JP6019865B2 - トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法 - Google Patents
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Description
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーと、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーと、
を少なくとも有するトナーセットである。
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセットである。
請求項3に係る発明は、
前記光輝性シアントナー、前記光輝性マゼンタトナー及び前記光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも一つのトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項2に記載のトナーセットである。
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーが着色剤を含み、
前記着色剤が、黄色着色剤、青色着色剤、赤色着色剤、緑色着色剤、橙色着色剤、紫色着色剤、及び、黒色着色剤からなる群より選択される請求項1に記載のトナーセットである。
請求項5に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項1又は請求項4に記載のトナーセットである。
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、
を有する画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項6に記載の画像形成装置である。
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、
を有する画像形成方法である。
請求項9に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項8に記載の画像形成方法である。
本実施形態のトナーセットは、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーと、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーと、を少なくとも有する。
従来、光輝性を呈する着色された画像を電子写真法式により形成するには、光輝性トナーとカラートナーとを例えば中間転写体上に重ね合わせて重ね合わせトナー像を形成し、該重ね合わせトナー像を記録媒体に転写した後、該記録媒体上に転写された重ね合わせトナー像を定着する工程を経て画像を得ることが一般的である。
図1Aに示すように、扁平状の銀トナー62は、トナー粒子自身の電荷を最大限打ち消すため、付着する面積が最大となるように中間転写体72上に付着すると推察される。その結果、光輝性顔料60は中間転写体72の表面に対してその長軸が水平となるように存在することとなる。
次いで、図1Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像70が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。記録媒体74上に転写された重ね合わせトナー像70では、銀トナー62と記録媒体74との間にイエロートナー66が介在し、光輝性顔料60の配向に乱れが生ずる。つまり、銀トナー62に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平とならない場合が生ずる。この状態で重ね合わせトナー像70が記録媒体74上に定着されて定着トナー像76が形成されると、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸が乱れた状態で固定化されることがある(図1C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図1Cで示すように一定方向から入射された入射光が光輝性顔料60により乱反射され、定着画像が光輝性を示しにくくなる場合がある。
次いで、図2Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像82が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。記録媒体74上に転写された重ね合わせトナー像82では、銀トナー62と記録媒体74との間にイエロートナー66やシアントナー78が介在し、光輝性顔料60の配向に乱れが生ずる。つまり、銀トナー62に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平とならない場合が生ずる。この状態で重ね合わせトナー像82が記録媒体74上に定着されて定着トナー像84が形成されると、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸が乱れた状態で固定化されることがある(図2C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図2Cで示すように一定方向から入射された入射光が光輝性顔料60により乱反射され、定着画像が光輝性を示しにくくなる場合がある。
図3Aでは、光輝性顔料60と第一の着色剤であるイエロー顔料とを含む扁平状の光輝性イエロートナー86(第一の光輝性トナー)により形成された光輝性イエロートナー像88と、光輝性顔料60と第二の着色剤であるシアン顔料とを含む扁平状の光輝性シアントナー90(第二の光輝性トナー)により形成された光輝性シアントナー像92とが重ね合わされることで、重ね合わせトナー像94が中間転写体72上に形成されている。
図3Aに示すように、扁平状の光輝性イエロートナー86及び扁平状の光輝性シアントナー90は、トナー粒子自身の電荷を最大限打ち消すため、付着する面積が最大となるように中間転写体72上に付着すると推察される。その結果、光輝性顔料60は中間転写体72の表面に対してその長軸が水平となるように存在することとなる。
次いで、図3Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像94が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。当該転写工程では、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90が共に扁平状であるため、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平となりやすく、光輝性顔料60の配向に乱れが生じにくい。この状態で重ね合わせトナー像94が記録媒体74上に定着されて定着トナー像96が形成されれば、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸がより水平に近い状態で固定化されやすい(図3C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図3Cで示すように一定方向から入射された入射光は光輝性顔料60により正反射されやすくなり、定着画像が光輝性を示しやすくなると推察される。
