JP2020106555A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成動作の生産性の低下や、現像剤の余剰な消費を招くことなく、常に濃度変動や色味変動の小さい、良好な画像形成が実施できる画像形成装置を提供すること。【解決手段】 画像信号に基づいて、像担持体上にトナー像を形成する像形成手段と、像担持体上のトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、を有する画像形成装置について、像形成手段により形成された通常画像中の濃度検知を行う領域を判断し、検知領域の画像データをセンサ特性に合わせて重み付け積算しその値と、濃度検知手段による検知領域の検知結果に基づいて、画像形成条件を制御する制御手段を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を採用する複写機、プリンタ等の画像形成装置では、同一の画像データに対して一定の濃度の画像が転写材上に再現されることが望まれる。このため画像形成装置を起動して、そのウォームアップ動作の終了後、画像形成工程の前の画像形成準備段階、つまり前回転中に、特定のパターンである濃度検出用現像像(パッチ)を感光体ドラム等の像担持体上に形成し、そして、形成されたパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度値に基づき、画像形成装置の帯電量、露光量、画像情報変換テーブル所謂ルックアップテーブル(以下、「LUT」と称す。)、現像電界、現像剤補給量、等の画像形成条件を決定する各種パラメータを変更して、形成される画像の品質を安定させる画像制御(前回転画像制御)が実施されている。
更に、環境条件の変動や、長時間に亘り画像形成を行うことによる刻々と変化する画像形成装置の特性により、階調特性が変化した場合も、再度、パッチを像担持体上に形成し、読み取り、再び、画像形成条件を決定する各種パラメータにフィードバックすることで、変動に応じて画像品質を安定させることができる。
特許文献1に記載されたように、画像形成工程を繰り返した後に、所定枚数毎に、パッチとして所定の階調パターンを一つ、あるいは複数像担持体上に形成し、その階調パターンの濃度を読み取り、その値に応じて各種パラメータを制御する方法、所謂後回転画像制御が知られている。
又、特許文献2に記載されたような、画像形成を複数枚連続して行う連続画像形成時の画像形成間、いわゆる紙間に、上記と同様に所定の階調パターンを一つ、あるいは複数像担持体上に形成し、その階調パターンの濃度を読み取り、その値に応じて各種パラメータを制御する方法、所謂紙間画像制御も知られている。
しかしながら、上記の後回転画像制御においては、所定枚数後に画像制御が実行されるため、実行中は画像形成を実行することができず、ユーザーの生産性を低下させることとなる。又、上記の紙間画像制御においては、紙間にパッチを形成するため、その分の紙間時間を長くとる必要があり、同一の処理速度で生産できる画像形成枚数を低下させる要因となっていた。又、どちらの画像制御方法においても、パッチとして、画像形成工程によって形成する、ユーザーが所望している形成画像とは別の画像パターンを形成するため、現像剤の余剰な消費、及び画像形成装置内の汚れ等を増長する原因となっていた。
そのため、ユーザーが出力する通常画像をパッチの代わりに検出し、画像形成条件を変更することで、余剰な現像剤の消費を抑える方法が示されている。特許文献3に記載されたように、画像データ入力部に入力された画像情報に基づいて形成されるトナー像の所定領域について、画像濃度との検知対象として適しているか否かを判定する判定部を設けた。そして、判定部により、検知対象として適していると判定された場合に、その所定領域の画像濃度を光学センサによって検知した結果に基づいてトナー濃度制御目標値を補正する処理を実施するように、制御装置を構成した。他にも特許文献4、5、6に記載されたように、パッチの代用として適した画像データの領域を抽出する方法が示されている。
特開2000−238341号公報 特開2003−202711号公報 特開2014−186311号公報 特開2014−115517号公報 特開2007− 20111号公報 特開2005−148716号公報
しかしながら、上記の方法では、画像濃度の適した領域が限られるため必要な情報を得られる頻度が低く、十分な制御が行えなかった。
本発明の目的は、画像形成動作の生産性の低下や、現像剤の余剰な消費を招くことなく、常に濃度変動や色味変動の小さい、良好な画像形成が実施できる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、
