JP6218112B2 - 天井材落下防止構造、およびその施工方法 - Google Patents

天井材落下防止構造、およびその施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、天井材落下防止構造、およびその施工方法に関する。
例えば劇場における天井の新築工事または改修工事では、全体的に階段状になった床面のほぼ全体に亘って、かなり高い足場を設置する必要がある。その結果、劇場の天井改修工事の場合、公演を全面的に止めせざるを得ない。
ところで、先の東日本大震災では、様々な建築物において天井材が落下した事例が報告されている。そこで、劇場オーナーなどから、継続して予定されている公演を止めることなく、すなわち実質的に足場を組むことなく、天井材の落下を防止するための改修工事(以下、「天井フェイルセーフ工事」という)を行って欲しいという要望がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、劇場などにおいて実質的に足場を組むことなく、天井材の落下を防止することのできる天井材落下防止構造、およびその施工方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、天井材の落下を防止する天井材落下防止構造の施工方法であって、
前記天井材に一対の孔を形成する第1工程と、
前記一対の孔のうちの一方の孔に落下防止用線材を通すとともに、該落下防止用線材の一端を前記天井材の上方の支持部材に取り付ける第2工程と、
前記一対の孔のうちの他方の孔を介して垂下させた施工用線材を用いて前記落下防止用線材の他端側を下方から前記他方の孔に通し、前記落下防止用線材に所要の張力を付与した状態で前記落下防止用線材の他端を前記支持部材に取り付ける第3工程とを含むことを特徴とする天井材落下防止構造の施工方法を提供する。
本発明の第2形態では、天井材の落下を防止する天井材落下防止構造であって、
前記天井材に形成された一対の孔を貫通し且つ前記天井材の下側面に沿って延びるように配置された落下防止用線材と、
前記落下防止用線材に所要の張力を付与した状態で前記落下防止用線材の一端および他端を前記天井材の上方の支持部材に取り付けるための取付け部材とを備えていることを特徴とする天井材落下防止構造を提供する。
本発明では、天井材に形成された一対の孔を貫通し且つ天井材の下側面に沿って延びるように配置された落下防止用線材に所要の張力を付与した状態で、落下防止用線材の一端および他端が天井材の上方の支持部材に取り付けられる。したがって、劇場などにおいて実質的に足場を組むことなく、天井材の落下を確実に防止することができる。
本発明の実施形態にかかる天井材落下防止構造の全体構成を概略的に示す図であって、天井面を下から見上げた平面図である。 天井板の所要位置に孔を形成する様子を示す図である。 施工用線材を引き上げることにより落下防止用線材の一端が仮留めされた中空部材を所要位置まで引き上げる様子を示す図である。 落下防止用線材の一端が天井板の上方の支持部材に取り付けられる様子を示す図である。 落下防止用線材の他端が天井板の上方の支持部材に取り付けられる様子を示す図である。 折板面状の天井に適用した変形例を概略的に示す図である。 補助用の落下防止用線材を付設した変形例を概略的に示す図である。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる天井材落下防止構造の全体構成を概略的に示す図であって、天井面を下から見上げた平面図である。本実施形態では、例えば劇場における天井材(天井板、野縁、野縁受けなど)の落下の防止に対して本発明を適用している。具体的には、発明の理解を容易にするために、図1に示すように12枚の矩形状の天井板11が平面に沿って縦横に取り付けられた比較的単純な構成を有する天井に対して本発明を適用している。
図1では、参照符号12で示す小さな円が、天井板11の長辺の長さに対応するピッチまたはそれに近いピッチで縦横に描かれている。これらの複数の円12は、天井フェイルセーフ工事に際して天井板(ひいては天井材)11に形成される複数の孔1の位置に対応している。そして、天井材の落下を防止するための複数の落下防止用線材2が、図1中水平方向に隣り合う一対の円12の間および図1中鉛直方向に隣り合う一対の円12の間でそれぞれ直線状に延びている。
