JP6226638B2 - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式などを利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置及びその制御方法に関する。
画像形成装置は、シート上に形成されたパターンを読み取って濃度補正や階調補正を行い、画像品質を所望の品質に調整している。この処理はキャリブレーションと呼ばれる。特許文献1では、最大画像濃度を補正するために、コントラスト電位を帯電電圧や現像電圧により制御したり、階調特性を補正するために階調補正テーブルを変更したりするキャリブレーションが提案されている。
特開平07−261479号公報
近年、画像を表示するディスプレイ装置の色再現域が拡大している。よって、画像形成装置の色再現域も拡大することが市場から求められている。色再現域の拡大は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック(YMCK)のそれぞれについて単色でのベタ濃度の最大値(最大濃度)を上げることで実現される。しかし、YMCKの最大濃度を決定する際に、反射濃度が飽和してしまう問題があることがわかってきた。つまり、YMCKのパターンを読み取って得られる反射濃度(輝度値)が、シート上のトナー載り量を増加させたとしても、単調増加しなくなってしまうのである。キャリブレーションでは、パターンを読み取って得られた輝度値と、パターンを形成する際に使用した像形成条件(レーザーパワー、帯電電位、現像電位など)との関係を精度よく求めることが必要である。トナー載り量と輝度値との正しい関係が得られなければ、キャリブレーションの精度が低下しうる。なお、飽和の原因は、トナーに含まれる色素の量が所定量以上になると、トナーによる可視像に対して光が十分に透過したり反射したりしなくなり、見掛け上の反射濃度が飽和してしまうことであろう。なぜなら、トナー単位重量に対する色素の混入量を増加させたときに、飽和現象が顕著にみられたからである。なお、飽和が発生すると、トナー載り量が理想量よりも過度となり、定着部にトナー像が張り付いてしまうことがある(分離不良)。
そこで、本発明は、キャリブレーション用のパターンについてのトナー載り量に対する輝度値が飽和しても精度よく像形成条件を決定できるようにすることを目的とする。
本発明は、
画像成する画像形成手段と、
前記画像形成手段より形成された測定用画像を測定する測定手段と、
前記画像形成手段に、第1測定用画像、第2測定用画像、第3測定用画像、及び第4測定用画像を含む複数の測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記複数の測定用画像を測定させる制御手段と、
前記画像形成手段により形成される前記画像の濃度を調整するための制御値を、前記複数の測定用画像の測定結果に基づいて決定する決定手段と、を有し、
前記第1測定用画像に対応する第1制御値の絶対値は、前記第2測定用画像に対応する第2制御値の絶対値より大きく、
前記第2制御値の絶対値は、前記第3測定用画像に対応する第3制御値の絶対値より大きく、
前記第3制御値の絶対値は、前記第4測定用画像に対応する第4制御値の絶対値より大きく、
前記決定手段は、前記第1測定用画像の濃度が目標濃度より高く、前記第2測定用画像の濃度が前記目標濃度より高く、前記第3測定用画像の濃度が前記目標濃度より低く、前記第4測定用画像の濃度が前記第3測定用画像の濃度より低く、且つ、前記第1測定用画像の濃度が前記第2測定用画像の濃度より低い場合には、前記第1測定用画像の測定結果と前記第2測定用画像の測定結果とを用いずに、前記第3測定用画像の測定結果と前記第4測定用画像の測定結果とに基づいて前記制御値を決定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、トナー載り量を決定する像形成条件に対してパターンの輝度値(濃度値)が線形に変化している領域において線形補間を実行し、目標輝度値を達成可能な像形成条件を決定する。つまり、像形成条件に対して輝度値が単調増加しない領域を除外して線形補間が実行されるため、トナー載り量に対する輝度値が飽和しても精度よく像形成条件を決定できるようになる。
画像形成装置の概略断面図 濃度補正に関与する機能を示すブロック図 レーザーパワー設定値の設定例を示す図 パターンの一例を示す図 像形成パラメータと測定された濃度値との関係を示す図 トナー載り量と測定された濃度値との関係を示す図 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示す図 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示す図 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示す図 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示すフローチャート 暗部電位の設定例を示す図 パターンの一例を示す図 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示すフローチャート 目標濃度値を達成可能な像形成パラメータの決定方法を示すフローチャート 画像形成装置の概略断面図
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則してさらに詳しく説明する。とりわけ、本実施例は、n(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンをシート上に形成し、n個のパターンのそれぞれを形成する際に使用されたn個の像形成パラメータに対してn個の濃度値が単調増加する領域において線形補間を適用して、目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する。つまり、n個の濃度値のうち単調増加しない領域における濃度値を除外して線形補間を実行することで、トナー載り量に対する輝度値が飽和しても精度よく像形成条件を決定できるようになる。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100は、電子写真方式を用いてシート(記録用紙、OHTシート、布、樹脂等)に多色画像を形成することのできる複写機であり、プリンタ部10とリーダ部20とを有している。
