JP6234671B2 - 分岐管部撤去装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管から分岐され、バルブが取り付けられた分岐管部に、前記既設流体管と前記分岐管部との流路を閉塞する閉塞部材を挿入して、前記バルブの開閉を利用し、前記閉塞部材で閉塞された前記既設流体管から前記分岐管部を不断流状態で撤去する分岐管部撤去装置及びその方法に関する。
従来、水道本管等(既設流体管)では、その途中で分岐されて分岐管や仕切弁等が接続される。この分岐管や仕切弁等が耐久年数に至ったり、新たな道路が敷設されるなどで配管系が変更されたりする場合には、分岐管や仕切弁等を撤去することがある。
ところで、近年の水道管等の配管工事では、流体管の管路を上流側で遮断することなく管路内の流体の流れを維持した状態(不断流状態)で、分岐管や仕切弁等を設置または除去する不断流工法が採用されている。
既設流体管から分岐された分岐管部に取り付けられた既設仕切弁を不断流状態で取り外する方法として、既設仕切弁を全閉させた状態で、既設流体管側に既設仕切弁を残して既設仕切弁から下流側の配管を取り外することで開放された既設仕切弁のフランジ部に、撤去装置の仮止めフランジ板を固定したうえで、既設仕切弁を全開にして、分岐管部を止水可能な止水部材(閉塞部材)を挿入手段で既設流体管側の分岐管部に挿入し、分岐管部を止水した状態で、既設仕切弁を分岐管部から取り外すものが知られている(例えば、特許文献1から3参照)。
特許第4618931号公報(第5頁、第5図) 特許第4563058号公報(第7頁、第9図) 特許第3191103号公報(第4頁、第7図)
特許文献1から3にあっては、既設仕切弁のフランジ部を利用して、止水部材(閉塞部材)を挿入する挿入手段を固定するようにしているが、既設仕切弁のフランジ部に取り付けられているパッキン部材は経年変化で傷んでいることがあり、フランジ部での密封性が十分に確保されない虞がある。また、フランジ部の形状は、既設流体管の配管径に応じて複数存在するため、既設フランジ部に適した工具を用意する必要があり、既設フランジ部を利用すると作業性が低下する虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既設流体管から分岐された分岐管部の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、既設流体管から分岐管部を不断流状態で撤去することのできる分岐管部撤去装置及びその方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の分岐管部撤去装置は、
既設流体管から分岐されて接続され、バルブが取り付けられた分岐管部に、前記既設流体管と前記分岐管部との流路を閉塞する閉塞部材を挿入して、前記バルブの開閉を利用し、前記閉塞部材で閉塞された前記既設流体管から、該既設流体管に接続された前記分岐管部を不断流状態で取外して撤去する分岐管部撤去装置であって、
前記バルブが閉塞された状態で、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部が切断され、残された前記分岐管部の切断部を通して前記閉塞部材を挿入する挿入手段と、一端が前記挿入手段を前記分岐管部の外側から操作可能に密封状に保持し、他端が前記切断部に嵌入される受口部として形成された受口管と、該受口管を前記切断部に密封状に固定する押輪とを備え、
前記押輪が、残された前記分岐管部の切断部の外周面に食い込む爪部と、前記受口管に接続されるフランジ部と、前記受口管の内部に設けられた弾性体からなる密封部材を押圧する押圧部とを有し、
前記閉塞部材は、前記分岐管部に替えて前記既設流体管に接続された閉塞蓋によって固定されることを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管から分岐された分岐管部に取り付けられたバルブを閉塞して、バルブから既設流体管側を残して分岐管部が切断され、残された分岐管部の切断部を通して分岐管部内に閉塞部材を配置するとともに、閉塞部材の挿入手段を密封状に保持させた保持部を切断部に密封状に固定部で固定することで、分岐管部の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、既設流体管から分岐管部を不断流状態で撤去することがきる。
また、この特徴によれば、一端が挿入手段を密封状に保持する受口管の受口部が、残された分岐管部の切断部に嵌入されることで、分岐管部の切断部に挿入手段を密封状に保持することができる。
更に、この特徴によれば、爪部を切断部に食い込ませた押輪のフランジ部と受口管とが接続されることで、押圧部が密封部材を押圧して受口管の内周面と切断部の外周面とに密着させることになるので、受口管を切断部の外周面に密封状に固定することができる。
本発明の分岐管部撤去方法は、
既設流体管から分岐されて接続され、バルブが取り付けられた分岐管部に、前記既設流体管と前記分岐管部との流路を閉塞する閉塞部材を挿入して、前記バルブの開閉を利用し、前記閉塞部材で閉塞された前記既設流体管から、該既設流体管に接続された前記分岐管部を不断流状態で取外して撤去する分岐管部撤去方法であって、
