JP6229606B2 - 車両のフロントガラス固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のボディの窓開口部を塞ぐフロントガラスの周縁を前記窓開口部の周縁に固定する車両のフロントガラス固定構造に関する。
フロントガラスの周縁を車両のボディにおける窓開口部の周縁に固定する固定構造が特許文献1に記載されている。前記固定構造は、図14に示すように、フロントガラス101の周縁裏側でそのフロントガラス101の全周に亘って塗布されている接着剤103と、フロントガラス101を窓開口部104の周縁105に対して位置決めする弾性変形可能な突条部材107とを備えている。突条部材107は、微発泡スポンジ材で形成された比較的硬い本体部107hと、高発泡スポンジ材で形成された比較的柔らかい下面部107yの二層構造となっている。これにより、フロントガラスの周縁を接着剤103により車両のボディにおける窓開口部104の周縁に固定する際に、突条部材107の下面部107yの働きで接着剤103が窓開口部104の方向に漏れ出るのを防止できる。
特開2011−225135号
上記したように、フロントガラス101の周縁裏側には、そのフロントガラス101の全周に亘って接着剤103が塗布されている。このため、例えば、雨天時にフロントガラス101の端縁とボディ間のモール材108を通過して水が入り込むと、その水が接着剤103の壁を伝って流下する。そして、流下した水がフロントガラス101の下端縁(下辺部)をボディに固定する接着剤103の壁を伝ってボディの車幅方向内側に導かれ、外気導入ダクト開口に入り込むことがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、フロントガラスの左右端縁に設けられた接着剤の壁に沿って流下する雨水等がそのフロントガラスの下辺部に設けられた接着剤の壁を伝ってボディの車幅方向内側に流れないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、車両のボディの窓開口部を塞ぐフロントガラスの周縁を前記窓開口部の周縁に固定する車両のフロントガラス固定構造であって、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部とに固定されており、前記フロントガラスを窓開口部の周縁に対して位置決めする弾性変形可能な突条部材と、前記突条部材よりも内周側の位置で、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部と下辺部との全周に亘って塗布されている接着剤と、前記フロントガラスの縦辺部の下部に対応する前記窓開口部の周縁の下部において、前記フロントガラスの前記突条部材と前記接着剤とを横切る位置に形成された突起部とを有し、前記フロントガラスの左右の縦辺部に固定された前記突条部材の下部が、前記フロントガラスの下辺部に塗布されている前記接着剤よりも下方に突出しており、前記フロントガラスの周縁が前記ボディの窓開口部の周縁にセットされる際、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に押し付けられることで、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に沿う方向に広がるように変形し互いに接合され、前記突条部材と接着剤との接合部により、前記フロントガラスの縦辺部に設けられた前記接着剤の壁に沿って流下する雨水が止められるように構成されている。
本発明によると、フロントガラスの縦辺部の下部に対応する窓開口部の周縁の下部には、フロントガラスの突条部材と接着剤とを横切る位置に突起部が形成されている。このため、フロントガラスの周縁がボディの窓開口部の周縁にセットされる際、フロントガラスの縦辺部の下部に位置する突条部材と接着剤とが窓開口部の周縁の下部に形成された突起部に押し付けられる。これにより、突条部材と接着剤とが突起部に沿う方向に広がるように変形し、突条部材と接着剤とが互いに接合されるようになる。このため、フロントガラスの縦辺部における接着剤の壁と突条部材との間を流下する雨水等がボディの突起部の位置で突条部材と接着剤との接合部分により遮られる。これにより、流下する雨水等がフロントガラスの下辺部に設けられた接着剤の壁を伝ってボディの車幅方向内側に流れるようなことがなくなる。