落下防止用線材2として、例えば十分な強度を有する釣糸を用いることができる。本実施形態において、一対の孔1の間で直線状に延びている各落下防止用線材2の取付け構造およびその施工方法は基本的に同じである。したがって、任意の一対の孔1の間で直線状に延びている1本の落下防止用線材2の取付け構造およびその施工方法に着目して、本実施形態にかかる天井材落下防止構造およびその施工方法を説明する。
本実施形態では、図2に示すように、天井板11の所要位置に孔1を形成する。図2では、天井板11において孔1を形成すべき領域を下方から容器(カバー部材)3で覆い、天井板11に上方から穿孔する際に発生するゴミを容器3内に回収している。すなわち、図2に示す施工例では、天井板11の上方の作業空間を利用して、適当な穿孔工具により天井板11の所要位置に孔1を形成している。このとき、ゴミ回収用の容器3の底部から下方へ延びる支持棒(不図示)を把持することにより、孔1の形成に際して容器3を所要位置に安定的に保持することができる。
また、床から天井板11までの距離が比較的大きく且つ天井板11として有孔パネルを用いている場合には、有効パネルの既設の孔を利用して容器3を所要位置に安定的に保持することができる。具体的には、例えば有効パネルの一対の既設孔から垂下させた一対の施工用線材(例えば釣糸)の下端を容器3の両端に結び留め、天井板11の上方の作業空間から一対の施工用線材を引き上げることにより容器3を所要位置に位置決めすることができる。
容器3の両端に一対の施工用線材を結び留める場合、容器3を所要の姿勢に保持しつつ引き上げるには、例えば底部から下方へ延びるカウンターウェイト部材を容器3に付設することが望ましい。天井板11に穿孔する際に発生するゴミを回収しなくても良い場合には、容器3を使用する必要は無く、可能であれば天井板11に下方から穿孔する方法を採用しても良い。
次いで、本実施形態では、図3に示すように、互いに隣り合う一対の孔1のうちの一方の孔1aから施工用線材(例えば釣糸)4aを垂下させ、施工用線材4aの先端を中空部材5aの上端に結び留める。中空部材5aは、例えば円筒状の本体5aaと、外側に向かって徐々に大きく開いたラッパ状の下端部5abとを有する。落下防止用線材2の一端は、中空部材5aを貫通し、その上端に仮留めされる。図3では、図面の明瞭化のために、中空部材5aの外形形状および中空部材5aを貫通する落下防止用線材2をともに実線で示している。
なお、図3では、中空部材5aを貫通する2本の落下防止用線材2が描かれているが、一方は図3中水平方向に沿って孔1aの右側にある孔を貫通すべき落下防止用線材2であり、他方は図3中水平方向に沿って孔1aの左側にある孔を貫通すべき落下防止用線材2である。図3の紙面に垂直な方向に沿って孔1aの手前側にある孔および奥側にある孔を貫通すべき落下防止用線材2を考慮すると、1つの中空部材5を貫通する落下防止用線材2の本数の最大値は4である。
本実施形態では、図3に示すように、天井板11の上方の作業空間から施工用線材4aを引き上げることにより、落下防止用線材2の一端が仮留めされた中空部材5aを引き上げ、ひいては中空部材5aを下方から孔1aに通す。具体的に、図3および図4に示すように、中空部材5aは、その下端部5abが孔1aを下方から塞ぐ位置まで引き上げられる。
そして、施工用線材4aを中空部材5aから取り外し、図4に示すように、中空部材5aの上端を、天井板11の上方に位置する横架部材6aに取り付ける。横架部材6aは、例えばブドウ棚を構成する既設の部材であっても良いし、既設の部材に取り付けられた新設の部材であっても良い。一例として、中空部材5aは、その上端部に形成された雄ねじ部とナットとの協働作用により、横架部材6aのフランジに固定的に取り付けられる。
中空部材5aの上端に仮留めされていた落下防止用線材2の一端は、中空部材5aから取り外され、例えば横架部材6aに取り付けられた比較的大きい外径のパイプ部材7aに巻き付けられた後、横架部材6aに取り付けられた比較的小さい外径のパイプ部材8aに固定的に取り付けられる。具体的には、落下防止用線材2の一端をパイプ部材8aに結び留めても良いし、適当な固定用部材を用いて落下防止用線材2の一端をパイプ部材8aに固定しても良い。
次いで、本実施形態では、図3に示すように、互いに隣り合う一対の孔1のうちの他方の孔1bから施工用線材(例えば釣糸)4bを垂下させ、施工用線材4bの先端を中空部材5bの上端に結び留める。中空部材5bは、落下防止用線材2の一端側が貫通する中空部材5aと同様に、例えば円筒状の本体5baと、外側に向かって徐々に大きく開いたラッパ状の下端部5bbとを有する。パイプ部材7a,8aを介して横架部材6aに一端が取り付けられた落下防止用線材2の他端は、中空部材5bを貫通し、その上端に仮留めされる。