光輝性顔料と互いに異なる色を呈する着色剤とを含む3種類以上の光輝性トナーを用いて光輝性を呈する三次色以上のカラー像を電子写真法式により形成する場合も、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90を用いて光輝性を呈する二次色である光輝性グリーン像を形成する場合と同様の理由から定着画像が光輝性を示しやすくなると推察される。その結果、本実施形態のトナーセットを用いることで光輝性に優れる2次色以上の画像が形成されるものと推察される。
光輝性トナーの組み合わせとしては、例えば、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセットが挙げられる。
また、光輝性顔料と、青色着色剤と、を含む光輝性シアントナーと、光輝性顔料と、赤色着色剤と、を含む光輝性マゼンタトナーと、光輝性顔料と、黄色着色剤と、を含む光輝性イエロートナーとの組み合わせが挙げられる。さらには、光輝性顔料と、赤色着色剤と、を含む光輝性レッドトナーと、光輝性顔料と、緑色着色剤と、を含む光輝性グリーントナーと、光輝性顔料と、青色着色剤と、を含む光輝性ブルートナーとの組み合わせや、光輝性顔料と、橙色着色剤と、を含む光輝性オレンジトナーと、光輝性顔料と、緑色着色剤と、を含む光輝性グリーントナーと、光輝性顔料と、紫色着色剤と、を含む光輝性バイオレットトナーと、の組み合わせが挙げられる。
また、本実施形態のトナーセットは、光輝性を呈し互いに色の異なる少なくとも2種類の光輝性トナーの他に、光輝性顔料を含まない従来から公知のトナーを有してもよい。当該公知のトナーとしては、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナー、レッドトナー、グリーントナー、ブルートナー、オレンジトナー、バイオレットトナー等が挙げられる。
本実施形態の光輝性トナーは、ベタ画像を形成した場合に、該画像に対し変角光度計により入射角−45°の入射光を照射した際に測定される受光角+30°での反射率Aと受光角−30°での反射率Bとの比(A/B)が2以上100以下であることが望ましい。
一方、比(A/B)が100を超えると、反射光を視認し得る視野角が狭くなり過ぎ、正反射光成分が大きいために見る角度によって黒っぽく見えてしまう場合がある。また、比(A/B)が100を超える光輝性トナーは、製造も困難である。
ここで、まず入射角および受光角について説明する。本実施形態において変角光度計による測定の際には、入射角を−45°とするが、これは光沢度の広い範囲の画像に対して測定感度が高いためである。
また、受光角を−30°および+30°とするのは、光輝感のある画像と光輝感のない画像を評価するのに最も測定感度が高いためである。
本実施形態においては、比(A/B)を測定するに際し、まず「ベタ画像」を以下の方法により形成する。試料となる現像剤を、富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600の現像器に充填し、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cm2にて、トナー載り量が4.5g/cm2のベタ画像を形成する。尚、前記「ベタ画像」とは印字率100%の画像を指す。
形成したベタ画像の画像部に対し、変角光度計として日本電色工業社製の分光式変角色差計GC5000Lを用いて、ベタ画像への入射角−45°の入射光を入射し、受光角+30°における反射率Aと受光角−30°における反射率Bを測定する。尚、反射率Aおよび反射率Bは、400nmから700nmの範囲の波長の光について20nm間隔で測定を行い、各波長における反射率の平均値とした。これらの測定結果から比(A/B)が算出される。
本実施形態の光輝性トナーは、前述の比(A/B)を満たす観点から下記(1)乃至(2)の要件を満たすことが望ましい。
(1) 光輝性トナーの平均最大厚さCよりも平均円相当径Dが長い
(2) 光輝性トナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数が、観察される全顔料粒子のうち60%以上である
図4に示す光輝性トナー2は、厚さLよりも円相当径が長い扁平状のトナーであり、鱗片状の顔料粒子4(光輝性顔料に相当)を含有している。
そのため、この光輝性トナー中に含有される鱗片状の顔料粒子のうち上記(2)に示される「光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲にある」との要件を満たす顔料粒子は、面積が最大となる面側が記録媒体表面と相対するよう並ぶと考えられる。こうして形成された画像に対し光を照射した場合には、入射光に対して乱反射する顔料粒子の割合が抑制されるため、前述の比(A/B)の範囲が達成されるものと考えられる。また、入射光に対して乱反射する顔料粒子の割合が抑制されると、見る角度により反射光強度が大きく変化するため、より理想的な光輝性が得られる。
本実施形態の光輝性トナーに含まれる光輝性顔料としては、各光輝性トナー間で各々異なる種類の光輝性顔料を用いてもよいし、同じ種類の光輝性顔料を用いてもよい。
本実施形態に用いられる光輝性顔料としては、例えば、以下のものが用いられる。アルミニウム、黄銅、青銅、ニッケル、ステンレス、亜鉛などの金属粉末、酸化チタンや黄色酸化鉄を被覆した雲母、硫酸バリウム、層状ケイ酸塩、層状アルミニウムのケイ酸塩などの被覆薄片状無機結晶基質、単結晶板状酸化チタン、塩基性炭酸塩、酸オキシ塩化ビスマス、天然グアニン、薄片状ガラス粉、金属蒸着された薄片状ガラス粉など、光輝性を有するものならば特に制限はない。
本実施形態に用いられる着色剤としては、染料であっても顔料であっても構わないが、耐光性や耐水性の観点から顔料であることが好ましい。着色剤は、一種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、クロムイエロー、ハンザイエロー、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーメネントイエローNCG等を挙げることができる。
青色着色剤としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、ファストスカイブルー、インダスレンブルーBC、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレレートなどを挙げることができる。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デイポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、エオキシンレッド、アリザリンレーキ等を挙げることができる。
緑色着色剤としては、酸化クロム、クロムグリーン、ピグメントグリーン、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等を挙げることができる。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジRK、インダスレンブリリアントオレンジGK等を挙げることができる。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等を挙げることができる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、非磁性フェライト、マグネタイト等を挙げることができる。
本実施形態の光輝性トナーは結着樹脂を含有してもよい。
本実施形態に用いられる結着樹脂としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のエチレン系樹脂;ポリスチレン、α−ポリメチルスチレン等のスチレン系樹脂;ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリアミド樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、ポリエーテル樹脂およびこれらの共重合樹脂等が挙げられる。これらの中でも、定着画像の表面の平滑性が高く、さらなる光輝性が実現されるポリエステル樹脂を用いることが望ましい。
