以下の説明では、当接する位置におけるクリーニングブラシ418の速度および感光体ドラム413の速度をそれぞれの周速度として説明する。また、「トナー除去性能」とは、クリーニングブラシ418が感光体ドラム413上の残留トナーを除去する性能である。
制御部100は、入力画像の印字率が低い場合、トナー除去性能を高くする制御を行う。具体的には、制御部100は、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度を上げるように、駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御する。これにより、クリーニングブラシ418と感光体ドラム413との単位時間あたりの接触面積が増大するため、クリーニングブラシ418が感光体ドラム413上の残留トナーをより多く掻き落すこととなる。掻き落とされずに感光体ドラム413上に残された少量の残留トナーは、クリーニングブレード415Aに到達して、クリーニングブレード415Aのブレードエッジ部に堰き止められる。ブレードエッジ部に堰き止められる残留トナーが少量になれば、滑剤の回収量は少なくなる。したがって、滑剤の供給量は少なくなるものの、滑剤の回収量も少なくなるため、感光体ドラム413上の滑剤量は、過少にならないで適正な範囲に維持される。
一方で、制御部100は、入力画像の印字率が高い場合、トナー除去性能を低くする制御を行う。具体的には、制御部100は、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度を下げるように、駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御する。これにより、クリーニングブラシ418と感光体ドラム413との単位時間あたりの接触面積が減少するため、クリーニングブラシ418が感光体ドラム413上の残留トナーをより少なく掻き落すこととなる。掻き落とされずに感光体ドラム413上に残された多量の残留トナーは、クリーニングブレード415Aに到達して、クリーニングブレード415Aのブレードエッジ部に堰き止められる。ブレードエッジ部に堰き止められる残留トナーが多量になれば、滑剤の回収量は多くなる。したがって、滑剤の供給量は多くなるものの、滑剤の回収量も多くなるため、感光体ドラム413上の滑剤量は、過多にならないで適正な範囲に維持される。
図4は、本実施の形態における画像形成装置1の滑剤量調整制御動作を示すフローチャートである。図4における処理は、例えば、制御部100が印刷ジョブの実行指示を受け付ける毎に実行される。
まず、制御部100は、記憶部72に記憶された印刷ジョブにかかる入力画像の印字率を取得する(ステップS100)。入力画像の印字率は、例えば、所定の印刷枚数あたりの平均印字率である。
次に、制御部100は、ステップS100にて取得した印字率が3[%]未満であるかどうかを判断する(ステップS110)。
次に、制御部100は、印字率が3[%]未満である(すなわち、滑剤の供給量が少ない)と判断した場合(ステップS110:YES)、トナー除去部416のトナー除去性能を高くするようにトナー除去部416を制御する(ステップS120)。具体的に、制御部100は、駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御し、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度を上げて滑剤の回収量を少なくさせる。
一方、制御部100は、印字率が3[%]以上である(すなわち、滑剤の供給量が多い)と判断した場合(ステップS110:NO)、トナー除去部416のトナー除去性能を低くするようにトナー除去部416を制御する(ステップS130)。具体的に、制御部100は、駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御し、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度を下げて滑剤の回収量を多くさせる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、感光体ドラム413と、感光体ドラム413上の残留トナーを除去するクリーニングブラシ418と、感光体ドラム413の回転方向においてクリーニングブラシ418の下流側に配置され、感光体ドラム413上の残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード415Aと、入力画像の印字率が低い場合、感光体ドラム413に対するクリーニングブラシ418の相対移動速度を上げることにより滑剤の回収量が少なくさせる一方、入力画像の印字率が高い場合、当該相対移動速度を下げることにより滑剤の回収量を多くさせる制御部100と、を備える。
