JP6019865B2 - トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法 - Google Patents

トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6019865B2
JP6019865B2 JP2012160264A JP2012160264A JP6019865B2 JP 6019865 B2 JP6019865 B2 JP 6019865B2 JP 2012160264 A JP2012160264 A JP 2012160264A JP 2012160264 A JP2012160264 A JP 2012160264A JP 6019865 B2 JP6019865 B2 JP 6019865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
glitter
bright
yellow
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012160264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014021300A (ja
Inventor
紗希子 平井
紗希子 平井
章太郎 高橋
章太郎 高橋
高橋 賢
賢 高橋
杉立 淳
淳 杉立
佐藤 修二
修二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012160264A priority Critical patent/JP6019865B2/ja
Priority to US13/855,337 priority patent/US9557674B2/en
Publication of JP2014021300A publication Critical patent/JP2014021300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6019865B2 publication Critical patent/JP6019865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08775Natural macromolecular compounds or derivatives thereof
    • G03G9/08782Waxes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0902Inorganic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0926Colouring agents for toner particles characterised by physical or chemical properties

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法に関する。
金属光沢のごとき輝きを有する画像を形成する目的から、光輝性のトナーが用いられている。
金色または銀色などを含む金属色をもより忠実に再現される多色記録装置を提供するため、記録媒体色の異なる複数の記録部を備え、各記録部に順次記録紙を通過させて色の重ね合わせにより多色記録を行う多色記録装置において、少なくともイエロー、シアン、マゼンタの記録媒体の記録部のほかに金色および銀色の記録媒体のうち少なくとも1つの記録媒体の記録部を備えたことを特徴とする多色記録装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、金色、銀色を含んだ高級感のある画像を容易に作成し得るとともに、かかる画像の画質欠陥を改良し、該画像の金色、銀色の箇所において、金属の質感を実現し得る画像形成装置を提供するため、少なくとも金色、銀色のトナーによる金属色のトナー画像を、電子写真方式により現像する金属色現像装置と、該金属色現像装置によりトナー画像が表面に形成される中間転写体と、該中間転写体から記録媒体に前記トナー画像を転写する転写装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−83863号公報 特開2002−229293号公報
本発明は、光輝性に優れる2次色以上の画像が形成されるトナーセットを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーと、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーと、
を少なくとも有するトナーセットである。
請求項2に係る発明は、
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセットである。
請求項3に係る発明は、
前記光輝性シアントナー、前記光輝性マゼンタトナー及び前記光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも一つのトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項2に記載のトナーセットである。
請求項に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーが着色剤を含み、
前記着色剤が、黄色着色剤、青色着色剤、赤色着色剤、緑色着色剤、橙色着色剤、紫色着色剤、及び、黒色着色剤からなる群より選択される請求項1に記載のトナーセットである。
請求項5に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項1又は請求項4に記載のトナーセットである。
請求項に係る発明は、
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、
を有する画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項に係る発明は、
光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、
光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、
を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、
少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、
を有する画像形成方法である。
請求項9に係る発明は、
前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項8に記載の画像形成方法である。
請求項1乃至請求項に係る発明によれば、少なくとも2種類の光輝性トナーを有さない場合に比較して、光輝性に優れる2次色以上の画像が形成されるトナーセットが提供される。
請求項6又は請求項7に係る発明によれば、少なくとも2種類の光輝性トナーを用いない場合に比較して、光輝性に優れる2次色以上の画像が形成される画像形成装置が提供される。
請求項8又は請求項9に係る発明によれば、少なくとも2種類の光輝性トナーを用いない場合に比較して、光輝性に優れる2次色以上の画像が形成される画像形成方法が提供される。
従来のトナーセットを用いて光輝性を呈する一次色であるイエロー像を電子写真法式により形成する工程の一例を示す図である。 従来のトナーセットを用いて光輝性を呈する二次色であるグリーン像を電子写真法式により形成する従来の工程の一例を示す図である。 本実施形態のトナーセットを用いて光輝性を呈する二次色であるグリーン像を電子写真法式により形成する工程の一例を示す図である。 本実施形態の光輝性トナー粒子の一例を概略的に示す断面図である。 本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明のトナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法の実施形態について詳細に説明する。
<トナーセット>
本実施形態のトナーセットは、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーと、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーと、を少なくとも有する。
本実施形態のトナーセットを用いると、光輝性に優れる2次色以上の画像が形成される。その理由は明確ではないが、以下のように推察される。
従来、光輝性を呈する着色された画像を電子写真法式により形成するには、光輝性トナーとカラートナーとを例えば中間転写体上に重ね合わせて重ね合わせトナー像を形成し、該重ね合わせトナー像を記録媒体に転写した後、該記録媒体上に転写された重ね合わせトナー像を定着する工程を経て画像を得ることが一般的である。
図1は、従来のトナーセットを用いて光輝性を呈する一次色であるイエロー像を電子写真法式により形成する工程の一例を示す。図1Aでは、扁平状の顔料(光輝性顔料)60を含有し光輝性を呈するトナーである銀トナー62により形成された銀トナー像64とイエロートナー66により形成されたイエロートナー像68とが重ね合わされることで、重ね合わせトナー像70が中間転写体72上に形成されている。イエロートナー66等の通常のカラートナーやブラックトナーは光輝性トナーに比較して球状とされる一方、銀トナーは扁平状とされる。これは、光輝性顔料60として扁平状や鱗片状の顔料(アルミニウム等)が用いられることによる。
図1Aに示すように、扁平状の銀トナー62は、トナー粒子自身の電荷を最大限打ち消すため、付着する面積が最大となるように中間転写体72上に付着すると推察される。その結果、光輝性顔料60は中間転写体72の表面に対してその長軸が水平となるように存在することとなる。
次いで、図1Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像70が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。記録媒体74上に転写された重ね合わせトナー像70では、銀トナー62と記録媒体74との間にイエロートナー66が介在し、光輝性顔料60の配向に乱れが生ずる。つまり、銀トナー62に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平とならない場合が生ずる。この状態で重ね合わせトナー像70が記録媒体74上に定着されて定着トナー像76が形成されると、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸が乱れた状態で固定化されることがある(図1C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図1Cで示すように一定方向から入射された入射光が光輝性顔料60により乱反射され、定着画像が光輝性を示しにくくなる場合がある。
図2は、従来のトナーセットを用いて光輝性を呈する二次色であるグリーン像を電子写真法式により形成する従来の工程の一例を示す。図2Aでは、光輝性顔料60を含有し光輝性を呈するトナーである銀トナー62により形成された銀トナー像64とイエロートナー66により形成されたイエロートナー像68とシアントナー78により形成されたシアントナー像80とが重ね合わされることで、重ね合わせトナー像82が中間転写体72上に形成されている。
次いで、図2Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像82が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。記録媒体74上に転写された重ね合わせトナー像82では、銀トナー62と記録媒体74との間にイエロートナー66やシアントナー78が介在し、光輝性顔料60の配向に乱れが生ずる。つまり、銀トナー62に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平とならない場合が生ずる。この状態で重ね合わせトナー像82が記録媒体74上に定着されて定着トナー像84が形成されると、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸が乱れた状態で固定化されることがある(図2C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図2Cで示すように一定方向から入射された入射光が光輝性顔料60により乱反射され、定着画像が光輝性を示しにくくなる場合がある。
上述のように、光輝性トナーとカラートナーとを用いて光輝性を呈するカラーのトナー像を形成すると、形成されたトナー像の光輝性が低下することがあった。
本実施形態では、第一の光輝性トナーと第二の光輝性トナーとを少なくとも用いて光輝性を呈するカラー像を形成する。図3は、本実施形態のトナーセットを用いて光輝性を呈する二次色であるグリーン像を電子写真法式により形成する工程の一例を示す。
図3Aでは、光輝性顔料60と第一の着色剤であるイエロー顔料とを含む扁平状の光輝性イエロートナー86(第一の光輝性トナー)により形成された光輝性イエロートナー像88と、光輝性顔料60と第二の着色剤であるシアン顔料とを含む扁平状の光輝性シアントナー90(第二の光輝性トナー)により形成された光輝性シアントナー像92とが重ね合わされることで、重ね合わせトナー像94が中間転写体72上に形成されている。
図3Aに示すように、扁平状の光輝性イエロートナー86及び扁平状の光輝性シアントナー90は、トナー粒子自身の電荷を最大限打ち消すため、付着する面積が最大となるように中間転写体72上に付着すると推察される。その結果、光輝性顔料60は中間転写体72の表面に対してその長軸が水平となるように存在することとなる。
