JP6231455B2 - エレベータ装置およびエレベータ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は乗客の救出を行ったエレベータ装置を通常動作に復旧させるための技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2001−316054号公報(特許文献1)がある。この公報には、エレベータ装置の乗かご内に閉じ込められた乗客を救出することを可能にする技術が開示されている。また、特開2012−82059号公報(特許文献2)がある。この公報には、安全コントローラを用いてエレベータ装置の自己診断を行う技術が開時されている。
特許文献1による乗客の救出方法は、昇降路内にて準備作業を行う第1の行程と、主電源を遮断してマグネットブレーキを開放状態に保持する第2の行程と、主ロープに荷重を付与して乗りかごを上下方向いずれかに移動させる第3の行程と、乗かごが救出可能位置に移動したとき、マグネットブレーキにより制動力付与するとともにドアを開放して乗客の救出作業を行う第4の行程と、主電源を投入するとともに昇降路にて復旧作業を行う第5の行程を有する。
特開2001−316054号公報 特開2012−82059号公報
特許文献1の技術によれば、中途半端な位置に停止した乗かごに閉じ込められた乗客を救出することが可能となる。しかしながら、特許文献1の技術には以下のような課題がある。
特許文献1に記載されたエレベータ装置は、停電が発生したとき、電源が供給されない状態でブレーキ装置を解放し、乗りかごを最寄り階に移動させて乗客を救出する。そのため、電源が復旧したとき、実際の乗りかごの位置が、電源消失時に認識していた乗りかごの位置の情報と不一致となり、そのために例えば位置異常信号が出力される。また、特許文献2の様な安全マイコンを単純に用いたとしても、実際の乗りかごの位置と、電源消失時に認識していた乗りかごの位置の情報が不一致となっている原因を特定できないため、復旧をする事ができない。
位置異常信号が出力された場合、エレベータ装置を通常動作に復旧させるには、保守員がエレベータ装置を調査し、異常がないことを確認した後、位置異常信号をリセットする必要がある。
しかし、この調査や信号リセット等の作業を行うために、保守員がエレベータ装置が設置された場所に赴く必要があり、また、そこでの作業に時間がかかるので、エレベータ装置が通常動作に復旧するまで長い時間がかかってしまう。
特に、大震災などで広範囲にわたる地域の停電のため多数のエレベータ装置で乗客の救出が行われた後、その地域の電源が復旧した場合、保守員が各エレベータ装置のそれぞれの設置場所に出向かなければ通常動作に復旧させることができないとすると、復旧に膨大な時間と膨大な工数を費やすことになる。
そこで、本発明の目的は、乗りかごを最寄り階に移動させて乗客の救出が行われたエレベータ装置を通常動作へ迅速に復旧させることを可能にする技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によるエレベータ装置は、乗客が乗降可能な乗りかごと、電力によって前記乗りかごを駆動する駆動装置と、開放した状態では前記乗りかごを移動可能にし、作動した状態では前記乗りかごの移動を抑制するブレーキ装置と、前記乗りかごの位置を検出し、前記位置を示す位置検出信号を出力する位置検出装置と、前記位置検出信号に基づき前記乗りかごの位置を認知し、前記駆動機による前記乗りかごの駆動と、前記ブレーキ装置による前記乗りかごの移動の抑制を制御する制御装置と、を有するエレベータ装置において、バッテリ電源と、ブレーキ開放スイッチと、前記ブレーキ開放スイッチが投入されると、前記バッテリ電源からの電力により、前記ブレーキ装置を開放し、前記ブレーキ装置が開放された旨の状態情報を保持するブレーキ開放制御回路と、を更に有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、エレベータ装置の停電時に乗りかごを最寄り階に移動させてから乗客を救出した後の復旧を迅速に行うことができる。
本実施形態による電子安全対応型エレベータ装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示したブレーキ開放制御回路1およびその周辺回路の回路図である。 閉じ込め事故に対する救出処理とその後の復旧処理の概略を示すフローチャートである。 図3に示した復旧処理(ステップ107)のフローチャートである。 図4に示した自動復旧処理のフローチャートである。