像坦持体上(感光ドラム上)に画像パターンを形成し、その画像パターンを読取り手段(パッチセンサ)で読取り、画像形成条件(γLUT)を変更する画像形成条件制御(階調制御)を有する画像形成装置に置いて、読取り手段における読取り領域(検出スポット)に相当する範囲の画像データを読取り手段の特性(光量分布)に応じて補正した値(代表値)と、読取り手段による検出値に応じて画像形成条件を制御することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、生産性の低下を生じることなく、且つ、余剰な現像剤の消費も生じることなく、濃度や色味変動が小さい良好な画像を常に提供することができる。
実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施形態に係る原稿読取部の例示的な機能ブロック図である。 実施形態に係る画像形成部の例示的な機能ブロック図である。 実施形態に係るイエロートナーの分光特性を示す図である。 実施形態に係るマゼンタトナーの分光特性を示す図である。 実施形態に係るシアントナーの分光特性を示す図である。 実施形態に係るブラックトナーの分光特性を示す図である。 実施形態に係るセンサ出力と出力画像濃度の関係を示す図である。 実施形態に係るセンサ出力と入力信号の関係を示す図である。 実施形態に係る第一の階調制御の例示的なフローチャートである。 実施形態に係る重み付けフィルタを示す図である。 実施形態に係る画像データとパッチ代用部の関係を示す図である。 実施形態に係る画像データ抽出の例示的なフローチャートである。 実施形態に係るセンサ出力と入力信号の関係を示す図である。 実施形態に係る第二の階調制御の例示的なフローチャートである。 実施形態に係る位置合わせシーケンス画像データを示す図である。 実施形態に係るセンサ出力と縦ライン位置の関係を示す図である。 実施形態に係る位置合わせシーケンスの例示的なフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
[システム構成]
図1は、実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。図1に示すカラー画像形成装置100は、原稿を読み取るための原稿読取部101と、画像を記録媒体上に形成するための画像形成部150とを具備している。
(リーダー)
原稿読取部101は、一般に、カラー画像形成装置100の上部に配置されることが多い。原稿102は、プラテンカバー103内に載置される。ランプ104は、原稿面に対して光を照射する光源である。ミラー105は、原稿102によって反射されたランプ104からの反射光をミラー106へと導く。ミラー106は、ミラー105によって反射された光をレンズ108に導く。なお、ランプ104とミラー105は光学台112に設置される。また、ミラー106とミラー107は光学台113に設置される。
光学台112および113は、それぞれ、モータ111を正転または逆転することにより移動する。この光学台112および113の移動によって、副走査方向に沿って原稿102を走査することができる。レンズ108は、光学台112および113によって導かれる原稿面からの反射光をCCD109へと集光させる。CCD109は、レンズ108によって集光された原稿面からの光を受光して光電変換を行う。なお、CCD109は基板110上に設置されているものとする。基準白色板114は、ランプ104の光量ばらつき、CCD109の感度ばらつきを測定する際に使用される。CCD109は、3つのラインセンサを有している。
各ラインセンサは、カラー画像を読み取るために、RED、GREEN、BLUE(以降RGB)に対応している。例えば、各センサの主走査の画素数を7500画素とすれば、A3原稿を600dpiにて読み取ることができる。
<原稿読み取り>
図2は、実施形態に係る原稿読取部の例示的な機能ブロック図である。
原稿読み取りコントローラ201は、CCD109により読み取られた画像データを画像形成部150の画像形成コントローラ300へと転送する。より具体的には、図3に示す操作部308等から原稿の読み取りを指示されると、原稿読み取りコントローラ201は、モータ111を制御し、基準白色板114を読み取るための位置へと光学台112および113を移動させる。
次に、原稿コントローラ201は、ランプ104を点灯し、CCD109により基準白色板114を読み取らせる。基準白色板114の読み取り結果から、眼光コントローラ201は、ランプ104の光量ばらつき、CCD109の感度ばらつきを補正(いわゆるシェーディング補正)する。原稿コントローラ201は、さらにモータ111を制御することで原稿102を副走査し、取得したRGB画像データを画像形成コントローラ300に転送する。
(プリンタ)
再び、図1を参照すると、カラー画像形成装置100の下部には画像形成部150が配置されていることがわかる。給紙ユニット152に載置された記録紙153は、ピックアップローラ154によって一枚ずつ給紙される。記録紙153は、給紙ローラ155、ガイド板156およびレジローラ157を経由し、転写ローラ159部へと搬送される。