次いで、図3Bに示すように、中間転写体72上に形成された重ね合わせトナー像94が転写工程を経て記録媒体74上に転写される。当該転写工程では、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90が共に扁平状であるため、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90に含有される光輝性顔料60は記録媒体74の表面に対してその長軸が水平となりやすく、光輝性顔料60の配向に乱れが生じにくい。この状態で重ね合わせトナー像94が記録媒体74上に定着されて定着トナー像96が形成されれば、光輝性顔料60が記録媒体74の表面に対してその長軸がより水平に近い状態で固定化されやすい(図3C)。
このような状態で光輝性顔料60が固定化されると、図3Cで示すように一定方向から入射された入射光は光輝性顔料60により正反射されやすくなり、定着画像が光輝性を示しやすくなると推察される。
光輝性顔料と互いに異なる色を呈する着色剤とを含む3種類以上の光輝性トナーを用いて光輝性を呈する三次色以上のカラー像を電子写真法式により形成する場合も、光輝性イエロートナー86及び光輝性シアントナー90を用いて光輝性を呈する二次色である光輝性グリーン像を形成する場合と同様の理由から定着画像が光輝性を示しやすくなると推察される。その結果、本実施形態のトナーセットを用いることで光輝性に優れる2次色以上の画像が形成されるものと推察される。
なお、本実施形態において「光輝性」とは、本実施形態の光輝性トナーによって形成された画像を視認した際に金属光沢のごとき輝きを有することを表す。
本実施形態のトナーセットは、光輝性を呈し互いに異なる色を呈する少なくとも2種類の光輝性トナーを有するものであれば特に限定されるものではない。
光輝性トナーの組み合わせとしては、例えば、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセットが挙げられる。
また、光輝性顔料と、青色着色剤と、を含む光輝性シアントナーと、光輝性顔料と、赤色着色剤と、を含む光輝性マゼンタトナーと、光輝性顔料と、黄色着色剤と、を含む光輝性イエロートナーとの組み合わせが挙げられる。さらには、光輝性顔料と、赤色着色剤と、を含む光輝性レッドトナーと、光輝性顔料と、緑色着色剤と、を含む光輝性グリーントナーと、光輝性顔料と、青色着色剤と、を含む光輝性ブルートナーとの組み合わせや、光輝性顔料と、橙色着色剤と、を含む光輝性オレンジトナーと、光輝性顔料と、緑色着色剤と、を含む光輝性グリーントナーと、光輝性顔料と、紫色着色剤と、を含む光輝性バイオレットトナーと、の組み合わせが挙げられる。
また、本実施形態のトナーセットは、光輝性を呈し互いに色の異なる少なくとも2種類の光輝性トナーの他に、光輝性顔料を含まない従来から公知のトナーを有してもよい。当該公知のトナーとしては、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナー、レッドトナー、グリーントナー、ブルートナー、オレンジトナー、バイオレットトナー等が挙げられる。
以下に、本実施形態のトナーセットを構成する本実施形態の光輝性トナーについて説明する。
本実施形態の光輝性トナーは、ベタ画像を形成した場合に、該画像に対し変角光度計により入射角−45°の入射光を照射した際に測定される受光角+30°での反射率Aと受光角−30°での反射率Bとの比(A/B)が2以上100以下であることが望ましい。
比(A/B)が2以上であることは、入射光が入射する側(角度−側)への反射よりも入射する側とは反対側(角度+側)への反射が多いことを表し、即ち入射した光の乱反射が抑制されていることを表す。入射した光が様々な方向へ反射する乱反射が生じた場合、その反射光を目視にて確認すると色がくすんで見える。そのため、比(A/B)が2未満である場合、その反射光を視認しても光沢が確認できず光輝性に劣る場合がある。
一方、比(A/B)が100を超えると、反射光を視認し得る視野角が狭くなり過ぎ、正反射光成分が大きいために見る角度によって黒っぽく見えてしまう場合がある。また、比(A/B)が100を超える光輝性トナーは、製造も困難である。
尚、上記比(A/B)は、50以上100以下であることがより望ましく、60以上90以下であることが更に望ましく、70以上80以下であることが特に望ましい。
・変角光度計による比(A/B)の測定
ここで、まず入射角および受光角について説明する。本実施形態において変角光度計による測定の際には、入射角を−45°とするが、これは光沢度の広い範囲の画像に対して測定感度が高いためである。
また、受光角を−30°および+30°とするのは、光輝感のある画像と光輝感のない画像を評価するのに最も測定感度が高いためである。
次いで、比(A/B)の測定方法について説明する。
本実施形態においては、比(A/B)を測定するに際し、まず「ベタ画像」を以下の方法により形成する。試料となる現像剤を、富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600の現像器に充填し、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cmにて、トナー載り量が4.5g/cmのベタ画像を形成する。尚、前記「ベタ画像」とは印字率100%の画像を指す。
形成したベタ画像の画像部に対し、変角光度計として日本電色工業社製の分光式変角色差計GC5000Lを用いて、ベタ画像への入射角−45°の入射光を入射し、受光角+30°における反射率Aと受光角−30°における反射率Bを測定する。尚、反射率Aおよび反射率Bは、400nmから700nmの範囲の波長の光について20nm間隔で測定を行い、各波長における反射率の平均値とした。これらの測定結果から比(A/B)が算出される。
<光輝性トナーの構成>
本実施形態の光輝性トナーは、前述の比(A/B)を満たす観点から下記(1)乃至(2)の要件を満たすことが望ましい。
(1) 光輝性トナーの平均最大厚さCよりも平均円相当径Dが長い
(2) 光輝性トナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数が、観察される全顔料粒子のうち60%以上である
ここで、図4に上記(1)乃至(2)の要件を満たすトナー(光輝性トナー)を概略的に示す断面図を示す。尚、図4に示す概略図は、光輝性トナーの厚さ方向への断面図である。
図4に示す光輝性トナー2は、厚さLよりも円相当径が長い扁平状のトナーであり、鱗片状の顔料粒子4(光輝性顔料に相当)を含有している。
図4に示すごとく、光輝性トナー2が厚さLよりも円相当径が長い扁平状であると、画像形成の現像工程や転写工程において、光輝性トナーが像保持体や中間転写体、記録媒体等に移動する際、この光輝性トナーの電荷を最大限打ち消すように移動する傾向にあるため、付着する面積が最大となるよう光輝性トナーが並ぶと考えられる。即ち、最終的に光輝性トナーが転写される記録媒体上において、扁平状の光輝性トナーはその扁平な面側が記録媒体表面と相対するよう並ぶと考えられる。また画像形成の定着工程においても、定着する際の圧力によって、扁平状の光輝性トナーはその扁平な面側が記録媒体表面と相対するよう並ぶと考えられる。
そのため、この光輝性トナー中に含有される鱗片状の顔料粒子のうち上記(2)に示される「光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲にある」との要件を満たす顔料粒子は、面積が最大となる面側が記録媒体表面と相対するよう並ぶと考えられる。こうして形成された画像に対し光を照射した場合には、入射光に対して乱反射する顔料粒子の割合が抑制されるため、前述の比(A/B)の範囲が達成されるものと考えられる。また、入射光に対して乱反射する顔料粒子の割合が抑制されると、見る角度により反射光強度が大きく変化するため、より理想的な光輝性が得られる。
次いで、本実施形態の光輝性トナーを構成する成分について説明する。
−光輝性顔料−
本実施形態の光輝性トナーに含まれる光輝性顔料としては、各光輝性トナー間で各々異なる種類の光輝性顔料を用いてもよいし、同じ種類の光輝性顔料を用いてもよい。
本実施形態に用いられる光輝性顔料としては、例えば、以下のものが用いられる。アルミニウム、黄銅、青銅、ニッケル、ステンレス、亜鉛などの金属粉末、酸化チタンや黄色酸化鉄を被覆した雲母、硫酸バリウム、層状ケイ酸塩、層状アルミニウムのケイ酸塩などの被覆薄片状無機結晶基質、単結晶板状酸化チタン、塩基性炭酸塩、酸オキシ塩化ビスマス、天然グアニン、薄片状ガラス粉、金属蒸着された薄片状ガラス粉など、光輝性を有するものならば特に制限はない。
本実施形態の光輝性トナーにおける、前記光輝性顔料の含有量としては、後述の結着樹脂に対して、4質量%以上55質量%以下がより望ましい。4質量%未満では光輝性が劣る場合があり、55質量%を越えると定着画像の平滑性が低下し、結果的に光輝性が劣る場合がある。
−着色剤−
本実施形態に用いられる着色剤としては、染料であっても顔料であっても構わないが、耐光性や耐水性の観点から顔料であることが好ましい。着色剤は、一種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本実施形態に用いることができる着色剤としては、例えば、次のようなものが挙げられる。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、クロムイエロー、ハンザイエロー、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーメネントイエローNCG等を挙げることができる。
青色着色剤としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、ファストスカイブルー、インダスレンブルーBC、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレレートなどを挙げることができる。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デイポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、エオキシンレッド、アリザリンレーキ等を挙げることができる。
緑色着色剤としては、酸化クロム、クロムグリーン、ピグメントグリーン、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等を挙げることができる。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジRK、インダスレンブリリアントオレンジGK等を挙げることができる。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等を挙げることができる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、非磁性フェライト、マグネタイト等を挙げることができる。
本実施形態の光輝性トナーにおける、前記着色剤の含有量としては、後述の結着樹脂に対して、0.05質量%以上12質量%以下が望ましく、0.5質量%以上8質量%以下がより望ましい。0.05質量%未満であると画像の階調性が低下する場合があり、12質量%を越えると、光輝性が確保し難くなる場合がある。
−結着樹脂−
本実施形態の光輝性トナーは結着樹脂を含有してもよい。
本実施形態に用いられる結着樹脂としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のエチレン系樹脂;ポリスチレン、α−ポリメチルスチレン等のスチレン系樹脂;ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリアミド樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、ポリエーテル樹脂およびこれらの共重合樹脂等が挙げられる。これらの中でも、定着画像の表面の平滑性が高く、さらなる光輝性が実現されるポリエステル樹脂を用いることが望ましい。
以下においては、特に望ましく用いられるポリエステル樹脂について説明する。
本実施形態のポリエステル樹脂とは、例えば、主として多価カルボン酸類と多価アルコール類との縮重合により得られるものである。
前記多価カルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、などの芳香族カルボン酸類;無水マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸などの脂肪族カルボン酸類;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式カルボン酸類が挙げられ、これらの多価カルボン酸が1種または2種以上用いられる。
これら多価カルボン酸の中でも、芳香族カルボン酸を用いることが望ましく、また良好なる定着性を確保するために架橋構造あるいは分岐構造をとるためにジカルボン酸とともに3価以上のカルボン酸(トリメリット酸やその酸無水物等)を併用することが望ましい。
前記多価アルコールの例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、などの脂肪族ジオール類;シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールAなどの脂環式ジオール類;ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの芳香族ジオール類が挙げられる。これら多価アルコールの1種または2種以上が用いられる。
