JP6225827B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、モータを利用してシートクッションを前後方向に移動させることが可能な乗物用シートに関する。
従来から、シートクッションを前後方向に移動させることが可能なようにスライドレールを設けることは広く知られている。また、特許文献1に開示されているように、電動のモータを利用してシートクッションを前後に移動させることが可能な乗物用シートも知られている。
特開2004−330940号公報
特許文献1に記載されている乗物用シートであると、スライドレールの移動を抑制するために使用される固定機構を動かすためにも電気的な制御が必要となり、構造的に複雑となる。また、重量や必要となる空間が増加しうるものでもあった。
本発明は、上記した点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、モータを用いてシートクッションを前後方向に移動させつつも、電力を必要としない固定機構を利用してスライドレールの移動を抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明は次の手段をとる。先ず、第1の発明は、シートクッションと、前記シートクッションを前後に移動可能とするスライドレールと、シートクッションを前後に移動させるために使用されるモータと、スライドレールの動きを抑制可能な固定機構を備えた乗物用シートであって、前記スライドレールはフロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに対して摺動可能なアッパレールとを備えており、前記固定機構は、前記ロアレールに設けられ且つ前記ロアレールの延長方向に所定の間隔で配置された複数の係止孔と、前記複数の係止孔のいずれかに嵌ることにより前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動を抑制することが可能な係止部と、前記係止部を操作可能な操作レバーと、前記操作レバーと前記係止部を機械的につなぐ連結機構とを備えており、前記操作レバーを人力で上方に動かす力を前記連結機構によって前記係止部に伝えることで、前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌った状態を解除することが可能となる構成とし、前記乗物用シートは、前記シートクッションの動きを制御可能な制御手段と、前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌ることでロアレールに当接する方向に動くように付勢可能な付勢手段と、を備えており、前記制御手段が前記モータの動きをコントロールすることにより、前記ロアレールの延長方向において、前記係止部が、前記係止孔に嵌った状態を解除されていてロアレールに当接していない状態から前記複数の係止孔のいずれかに嵌っていてロアレールに当接した状態に変化した後における所定の間において、前記所定の間より前にアッパレールが一方向に動いていたか又は一方向とは逆方向に動いていたかにかかわらず、前記アッパレールを一方向に動かしたのち逆方向に動かす乗物用シートである。
この第1の発明によれば、前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動は動力源であるモータを利用して行うことが可能であるとともに、アッパレールの移動を抑制可能な固定機構の操作を、電気を利用せずに行うことが可能である。したがって、シートクッションを前後移動させる際に、乗員がシートクッションを押圧する必要性が無いうえに、比較的簡素な構成とすることが可能となり得る。
また第1の発明によれば、一時的に係止部が係止孔に嵌らない状態となった場合も、係止部が係止孔に嵌る状態を確保しやすくなり得る。したがって、係止部により、ロアレールに対するアッパレールの移動を抑制することが適切に行われるようになり得る。
また第1の発明によれば、一時的に係止部が係止孔に嵌らない状態となった場合も、係止部が係止孔に嵌る状態をより効果的に確保しやすくなり得る。したがって、係止部により、ロアレールに対するアッパレールの移動を抑制することが適切に行われるようになり得る。
第2の発明は、第1の発明において、前記操作レバーを前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌った状態を解除する位置を越えた所定の状態まで動かすことにより、前記シートクッションを前後に移動可能であるとともに、前記操作レバーには、前記シートクッションが移動する方向を選択可能な選択手段が備えられている乗物用シート。