現像器160y〜kは、それぞれ異なる現像剤(以後トナー)を収納している。帯電器162y〜kにより一様に帯電された感光ドラム163y〜kは、画像データに応じて露光ユニット161y〜kにより露光される。感光ドラム163y〜kに形成された各静電潜像は、現像器162y〜kによって現像される。感光ドラム163y〜kの各トナー像は、中間転写ベルト158へと多重転写(一次転写)される。なお、感光ドラム163y〜kの対向する位置には、一次転写用帯電器166y〜kが設けられている。
転写ローラ159は、中間転写ベルト158に対して適度な圧力で加圧されている。転写ローラ159によって、中間転写ベルト158に担持されているトナー像が記録紙153へと二次転写される。定着ユニット164は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備えたローラを有している。この定着ユニット164により、トナー像が記録紙153上に溶融定着される。
パッチセンサは、各感光ドラム163Y〜K上に形成された画像パターンの濃度(トナー量)を読み取るセンサであり、各ドラムにおける現像位置の下流側、転写位置までの間に設けられており、主走査方向位置はセンサ検出スポットが画像形成領域中央となる位置である。パッチセンサはLEDとフォトダイオードからなるフォトセンサであり、ドラムへ照射した光の反射光を検出する。このように、各感光ドラム上のトナー像を個別に読み取れる構成を採用することで、CMYKそれぞれの入出力特性を個別に検出することが容易となる。
(パッチセンサ)
図3の40〜42は感光ドラム163に相対するLED10とフォトダイオード11から成るパッチセンサ40からの信号を処理する処理回路を示す。パッチセンサ40に入射された感光ドラム163からの反射光(近赤外光)は、パッチセンサ40により電気信号に変換され、電気信号はA/D変換回路41により0〜5Vの出力電圧を0〜255レベルのデジタル信号に変換される。そして、濃度換算回路42により濃度に変換される。
なお、本実施の形態で使用したトナーは、イエロー、マゼンタ、シアンの色トナーで、スチレン系共重合樹脂をバインダーとし、各色の色材を分散させて形成されている。
イエロー、マゼンタ、シアントナーの分光特性はこの順に図4、図5、図6に示す通り、LED10が照射する近赤外光(960nm)の反射率が80%以上得られる。また、これらの色トナー画像形成において、色純度、透過性に有利な2成分現像方式を採用している。一方、本実施の形態では、ブラックトナーは同じ2成分現像方式ではあるが、純粋な黒を出すために、色材としてカーボンブラックを用いているため、図7に示す通り、近赤外光(960nm)の反射率は10%程度である。
また、感光ドラム163はOPCドラムであり、近赤外光の反射率(960nm)は約40%であり、反射率が同程度であれば、アモルファスシリコン系ドラム等であってもかまわない。
感光ドラム163上の濃度を各色の面積階調により段階的に変えていった時の、パッチセンサ40出力と出力画像濃度との関係を図8に示す。トナーが感光体ドラム163に付着していない状態におけるパッチセンサ40の出力を2.5V、すなわち、128レベルに設定した。図8からわかるように、イエロー、マゼンタ、シアンの色トナーは面積被覆率が大きくなり画像濃度が大きくなるにしたがい、感光ドラム163単体よりパッチセンサ40出力が大きくなる。
一方、ブラックのトナーは面積被覆率が大きくなって、画像濃度が大きくなるに従い、感光ドラム163単体よりパッチセンサ40出力が小さくなる。これらの特性を用いて、各色専用の感光ドラム上のセンサ出力信号から紙上の画像濃度値に濃度変換する濃度変換テーブル42aをつくることにより、各色についての画像濃度を精度良く求めることができる。
感光ドラム163上に形成するLED10から照射される光のスポット径(光量がピークに対し、1/e2となるまでの領域)は3mmであり、光の強度分布はガウス分布とすることが出来る。フォトダイオードの検出領域はLEDの照射スポットを包含するように配置されている。
前記図8に示したパッチセンサ出力特性はLED照射スポット内に均一な濃度のパッチ画像がある場合の特性である。LEDスポット内のパッチ濃度が均一でない場合は、スポット内の各位置における濃度と照射光量より決まる反射光量の積算値が、パッチセンサの出力値となる。
(画像形成コントローラ)
図3は、実施形態に係る画像形成部の例示的な機能ブロック図である。
画像形成コントローラ300は、主に次の構成要素を含んでいる。画像入力I/F部301は、原稿読取部101から転送される画像データまたはPC端末350等から転送される画像データを受信する。なお、画像入力I/F部301は、どちらの画像データを画像メモリ302に蓄積するか切替え可能なものとする。なお、CPU320は、画像形成コントローラ300の各部を統括的に制御する制御回路である。