このように構成した本実施の形態によれば、低印字率の印刷が続いて、感光体ドラム413上に供給される滑剤量が少ないときであっても、滑剤の回収量も少なくなるため、滑剤量は、過少にならないで適正な範囲に維持される。一方、高印字率の印刷が続いて、感光体ドラム413上に供給される滑剤量が多いときであっても、滑剤の回収量も多くなるため、滑剤量は、過多にならないで適正な範囲に維持される。
なお、上記実施の形態では、トナー除去部416のトナー除去性能を変更させる一例として、クリーニングブラシ418を回転させる駆動モーター418Aに供給される駆動電流を制御するものを示したが、本発明はこれに限らない。変形例1として、図5に示すように、トナー除去部416が、残留トナーを静電吸着させるためのバイアス電圧をクリーニングブラシ418に印加する電圧印加部418Bを備えても良い。制御部100は、クリーニングブラシ418に印加するバイアス電圧を変更することによって、トナー除去部416のトナー除去性能を変更する制御を行う。
バイアス電圧(例えば、プラス200[V])をクリーニングブラシ418に印加することによって、感光体ドラム413上においてマイナス極性に帯電した残留トナーに対して、感光体ドラム413からクリーニングブラシ418に向かう方向に静電引力が作用する。このため、感光体ドラム413上の残留トナーは、クリーニングブラシ418により掻き落とされやすくなる。そして、制御部100は、より多くの残留トナーがクリーニングブラシ418によって掻き落とされるように、電圧印加部418Bを制御してバイアス電圧を増大させる。
これにより、制御部100は、入力画像の印字率が低い場合、バイアス電圧を上げるように電圧印加部418Bを制御する。その結果、クリーニングブラシ418に掻き落とされる残留トナーは多くなる。
また、制御部100は、入力画像の印字率が高い場合、バイアス電圧を下げるように電圧印加部418Bを制御する。その結果、クリーニングブラシ418に掻き落とされる残留トナーは少なくなる。
なお、上記実施形態および変形例1の構成を組み合わせてもよい。つまり、制御部100がクリーニングブラシ418の回転速度を変更するとともに、クリーニングブラシ418に印加するバイアス電圧を変更することによって、トナー除去性能を変更させても良い。
さらに、残留トナーを静電吸着させるためのバイアス電圧(クリーニングブラシ418に印加されるバイアス電圧)以上の電圧(例えば、プラス400[V])が、フリッカーローラー419に印加されてもよい。これによって、クリーニングブラシ418に静電吸着したトナーに対して、クリーニングブラシ418からフリッカーローラー419に向かう方向に静電引力が作用する。このため、クリーニングブラシ418に静電吸着したトナーは、クリーニングブラシ418からフリッカーローラー419に拾い上げられやすくなる。
また、変形例2として、制御部100は、残留トナーの電荷量を変更させるように、スコロトロンチャージャー417のグリッド電極(図示略)の印加電圧を制御しても良い。
変形例2において、入力画像の印字率が低い場合、例えば、制御部100は、残留トナーの電荷量が低くなるようにグリッド電極の印加電圧を制御する。残留トナーの帯電電荷が下がることにより、感光体ドラム413に対する残留トナーの付着力が減少するため、当該残留トナーは、クリーニングブラシ418により掻き落とされやすくなる。すなわち、クリーニングブラシ418に除去される残留トナーは多くなる。
また、入力画像の印字率が高い場合、例えば、制御部100は、残留トナーの電荷量が高くなるようにグリッド電極の印加電圧を制御する。残留トナーの帯電電荷が上がることにより、感光体ドラム413に対する残留トナーの付着力が増大するため、当該残留トナーは、クリーニングブラシ418により掻き落とされにくくなる。すなわち、クリーニングブラシ418に除去される残留トナーは少なくなる。なお、上記実施形態、変形例1および変形例2の構成を組み合わせることにより、トナー除去性能を変更させる制御を行っても良い。
また、制御部100は、感光体ドラム413上に被膜される滑剤量に基づいてトナー除去性能を変更する制御を行うようにしても良い。なお、感光体ドラム413上に被膜される滑剤量の測定には、例えば、後述するフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)などの公知の手段が用いられる。これにより、感光体ドラム413上に被膜される滑剤量を直接的に適正な範囲に維持することができる。なお、制御部100は、入力画像の印字率、トナーの消費量、および感光体ドラム413上に被膜される滑剤量のいずれか2つ以上の組み合わせに基づいて、トナー除去性能を変更する制御を行うようにしても良い。