この第2の発明によれば、アッパレールを移動させるために必要な操作を操作レバーに集約することができる。したがって、アッパレールを移動させる操作をすることが容易となり得る。
本発明によれば、モータを用いてシートクッションを前後方向に移動させつつも、電力を必要としない固定機構を利用してスライドレールの移動を抑制することが可能となる。
本発明の乗物用シートの斜視図である。 本発明の乗物用シートが前後方向に移動している状態を示した概念図である。 本発明の乗物用シートの側面図である。 実施例における枠部周りの縦断面図である。 二つの係止部が係止孔に嵌っていない状態から、嵌る状態としたことを示す図である。 一つの係止部が係止孔に嵌っていない状態であったものを、係止部を前側に移動させることで、係止孔に嵌る状態としたことを示す図である。 一つの係止部が係止孔に嵌っていない状態であったものを、係止部を後側に移動させることで、係止孔に嵌る状態としたことを示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、適宜図面を用いながら説明する。なお、本明細書における前後方向、上下方向、左右方向などの方向は、図1などに示したXが前方向、Yが左方向、Zが上方向と規定される。例えば、通常、着座者が着座した際に視界に入るほうが前方で、視界に入らない後頭部側が後方となる。
本実施の形態における乗物用シート1は、特に三列シートの車両のセカンドシートに適用されるものである。乗物用シート1は、着座した乗員の大腿部と対向することになる支持面を備えるシートクッション2と、シートクッション2に対して傾動可能に取り付けられているシートバック3とを備えている。シートバック3はリクライニングレバー9を操作することにより、傾きを調整することができるものである。シートクッション2は、スライドレール5と固定されており、スライドレール5はフロアブラケット19を介して乗物のフロアFに固定されている。スライドレール5はフロアFに固定されるロアレール51と、シートクッション2に固定されるアッパレール52を備えている。アッパレール52とロアレール51は摺動可能に構成されており、シートクッション2を前後方向にスライドさせることが可能に構成されている。なお、本明細書においては、ロアレール51のようにフロアFに対して移動不能に取り付けられている部位を固定部位と呼ぶことにする。また、アッパレール52のようにフロアFに対して移動可能に取り付けられている部位を可動部位と呼ぶことにする。
本実施の形態の乗物用シート1には、シートクッション2を前後方向に移動させることを可能とする駆動機構7が備えられている。駆動機構7はモータ71を含むものであり、モータ71により発生した動力を用いてアッパレール52を動かすことで、シートクッション2を前後方向に移動させることが可能なものである。
また、スライドレール5の動きを抑制可能な固定機構8を備えている。前記固定機構8は、前記ロアレール51に設けられた係止孔82に嵌ることにより前記ロアレール51に対する前記アッパレール52の移動を抑制することが可能な係止部81と、前記係止部81を操作可能な操作レバー83と、前記係止部81と、前記操作レバー83との間に介在する連結機構84を備えている。前記連結機構84は前記操作レバー83と前記係止部81とを機械的につなぐものであり、操作レバー83に加えた力を係止部81に伝達し、係止部81を動かすことを可能とするものである。実施の形態においては、操作レバー83を動かすことにより、前記係止部81が前記ロアレール51に嵌った状態を解除することが可能なものとなっている。
本実施の形態の乗物用シート1は、シートクッション2を移動させることが可能な駆動機構7を備えている。当該駆動機構7には動力源であるモータ71が備えられており、当該モータ71によりもたらされる動力を用いてシートクッション2の移動を可能としている。特に、本実施の形態の乗物用シート1は、アッパレール52を移動させる動力の動力源としてモータ71を利用している。モータ71は図示しない制御手段に接続されており、当該制御手段により制御することが可能である。より具体的には、制御手段を用いて、モータ71の起動や停止をコントロールすることや、モータ71の回転軸(図示せず)の回転方向をコントロールすることなどが可能である。なお、制御手段には各種検知部の検知信号を利用して、機械の動きを制御可能な制御装置43を備えている。
次に、乗物用シート1の実施例について詳しく説明する。実施例の乗物用シート1は、動力源を電動のモータ71としており、モータ71に連結したプーリ72によりワイヤ73を巻き取ることが可能な構成である。ワイヤ73の一端は可動部位の一部であるプーリ72に固定されており、他端は固定部位の一部であるロアレール51に固定されている。モータ71及びプーリ72は可動部位に固定されているため、プーリ72により、ワイヤ73が巻き取られると、アッパレール52に力が働くことになる。この力により、アッパレール52はロアレール51に対して移動可能に構成されている。なお、実施例の駆動機構7は、上記モータ71と、プーリ72と、ワイヤ73により構成されている。
