JP6217899B2 - 化粧料および化粧料用繊維 - Google Patents
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Description
(1)長さが0.5〜6mmであり、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、且つ繊度が6〜30デシテックスである、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した中空繊維を含有する化粧料。
(2)化粧料が、睫毛用化粧料である(1)記載の化粧料。
(3)横断面の形状が、略三角形であり、その一辺に欠損部を有するものである(1)または(2)に記載の化粧料。
(4)中空繊維の長さが1〜5mmであり、繊度が8〜25デシテックスである(1)〜(3)のいずれかに記載の化粧料。
(5)中空繊維が、長さ方向に0.2〜15mmの曲率半径を有するものである(1)〜(4)のいずれかに記載の化粧料。
(6)長さが0.5〜6mmであり、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、且つ繊度が6〜30デシテックスである、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した化粧料用中空繊維。
(1)周囲壁に欠損部のある中空構造であるために、睫毛用化粧料液が内部に入り込みやすい。
(2)周囲壁に欠損部があるため、その欠損部に沿って繊維が睫毛に付着しやすい。
(3)中空部に含まれた睫毛化粧料液の溶剤は欠損部を通じて揮発し、皮膜形成成分は欠損部と睫毛の間で固化し、繊維と睫毛を強固に接着する。
(4)中空構造であるため、溶剤が揮発した後は中実構造に較べて繊維が軽く、カール効果が持続し易い。
(5)周囲壁に欠損部のある中空構造であるために、通常の紡糸によってもやや湾曲した繊維となり易く、そのような繊維を使用すると、とくに睫毛をカールさせる効果が高い。
(6)睫毛と異なり水や溶剤に膨潤しない繊維が睫毛に強固に接着するため、睫毛の剛性が増し、睫毛同士が付着しにくくなり、セパレート効果が高くなる。
中空率(%)=A/B×100
A:中空部および欠損部の断面積
B:繊維外周内の総断面積
欠損率(%)=C/D×100
C:繊維横断面における欠損部の直線距離
D:繊維横断面外側の周囲長
横断面が、図1に示すような形状になるような紡糸口金を用いて、ナイロン−6を常法により紡糸し、延伸したのち、ギロチンカッターを用いて長さ1mm、1.5mm、2mm、3mm及び4mmに裁断して、周囲壁に欠損部を有する中空繊維の短繊維を得た。この短繊維の横断面形状は、略三角形の一辺の中央部に欠損を有するものということができ、また、略ハート形の窪みを有する辺の中央部に欠損を有するものということもできる。外接円の直径は約70μm、中空率は約25%、欠損率は約3%、繊度は15デシテックスであり、図3に示す測定法に従って算出した欠損部を有する辺の長さ(W)とその辺から他の二辺で形成する頂点までの高さ(H)との比は(H/W)は0.75/1であった。また、いずれの短繊維も長さ方向に若干湾曲しており、長さ2mmの短繊維の平均の曲率半径は7mmであった。このようにして得られた短繊維の化粧料用繊維としての性能を、以下の実施例において評価した。
(1)カール効果
(1−1)カール効果(その1)
底面が直径約3cmのプラスチック製円柱に付け睫毛を円周に沿って接着させ、表2に示す処方のマスカラを塗布した。塗布の前後に写真を撮影し、マスカラの塗布により生じる睫毛がカールする角度の変化(カール角度)を観察した。なお、カール角度は、付け根と付け睫毛の先端を結んだ線と、付け睫毛の付け根からの鉛直線との内角を写真上で測定し、塗布前・後の角度差として算出した。マスカラの塗布は、同一のマスカラブラシを使用して5回塗布した後、15秒乾燥させ、さらに5回塗布するようにして行った。カール角度は、10回の塗布試験の平均値である。
睫毛用化粧料(マスカラ)を専門パネル20名の睫毛に塗布し、睫毛が上向きにカールしているかどうかを肉眼にて観察し、下記基準により評価した。
◎:20名中、12名以上がカール効果ありと回答
○:20名中、7〜12名がカール効果ありと回答
△:20名中、4〜7名がカール効果ありと回答
×:20名中、3名以下がカール効果ありと回答
睫毛用化粧料(マスカラ)を専門パネル20名の睫毛に塗布し、睫毛が長くなるかどうかを肉眼にて観察し、下記基準により評価した。
◎:20名中、16名以上がロングラッシュ効果ありと回答
○:20名中、10〜15名がロングラッシュ効果ありと回答
△:20名中、4〜9名がロングラッシュ効果ありと回答
×:20名中、3名以下がロングラッシュ効果ありと回答