以下においては、特に望ましく用いられるポリエステル樹脂について説明する。
前記多価カルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、などの芳香族カルボン酸類;無水マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸などの脂肪族カルボン酸類;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式カルボン酸類が挙げられ、これらの多価カルボン酸が1種または2種以上用いられる。
これら多価カルボン酸の中でも、芳香族カルボン酸を用いることが望ましく、また良好なる定着性を確保するために架橋構造あるいは分岐構造をとるためにジカルボン酸とともに3価以上のカルボン酸(トリメリット酸やその酸無水物等)を併用することが望ましい。
これら多価アルコールの中でも、芳香族ジオール類、脂環式ジオール類が望ましく、このうち芳香族ジオールがより望ましい。また、より良好なる定着性を確保するため、架橋構造あるいは分岐構造をとるためにジオールとともに3価以上の多価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール)を併用してもよい。
ポリエステル樹脂の製造方法としては、特に制限はなく、酸成分とアルコール成分とを反応させる一般的なポリエステル重合法で製造される。例えば、直接重縮合、エステル交換法等を、モノマーの種類によって使い分けて製造する。前記酸成分とアルコール成分とを反応させる際のモル比(酸成分/アルコール成分)としては、反応条件等によっても異なるため、一概には言えないが、高分子量化するためには通常1/1程度が望ましい。
本実施形態の光輝性トナーは離型剤を含有してもよい。
本実施形態において用いられる離型剤としては、例えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等のパラフィンワックス;シリコーン樹脂;ロジン類;ライスワックス;カルナバワックス;等が挙げられる。これらの離型剤の融解温度は、50℃以上100℃以下が望ましく、60℃以上95℃以下がより望ましい。
光輝性トナー中の離型剤の含有量は、0.5質量%以上15質量%以下が望ましく、1.0質量%以上12質量%以下がより望ましい。
本実施形態においては、上記した成分以外にも、更に必要に応じて内添剤、帯電制御剤、無機粉体(無機粒子)、有機粒子等の種々の成分を用いてもよい。
・平均最大厚さCおよび平均円相当径D
前記(1)に示すとおり、本実施形態の光輝性トナーは、その平均最大厚さCよりも平均円相当径Dが長いことが望ましい。尚、平均最大厚さCと平均円相当径Dの比(C/D)が0.001以上0.500以下の範囲にあることがより望ましく、0.010以上0.200以下の範囲が更に望ましく、0.050以上0.100以下の範囲が特に望ましい。
比(C/D)が0.001以上であることにより、光輝性トナーの強度が確保され、画像形成の際における応力による破断が抑制され、顔料が露出することによる帯電の低下、その結果発生するカブリが抑制される。一方0.500以下であることにより、優れた光輝性が得られる。
光輝性トナーを平滑面にのせ、振動を掛けてムラのないように分散する。1000個の光輝性トナーについて、カラーレーザ顕微鏡「VK−9700」(キーエンス社製)により1000倍に拡大して最大の厚さCと上から見た面の円相当径Dを測定し、それらの算術平均値を求めることにより算出する。
前記(2)に示すとおり、光輝性トナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数が、観察される全顔料粒子のうち60%以上であることが望ましい。更には、上記数が70%以上95%以上であることがより望ましく、80%以上90%以下であることが特に望ましい。
上記の数が60%以上であることにより優れた光輝性が得られる。
光輝性トナーをビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と硬化剤を用いて包埋したのち、切削用サンプルを作製する。次にダイヤモンドナイフを用いた切削機(本実施形態においては、LEICAウルトラミクロトーム(日立テクノロジーズ社製)を使用)を用いて−100℃の下、切削サンプルを切削し、観察用サンプルを作製する。この観察サンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率5000倍前後で光輝性トナー粒子の断面を観察する。観察された1000個の光輝性トナーについて、光輝性トナーの断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数を、画像解析ソフトを用いて数えその割合を計算する。
本実施形態の光輝性トナーは、光輝性トナー粒子を製造後、光輝性トナー粒子に対して外添剤を添加することで作成してもよい。
光輝性トナー粒子の製造方法は特に限定されず、公知である混練・粉砕製法等の乾式法や、乳化凝集法や懸濁重合法等の湿式法等によって作製される。
混練・粉砕製法は、着色剤を始めとする各材料を混合した後、ニーダー、押し出し機などを用いて上記材料を溶融混練して、得られた溶融混錬物を粗粉砕した後、ジェットミル等で粉砕し、風力分級機により、目的とする粒子径の光輝性トナー粒子を得る方法である。
これらの方法の中でも、光輝性トナー粒子の形状や光輝性トナー粒子の粒子径を制御しやすく、コアシェル構造などトナー粒子構造の制御範囲も広い乳化凝集法が望ましい。以下、乳化凝集法による光輝性トナー粒子の製造方法について詳しく説明する。
樹脂粒子分散液の作製は一般的な重合法による樹脂粒子分散液作成、例えば乳化重合法や懸濁重合法、分散重合法などを用いる他にも、水系媒体と結着樹脂とを混合した溶液に、分散機により剪断力を与えることにより乳化して行ってもよい。その際、加熱して樹脂成分の粘性を下げて粒子を形成してもよい。また分散した樹脂粒子の安定化のため、分散剤を使用してもよい。さらに、樹脂が油性で水への溶解度の比較的低い溶剤に溶解するものであれば、該樹脂をそれらの溶剤に解かして水中に分散剤や高分子電解質と共に粒子分散し、その後加熱又は減圧して溶剤を蒸散することにより、樹脂粒子分散液が作製される。
また、乳化工程に使用される分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等のアニオン性界面活性剤、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド等の両性イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニオン性界面活性剤等の界面活性剤;リン酸三カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機塩;等が挙げられる。
体積平均粒子径が100nm以上では、使用される結着樹脂の特性にも影響されるが、一般的に離型剤成分が光輝性トナー中に取り込まれやすくなる。また、500nm以下の場合には、光輝性トナー中の離型剤の分散状態が良好となる。
また、光輝性顔料と結着樹脂とを溶剤に分散・溶解して混合し、転相乳化やせん断乳化により水中へ分散することにより、結着樹脂で被覆された光輝性顔料の分散液を調製してもよい。