実施例においては、一本のロアレール51に二本のワイヤ73が固定されている。一方のワイヤ73は、ロアレール51の前端側とプーリ72を接続する前側ワイヤ731であり、もう一方のワイヤ73は、ロアレール51の後端側とプーリ72を接続する後側ワイヤ732である。プーリ72により巻き取るワイヤ73は、いずれか一方であるが、巻き取られなかった側のワイヤ73は、プーリ72から繰り出されることになり、シートクッション2の移動の妨げになることは無い。
実施例のモータ71は、図示しない回転軸の回転方向を切り替え可能である。また、モータ71の回転軸の回転方向を変えることでプーリ72の回転方向を切り替えることが可能に構成されている。実施例の駆動機構7では、プーリ72の回転方向を選択することにより、前側ワイヤ731を巻き取るか、後側ワイヤ732を巻き取るかを選択することが可能となる。したがって、プーリ72の回転方向により、シートクッション2の移動方向が定められている(図2参照)。実施例においては、プーリ72の回転が正転の場合、シートクッション2が前進するようにアッパレール52に力をかけることが可能である。プーリ72の回転が逆転の場合、シートクッション2が後進するようにアッパレール52に力をかける事が可能である。
実施例における乗物用シート1は、ロアレール51とアッパレール52を所定の位置で固定する固定機構8を備えている。当該固定機構8はロアレール51に設けられた係止孔82と、係止孔82に対して進退可能な係止部81と、係止部81を動かすことが可能な操作レバー83と、操作レバー83と、係止部81との間に介在し、操作レバー83と係止部81とを連結する連結機構84を備えている。前記操作レバー83を回転させるように動かすと、係止部81を動かすことができるように構成されている(図3、図4参照)。特に、操作レバー83の端部が上方に移動するように動かすことで、係止部81を係止孔82から抜き出すことが可能に構成されている。なお、係止部81には図示しない付勢手段により付勢力が働くように構成されている。当該付勢手段は係止部81がロアレール51と係止する状態を維持しようとするものである。したがって、実施例の固定機構8は、当該付勢力に抗して操作レバー83を動かすと、係止部81を移動させることができるものである。また、操作レバー83から手を離すと、当該付勢力により、係止部81は、ロアレール51に当接するように移動するものである。
実施例においては、係止部81が係止孔82から抜き出され、所定の位置まで移動したことを検知するために使用されるロック解除検知部11が設けられている(図4参照)。当該ロック解除検知部11は、検出スイッチの一種であるリミットスイッチを用いて構成されている。リミットスイッチには移動可能なアクチュエータ11aが備えられており、当該アクチュエータ11aが係止部81により押圧されて移動することにより、係止部81が所定の位置まで移動したことが検知可能な構成である。
実施例においては、シートクッション2の進行方向を選択可能な選択手段17が備えられている。当該選択手段17は操作レバー83の上面側に取り付けられている。特に、操作レバー83の前側の部分に選択手段17が取り付けられており、操作レバー83を握りながら、選択手段17を親指で操作可能となっている。
実施例の選択手段17は、ロッカースイッチやシーソースイッチといわれる、スイッチである。このスイッチは二つの選択肢のいずれかを選択するために使用されるスイッチであり、実施例においては、シートクッション2を動かす方向を前方とするのか後方とするのかの、いずれかを選択するために使用される。ただし、このスイッチを選択するだけでは、シートクッション2は移動せず、通常は、ロック解除検知部11がロック解除したことを検知することにより、選択手段17で選択した方向に向けてシートクッション2が移動するように構成されている。上記した構成のため、操作レバー83を所定の位置まで動かすと、選択手段17で選択した方向に向けてシートクッション2を移動させることが可能となる(図3参照)。
実施例の操作レバー83は図示しない付勢手段から付勢力を受けることにより、元の位置に戻ろうとするものである。このため、動かしていた操作レバー83に加えた力を緩めると、係止部81がロアレール51に向かって移動することになる。ところで、係止孔82はロアレール51に対して所定の間隔で複数個設けられているものである(図5〜7参照)。したがって、係止部81がロアレール51に向かって動いても、係止孔82に嵌らない場合がありうる。