プリンタ部10は、トナー像を形成する像形成手段として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)を有している。各画像形成部の構成は、使用するトナーの色を除いて同じである。プリンタ制御部40は、リーダ部20から出力された画像信号に基づきレーザードライバ41、高圧ドライバ42、および、4つの画像形成部を制御する。
画像形成部には、像担持体として円筒型の感光体である感光ドラム1が設けられている。感光ドラム1は矢印R1の方向に回転する。感光ドラム1の表面は、帯電手段としての帯電ローラ2によって一様の電位に帯電する。高圧ドライバ42は帯電ローラ2に所定の帯電電圧を供給する。露光手段としてのレーザービームスキャナ3は、レーザードライバ41によって光量を制御されながら光ビームを感光ドラム1の表面に照射し、静電潜像を形成する。現像手段としての現像器4は、高圧ドライバ42から所定の現像電圧を供給され、トナーを静電潜像に付着させて、トナー像(可視像)へ現像する。トナー像は、一次転写ローラ6によって中間転写ベルト51に一次転写される。一次転写されずに残ったトナーはクリーニング手段としてのクリーニング装置7によって感光ドラム1の表面から除去される。中間転写ベルト51に形成されたトナー像は、二次転写ーラ対(内ローラ71と外ローラ72)によってシートに二次転写される。シートに二次転写されたトナー像は定着装置80によってシート上に定着する。
リーダ部20は、いわゆるイメージスキャナである。原稿台22に置かれた原稿21に対して光源23が照明光を照射する。原稿21からの反射光はレンズなどの光学系24を介してCCDセンサ25上に結像する。CCDセンサ25は、原稿21からの反射光に応じた画像信号を出力するイメージセンサである。とりわけ、トナー像からの反射光の強度はトナー像の反射濃度(輝度値)を示している。光源23、光学系24およびCCDセンサ25で構成される読み取り部は、図1に示された矢印Aの方向(副走査方向)に移動することで、原稿21の全体をスキャンする。画像処理部26は、CCDセンサ25からのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換して画像データを生成する。画像データは、反射濃度(輝度値)の集合である。画像処理部26は、RGBの輝度値からなる画像データをYMCKの濃度値からなる画像データに変換してプリンタ制御部40へ出力する。
以下、本発明の特徴である像形成条件の制御について説明する。本実施例では、ベタ濃度を所望の濃度に制御するため、プリンタ部10が基準チャート(パターン)をシートに形成し、リーダ部20がそれを読み取り、濃度補正を実行する。以下に工程を示す。
図2は、濃度補正に関与する機能を示すブロック図である。画像処理部26は、シートに形成されたパターンの反射濃度(輝度値)を濃度値に変換する輝度濃度変換部201を有している。プリンタ制御部40は、CPU、ROMおよびRAM230を有している。濃度補正部210はROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって実現される。濃度補正部210は、所望の画像濃度を実現するための像形成パラメータを決定するユニットである。濃度補正部210はASIC(特定の用途向け集積回路)やDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などによって実現されてもよい。
プリンタ制御部40は、パターンデータ記憶部220に記憶されているパターンデータを読み出し、それぞれ異なるn(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータを用いてプリンタ部10を制御し、n個のパターンをシートに形成させる。たとえば、プリンタ制御部40は、パターンデータ記憶部220に記憶されているパターンデータを読み出してレーザードライバ41を制御し、それぞれ濃度が異なるn(nは3以上の自然数)個のトナー像をシートに形成させる。つまり、n個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンがシート上に形成される。シートへのトナーの載り量を決定する像形成パラメータとしては、レーザーパワーや帯電電圧、現像電位などがある。これらのうち1つの像形成パラメータがn段階に制御され、残りの像形成パラメータは基本的に固定される。
レーザーパワー設定部211は、像形成パラメータの1つであるレーザーパワーをレーザードライバ41に設定するユニットである。たとえば、レーザーパワー設定部211は、パターンデータまたは他の制御データに基づき、一段階からn段階までのn個のレーザーパワーをレーザードライバ41に順次設定する。レーザードライバ41は、指定されたレーザーパワーに応じた光ビームが出力されるようレーザービームスキャナ3を制御する。これによりそれぞれ画像濃度の異なるトナー像の元になる静電潜像が感光ドラム1の表面に形成される。帯電電圧設定部212は、パターンデータまたは他の制御データに基づき、一段階からn段階までのn個の帯電電位を高圧ドライバ42に順次設定する。高圧ドライバ42は指定された帯電電位となるような帯電電圧を帯電ローラ2に印加する。これによりそれぞれ画像濃度の異なるトナー像の元になる静電潜像が感光ドラム1の表面に形成される。現像電位設定部213は、パターンデータまたは他の制御データに基づき、一段階からn段階までのn個の現像電位を高圧ドライバ42に順次設定する。高圧ドライバ42は指定された現像電位となるような現像電圧を現像器4の現像スリーブに印加する。これによりそれぞれ画像濃度の異なるトナー像の元になる静電潜像が感光ドラム1の表面に形成される。