前記バルブを閉塞した状態で、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部を切断して撤去し、
残された前記分岐管部の切断部に、該切断部に嵌入される受口部が形成された受口管と、残された前記分岐管部の切断部の外周面に食い込む爪部、前記受口管に接続されるフランジ部、及び前記受口管の内部に設けられた弾性体からなる密封部材を押圧する押圧部を有する押輪とを設置するとともに、前記閉塞部材と該閉塞部材を挿入する挿入手段とを前記分岐管部の外側からの操作で前記分岐管部の管軸方向に進退移動可能に密封状に設置し、
前記バルブを開放した後に、前記挿入手段により前記既設流体管内に前記閉塞部材を挿入して、前記既設流体管を閉塞した状態で、残された前記分岐管部を前記既設流体管から取外して撤去し、前記分岐管部に替えて前記既設流体管に接続された閉塞蓋によって前記閉塞部材を固定することを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管から分岐された分岐管部のバルブを閉塞した閉塞状態で、バルブから既設流体管側を残すように分岐管部を切断し、残された分岐管部の切断部に、閉塞部材と該閉塞部材を挿入する挿入手段とを分岐管部の外側からの操作で分岐管部の管軸方向に進退移動可能に密封状に設置することで、分岐管部の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、既設流体管から分岐管部を不断流状態で撤去することがきる。
本発明の分岐管部撤去方法は、
前記バルブが、分割構造を有する筐体を前記分岐管部の所定位置の外周面に密封状に取り付けられ、該筐体内の前記分岐管部が不断流状態で穿孔されて形成された孔部に挿入された弁体を備え、前記バルブを前記分岐管部に取り付けた後に、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部を切断して撤去することを特徴としている。
この特徴によれば、分岐管部の所定位置に筐体を密封状に取り付けて、弁体を挿入するための孔部を形成することで、分岐管部の所定位置にバルブを取り付けて、このバルブから既設流体管側を残して分岐管部を切断するので、分岐管部が切断される切断位置と閉塞部材で閉塞される閉塞位置との離間距離を所定長さに短縮して、分岐管部の撤去工事をより簡便にできる。
実施例における流体管から分岐された分岐管部を示す上面図である。 穿孔装置が装着され穿孔の形成された分岐管を示す側面一部断面図である。 プラグ弁が取り付けられた分岐管を示す側面一部断面図である。 プラグ弁が取り付けられた分岐管を示す上面図である。 閉塞駒の挿入装置が取り付けられた分岐管を示す側断面図である。 (a)は、自然状態の閉塞駒を示す側断面図であり、(b)は、拡径された状態の閉塞駒を示す側断面図である。 閉塞駒の接続された挿入装置本体を示す側断面図である。 挿入装置により閉塞駒が流体管に挿入された分岐管部を示す側断面図である。 流体管が閉塞駒で閉塞された状態で分岐管が取り外された流体管を示す側断面図である。 仮押輪の取り付けられた流体管を示す図である。 流体管に取り付けられる押付押輪を示す図である。 押付押輪及び閉塞蓋が取り付けられた流体管を示す図である。
本発明に係る分岐管部撤去装置及びその方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る分岐管部撤去装置及びその方法につき、図1から図12を参照して説明する。以下、図1の紙面下側を分岐管部撤去装置の前方側として説明する。図1に示すように、本実施例の既設流体管である流体管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
図1に示すように、流体管1には、流体管1から分岐された分岐管部2が接続されている。この流体管1の側部には、流体管1の管軸に対して略垂直方向に突出され流体管1の管路に連通する管路を有する受口部3が設けられている。そして、この受口部3には、受口部3に挿入される挿口部4が設けられた分岐管5が接続されている。分岐管5の図示しない下流側には、更に配管部材が接続されて末端部が閉塞栓(図示略)で密封状に閉塞されている。本実施例における分岐管部2は、これら分岐管5及び配管部材と閉塞栓により構成される。
流体管1の受口部3の内周面には、図2に示すように、開口端側がテーパ状に拡径する環状溝6が形成され、この環状溝6には、環状溝6の内壁に沿うリング状に形成された硬質ゴムによるパッキン7が圧入されている。また、受口部3の外周面には、管軸方向にボルト8を挿入可能なボルト孔が周方向に複数形成されたフランジ部9が形成されている。
また、分岐管5の挿口部4の外周には、挿口部4を受口部3に密封状に固定するための環状の押輪10が取り付けられている。この押輪10は、受口部3のパッキン7に当接される環状の押圧部11と、ボルト8を挿入可能なボルト孔を周方向に有する環状のフランジ部12とから成る。そして、押輪10は、分岐管5の挿口部4に若干の遊びを持たせて外嵌されて、押輪10のフランジ部12と受口部3のフランジ部9とが複数のボルト・ナット8により締結されることにより、押圧部11によりパッキン7が押圧されて受口部3及び挿口部4に密着されて、挿口部4と受口部3とが密封状に固定されるようになっている。