LOG変換回路303は、画像メモリ302に蓄積されたRGB画像データ(RGBごとの輝度データ)をCMYK濃度データに変換する。抽出部309は、画像形成部150により形成される通常画像おいてパッチセンサで検出される領域のCMYK濃度データを抽出する。
出力γ補正部304は、濃度補正手段として機能する。すなわち、出力γ補正部304は、後述する制御で作成されたγ補正テーブル(γLUT)に従ってCMYK画像データに変換する。
入力セレクタ305は、出力γ補正部304から出力されるCMYK画像データと、パッチ画像生成部312から出力されるパッチ画像データのいずれかを選択して出力する。パッチ画像データは後述する階調制御時に使用する。
2値化処理部306は、入力セレクタ305から出力される画像データを中間調処理し2値化する。画像出力制御部307は、2値化された画像データに応じて画像形成部150の各部を制御する。
[特殊シーケンス階調制御:第一の階調制御]
次に本実施例における画像形成装置の持つ第一の階調制御として特殊シーケンス階調制御について説明する。
第一の階調制御及び後述する第二の階調制御は画像形成装置の出力濃度および階調性の再現を安定して達成するための手段であり、感光ドラム163上のパッチパターンの検出によりプリンタエンジンのγ特性を検出し、検出されたγ特性に合わせて画像データを変換する前述のγLUT(出力γ補正部)を作成する。
第一の階調制御に用いるパッチパターンはY,M,C,Bkの各色10階調のパッチ群である。第一の階調制御が起動されると画像形成装置は感光ドラム上にパッチパターンとしてパッチ群を形成し、前述のパッチセンサ40により検出する。パッチセンサ40で検出された濃度値はγLUT作成部500において各パッチパターンの入力信号レベルとパッチ形成位置とを対応させて、パッチパターンの入力信号と検出濃度の関係をメモリ−に取り込む。この検出値よりγ特性データを得ることがでる。パッチ検出濃度データを図9に示す。
図9の横軸は入力信号(階調レベル)であり縦軸は検出濃度、図は簡略化のため階調数を減らしているが実際は10階調パッチパターンである。
パッチ間のデータは補間し0〜255の8bitのγ特性テーブルとし、予め記憶してあるターゲットテーブルに対し、逆変換した補正LUTを作成し、これをγLUTとして出力γ補正部304に設定する。本実施例ではターゲットテーブルをリニアとしたので、プリンタγ特性の入出力を入れ替えるだけでγLUTが作成される。
[制御フロー]
次に、本実施形態による第一の階調制御における制御動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理フローは、画像形成コントローラ300が有するCPU320が実行することにより実現される。
本実施例では濃度の安定化は後述する通常画像を用いた第二の階調制御で行うため、第一の階調制御は定期的には行わず、操作部からの指示および、第二の階調制御でのγ補正が行われない状態で1000枚を超えて出力された場合のプリントJOB終了時(後回転時)に起動される。
第一の階調制御の起動指示がされると(S101)、パッチ画像生成部312よりパッチ画像データが入力セレクタ305を介して入力される(S102)。パッチ画像データは2値化処理部306において中間調処理され(S103)、画像出力制御部307に送信され、画像出力制御部307は、レーザーにより感光ドラム上にパッチ画像を形成し、ドラム上でパッチセンサ40を用いてパッチの濃度を検出する(S104)。
パッチセンサ40で検出された濃度値は、パッチ画像の階調レベルと、パッチ画像の作成位置とを対応させて、パッチ画像の階調レベルと検出濃度の関係をメモリ−に取り込み、γ特性を検出する(S105)。検出したプリンタγ特性の入出力を入れ替えたLUTを作成し、これをγLUTとして出力γ補正部304に設定する(S106)。
次に、第二の階調制御である通常画像を用いた階調制御におけるパッチを代用する画像データの抽出と、そのパッチの入力信号値の代用となる画像データの代表値の作成方法を説明する。
前述したように検出に用いるパッチセンサのスポットが光量分布を持つため、センサ出力値は光量分布に応じた反射光量の積算値となる。そのため、それに対応する入力画像信号は、スポット内の各位置の入力画像濃度データを光量分布で重み付けして積算し、画素数で割った値をその領域の代表値として代用することが出来る。
検出スポットは直径3mmの円であり、その光量分布はガウス分布とすることが出来るので、本実施例ではスポット内の各位置の入力画像濃度データの重み付けフィルタを図11とした。フィルタサイズは9×9で、1マスが600dpi画像データにおける8×8画素に相当する。よってパッチパターン1つに相当する入力画像データは72×72画素、すなわち5184画素である。