請求項2に係る発明は、車両のボディの窓開口部を塞ぐフロントガラスの周縁を前記窓開口部の周縁に固定する車両のフロントガラス固定構造であって、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部とに固定されており、前記フロントガラスを窓開口部の周縁に対して位置決めする弾性変形可能な突条部材と、前記突条部材よりも内周側の位置で、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部と下辺部との全周に亘って塗布されている接着剤と、前記フロントガラスの縦辺部の下部に対応する前記窓開口部の周縁の下部において、前記フロントガラスの前記突条部材と前記接着剤とを横切る位置に形成された突起部とを有しており、前記フロントガラスの周縁が前記ボディの窓開口部の周縁にセットされる際、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に押し付けられることで、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に沿う方向に広がるように変形し、互いに接合された接合部を備え、前記フロントガラスの前記縦辺部に設けられた接着剤の壁に沿って流下する雨水がそのフロントガラスの下辺部を伝ってボディの車幅方向内側に流れないようにするために、前記接合部にて雨水を止めて水抜き通路から当該雨水を車幅方向外側に排出できるようにした。
請求項3に係る発明によると、突条部材は、フロントガラスの周縁に沿って延びる複数本の突条片から構成されており、ボディの突起部に押し付けられる突条片は、その他の突条片よりも柔らかい素材で形成されている。このため、ボディの突起部に押し付けられた突条部材片は、突起部の位置で良好に潰れ、突起部に沿う方向に広がるようになる。
請求項4に係る発明によると、ボディの突起部に押し付けられる突条片は、柔らかい第1の素材と、第1の素材よりも硬い第2の素材との二層構造であり、その他の突条片は前記第2の素材により構成されている。
請求項5に係る発明によると、突条部材には、その突条部材と接着剤とがボディの突起部に押し付けられて互いに接合する位置より高い位置に、接着剤の壁と前記突条部材との間を流下する水を逃がす開口が設けられている。このため、ボディの突起部の位置で突条部材と接着剤との接着部分により遮られた水が突条部材の開口により、車幅方向外側に排出される。
請求項6に係る発明によると、開口は、ボディの突起部に押し付けられる突条片と、その他の突条片との間の空間である。このため、水を逃がす開口を容易に作成できる。
本発明によると、フロントガラスの縦辺部に設けられた接着剤の壁に沿って流下する雨水等がそのフロントガラスの下辺部に設けられた接着剤の壁を伝ってボディの車幅方向内側に流れないようになる。
本発明の実施形態1に係るフロントガラス固定構造を備える車両の模式正面図である。 図1のII-II矢視断面図である。 フロントガラスの左下角部と、窓開口部を構成するカウルトップパネルとフロントピラーとの接続部分(下角部)とを表す斜視図である。 図3のIV-IV矢視断面図である。 フロントガラスの模式正面図である。 図5のVI-VI矢視断面図である。 図5のVII-VII矢視断面図である。 フロントガラスをボディにおける窓開口部の周縁(カウルトップパネル)にセットする途中を表す縦断面図である。 図8に状態からフロントガラスを窓開口部の周縁(カウルトップパネル)にセットした状態を表す縦断面図である(図1のIX-IX矢視断面図)。 図1のX-X矢視断面図である。 前記フロントガラス固定構造の働きを表す模式図である。 変更例に係るフロントガラスの模式正面図である。 変更例に係るフロントガラスの働きを表す拡大図(図12のXIII矢視拡大図)である。 従来のフロントガラス固定構造を表す縦断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図13に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のフロントガラス固定構造について説明する。なお、図中の前後左右及び上下は、車両の前後左右及び上下に対応している。
<車両のフロントガラス回りの構造概要について>
車両のフロントガラス固定構造について説明する前に、先ず、車両のフロントガラス回りの構造概要について説明する。車両のボディ10には、車室の前端位置に、図1に示すように、フロントガラス30によって塞がれる窓開口部12が形成されている。窓開口部12は、左右の前端支柱であるフロントピラー14と、ルーフパネル16の前端縁と、図2、図3に示すように、フロントピラー14の下端位置から車幅方向延びるカウルトップパネル18とにより略角形に構成されている。