本実施例の分岐管撤去方法では、先ず、図2に示すように、分岐管5における挿口部4寄に、流体管1の受口部3から分岐管5の挿口部4が離脱するのを防止するために、周方向に二分割された離脱防止押輪13を取り付ける。この離脱防止押輪13は、分岐管5の外周面に食い込む爪部14と、受口部3のフランジ部9とボルト・ナット8で接続されるフランジ部15とを有している。離脱防止押輪13の爪部14が分岐管5の外周面に食い込まれており、挿口部4の外周面に爪部14が食い込んで固定された状態の離脱防止押輪13のフランジ部15と、受口部3のフランジ部9とが、押輪10を介してボルト・ナット8で締結されることで、流体管1内の流体の圧力によって分岐管5を動かそうとする不平均力が働く場合でも、流体管1から分岐管部2が抜けてしまうことが防止される。
そして、離脱防止押輪13を分岐管5に取り付けた後には、分岐管5に本発明に係るバルブとしてのプラグ弁16を取り付ける(図3参照)。このプラグ弁16は、分岐管5の外周に設けられた本発明に係る孔部としての穿孔Qから挿入され、分岐管5の管路を閉塞可能な弁体18を有している。
プラグ弁16を取り付ける際には、先ず、分岐管5の外周面を密封状に覆うケース体17を分岐管5の所定位置に装着する。この所定位置は、後述する本発明に係る閉塞部材としての閉塞駒19の挿入装置本体58(図5参照)の長さに応じて定められ、後述する分岐管5の切断部21と流体管1の接続部22との距離が、挿入装置本体58の長さ以下になるように設定される。これにより、後述する分岐管5が切断される切断位置と閉塞駒19で閉塞される閉塞位置との離間距離を所定長さに短縮して、分岐管5の撤去工事を簡便にできる。
ケース体17は、いわゆる割T字管であって、分岐管5の外周の上側を覆うとともに分岐管5側に連通し、分岐管5の管軸と略直交して分岐管5から突出する方向に延びる管状の接続管部23を有する上部ケース部材24と、分岐管5の外周の下側を覆う下部ケース部材25とからなる。上下のケース部材24、25間にシール材(図示略)が介されて、上部ケース部材24と下部ケース部材25とが分岐管5を挟み対向されるとともに、分岐管5の管軸方向に沿って配置された複数のボルト・ナット26により締結されることで、分岐管5が密封状に覆われる。
なお、上部ケース部材24の内周面と分岐管5の外周面との間には、後述する穿孔Qの外周に沿うようにゴムリング27が介設される。このゴムリング27によって、穿孔Qを介し流体管1から流体の漏洩が生じることが防止される。更に尚、流体管1にケース体17を取り付けた後に、ケース体17内に流体圧を加えて、ケース体17の密封性を適宜確認してもよい。
次に、図2に示すように、上部ケース部材24の接続管部23に、内部空間を密封状に閉塞する作業弁28及び分岐管5に穿孔を形成する穿孔装置29を備えた作業用ケース30を密封状に接続する。穿孔装置29は、図示しない駆動手段に接続され、作業用ケース30内及び接続管部23内を接続管部23の管軸方向に進退移動されるとともに進退軸線周りに回転される軸部材31と、この軸部材31の先端部に固定され鋭利な穿孔刃を備えたカッター部材32とから構成される。
そして、作業用ケース30の作業弁28を開放した状態で、カッター部材32を軸部材31を介して進退軸線周りに回転させつつ分岐管5側に進行させて、分岐管5の外周壁に当接させてカッター部材32で穿孔し、分岐管5に穿孔Qを形成する。その後、穿孔Qの形成により分岐管5から分断された切片と共に、カッター部材32を作業弁28よりも駆動手段側に退避させたうえで、作業弁28により作業用ケース30内を密封状に閉塞する。作業弁28が閉塞された状態で、穿孔装置29を作業用ケース30から取り出す。
次いで、図3に示すように、作業用ケース30内に挿入されて接続管部23の管軸方向に進退移動可能なアーム33と、このアーム33の先端部に接続された、弁体18や回転ネジ部34を弁筐体35内に配置して予め組み立てられたプラグ弁16とを作業用ケース30内に配置して、作業用ケース30を密封状態にする。尚、アーム33は筒状に形成されており、プラグ弁16の回転ネジ部34を弁筐体35の外側から操作するための操作部36が、アーム33の内部に挿通配置されている。
作業用ケース30を密封状態にした後は、作業用ケース30内の空気を外部に排出するための空気弁(図示略)を開放するとともに作業弁28を開放状態にして、作業用ケース30内を分岐管5内の流体で満たす。その後、空気弁を閉塞して、アーム33を分岐管5側に進出させて、プラグ弁16を上部ケース部材24の接続管部23に嵌め込む。このプラグ弁16の弁筐体35の外径は、接続管部23の開口部の内径より小径に形成されており、弁筐体35において接続管部23に嵌め込まれる嵌入部37には、その外周面に沿ってOリング38が設けられている。このOリング38により、弁筐体35が上部ケース部材24に密封状に取り付け可能になる。