このように、プリンタ部10は、n(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンをシート上に形成するパターン形成手段として機能する。リーダ部20は、シート上に形成されたn個のパターンを読み取って対応するn個の輝度値を取得する読取手段として機能する。輝度濃度変換部201は、n個の輝度値をそれぞれ変換して対応するn個の濃度値を取得する変換手段として機能する。濃度補正部210は、n個のパターンのそれぞれを形成する際に使用されたn個の像形成パラメータに対してn個の濃度値が単調増加する領域において線形補間を適用して、目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する決定手段として機能する。濃度補正部210の動作については以下で詳細に説明する。
具体例を用いて、画像形成装置100の動作を説明する。ここでは、像形成条件として、感光ドラム1の表面電位が所定の暗部電位にとなるように感光ドラム1の表面を帯電させ、現像器4の現像スリーブにも所定の現像電圧を印加する。本実施例において高圧ドライバ42は、暗部電位が−700Vとなるように帯電電圧を生成し、現像電位のDC成分が−600Vとなるように現像電圧を生成するものと仮定する。この状態で、A3サイズの画像のなかで、図3に示すように、レーザーパワー設定部211がレーザーパワーを7段階にわたり変化させて、隣接する7つのパターンを出力する。本実施例では、レーザーパワーは9bitの分解能で設定可能とする。つまり、レーザーパワーの最大設定値は512となる。また、本実施例では、7段階のレーザーパワーの設定値を、160、192、224、256、288、320、352としている。図4は、シートSに形成されるパターン400の一例を示している。パターン400には、同一形状の7つのパターンが隣接して配置されている。7つのパターンは、一段階から7段階のレーザーパワーの設定値に対応しており、それぞれ濃度が異なっている。
プリンタ部10から出力されたシートSのパターン400は、原稿台22に載置され、リーダ部20によって読み取られる。リーダ部20の輝度濃度変換部201は、各パターンの輝度値を対応する濃度値に変換し、プリンタ制御部40に出力する。
7つのパターンの各濃度値は、図5に示すように、それぞれのパターンを形成する採用に使用されたレーザーパワー設定値に対応付けてプロットされている。レーザーパワー設定部211は、各パターンの濃度値(測定値)と目標濃度値とを比較し、目標濃度値を超える測定値を探索する。たとえば、レーザーパワー設定部211は、7つのレーザーパワー設定値について最も低いレーザーパワー設定値から最も高いレーザーパワー設定値に向かって順番に対応する測定値と目標濃度値とを比較して行く。はじめて目標濃度値を超える測定値に対応したレーザーパワー設定値をLPhighとし、LPhighよりも一段階低いレーザーパワー設定値をLPlowとする。このとき、レーザーパワー設定部211は、LPlowとLPhighの2点間で線形補間を行うことで、目標濃度値を達成できるレーザーパワー設定値LPsetを算出する。図5においては目標濃度値を1.7としている。一般に目標濃度値は約1.6が望ましいとされてきたが、色再現領域を拡張するために目標濃度値を1.7に設定している。もちろん、これらの数値は一例にすぎない。図5を用いて説明したレーザーパワー設定値の決定方法は、輝度値の飽和が発生しない理想的な条件において適用可能な最も基本的な決定方法である。
図6は、トナー載り量に対する輝度値(濃度値)の挙動の一例を示す図である。ここでは、シートSとして、キヤノン株式会社製の高白色用紙GF−C081(坪量81.4g/m2)が使用されている。また、パターン400は、ブラック単色で作成されている。図6が示すように、像形成パラメータを調整してトナー載り量を増加すると、リーダ部20によって得られる濃度値は増加する関係にある。しかし、トナー載り量が所定量を超えると濃度値が飽和してしまうことがわかる。特にレーザーパワーが相対的に高いレベルにおいては、レーザーパワー設定値を上げてトナー載り量を増加させているにもかかわらず、パターンの濃度値が増加しなくなる。なお、図6において、レーザーパワー設定値を増加せると濃度値も増加する領域を単調増加領域と呼ぶことにする。レーザーパワー設定値を増加させても濃度値が増加しなくなる領域を非単調増加領域(単調増加領域外または飽和領域)と呼ぶことにする。
上述したように、目標濃度値を達成するためのレーザーパワー設定値の決定方法では線形補間を利用している。よって、図6に示した非単調増加領域を線形補間に使用してしまうと、レーザーパワー設定値が過度になってしまうことがある。
これに対し、本実施例ではレーザーパワー設定部211が(a)、(b)、(c)の3つのケースを判別し、判別した結果に基づきレーザーパワー設定値の算出方法を切り替える。つまり、n個の像形成パラメータに対してn個の濃度値が単調増加する領域において線形補間を適用して、目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する。これにより、n個の濃度値のうち単調増加しない領域における濃度値を除外して線形補間が実行されるため、トナー載り量に対する輝度値が飽和しても精度よく像形成条件を決定できるようになる。以下に、ケース判別とレーザーパワー設定値の決定方法について詳細に説明する。
●ケース(a)