凝集工程においては、樹脂粒子の分散液、着色剤分散液、光輝性顔料分散液、離型剤分散液等を混合して混合液とし、樹脂粒子のガラス転移温度以下の温度で加熱して凝集させ、凝集粒子を形成する。凝集粒子の形成は、攪拌下、混合液のpHを酸性にすることによってなされる場合が多い。pHとしては、2以上7以下の範囲が望ましく、この際、凝集剤を使用することも有効である。
なお、凝集工程において、離型剤分散液は、樹脂粒子分散液等の各種分散液とともに一度に添加・混合してもよいし、複数回に分割して添加しても良い。
本実施形態においては、アルミニウムを含む4価の無機金属塩の重合体を用いることが、狭い粒度分布を得るためには望ましい。
融合工程においては、前記凝集工程に準じた攪拌条件下で、凝集粒子の懸濁液のpHを3以上9以下の範囲に上昇させることにより凝集の進行を止め、前記樹脂のガラス転移温度以上の温度で加熱を行うことにより凝集粒子を融合させる。また、前記樹脂で被覆した場合には、該樹脂も融合しコア凝集粒子を被覆する。前記加熱の時間としては、融合がされる程度行えばよく、0.5時間以上10時間以下程度行えばよい。
融合して得た融合粒子は、ろ過などの固液分離工程や、必要に応じて洗浄工程、乾燥工程を経て光輝性トナー粒子とされる。
更に必要に応じ、超音波篩分機、振動篩分機、風力篩分機などを使って、光輝性トナーの粗大粒子を外添後取り除いてもよい。
滑剤としては、例えば、エチレンビスステアリル酸アミド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩等が挙げられる。
研磨剤としては、例えば、前述のシリカ、アルミナ、酸化セリウムなどが挙げられる。
本実施形態の光輝性トナーは、そのまま一成分現像剤として用いてもよく、またキャリアと混合して二成分現像剤として用いてもよい。
本実施形態の画像形成装置は、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、を有する。
本実施形態の画像形成装置は、少なくとも第一のトナー像形成手段と第二のトナー像形成手段とをトナー像形成手段として有していればよいが、第一のトナー像及び第二のトナー像以外のその他のトナー像を形成するためのその他のトナー像形成手段を有してもよい。その他のトナー像形成手段としては、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーとは異なる色を呈する第三の光輝性トナーを用いて第三のトナー像を形成する第三のトナー像形成手段や、光輝性を呈さないトナー像を形成するための一つ又は二つ以上のトナー像形成手段が挙げられる。
本実施形態におけるトナー像形成手段としては、潜像保持体と、前記潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、前記潜像保持体表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記静電荷像を光輝性トナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段と、を備えるものであってもよい。
本実施形態の画像形成装置により、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、を有する本実施形態の画像形成方法が実施される。
図5は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。本実施形態の画像形成装置は、潜像保持体としての感光体が複数、即ち画像形成ユニット(画像形成手段)が複数設けられたタンデム型の構成に係るものである。
ここで、各画像形成ユニット50Y、50M、50C、50BY、50BM、50BC、50Kは、収納されている現像剤中のトナーの色を除き同様の構成を有しているため、ここではイエロー画像を形成する画像形成ユニット50Yについて代表して説明する。尚、画像形成ユニット50Yと同様の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、光輝性イエロー(BY)、光輝性マゼンタ(BM)、光輝性シアン(BC)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、各画像形成ユニット50M、50C、50BY、50BM、50BC、50Kの説明を省略する。
なお、図5に係る画像形成装置においてはトナー画像の多重転写の順番はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順、又は、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアンの順とされるが、本実施形態においては、画像形成ユニット50Y,50M,50C,50BY,50BM,50BC,及び、50Kの互いの位置関係を入れ替えることでトナー画像の多重転写の順番を変更してもよい。また、光輝性ブラックの画像形成ユニットをさらに備える8連タンデム構成としてもよい。
光輝性の高い2次色以上の画像を得る場合には、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、及び、光輝性シアンを組み合わせて2次色以上の光輝性画像が形成される。一方、光輝性を呈しない2次色以上の画像を得る場合には、イエロー、マゼンタ、及び、シアンを組み合わせて2次色以上の画像が形成される。
その後、中間転写ベルト33表面に単独又は多重転写されたトナー画像は、二次転写ロール34により、図示しない用紙カセットから搬送されてきた記録紙P表面に二次転写され、続いて、定着器35において加熱・加圧されることにより定着される。二次転写後に中間転写ベルト33表面に残留したトナーは、中間転写ベルト33用のクリーニングブレードで構成されたベルトクリーナ16により清掃される。
トナー中の樹脂に対する顔料(光輝性顔料、有機顔料)の含有量測定は以下の方法で行った。TGA-60AH(島津製作所製)を用い、トナー約10mgを正確に測定した。約10mgとしたのは前記TGAのサンプルとして10mg程度が適当であるからであり、その量が正確である(具体的には0.1mgの単位まで)のであればなんら問題はない。これを窒素雰囲気下で10℃/分で加熱し800℃まで昇温した。100℃までに水分等の揮発分が、その後離型剤、結着樹脂、有機顔料の順で分解し重量変化を生じ、最終的に光輝性顔料は分解しないため、その重量変化から含有量を測定した。
一例をあげれば10.2mgのトナーで離型剤の重量変化が1.0mg、樹脂の重量変化が5.9mg、有機顔料の重量変化が1.2mg、残留物(光輝顔料)が2.1mgであれば、光輝顔料は樹脂に対して2.1/5.9=0.36(36%)、有機顔料は樹脂に対して1.2/5.9=0.20(20%)と計算できる。
・アジピン酸ジメチル:74部
・テレフタル酸ジメチル:192部
・ビスフェノールAエチレンオキシド付加物:216部
・エチレングリコール:38部
・テトラブトキシチタネート(触媒):0.037部、
上記成分を加熱乾燥した二口フラスコに入れ、容器内に窒素ガスを導入して不活性雰囲気に保ち攪拌しながら昇温した後、160℃で7時間共縮重合反応させ、その後、10Torrまで徐々に減圧しながら220℃まで昇温し4時間保持した。一旦常圧に戻し、無水トリメリット酸9部を加え、再度10Torrまで徐々に減圧し220℃で1時間保持することにより結着樹脂を合成した。
・結着樹脂:160部
・酢酸エチル:233部
・水酸化ナトリウム水溶液(0.3N):0.1部
上記成分を1000mlのセパラブルフラスコに入れ、70℃で加熱し、スリーワンモーター(新東科学(株)製)により撹拌して樹脂混合液を調製した。この樹脂混合液をさらに撹拌しながら、徐々にイオン交換水373部を加え、転相乳化させ、脱溶剤することにより結着樹脂分散液(固形分濃度:30%)を得た。