そして、上部ケース部材24の接続管部23に設けられた固定ボルト(図示略)を接続管部23の内周方向に螺挿して、弁筐体35の外周壁に当接させ、プラグ弁16を上部ケース部材24に固定する。その後、作業用ケース30の側面の窓蓋39を取り外し、開放された開口を介して、プラグ弁16とアーム33とを接続する接続具(図示略)を取り外す。そして、プラグ弁16とアーム33とを離間させるとともに、作業用ケース30を上部ケース部材24から取り外す。
また、リング状のフランジ部材40をプラグ弁16の上方から嵌入して、上部ケース部材24にボルト・ナットで締結する(図5参照)。弁筐体35の嵌入部37が、上部ケース部材24とフランジ部材40とで挟まれることで、プラグ弁16が上部ケース部材24に固定される。以上により、分岐管5へのプラグ弁16の取り付け作業が完了する。
次いで、図3の点線で示すように、分岐管5に取り付けられたプラグ弁16の操作部36を回転操作し、回転ネジ部34を介して弁体18を分岐管5の管路に移動させて、分岐管5の管路を閉塞する。そして、分岐管5の下流側の末端の閉塞栓を取り外して、プラグ弁16より下流側の分岐管5内の流体を排出するとともに、プラグ弁16により分岐管5が遮断されたことを確認する。
そして、プラグ弁16を閉塞した状態で、プラグ弁16から流体管1側を残すように、上部ケース部材24より下流側に所定距離離間された所定位置Aで分岐管5を切断して撤去する(図4参照)。尚、分岐管5の切断には、図示しないエンジンによって円盤状のカッターが回転されるエンジンカッター(図示略)等を用いることができる。また、所定距離Aは、後述する短管41の受口長さや、離脱防止押輪42の管軸方向厚み、閉塞駒19を挿入する挿入装置本体58の長さ、分岐管5の管径等に応じて適宜定められる。
次いで、図5に示すように、プラグ弁16から流体管1側を残して分岐管5を切断して撤去した後に、残された分岐管5の切断部、すなわちプラグ弁16が取り付けられている分岐管5の切断部に、本発明に係る分岐管部撤去装置43を取り付ける。
ここで、本実施例の分岐管部撤去装置43について、図5から図7に基づいて説明する。この分岐管部撤去装置43は、流体管1と受口部3を接続する接続部22を密封状に閉塞する閉塞駒19と、分岐管5の切断部に密封状に固定されて閉塞駒19を挿入する挿入装置20とを備えている。
まず、閉塞駒19は、図6に示すように、分岐管部2の内径より小径の円盤状をなし、後面の外周部に周方向に延びる溝部44を有する先端部材45と、先端部材45と略同径の円盤状をなし、前面の外周部に前方側に突出する突条部46が設けられた基端部材47と、先端部材45及び基端部材47と略同径の円筒状をなすゴム材からなる拡張部材48と、後述するように拡張部材48を流体管1の内壁面に圧着させるための圧着ボルト50とからなる。
先端部材45及び基端部材47には、中心に前面側から後面側に連通する挿通孔52、53が形成されている。また、基端部材47の挿通孔53には、圧着ボルト50のネジ部49に対応するネジ溝が切られている。また、基端部材47の後面には、後述する挿入装置本体58の外軸部材54の張出部55を固定するボルト孔56が設けられている。
また、拡張部材48は、その一端が先端部材45の溝部44に嵌合される一方で、拡張部材48の他端が拡張部材48の外周面と基端部材47の突条部46の内周面とが当接されるように、先端部材45と基端部材47とで挟持される。そして、先端部材45及び基端部材47の挿通孔52、53には、先端部材45側から基端部材47側に圧着ボルト50が挿入される。
また、圧着ボルト50は、その先端部に、径方向に突出する鍔状の鍔部51が形成され、先端部寄りに、先端部材45の挿通孔52に遊嵌される棒状の棒状部99が形成されている。更に、圧着ボルト50の中央部には、設けられネジ山が切れられたネジ部49が形成され、基端部には、後述する挿入装置本体58の中軸部材65と連結される連結部100が形成されている。
そして、閉塞駒19は、外軸部材54によって基端部材47が回動不能に固定された状態で、基端部材47に対して圧着ボルト50が回転操作されると、図6(b)に示すように、圧着ボルト50が基端部材47に対して紙面右側に移動して、鍔部51で先端部材45が基端部材47方向に押圧され、先端部材45と基端部材47との離間距離が短縮される。これにより、先端部材45により拡張部材48が押圧され、拡張部材48の外周壁が外径方向に変形して拡径して、拡張部材48が流体管1の内壁面に圧着される。なお、拡張部材48は、その内周面に周方向に幅広な溝状の幅広溝部57を有することで、外周壁が外径方向に変形し易いように形成されている。
次に、挿入装置20は、閉塞駒19を挿入して密封状態とする挿入装置本体58と、挿入装置本体58を分岐管5の外側から操作可能に密封状に保持する保持部59と、保持部59を切断部21に密封状に固定する固定部60と、分岐管5の管軸に垂直な方向に延設され挿入装置本体58を支持する板状の移動プレート61と、分岐管5の管軸方向に延びて略全長に亘って外周面が螺設され移動プレート61を支持する棒ネジ状の送りネジ部材62と、分岐管5の管軸に沿って延び移動プレート61を支持する棒状の支柱63と、流体管1の接続部22の外周面に取り付けられ支柱63を支持する支持具64とから構成される。
