JP6216663B2 - 固定構造及び固定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、二つの部材を固定する固定構造及び固定方法に関する。
従来、二つの部材を固定する構造としては、例えば特許文献1のように、ホルダー(第一部材)の本体部から同一方向に延びて形成されると共に互いに間隔をあけて形成され、弾性的に撓み変形する一対の係止爪(爪部)を備える構造がある。このような構造では、一対の係止爪の撓み変形に伴う弾性力を利用して、一対の係止爪の間に計器本体(第二部材)を挟み込んで固定することができる。
また、各係止爪の先端には、相互の係止爪に向けて突出する鉤部が形成されており、鉤部と本体部との間に計器本体を挟み込んで固定することができる。
実開平2−75573号公報
しかしながら、特許文献1のような固定構造では、第二部材を第一部材に固定する際に、第二部材を一対の爪部(鉤部)の間を通すため、爪部の撓み変形量が、第二部材を第一部材に固定した後の状態における爪部の撓み変形量よりも大きくなってしまう。このため、例えば、第二部材を一対の爪部の間に通しやすくするために、爪部の弾性率を低く設定すると、爪部の弾性力が弱くなり、第二部材を第一部材に強固に固定できない、という問題がある。
一方、第二部材を第一部材に強固に固定するように、爪部の弾性率を高く設定すると、第二部材を一対の爪部の間に通し難くなり、第二部材を第一部材に取り付け難くなってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、二つの部材を強固に固定でき、かつ、簡単に固定することも可能な固定構造及び固定方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の固定構造は、第一部材と、該第一部材よりも剛性が高い第二部材とを固定する固定構造であって、前記第一部材が、本体部と、該本体部から同一方向に延びて形成されると共に互いに間隔をあけて配され、前記第二部材を側方から挟み込むと共に前記本体部との間に前記第二部材を挟み込む一対の爪部と、を備え、少なくとも一方の爪部は、前記本体部に対して弾性的に撓み変形可能とされ、前記一対の爪部のうち第一爪部及び前記本体部の一方が、前記第一爪部及び前記本体部を前記一対の爪部の配列方向に互いに近づけることで、前記第一爪部及び前記本体部を互いに係止して固定する係止部を備え、前記第一部材及び前記第二部材が、内部に収容空間を有する収容ケースを構成することを特徴とする。
また、本発明の固定方法は、前記固定構造において前記第二部材を前記第一部材に固定する固定方法であって、前記第二部材が第二爪部と前記配列方向に隣り合うように、前記第二部材を前記本体部上に配置した後に、前記第一爪部を、前記配列方向から前記本体部に近づけ、前記係止部により前記本体部に係止して固定することを特徴とする。
本発明の固定構造及び固定方法では、第二部材が第二爪部と一対の爪部の配列方向に隣り合うように第二部材を本体部上に配置した後に、係止部によって第一爪部を前記配列方向から本体部に係止して固定することで、少なくとも一方の爪部が撓み変形する。これにより、第二部材を、上記した撓み変形に伴う一方の爪部の弾性力によって一対の爪部の間に挟み込むと共に、一対の爪部と本体部との間に挟み込み、第二部材を第一部材に固定することができる。このように第二部材を第一部材に固定すれば、一方の爪部の撓み変形量は、第二部材を固定する際(第二部材の固定時)と、第二部材を第一部材に固定した後の状態とで変化しない。すなわち、第二部材の固定時における一方の爪部の撓み変形量を従来よりも小さく設定できるため、一方の爪部の弾性率を従来よりも高く設定することが可能となる。したがって、第二部材を第一部材に強固に固定することが可能となり、第二部材が第一部材から外れることを防止できる。