また、上記実施の形態では、トナーが入力画像に基づいて感光体ドラム413におけるトナー像形成領域に供給される第1供給タイミング(通常印刷時)において、制御部100が入力画像の印字率に基づいてトナー除去性能を変更するようにトナー除去部416を制御するものを示したが、本発明はこれに限らない。例えば、制御部100は、感光体ドラム413におけるトナー像形成領域にトナーを供給させる第1供給タイミングと、感光体ドラム413におけるトナー像形成領域と次のトナー像形成領域との間(像間)にトナーを供給させる第2供給タイミングとの間で、トナー除去性能を変更する制御を行うようにしても良い。第2供給タイミングには、例えば、像間の位置ずれを検知するための補正パターンを形成するタイミング、濃度検出のためのパッチ像を形成するタイミング、および下流色の転写ニップで中間転写ベルト421上の上流色トナーが感光体ドラム413へ転写するタイミングなどが含まれる。なお、このタイミングでの上流色トナーの転写量は、例えば、感光体ドラム413から中間転写ベルト421にトナーが転写される際の転写効率、および中間転写ベルト421から感光体ドラム413にトナーが逆転写される際の逆転写効率に基づいて算出される。制御部100は、この算出結果に基づいてトナー除去性能を変更する制御を行う。
制御部100は、第1供給タイミングと第2供給タイミングとの間でトナー除去性能を変更する制御を行う。その理由は、第2供給タイミングにおける印字率が第1供給タイミングにおける印字率に対し異なり(高くなり、または、低くなり)、画像補正パターンや上流色のカバレッジなどによって感光体ドラム413へ供給されるトナー量や滑剤量が変わるためである。
また、上記実施の形態では、トナー除去部416の例として、クリーニングブラシ418も用いる例を示したが、本発明はこれに限らない。例えば、クリーニングブラシ418の代わりに、感光体ドラム413に当接しながら回転可能なローラー、または、感光体ドラム413に当接しながら走行可能なベルトを用いても良い。この場合、制御部100は、感光体ドラム413に対するローラーやベルトの相対移動速度を変更することによって、トナー除去性能を変更する制御を行う。
さらに、感光体ドラム413の回転方向においてクリーニングブレード415Aの上流側にクリーニングブレード415Aと同様のブレードを配置し、制御部100がブレードの弾性を変更し、または、感光体ドラム413とブレードとの隙間を変更することによって、トナー除去性能を変更する制御を行うようにしても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数ユニットで構成される画像形成システムに適用することができる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
最後に、本発明者らが行った、上記実施の形態における有効性を確認する評価実験(実施例1〜3、比較例1,2)の結果について説明する。
[実施例1〜3、比較例1,2に係る画像形成装置の構成]
以下、評価実験の結果について説明する。実施例1〜3、比較例1,2に係る画像形成装置としては、図1,2の構成を有する画像形成装置を用いた。そして、感光体ドラム、現像装置、中間転写ユニット(転写装置)、クリーニングブレード、クリーニングブラシ、トナー等を下記のように設定した。
(1)感光体ドラム
感光体ドラムとしては、アルミニウムよりなるドラム状の金属基体の外周面に、ポリカーボネート樹脂よりなる厚さ25[μm]の感光層が形成されたドラム状の有機感光体を用いた。感光体ドラムを400[mm/秒]の周速度で回転させた。
(2)現像装置
現像装置としては、回転速度600[mm/分]で回転駆動される現像スリーブを備え、この現像スリーブに感光体ドラムの表面電位と同極性の現像バイアスが印加され、二成分現像剤によって反転現像が行われるものを用いた。
(3)中間転写ユニット
中間転ベルトとして、導電性を付与したポリイミド樹脂からなる無端状のベルトを用いた。また、当該ベルトを介して感光体ドラムに圧接し、トナーの帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスが印加される一次転写ローラーを設けた。
(4)クリーニングブレード
クリーニングブレードとしては、ウレタンゴムよりなる反発弾性率が50[%](25[℃])、JIS A硬度が70[°]、厚さが2.00[mm]、自由長が10[mm]、幅が324[mm]のものを用いた。そして、クリーニングブレードを感光体ドラムに当接させた。そして、当接時における感光体ドラムに対する当接荷重が20[N/m]となり、当接角が15[°]となるように設定した。