本実施形態では、一方の孔1aについて行った作業の場合と同様に、天井板11の上方の作業空間から施工用線材4bを引き上げることにより、落下防止用線材2の他端が仮留めされた中空部材5bを引き上げ、ひいては中空部材5bを下方から孔1bに通す。具体的には、図5に示すように、中空部材5bは、その下端部5bbが孔1bを下方から塞ぐ位置まで引き上げられる。そして、施工用線材4bを中空部材5bから取り外し、中空部材5bの上端を、天井板11の上方に位置する横架部材6bに取り付ける。
横架部材6bは、横架部材6aと同様に、例えばブドウ棚を構成する既設の部材であっても良いし、既設の部材に取り付けられた新設の部材であっても良い。また、横架部材6bは、横架部材6aと同じ部材であっても良いし、横架部材6aとは別の部材であっても良い。一例として、中空部材5bは、その上端部に形成された雄ねじ部とナットとの協働作用により、横架部材6bのフランジに固定的に取り付けられる。
中空部材5bの上端に仮留めされていた落下防止用線材2は、例えば横架部材6bに取り付けられた比較的大きい外径のパイプ部材7bに巻き付けられた後、横架部材6bに取り付けられた比較的小さい外径のパイプ部材8bに固定的に取り付けられる。具体的には、落下防止用線材2の一端の場合と同様に、落下防止用線材2の他端をパイプ部材8bに結び留めても良いし、適当な固定用部材を用いて落下防止用線材2の他端をパイプ部材8bに固定しても良い。
このとき、落下防止用線材2に所要の張力を付与した状態で、落下防止用線材2の他端を、取付け部材としてのパイプ部材7b,8bを介して、支持部材としての横架部材6bに取り付けることが重要である。こうして、落下防止用線材2は、天井板11に形成された一対の孔1a,1bを貫通し且つ天井板11の下側面に沿って延びるように配置される。そして、落下防止用線材2は、所要の張力が付与された状態で、その一端および他端が天井板11の上方の横架部材6a,6bに、パイプ部材7a,8a;7b,8bを介して取り付けられる。
図4および図5に示すように、所要の張力が付与された落下防止用線材2は、一方の孔1a側では中空部材5aの下端部5abの内側に形成された滑らかな曲面に当接し、他方の孔1b側では中空部材5bの下端部5bbの内側に形成された滑らかな曲面に当接した状態になる。このように、中空部材5a,5bの下端部5ab,5bbの内側に形成された滑らかな曲面に当接させることにより、落下防止用線材2に所要の張力を付与する際に落下防止用線材2が天井板11の孔1a,1bの廻りの尖った部位により破損したり破断したりするのを回避することができる。
なお、必要に応じて、落下防止用線材2の一端側が貫通する一方の中空部材5aと、落下防止用線材2の他端側が貫通する他方の中空部材5bとを、例えば水平方向に延びる適当な中間部材(不図示)により連結することもできる。この中間部材を付設することにより、中空部材5aの下端部5abおよび中空部材5bの下端部5bbが所要の位置に安定的に保持され、ひいては落下防止用線材2に付与された所要の張力を安定的に保持することができる。
本実施形態では、横架部材6aは、中空部材5aを貫通した落下防止用線材2の一端が取り付けられるとともに中空部材5aの上端が取り付けられる支持部材を構成している。横架部材6bは、中空部材5bを貫通した落下防止用線材2の他端が取り付けられるとともに中空部材5bの上端が取り付けられる支持部材を構成している。パイプ部材7a,8aは落下防止用線材2の一端を横架部材6aに取り付けるための取付け部材を構成し、パイプ部材7b,8bは落下防止用線材2の他端を横架部材6bに取り付けるための取付け部材を構成している。
ただし、支持部材および取付け部材の具体的な構成については、様々な変形例が可能である。具体的に、中空部材5a,5bの上端を支持部材に取り付ける態様、中空部材5aを貫通した落下防止用線材2の一端および中空部材5bを貫通した落下防止用線材2の他端を、取付け部材を介して支持部材に取り付ける態様、支持部材および取付け部材の形態については、様々な変形例が可能である。
本実施形態では、天井板11に形成された一対の孔1a,1bを貫通し且つ天井板11の下側面に沿って延びるように落下防止用線材2を張架する上述の作業が、図1中水平方向に隣り合う一対の孔および図1中鉛直方向に隣り合う一対の孔について繰り返される。その結果、図1に示すように、天井材の落下を防止するための複数の落下防止用線材2が、天井板11の下側面に沿って縦横に張架される。