また、本発明によれば、第二部材の固定時に一方の爪部を従来のように必要以上に撓み変形させる必要が無いため、一方の爪部の弾性率を高く設定しても、第二部材を第一部材に簡単に取り付けることができる。したがって、本発明の固定構造を備える製品の製造効率向上、及び、製造コスト削減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る固定構造を含む電子機器の分解斜視図である。 図1に示す電子機器の平断面図である。 図1に示す電子機器の正断面図である。 図1〜3に示す電子機器において、ケース本体の爪部及び付勢部を示す拡大図である。 図1〜3に示す電子機器において、第一爪部をベース板部に固定する前の状態を示す平断面図である。 図1〜3に示す電子機器において、第一爪部とベース板部との相対移動を規制する移動規制部の構成要素を示しており、(a)は規制凸部を示す概略斜視図、(b)は規制凹部を示す概略斜視図である。 図1〜3に示す電子機器において、第二爪部とベース板部との連結構造を示す概略斜視図である。
以下、図1〜7参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1〜3に示すように、この実施形態に係る電子機器1は、収容ケース2と、発熱部3と、を備える。発熱部3は、基板7と、電子部品8と、ピン端子9と、を備える。
基板7には、その厚さ方向に貫通する複数の位置決め孔10Cが形成されている。位置決め孔10Cは、後述する収容ケース2のケース本体5に対して基板7を位置決めする役割を果たす。本実施形態の基板7は、平面視矩形の板状に形成されている。位置決め孔10Cは、基板7のうち互いに向かい合う二つの角部に一つずつ形成されている。
電子部品8及びピン端子9は、基板7の第一主面10aに複数設けられている。電子部品8及びピン端子9は、基板7に形成された配線パターン(不図示)に適宜電気接続され、基板7と共に電子機器1の回路(電子回路)を構成している。
各ピン端子9は、電子機器1の回路を外部に電気接続する外部接続端子である。各ピン端子9は、基板7の第一主面10aから突出している。また、各ピン端子9は、その長手方向の中途部において折り曲げられている。これにより、各ピン端子9の突出方向の先端部が、基板7の第一主面10aに沿って延び、基板7の第一主面10aの周縁から外側に突出している。複数のピン端子9は、基板7の一方の長辺に沿ってY軸方向に間隔をあけて配列され、基板7の一方の長辺から突出している。また、基板7から突出する複数のピン端子9の先端部は、互いに平行している。
以上のように構成される発熱部3では、通電によって主に電子部品8や基板7の配線パターンにおいて発熱する。本実施形態の電子機器1は、上記した発熱部3を二つ備えている。
収容ケース2は、内部に発熱部3を収容するように構成されている。本実施形態の収容ケース2は、上記した発熱部3の収容空間Sを二つ有しており、各収容空間Sに発熱部3を一つずつ収容することができる。収容ケース2は、ケース本体(第一部材)5と、ヒートシンク(第二部材)6と、を備える。本実施形態における固定構造は、これらケース本体5とヒートシンク6とを固定する構造である。
ケース本体5は、本体部11と、一対の爪部12(12A,12B)と、を備える。さらに、本体部11は、板状に形成されたベース板部13及び立設壁部14を備える。
本実施形態のベース板部13は、平面視矩形の板状に形成されている。後述するヒートシンク6は、このベース板部13の主面13a,13bに対向して配される。本実施形態では、二つのヒートシンク6がベース板部13の両主面13a,13bに対向して配される。ベース板部13には、その厚さ方向(X軸方向)に貫通する通風孔21が形成されている。通風孔21は、二つの収容空間Sを相互に連通させる。
立設壁部14は、ベース板部13や後述するヒートシンク6と共に収容ケース2の壁部を構成するものである。立設壁部14は、ベース板部13の主面13a,13bの周縁(側部)から後述するヒートシンク6の第一主面(配置面)31aに向けて延出している。本実施形態では、立設壁部14がベース板部13の一方の長辺(第一長辺)にのみ設けられている。また、本実施形態では、立設壁部14がベース板部13の主面13a,13bの周縁(側部)からベース板部13の厚さ方向両側に延出している。これにより、本実施形態の本体部11は、断面T字状に形成されている(特に図3参照)。