窓開口部12の周縁(左右の縦辺部)を構成するフロントピラー14は、図3に示すように、意匠面140eを備えるアウターパネル140と、外部から見えない位置にあるインナパネル(図示省略)とによって筒状に形成されている。そして、アウターパネル140の幅方向内側が、図3、図10に示すように、断面略Z字形に折り曲げられて、意匠面140eに対して窪んだ状態で長手方向に延びる段差部142とフランジ部144とが形成されている。そして、アウターパネル140(以下、フロントピラー14という)のフランジ部144の位置にフロントガラス30の左右の縦辺部がセットされる。また、窓開口部12の周縁(上辺部)を構成するルーフパネル16の前端縁にも同様に、意匠面16e(図1参照)に対して窪んだ状態で段差部(図示省略)とフランジ部(図示省略)とが形成されている。そして、ルーフパネル16のフランジ部の位置にフロントガラス30の上辺部がセットされる。
窓開口部12の周縁(下辺部)を構成するカウルトップパネル18は、図2に示すように、断面略台形状に成形されたパネルであり、車幅方向に延びるカウルインナパネル19によって下方から支持されている。カウルインナパネル19には、車幅方向における所定位置に外気導入ダクト19dが設けられている。カウルトップパネル18は、車幅方向(左右方向)における両端部が、図3に示すように、フロントピラー14の下端位置に接続されている。そして、カウルトップパネル18の上端位置には、フロントガラス30の下端部(下辺部)と左右の縦辺部の下端とを裏側から支持する平坦なガラス支持面18zが形成されている。また、フロントピラー14のフランジ部144の延長線上に位置するカウルトップパネル18のガラス支持面18zには、図3、図4に示すように、そのガラス支持面18zを横断するように左右方向に延びる凸ビード18bが形成されている。即ち、カウルトップパネル18のガラス支持面18zと、フロントピラー14のフランジ部144と、ルーフパネル16のフランジ部とが本発明の窓開口部の周縁に相当する。
ここで、左右のフロントピラー14の下端位置とカウルトップパネル18の車幅方向における両端部(図3参照)とは、図1に示すように、左右のフェンダパネル23によって覆われている。なお、図3では、フェンダパネル23は省略されている。フロントガラス30の下端縁は、図2に示すように、車幅方向に延びるカウルルーバ20によって表側から覆われている。カウルルーバ20は、図1に示すように、エンジンフード22とフロントガラス30間に配置される外装部品であり、カウルインナパネル19の外気導入ダクト19dに外気を導く外気導入部(図示省略)を備えている。
<フロントガラス30について>
フロントガラス30は、図5に示すように、ボディ10の窓開口部12の形状に合わせて略角形に形成されている。そして、フロントガラス30の周縁がボディ10の窓開口部12の周縁、即ち、フロントピラー14のフランジ部144とルーフパネル16のフランジ部とカウルトップパネル18のガラス支持面18zとに固定されるようになっている。フロントガラス30の周縁裏側には、図5に示すように、フロントガラス30の左右の縦辺部と上辺部とに弾性変形可能な突条部材32が固定されている。
突条部材32は、ボディ10の窓開口部12の周縁に対してフロントガラス30を位置決めする部材である。突条部材32は、フロントガラス30の上辺部中央で左右方向に延びる中央突条片32cと、上辺部の左右端から縦辺部の下部近傍まで下方に延びる逆L字形突条片32eと、左右の縦辺部の下端部で上下に延びる下端突条片32dとから構成されている。突条部材32の中央突条片32cと逆L字形突条片32eと下端突条片32dとは、所定の間隔をおいて固定されており、逆L字形突条片32eと下端突条片32dと間の空間Sが後記するように水抜き通路として使用される。そして、フロントガラス30の周縁がボディ10の窓開口部12の周縁にセットされる際、突条部材32の中央突条片32cは、ルーフパネル16のフランジ部にセットされる。同様に、突条部材32の左右の逆L字形突条片32eは、ルーフパネル16のフランジ部の左右端とフロントピラー14のフランジ部144とにセットされる。また、左右の下端突条片32dは、図3等に示すように、カウルトップパネル18のガラス支持面18zの凸ビード18bと重なる位置にセットされる。