図5においては、左右両側に配置したスライドレール5,5の各々に設けた係止部81,81が、双方ともに係止孔82,82に嵌っていない状態を二点鎖線で示している。このような場合、係止部81,81をいずれか一方に動かすことにより、係止部81,81が係止孔82,82に嵌った状態とすることが可能となり得る。図5においては、係止部81,81を前方に移動させることで、係止部81,81が係止孔82,82に嵌るように調整したことを表している。この間も、係止部81,81は付勢手段から付勢力を受けている。このため、係止部81,81を前方に移動させると、所定箇所で係止部81,81が係止孔82,82に嵌るように動くことになる。
図6及び図7においては、左右両側に配置したスライドレール5,5の各々に設けた係止部81,81のうち片方だけが係止孔82に嵌っていない状態を二点鎖線で示している。乗物用シート1の製造時に生じる若干のずれなどに起因して、このような事象が生じうる。このような場合でも、係止部81をいずれか一方に動かすように力を加えることにより、係止部81が係止孔82に嵌った状態とすることが可能となり得る。図6においては、係止部81を前方に移動させることで、係止部81が係止孔82に嵌るように調整したことを表している。図7においては、係止部81を後方に移動させることで、係止部81が係止孔82に嵌るように調整したことを表している。
例えば、図6に二点鎖線で示したように係止部81が係止孔82に嵌っていない場合、係止部81を後方に移動させても、係止部81を係止孔82に嵌められない場合がありうる。同様に、図7に二点鎖線で示したように係止部81が係止孔82に嵌っていない場合、係止部81を前方に移動させても、係止部81を係止孔82に嵌められない場合がありうる。どちらの状態が生じている場合でも、係止部81を前方と後方のそれぞれに移動させるように力を加えれば、係止部81が係止孔82に嵌っていない状態を回避しうる。
このようなことを可能とするために、実施例においては、ロック解除検知部11を利用して制御手段により制御する。実施例においては、操作レバー83を動かすために加えた力を緩めると係止部81が動き、ロック解除検知部11が検知できない状態とすることが可能である。ロック解除検知部11が検知しなくなった後、所定の間モータ71が回転した後にモータ71が停止し、シートクッション2が停止する構成としている。より具体的には、ロック解除検知部11が検知しなくなった後、一定時間モータ71を正転させ、その後、同じ時間モータ71を逆転させるように制御装置43で制御している。これにより一定時間はアッパレール52を前方に動かすように力を加え、その後アッパレール52を後方に動かすように力を加えるものである。なお、係止部81が係止孔82に嵌った時点で、アッパレール52は移動できなくなるが、アッパレール52が移動できるかどうかに関わらず、力を加えるように制御している。
実施例においては、ロック解除検知部11が検知しなくなった後のモータ71の動きは、選択手段17による選択方向に関わらず、一定としている。つまり、ロック解除検知部11が検知している際にアッパレール52を前進させてシートクッション2を動かしていた場合でも後進させて動かしていた場合でも、ロック解除検知部11が検知しなくなった後の一定時間はアッパレール52を前進させるように力を加え、その後の一定時間はアッパレール52を後進させるように力を加えるように制御するものである。このため、操作レバー83を動かすために加えた力を緩めることにより、所望の位置に近い位置で係止部81が係止孔82に嵌った状態でシートクッション2の動きを停止することが可能な構成となっている。
アッパレール52の摺動範囲は定められている。そのため、アッパレール52が所定箇所に到達した場合、アッパレール52の摺動を停止する必要性がある。実施例においては、アッパレール52が前端位置に到達したことを検知可能な前端検知部14と、アッパレール52が後端位置に到達したことを検知可能な後端検知部15とを備えている。前端検知部14及び後端検知部15はリミットスイッチを用いて形成されている。リミットスイッチはアッパレール52に付設されており、ロアレール51にはリミットスイッチと当接可能な位置に凸部49を設けている。モータ71が動き、アッパレール52が移動した乗物用シート1は、アッパレール52に付設されたリミットスイッチがロアレール51に設けられた凸部49に当接することにより、停止させることが可能となる。