睫毛用化粧料(マスカラ)を専門パネル20名の睫毛に塗布し、睫毛同士が付着せずに分離しているかどうかを肉眼にて観察し、下記基準により評価した。
◎:20名中、17名以上がセパレート効果ありと回答
○:20名中、11〜16名がセパレート効果ありと回答
△:20名中、4〜10名がセパレート効果ありと回答
×:20名中、3名以下がセパレート効果ありと回答
表2に示す組成の水中油型マスカラ組成物を下記の製造手順により調製し、上記の評価法に従ってその性能を評価した。評価結果を表2に示す。
(製造手順)
(1) 表2に示すA相の混合物を85℃に、B相の混合物を95℃に加熱した。
(2) ディスパーミキサーを用いて加熱したA相およびB相を混合し、乳化させた。
(3) 得られた乳化物を攪拌下で60℃まで冷却し、C相、D相およびE相の成分を投入し、ディスパーミキサーで混合した。
(4) 均一になった乳化物を32℃まで冷却し水中油型マスカラを得た。
表3に示す組成の水中油型マスカラ組成物を実施例1と同様の製造手順で調製し、上記評価法により評価した。評価結果を表3に示す。
表4に示す組成の油性マスカラを下記の製造手順により調製し、上記の評価法に従ってその性能を評価したところ、カール効果、ロングラッシュ効果、セパレート効果に優れ、さらに耐水性とカールの持続性にも優れていた。
(製造手順)
(1)表4に示すA相の混合物を90℃に加熱し、均一に混合した。
(2)A相の混合物にB相の混合物を添加し、ロールミルで混砕した。
(3)次いで、得られた混合物を再度50℃に加熱し、C相およびD相の成分を投入し、ディスパーミキサーで均一に混合して油性マスカラを得た。
表5に示す組成の油中水型マスカラを下記の製造手順により調製し、上記の評価法に従ってその性能を評価したところ、耐水性、カール効果、ロングラッシュ効果、セパレート効果に優れ、均一に塗布することができ、美しい仕上がりを持続させることができるものであった。
(製造手順)
(1)表5に示すA相の混合物を95℃に、B相の混合物を85℃に加熱した。
(2)ディスパーミキサーを用いて加熱したA相およびB相を混合し、乳化させた。
(3)得られた乳化物を攪拌下で40℃まで冷却し、C相、D相およびE相の成分を投入し、ディスパーミキサーで混合した。
(4)均一になった乳化物を32℃まで冷却し油中水型マスカラを得た。
表6に示す組成の油中水型ファンデーションを下記の製造手順により調製した。
(製造手順)
(1)常温にてディスパーミキサーを用いてA相の混合物およびB相の混合物をそれぞれ均一に混合した。
(2)ホモミキサーを用いて、B相の混合物にA相の混合物を投入し、乳化して油中水型ファンデーションを得た。
表7に示す組成のゴマージュ化粧料を下記の製造手順により調製した。
(製造手順)
(1)常温にてディスパーミキサーを用いて、表7に示すA相の混合物を均一に混合した。
(2)次いで、B相の混合物を加え、ディスパーミキサーを用いて均一に分散させ、ゴマージュ化粧料を得た。
Claims (5)
- 長さが0.5〜6mmであり、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、且つ繊度が6〜30デシテックスである、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した中空繊維を含有することを特徴とする睫毛用化粧料。
- 中空繊維の長さが1〜5mmであり、繊度が8〜25デシテックスである請求項1に記載の睫毛用化粧料。
- 長さが0.5〜6mmであり、横断面の形状が略三角形であり、その一辺に欠損部を有しており、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、且つ繊度が6〜30デシテックスである、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した中空繊維を含有することを特徴とする化粧料。
- 長さが0.5〜6mmであり、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、且つ繊度が6〜30デシテックスであって、長さ方向に0.2〜15mmの曲率半径を有する、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した中空繊維を含有することを特徴とする化粧料。
- 長さが0.5〜6mmであり、横断面の外接円の直径が20〜120μmであり、中空率が5〜50%であり、横断面における周囲壁の欠損率が0.5〜30%であり、繊度が6〜30デシテックスであり、且つ、中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した、睫毛用化粧料用中空繊維。
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