図7に示すように、LPhighの次に高いレーザーパワー設定値をLPhigh2とする。LPhighに対応する濃度値と、LPhigh2の対応する濃度値とを比較する。濃度値は、パターン400に含まれるパターンの反射濃度(輝度値)を測定し、輝度濃度変換部201により輝度値から変換された濃度値である。つまり、濃度値は、反射濃度の測定値である。濃度補正部210は、LPhigh2を用いて形成されたパターンの濃度値と、LPhighを用いて形成されたパターンの濃度値とを比較する。LPhigh2を用いて形成されたパターンの濃度値が、LPhighを用いて形成されたパターンの濃度値よりも高い場合には、濃度補正部210は、トナー載り量に対する濃度値が飽和領域に含まれていないと判定する。なお、LPhigh2を用いて形成されたパターンの濃度値が、LPhighを用いて形成されたパターンの濃度値よりも高くない場合には、濃度補正部210は、トナー載り量に対する濃度値が飽和領域に含まれていると判定する。図7に示した事例では、LPhigh2を用いて形成されたパターンの濃度値は飽和領域に含まれてはない。この場合、レーザーパワー設定部211は、LPlowとLPhighの2点間を線形補間することで、目標濃度値を達成するためのレーザーパワー設定値LPsetを決定する。
●ケース(b)
図8に示すように、LPhigh2を用いて形成されたパターンの濃度値が、LPhighを用いて形成されたパターンの濃度値よりも低い場合、レーザーパワー設定部211は、以下のフローにてレーザーパワー設定値を算出する。濃度補正部210は、LPhighに対応する濃度値とLPhigh2に対応する濃度値は、トナー載り量に対して飽和する領域にある判定する。上述したように飽和領域における濃度値を使用してしまうと、目標濃度値を達成するためのレーザーパワー設定値を精度良く算出できない。そこで、レーザーパワー設定部211は、LPlowよりもさらに一段階低いレーザーパワー設定値LPlow2と、LPlowとの2点を用いて線形補間によって外挿することで、目標濃度値を達成可能なレーザーパワー設定値LPsetを決定する。
●ケース(c)
図9に示すように、7段階のレーザーパワー設定値に対して、対応するすべての濃度値が目標濃度値を下回っていることがある。これがケース(c)である。ケース(c)の場合には、レーザーパワー設置値を増加してトナー載り量を増加しても濃度値が目標濃度値に達しない。そのため、レーザーパワー設定値を過度に高く設定してしまうおそれがある。これは過度に多量のトナーをシート上に二次転写してしまうことを意味し、定着装置80で分離不良が発生しやすくなる。そこで、ケース(c)においては、レーザーパワー設定部211が、以下の手順でレーザーパワー設置値LPsetを決定する。
レーザーパワー設定部211は、最も低いレーザーパワー設定値に対応した濃度値から最も高いレーザーパワー設定値に対応した濃度値に向かって、各濃度値を比較して行く。そして、レーザーパワー設定部211は、単調増加から減少に転ずる濃度値を探索する。つまり、単調増加領域における最後の濃度値(測定値)を見つける。この最後の濃度値に対応したレーザーパワー設定値をLPhighする。そして、減少に転じた最初の濃度値に対応したレーザーパワー設定値をLPhigh2とする。LPhighよりも一段階低いレーザーパワー設定値をLPlowとする。レーザーパワー設定部211は、LPhighとLPlowの2点を用いて線形補間を実行し、目標濃度値を達成するレーザーパワー設定値LPsetを決定する。
図10は、濃度補正部210が実行する目標濃度値を達成するレーザーパワー設定値LPsetの決定処理を示すフローチャートである。S1001で、濃度補正部210は、n個のレーザーパワー設定値LP(1)〜LP(n)を用いてn個のパターンをシートに形成する。たとえば、濃度補正部210は、パターンデータ記憶部220からn個のパターンを形成するためのパターンデータ(n個のレーザーパワー設定値LP(1)〜LP(n))を読み出し、レーザーパワー設定部211に設定する。レーザーパワー設定部211は、n個のレーザーパワー設定値LP(1)〜LP(n)を順番にレーザードライバ41に設定する。レーザードライバ41は、n個のレーザーパワー設定値LP(1)〜LP(n)に基づきレーザーパワーを変えながらレーザービームスキャナ3に光ビームを発光させる。これにより、感光ドラム1にはパターン400に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像器4によって現像され、可視像となるトナー像は中間転写ベルト51に一次転写され、さらにシートSに二次転写される。さらにトナー像は定着装置80によってシートS上に定着する。このように、プリンタ部10は、n(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンをシート上に形成するパターン形成手段として機能する。つまり、プリンタ部10は、像形成パラメータとして、光ビームのパワーをn段階にわたって変化させることで、それぞれ濃度の異なるn個のパターンをシート上に形成する。その後、オペレータは、シートSをリーダ部20に載置する。
S1002で、濃度補正部210はリーダ部20を制御し、シートSに形成されたパターン400に含まれるn個のパターンを読み取らせる。このように、リーダ部20は、シート上に形成されたn個のパターンを読み取って対応するn個の輝度値を取得する読取手段として機能している。リーダ部20のCCDセンサ25はn個の輝度値I(1)〜I(n)を輝度濃度変換部201に出力する。
S1003で、濃度補正部210は輝度濃度変換部201を制御し、n個の輝度値I(1)〜I(n)をn個の濃度値D(1)〜D(n)に変換させる。このように、輝度濃度変換部201は、n個の輝度値をそれぞれ変換して対応するn個の濃度値を取得する変換手段として機能する。
S1004で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうち目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在するかどうかを判定する。ここで、濃度値D(m)は目標濃度値を最初に超える濃度値であり、図7、図8に示したLPhighに対応した濃度値に相当する。目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在する場合、S1005に進む。