・アルミニウム顔料(昭和アルミパウダー(株)製、2173EA 6μm):100部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR):1.5部
・イオン交換水:400部
アルミニウム顔料のペーストから溶剤を除去し、スターミル(アシザワ・ファインテック(株)製、LMZ)を用いて、上記顔料を機械的に5.2μmまで粉砕、分級した。その後、上記活性剤およびイオン交換水と混合し、乳化分散機キャビトロン(太平洋機工(株)製、CR1010)を用いて1時間ほど分散して、光輝性顔料粒子(アルミニウム顔料)を分散させてなる光輝性顔料分散液を調製した(固形分濃度:20%)。顔料分散径は5.2μmであった。
・C.I.Pigment Yellow74(大日精化製): 50部
・イオン性界面活性剤ネオゲンRK(第一工業製薬): 5部
・イオン交換水: 192.9部
上記成分を混合し、アルティマイザ(スギノマシン社製)により240MPaで10分処理し、イエロー着色剤分散液を得た(固形分濃度:20%)。
着色剤をC.I.Pigment Yellow74からC.I.Pigment Blue 15:3(銅フタロシアニン)(大日精化製)に変更した以外はイエロー着色剤分散液の調製と同様にして、シアン着色剤分散液を調製した。固形分濃度は20%だった。
着色剤をC.I.Pigment Yellow74からC.I.Pigment Red 122(キナクリドン)(大日精化製)に変更した以外はイエロー着色剤分散液の調製と同様にして、マゼンタ着色剤分散液を調製した。固形分濃度は20%だった。
・カルナウバワックス(東亜化成(株)製、RC−160):50部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.0部
・イオン交換水:200部
以上を混合して95℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザ(ゴーリン社)で360分間の分散処理をして、体積平均粒径が0.23μmである離型剤粒子を分散させてなる離型剤分散液1(固形分濃度:20%)を調製した。
カルナウバワックスの代わりに、ポリエチレンワックス(ベーカーペトロライト社製、ポリワックス725)を用いた以外は離型剤分散液1の調製と同様にして離型剤分散液2(固形分濃度:20%)を調製した。
・結着樹脂分散液:480部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:140部
・イエロー着色剤分散液: 40部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
上記原料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラララックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液とした。
その後、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、および温度計を備えた重合釜に原料分散液を移し、攪拌回転数を810rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。またこの際、0.3Nの硝酸や1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。
次に、結着樹脂分散液:100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に結着樹脂の樹脂粒子を付着させた。さらに56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子径を確認しながら凝集粒子を整えた。その後、凝集粒子を融合させるためにpHを8.0に上げた後、67.5℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が融合したのを確認した後、67.5℃で保持したままpHを6.0まで下げ、1時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥してトナー粒子を得た。得られたトナー粒子の体積平均粒子径は12.2μmであった。
得られたトナー粒子100部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、RY50)1.5部を、ヘンシェルミキサーを用いて周速33m/sで3分間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して光輝性イエロートナー1を製造した。
・トルエン14部
・スチレン−メチルメタクリレート共重合体(成分比:80/20、重量平均分子量:70000)2部
・MZ500(酸化亜鉛、チタン工業)0.6部
上記成分を混合し、10分間スターラーで撹拌させて酸化亜鉛が分散した被覆層形成用溶液を調製した。次に、この被覆液とフェライト粒子(体積平均粒径:38μm)100部とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを製造した。
得られたキャリアと光輝性イエロートナー1とを、それぞれ100部:8部の割合で2リッターのVブレンダーで混合し、光輝性イエロー現像剤1を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性シアントナー1を製造した。得られた光輝性シアントナー1を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性シアン現像剤1を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー1を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー1を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤1を製造した。
・結着樹脂分散液:541部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:39部
・イエロー着色剤分散液: 48.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー2を製造した。得られた光輝性イエロートナー2を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤2を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー2の製造と同様にして光輝性シアントナー2を製造した。得られた光輝性シアントナー2を用いて光輝性イエロー現像剤2の場合と同様にして光輝性シアン現像剤2を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー2の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー2を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー2を用いて光輝性イエロー現像剤2の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤2を製造した。
・結着樹脂分散液:539.6部
・離型剤分散液1:90部
・光輝性顔料分散液:42.1部