図1は、本実施形態による電子安全対応型エレベータ装置の概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、エレベータ装置は、巻上機1、主ロープ2、乗りかご3、カウンターウェイト4、電磁ブレーキ装置5A、5B、調速用ロープ6、ガバナ7、ガバナエンコーダ8、位置検出用遮蔽板9、位置検出器10、ブレーキ開放制御回路11、バッテリ電源12、ブレーキ開放スイッチ13、安全マイコン14、およびエレベータ制御マイコン15を有している。ブレーキ開放制御回路11、バッテリ電源12、安全マイコン14、およびエレベータ制御マイコン15は制御装置Aに含まれている。
巻上機1に主ロープ2が巻き掛けられ、主ロープ2の一方の端部に乗りかご3が連結され、主ロープ2の他方の端部にカウンターウェイト4が連結されている。巻上機1が主ロープ2を巻き上げることにより乗りかご3とカウンターウェイト4がつるべ式に互いに逆方向に移動する。
カウンターウェイト4は、乗りかご3に定格積載量の1/2の重量がかかった状態で、乗りかご3と釣り合うように重量が設定されている。巻上機1には、開放した状態では乗りかご3を移動可能にし、作動した状態では乗りかご3の移動を抑制する2つの電磁ブレーキ装置5A,5Bが取り付けられている。電磁ブレーキ装置5A、5Bは、ブレーキ開放スイッチ13が押下されている間すなわちブレーキ開放スイッチ13がオンしている間、開放した状態となる。電磁ブレーキ装置5A、5Bが開放した状態では、乗りかご3は、巻上機1に駆動力がかからなければ、カウンターウェイト4との不釣り合いによって、重力で上方か下方のいずれかに移動することができる。
不図示の昇降路内には、乗りかご1の昇降行程全域に亘って張られた無端状の調速用ロープ6が巻き掛けられたガバナ7と、ガバナ7の回転を計測するガバナエンコーダ8が設けられている。乗りかご14の移動に伴い、調速用ロープ6によりガバナ7が回転する。ロータリーエンコーダであるガバナエンコーダ8は、ガバナ7の回転角に応じたエンコード信号を出力する。このエンコード信号が乗りかご14の速度検出信号として利用される。
また、昇降路内には位置検出用遮蔽板9が設けられ、乗りかご3には位置検出用遮蔽板9を検出して位置検出を行う位置検出器10が取り付けられている。
電磁ブレーキ装置5A,5Bには、ブレーキ開放制御回路11とバッテリ電源12が接続されており、ブレーキ開放スイッチ13が操作されたときブレーキ開放制御回路11を通して電磁ブレーキ装置5A,5Bを作動することができる構成となっている。
電磁ブレーキ装置5A,5Bは、一般に知られるように図示を省略したブレーキコイルが設けられており、このブレーキコイルへの通電によってアマチュアが駆動されてブレーキ開放状態となり、一方、ブレーキコイルへの通電が断たれるとばねによって制動状態が保持されるように構成されている。
エレベータ制御マイコン15は乗りかご3を所望の階に移動させるための処理を実行するマイコンである。例えば通常動作において、エレベータ制御マイコン15は、巻上機1を制御することにより、乗客が入力した所望の階へ乗りかご3を移動させる。
安全マイコン14は、ガバナエンコーダ8からの速度検出信号と位置検出器10からの位置検出信号とブレーキ開放制御回路11からの動作信号を入力とし、エレベータ制御マイコン15と連携してエレベータ装置の制御を実行するマイコンである。例えば停電から回復したとき、安全マイコン14は、ブレーキ開放制御回路11からの動作信号を受けて、エレベータ制御マイコン15を介して電磁ブレーキ装置5A、5Bを駆動制御する。
図2は、図1に示したブレーキ開放制御回路1およびその周辺回路の回路図である。
図2を参照すると、ブレーキ開放スイッチ13とブレーキ開放手段16とからなる直列接続体が、バッテリ電源12と電気的並列に接続されている。ブレーキ開放手段16は、リレーなどで構成され、バッテリ電源12と接続されると電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放する回路である。
また、接点17とブレーキコイル18とからなる直列接続体が、バッテリ電源12と電気的並列に接続され、他方のブレーキコイル19がブレーキコイル18と電気的並列に接続されている。ブレーキコイル18は、巻上機1の回転を抑制する一方の電磁ブレーキ装置5Aを構成するコイルである。ブレーキコイル19は、同じく巻上機1の回転を抑制する他方の電磁ブレーキ装置5Bを構成するコイルである。接点17は、ブレーキ開放制御回路11におけるブレーキ開放手段16と連携し、電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放したり作動させたりする接点である。