これら多価アルコールの中でも、芳香族ジオール類、脂環式ジオール類が望ましく、このうち芳香族ジオールがより望ましい。また、より良好なる定着性を確保するため、架橋構造あるいは分岐構造をとるためにジオールとともに3価以上の多価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール)を併用してもよい。
(ポリエステル樹脂の製造方法)
ポリエステル樹脂の製造方法としては、特に制限はなく、酸成分とアルコール成分とを反応させる一般的なポリエステル重合法で製造される。例えば、直接重縮合、エステル交換法等を、モノマーの種類によって使い分けて製造する。前記酸成分とアルコール成分とを反応させる際のモル比(酸成分/アルコール成分)としては、反応条件等によっても異なるため、一概には言えないが、高分子量化するためには通常1/1程度が望ましい。
ポリエステル樹脂の製造の際に使用し得る触媒としては、ナトリウム、リチウム等のアルカリ金属化合物;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属化合物;亜鉛、マンガン、アンチモン、チタン、スズ、ジルコニウム、ゲルマニウム等の金属化合物;亜リン酸化合物;リン酸化合物;およびアミン化合物等が挙げられる。
−離型剤−
本実施形態の光輝性トナーは離型剤を含有してもよい。
本実施形態において用いられる離型剤としては、例えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等のパラフィンワックス;シリコーン樹脂;ロジン類;ライスワックス;カルナバワックス;等が挙げられる。これらの離型剤の融解温度は、50℃以上100℃以下が望ましく、60℃以上95℃以下がより望ましい。
光輝性トナー中の離型剤の含有量は、0.5質量%以上15質量%以下が望ましく、1.0質量%以上12質量%以下がより望ましい。
−その他の添加剤−
本実施形態においては、上記した成分以外にも、更に必要に応じて内添剤、帯電制御剤、無機粉体(無機粒子)、有機粒子等の種々の成分を用いてもよい。
帯電制御剤としては、例えば4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミ、鉄、クロムなどの錯体を含む染料、トリフェニルメタン系顔料などが挙げられる。
無機粒子としては、例えば、シリカ粒子、酸化チタン粒子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、あるいはこれらの表面を疎水化処理した物等、公知の無機粒子を単独または2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、屈折率が前記結着樹脂よりも小さいシリカ粒子が望ましく用いられる。また、シリカ粒子は種々の表面処理を施されてもよく、例えばシラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理したものが望ましく用いられる。
−光輝性トナーの特性−
・平均最大厚さCおよび平均円相当径D
前記(1)に示すとおり、本実施形態の光輝性トナーは、その平均最大厚さCよりも平均円相当径Dが長いことが望ましい。尚、平均最大厚さCと平均円相当径Dの比(C/D)が0.001以上0.500以下の範囲にあることがより望ましく、0.010以上0.200以下の範囲が更に望ましく、0.050以上0.100以下の範囲が特に望ましい。
比(C/D)が0.001以上であることにより、光輝性トナーの強度が確保され、画像形成の際における応力による破断が抑制され、顔料が露出することによる帯電の低下、その結果発生するカブリが抑制される。一方0.500以下であることにより、優れた光輝性が得られる。
上記平均最大厚さCおよび平均円相当径Dは、以下の方法により測定される。
光輝性トナーを平滑面にのせ、振動を掛けてムラのないように分散する。1000個の光輝性トナーについて、カラーレーザ顕微鏡「VK−9700」(キーエンス社製)により1000倍に拡大して最大の厚さCと上から見た面の円相当径Dを測定し、それらの算術平均値を求めることにより算出する。
・光輝性トナーの断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度
前記(2)に示すとおり、光輝性トナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、光輝性トナーの該断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数が、観察される全顔料粒子のうち60%以上であることが望ましい。更には、上記数が70%以上95%以上であることがより望ましく、80%以上90%以下であることが特に望ましい。
上記の数が60%以上であることにより優れた光輝性が得られる。
ここで、光輝性トナー断面の観察方法について説明する。
光輝性トナーをビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と硬化剤を用いて包埋したのち、切削用サンプルを作製する。次にダイヤモンドナイフを用いた切削機(本実施形態においては、LEICAウルトラミクロトーム(日立テクノロジーズ社製)を使用)を用いて−100℃の下、切削サンプルを切削し、観察用サンプルを作製する。この観察サンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率5000倍前後で光輝性トナー粒子の断面を観察する。観察された1000個の光輝性トナーについて、光輝性トナーの断面における長軸方向と顔料粒子の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる顔料粒子の数を、画像解析ソフトを用いて数えその割合を計算する。
尚、「光輝性トナーの断面における長軸方向」とは、前述の平均最大厚さCよりも平均円相当径Dが長い光輝性トナーにおける厚さ方向と直行する方向を表し、また「顔料粒子の長軸方向」とは、顔料粒子における長さ方向を表す。
また、本実施形態の光輝性トナーの体積平均粒子径は1μm以上30μm以下であることが望ましく、より望ましくは3μm以上20μm以下であり、さらに望ましくは5μm以上10μm以下である。
なお、上記体積平均粒子径D50vは、マルチサイザーII(コールター社製)等の測定器で測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒子径を体積D16v、数D16p、累積50%となる粒子径を体積D50v、数D50p、累積84%となる粒子径を体積D84v、数D84pと定義する。これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v1/2として算出される。
<光輝性トナーの製造方法>
本実施形態の光輝性トナーは、光輝性トナー粒子を製造後、光輝性トナー粒子に対して外添剤を添加することで作成してもよい。
光輝性トナー粒子の製造方法は特に限定されず、公知である混練・粉砕製法等の乾式法や、乳化凝集法や懸濁重合法等の湿式法等によって作製される。
混練・粉砕製法は、着色剤を始めとする各材料を混合した後、ニーダー、押し出し機などを用いて上記材料を溶融混練して、得られた溶融混錬物を粗粉砕した後、ジェットミル等で粉砕し、風力分級機により、目的とする粒子径の光輝性トナー粒子を得る方法である。
これらの方法の中でも、光輝性トナー粒子の形状や光輝性トナー粒子の粒子径を制御しやすく、コアシェル構造などトナー粒子構造の制御範囲も広い乳化凝集法が望ましい。以下、乳化凝集法による光輝性トナー粒子の製造方法について詳しく説明する。
本実施形態の乳化凝集法は光輝性トナー粒子を構成する原料を乳化して樹脂粒子(乳化粒子)等を形成する乳化工程と、該樹脂粒子の凝集体を形成する凝集工程と、凝集体を融合させる融合工程とを有する。
(乳化工程)
樹脂粒子分散液の作製は一般的な重合法による樹脂粒子分散液作成、例えば乳化重合法や懸濁重合法、分散重合法などを用いる他にも、水系媒体と結着樹脂とを混合した溶液に、分散機により剪断力を与えることにより乳化して行ってもよい。その際、加熱して樹脂成分の粘性を下げて粒子を形成してもよい。また分散した樹脂粒子の安定化のため、分散剤を使用してもよい。さらに、樹脂が油性で水への溶解度の比較的低い溶剤に溶解するものであれば、該樹脂をそれらの溶剤に解かして水中に分散剤や高分子電解質と共に粒子分散し、その後加熱又は減圧して溶剤を蒸散することにより、樹脂粒子分散液が作製される。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水;アルコール類;などが挙げられるが、水であることが望ましい。
また、乳化工程に使用される分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等のアニオン性界面活性剤、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド等の両性イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニオン性界面活性剤等の界面活性剤;リン酸三カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機塩;等が挙げられる。
前記乳化液の作製に用いる分散機としては、例えば、ホモジナイザー、ホモミキサー、加圧ニーダー、エクストルーダー、メディア分散機等が挙げられる。樹脂粒子の大きさとしては、その平均粒子径(体積平均粒子径)は1.0μm以下が望ましく、60nm以上300nm以下の範囲であることがより望ましく、さらに望ましくは150nm以上250nm以下の範囲である。60nm以上では、樹脂粒子が分散液中で不安定な粒子となりやすいため、該樹脂粒子の凝集が容易となる場合がある。また1.0μm以下であると、光輝性トナーの粒子径分布が狭くなる場合がある。
離型剤分散液の調製に際しては、離型剤を、水中にイオン性界面活性剤や高分子酸や高分子塩基などの高分子電解質と共に分散した後、離型剤の融解温度以上の温度に加熱すると共に、強いせん断力が付与されるホモジナイザーや圧力吐出型分散機を用いて分散処理する。このような処理を経ることにより、離型剤分散液が得られる。分散処理の際、ポリ塩化アルミニウム等の無機化合物を分散液に添加してもよい。望ましい無機化合物としては、例えば、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、高塩基性ポリ塩化アルミニウム(BAC)、ポリ水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム等が挙げられる。これらの中でも、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等が望ましい。上記離型剤分散液は乳化凝集法に用いられるが、光輝性トナーを懸濁重合法により製造する際にも上記離型剤分散液を用いてもよい。
分散処理により、体積平均粒子径が1μm以下の離型剤粒子を含む離型剤分散液が得られる。なお、より望ましい離型剤粒子の体積平均粒子径は、100nm以上500nm以下である。
体積平均粒子径が100nm以上では、使用される結着樹脂の特性にも影響されるが、一般的に離型剤成分が光輝性トナー中に取り込まれやすくなる。また、500nm以下の場合には、光輝性トナー中の離型剤の分散状態が良好となる。
着色剤分散液及び光輝性顔料分散液の調製は、公知の分散方法が利用でき、例えば回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル、アルティマイザーなどの一般的な分散手段を採用することができ、なんら制限されるものではない。着色剤は、水中にイオン性界面活性剤や高分子酸や高分子塩基などの高分子電解質と共に分散される。
また、光輝性顔料と結着樹脂とを溶剤に分散・溶解して混合し、転相乳化やせん断乳化により水中へ分散することにより、結着樹脂で被覆された光輝性顔料の分散液を調製してもよい。
(凝集工程)
凝集工程においては、樹脂粒子の分散液、着色剤分散液、光輝性顔料分散液、離型剤分散液等を混合して混合液とし、樹脂粒子のガラス転移温度以下の温度で加熱して凝集させ、凝集粒子を形成する。凝集粒子の形成は、攪拌下、混合液のpHを酸性にすることによってなされる場合が多い。pHとしては、2以上7以下の範囲が望ましく、この際、凝集剤を使用することも有効である。
なお、凝集工程において、離型剤分散液は、樹脂粒子分散液等の各種分散液とともに一度に添加・混合してもよいし、複数回に分割して添加しても良い。
凝集剤としては、前記分散剤に用いる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、無機金属塩の他、2価以上の金属錯体が好適に用いられる。特に、金属錯体を用いた場合には界面活性剤の使用量を低減でき、帯電特性が向上するため特に望ましい。
前記無機金属塩としては、特に、アルミニウム塩およびその重合体が好適である。より狭い粒度分布を得るためには、無機金属塩の価数が1価より2価、2価より3価、3価より4価の方が、また、同じ価数であっても重合タイプの無機金属塩重合体の方が、より適している。
本実施形態においては、アルミニウムを含む4価の無機金属塩の重合体を用いることが、狭い粒度分布を得るためには望ましい。
また、前記凝集粒子が所望の粒子径になったところで樹脂粒子分散液を追添加することで(被覆工程)、コア凝集粒子の表面を樹脂で被覆した構成の光輝性トナーを作製してもよい。この場合、離型剤や着色剤や光輝性顔料が光輝性トナー表面に露出しにくくなるため、帯電性や現像性の観点で望ましい構成である。追添加する場合、追添加前に凝集剤を添加したり、pH調整を行ってもよい。