突条部材32の中央突条片32cと逆L字形突条片32eとは、低発泡の比較的硬いゴム材により構成されており、図7等に示すように、断面形状が角形に形成されている。突条部材32の下端突条片32dは、図6等に示すように、フロントガラス30に固定される固定層32xと先端側のシール層32zとから断面形状が角形に形成されている。ここで、下端突条片32dの固定層32xは、中央突条片32cと逆L字形突条片32eと同じ低発泡のゴム材により形成されている。また、下端突条片32dのシール層32zは、低発泡のゴム材よりも十分に柔らかいスポンジ材により形成されている。即ち、下端突条片32dのシール層32zを構成するスポンジ材が本発明の第1の素材に相当し、中央突条片32c、逆L字形突条片32e、及び下端突条片32dの固定層32xを構成するゴム材が第2の素材に相当する。
フロントガラス30の周縁裏側には、図5、図6等に示すように、突条部材32よりも内周側の位置にゴム系接着剤であるウレタン35が塗布される。ウレタン35は、フロントガラス30の上辺部、左右の縦辺部、及び下辺部の全周に亘って塗布される。即ち、ウレタン35は、フロントガラス30の上辺部と左右の縦辺部とでは、突条部材32の中央突条片32cと逆L字形突条片32eと下端突条片32dに沿って塗布される。また、ウレタン35は、フロントガラス30の下辺部では、図2等に示すように、カウルトップパネル18のガラス支持面18zに対応する位置に塗布される。
<フロントガラス30の固定構造について>
フロントガラス30をボディ10の窓開口部12の周縁に固定する際には、先ず、上記したように、フロントガラス30の周縁裏側にゴム系接着剤であるウレタン35が塗布される。この状態で、フロントガラス30の周縁を窓開口部12の周縁、即ち、ルーフパネル16のフランジ部とフロントピラー14のフランジ部144とカウルトップパネル18のガラス支持面18zとに位置合わせして、フロントガラス30をボディ10側に押圧する。これにより、フロントガラス30の上辺部と左右の縦辺部では、図10に示すように、中央突条片32c、左右の逆L字形突条片32eがルーフパネル16のフランジ部、フロントピラー14のフランジ部144にそれぞれ押し付けられる。そして、中央突条片32c、左右の逆L字形突条片32eの高さ寸法に合わせてウレタン35が潰されて広がり、フロントガラス30がウレタン35によりルーフパネル16のフランジ部、フロントピラー14のフランジ部144に固定される。
フロントガラス30の下辺部では、図2に示すように、ウレタン35がカウルトップパネル18のガラス支持面18zに押し付けられる。これにより、フロントガラス30がウレタン35によりカウルトップパネル18のガラス支持面18zに固定される。また、フロントガラス30の左右の縦辺部の下端位置では、図3に示すように、左右の下端突条片32dがカウルトップパネル18のガラス支持面18zの凸ビード18bを前後方向に跨いだ状態で、図8、図9に示すように、ガラス支持面18zに押し付けられる。これにより、左右の下端突条片32dの高さ寸法に合わせてウレタン35が潰されて広がり、フロントガラス30がウレタン35によりカウルトップパネル18のガラス支持面18zに固定される。
ここで、左右の下端突条片32dは、上記したように、ゴム材の固定層32xとスポンジ材のシール層32zから構成されている。このため、左右の下端突条片32dのシール層32zがガラス支持面18zに押し付けられると、図9に示すように、凸ビード18bに押し付けられた部分が他の部分よりも大きく潰れて、凸ビード18bに沿う方向に変形する。また、ウレタン35も凸ビード18bに押し付けられた部分が下端突条片32dの高さ寸法に合わせて潰れ、凸ビード18bに沿う方向に広がるようになる。これにより、下端突条片32dのシール層32zとウレタン35とはガラス支持面18zの凸ビード18bの位置で確実に相互に接合されるようになる。ここで、図9等に示すように、フロントガラス30とフェンダパネル23との隙間はモール材37により塞がれる。即ち、凸ビード18bが本発明のボディ10の突起部に相当する。
<フロントガラス30の固定構造の働きについて>