また、本実施形態の立設壁部14は、平面視矩形の板状に形成されている。立設壁部14は、その短辺方向がベース板部13に対する立設壁部14の延出方向(X軸方向)に一致し、長辺方向がベース板部13の長辺方向(Y軸方向)に一致するように、ベース板部13に設けられている。立設壁部14は、図3のようにベース板部13に対して着脱可能に連結されてもよいが、例えばベース板部13と一体に形成されてもよい。
また、収容ケース2の外面をなす立設壁部14の主面14aには、複数の突起101が形成されている。突起101の高さ寸法は、立設壁部14の主面14aから収容ケース2の外側に突出するピン端子9の突出長さよりも小さく設定されている。複数の突起101は、電子機器1を安定した状態で平坦な面(例えば後述する搭載面)に載置できるように互いに間隔をあけて配列されている。複数の突起101は、例えば平面視矩形とされた立設壁部14の主面14aの各角部近傍の領域に配されている。
複数の突起101は、立設壁部14の主面14aを実装基板の搭載面(不図示)に対向させた状態で、電子機器1を実装基板に実装(例えばスルーホール実装)する際に、実装基板の搭載面に当接することで、収容ケース2を実装基板の搭載面上に間隔をあけて配置するスペーサの役割を果たす。図3に示す突起101は、半球体状に形成されているが、任意の形状に形成されてよい。
また、立設壁部14には、発熱部3に備わる複数のピン端子9を個別に挿通させるための複数の挿通孔22が形成されている。各挿通孔22は、立設壁部14の厚さ方向(Z軸方向)に貫通して形成されている。また、各挿通孔22は、立設壁部14の延出方向先端に開口すると共に、立設壁部14の延出方向先端から基端に向けて延びるスリット状に形成されている。複数の挿通孔22は、ベース板部13の長辺に沿って配列されている。
一対の爪部12は、本体部11のベース板部13から同一方向に延びて形成され、互いに間隔をあけて配されている。一対の爪部12は、後述するヒートシンク6を側方から挟み込む役割を果たす。また、一対の爪部12は、本体部11との間にヒートシンク6を挟み込む役割を果たす。
本実施形態において、各爪部12は、ベース板部13の主面13a,13bの周縁(側部)からベース板部13の厚さ方向に延びている。また、各爪部12は、ベース板部13に対して弾性的に撓み変形可能とされている。これにより、一対の爪部12は、ヒートシンク6を側方から挟み込むことができる。さらに、本実施形態の各爪部12は、平面視矩形の板状に形成され、後述のヒートシンク6と共に収容ケース2の壁部を構成している。平面視矩形状に形成された各爪部12は、その一対の辺がベース板部13の短辺に平行するように、ベース板部13に設けられている。
また、本実施形態では、各爪部12がベース板部13の厚さ方向両側に延びている。これにより、本実施形態では、一対の爪部12によって、ベース板部13の両主面13a,13b上においてヒートシンク6を一つずつ挟み込むことができる。
さらに、本実施形態の各爪部12は、一対の爪部12の間隔が爪部12の延出方向先端に向かうにしたがって小さくなるように設けられている。図示例(特に図2)では、各爪部12が、その延出方向先端に向かうにしたがって、ベース板部13の各主面13a,13bの内側に向かうように傾斜しているが、例えば、湾曲していてもよい。すなわち、ベース板部13の厚さ方向両側に延びる各爪部12は、図示例のようにベース板部13との接続部分において屈曲してもよいし、例えば円弧状に湾曲して形成されてもよい。
各爪部12は、その延出方向先端において、他方の爪部12に向けて突出する鉤部23を備える。この鉤部23が、爪部12の弾性力を利用してヒートシンク6を本体部11のベース板部13に向けて押し付けて、本体部11のベース板部13との間にヒートシンク6を挟み込む役割を果たす。本実施形態において、鉤部23は、ベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に間隔をあけて複数(図示例では二つ)配列されている。また、本実施形態では、各爪部12がベース板部13の厚さ方向両側に延びているため、鉤部23は、各爪部12の両方の先端に設けられている。