そして、挿入装置本体58は、図7に示すように、外径方向に延設され閉塞駒19の端面に当接される張出部55が設けられた中空状で長寸の外軸部材54と、外軸部材54に周方向に回動可能に内嵌され外軸部材54より若干長寸で円柱状の中軸部材65と、中軸部材65の後端部に着脱可能かつ相対回転不能に取り付けられ中軸部材65より短寸で中空状の延長用中軸部材66と、延長用中軸部材66に着脱可能に内嵌され延長用中軸部材66より若干長寸で円柱状の延長用固定ネジ部材67と、外軸部材54及び外軸部材54に連ねられた延長用中軸部材66が軸方向に摺動可能に内嵌される延長用外軸部材68とからなる。
挿入装置本体58の中軸部材65は、その先端部には中軸部材65の軸線方向に延びる略正方形状の方形孔69を有し、後端部には径方向断面が略正方形状をなす方形部70を有している。そして、中軸部材65は、方形部70が外部に突出されるように外軸部材54に内嵌される。この中軸部材65の方形部70には、延長用中軸部材66の先端部に設けられた方形孔66aが外嵌される。これにより、中軸部材65と延長用中軸部材66とが相対回転不能にされている。
更に、延長用中軸部材66内に、延長用固定ネジ部材67が挿入され、延長用固定ネジ部材67の先端部に設けられた雄ネジ部(図示略)と中軸部材65の後端部に設けられた雌ネジ部(図示略)が締結されるとともに、延長用固定ネジ部材67の後端部に設けられた雄ネジ部(図示略)にナット71が締結されて、延長用固定ネジ部材67が中軸部材65に固定される。
また、中軸部材65や延長用固定ネジ部材67が挿入されて一本のロッド状をなす外軸部材54及び延長用中軸部材66は、後端側から延長用外軸部材68に挿入される。外軸部材54の外周部と延長用外軸部材68の内周部の一部は、それぞれ方形に形成されて互いに嵌合することで、同期して回転可能となっている。一方で、中軸部材65の先端部の方形孔69には、閉塞駒19の圧着ボルト50の連結部100が、相対回転不能に挿入される。そして、外軸部材54の先端部の張出部55が、閉塞駒19の基端部材47の後面にボルト(図示略)で相対回転不能に固定される。尚、延長用外軸部材68の後端部には、前方側よりも縮径され移動プレート61の挿入孔72に挿入される挿入部73が設けられている。
次に、挿入装置20の保持部59は、図5に示すように、一端に分岐管5の切断部21が挿入される受口部74が形成され、他端に外径方向に突出された鍔状の取付フランジ部75が形成された短寸筒状の短管41と、分岐管5の管軸方向に連通された連通孔79が中央部に形成され短管41の取付フランジ部75に接続される略円盤状のフランジ板76とで構成される。
短管41の受口部74の内周面には、周方向に延びる環状溝77が形成され、この環状溝77には、パッキン78が圧入されている。そして、短管41の取付フランジ部75には、フランジ板76がパッキン(図示略)を介してボルト・ナット(図示略)で固定されている。
また、フランジ板76の連通孔79の内周には、環状の弾性体からなる丸ゴム80が介在されて、挿入装置本体58の延長用外軸部材68が、分岐管5の管軸方向に摺動移動可能かつ密封状に保持されるようになっている。
次に、挿入装置20の固定部60は、分岐管5の切断部21に外嵌され、分岐管5の外径方向に延びる環状のフランジ部81と、フランジ部81の内部に配置され、フランジ部81の内周面から内径方向に突出され先端が鋭利に形成された爪部82と、短管41の受口部3に備えられた弾性体からなる密封部材であるパッキン78を押圧する押圧部83とを備える離脱防止押輪42からなる。
次いで、本実施例の分岐管部撤去装置43を分岐管5の切断部21に取り付ける取付方法について図5に基づいて説明する。
まず、短管41の取付フランジ部75にフランジ板76を固定する一方で、挿入装置本体58の先端部に閉塞駒19を取り付けるとともに、挿入装置本体58の後端部を短管41の受口部74側からフランジ板76の連通孔79に挿入することで、挿入装置20を予め組み立てておく。尚、挿入装置本体58の先端側には、挿入装置本体58が分岐管5の管軸からずれることのないように、分岐管5の内壁に沿って摺動してガイドするガイド装置102を固定的に取り付けてある。
そして、離脱防止押輪42及びパッキン78を分岐管5の切断部21に外嵌させる。その後、挿入装置本体58の先端に接続された閉塞駒19を分岐管5内に配置しつつ、分岐管5の切断部21に短管41の受口部74を嵌入する。更に、離脱防止押輪42の押圧部83を短管41のパッキン78に当接させるとともに、離脱防止押輪42の爪部82を外径側からボルト103で押圧して爪部82の先端を切断部21に食い込ませて、離脱防止押輪42を切断部21に固定する。
また、離脱防止押輪42のフランジ部81と短管41の受口部74のフランジ部85とを、複数のボルト・ナット84で締結することで、受口部3のパッキン78を受口部74内に押圧して、短管41と分岐管5の切断部21とを密封状に固定する。これにより、挿入装置20が、分岐管部2の外側からの操作で分岐管部2の管軸方向に進退移動可能に密封状に設置されることになる。また、分岐管部2の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、挿入装置20を分岐管部2に取り付けることができる。