また、ブレーキ開放キープ手段20がブレーキコイル19と電気的並列に接続されている。ブレーキ開放キープ手段20は、リレーなどで構成され、バッテリ電源12と接続されると接点23を閉じる回路である。
また、ブレーキ開放リセット手段21と安全マイコン14におけるリセット出力22とからなる直列接続体が、バッテリ電源12と電気的並列に接続されている。リセット出力22は、安全マイコン14から出力されるリセット信号を伝達する回路である。ブレーキ開放リセット手段21は、リレーなどで構成され、安全マイコン14からリセット出力22が出力されると、接点23を開く回路である。
さらに、接点23と安全マイコン14におけるブレーキ開放検出入力24との直列接続体がバッテリ電源12と電気的並列に接続されている。ブレーキ開放検出入力24は、安全マイコンへエレベータ復帰許可信号を伝達する回路である。
上記構成において、ブレーキ開放スイッチ13が投入されると、バッテリ電源12にブレーキ開放手段16が接続されて励磁される。すると、ブレーキ開放手段16の接点17が閉じて、電磁ブレーキ装置5Aにおけるブレーキコイル18と、電磁ブレーキ装置5Bにおけるブレーキコイル19とがバッテリ電源12に接続される。
このとき、ブレーキ開放キープ手段20が励磁され、ブレーキ開放キープ手段20の接点23が閉じられる。この接点23はブレーキ開放スイッチ13が切断されても閉じた状態を維持する。
接点23が閉じているためブレーキ開放検出入力24がバッテリ電源12に接続されており、電磁ブレーキ装置5A、5Bが開放されたことを示す状態情報の信号が安全マイコン14に取り込まれる。この信号は、安全マイコン14に対してエレベータ装置を復旧させてよい旨を示す復帰許可信号である。
安全マイコン14は、例えば、復帰許可信号を取り込んだ後、ブレーキ開放制御回路11にリセット出力22を与える。安全マイコン14からリセット出力22が与えられると、ブレーキ開放リセット手段21がバッテリ電源12に接続されて励磁され、ブレーキ開放キープ手段20の接点23がリセットされる。
図3は、閉じ込め事故に対する救出処理とその後の復旧処理の概略を示すフローチャートである。
例えば停電によりエレベータ装置が停止して乗りかご3に乗客が閉じ込められた場合(ステップ101)、まず、保守員は現場に出向き、必要な準備作業を行った後、ブレーキ開放スイッチ13をオンすることにより、電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放させる(ステップ102)。電磁ブレーキ装置5A、5Bが開放されると、ブレーキ開放キープ手段20が励磁され、その接点23が閉じられる。これにより、電磁ブレーキ装置5A、5Bが開放されたことを示す状態情報の信号を安全マイコン14が取り込むことができる状態となる。
また電磁ブレーキ装置5A、5Bが開放された状態で、保守員は、乗りかご3とカウンターウェイト4の軽重関係により巻き上げがしやすい方向に主ロープ2に荷重をかけ、乗客を救出できる位置まで乗りかご3を移動させる(ステップ103)。
乗りかご3が乗客を救出できる位置まで移動したら、保守員は、ブレーキ開放スイッチ13をオフすることにより、電磁ブレーキ装置5A、5Bを作動させ、乗りかご3を固定する(ステップ104)。そして、その状態で保守員は乗りかご3内の乗客を救出する(ステップ105)。
以上の処理は停電中に行うことが想定される。
その後、停電が解消して電源が回復すると(ステップ106)、エレベータ装置を通常動作に復旧させる処理(復旧処理)が行われる(ステップ107)。
図4は、図3に示した復旧処理(ステップ107)のフローチャートである。制御装置Aにおいて安全マイコン14とエレベータ制御マイコン15が連携して、この復旧処理を実行する。
電源が回復すると、まず安全マイコン14が現在の乗りかご3の位置を検出する(ステップ201)。続いて、安全マイコン14は、検出した乗りかご3の位置と、停電前に認識していたデータ上の乗りかご3の位置とが一致するか否か判定する(ステップ202)。検出した乗りかご3の位置と停電前に認識していたデータ上の乗りかご3の位置とが一致すれば、正常な乗りかご3の位置が認識されている状態なので、そのまま通常動作に移行する(ステップ203)。