次に、上記したフロントガラス30の固定構造の働きについて説明する。例えば、フロントガラス30の周縁に設けられたウレタン35と突条部材32との間に雨水等が入り込むと、その水は、図11に示すように、フロントガラス30の左右の縦辺部に設けられたウレタン35の壁と逆L字形突条片32eとの間を流下する。そして、その水はカウルトップパネル18の凸ビード18bの位置で互いに接合された下端突条片32dのシール層32zとウレタン35とにより遮られる。これにより、前記水は逆L字形突条片32eと下端突条片32dとの空間Sを通って車幅方向外側に排出される。この結果、流下する水がフロントガラス30の下辺部に設けられたウレタン35の壁を伝ってボディ10の車幅方向内側に流れるようなことがなくなる。これにより、カウルインナパネル19の外気導入ダクト19dに水が入り込むことがない。
<本実施形態に係るフロントガラス30の固定構造の長所について>
本実施形態に係るフロントガラス30の固定構造によると、フロントガラス30の縦辺部の下部に対応する窓開口部12の周縁の下部には、フロントガラス30の下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)とを横切る位置にボディ10(カウルトップパネル18)の凸ビード18b(突起部)が形成されている。このため、フロントガラス30の周縁がボディ10の窓開口部12の周縁にセットされる際、フロントガラス30の縦辺部の下部に位置する下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)とが窓開口部12の周縁の下部に形成された凸ビード18b(突起部)に押し付けられる。これにより、下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)とが凸ビード18b(突起部)に沿う方向に広がるように変形し、下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)とが互いに接合される。このため、フロントガラス30の縦辺部におけるウレタン35(接着剤)の壁と逆L字形突条片32e(突条部材)との間を流下する雨水等がボディ10の凸ビード18b(突起部)の位置で下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)との接合部分により遮られる。これにより、流下する雨水等がフロントガラス30の下辺部に設けられたウレタン35(接着剤)の壁を伝ってボディの車幅方向内側に流れるようなことがなくなる。
また、下端突条片32dのシール層32zは、固定層32x、中央突条片32c、逆L字形突条片32eよりも柔らかい素材で形成されているため、凸ビード18b(突起部)の位置で良好に潰れるようになる。さらに、下端突条片32dはゴム材により形成された固定層32xとシール層32zとから構成されているため、ウレタン35を塗布する際に前記固定層32xに沿わせることができるようになる。また、逆L字形突条片32eと下端突条片32dとの間に空間Sが設けられているため、下端突条片32dのシール層32zとウレタン35との接合部分で止められた水を空間から車幅方向外側に排出できるようになる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、突条部材32の下端突条片32dをゴム材の固定層32xとスポンジ材のシール層32zとの二層構造にする例を示した。しかし、突条部材32の下端突条片32dをスポンジ材のシール層32zのみから構成することも可能である。また、本実施形態では、フロントガラス30の下端突条片32d(突条部材)とウレタン35(接着剤)とをボディ10(カウルトップパネル18)の凸ビード18b(突起部)の位置で潰して接合させて流下する水を遮る例を示した。しかし、図12に示すように、フロントガラス30の左右の縦辺部と上辺部とに門形に第1のウレタン35aを塗布し、フロントガラス30の下辺部と左右の縦辺部の下部とに略U字形の第2のウレタン35bを塗布するようにしても良い。これにより、図13に示すように、フロントガラス30の左右の縦辺部に設けられた第1のウレタン35aの壁と逆L字形突条片32eとの間を流下する水が第1のウレタン35aの壁に沿って下方に流れ、第2のウレタン35bの方に回り込まなくなる。
12・・・・窓開口部
14・・・・フロントピラー(窓開口部の周縁)
144・・・フランジ部(窓開口部の周縁)
16・・・・ルーフパネル(窓開口部の周縁)
18・・・・カウルトップパネル(窓開口部の周縁)
18z・・・ガラス支持面(窓開口部の周縁)
18b・・・凸ビード(突起部)
30・・・・フロントガラス
32・・・・突条部材
32c・・・中央突条片
32e・・・逆L字形突条片
32d・・・下端突条片
32z・・・シール層
32x・・・固定層