次いで、挿入装置本体58の延長用外軸部材68の後端部を移動プレート61の挿入孔72に挿入する。延長用外軸部材68の後端部における前側が挿入孔72より大径となっていることで、延長用外軸部材68の拡径部分が移動プレート61の前面に当接され、延長用外軸部材68が移動プレート61に支持される。
また、送りネジ部材62の一端を、フランジ板76の後面に設けられた雌ネジ部86に固定するとともに、送りネジ部材62の他端を、移動プレート61の挿入孔87に挿入してナット88で固定することで、分岐管5の管軸と平行に送りネジ部材62を設置して、送りネジ部材62で移動プレート61を支持する。
更に、流体管1の接続部22の外周に二つ割りの支持具64を外嵌させる。この支持具64は、流体管1の外径方向に延設された延設部89を有しており、延設部89には分岐管5の管軸方向に連通する連通孔90が設けられている。この連通孔90に、分岐管5の管軸と平行に支柱63を取り付ける。以上で、分岐管部撤去装置43を分岐管5の切断部21に取り付ける取付作業が完了する。
次いで、図8に示すように、プラグ弁16の操作部36を回転操作して、弁体18を徐々に移動させ、分岐管5の管路を開放して、プラグ弁16より下流側の分岐管5内に流体を充填する。なお、プラグ弁16の開放初期において、流体管1から分岐管5に流れ込む流体の圧力によって、閉塞駒19が分岐管5の下流側に強く押圧されることがあるが、閉塞駒19は、短管41や送りネジ部材62等を介して分岐管5に支持されているので、分岐管5の下流に移動されて、フランジ板76等に接触して破損したり、疵付いたりすることが防止される。
プラグ弁16を開放した後、プラグ弁16を開放状態で維持して、挿入装置20の送りネジ部材62の後側のナット88の回転操作による送り及びチェーンブロック(図示略)を利用して、移動プレート61と共に挿入装置本体58を、分岐管5の管軸に沿って流体管1の中心方向に移動させ、閉塞駒19を流体管1の接続部22に挿入する。そして、移動プレート61と支柱63とを固定して、閉塞駒19が接続部22から移動することを防止する移動防止状態にする。
その後、挿入装置本体58の延長用中軸部材66を、後方に移動するように回転操作する。この延長用中軸部材66は、前述したように、中軸部材65を介して閉塞駒19の圧着ボルト50に相対回転不能に接続され、延長用外軸部材68は、外軸部材54を介して閉塞駒19の基端部材47に相対回転不能に接続されているので、延長用外軸部材68に対して延長用中軸部材66が後方に回転操作されると、閉塞駒19の圧着ボルト50が、基端部材47に対して回転さるとともに後方に移動されることになる。圧着ボルト50の移動に伴って、先端部材45が圧着ボルト50の鍔部51に押圧されて基端部材47側に移動されるので、基端部材47と先端部材45とで拡張部材48が押圧されて拡径する。
拡張部材48の外周面が流体管1の接続部22の内壁に強く当接するように、延長用中軸部材66を回転操作して、閉塞駒19の拡張部材48を拡径させ、流体管1の接続部22を密封状に閉塞し、接続部22よりも下流側の流れを遮断する。
次いで、図9に示すように、プラグ弁16を開放した後に、挿入装置により流体管1の接続部22内に閉塞駒19を挿入して、接続部22を密封状に閉塞した状態で、分岐管5を覆う上部ケース部材24と下部ケース部材25のボルト・ナット26を外して、ケース体17及びプラグ弁16を分岐管5から撤去する。尚、閉塞駒19が移動プレート61等により移動防止状態にされているので、閉塞駒19が流体管1内の流体の圧力で押圧されて、流体管1の接続部22から分岐管5側に抜け出てしまうことなく、プラグ弁16等の撤去作業を進めることができる。
また、挿入装置20のフランジ板76及び移動プレート61から送りネジ部材62を外すとともに、流体管1の受口部3に接続された押輪10及び離脱防止押輪13を、これらを締結するボルト・ナット8を取り外して分岐管5から撤去する。そして、流体管1の受口部3から、残された分岐管5を取り外して、挿入装置20を支持する支柱63や挿入装置本体58に荷重をかけないように、分岐管5を移動プレート61の方向に移動させる。
次いで、図10に示すように、閉塞駒19の基端部材47の後面に当接する当接部91と流体管1の受口部3に接続されるフランジ部101を有する二つ割りの仮押輪92を、当接部91が閉塞駒19に当接するように流体管1の受口部3に取り付けて、仮押輪92と受口部3のフランジ部同士をボルト・ナット(図示略)で接続する。これにより、仮押輪92を受口部3に着脱可能に固定し、閉塞駒19を下流側から仮押輪92によって支持する。
尚、仮押輪92と受口部3の固定は、着脱可能に固定できるものであればフランジ同士によるものに限らず、例えば、受口部3のフランジの上流側の面に引っ掛けられる掛止部を設けて、掛止部と受口部3のフランジを固定するようにしてもよい。また、例えば、仮押輪に、流体管に外嵌される外嵌部と脱離防止押輪13のような爪部とを備えさせて、仮押輪を流体管に外嵌させるとともに爪部を流体管の外周面に食い込ませることで、仮押輪を流体管に固定するようにしてもよく、これにより、流体管がフランジを有さない場合であっても、流体管に仮押輪を固定して閉塞駒を下流側から支持できる。