(5)クリーニングブラシ
クリーニングブラシとしては、導電性ナイロン繊維(抵抗108[Ω]、太さ20[μm]、繊維密度3.0×108[本/m])で、ブラシの毛の長さが3[mm]で、ローラー径がφ14[mm]の導電性ファーブラシを用いた。クリーニングブラシの回転方向は、感光体ドラムに対して同方向(ウィズ)とした。また、クリーニングブラシを回転させる駆動モーターに供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラムに対するクリーニングブラシの相対移動速度(線速度比)θが1.1〜1.75までの範囲で変更できるようにした。
(6)トナー
二成分現像剤を構成するトナーは、乳化重合法により製造された体積平均粒径が6.5[μm]のトナー粒子よりなり、負帯電性を有するものである。そのトナー粒子に滑剤としてステアリン酸亜鉛を0.2重量部添加したものをトナーとして使用した。
<滑剤の均一化の効果>
クリーニングブレードに供給されるトナーの供給量が、感光体ドラム上に被膜される滑剤量にどのように影響するかについて、上記の画像形成装置を用いて実験した。
クリーニングブレードに供給されるトナーの量を0[g/m]〜0.6[g/m]で変え、感光体ドラムを30回転させた後、感光体ドラム上に被膜される滑剤量を、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)を用いて測定した。
図6は、クリーニングブレードに供給されるトナーの供給量と感光体ドラム上に被膜される滑剤量との関係を示す図である。図6に示すように、感光体ドラム上に被膜される滑剤量は、クリーニングブレードに供給されるトナーの供給量によって異なり、供給量が0.1[g/m]、0.2[g/m]、0.6[g/m]と多くなるにつれて滑剤量が減少した。
表1に、実施例1および比較例1,2のそれぞれについて、それらの構成、感光体ドラムに対するクリーニングブラシの相対移動速度(線速度比)θを示す。
Figure 0006245232
表1において、項目「相対移動速度θ」の「ブラシなし」は、構成からクリーニングブラシが除外されていることを示す。また、項目「相対移動速度θ」の例えば「1.4」は、(クリーニングブラシの周速度/感光体ドラムの周速度)が1.4倍であることを示す。
図7に、実施例1、比較例1,2について、入力画像の印字率と感光体ドラム上に被膜される滑剤量(感光体滑剤量換算値)との関係を示す。なお、感光体滑剤量換算値はFT−IRによる測定値に基づく。
[実施例1]
実施例1では、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは、低印字率2[%]のとき1.75とし、中印字率20[%]のとき1.4とし、高印字率40[%]のとき1.1とした。
実施例1において、感光体ドラム上の滑剤量は、図7に示すように、低印字率2[%]のとき約0.55であり、高印字率40[%]のとき約0.7であった。これにより、低印字率のときの滑剤量と高印字率のときの滑剤量との差は約0.15であることがわかった。このことから、実施例1における低印字率のときの滑剤量と高印字率のときの差が、比較例1,2(後述する)における低印字率のときの滑剤量と高印字率のときの滑剤量の差に比較して小さく、感光体ドラム上の滑剤量が適正な範囲に維持されていることがわかった。
[比較例1]
比較例1では、その構成からクリーニングブラシを外し、クリーニングブレードのみの構成とした。比較例1において、滑剤量は低印字率2[%]のとき約0.4であり、高印字率40[%]のとき約0.6であった。これにより、低印字率のときの滑剤量と高印字率のときの滑剤量との差が約0.2であることがわかった。
[比較例2]
比較例2においては、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは印字率に関係なく1.4の一定とした。比較例2において、滑剤量は低印字率2[%]のとき約0.5であり、高印字率40[%]のとき約0.9であった。これにより、低印字率のときの滑剤量と高印字率のときの滑剤量との差が約0.4であることがわかった。
<画像不具合改善効果の比較>
表2に、実施例1〜3および比較例1,2のそれぞれについて、トナーのすり抜けの発生状況および粒状ムラの発生状況を示す。
Figure 0006245232