S1005で、濃度補正部210は濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高いかどうかを判定する。濃度値D(m+1)は、濃度値D(m)に対応したレーザーパワー設定値LP(m)よりも一段階上のレーザーパワー設定値LP(m+1)に対応した濃度値である。なお、レーザーパワー設定値LP(m+1)は上述したLPhigh2に対応する。濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高ければ、S1006に進む。これは上述したケース(a)に相当する。
S1006で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応したレーザーパワー設定値LPsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応したレーザーパワー設定値LP(m)よりも一段階下のレーザーパワー設定値LP(m−1)に対応した濃度値である。つまり、濃度値D(m−1)は、図7に示したLPlowに対応した濃度値である。なお、mはn−1以下でかつ2以上の自然数である。
S1005において濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高くないと判定されると、S1007に進む。このケースはケース(b)に相当する。S1007で、濃度補正部210は濃度値D(m−2)と濃度値D(m−1)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応したレーザーパワー設定値LPsetを決定する。濃度値D(m−2)は、濃度値D(m−1)に対応したレーザーパワー設定値LP(m−1)よりも一段階下のレーザーパワー設定値LP(m−2)に対応した濃度値である。図8に示したように、濃度値D(m−2)は、LPlow2に対応した濃度値に相当する。なお、mはn−1以下でかつ3以上の自然数である。
S1004において目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在しない場合、S1008に進む。このケースはケース(c)に相当する。S1008で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうちで単調増加から減少に転じる濃度値D(m)とD(m+1)を判別する。図9によれば、濃度値D(m)はLPhighに対応した濃度値であり、濃度値D(m+1)はLPhigh2に対応した濃度値に相当する。
S1009で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応したレーザーパワー設定値LPsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応したレーザーパワー設定値LP(m)よりも一段階下のレーザーパワー設定値LP(m−1)に対応した濃度値である。図9によれば、LP(m−1)はLPlowに相当する。
このように、濃度補正部210は、n個のパターンのそれぞれを形成する際に使用されたn個の像形成パラメータに対してn個の濃度値が単調増加する領域において線形補間を適用して、目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する決定手段として機能する。これにより、精度よく、像形成パラメータが決定される。さらに、濃度補正部210は、n個の濃度値のうち単調増加しない領域における濃度値を除外して線形補間を実行してもよい。非単調増加領域を除外して像形成パラメータを決定することで、精度よく、像形成パラメータできるようになる。なお、最大濃度値を精度よく設定できるため、広い色再現域を安定して保証可能な画像形成装置を提供することが可能となろう。
ケース(a)について、濃度補正部210は、n個の濃度値のうちで目標濃度値よりも低いm−1番目の濃度値(mはn−1以下でかつ2以上の自然数)と、目標濃度値よりも高いm番目の濃度値とを判別する。さらに、濃度補正部210は、n個の濃度値のうちでm番目の濃度値よりも高いm+1番目の濃度値とm番目の濃度値とを比較する。濃度補正部210は、m+1番目の濃度値がm番目の濃度値よりも高ければ、m−1番目の濃度値とm番目の濃度値とを線形補間して目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する。このように単調増加領域における2つの濃度値を用いることで、精度よく、像形成パラメータを決定できるようになる。
ケース(b)について、濃度補正部210は、n個の濃度値のうちで目標濃度値よりも低いm−1番目の濃度値(mはn−1以下でかつ3以上の自然数)と、目標濃度値よりも高いm番目の濃度値とを判別する。さらに、濃度補正部210は、n個の濃度値のうちでm番目の濃度値よりも高いm+1番目の濃度値とm番目の濃度値とを比較する。濃度補正部210は、m+1番目の濃度値がm番目の濃度値よりも低ければ、m−1番目の濃度値よりも一段階下のm−2番目の濃度値と当該m−1番目の濃度値とを線形補間して目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定してもよい。このように単調増加領域における2つの濃度値を用いることで、精度よく、像形成パラメータを決定できるようになる。
ケース(c)は、n個の濃度値のうちすべての濃度値が目標濃度値よりも低い場合である。この場合に、濃度補正部210は、n個の濃度値のうちで単調増加領域における最後の濃度値と、当該最後の濃度値よりも一段階下の濃度値とを線形補間して目標濃度値に対応した像形成パラメータを決定する。このように単調増加領域における2つの濃度値を用いることで、精度よく、像形成パラメータを決定できるようになる。
<実施例2>