(融合工程)
融合工程においては、前記凝集工程に準じた攪拌条件下で、凝集粒子の懸濁液のpHを3以上9以下の範囲に上昇させることにより凝集の進行を止め、前記樹脂のガラス転移温度以上の温度で加熱を行うことにより凝集粒子を融合させる。また、前記樹脂で被覆した場合には、該樹脂も融合しコア凝集粒子を被覆する。前記加熱の時間としては、融合がされる程度行えばよく、0.5時間以上10時間以下程度行えばよい。
融合後に冷却し、融合粒子を得る。また冷却の工程で、樹脂のガラス転移温度近傍(ガラス転移温度±10℃の範囲)で冷却速度を落とす、いわゆる徐冷をすることで結晶化を促進してもよい。
融合して得た融合粒子は、ろ過などの固液分離工程や、必要に応じて洗浄工程、乾燥工程を経て光輝性トナー粒子とされる。
得られた光輝性トナー粒子には、帯電調整、流動性付与、電荷交換性付与等を目的として、シリカ、チタニア、酸化アルミに代表される無機酸化物等が外添剤として添加付着される。これらは、例えばV型ブレンダーやヘンシェルミキサー、レディゲミキサー等によって行うことができ、段階を分けて付着させてもよい。外添剤の添加量は、光輝性トナー粒子100部に対して、0.1部以上5部以下の範囲が望ましく、0.3部以上2部以下の範囲がより望ましい。
更に必要に応じ、超音波篩分機、振動篩分機、風力篩分機などを使って、光輝性トナーの粗大粒子を外添後取り除いてもよい。
また、上述した無機酸化物等以外にも、帯電制御剤、有機粒体、滑剤、研磨剤などのその他の成分(粒子)を外添剤として添加させてもよい。
帯電制御剤としては、特に制限はないが、無色または淡色のものが望ましく使用される。例えば、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミニウム、鉄、クロムなどの錯体、トリフェニルメタン系顔料などが挙げられる。
有機粒体としては、例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の通常トナー表面の外添剤として使用される粒子が挙げられる。なお、これらの無機粒体や有機粒体は、流動性助剤、クリーニング助剤等として使用される。
滑剤としては、例えば、エチレンビスステアリル酸アミド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩等が挙げられる。
研磨剤としては、例えば、前述のシリカ、アルミナ、酸化セリウムなどが挙げられる。
光輝性顔料を用いない以外は本実施形態の光輝性トナーの製造方法と同様の工程を経ることで、光輝性顔料を含まない従来から公知のトナーが製造される。
<現像剤>
本実施形態の光輝性トナーは、そのまま一成分現像剤として用いてもよく、またキャリアと混合して二成分現像剤として用いてもよい。
二成分現像剤に使用し得るキャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが用いられる。例えば酸化鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物や、これら芯材表面に樹脂被覆層を有する樹脂コートキャリア、磁性分散型キャリア等が挙げられる。またマトリックス樹脂に導電材料などが分散された樹脂分散型キャリアであってもよい。
キャリアに使用される被覆樹脂・マトリックス樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が例示されるが、これらに限定されるものではない。
導電材料としては、金、銀、銅といった金属、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ等が例示されるが、これらに限定されるものではない。
またキャリアの芯材としては、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが、キャリアを磁気ブラシ法に用いるためには、磁性材料であることが望ましい。キャリアの芯材の体積平均粒子径としては、一般的には10μm以上500μm以下の範囲にあり、望ましくは30μm以上100μm以下の範囲にある。
またキャリアの芯材の表面に樹脂被覆するには、前記被覆樹脂および必要に応じて各種添加剤を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して選択すればよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、キャリアの芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液をキャリアの芯材表面に噴霧するスプレー法、キャリアの芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられる。
前記二成分現像剤における本実施形態の光輝性トナーと上記キャリアとの混合比(質量比)としては、光輝性トナー:キャリア=1:100以上30:100以下の範囲が望ましく、3:100以上20:100以下の範囲がより望ましい。
<画像形成装置及び画像形成方法>
本実施形態の画像形成装置は、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、を有する。
本実施形態の画像形成装置は、少なくとも第一のトナー像形成手段と第二のトナー像形成手段とをトナー像形成手段として有していればよいが、第一のトナー像及び第二のトナー像以外のその他のトナー像を形成するためのその他のトナー像形成手段を有してもよい。その他のトナー像形成手段としては、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーとは異なる色を呈する第三の光輝性トナーを用いて第三のトナー像を形成する第三のトナー像形成手段や、光輝性を呈さないトナー像を形成するための一つ又は二つ以上のトナー像形成手段が挙げられる。
本実施形態におけるトナー像形成手段としては、潜像保持体と、前記潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、前記潜像保持体表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記静電荷像を光輝性トナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段と、を備えるものであってもよい。
本実施形態の画像形成装置により、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、を有する本実施形態の画像形成方法が実施される。
本実施形態の画像形成装置は、例えば、潜像保持体上に保持された各トナー像を中間転写体に順次一次転写を繰り返す画像形成装置や、各色毎の現像手段を備えた複数の潜像保持体を中間転写体上に直列に配置したタンデム型画像形成装置等であってもよい。
なお、本実施形態の画像形成装置において、例えば、現像剤を収納した現像手段を含む部分が画像形成装置に対して脱着するカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよく、また、現像手段に供給する補充用のトナーを収納する部分が画像形成装置に対して脱着するカートリッジ構造(トナーカートリッジ)であってもよい。
以下に、図面を参照しながら本実施形態の画像形成装置について説明する。
図5は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。本実施形態の画像形成装置は、潜像保持体としての感光体が複数、即ち画像形成ユニット(画像形成手段)が複数設けられたタンデム型の構成に係るものである。
本実施形態の画像形成装置は、図5に示すように、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアンそしてブラックの各色のトナー画像を形成する7つの画像形成ユニット50Y、50M、50C、50BY、50BM、50BC、及び、50Kが、間隔をおいて並列的に(タンデム状に)配置されている。なお、各画像形成ユニットは、中間転写ベルト33の回転方向上流側から、画像形成ユニット50Y、50M、50C、50BY、50BM、50BC、50Kの順に配列されている。
ここで、各画像形成ユニット50Y、50M、50C、50BY、50BM、50BC、50Kは、収納されている現像剤中のトナーの色を除き同様の構成を有しているため、ここではイエロー画像を形成する画像形成ユニット50Yについて代表して説明する。尚、画像形成ユニット50Yと同様の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、光輝性イエロー(BY)、光輝性マゼンタ(BM)、光輝性シアン(BC)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、各画像形成ユニット50M、50C、50BY、50BM、50BC、50Kの説明を省略する。
イエローの画像形成ユニット50Yは、潜像保持体としての感光体11Yを備えており、この感光体11Yは、図示の矢印A方向に沿って図示しない駆動手段によって予め定められたプロセススピードで回転駆動されるようになっている。感光体11Yとしては、例えば、赤外領域に感度を持つ有機感光体が用いられる。
感光体11Yの上部には、帯電ロール(帯電手段)18Yが設けられており、帯電ロール18Yには、不図示の電源により予め定められた電圧が印加され、感光体11Yの表面が予め定められた電位に帯電される。
感光体11Yの周囲には、帯電ロール18Yよりも感光体11Yの回転方向下流側に、感光体11Yの表面を露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段)19Yが配置されている。なお、ここでは露光装置19Yとして、スペースの関係上、小型化が実現されるLEDアレイを用いているが、これに限定されるものではなく、他のレーザービーム等による静電荷像形成手段を用いても勿論問題無い。
また、感光体11Yの周囲には、露光装置19Yよりも感光体11Yの回転方向下流側に、イエロー色の現像剤を保持する現像剤保持体を備える現像装置(現像手段)20Yが配置されており、感光体11Y表面に形成された静電荷像を、イエロー色のトナーによって顕像化し、感光体11Y表面にトナー画像を形成する構成になっている。
感光体11Yの下方には、感光体11Y表面に形成されたトナー画像を一次転写する中間転写ベルト(一次転写手段)33が、7つの感光体11Y,11M,11C,11BY,11BM,11BC,11Kの下方に渡るように配置されている。この中間転写ベルト33は、一次転写ロール17Yによって感光体11Yの表面に押し付けられている。また、中間転写ベルト33は、駆動ロール12、支持ロール13及びバイアスロール14の3つのロールによって張架され、感光体11Yのプロセススピードと等しい移動速度で、矢印B方向に周動されるようになっている。中間転写ベルト33表面には、イエローのトナー画像が一次転写され、更にマゼンタ、シアン、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアン、及び、ブラックの各色のトナー画像が順次一次転写される。
感光体11Yの周囲には、一次転写ロール17Yよりも感光体11Yの回転方向(矢印A方向)下流側に、感光体11Yの表面に残留したトナーやリトランスファーしたトナーを清掃するためのクリーニング装置15Yが配置されている。クリーニング装置15Yにおけるクリーニングブレードは、感光体11Yの表面にカウンター方向に圧接するように取り付けられている。
中間転写ベルト33を張架するバイアスロール14には、中間転写ベルト33を介して二次転写ロール(二次転写手段)34が圧接されている。中間転写ベルト33表面に一次転写され積層されたトナー画像は、バイアスロール14と二次転写ロール34との圧接部において、図示しない用紙カセットから給紙される記録紙(記録媒体)P表面に、静電的に転写される。
また、二次転写ロール34の下流には、記録紙P上に多重転写されたトナー画像を、熱及び圧力によって記録紙P表面に定着して、永久像とするための定着器(定着手段)35が配置されている。
なお、定着器35としては、例えば、表面にフッ素樹脂成分やシリコーン系樹脂に代表される低表面エネルギー材料を用い、ベルト形状を有する定着ベルト、及び、表面にフッ素樹脂成分やシリコーン系樹脂に代表される低表面エネルギー材料を用い、円筒状の定着ロールが挙げられる。
次に、イエロー、マゼンタ、シアン、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアン、ブラックの各色の画像を形成する各画像形成ユニット50Y,50M,50C,50BY,50BM,50BC,50Kの動作について説明する。各画像形成ユニット50Y,50M,50C,50BY,50BM,50BC,50Kの動作は、それぞれ同様であるため、イエローの画像形成ユニット50Yの動作を、その代表として説明する。
イエローの現像ユニット50Yにおいて、感光体11Yは、矢印A方向に予め定められたプロセススピードで回転する。帯電ロール18Yにより、感光体11Yの表面は予め定められた電位にマイナス帯電される。その後、感光体11Yの表面は、露光装置19Yによって露光され、画像情報に応じた静電荷像が形成される。続いて、現像装置20Yによりマイナス帯電されたトナーが反転現像され、感光体11Yの表面に形成された静電荷像は感光体11Y表面に可視像化され、トナー画像が形成される。その後、感光体11Y表面のトナー画像は、一次転写ロール17Yにより中間転写ベルト33表面に一次転写される。一次転写後、感光体11Yは、その表面に残留したトナー等の転写残留成分がクリーニング装置15Yのクリーニングブレードにより掻き取られ、清掃され、次の画像形成工程に備える。