・イエロー着色剤分散液: 48.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー3を製造した。得られた光輝性イエロートナー3を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤3を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー3の製造と同様にして光輝性シアントナー3を製造した。得られた光輝性シアントナー3を用いて光輝性イエロー現像剤3の場合と同様にして光輝性シアン現像剤3を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー3の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー3を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー3を用いて光輝性イエロー現像剤3の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤3を製造した。
・結着樹脂分散液:387.1部
・離型剤分散液1:85部
・光輝性顔料分散液:284.5部
・イエロー着色剤分散液: 34.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー4を製造した。得られた光輝性イエロートナー4を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤4を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー4の製造と同様にして光輝性シアントナー4を製造した。得られた光輝性シアントナー4を用いて光輝性イエロー現像剤4の場合と同様にして光輝性シアン現像剤4を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー4の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー4を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー4を用いて光輝性イエロー現像剤4の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤4を製造した。
・結着樹脂分散液:382.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:292.4部
・イエロー着色剤分散液: 34.4部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー5を製造した。得られた光輝性イエロートナー5を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤5を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー5の製造と同様にして光輝性シアントナー5を製造した。得られた光輝性シアントナー5を用いて光輝性イエロー現像剤5の場合と同様にして光輝性シアン現像剤5を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー5の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー5を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー5を用いて光輝性イエロー現像剤5の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤5を製造した。
・結着樹脂分散液:503.8部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.6部
・イエロー着色剤分散液: 0.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー6を製造した。得られた光輝性イエロートナー6を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤6を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー6の製造と同様にして光輝性シアントナー6を製造した。得られた光輝性シアントナー6を用いて光輝性イエロー現像剤6の場合と同様にして光輝性シアン現像剤6を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー6の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー6を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー6を用いて光輝性イエロー現像剤6の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤6を製造した。
・結着樹脂分散液:503.7部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.6部
・イエロー着色剤分散液: 0.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー7を製造した。得られた光輝性イエロートナー7を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤7を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー7の製造と同様にして光輝性シアントナー7を製造した。得られた光輝性シアントナー7を用いて光輝性イエロー現像剤7の場合と同様にして光輝性シアン現像剤7を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー7の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー7を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー7を用いて光輝性イエロー現像剤7の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤7を製造した。
・結着樹脂分散液:502.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.1部
・イエロー着色剤分散液: 3.6部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー8を製造した。得られた光輝性イエロートナー8を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤8を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー8の製造と同様にして光輝性シアントナー8を製造した。得られた光輝性シアントナー8を用いて光輝性イエロー現像剤8の場合と同様にして光輝性シアン現像剤8を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー8の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー8を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー8を用いて光輝性イエロー現像剤8の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤8を製造した。
・結着樹脂分散液:502.0部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.0部