鉤部23には、図2,4に示すように、傾斜内面23aが形成されている。傾斜内面23aは、爪部12の延出方向先端側に向かうにしたがって鉤部23の突出方向に向かうように傾斜する平坦な面である。傾斜内面23aは、ベース板部13の主面13a,13bに対向するように配されている。傾斜内面23aは、ヒートシンク6を鉤部23とベース板部13との間に挟み込んだ状態において、ヒートシンク6の角部31D(鉤部23に対向するヒートシンク6の第二主面(対向面)31bと、第二主面31bに隣り合うヒートシンク6の側面31cとの角部31D)に当接する面である。
また、鉤部23には、補助当接面23bが形成されている。補助当接面23bは、上記した傾斜内面23aに対して鉤部23の突出方向先端側に隣り合う位置に形成されている。補助当接面23bは、ヒートシンク6を鉤部23とベース板部13との間に挟み込んだ状態において、ヒートシンク6の第二主面31bに対向する平坦な面である。
また、図1,2に示すように、各爪部12には、その厚さ方向に貫通する通気孔24が複数形成されている。通気孔24は、収容ケース2内部に配された発熱部3の熱を収容ケース2の外部に逃がす役割を果たす。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、各爪部12(12A,12B)が連結部50(50A,50B)によって本体部11のベース板部13に対して連結されている。本実施形態では、連結部50の構造が二つの爪部12A,12Bで互いに異なる。以下、二つの連結部50A,50Bの構造についてそれぞれ説明する。
第一爪部12A及びベース板部13を連結する第一連結部50Aは、図2,5に示すように、第一爪部12Aに設けられる係止部51を備える。係止部51は、第一爪部12A及びベース板部13を一対の爪部12の配列方向(Y軸方向)に互いに近づけることで、第一爪部12A及びベース板部13を互いに係止して固定するものである。
本実施形態の係止部51は、ベース板部13の側面に対向する第一爪部12Aの基端部に設けられ、ベース板部13をその厚さ方向から挟み込む一対の係止爪部52を備える。各係止爪部52は、第二爪部12Bに向けてX軸方向に延びている。一対の係止爪部52は、ベース板部13の厚さ方向に間隔をあけて配列されている。そして、各係止爪部52は、第一爪部12Aに対してベース板部13の厚さ方向に弾性的に撓み変形可能とされている。各係止爪部52の先端には、相対する係止爪部52に向けて突出する鉤状部53が形成されている。図1では、一対の係止爪部52が、ベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に間隔をあけて二組配列されているが、例えば一組でもよいし、三組以上であってもよい。
また、図2,5に示すように、第一連結部50Aは、ベース板部13に設けられ、上記した一対の係止爪部52を係止する被係止部55を備える。本実施形態の被係止部55は、ベース板部13の各主面13a,13bから窪んで形成され、前述した各係止爪部52の鉤状部53を収容する一対の係止凹部56である。ベース板部13の両主面13a,13bに形成された一対の係止凹部56に一対の係止爪部52の鉤状部53をそれぞれ収容することで、第一爪部12A及びベース板部13を互いに係止して固定することができる。図1では、係止凹部56がベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に延びる溝状に形成されているが、これに限ることはない。
また、図2,5に示すように、本実施形態のベース板部13には、各主面13a,13bに形成された係止凹部56側から第一爪部12Aに対向するベース板部13の側面に向かうにしたがって、ベース板部13の厚みが小さくなるように傾斜する傾斜案内面57が形成されている。ここで、第一爪部12Aに対向するベース板部13の側面におけるベース板部13の厚み寸法は、例えば、傾斜案内面57によって、例えば一対の係止爪部52の鉤状部53間の隙間寸法以下に設定されている。