以上のように、本実施形態では、天井板(ひいては天井材)11に形成された一対の孔1a,1bを貫通し且つ天井板11の下側面に沿って延びるように配置された落下防止用線材2に所要の張力を付与した状態で、落下防止用線材2の一端および他端が天井板11の上方の支持部材(6a,6b)に取り付けられる。したがって、劇場などにおいて実質的に足場を組むことなく、天井材の落下を確実に防止することができる。その結果、劇場オーナーは、天井フェイルセーフ工事に際して予定の公演を中止する必要がなく、工事の期間中においても公演収入を確保することができ、且つ客離れ等のリスクを回避することができる。
なお、上述の実施形態では、12枚の矩形状の天井板11が平面に沿って縦横に取り付けられ、平面状の天井が構成されている。しかしながら、これに限定されることなく、天井板の形状、数、配置、天井の面形状などについては様々な形態が可能である。また、上述の実施形態では、矩形状の天井板11の長辺の長さに対応するピッチまたはそれに近いピッチで、落下防止用線材2を貫通させるための複数の孔1が縦横に形成されている。しかしながら、これに限定されることなく、天井板に形成すべき孔の数、配置(ピッチ)などについては様々な形態が可能である。
例えば、図6に示すように、複数の天井板11が、平面状ではなく、折板面状に取り付けられた天井に対しても同様に、本発明を適用することができる。この場合、落下防止用線材2の一端側が貫通する中空部材51aの下端部51ab、および落下防止用線材2の他端側が貫通する中空部材51bの下端部51bbを、天井面の傾斜に応じて、中空部材51aの本体51aaの中心軸線および中空部材51bの本体51baの中心軸線に関してそれぞれ回転非対称な形状にしても良い。
図6の変形例の場合、必要に応じて、落下防止用線材2の一端側が貫通する一方の中空部材51aと、落下防止用線材2の他端側が貫通する他方の中空部材51bとを、例えば水平方向に延びる適当な中間部材(不図示)により連結することができる。また、図6の変形例の場合、天井面の出隅部52による落下防止用線材2の破損または破断を回避するために、落下防止用線材2が貫通するパイプ状の養生部材53を出隅部52に接するように位置決め配置することもできる。
なお、出隅部52による落下防止用線材2の破損または破断を回避するための養生部材の具体的な構成については、様々な形態が可能である。また、養生部材を出隅部52に接するように位置決め配置するために、必要に応じて適当なガイド部材を用いても良い。一例として、例えば天井板11の一対の孔から垂下された施工用線材を用いて引き上げ可能なガイド部材を用い、ガイド部材に安定的に載置された養生部材を出隅部52に接するように位置決めしてから、落下防止用線材2の他端を天井板11の上方の支持部材に取り付ける手法を用いても良い。
また、図7に示すように、天井板11の長辺の長さに対応するピッチまたはそれに近いピッチで縦横に形成された複数の孔を利用して張架された落下防止用線材2に加えて、矩形状の天井全体の長辺の長さに近いピッチで縦横に形成された複数の孔を利用して補助用の落下防止用線材(例えば釣糸)21を付設する変形例も可能である。図7では、上述の実施形態にかかる落下防止用線材2を実線で示し、補助用の落下防止用線材21を破線で示している。
補助用の落下防止用線材21の取付け構造および施工方法は、上述の実施形態にかかる落下防止用線材2の取付け構造および施工方法と同様であり、重複する説明を省略する。ただし、重力の作用を考慮し、比較的大きなスパンに亘って張架される補助用の落下防止用線材21を、比較的小さなスパンに亘って張架される落下防止用線材2が下から支えるように構成することが望ましい。図7の変形例では、落下防止用線材2と補助用の落下防止用線材21との協働作用により、天井材の落下をさらに確実に防止することができる。
なお、上述の実施形態および変形例では、落下防止用線材2、補助用の落下防止用線材21、施工用線材4として、例えば釣糸を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、これらの線材の材質などについては様々な形態が可能である。
また、上述の実施形態では、落下防止用線材2が貫通する中空部材5a,5bを用いている。しかしながら、これに限定されることなく、中空部材5a,5bの使用を省略することもできる。この場合、例えば施工用線材4aを用いることなく、一方の孔1aに落下防止用線材2を上方(または下方)から通すとともに、落下防止用線材2の一端を天井板11の上方の支持部材6aに取り付ければ良い。また、他方の孔1bを介して垂下させた施工用線材4bを用いて落下防止用線材2の他端側を下方から他方の孔1bに通し、落下防止用線材2に所要の張力を付与した状態で落下防止用線材2の他端を支持部材6bに取り付ければ良い。