・イエロー着色剤分散液: 4.0部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー9を製造した。得られた光輝性イエロートナー9を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤9を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー9の製造と同様にして光輝性シアントナー9を製造した。得られた光輝性シアントナー9を用いて光輝性イエロー現像剤9の場合と同様にして光輝性シアン現像剤9を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー9の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー9を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー9を用いて光輝性イエロー現像剤9の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤9を製造した。
・結着樹脂分散液:473.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:134.9部
・イエロー着色剤分散液: 55.4部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー10を製造した。得られた光輝性イエロートナー10を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤10を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー10の製造と同様にして光輝性シアントナー10を製造した。得られた光輝性シアントナー10を用いて光輝性イエロー現像剤10の場合と同様にして光輝性シアン現像剤10を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー10の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー10を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー10を用いて光輝性イエロー現像剤10の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤10を製造した。
・結着樹脂分散液:471.7部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:134.4部
・イエロー着色剤分散液: 58.0部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー11を製造した。得られた光輝性イエロートナー11を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤11を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー11の製造と同様にして光輝性シアントナー11を製造した。得られた光輝性シアントナー11を用いて光輝性イエロー現像剤11の場合と同様にして光輝性シアン現像剤11を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー11の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー11を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー11を用いて光輝性イエロー現像剤11の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤11を製造した。
・結着樹脂分散液:466.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:132.9部
・イエロー着色剤分散液: 67.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー12を製造した。得られた光輝性イエロートナー12を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤12を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー12の製造と同様にして光輝性シアントナー12を製造した。得られた光輝性シアントナー12を用いて光輝性イエロー現像剤12の場合と同様にして光輝性シアン現像剤12を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー12の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー12を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー12を用いて光輝性イエロー現像剤12の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤12を製造した。
・結着樹脂分散液:464.4部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:132.4部
・イエロー着色剤分散液: 71.1部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー13を製造した。得られた光輝性イエロートナー13を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤13を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー13の製造と同様にして光輝性シアントナー13を製造した。得られた光輝性シアントナー13を用いて光輝性イエロー現像剤13の場合と同様にして光輝性シアン現像剤13を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー13の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー13を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー13を用いて光輝性イエロー現像剤13の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤13を製造した。
離型剤分散液1の代わりに離型剤分散液2を用いた以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー14を製造した。得られた光輝性イエロートナー14を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤14を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー14の製造と同様にして光輝性シアントナー14を製造した。得られた光輝性シアントナー14を用いて光輝性イエロー現像剤14の場合と同様にして光輝性シアン現像剤14を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー14の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー14を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー14を用いて光輝性イエロー現像剤14の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤14を製造した。