これにより、第一爪部12A及びベース板部13を一対の爪部12の配列方向に互いに近づけて、ベース板部13の側部を一対の係止爪部52の間に挿入すると、一対の係止爪の鉤状部53が傾斜案内面57によって互いに離間するため、一対の係止爪部52がそれぞれ弾性的に撓み変形する。これにより、各係止爪部52の鉤状部53を容易にベース板部13の係止凹部56まで案内することができる。
さらに、図2,5,6に示すように、本実施形態の収容ケース2は、第一爪部12A及びベース板部13が上記した係止部51によって相互に係止して固定された状態で、一対の爪部12の配列方向と直交する方向への第一爪部12A及びベース板部13の相対移動を規制する移動規制部60を備える。
本実施形態の移動規制部60は、ベース板部13の側面から第一爪部12Aに向けて突出する規制凸部61と、第一爪部12Aのうちベース板部13の側面に対向する面から窪んで形成され、規制凸部61を挿入する規制凹部62と、を備える。
規制凸部61は、ベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に延びるように形成されている。ベース板部13の厚さ方向(X軸方向)に対応する規制凸部61の幅寸法は、規制凸部61の長手方向の中央部で広く、規制凸部61の長手方向の両端部で狭く設定されている。そして、規制凸部61の中央部と両端部との間には段差がある。
規制凹部62は、前述した一対の係止爪部52の間に形成されている。また、規制凹部62の形状及び寸法は、前述した規制凸部61に対応するように設定されている。
これにより、規制凸部61が規制凹部62に挿入された状態では、第一爪部12Aがベース板部13に対してその厚さ方向(X軸方向)に移動することが規制される。また、この挿入状態では、規制凸部61の段差部分が規制凹部62の段差部分に引っ掛るため、第一爪部12Aがベース板部13に対してベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に移動することも規制される。
図2,7に示すように、第二爪部12B及びベース板部13を連結する第二連結部50Bは、第二爪部12Bに形成されたキー溝部58と、ベース板部13に形成された鉤状突起部59と、を備える。
キー溝部58は、ベース板部13の側面に対向する第二爪部12Bの延出方向の基端部に形成されている。キー溝部58は、ベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に延びている。
キー溝部58の長手方向に直交する断面において、キー溝部58の底部におけるキー溝部58の幅寸法は、キー溝部58の開口部におけるキー溝部58の幅寸法よりも大きく設定されている。本実施形態において、長手方向に直交するキー溝部58の断面は、キー溝部58の開口部から底部に向かうにしたがってキー溝部58の幅寸法が大きくなるように形成されている。図示例では、キー溝部58の断面が台形形状に形成されているが、これに限ることはない。
キー溝部58の長手方向の第一端は、第二爪部12Bの側面に開口している。一方、キー溝部58の長手方向の第二端は、例えば第一端と同様に第二爪部12Bの側面に開口してもよいが、例えば開口していなくてもよい。
鉤状突起部59は、第二爪部12Bの延出方向基端部に対向するベース板部13の側面から突出している。鉤状突起部59は、ベース板部13の短辺方向(Z軸方向)に延びるように形成されている。
鉤状突起部59の長手方向に直交する鉤状突起部59の断面は、上記したキー溝部58の断面に対応する形状に形成されている。すなわち、長手方向に直交する鉤状突起部59の断面において、鉤状突起部59の突出方向の基端部における幅寸法は、鉤状突起部59の先端部における幅寸法よりも小さく設定されている。本実施形態において、長手方向に直交する鉤状突起部59の断面は、鉤状突起部59の突出方向の基端部から先端部に向かうにしたがって鉤状突起部59の幅寸法が大きくなるように形成されている。図示例では、鉤状突起部59の断面が台形形状に形成されているが、これに限ることはない。