1;1a,1b 孔
2 落下防止用線材
3 ゴミ回収用の容器
4;4a,4b 施工用線材
5a,5b 中空部材
6a,6b 支持部材
7a,7b,8a,8b パイプ部材
11 天井板
21 補助用の落下防止用線材

Claims (14)

  1. 天井材の落下を防止する天井材落下防止構造の施工方法であって、
    前記天井材に一対の孔を形成する第1工程と、
    前記一対の孔のうちの一方の孔に落下防止用線材を通すとともに、該落下防止用線材の一端を前記天井材の上方の支持部材に取り付ける第2工程と、
    前記一対の孔のうちの他方の孔を介して垂下させた施工用線材を用いて前記落下防止用線材の他端側を下方から前記他方の孔に通し、前記落下防止用線材に所要の張力を付与した状態で前記落下防止用線材の他端を前記支持部材に取り付ける第3工程とを含むことを特徴とする天井材落下防止構造の施工方法。
  2. 前記第2工程では、前記一方の孔を介して垂下させた施工用線材を用いて前記落下防止用線材の一端側を下方から前記一方の孔に通すことを特徴とする請求項1に記載の施工方法。
  3. 前記第2工程では、第1中空部材を貫通した前記落下防止用線材の一端を前記第1中空部材の上端に仮留めし、前記施工用線材を用いて前記第1中空部材を下方から前記一方の孔に通し、前記第1中空部材の上端を前記支持部材に取り付けることを特徴とする請求項2に記載の施工方法。
  4. 前記第2工程では、前記第1中空部材の下端部により前記一方の孔を下方から塞ぐとともに、前記下端部に形成された滑らかな曲面に前記落下防止用線材を当接させることを特徴とする請求項3に記載の施工方法。
  5. 前記第3工程では、第2中空部材を貫通した前記落下防止用線材の他端を前記第2中空部材の上端に仮留めし、前記施工用線材を用いて前記第2中空部材を下方から前記他方の孔に通し、前記第2中空部材の上端を前記支持部材に取り付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の施工方法。
  6. 前記第3工程では、前記第2中空部材の下端部により前記他方の孔を下方から塞ぐとともに、前記下端部に形成された滑らかな曲面に前記落下防止用線材を当接させることを特徴とする請求項5に記載の施工方法。
  7. 前記第1工程では、前記孔を形成すべき領域を下方から容器で覆い、前記天井材に上方から穿孔する際に発生するゴミを前記容器内に回収することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の施工方法。
  8. 前記落下防止用線材として、釣糸の形態を有する線材を用いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の施工方法。
  9. 天井材の落下を防止する天井材落下防止構造であって、
    前記天井材に形成された一対の孔を貫通し且つ前記天井材の下側面に沿って延びるように配置された落下防止用線材と、
    前記落下防止用線材に所要の張力を付与した状態で前記落下防止用線材の一端および他端を前記天井材の上方の支持部材に取り付けるための取付け部材とを備えていることを特徴とする天井材落下防止構造。
  10. 前記落下防止用線材の一端側が貫通した状態で配置された第1中空部材を備え、該第1中空部材の上端は前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項9に記載の天井材落下防止構造。
  11. 前記第1中空部材の下端は、前記一方の孔を下方から塞ぐような形態を有し、且つ前記落下防止用線材と当接する滑らかな曲面を有することを特徴とする請求項10に記載の天井材落下防止構造。
  12. 前記落下防止用線材の他端側が貫通した状態で配置された第2中空部材を備え、該第2中空部材の上端は前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の天井材落下防止構造。
  13. 前記第2中空部材の下端は、前記他方の孔を下方から塞ぐような形態を有し、且つ前記落下防止用線材と当接する滑らかな曲面を有することを特徴とする請求項12に記載の天井材落下防止構造。
  14. 前記落下防止用線材は、釣糸の形態を有することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の天井材落下防止構造。
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