35・・・・ウレタン(接着剤)
S・・・・・空間

Claims (6)

  1. 車両のボディの窓開口部を塞ぐフロントガラスの周縁を前記窓開口部の周縁に固定する車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部とに固定されており、前記フロントガラスを窓開口部の周縁に対して位置決めする弾性変形可能な突条部材と、
    前記突条部材よりも内周側の位置で、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部と下辺部との全周に亘って塗布されている接着剤と、
    前記フロントガラスの縦辺部の下部に対応する前記窓開口部の周縁の下部において、前記フロントガラスの前記突条部材と前記接着剤とを横切る位置に形成された突起部とを有し、
    前記フロントガラスの左右の縦辺部に固定された前記突条部材の下部が、前記フロントガラスの下辺部に塗布されている前記接着剤よりも下方に突出しており、
    前記フロントガラスの周縁が前記ボディの窓開口部の周縁にセットされる際、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に押し付けられることで、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に沿う方向に広がるように変形し互いに接合され
    前記突条部材と接着剤との接合部により、前記フロントガラスの縦辺部に設けられた前記接着剤の壁に沿って流下する雨水が止められるように構成されている車両のフロントガラス固定構造。
  2. 車両のボディの窓開口部を塞ぐフロントガラスの周縁を前記窓開口部の周縁に固定する車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部とに固定されており、前記フロントガラスを窓開口部の周縁に対して位置決めする弾性変形可能な突条部材と、
    前記突条部材よりも内周側の位置で、前記フロントガラスの周縁裏側の上辺部と左右の縦辺部と下辺部との全周に亘って塗布されている接着剤と、
    前記フロントガラスの縦辺部の下部に対応する前記窓開口部の周縁の下部において、前記フロントガラスの前記突条部材と前記接着剤とを横切る位置に形成された突起部とを有しており、
    前記フロントガラスの周縁が前記ボディの窓開口部の周縁にセットされる際、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に押し付けられることで、前記突条部材と接着剤とが前記突起部に沿う方向に広がるように変形し、互いに接合された接合部を備え、
    前記フロントガラスの前記縦辺部に設けられた接着剤の壁に沿って流下する雨水がそのフロントガラスの下辺部を伝ってボディの車幅方向内側に流れないようにするために、前記接合部にて雨水を止めて水抜き通路から当該雨水を車幅方向外側に排出できるようにした車両のフロントガラス固定構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記突条部材は、前記フロントガラスの周縁に沿って延びる複数本の突条片から構成されており、
    前記ボディの突起部に押し付けられる突条片は、その他の突条片よりも柔らかい素材で形成されている車両のフロントガラス固定構造。
  4. 請求項3に記載された車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記ボディの突起部に押し付けられる突条片は、柔らかい第1の素材と、前記第1の素材よりも硬い第2の素材との二層構造であり、
    前記その他の突条片は前記第2の素材により構成されている車両のフロントガラス固定構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記突条部材には、その突条部材と接着剤とが前記ボディの突起部に押し付けられて互いに接合する位置より高い位置に、前記接着剤の壁と前記突条部材との間を流下する水を逃がす開口が設けられている車両のフロントガラス固定構造。
  6. 請求項5に記載された車両のフロントガラス固定構造であって、
    前記開口は、前記ボディの突起部に押し付けられる突条片と、その他の突条片との間の空間である車両のフロントガラス固定構造。
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