以上の動作が各画像形成ユニット50Y,50M,50C,50BY,50BM,50BC,50Kで行われ、各感光体11Y,11M,11C,11BY,11BM,11BC,11K表面に可視像化されたトナー画像が、次々と中間転写ベルト33表面に多重転写されていく。カラーモード時は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に、光輝性画像を形成する際には光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアンの順に、各色のトナー画像が多重転写されるが、二色、三色モード時のときもこの順番で、必要な色のトナー画像のみが単独又は多重転写されることになる。
なお、図5に係る画像形成装置においてはトナー画像の多重転写の順番はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順、又は、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、光輝性シアンの順とされるが、本実施形態においては、画像形成ユニット50Y,50M,50C,50BY,50BM,50BC,及び、50Kの互いの位置関係を入れ替えることでトナー画像の多重転写の順番を変更してもよい。また、光輝性ブラックの画像形成ユニットをさらに備える8連タンデム構成としてもよい。
光輝性の高い2次色以上の画像を得る場合には、光輝性イエロー、光輝性マゼンタ、及び、光輝性シアンを組み合わせて2次色以上の光輝性画像が形成される。一方、光輝性を呈しない2次色以上の画像を得る場合には、イエロー、マゼンタ、及び、シアンを組み合わせて2次色以上の画像が形成される。
その後、中間転写ベルト33表面に単独又は多重転写されたトナー画像は、二次転写ロール34により、図示しない用紙カセットから搬送されてきた記録紙P表面に二次転写され、続いて、定着器35において加熱・加圧されることにより定着される。二次転写後に中間転写ベルト33表面に残留したトナーは、中間転写ベルト33用のクリーニングブレードで構成されたベルトクリーナ16により清掃される。
なお、イエローの画像形成ユニット50Yは、イエロー色の現像剤を保持する現像剤保持体を含む現像装置20Yと感光体11Yと帯電ロール18Yとクリーニング装置15Yとが一体となって画像形成装置本体から着脱するプロセスカートリッジとして構成されている。また、画像形成ユニット50M,50C,50BY,50BM,50BC,50Kも画像形成ユニット50Yと同様にプロセスカートリッジとして構成されている。
また、トナーカートリッジ40Y、40M、40C、40BY、40BM、40BC、及び、40Kは、各色のトナーが収納され、画像形成装置に着脱するカートリッジであり、それぞれの色に対応した現像装置と、図示しないトナー供給管で接続されている。そして、各トナーカートリッジ内に収納されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジの交換がなされる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本実施形態をより具体的に詳細に説明するが、本実施形態は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下において特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を表す。
<トナー中の樹脂に対する顔料の含有量測定方法>
トナー中の樹脂に対する顔料(光輝性顔料、有機顔料)の含有量測定は以下の方法で行った。TGA-60AH(島津製作所製)を用い、トナー約10mgを正確に測定した。約10mgとしたのは前記TGAのサンプルとして10mg程度が適当であるからであり、その量が正確である(具体的には0.1mgの単位まで)のであればなんら問題はない。これを窒素雰囲気下で10℃/分で加熱し800℃まで昇温した。100℃までに水分等の揮発分が、その後離型剤、結着樹脂、有機顔料の順で分解し重量変化を生じ、最終的に光輝性顔料は分解しないため、その重量変化から含有量を測定した。
一例をあげれば10.2mgのトナーで離型剤の重量変化が1.0mg、樹脂の重量変化が5.9mg、有機顔料の重量変化が1.2mg、残留物(光輝顔料)が2.1mgであれば、光輝顔料は樹脂に対して2.1/5.9=0.36(36%)、有機顔料は樹脂に対して1.2/5.9=0.20(20%)と計算できる。
(結着樹脂の合成)
・アジピン酸ジメチル:74部
・テレフタル酸ジメチル:192部
・ビスフェノールAエチレンオキシド付加物:216部
・エチレングリコール:38部
・テトラブトキシチタネート(触媒):0.037部、
上記成分を加熱乾燥した二口フラスコに入れ、容器内に窒素ガスを導入して不活性雰囲気に保ち攪拌しながら昇温した後、160℃で7時間共縮重合反応させ、その後、10Torrまで徐々に減圧しながら220℃まで昇温し4時間保持した。一旦常圧に戻し、無水トリメリット酸9部を加え、再度10Torrまで徐々に減圧し220℃で1時間保持することにより結着樹脂を合成した。
(結着樹脂分散液の調製)
・結着樹脂:160部
・酢酸エチル:233部
・水酸化ナトリウム水溶液(0.3N):0.1部
上記成分を1000mlのセパラブルフラスコに入れ、70℃で加熱し、スリーワンモーター(新東科学(株)製)により撹拌して樹脂混合液を調製した。この樹脂混合液をさらに撹拌しながら、徐々にイオン交換水373部を加え、転相乳化させ、脱溶剤することにより結着樹脂分散液(固形分濃度:30%)を得た。
(光輝性顔料分散液の調製)
・アルミニウム顔料(昭和アルミパウダー(株)製、2173EA 6μm):100部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR):1.5部
・イオン交換水:400部
アルミニウム顔料のペーストから溶剤を除去し、スターミル(アシザワ・ファインテック(株)製、LMZ)を用いて、上記顔料を機械的に5.2μmまで粉砕、分級した。その後、上記活性剤およびイオン交換水と混合し、乳化分散機キャビトロン(太平洋機工(株)製、CR1010)を用いて1時間ほど分散して、光輝性顔料粒子(アルミニウム顔料)を分散させてなる光輝性顔料分散液を調製した(固形分濃度:20%)。顔料分散径は5.2μmであった。
(イエロー着色剤分散液の調製)
・C.I.Pigment Yellow74(大日精化製): 50部
・イオン性界面活性剤ネオゲンRK(第一工業製薬): 5部
・イオン交換水: 192.9部
上記成分を混合し、アルティマイザ(スギノマシン社製)により240MPaで10分処理し、イエロー着色剤分散液を得た(固形分濃度:20%)。
(シアン着色剤分散液の調製)
着色剤をC.I.Pigment Yellow74からC.I.Pigment Blue 15:3(銅フタロシアニン)(大日精化製)に変更した以外はイエロー着色剤分散液の調製と同様にして、シアン着色剤分散液を調製した。固形分濃度は20%だった。
(マゼンタ着色剤分散液の調製)
着色剤をC.I.Pigment Yellow74からC.I.Pigment Red 122(キナクリドン)(大日精化製)に変更した以外はイエロー着色剤分散液の調製と同様にして、マゼンタ着色剤分散液を調製した。固形分濃度は20%だった。
(離型剤分散液1の調製)
・カルナウバワックス(東亜化成(株)製、RC−160):50部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.0部
・イオン交換水:200部
以上を混合して95℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザ(ゴーリン社)で360分間の分散処理をして、体積平均粒径が0.23μmである離型剤粒子を分散させてなる離型剤分散液1(固形分濃度:20%)を調製した。
(離型剤分散液2の調製)
カルナウバワックスの代わりに、ポリエチレンワックス(ベーカーペトロライト社製、ポリワックス725)を用いた以外は離型剤分散液1の調製と同様にして離型剤分散液2(固形分濃度:20%)を調製した。
<光輝性イエロートナー1の製造>
・結着樹脂分散液:480部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:140部
・イエロー着色剤分散液: 40部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
上記原料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラララックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液とした。
その後、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、および温度計を備えた重合釜に原料分散液を移し、攪拌回転数を810rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。またこの際、0.3Nの硝酸や1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。
次に、結着樹脂分散液:100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に結着樹脂の樹脂粒子を付着させた。さらに56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子径を確認しながら凝集粒子を整えた。その後、凝集粒子を融合させるためにpHを8.0に上げた後、67.5℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が融合したのを確認した後、67.5℃で保持したままpHを6.0まで下げ、1時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥してトナー粒子を得た。得られたトナー粒子の体積平均粒子径は12.2μmであった。
得られたトナー粒子100部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、RY50)1.5部を、ヘンシェルミキサーを用いて周速33m/sで3分間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して光輝性イエロートナー1を製造した。
<キャリアの製造>
・トルエン14部
・スチレン−メチルメタクリレート共重合体(成分比:80/20、重量平均分子量:70000)2部
・MZ500(酸化亜鉛、チタン工業)0.6部
上記成分を混合し、10分間スターラーで撹拌させて酸化亜鉛が分散した被覆層形成用溶液を調製した。次に、この被覆液とフェライト粒子(体積平均粒径:38μm)100部とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを製造した。
<光輝性イエロー現像剤1の製造>
得られたキャリアと光輝性イエロートナー1とを、それぞれ100部:8部の割合で2リッターのVブレンダーで混合し、光輝性イエロー現像剤1を製造した。
<光輝性シアントナー1の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性シアントナー1を製造した。得られた光輝性シアントナー1を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性シアン現像剤1を製造した。
<光輝性マゼンタトナー1の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー1を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー1を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤1を製造した。
<光輝性イエロートナー2の製造>
・結着樹脂分散液:541部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:39部
・イエロー着色剤分散液: 48.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー2を製造した。得られた光輝性イエロートナー2を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤2を製造した。
<光輝性シアントナー2の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー2の製造と同様にして光輝性シアントナー2を製造した。得られた光輝性シアントナー2を用いて光輝性イエロー現像剤2の場合と同様にして光輝性シアン現像剤2を製造した。
<光輝性マゼンタトナー2の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー2の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー2を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー2を用いて光輝性イエロー現像剤2の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤2を製造した。
<光輝性イエロートナー3の製造>
・結着樹脂分散液:539.6部
・離型剤分散液1:90部
・光輝性顔料分散液:42.1部