鉤状突起部59の長手方向の寸法は、ベース板部13の短辺と同等に設定されてもよいが、例えばベース板部13の短辺よりも短く形成されてもよい。
以上のように形成される鉤状突起部59は、キー溝部58に挿入されて係合する。鉤状突起部59は、キー溝部58の長手方向の端部(例えば第一端)の開口部分からキー溝部58に挿入することができる。鉤状突起部59がキー溝部58に係合した状態では、鉤状突起部59がキー溝部58から鉤状突起部59の突出方向に抜け出ることはない。これにより、第二爪部12Bがベース板部13に連結される。
また、図1,3に示すように、本実施形態では、ケース本体5の本体部11に、一対の爪部12の配列方向に延びるレール部25,26が形成されている。
本実施形態において、レール部25,26は、ベース板部13の長辺方向(Y軸方向)に延びて形成されている。また、レール部25,26は、本体部11のうちベース板部13の短辺方向(Z軸方向)の両端部にそれぞれ形成されている。具体的に説明すれば、第一レール部25は、ベース板部13の一方の長辺(第一長辺)に設けられた立設壁部14の各延出方向の先端に形成されている。本実施形態では、立設壁部14の各延出方向先端に複数の挿通孔22が開口しているため、第一レール部25は、その延在方向に複数に分割して形成されている。第二レール部26は、ベース板部13の各主面13a,13bのうちベース板部13の他方の長辺(第二長辺)の近傍において、この第二長辺に沿って延びている。
また、図1,2,4に示すように、ケース本体5の本体部11は、付勢部27を備える。付勢部27は、ベース板部13の各主面13a,13bから略C字状に湾曲して延びて形成されており、弾性変形可能とされている。付勢部27は、その延在方向先端にベース板部13の主面13a,13bに近づける方向の外力が作用した際に、湾曲度合が変化するように弾性変形する。この弾性変形に伴い、付勢部27にはベース板部13の主面13a,13bから離れる方向への弾性力が生じる。
付勢部27は、ベース板部13の各主面13a,13b周縁において、各主面13a,13bの周方向に間隔をあけて複数配列されている。本実施形態では、付勢部27が、平面視矩形とされたベース板部13の各主面13a,13bの各辺の中間部分に一つずつ配されている。
上記した付勢部27は、鉤部23によるヒートシンク6の押し付け方向と逆方向に付勢して、ヒートシンク6を爪部12の鉤部23との間に挟み込む役割を果たす。
また、本実施形態の付勢部27は、ベース板部13の各主面13a,13bに対向するヒートシンク6の第一主面31aに基板7を押し付ける役割を果たす。このため、各付勢部27の延在方向先端部には、ヒートシンク6の第一主面31aと同じ方向に向く基板7の第一主面10aに面接触する押付面27aが形成されている。さらに、各付勢部27の押付面27aには、位置調整突起28が突出して形成されている。位置調整突起28は、基板7が押付面27aに配された状態で、基板7の側部に対向して配される。本実施形態では、基板7が押付面27aに配された状態で、複数の付勢部27の位置調整突起28が基板7を囲むため、複数の位置調整突起28は、ケース本体5に対する基板7の位置を調整する役割を果たす。
また、図1〜3に示すように、ケース本体5のベース板部13の各主面13a,13bには、位置決め突起29が突出して形成されている。位置決め突起29は、矩形状に形成されたベース板部13の各主面13a,13bのうち互いに向かい合う二つの角部に配されている。各位置決め突起29は、基板7の各位置決め孔10Cに挿入されることで、ケース本体5に対して基板7を位置決めする役割を果たす。
以上のように構成されるケース本体5は、樹脂材料によって構成される。