上記実施の形態の乗物用シート1は、シートクッション2と、前記シートクッション2を前後に移動可能とするスライドレール5と、シートクッション2を前後に移動させるために使用されるモータ71と、スライドレール5の動きを抑制可能な固定機構8を備えた乗物用シート1であって、前記スライドレール5はフロアに固定されるロアレール51と、前記ロアレール51に対して摺動可能なアッパレール52とを備えており、前記固定機構8は、前記ロアレール51に設けられた係止孔82に嵌ることにより前記ロアレール51に対する前記アッパレール52の移動を抑制することが可能な係止部81と、前記係止部81を操作可能な操作レバー83と、を備えており、前記操作レバー83を動かす力を前記係止部81に伝えることで、前記係止部81が前記係止孔82に嵌った状態を解除することが可能となる乗物用シート1である。このため、前記ロアレール51に対する前記アッパレール52の移動は動力源であるモータ71を利用して行うことが可能であるとともに、アッパレール52の移動を抑制可能な固定機構8の操作を、電気を利用せずに行うことが可能である。したがって、シートクッション2を前後移動させる際に、乗員がシートクッション2を押圧する必要性が無いうえに、比較的簡素な構成とすることが可能となり得る。
また、実施の形態の乗物用シート1は、操作レバー83を前記係止部81が前記係止孔82に嵌った状態を解除する位置を越えた所定の状態まで動かすことにより、前記シートクッション2を前後に移動可能であるとともに、前記操作レバー83には、前記シートクッション2が移動する方向を選択可能な選択手段17が備えられている乗物用シート1である。このため、アッパレール52を移動させるために必要な操作を操作レバー83に集約することが可能となり得る。したがって、アッパレール52を移動させる操作をすることが容易となり得る。
また、実施の形態の乗物用シート1は、シートクッション2の動きを制御可能な制御手段と、前記係止部81がロアレール51に当接する方向に動くように付勢可能な付勢手段と、を備えており、前記制御手段が前記モータ71の動きをコントロールすることにより、前記係止部81がロアレール51に当接していない状態から当接した状態に変化した後における所定の間、アッパレール52を動かそうとする力を生じさせることが可能となる乗物用シート1である。このため、一時的に係止部81が係止孔82に係合しない状態となった場合も、係止部81が係止孔82に係合した状態を確保しやすくなり得る。したがって、係止部81により、ロアレール51に対するアッパレール52の移動を抑制することが適切に行われるようになり得る。
また、実施の形態の乗物用シート1は、前記制御手段がモータ71の動きをコントロールすることにより、前記所定の間の少なくとも一部の時間は、前記所定の間より前にアッパレール52が動いていた方向と逆方向にアッパレール52を動かそうとする力を生じさせることが可能となる乗物用シート1である。このため、一時的に係止部81が係止孔82に係合しない状態となった場合も、係止部81が係止孔82に係合した状態をより効果的に確保しやすくなり得る。したがって、係止部81により、ロアレール51に対するアッパレール52の移動を抑制することが適切に行われるようになり得る。
また、実施の形態の乗物用シート1は、ワイヤ73を巻き取ることで、アッパレール52を移動させる構成であるため、ロングスライドレールのような比較的長いスライドレール5にも適用可能である。また、作動音を抑えることが可能となり、静粛性を向上させることが可能である。
また、実施の形態の乗物用シート1に使用されているスライドレール5は、モータ71で動かさない形式のスライドレール5としても使用可能であるため、製造工程の煩雑さを回避しうる。
また、操作レバー83がシートクッション2の側部の略中央に付設されているため、着座した乗員にとっては、操作レバー83の操作をすることが比較的容易に可能となる。
以上、一つの実施の形態を用いて説明したが、本発明は、上記実施形態のほか、その他各種の形態で実施可能なものである。例えば、検知部は、リミットスイッチであることに限らず、近接センサなど、他の検知手段を採用することが可能である。
また、シートクッションを動かすためには、プーリにワイヤを巻きつけるものである必要性はない。例えば、スライドレールと平行に延びるネジ部とネジ部に取り付けられるナット部を用意し、ネジ部若しくはナット部をモータから伝達される動力により回転させる構成とすることも可能である。
また、選択手段のスイッチは、前進若しくは後進のいずれかを選択するものだけに限らない。例えば、進行方向を選択していない状態を選べるものとすることも可能である。
また、制御装置は、乗物用シートだけを制御する制御装置である必要性はない。例えば、乗物の他の装置を制御することを兼ねたものであっても良い。また、制御装置は、乗物用シートに固定されているものであっても良いし、乗物用シートを取り付ける車体などに固定されているものであっても良い。
本発明は、三列シートの乗物に適用するのみでなく、二列シートの乗物や、それ以外の乗物に適用することも可能である。また、本発明の乗物用シートの後方に配置されるシートに隣接して扉が設けられる乗物に適用されるものであっても良い。