一方、検出した乗りかご3の位置と停電前に認識していたデータ上の乗りかご3の位置とが一致しなければ、次に安全マイコン14は、ブレーキ開放検出入力24が示す情報を参照することにより、電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放させた形跡があるか否か判定する(ステップ204)。電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放させたことがあるのであれば、そのことを示す信号がブレーキ開放キープ手段20の接点23に保持されており、ブレーキ開放検出入力24からその状態情報を読み取ることが可能となっている。
電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放させたことがあると判断されたら、制御装置Aはエレベータ装置を自動的に復旧させる処理を行い(自動復旧処理、ステップ205)、エレベータ装置を通常動作に移行することができる。電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放させたことがあるのであれば、検出した乗りかご3の位置と停電前に認識していたデータ上の乗りかご3の位置とが一致しないことが異常なことではないからである。自動復旧処理の詳細は後述する。
一方、電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放した形跡がないのに、検出した乗りかご3の位置と停電前に認識していたデータ上の乗りかご3の位置とが一致しないというのは、エレベータ装置に何らかの異常がある可能性があるので自動復旧はできない。その場合、安全マイコン14はアラームを出力し(ステップ206)、エレベータ装置の運行を休止させる(ステップ207)。安全マイコン14が出力したアラームは一例として不図示の管理センターに通知される。保守員がエレベータ装置が設置された現場に出向き、手動により調査と復旧の作業を行い、エレベータ装置を通常動作できる状態に復旧させる。
図5は、図4に示した自動復旧処理のフローチャートである。
安全マイコン14は、位置検出器10からの位置検出信号とガバナエンコーダ8からの速度検出信号を取得しながら乗りかご3を自動運転し、基準階へ移動させる(ステップ301)。
さらに、安全マイコン14は、乗りかご3が基準階にある状態で位置検出信号を取得し、取得した位置検出信号に基づいて乗りかご3の正常位置の基準を認識する(ステップ302)。正常位置は基準階にある状態を基準とした乗りかご3の位置である。正常位置の基準を認識したら、安全マイコン14はブレーキ開放制御回路11にリセット出力22を与える。その結果、ブレーキ開放リセット手段21がバッテリ電源12に接続されて励磁され、接点23をリセットする。その後、エレベータ制御マイコン15が通常動作を開始する(ステップ303)。
これらのステップ301〜303は、保守員による作業を要しない自動実行が可能な処理である。このため、電源が回復してからエレベータ装置が通常動作を再開するまでに要する時間が短縮される。従来のように乗客救出のために電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放したことを認識することができなければ、電源が復帰したときに検出される乗りかご3の位置が停電前に認識した乗りかご3の位置と異なっていた場合に異常の可能性があると判断してエレベータ装置を休止させる必要があった。しかし、本実施形態のように、電磁ブレーキ装置5A、5Bを開放したことを認識できるようになれば、停電前と電源復帰後の乗りかご3の位置が異なっていても異常によるものではないことが認識できるので、エレベータ装置を自動復帰させることができる。特に、大震災などで広範囲にわたる地域の停電のため多数のエレベータ装置で乗客の救出が行われた後、その地域の電源が同時に復旧した場合、保守員が地域内の多数のエレベータ装置のそれぞれの設置場所に出向かなくても通常動作を復旧させることができることによるメリットは非常に大きい。