・イエロー着色剤分散液: 48.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー3を製造した。得られた光輝性イエロートナー3を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤3を製造した。
<光輝性シアントナー3の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー3の製造と同様にして光輝性シアントナー3を製造した。得られた光輝性シアントナー3を用いて光輝性イエロー現像剤3の場合と同様にして光輝性シアン現像剤3を製造した。
<光輝性マゼンタトナー3の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー3の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー3を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー3を用いて光輝性イエロー現像剤3の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤3を製造した。
<光輝性イエロートナー4の製造>
・結着樹脂分散液:387.1部
・離型剤分散液1:85部
・光輝性顔料分散液:284.5部
・イエロー着色剤分散液: 34.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー4を製造した。得られた光輝性イエロートナー4を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤4を製造した。
<光輝性シアントナー4の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー4の製造と同様にして光輝性シアントナー4を製造した。得られた光輝性シアントナー4を用いて光輝性イエロー現像剤4の場合と同様にして光輝性シアン現像剤4を製造した。
<光輝性マゼンタトナー4の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー4の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー4を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー4を用いて光輝性イエロー現像剤4の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤4を製造した。
<光輝性イエロートナー5の製造>
・結着樹脂分散液:382.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:292.4部
・イエロー着色剤分散液: 34.4部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー5を製造した。得られた光輝性イエロートナー5を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤5を製造した。
<光輝性シアントナー5の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー5の製造と同様にして光輝性シアントナー5を製造した。得られた光輝性シアントナー5を用いて光輝性イエロー現像剤5の場合と同様にして光輝性シアン現像剤5を製造した。
<光輝性マゼンタトナー5の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー5の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー5を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー5を用いて光輝性イエロー現像剤5の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤5を製造した。
<光輝性イエロートナー6の製造>
・結着樹脂分散液:503.8部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.6部
・イエロー着色剤分散液: 0.7部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー6を製造した。得られた光輝性イエロートナー6を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤6を製造した。
<光輝性シアントナー6の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー6の製造と同様にして光輝性シアントナー6を製造した。得られた光輝性シアントナー6を用いて光輝性イエロー現像剤6の場合と同様にして光輝性シアン現像剤6を製造した。
<光輝性マゼンタトナー6の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー6の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー6を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー6を用いて光輝性イエロー現像剤6の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤6を製造した。
<光輝性イエロートナー7の製造>
・結着樹脂分散液:503.7部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.6部
・イエロー着色剤分散液: 0.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー7を製造した。得られた光輝性イエロートナー7を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤7を製造した。
<光輝性シアントナー7の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー7の製造と同様にして光輝性シアントナー7を製造した。得られた光輝性シアントナー7を用いて光輝性イエロー現像剤7の場合と同様にして光輝性シアン現像剤7を製造した。
<光輝性マゼンタトナー7の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー7の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー7を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー7を用いて光輝性イエロー現像剤7の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤7を製造した。
<光輝性イエロートナー8の製造>
・結着樹脂分散液:502.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.1部
・イエロー着色剤分散液: 3.6部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー8を製造した。得られた光輝性イエロートナー8を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤8を製造した。
<光輝性シアントナー8の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー8の製造と同様にして光輝性シアントナー8を製造した。得られた光輝性シアントナー8を用いて光輝性イエロー現像剤8の場合と同様にして光輝性シアン現像剤8を製造した。
<光輝性マゼンタトナー8の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー8の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー8を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー8を用いて光輝性イエロー現像剤8の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤8を製造した。
<光輝性イエロートナー9の製造>
・結着樹脂分散液:502.0部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:143.0部
・イエロー着色剤分散液: 4.0部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー9を製造した。得られた光輝性イエロートナー9を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤9を製造した。
<光輝性シアントナー9の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー9の製造と同様にして光輝性シアントナー9を製造した。得られた光輝性シアントナー9を用いて光輝性イエロー現像剤9の場合と同様にして光輝性シアン現像剤9を製造した。
<光輝性マゼンタトナー9の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー9の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー9を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー9を用いて光輝性イエロー現像剤9の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤9を製造した。
<光輝性イエロートナー10の製造>
・結着樹脂分散液:473.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:134.9部
・イエロー着色剤分散液: 55.4部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー10を製造した。得られた光輝性イエロートナー10を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤10を製造した。
<光輝性シアントナー10の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー10の製造と同様にして光輝性シアントナー10を製造した。得られた光輝性シアントナー10を用いて光輝性イエロー現像剤10の場合と同様にして光輝性シアン現像剤10を製造した。
<光輝性マゼンタトナー10の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー10の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー10を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー10を用いて光輝性イエロー現像剤10の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤10を製造した。
<光輝性イエロートナー11の製造>
・結着樹脂分散液:471.7部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:134.4部
・イエロー着色剤分散液: 58.0部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー11を製造した。得られた光輝性イエロートナー11を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤11を製造した。
<光輝性シアントナー11の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー11の製造と同様にして光輝性シアントナー11を製造した。得られた光輝性シアントナー11を用いて光輝性イエロー現像剤11の場合と同様にして光輝性シアン現像剤11を製造した。
<光輝性マゼンタトナー11の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー11の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー11を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー11を用いて光輝性イエロー現像剤11の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤11を製造した。
<光輝性イエロートナー12の製造>
・結着樹脂分散液:466.2部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:132.9部
・イエロー着色剤分散液: 67.8部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー12を製造した。得られた光輝性イエロートナー12を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤12を製造した。
<光輝性シアントナー12の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー12の製造と同様にして光輝性シアントナー12を製造した。得られた光輝性シアントナー12を用いて光輝性イエロー現像剤12の場合と同様にして光輝性シアン現像剤12を製造した。