実施例1では、帯電電位(ドラム電位)と現像電位を固定し、レーザーパワーを変化させて濃度値の異なるn個のパターンを形成した。実施例2では、現像電位とレーザーパワーを固定し、帯電電位(ドラム電位)を変化させて濃度値の異なるn個のパターンを形成し、像形成パラメータを決定する方法について説明する。つまり、帯電電圧設定部212が、像形成パラメータとして、帯電電圧をn段階にわたって変化させることで、プリンタ部10は、それぞれ濃度の異なるn個のパターンをシート上に形成する。
図11は、帯電電圧に応じた暗部電位の変化を示す図である。帯電電圧設定部212は、暗部電位が−560V、−630V、−700V、−770V、−840Vと5段階で変化するように、帯電ローラ2に印加する帯電電圧を順番に切り替えてゆく。このように暗部電位を徐々に減少させて行くことで、パターンの濃度値が増加して行く。
図12は、シート上に形成されるパターンの一例を示す図である。図12が示すように、A3サイズのシートSには5個のパターンからなるパターン400が形成される。5個のパターンは5個の暗部電位に対応している。なお、隣り合ったパターン間にスペースが存在するのは、隣の暗部電位の影響を受けにくくするためである。
図13は、濃度補正部210が実行する目標濃度値を達成する暗部電位(帯電電圧)の決定処理を示すフローチャートである。S1301で、濃度補正部210は、n個の暗部電位VD(1)〜VD(n)を用いてn個のパターンをシートに形成する。たとえば、帯電電圧設定部212は、暗部電位VD(1)〜VD(n)を実現するための帯電電圧Vc(1)〜Vc(n)を順番に高圧ドライバ42に設定する。高圧ドライバ42は指定された帯電電圧を帯電ローラ2に印加する。これにより、感光ドラム1の表面は、暗部電位VD(1)〜VD(n)に帯電する。つまり、感光ドラム1の表面の一部の領域の暗部電位はVD(1)となり、次の領域の暗部電位はVD(2)となり、最後の領域の暗部電位はVD(n)となる。レーザーパワー設定部211は、暗部電位VD(1)〜VD(n)に依存することなく、常に一定のレーザーパワー設定値をレーザードライバ41に設定する。レーザードライバ41は、パターンデータと一定のレーザーパワー設定値を用いてレーザービームスキャナ3に光ビームを発光させる。パターンデータは、図12に示したように、一定間隔でパターンを並べるような画像データとなっている。感光ドラム1にはパターン400に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像器4によって現像され、可視像となるトナー像は中間転写ベルト51に一次転写され、さらにシートSに二次転写される。さらにトナー像は定着装置80によってシートS上に定着する。このように、プリンタ部10は、n(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンをシート上に形成するパターン形成手段として機能する。つまり、プリンタ部10は、像形成パラメータとして、帯電電圧(暗部電位)をn段階にわたって変化させることで、それぞれ濃度の異なるn個のパターンをシート上に形成する。その後、オペレータは、シートSをリーダ部20に載置する。
S1302で、濃度補正部210はリーダ部20を制御し、シートSに形成されたパターン400に含まれるn個のパターンを読み取らせる。リーダ部20のCCDセンサ25はn個の輝度値I(1)〜I(n)を輝度濃度変換部201に出力する。S1303で、濃度補正部210は輝度濃度変換部201を制御し、n個の輝度値I(1)〜I(n)をn個の濃度値D(1)〜D(n)に変換させる。
S1304で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうち目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在するかどうかを判定する。ここで、濃度値D(m)は目標濃度値を最初に超える濃度値である。この濃度値に関しては、図7、図8に示したレーザーパワー設定値を暗部電位に読み替えることで、理解できよう。目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在する場合、S1305に進む。
S1305で、濃度補正部210は濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高いかどうかを判定する。濃度値D(m+1)は、濃度値D(m)に対応した暗部電位VD(m)よりも一段階下の暗部電位VD(m+1)に対応した濃度値である。濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高ければ、S1306に進む。これは上述したケース(a)に相当する。S1306で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した暗部電位VDsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応した暗部電位VD(m)よりも一段階上の暗部電位VD(m−1)に対応した濃度値である。
S1305において濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高くないと判定されると、S1307に進む。このケースはケース(b)に相当する。S1307で、濃度補正部210は濃度値D(m−2)と濃度値D(m−1)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した暗部電位VDsetを決定する。濃度値D(m−2)は、濃度値D(m−1)に対応した暗部電位D(m−1)よりも一段階上の暗部電位VD(m−2)に対応した濃度値である。
S1304において目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在しない場合、S1308に進む。このケースはケース(c)に相当する。S1308で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうちで単調増加から減少に転じる濃度値D(m)とD(m+1)を判別する。S1309で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した暗部電位VDsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応した暗部電位VD(m)よりも一段階上の暗部電位VD(m−1)に対応した濃度値である。