イエロー着色剤分散液を用いない以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性銀トナーを製造した。得られた光輝性銀トナーを用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性銀現像剤を製造した。
・結着樹脂分散液:400部
・イエロー着色剤分散液:35部
・離型剤分散液1:80部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.30部
上記原料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラララックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散混合した。ついで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液0.14部を滴下しはじめ、プレ凝集を促進した。
次に、攪拌装置、温度計を備えた重合釜に原料分散液を移し、マントルヒーターにて加熱し始め、52℃にて2時間保持し、凝集粒子の成長を促進させた。その後、結着樹脂分散液:190部を追添加し、前記凝集粒子の表面に結着樹脂の樹脂粒子を付着させた。光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子径を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を融合させるためにpHを8.5に上げた後、90℃まで昇温させた。昇温後、90℃で3時間保持し、顕微鏡で粒子が融合したのを確認した後90℃で保持したまま、再度pHを6.5まで下げて、1時間後に加熱を止め、放冷した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥した。以上のように造粒したトナー粒子の体積平均粒子径は7.3μmであった。
得られたトナー粒子100部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、RY50)1.5部を、サンプルミルを用いて10000rpmで30秒間混合ブレンドした。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分してイエロートナーを調製した。
キャリアとイエロートナーとを、それぞれ100部:8部の割合で2リッターのVブレンダーで混合し、イエロー現像剤を製造した。
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外はイエロートナーの製造と同様にしてシアントナーを製造した。得られたシアントナーを用いてイエロー現像剤の場合と同様にしてシアン現像剤を製造した。
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外はイエロートナーの製造と同様にしてマゼンタトナーを製造した。得られたマゼンタトナーを用いてイエロー現像剤の場合と同様にしてシアン現像剤を製造した。
光輝性イエロー現像剤1、光輝性シアン現像剤1及び光輝性マゼンタ現像剤1を、富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600の現像器に充填し、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、DocuCentre−III C7600改造機(黒現像器に現像剤がなくても出力可能なようにしたもの)を用いて、未定着の状態で出力した。次にこの未定着画像を定着温度190℃にて定着した。このときの定着圧力は4.0kg/cm2、速度は160mm/sであった。また画像は電子写真学会テストチャートNo.5−1(日本画像学会)を用い、カラー階調パッチ部分の青、緑、赤部分の最も濃い色の画像について、得られたベタ画像に対して、下記方法により光輝性を求めた。結果を表2に示す。
JIS K5600−4−3:1999「塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較」に準じた色観察用照明(自然昼光照明)下で目視にて光輝性を評価した。なお評価は、粒子感(キラキラと輝く光輝性の効果)、光学的効果(見る角度による色相の変化)を評価し、下記段階とした。2以上が実際に使用可能なレベルである。
5:粒子感と光学的効果が調和している。
4:やや粒子感、光学的効果がある。
3:普通の感覚
2:ぼけた感じがする
1:全く粒子感、光学的効果がない。
表2に示す現像剤を用いて実施例1と同様の評価を行い、光輝性を評価した。結果を表2に示す。
イエロー現像剤、シアン現像剤、マゼンタ現像剤及び光輝性銀現像剤を用い、実施例1と同様の方法で未定着画像を作製し、実施例1と同様の定着機にて定着画像を得た。なお、銀現像剤は黒用現像器に入れ、銀画像については全面ベタ画像となるように現像した。これによって銀トナーの上にイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナーのそれぞれの画像が載るようにした。結果を表2に示す。
12 駆動ロール
13 支持ロール
14 バイアスロール
15 クリーニング装置
16 ベルトクリーナ
17 一次転写ロール
18 帯電ロール
19 露光装置
20 現像装置
34 二次転写ロール
35 定着器
40 トナーカートリッジ
50 画像形成ユニット
60 光輝性顔料
62 銀トナー
66 イエロートナー
78 シアントナー
86 光輝性イエロートナー
90 光輝性シアントナー
Claims (9)
- 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーと、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーと、
を少なくとも有するトナーセット。 - 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセット。
- 前記光輝性シアントナー、前記光輝性マゼンタトナー及び前記光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも一つのトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項2に記載のトナーセット。
- 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーが着色剤を含み、
前記着色剤が、黄色着色剤、青色着色剤、赤色着色剤、緑色着色剤、橙色着色剤、紫色着色剤、及び、黒色着色剤からなる群より選択される請求項1に記載のトナーセット。 - 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項1又は請求項4に記載のトナーセット。
- 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、
を有する画像形成装置。 - 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項6に記載の画像形成装置。
- 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。 - 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項8に記載の画像形成方法。
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