以上説明したように、本実施形態のエレベータ装置は、乗客が乗降可能な乗りかご3と、電力によって乗りかご3を駆動する駆動装置(巻上機1)と、開放した状態では乗りかご3を移動可能にし、作動した状態では乗りかご3の移動を抑制するブレーキ装置(電磁ブレーキ装置5A、5B)と、乗りかご3の位置を検出し、その位置を示す位置検出信号を出力する位置検出装置(位置検出用遮蔽板9および位置検出器10)と、位置検出信号に基づき乗りかご3の位置を認知し、駆動機による乗りかご3の駆動と、ブレーキ装置による乗りかご3の移動の抑制を制御する制御装置Aとを有している。このエレベータ装置が、更に、バッテリ電源12と、ブレーキ開放スイッチ13と、ブレーキ開放スイッチ13が投入されると、バッテリ電源からの電力により、ブレーキ装置を開放し、ブレーキ装置が開放された旨の状態情報を保持するブレーキ開放制御回路と、をしている。停電中に乗客救出のために乗りかご3を移動させたとき、ブレーキ開放制御回路11が、ブレーキ開放スイッチ13が投入されたという状態情報を保持するので、制御装置Aは、停電から回復したとき、その状態情報を参照すれば、位置検出装置が検出する現在の乗りかご3の位置と、停電したときに認知していた乗りかご3の位置とが一致しない場合であっても異常なしと判断し、保守員が現場で調査などの作業をすることなく通常動作を回復させることができる。
また、本実施形態のエレベータ装置において、停電から回復すると、制御装置Aは、位置検出装置が検出する現在の乗りかご3の位置と、停電したときに認知していた乗りかご3の位置とを比較し、2つの位置が一致しない場合に、状態情報を参照することにより、ブレーキ開放スイッチ13が投入されたか否かを調べる。そして、制御装置Aは、ブレーキ開放スイッチ13が投入されていなければアラームを出力し、ブレーキ開放スイッチ13が投入されていれば通常動作を回復させる。停電から回復した制御装置Aは乗りかご3の位置が停電前と異なっていたとき、状態情報を参照することにより、容易に異常の有無を判断することができる。
また、本実施形態では、制御装置Aは、通常動作を回復させるとき、駆動装置を制御して乗りかご3を基準階へ移動させ、乗りかご3が基準階にあるときに位置検出装置で検出される乗りかご3の位置に基づき、乗りかご3の基準の位置を設定する。乗りかご3を基準階に置いた状態で位置検出装置で検出される乗りかご3の位置の情報を初期化するので、乗りかご3の位置の情報を、保守員による作業を要さずに自動で正常な値に再設定することができる。
また、本実施形態では、制御装置Aは、通常動作において乗りかご3を所望の階に移動させる処理を実行するエレベータ制御マイコン15と、停電から回復したとき通常動作を回復させるまでの処理を実行する安全マイコン14と、を有する。乗客の乗降や操作に対応する通常動作の処理と、停電後に通常動作を復旧させるための処理という性質の異なる処理の開発、実行、管理を別のマイコンに分離することにより、開発、実行、管理の利便性と信頼性を向上することができる。
また、乗りかご3の移動に伴って乗りかご3と逆方向に移動するカウンターウェイト4と、乗りかご3とカウンターウェイト4を接続する主ロープ2をさらに有し、駆動装置は主ロープ2を所望の方向に巻き上げる巻上機1であり、ブレーキ装置は巻上機1に取り付けられた電磁ブレーキである。電磁ブレーキが開放されると、乗りかご3とカウンターウェイト4の重量差により乗りかご3が移動する。電磁ブレーキを開放すると、乗りかご3とカウンターウェイト4の重量差で乗りかご3が移動する構成なので、停電時にも乗りかご3を容易に移動させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…巻上機、10…位置検出器、11…ブレーキ開放制御回路、12…バッテリ電源、13…ブレーキ開放スイッチ、14…安全マイコン、15…エレベータ制御マイコン、16…ブレーキ開放手段、17…接点、18…ブレーキコイル、19…ブレーキコイル、2…主ロープ、20…ブレーキ開放キープ手段、21…ブレーキ開放リセット手段、22…リセット出力、23…接点、24…ブレーキ開放検出入力、4…カウンターウェイト、5A…電磁ブレーキ装置、5B…電磁ブレーキ装置、6…調速用ロープ、7…ガバナ、8…ガバナエンコーダ、9…位置検出用遮蔽板

Claims (7)

  1. 乗客が乗降可能な乗りかごと、
    電力によって前記乗りかごを駆動する駆動装置と、
    開放した状態では前記乗りかごを移動可能にし、作動した状態では前記乗りかごの移動を抑制するブレーキ装置と、
    前記乗りかごの位置を検出し、前記位置を示す位置検出信号を出力する位置検出装置と、
    前記位置検出信号に基づき前記乗りかごの位置を認知し、前記駆動機による前記乗りかごの駆動と、前記ブレーキ装置による前記乗りかごの移動の抑制を制御する制御装置と、
    を有するエレベータ装置において、
    バッテリ電源と、
    ブレーキ開放スイッチと、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されると、前記バッテリ電源からの電力により、前記ブレーキ装置を開放し、前記ブレーキ装置が開放された旨の状態情報を保持するブレーキ開放制御回路と、