<光輝性マゼンタトナー12の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー12の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー12を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー12を用いて光輝性イエロー現像剤12の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤12を製造した。
<光輝性イエロートナー13の製造>
・結着樹脂分散液:464.4部
・離型剤分散液1:72部
・光輝性顔料分散液:132.4部
・イエロー着色剤分散液: 71.1部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.40部
以上に変更した以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー13を製造した。得られた光輝性イエロートナー13を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤13を製造した。
<光輝性シアントナー13の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー13の製造と同様にして光輝性シアントナー13を製造した。得られた光輝性シアントナー13を用いて光輝性イエロー現像剤13の場合と同様にして光輝性シアン現像剤13を製造した。
<光輝性マゼンタトナー13の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー13の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー13を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー13を用いて光輝性イエロー現像剤13の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤13を製造した。
<光輝性イエロートナー14の製造>
離型剤分散液1の代わりに離型剤分散液2を用いた以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性イエロートナー14を製造した。得られた光輝性イエロートナー14を用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性イエロー現像剤14を製造した。
<光輝性シアントナー14の製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー14の製造と同様にして光輝性シアントナー14を製造した。得られた光輝性シアントナー14を用いて光輝性イエロー現像剤14の場合と同様にして光輝性シアン現像剤14を製造した。
<光輝性マゼンタトナー14の製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外は光輝性イエロートナー14の製造と同様にして光輝性マゼンタトナー14を製造した。得られた光輝性マゼンタトナー14を用いて光輝性イエロー現像剤14の場合と同様にして光輝性マゼンタ現像剤14を製造した。
光輝性イエロートナー1乃至14、光輝性シアントナー1乃至14、光輝性マゼンタトナー1乃至14について、光輝性顔料の含有量(結着樹脂に対する光輝性顔料の含有割合)、着色剤の含有量(結着樹脂に対する光輝性顔料以外の着色剤の含有割合)を表1に示す。
Figure 0006019865
<光輝性銀トナーの製造>
イエロー着色剤分散液を用いない以外は光輝性イエロートナー1の製造と同様にして光輝性銀トナーを製造した。得られた光輝性銀トナーを用いて光輝性イエロー現像剤1の場合と同様にして光輝性銀現像剤を製造した。
<イエロートナーの製造>
・結着樹脂分散液:400部
・イエロー着色剤分散液:35部
・離型剤分散液1:80部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.30部
上記原料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラララックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散混合した。ついで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液0.14部を滴下しはじめ、プレ凝集を促進した。
次に、攪拌装置、温度計を備えた重合釜に原料分散液を移し、マントルヒーターにて加熱し始め、52℃にて2時間保持し、凝集粒子の成長を促進させた。その後、結着樹脂分散液:190部を追添加し、前記凝集粒子の表面に結着樹脂の樹脂粒子を付着させた。光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子径を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を融合させるためにpHを8.5に上げた後、90℃まで昇温させた。昇温後、90℃で3時間保持し、顕微鏡で粒子が融合したのを確認した後90℃で保持したまま、再度pHを6.5まで下げて、1時間後に加熱を止め、放冷した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥した。以上のように造粒したトナー粒子の体積平均粒子径は7.3μmであった。
得られたトナー粒子100部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、RY50)1.5部を、サンプルミルを用いて10000rpmで30秒間混合ブレンドした。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分してイエロートナーを調製した。
<イエロー現像剤の製造>
キャリアとイエロートナーとを、それぞれ100部:8部の割合で2リッターのVブレンダーで混合し、イエロー現像剤を製造した。
<シアントナーの製造>
イエロー着色剤分散液をシアン着色剤分散液に変更した以外はイエロートナーの製造と同様にしてシアントナーを製造した。得られたシアントナーを用いてイエロー現像剤の場合と同様にしてシアン現像剤を製造した。
<マゼンタトナーの製造>
イエロー着色剤分散液をマゼンタ着色剤分散液に変更した以外はイエロートナーの製造と同様にしてマゼンタトナーを製造した。得られたマゼンタトナーを用いてイエロー現像剤の場合と同様にしてシアン現像剤を製造した。
[実施例1]
光輝性イエロー現像剤1、光輝性シアン現像剤1及び光輝性マゼンタ現像剤1を、富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600の現像器に充填し、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、DocuCentre−III C7600改造機(黒現像器に現像剤がなくても出力可能なようにしたもの)を用いて、未定着の状態で出力した。次にこの未定着画像を定着温度190℃にて定着した。このときの定着圧力は4.0kg/cm、速度は160mm/sであった。また画像は電子写真学会テストチャートNo.5−1(日本画像学会)を用い、カラー階調パッチ部分の青、緑、赤部分の最も濃い色の画像について、得られたベタ画像に対して、下記方法により光輝性を求めた。結果を表2に示す。
−光輝性評価−
JIS K5600−4−3:1999「塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較」に準じた色観察用照明(自然昼光照明)下で目視にて光輝性を評価した。なお評価は、粒子感(キラキラと輝く光輝性の効果)、光学的効果(見る角度による色相の変化)を評価し、下記段階とした。2以上が実際に使用可能なレベルである。
5:粒子感と光学的効果が調和している。
4:やや粒子感、光学的効果がある。
3:普通の感覚
2:ぼけた感じがする
1:全く粒子感、光学的効果がない。
[実施例2乃至14]
表2に示す現像剤を用いて実施例1と同様の評価を行い、光輝性を評価した。結果を表2に示す。
[比較例1]
イエロー現像剤、シアン現像剤、マゼンタ現像剤及び光輝性銀現像剤を用い、実施例1と同様の方法で未定着画像を作製し、実施例1と同様の定着機にて定着画像を得た。なお、銀現像剤は黒用現像器に入れ、銀画像については全面ベタ画像となるように現像した。これによって銀トナーの上にイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナーのそれぞれの画像が載るようにした。結果を表2に示す。
Figure 0006019865
*)光輝性はあるものの、階調性にやや低下が確認された。
本実施形態では、光輝性のある青、緑、赤の画像を得ることができた。これに対し、銀トナーに着色トナーを載せ、定着させる従来の方法では、実用上の問題はないものの本実施形態よりも光輝性に劣る結果であった。
11 感光体
12 駆動ロール
13 支持ロール
14 バイアスロール
15 クリーニング装置
16 ベルトクリーナ
17 一次転写ロール
18 帯電ロール
19 露光装置
20 現像装置
34 二次転写ロール
35 定着器
40 トナーカートリッジ
50 画像形成ユニット
60 光輝性顔料
62 銀トナー
66 イエロートナー
78 シアントナー
86 光輝性イエロートナー
90 光輝性シアントナー

Claims (9)

  1. 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーと、
    光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーと、
    を少なくとも有するトナーセット。
  2. 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性シアントナー、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性マゼンタトナー、及び、光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも2つを有するトナーセット。
  3. 前記光輝性シアントナー、前記光輝性マゼンタトナー及び前記光輝性イエロートナーからなる群より選択される少なくとも一つのトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項2に記載のトナーセット。
  4. 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーが着色剤を含み、
    前記着色剤が、黄色着色剤、青色着色剤、赤色着色剤、緑色着色剤、橙色着色剤、紫色着色剤、及び、黒色着色剤からなる群より選択される請求項1に記載のトナーセット。
  5. 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項1又は請求項4に記載のトナーセット。
  6. 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成手段と、
    光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成手段と、
    を少なくとも含む複数のトナー像形成手段と、
    少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写手段と、
    少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着手段と、
    を有する画像形成装置。
  7. 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 光輝性顔料を少なくとも含む扁平状の第一の光輝性トナーを用いて第一のトナー像を形成する第一のトナー像形成工程と、
    光輝性顔料を少なくとも含み、前記第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する扁平状の第二の光輝性トナーを用いて第二のトナー像を形成する第二のトナー像形成工程と、
    を少なくとも含む複数のトナー像形成工程と、
    少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、記録媒体上に重なり合うように転写する転写工程と、
    少なくとも前記第一のトナー像と前記第二のトナー像とを、前記記録媒体上に定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
  9. 前記第一の光輝性トナー及び前記第二の光輝性トナーの少なくとも一方のトナーの厚さ方向への断面を観察した場合に、トナーの断面における長軸方向と光輝性顔料の長軸方向との角度が−30°乃至+30°の範囲となる光輝性顔料の数が、観察される全光輝性顔料のうち60%以上である請求項8に記載の画像形成方法。
JP2012160264A 2012-07-19 2012-07-19 トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法 Active JP6019865B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160264A JP6019865B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法