表2において、項目「通紙枚数」の例えば「10」は、連続印刷枚数が10枚であることを示す。また、項目「印字率」の「○」は、その印字率で、トナーのすり抜けおよび粒状ムラが発生しなかったことを示す。また、同項目の「×CL不良」は、その印字率でトナーのすり抜けが発生したことを示す。トナーのすり抜けが発生したか発生したかどうかは、温度10[℃]、湿度20[%]の環境で、表に示す印字率を表に示す通紙枚数連続印刷する間に、画像上にクリーニング不良のトナーすり抜けノイズが発生するかどうかで確認した。また、同項目の「×粒状ムラ」は、その印字率で粒状ムラが発生したことを示す。粒状ムラが発生したかどうかは、上記の連続印刷した直後に印字率70[%]のハーフ画像を1枚印刷し、その時に粒状ムラが発生したかどうかで確認した。
[実施例1における実験方法および実験結果]
実施例1においては、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは印字率が1[%]のとき、1.77とし、印字率が5[%]のとき、1.7とし、印字率が10[%]のとき、1.6とした。
実施例1では、印字率が1[%]のとき、相対移動速度θを1.77としたことで、2000枚連続印刷時に粒状ムラが発生しなかった。これは、印字率が1[%]のとき、相対移動速度θを一定の1.4としたことで、粒状ムラが発生した比較例2と異なる。印字率が1[%]のとき、相対移動速度θを1.77とすることで、クリーニングブラシが感光体ドラム上の多くのトナーを除去し、クリーニングブレードに到達(供給)されるトナーの供給量が減少する。これにより、感光体ドラム上に被膜される滑剤を削りとる作用が小さくなり、滑剤量が適正な範囲に維持され、粒状ムラの発生を防止することができた。
[実施例2における実験方法および実験結果]
実施例2においては、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは印字率に関係なく1.4の一定とした。さらに、クリーニングブラシにバイアス電圧(プラス200[V])を印加した。さらに、フリッカーローラーにバイアス電圧(プラス400[V])を印加した。
実施例2では、連続印刷枚数が10枚〜2000枚のとき、印字率が1[%]〜10[%]までの間で品質問題は生じなかった。クリーニングブラシにバイアス電圧(プラス200[V])を印加することで、クリーニングブラシによりトナーが掻き落とされやすくなる。このため、クリーニングブレードに到達するトナー量が減少する。これにより、感光体ドラム上に被膜される滑剤を削りとる作用が小さくなり、滑剤量が適正な範囲に維持され、粒状ムラの発生を防止することができる。
[実施例3における実験方法および実験結果]
実施例3においては、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは印字率に関係なく1.4の一定とした。さらに、スコロトロン電極を有するスコロトロンチャージャーを設け、スコロトロン電極にDCプラス500[V]を印加した。
実施例3では、連続印刷枚数が10枚〜2000枚のとき、印字率が1[%]〜10[%]までの間で品質問題は生じなかった。スコロトロン電極にDCプラス500[V]を印加することで、感光体ドラム上のトナーにその帯電極性(マイナス極性)と逆極性(プラス)の電荷が付加され、トナーの帯電電荷が下がることでクリーニングブラシが感光体ドラム上のトナーを掻き取りやすくなる。このため、クリーニングブレードに到達するトナー量が減少する。これにより、感光体ドラム上に被膜される滑剤を削りとる作用が小さくなり、滑剤量が適正な範囲に維持され、粒状ムラの発生を防止することができる。
[比較例1]
比較例1では、その構成からクリーニングブラシを外し、クリーニングブレードのみの構成とした。連続印刷枚数が10枚のとき、印字率1[%]〜10[%]までの間で品質問題は生じなかったが、連続印刷枚数が500枚のとき、印字率1[%]で粒状ムラが発生した。また、連続印刷枚数が2000枚のとき、印字率1[%]で粒状ムラおよびCL不良が発生し、印字率5[%]、10[%]で粒状ムラが発生した。
[比較例2]
比較例2においては、クリーニングブレードおよびクリーニングブラシの構成とした。また、相対移動速度θは印字率に関係なく1.4の一定とした。連続印刷枚数が10枚および500枚のとき、印字率が1[%]〜10[%]までの間で品質問題は生じなかったが、連続印刷枚数が2000枚のとき、印字率が1[%]で粒状ムラが発生した。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
413 感光体ドラム
415A クリーニングブレード
416 トナー除去部
417 スコロトロンチャージャー
418 クリーニングブラシ
418B 電圧印加部

Claims (13)

  1. 脂肪酸金属塩である滑剤が添加されたトナーが供給され、表面に前記滑剤の被膜が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体上に残留するトナーを除去する第1クリーニング部と、