そして、支持具64から支柱63を取り外し、分岐管5及び分岐管5に固定された挿入装置20の一部を後方に移動させて撤去する。尚、仮押輪92によって、閉塞駒19が支持されているので、閉塞駒19が流体管1の接続部22から抜け出てしまうことが防止された状態で、分岐管5の撤去作業を安全に行うことができる。
尚、本実施例ではプラグ弁16を分岐管5から撤去したうえで、分岐管5を流体管1から取り外しているが、プラグ弁16が装着された状態で、プラグ弁16とともに分岐管5を流体管1から取り外すようにしてもよい。
分岐管5及び挿入装置20の一部を撤去した後に、挿入装置本体58の延長用外軸部材68、延長用中軸部材66及び延長用固定ネジ部材67を中軸部材65及び外軸部材54から取り外して、挿入装置本体58を短縮するとともに、支持具64に支柱63よりも短寸の短支柱93を取り付ける。そして、流体管1の受口部3に接続されるフランジ部94を有する環状の押付押輪95を、挿入装置本体58の外軸部材54を通すように配置する。この押付押輪95は、弾性体からなる環状の継手用ゴム輪が外嵌されており、押付押輪95の後面側には、周方向に並ぶ複数のボルト固定孔96が設けられている。更に、外軸部材54の後端部及び短支柱93の後端部に移動プレート61を固定して、挿入装置本体58を短支柱93を介して流体管1に支持させる。
次いで、図12に示すように、流体管1の受口部3から仮押輪92を取り外して、押付押輪95を受口部3に挿入し、受口部3と押付押輪95のフランジ部9、94をボルト・ナット(図示略)で接続する。その後、閉塞駒19の圧着ボルト50から挿入装置本体58を取り外すとともに、流体管1の接続部22から支持具64を取り外して、挿入装置20を撤去する。
そして、押付押輪95の中央部に後側から流体管1の受口部3を閉塞する閉塞蓋97を取り付けて、閉塞蓋97を押付押輪95にボルト98で固定する。更に、閉塞蓋97の中心部に設けられた係止孔にボルト99を挿入して、閉塞蓋97と圧着ボルト50とを固定する。閉塞蓋97と圧着ボルト50とを固定することで、閉塞駒19が縮径することが防止されて密封性の低下が回避されるので、長期間にわたって流体管1の受口部3を閉塞状態に維持することが可能になる。以上により、一連の分岐管部2の撤去作業が完了する。
以上、本発明に係る分岐管部撤去装置43は、流体管1(既設流体管)から分岐された分岐管部2に取り付けられたプラグ弁16(バルブ)を閉塞して、プラグ弁16から流体管1側を残して分岐管部2が切断され、残された分岐管部2の切断部21を通して分岐管部2内に閉塞駒19(閉塞部材)を配置するとともに、閉塞駒19の挿入装置本体58(挿入手段)を密封状に保持させた保持部59を切断部21に密封状に固定部60で固定することで、分岐管部2の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、流体管1から分岐管部2を不断流状態で撤去することがきる。
また、保持部59が、一端が挿入装置本体58(挿入手段)を分岐管部2の外側から操作可能に密封状に保持し、他端が受口部74として形成された短管41(受口管)であるので、一端が挿入装置本体58を密封状に保持する短管41の受口部74が、残された分岐管部2の切断部21に嵌入されることで、分岐管部2の切断部21に挿入装置本体58を密封状に保持することができる。
また、固定部60が、残された分岐管部2の切断部21の外周面に食い込む爪部82と、受口部74に接続されるフランジ部81と、受口部74の内部に設けられた弾性体からなるパッキン78(密封部材)を押圧する押圧部83とを有する離脱防止押輪42(押輪)であるので、爪部82を切断部21に食い込ませた離脱防止押輪42のフランジ部81と受口部74とが接続されることで、押圧部83がパッキン78を押圧して短管41の内周面と切断部21の外周面とに密着させることになるので、短管41を切断部21の外周面に密封状に固定することができる。
また、本発明に係る分岐管部撤去方法は、流体管1(既設流体管)から分岐された分岐管部2のプラグ弁16(バルブ)を閉塞した閉塞状態で、プラグ弁16から流体管1側を残すように分岐管部2を切断し、残された分岐管部2の切断部21に、閉塞駒19(閉塞部材)と該閉塞駒19を挿入する挿入装置本体58(挿入手段)とを分岐管部2の外側からの操作で分岐管部2の管軸方向に進退移動可能に密封状に設置することで、分岐管部2の既設フランジ部を利用することなく密封性を確保して、流体管1から分岐管部2を不断流状態で撤去することがきる。