ヒートシンク6は、例えばアルミニウム等のように、ケース本体5よりも剛性が高く、かつ、熱伝導率の高い材料からなる。本実施形態の電子機器1では、ヒートシンク6がベース板部13の厚さ方向の両側に一つずつ配される。各ヒートシンク6は、板状のヒートシンク本体31及びヒートシンク壁部32、を備える。
ヒートシンク本体31は、ヒートシンク6をケース本体5に固定した状態において、ベース板部13の主面13a,13bに対向して配されるものである。ベース板部13に対向するヒートシンク本体31の第一主面31aは、発熱部3を配置する配置面となっている。本実施形態では、基板7の第二主面10bがヒートシンク6の第一主面31aに対向するように、発熱部3がヒートシンク6の第一主面31a上に配される。また、ヒートシンク本体31には、その第二主面31bから突出する複数のフィン33が形成されている。
さらに、本実施形態のヒートシンク本体31は、ベース板部13や基板7の形状に倣って平面視矩形の板状に形成されている。各フィン33は、ヒートシンク本体31の長辺方向(Y軸方向)に延びている。複数のフィン33は、ヒートシンク本体31の短辺方向(Z軸方向)に互いに平行するように間隔をあけて配列されている。
ヒートシンク壁部32は、ヒートシンク本体31の第一主面31aからベース板部13の主面13a,13bに向けて突出しており、収容ケース2の壁部をなす。本実施形態のヒートシンク壁部32は、ヒートシンク本体31の一方の長辺(第一長辺)にのみ設けられている。また、ヒートシンク壁部32は平面視矩形の板状に形成され、その長辺の長さがヒートシンク本体31の長辺の長さと一致している。これにより、本実施形態のヒートシンク6は、断面L字状に形成されている。
そして、ヒートシンク6には、前述した一対の爪部12の配列方向に延びる溝部34,35が形成されている。溝部34,35は、ヒートシンク6をケース本体5に固定した状態で、ケース本体5の本体部11に形成されたレール部25,26が挿入されることで、レール部25,26に係合するものである。
本実施形態において、溝部34,35は、ヒートシンク本体31の長辺方向に延びて形成されている。また、溝部34,35は、ヒートシンク6に二つ形成されている。具体的に説明すれば、第一溝部34は、ヒートシンク本体31の一方の長辺(第一長辺)に設けられたヒートシンク壁部32の突出方向の先端に形成されている。第二溝部35は、ヒートシンク本体31の第一主面31aのうち、他方の長辺(第二長辺)の近傍において、第二長辺に沿って延びるように形成されている。
以上のように構成されるヒートシンク6は、ヒートシンク本体31の第一主面31aがベース板部13の主面13a,13bに対向するように、さらに、ヒートシンク本体31の第二溝部35が立設壁部14の第一レール部25に対向すると共に、ヒートシンク壁部32の第一溝部34がベース板部13の第二レール部26に対向するように、ヒートシンク6を一対の爪部12の間に挟み込むと共に、爪部12の鉤部23とベース板部13との間に挟み込むことで、ケース本体5に固定される。また、この固定状態では、ヒートシンク本体31が立設壁部14の延出方向先端上に隣り合せて位置する。このため、ヒートシンク本体31の寸法は、図3のようにヒートシンク本体31が立設壁部14の主面14aから突出しないように、あるいは、立設壁部14の主面14aから突出する長さが小さくなるように設定されることが好ましい。
この固定状態では、ベース板部13の主面13a,13bと、該主面13a,13bから同一方向に延びる一対の爪部12と、立設壁部14と、ヒートシンク6とによって、発熱部3を収容する収容空間Sが画成される。本実施形態では、発熱部3の基板7が付勢部27によってヒートシンク本体31の第一主面31aに押し付けられるため、発熱部3は、収容空間S内においてヒートシンク本体31の第一主面31a上に固定される。また、ヒートシンク6の各溝部34,35にケース本体5の各レール部25,26が挿入され、係合する。さらに、立設壁部14の延出方向先端に開口する挿通孔22の開口部分が、ヒートシンク本体31によって塞がれる。