これによりパッチ代用可能な画像領域を限定する必要がないため、本発明においては通常画像を用いて多くのデータを検出することが出来る。
通常画像データとパッチ代用部の関係を図12に示す。図12はA4サイズの画像データであり、点線で囲んだ領域がパッチ代用部である。パッチ代用部の領域をパッチセンサで検出し、その領域に相当する画像データの代表値をその領域の入力画像信号として第二の階調制御に用いる。
(入力画像データの抽出と代表値の作成フロー)
図13は、実施形態に係る代用画像の抽出処理の例示的なフローチャートである。以下では、図13を用いて、通常画像のデータ内からパッチとして代用する部分画像(代用画像)の代表値を抽出する処理について詳細に説明する。
抽出部309は、画像形成が始まるとLog変換部303で変換されたCMYK濃度データを順次読み出す(S801)。
読み出された画像濃度データより、後述するパッチセンサが検出する位置の画像データを1つのパッチ代用分ごとにメモリに記憶していく(S802)。1パッチ分は前述したとおり、主副72画素ずつの5184画素であり、これを72ライン間隔で記憶していく。
その72×72画素データに、前述の重み付けフィルタをかけ(S803)、全画素の積算値をもとめ画素数で割り、これをこの領域の代表値とする(S804)。この代表値がγ特性作成時の入力信号となる。抽出部309は、パッチ画像に相当する上記部分画像の領域と代表値を表す情報をメモリ等に記憶して保持する(S805)。
[通常画像を用いた階調制御:第二の階調制御]
一般に、現像剤の帯電量は、環境変化等の諸条件によって変化する。帯電量が変化すれば、形成される画像の濃度が不安定となる。そこで、本実施形態では、一般通常画像(原稿複写画像、パソコンから送信される印刷画像)より抽出したパッチを代用する画像領域をパッチセンサで検出し、その検出値と代用した画像領域の画像信号の代表値をその領域をパッチとした場合の入力信号として用いることでプリンタのγ特性を検出し、γLUTを作成する。この通常画像を用いた階調制御を第二の階調制御とする。センサ検出はパッチ領域の中心が検出スポット中心を通過するタイミングで行う。画像形成及びセンサ検出のタイミングは画像出力制御部307が制御する。
第二の階調制御による画像領域の検出及びγLUTの作成は、A4横サイズの出力10枚相当を1セットとする。すなわちA4横サイズであれば、1ページ65パッチ相当の検出が行えるため、650パッチ相当のデータが揃ったタイミングでγLUTの作成を行う。650個の検出データが揃ったら、それぞれ画像データの代表値で代用する入力信号との関係よりγ特性データを作成する。
本実施例においては図14に示すように、(0,0)(255,255)を固定点とし、650のデータを線形補間した後に、移動平均処理でγ特性テーブルを作成した。650データのうち入力信号が同じものは検出値をその平均値に変更したのちに線形補間を行った。移動平均処理における参照領域は画像形成装置の特性に合わせて設定することが望ましく、本実施例では入力信号32〜223の領域は65データとし、それ以外は終端にむけてデータ数を減少させた。γ特性テーブルを作成した以降は第一の階調制御と同様であり、ターゲットに対し逆変換して作成したγLUTを出力γ補正部304に設定する。
[実画Cal.フロー]
図15は、本実施形態に係る濃度補正の例示的なフローチャートである。
通常画像出力が起動されると、画像形成コントローラ300は通常通りに画像形成処理を行う(S701)とともに、抽出部309でのパッチ代用画像データの抽出及び代表値の作成を行う(S702)。画像形成コントローラ300からの画像データの送信を受け、画像出力制御部307も通常どおりドラム上に通常画像を形成する(S703)とともに、パッチセンサでの検出を行う(S704)。γ作成部500は、読み取られた検出濃度データ及び代用画像の画像データ代表値に応じてγ特性テーブルを検出し(S705)、その入出力値を入れ替えたテーブルをγLUTとして出力γ補正部304に設定する(S706)。
なお、代表値の濃度レベルの変化が少なかった場合には全濃度域でのγ特性の検出精度が落ちるため、本実施例においては入力信号を均等に4分割し、分割された4つの領域のいずれか1つ以上に、検出値が0個の領域があった場合はγLUTの補正は行わないとした。
濃度補正を実行できない状態が長く続くことは望ましくないため、本実施例においてはA4横相当で1000枚以上出力する間、すなわち第二の階調制御100セットの間、γLUTを更新できなかったときは、第一の階調制御を起動し、γLUTを適正に維持できるようにする。なお、この場合であっても、従来技術と比較すれば、パッチ画像を形成する頻度が大幅に軽減される。よって、上述した種々のメリットを享受できることは言うまでもない。
[位置合わせシーケンス]