また、プラグ弁16(バルブ)が、分割構造を有するケース体17(筐体)を分岐管部2の所定位置の外周面に密封状に取り付けられ、該ケース体17内の分岐管部2が不断流状態で穿孔されて形成された穿孔Q(孔部)に挿入された弁体18を備え、プラグ弁16を分岐管部2に取り付けた後に、該プラグ弁16から流体管1(既設流体管)側を残して分岐管部2を切断して撤去するので、分岐管部2の所定位置にケース体17を密封状に取り付けて、弁体18を挿入するための穿孔Qを形成することで、分岐管部2の所定位置にプラグ弁16を取り付けて、このプラグ弁16から流体管1側を残して分岐管部を切断するので、分岐管部2が切断される切断位置と閉塞駒19(閉塞部材)で閉塞される閉塞位置との離間距離を所定長さに短縮して、分岐管部2の撤去工事をより簡便にできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、既設流体管1の分岐管部2は、受口部3で分岐管5が接続されており、分岐管5の末端部が閉塞栓で密封状に閉塞されているものとして説明したが、例えば、分岐管の下流側に仕切弁やその他の部材が接続されていても構わない。
また、前記実施例では、分割構造を有するケース体17を分岐管5の外周面に密封状に取り付けて、該ケース体内の分岐管5を不断流状態で穿孔して形成された穿孔Q(孔部)に、弁体18を挿入することで設置したプラグ弁16を利用して、分岐管5を切断し撤去したが、例えば、分岐管部に予め取り付けられていたバルブを利用して、分岐管5を切断し撤去してもよい。
また、前記実施例では、バルブとしてプラグ弁16を用いているが、閉塞駒19が通過可能であれば、プラグ弁16に限らず、例えば、薄い板状の弁体を有するナイフゲート弁や、球体状の弁体を有するボール弁であってもよく、弁体により開放される流路断面積が、流体管や分岐管の断面積よりも小さい弁であってもよい。
1 流体管
2 分岐管部
3 受口部
4 挿口部
5 分岐管
9 フランジ部
10 押輪
13 離脱防止押輪
16 プラグ弁(バルブ)
17 ケース体
19 閉塞駒(閉塞部材)
20 挿入装置
21 切断部
28 作業弁
29 穿孔装置
30 作業用ケース
41 短管
42 離脱防止押輪
43 分岐管部撤去装置
58 挿入装置本体
59 保持部
60 固定部
74 受口部
75 取付フランジ部
76 フランジ板
78 パッキン(密封部材)
82 爪部
83 押圧部
85 フランジ部
92 仮押輪
95 押付押輪
97 閉塞蓋
103 ボルト
Q 穿孔(孔部)

Claims (3)

  1. 既設流体管から分岐されて接続され、バルブが取り付けられた分岐管部に、前記既設流体管と前記分岐管部との流路を閉塞する閉塞部材を挿入して、前記バルブの開閉を利用し、前記閉塞部材で閉塞された前記既設流体管から、該既設流体管に接続された前記分岐管部を不断流状態で取外して撤去する分岐管部撤去装置であって、
    前記バルブが閉塞された状態で、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部が切断され、残された前記分岐管部の切断部を通して前記閉塞部材を挿入する挿入手段と、一端が前記挿入手段を前記分岐管部の外側から操作可能に密封状に保持し、他端が前記切断部に嵌入される受口部として形成された受口管と、該受口管を前記切断部に密封状に固定する押輪とを備え、
    前記押輪が、残された前記分岐管部の切断部の外周面に食い込む爪部と、前記受口管に接続されるフランジ部と、前記受口管の内部に設けられた弾性体からなる密封部材を押圧する押圧部とを有し、
    前記閉塞部材は、前記分岐管部に替えて前記既設流体管に接続された閉塞蓋によって固定されることを特徴とする分岐管部撤去装置。
  2. 既設流体管から分岐されて接続され、バルブが取り付けられた分岐管部に、前記既設流体管と前記分岐管部との流路を閉塞する閉塞部材を挿入して、前記バルブの開閉を利用し、前記閉塞部材で閉塞された前記既設流体管から、該既設流体管に接続された前記分岐管部を不断流状態で取外して撤去する分岐管部撤去方法であって、
    前記バルブを閉塞した状態で、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部を切断して撤去し、
    残された前記分岐管部の切断部に、該切断部に嵌入される受口部が形成された受口管と、残された前記分岐管部の切断部の外周面に食い込む爪部、前記受口管に接続されるフランジ部、及び前記受口管の内部に設けられた弾性体からなる密封部材を押圧する押圧部を有する押輪とを設置するとともに、前記閉塞部材と該閉塞部材を挿入する挿入手段とを前記分岐管部の外側からの操作で前記分岐管部の管軸方向に進退移動可能に密封状に設置し、
    前記バルブを開放した後に、前記挿入手段により前記既設流体管内に前記閉塞部材を挿入して、前記既設流体管を閉塞した状態で、残された前記分岐管部を前記既設流体管から取外して撤去し、前記分岐管部に替えて前記既設流体管に接続された閉塞蓋によって前記閉塞部材を固定することを特徴とする分岐管部撤去方法。
  3. 前記バルブが、分割構造を有する筐体を前記分岐管部の所定位置の外周面に密封状に取り付けられ、該筐体内の前記分岐管部が不断流状態で穿孔されて形成された孔部に挿入された弁体を備え、前記バルブを前記分岐管部に取り付けた後に、該バルブから前記既設流体管側を残して前記分岐管部を切断して撤去することを特徴とする請求項2に記載の分岐管部撤去方法。
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