また、ワイヤはプーリに対して二本取り付ける構成とする必要性はない。一本のワイヤの中間位置でプーリに固定する構成とすることなども可能である。
また、操作レバーは、シートクッションの側部に付設されている必要性はなく、シートクッションの前側に付設することなども可能である。
また、連結機構は、係止部と操作レバーだけをつなぐものに限らない。例えば、係止部と操作レバーとリクライニングレバーとをつなぐものとすることも可能である。このような構成とすれば、リクライニングレバーを操作しても係止部を移動させることが可能となり得る。
また、ロック解除検知部が検知しなくなった後、所定の間モータを動かす制御の方法としては、前方向に動かす時間も後方向に動かす時間も同じとするように制御する必要性はない。例えば、どちらか一方に向けてより長い時間動かすように制御することも可能である。また、あらかじめ定められて時間とするだけに限られない。例えば、所定の電流値となるまで動かすものであっても良い。
ロック解除検知部が検知しなくなった後、所定の間モータを動かす制御の方法としては、アッパレールを前方に移動するような力を発生させた後に後方に移動するような力を発生させる必要性はない。例えば、その逆であっても良い。また、所定の時間となる前に動いていた進行方向にしばらく動かした後に、その逆方向に動かすように制御することも可能である。
また、所定の間モータを動かす制御は、ロック解除検知部からの信号をもとに制御する必要性はない。例えば、係止部がロアレールと当接する位置まで動いたことが確認できる検知手段を別途設け、その検知手段からの信号をもとに制御することなども可能である。
また、乗物としては、車両であることに限らず、飛行機やヘリコプターなど空中を飛行する乗物や、船舶や潜水艇など海面や海中などを移動する乗物としてもよい。
1 乗物用シート
2 シートクッション
3 シートバック
5 スライドレール
8 固定機構
11 ロック解除検知部
17 選択手段
51 ロアレール
52 アッパレール
71 モータ
81 係止部
82 係止孔
83 操作レバー

Claims (2)

  1. シートクッションと、前記シートクッションを前後に移動可能とするスライドレールと、シートクッションを前後に移動させるために使用されるモータと、スライドレールの動きを抑制可能な固定機構を備えた乗物用シートであって、
    前記スライドレールはフロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに対して摺動可能なアッパレールとを備えており、
    前記固定機構は、前記ロアレールに設けられ且つ前記ロアレールの延長方向に所定の間隔で配置された複数の係止孔と、前記複数の係止孔のいずれかに嵌ることにより前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動を抑制することが可能な係止部と、前記係止部を操作可能な操作レバーと、前記操作レバーと前記係止部を機械的につなぐ連結機構とを備えており、
    前記操作レバーを人力で上方に動かす力を前記連結機構によって前記係止部に伝えることで、前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌った状態を解除することが可能となる構成とし、
    前記乗物用シートは、前記シートクッションの動きを制御可能な制御手段と、前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌ることでロアレールに当接する方向に動くように付勢可能な付勢手段と、を備えており、
    前記制御手段が前記モータの動きをコントロールすることにより、前記ロアレールの延長方向において、前記係止部が、前記係止孔に嵌った状態を解除されていてロアレールに当接していない状態から前記複数の係止孔のいずれかに嵌っていてロアレールに当接した状態に変化した後における所定の間において、前記所定の間より前にアッパレールが一方向に動いていたか又は一方向とは逆方向に動いていたかにかかわらず、前記アッパレールを一方向に動かしたのち逆方向に動かす乗物用シート
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記操作レバーを前記係止部が前記複数の係止孔のいずれかに嵌った状態を解除する位置を越えた所定の状態まで動かすことにより、前記シートクッションを前後に移動可能であるとともに、前記操作レバーには、前記シートクッションが移動する方向を選択可能な選択手段が備えられている乗物用シート。
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