検出する画像データに、検出スポット特性をかけ合わせて画像データの代表値を作成することが本発明の特徴であるため、画像データに対するパッチセンサの検出位置を正確に把握することが重要である。そのため、本実施例においては画像データ検出位置を把握するための位置合わせシーケンスを特殊シーケンスとして持つ。この位置合わせシーケンスは工場出荷時やユーザー先設置時及び、関連パーツ交換時に操作部の指示により起動する。
位置合わせシーケンスは図16に示す画像データを形成し、パッチセンサで検出することにより行う。画像データは副走査位置を検出するための横ラインと、主走査位置を検出するための縦ラインからなる。各ラインの幅は600dpi画像データで8画素、長さは144画素である。縦ラインは副走査144画素毎に主走査に8画素ずらして形成し、その位置は画像形成領域中央から±76画素の領域であり、中央から−76画素位置から順次形成していく、よって画像形成領域中央とそこから8画素ずつずらした位置に計19本のラインとなる。
横ラインは画像形成領域中央より−72画素位置から形成し、縦ラインとの間を1スポット分の72画素開ける。それぞれのラインを検出した時のセンサ出力のピーク位置を検出スポットの中心とし、横ラインからは検出タイミングを、縦ラインからは画像データ抽出位置を決める。図17は縦ライン検出例である。図17の場合は+8画素の位置にセンサ出力のピークがあるため、画像データ中心より+8画素位置を検出スポットの中心とし、画像データの抽出及び重み付けフィルタの掛け合わせを行う。
(位置合わせシーケンスフロー)
図18を用いて位置合わせシーケンスのフローを説明する。
操作部より位置合わせシーケンス起動の指示がされると(S901)、パッチ画像生成部より位置合わせ用のライン画像データが入力される(S902)。次にライン画像データは画像出力制御部307に送信され、画像出力制御部307により各感光ドラムに形成されパッチセンサにより検出される(S903)。検出したセンサ出力値が最大になる位置をもとめ抽出画像位置を決定する(S904)。
[効果]
以上説明したように本実施形態によれば、通常画像に含まれる部分画像をパッチとして代用する。これにより、濃度検出のための専用のテストパターンを出力させる処理を省略できる。また、従来は、濃度補正の際にテストパターンを出力するため、通常画像の形成を中止していた。それに対して、本実施形態によれば、通常画像の形成を続行できるため、画像形成のスループットが向上する。また、代用可能な画像を限定しないためγLUT更新の頻度を高く設定できる。さらに、本実施形態によれば、操作者が、濃度補正に関する高度な知識を備えている必要はないため、非常に便利となろう。
[他の実施例]
上述した実施形態では、γ補正テーブルのデータを補正するためのパッチ画像として代用画像を抽出して使用する事例を説明した。しかしながら、本発明は、現像器160内のトナー濃度を調整するためのパッチ画像として代用画像を抽出して使用する方法として実現してもよい。
一般に、現像器160内のトナー濃度補正は、適切なタイミングで所定濃度のパッチ画像を感光体163上に形成し、その濃度を測定し、基準値との差分に応じて現像剤の補給を制御することで実現される。そこで、このときのパッチ画像について、上述した実施形態を適用すれば、パッチ画像の代用画像を通常画像から抽出することが可能となる。なお、通常画像から抽出できなかった場合は、上述した実施形態と同様に、パッチ画像生成部312からのデータに基づいてパッチ画像を作成すればよい。
100 カラー画像形成装置、101 原稿読取部、150 画像形成部

Claims (4)

  1. 像坦持体上に画像パターンを形成し、その画像パターンを読取り手段で読取り、画像形成条件を変更する画像形成条件制御を有する画像形成装置に置いて、読取り手段における読取り領域に相当する範囲の画像データを読取り手段の特性に応じて補正した値と、読取り手段による検出値に応じて画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記読取り手段の検出位置を検出するために、読取り手段の読取り領域よりも小さい幅の複数の画像パターンを位置を変更して形成、検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記読取り手段の特性を検出するために、読取り手段の読取り領域よりも小さい幅の複数の画像パターンを位置を変更して検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成条件の変更を行うために検出する画像パターンはユーザー任意の出力画像の一部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
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