JP6233640B2 - シール装置及びこれを備える回転機械 - Google Patents
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Description
ダンパーシールはラビリンスシールと比較して減衰効果が大きく、回転軸の振動の安定化の点で優位である一方、ラビリンスシールはダンパーシールと比較して流体の漏れ量をより低減できる。
しかしながら、上述したようなシール装置では、この旋回流により生じる影響を十分に低減させることが難しい。即ち、流体がシール装置と回転軸との隙間に旋回しながら流入する事により、不安定化力が増加して回転軸の不安定振動を増大させたり、シールからの漏れ量が増加したりしてしまうことを低減させることが難しい。
本発明の一態様におけるシール装置は、回転軸の外周面上で、前記回転軸の軸線に沿う方向の流体の流れを封止するシール装置であって、前記回転軸の前記外周面を覆って配置される内周面に前記回転軸の前記外周面に対向するように開口する複数の孔が形成された環状の本体部を備え、複数の前記孔の少なくとも一部は、前記孔の中心軸の方向が前記孔の開口から底部に向かうにしたがって、前記回転軸の回転方向前方側、及び前記回転軸の軸線方向に沿って流体の流れの下流側、の少なくとも一方側に向けて傾斜し、複数の前記孔は、前記内周面において、該内周面の周方向に並んで配置され、前記内周面の水平方向の位置から周方向に90度異なる鉛直方向の位置に向かうにしたがって、前記孔の中心軸の前記回転軸の回転方向前方側に向けて傾斜する角度が次第に大きく形成される。
以下、本発明に係る第一実施形態のシール装置5を備えた回転機械1について図1から図5を参照して説明する。
本実施形態における回転機械1は、複数のインペラ4を備えた多段式遠心圧縮機である。
軸受3は、回転軸2の両端部に一つずつ設けられ、回転軸2を回転可能に支持している。これらの軸受3は、それぞれケーシング6に取り付けられている。
ディスク4aは、それぞれ回転軸2における軸線P方向の中央位置Cに向かって、軸線Pの径方向外側に漸次拡径する円盤状に形成されている。
ブレード4cは、ディスク4aから軸線P方向における中央位置Cとは反対側の端部側に突出するように形成されている。ブレード4cは、軸線Pの周方向に所定間隔をあけて複数形成されている。
カバー4bは、軸線P方向における端部側から複数のブレード4cを覆う。カバー4bは、ディスク4aに対向する円盤状に形成されている。
三段式インペラ群4Bによって圧縮されたプロセスガスGは、排出流路6dBを介して排出口6eBからケーシング6の外部に排出される。
そこで、この実施形態におけるシール装置5は、上流側である三段式インペラ群4Bから下流側である三段式インペラ群4AへのプロセスガスGの流れを抑制するために、中央位置C付近に設けられている。
上記のような回転機械1では、流体であるプロセスガスGを圧縮することで、回転軸2の外周面2aと本体部5aの内周面5cとの間の隙間SにもプロセスガスGの一部が流入し、回転軸2の外周面2aの周りにらせん状をなして軸線P方向に向かう漏れ流れが生じる。この漏れ流れは、回転軸2の回転方向Rに向かう周方向の分である漏れ旋回流れと、回転軸2の軸線P方向に向かう成分である漏れ軸線方向流れとによって構成されている。そして、本実施形態の回転機械1では、この漏れ流れを生じさせているプロセスガスGが本体部5aに形成された複数の第一傾斜孔5bの内部に流入することで、回転軸2の軸線P方向に沿って上流側から下流側に向かってプロセスガスGが流出してしまうことが抑制されている。
次に、図6から図8を参照して第二実施形態のシール装置51について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態のシール装置51は、孔が傾斜する方向について、第一実施形態と相違する。
次に、図9及び図10を参照して第三実施形態のシール装置52について説明する。
第三実施形態においては第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態のシール装置52は、孔が傾斜する方向について、第一実施形態及び第二実施形態と相違する。
次に、図11及び図12を参照して第四実施形態のシール装置53について説明する。
第四実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第四実施形態のシール装置53は、孔が傾斜する角度が周方向で異なる点について、第一実施形態と相違する。
また、シール装置5、51、52、53として、孔が本体部5a、51a、52a、53aの内周面53cにおいて周方向及び軸線P方向に互いに隣接して形成されることに限定されるものでなく、一定の間隔を開けて形成されていてもよい。
また、インペラ4はクローズ型のインペラに限られず、オープン型のインペラであっても良い。
Claims (2)
- 回転軸の外周面上で、前記回転軸の軸線に沿う方向の流体の流れを封止するシール装置であって、
前記回転軸の前記外周面を覆って配置される内周面に前記回転軸の前記外周面に対向するように開口する複数の孔が形成された環状の本体部を備え、
複数の前記孔の少なくとも一部は、前記孔の中心軸の方向が前記孔の開口から底部に向かうにしたがって、前記回転軸の回転方向前方側、及び前記回転軸の軸線方向に沿って流体の流れの下流側、の少なくとも一方側に向けて傾斜し、
複数の前記孔は、前記内周面において、該内周面の周方向に並んで配置され、前記内周面の水平方向の位置から周方向に90度異なる鉛直方向の位置に向かうにしたがって、前記孔の中心軸の前記回転軸の回転方向前方側に向けて傾斜する角度が次第に大きく形成されるシール装置。 - 請求項1に記載のシール装置を備える回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003386A JP6233640B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | シール装置及びこれを備える回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003386A JP6233640B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | シール装置及びこれを備える回転機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015132304A JP2015132304A (ja) | 2015-07-23 |
JP6233640B2 true JP6233640B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=53899668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014003386A Active JP6233640B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | シール装置及びこれを備える回転機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6233640B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08303608A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-22 | Ebara Corp | 非接触環状シール |
JP6150275B2 (ja) * | 2012-12-26 | 2017-06-21 | 川崎重工業株式会社 | 非接触環状シール |
-
2014
- 2014-01-10 JP JP2014003386A patent/JP6233640B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015132304A (ja) | 2015-07-23 |
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