    を更に有することを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    停電から回復すると、前記制御装置は、
    前記位置検出装置が検出する現在の前記乗りかごの位置と、停電したときに認知していた前記乗りかごの位置とを比較し、
    前記2つの位置が一致しない場合に前記状態情報を参照することにより、前記ブレーキ開放スイッチが投入されたか否かを調べ、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されていなければアラームを出力し、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されていれば通常動作を回復させる、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置は、前記通常動作を回復させるとき、
    前記駆動装置を制御して前記乗りかごを基準階へ移動させ、
    前記乗りかごが前記基準階にあるときに前記位置検出装置で検出される前記乗りかごの位置に基づき、前記乗りかごの基準の位置を設定する、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置は、
    通常動作において乗りかごを所望の階に移動させる処理を実行するエレベータ制御マイコンと、
    停電から回復したとき前記通常動作を回復させるまでの処理を実行する安全マイコンと、を有する、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記乗りかごの移動に伴って前記乗りかごと逆方向に移動するカウンターウェイトと、
    前記乗りかごと前記カウンターウェイトを接続する主ロープをさらに有し、
    前記駆動装置は前記主ロープを所望の方向に巻き上げる巻上機であり、
    前記ブレーキ装置は前記巻上機に取り付けられた電磁ブレーキであり、
    前記電磁ブレーキが開放されると、前記乗りかごと前記カウンターウェイトの重量差により前記乗りかごが移動する、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  6. 乗客が乗降可能な乗りかごと、
    電力によって前記乗りかごを駆動する駆動装置と、
    開放した状態では前記乗りかごを移動可能にし、作動した状態では前記乗りかごの移動を抑制するブレーキ装置と、
    前記乗りかごの位置を検出し、前記位置を示す位置検出信号を出力する位置検出装置と、
    前記位置検出信号に基づき前記乗りかごの位置を認知し、前記駆動機による前記乗りかごの駆動と、前記ブレーキ装置による前記乗りかごの移動の抑制を制御する制御装置と、
    を有するエレベータ装置を制御するためのエレベータ装置制御方法において、
    前記エレベータ装置が、
    バッテリ電源と、
    ブレーキ開放スイッチと、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されると、前記バッテリ電源からの電力により、前記ブレーキ装置を開放し、前記ブレーキ装置が開放された旨の状態情報を保持するブレーキ開放制御回路と、を更に備え、
    停電から回復すると、
    前記位置検出装置が検出する現在の前記乗りかごの位置と、前記商用電源が停止したときに認知していた前記乗りかごの位置とを比較し、
    前記2つの位置が一致しない場合に前記状態情報を参照することにより、前記ブレーキ開放スイッチが投入されたか否かを調べ、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されていなければアラームを出力し、
    前記ブレーキ開放スイッチが投入されていれば通常動作を回復させる、
    ことを特徴とするエレベータ装置制御方法。
  7. 前記通常動作を回復させるとき、
    前記駆動装置を制御して前記乗りかごを基準階へ移動させ、
    前記乗りかごが前記基準階にあるときに前記位置検出装置で検出される前記乗りかごの位置に基づき、前記乗りかごの基準の位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ装置制御方法。
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