US13/855,337 US9557674B2 (en) 2012-07-19 2013-04-02 Toner set, image forming apparatus, and image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160264A JP6019865B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014021300A JP2014021300A (ja) 2014-02-03
JP6019865B2 true JP6019865B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=49946813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012160264A Active JP6019865B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9557674B2 (ja)
JP (1) JP6019865B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10649356B2 (en) 2018-02-06 2020-05-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Brilliant toner, electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5765454B2 (ja) 2013-05-16 2015-08-19 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2015148756A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP6167959B2 (ja) * 2014-03-20 2017-07-26 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6167958B2 (ja) * 2014-03-20 2017-07-26 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6349842B2 (ja) * 2014-03-25 2018-07-04 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2016020968A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置並びに画像形成方法
JP6554771B2 (ja) * 2014-09-24 2019-08-07 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP6482884B2 (ja) * 2015-01-27 2019-03-13 株式会社沖データ 画像形成装置
JP6428362B2 (ja) * 2015-02-23 2018-11-28 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP6222133B2 (ja) * 2015-02-24 2017-11-01 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017021145A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP6319248B2 (ja) * 2015-09-25 2018-05-09 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017181643A (ja) 2016-03-29 2017-10-05 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6759870B2 (ja) * 2016-08-31 2020-09-23 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP6776744B2 (ja) * 2016-09-06 2020-10-28 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2018084677A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 株式会社沖データ トナー、現像剤収容体、画像形成ユニット及び画像形成装置
EP3418811B1 (en) 2017-06-20 2021-07-28 Ricoh Company, Ltd. Toner, developer, process cartridge, image forming apparatus, image forming method, and method for manufacturing toner
JP2019020564A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 株式会社東芝 トナーセット、画像形成方法、及び画像形成装置
JP7276544B2 (ja) * 2018-02-06 2023-05-18 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2019138951A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP7211203B2 (ja) * 2019-03-27 2023-01-24 沖電気工業株式会社 現像剤、画像形成ユニット、画像形成装置、画像形成本体部及び現像剤収容器
JP2022118557A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 ユニット、及び画像形成装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083863A (ja) 1983-10-17 1985-05-13 Fuji Xerox Co Ltd 多色記録装置
JPH05289395A (ja) * 1992-04-07 1993-11-05 Minolta Camera Co Ltd 電子写真用トナーおよびその製造法
JP2002229293A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Fuji Photo Film Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2003005446A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Konica Corp 電子写真画像形成方法
DE102004056330A1 (de) * 2004-11-22 2006-06-01 Eckart Gmbh & Co.Kg Trockentoner, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung desselben
JP5471697B2 (ja) * 2010-03-26 2014-04-16 富士ゼロックス株式会社 トナー及びそれを用いたトナー収容容器、現像剤及びそれを用いたプロセスカートリッジ、並びに、画像形成装置
US8614039B2 (en) * 2010-04-26 2013-12-24 Eastman Kodak Company Toner containing metallic flakes and method of forming metallic image
US8859176B2 (en) * 2010-06-28 2014-10-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner, developer, toner cartridge, and image forming apparatus
JP5494391B2 (ja) * 2010-09-24 2014-05-14 富士ゼロックス株式会社 現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10649356B2 (en) 2018-02-06 2020-05-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Brilliant toner, electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
US10691035B2 (en) 2018-02-06 2020-06-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Brilliant toner, electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
US20140023964A1 (en) 2014-01-23
JP2014021300A (ja) 2014-02-03
US9557674B2 (en) 2017-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019865B2 (ja) トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP5949166B2 (ja) 光輝性トナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2014134636A (ja) トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP6592895B2 (ja) トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP6554771B2 (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP2012032765A (ja) トナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5522073B2 (ja) 静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP5915128B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
KR101531547B1 (ko) 정전하상 현상 토너 및 그 제조 방법, 카트리지, 화상 형성 방법, 및, 화상 형성 장치
JP2015079156A (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP6459561B2 (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP5892095B2 (ja) 光輝性トナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
US20160202622A1 (en) Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
JP6156395B2 (ja) トナーセット、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2012203369A (ja) 静電荷像現像トナー及びその製造方法、カートリッジ、画像形成方法、並びに、画像形成装置
JP6217658B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP5994669B2 (ja) 光輝性トナー及びその製造方法、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP5454046B2 (ja) 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6056717B2 (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2016139048A (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6327266B2 (ja) 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP7276544B2 (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2019138951A (ja) 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
US10691035B2 (en) Brilliant toner, electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
CN103995444B (zh) 紫色调色剂、显影剂和调色剂组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6019865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350