このように、レーザーパワー設定値と現像電位とを固定しつつ、感光ドラム1の暗部電位(帯電電圧)を可変させて、目標濃度値を達成可能な暗部電位を決定してもよい。
<実施例3>
実施例3では、レーザーパワー設定値と暗部電位を固定しつつ、現像電位を可変させて、目標濃度値を達成可能な現像電位を決定する。現像電位設定部213が、現像スリーブに印加する現像電圧をn段階にわたって変化させることで、プリンタ部10は、それぞれ濃度の異なるn個のパターンをシート上に形成する。
図14は、濃度補正部210が実行する目標濃度値を達成する現像電位の決定処理を示すフローチャートである。S1401で、濃度補正部210は、n個の現像電位Vd(1)〜Vd(n)を用いてn個のパターンをシートに形成する。たとえば、現像電位設定部213は、現像電位Vd(1)〜Vd(n)を高圧ドライバ42に設定する。高圧ドライバ42は指定された現像電位となる現像電圧を現像器4の現像スリーブに印加する。これにより、現像スリーブの表面の電位が、現像電位Vd(1)〜Vd(n)となる。レーザーパワー設定部211は、現像電位Vd(1)〜Vd(n)に依存することなく、常に一定のレーザーパワー設定値をレーザードライバ41に設定する。帯電電圧設定部212も常に一定の帯電電圧を高圧ドライバ42に指示する。レーザードライバ41は、パターンデータと一定のレーザーパワー設定値を用いてレーザービームスキャナ3に光ビームを発光させる。パターンデータは、図12に示したように、一定間隔でパターンを並べるような画像データとなっている。感光ドラム1にはパターン400に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像器4によって現像され、可視像となるトナー像は中間転写ベルト51に一次転写され、さらにシートSに二次転写される。さらにトナー像は定着装置80によってシートS上に定着する。このように、プリンタ部10は、n(nは3以上の自然数)個の像形成パラメータのそれぞれに対応したn個のパターンをシート上に形成するパターン形成手段として機能する。つまり、プリンタ部10は、像形成パラメータとして、現像電位をn段階にわたって変化させることで、それぞれ濃度の異なるn個のパターンをシート上に形成する。その後、オペレータは、シートSをリーダ部20に載置する。
S1402で、濃度補正部210はリーダ部20を制御し、シートSに形成されたパターン400に含まれるn個のパターンを読み取らせる。リーダ部20のCCDセンサ25はn個の輝度値I(1)〜I(n)を輝度濃度変換部201に出力する。S1403で、濃度補正部210は輝度濃度変換部201を制御し、n個の輝度値I(1)〜I(n)をn個の濃度値D(1)〜D(n)に変換させる。
S1404で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうち目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在するかどうかを判定する。ここで、濃度値D(m)は目標濃度値を最初に超える濃度値である。この濃度値に関しては、図7、図8に示したレーザーパワー設定値を現像電位に読み替えることで、理解できよう。目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在する場合、S1405に進む。
S1405で、濃度補正部210は濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高いかどうかを判定する。濃度値D(m+1)は、濃度値D(m)に対応した現像電位Vd(m)よりも一段階上の現像電位Vdm+1)に対応した濃度値である。濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高ければ、S1406に進む。これは上述したケース(a)に相当する。S1406で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した現像電位Vdsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応した現像電位Vd(m)よりも一段階下の現像電位Vd(m−1)に対応した濃度値である。
S1405において濃度値D(m+1)が濃度値D(m)よりも高くないと判定されると、S1407に進む。このケースはケース(b)に相当する。S1407で、濃度補正部210は濃度値D(m−2)と濃度値D(m−1)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した現像電位Vdsetを決定する。濃度値D(m−2)は、濃度値D(m−1)に対応した現像電位Vd(m−1)よりも一段階下の現像電位Vd(m−2)に対応した濃度値である。
S1404において目標濃度値を超える濃度値D(m)が存在しない場合、S1408に進む。このケースはケース(c)に相当する。S1408で、濃度補正部210はn個の濃度値D(1)〜D(n)のうちで単調増加から減少に転じる濃度値D(m)とD(m+1)を判別する。S1409で、濃度補正部210は濃度値D(m−1)と濃度値D(m)を用いて線形補間を行い、目標濃度値に対応した現像電位Vdsetを決定する。濃度値D(m−1)は、濃度値D(m)に対応した現像電位Vd(m)よりも一段階の現像電位Vd(m−1)に対応した濃度値である。
このように、レーザーパワー設定値と暗部電位とを固定しつつ、現像電位を可変させて、目標濃度値を達成可能な現像電位を決定してもよい。
<実施例4>