    前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側に設けられ、前記像担持体に当接し、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去する第2クリーニング部と、
    前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する、
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記トナーの消費量が少ない場合における前記第1クリーニング部の除去性能が、前記トナーの消費量が多い場合における前記第1クリーニング部の除去性能より高くなるように制御を行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー消費情報は、画像形成対象の入力画像の印字率であり、
    前記制御部は、前記印字率が低い場合における前記第1クリーニング部の除去性能が、前記印字率が高い場合における前記第1クリーニング部の除去性能より高くなるように制御を行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記印字率は、所定の印刷枚数あたりの平均印字率である請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記像担持体に対する前記第1クリーニング部の相対移動速度を変更することによって、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1クリーニング部に電圧を印加する電圧印加部を備え、
    前記制御部は、前記電圧を変更することによって、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の上流側に設けられ、前記像担持体上に残留するトナーを帯電させる帯電量調整部をさらに備え、
    前記制御部は、前記トナーの帯電量を変更させることによって、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記像担持体上の画像形成領域にトナーを供給させる第1供給タイミングと、前記像担持体上の画像形成領域間にトナーを供給させる第2供給タイミングとの間で、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1クリーニング部は、前記像担持体に当接しながら回転可能なブラシである請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1クリーニング部は、前記像担持体に当接しながら回転可能なローラーである請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1クリーニング部は、前記像担持体に当接しながら走行可能なベルトである請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    脂肪酸金属塩である滑剤が添加されたトナーが供給され、表面に前記滑剤の被膜が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体上に残留するトナーを除去する第1クリーニング部と、
    前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側に設けられ、前記像担持体に当接し、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去する第2クリーニング部と、
    前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する、
    画像形成システム。
  13. 回転する像担持体に脂肪酸金属塩である滑剤を添加したトナーを供給し、前記像担持体の表面に前記滑剤の被膜を形成し、
    前記像担持体に第1クリーニング部を当接させることにより、前記像担持体上に残留するトナーを除去し、
    前記像担持体の回転方向において前記第1クリーニング部の下流側で、前記像担持体に第2クリーニング部を当接させることにより、前記第1クリーニング部に除去されずに前記像担持体上に残留するトナーを除去し、
    前記トナーの消費量に関するトナー消費情報に基づいて、前記第1クリーニング部における除去性能を変更し、
    前記第2クリーニング部が除去するトナーの量が多くなると、前記像担持体上に被覆される滑剤量が減少する、
    滑剤量調整方法。
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