実施例1ないし4ではイメージスキャナであるリーダ部20を用いてパターン400を読み取った。そのため、オペレータはプリンタ部10から排出されたシートSをリーダ部20に載置する必要があった。そこで、実施例4では、プリンタ部10に設けられた別のイメージセンサを用いてパターン400を読み取る例について説明する。
図15は、画像形成装置100の概略断面図である。図1と比較して図15で異なっている点は、リーダ部20が削除され、分光センサSpが追加されている点である。また、分光センサSpからの画像信号を処理する画像処理部26がプリンタ部10に設けられている。なお、リーダ部20が設けられたうえで、分光センサSpが追加されてもよい。
定着装置80から排出されたシートSは搬送ガイド90によって形成された搬送路を通過して機外に誘導される。分光センサSpは、画像形成装置100の内部に設けられた搬送路を搬送されるシートSに形成されたパターンの反射濃度を検知し、反射濃度(輝度値)を示す画像信号として画像処理部26に出力する。分光センサSpは、発光部と受光部を有し、発光部からシートSに向かって照射した光のうちシートSで反射した光を受光部で受光する。画像処理部26の輝度濃度変換部201は、分光センサSpによって取得されたn個の輝度値をそれぞれ対応するn個の濃度値に変換する。このように、分光センサSpは、シート上に形成されたn個のパターンを読み取って対応するn個の輝度値を取得する読取手段として機能する。その余の点は実施例1ないし3と共通である。
このように実施例4では、分光センサSpによってシートSを読み取るため、オペレータの作業負担を軽減できる。

Claims (8)

  1. 画像成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段より形成された測定用画像を測定する測定手段と、
    前記画像形成手段に、第1測定用画像、第2測定用画像、第3測定用画像、及び第4測定用画像を含む複数の測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記複数の測定用画像を測定させる制御手段と、
    前記画像形成手段により形成される前記画像の濃度を調整するための制御値を、前記複数の測定用画像の測定結果に基づいて決定する決定手段と、を有し、
    前記第1測定用画像に対応する第1制御値の絶対値は、前記第2測定用画像に対応する第2制御値の絶対値より大きく、
    前記第2制御値の絶対値は、前記第3測定用画像に対応する第3制御値の絶対値より大きく、
    前記第3制御値の絶対値は、前記第4測定用画像に対応する第4制御値の絶対値より大きく、
    前記決定手段は、前記第1測定用画像の濃度が目標濃度より高く、前記第2測定用画像の濃度が前記目標濃度より高く、前記第3測定用画像の濃度が前記目標濃度より低く、前記第4測定用画像の濃度が前記第3測定用画像の濃度より低く、且つ、前記第1測定用画像の濃度が前記第2測定用画像の濃度より低い場合には、前記第1測定用画像の測定結果と前記第2測定用画像の測定結果とを用いずに、前記第3測定用画像の測定結果と前記第4測定用画像の測定結果とに基づいて前記制御値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記第1測定用画像濃度が前記第2測定用画像濃度より高い場合は、前記第1測定用画像の測定結果用いずに、前記第2測定用画像の測定結果と前記第3測定用画像の測定結果とに基づいて前記制御値決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記決定手段は、さらに、前記第2測定用画像測定結果、前記第2制御値、前記第3測定用画像の測定結果、及び前記第3制御値内挿演算することによって、前記制御値を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、さらに、前記第3測定用画像測定結果、前記第3制御値、前記第4測定用画像の測定結果、及び前記第4制御値外挿演算することによって、前記制御値を決定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、
    感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電手段と、
    静電潜像を形成するために、前記帯電された前記感光体をレーザ光よって露光する露光手段と、
    前記感光体上の前記静電潜像をトナーを用いて現像する現像手段と
    を有し、
    前記制御値は、前記露光手段の前記レーザ光の強度を制御するための制御値であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、
    感光体と、
    電圧が印加され、前記感光体する帯電手段と、
    静電潜像を形成するために、前記帯電された前記感光体を露光する露光手段と、
    前記感光体上前記静電潜像ナーを用いて像する現像手段と
    を有し、
    前記制御値は、前記帯電手段に印加される電圧を制御するための制御値あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、
    感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電手段と、
    静電潜像を形成するために、前記帯電された前記感光体を露光する露光手段と、
    電圧が印加され、前記感光体上の前記静電潜像をトナーを用いて像する現像手段と
    を有し、
    前記制御値は、前記現像手段に印加される電圧を制御するための制御値あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記測定手段は、シートに形成された画像を読み取る読取装置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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