さらに、本実施形態の電子機器1は、放熱シート4を備える。放熱シート4は、高い熱伝導率を有し弾性変形可能な材料からなる。放熱シート4は、ヒートシンク6の第一主面31aと基板7との間に設けられる。放熱シート4は、基板7が付勢部27によってヒートシンク6に押し付けられることで、厚さ方向に潰れるように弾性変形する。本実施形態の放熱シート4は、ヒートシンク6の第一主面31aや基板7の形状に倣って平面視矩形状に形成されている。
また、放熱シート4には、これを基板7に重ね合せた状態で基板7の各位置決め孔10Cに連通する複数の連通孔41が形成されている。この連通孔41は、ケース本体5の位置決め突起29を挿入させるものであり、放熱シート4を基板7と共にケース本体5に対して位置決めする役割を果たす。なお、図1に示す連通孔41は、放熱シート4の角部(側部)に開口しているが、この形状に限ることはない。
次に、本実施形態の電子機器1を製造する方法(特にヒートシンク6をケース本体5に固定する固定方法)について説明する。
電子機器1を製造する際には、はじめに、図1に示すように、立設壁部14をベース板部13に一体に固定してケース本体5の本体部11を構成しておく。また、第二爪部12Bを本体部11のベース板部13に一体に固定しておく。次いで、図5に示すように、ヒートシンク6が第二爪部12Bと一対の爪部12の配列方向(Y軸方向)に隣り合うように、ヒートシンク6をベース板部13の各主面13a,13b上に配置する。
本実施形態では、ヒートシンク6を配置する前に、発熱部3の基板7及び放熱シート4をベース板部13の各主面13a,13b上に順番に配する。この際には、ベース板部13の各主面13a,13bに設けられた位置決め突起29が基板7の位置決め孔10C及び放熱シート4の連通孔41に挿通されて、基板7及び放熱シート4が本体部11に対して位置決めされる(図1参照)。また、基板7の第一主面10aの周縁部分が複数の付勢部27の押付面27a上に配されると共に、基板7が複数の付勢部27の位置調整突起28によって囲まれる。
さらに、基板7をベース板部13の各主面13a,13b上に配する際には、基板7の側部から突出する発熱部3の複数のピン端子9の突出部分が、立設壁部14に形成された複数の挿通孔22に個別に挿通される(図1,3参照)。ここで、挿通孔22はベース板部13の各主面13a,13bの上方に開口しているため、上記のように基板7をベース板部13の各主面13a,13b上に配するだけで、ピン端子9の突出部分を、挿通孔22の開口部分から挿通孔22に入り込ませるようにして、挿通孔22に挿通させることができる。この状態では、ピン端子9の突出部分が挿通孔22を介して本体部11の外側に突出している。
次いで、ヒートシンク6をベース板部13の各主面13a,13b上に配置する。この際には、ヒートシンク本体31の第一主面31aがベース板部13の各主面13a,13bに対向するように、さらに、ヒートシンク6の各溝部34,35が本体部11の各レール部25,26にそれぞれ対向するように(図1,3参照)、ヒートシンク本体31を第二爪部12Bの鉤部23とベース板部13との間に入り込ませる。この状態では、例えば図4のように、ヒートシンク本体31の第二主面31bと側面31cとの角部31Dが鉤部23の傾斜内面23aに当接する、あるいは、ヒートシンク本体31の第二主面31bが鉤部23の補助当接面23bに当接する。
この状態では、本体部11の各レール部25,26が各ヒートシンク6の各溝部34,35に挿入されて、係合する(図3参照)。
最後に、第一爪部12Aを、一対の爪部12の配列方向からベース板部13に近づけ、係止部51によりベース板部13に係止して固定する。これにより、図2に示すように、ケース本体5が画成されると共に、二つのヒートシンク6がケース本体5に固定される。以下、第一爪部12Aのベース板部13への固定について詳細に説明する。
本実施形態では、第一爪部12Aに備わる一対の係止爪部52の間に、第一爪部12Aに対向するベース板部13の側部を挿入することで、一対の係止爪部52の鉤状部53がベース板部13の各主面13a,13bに形成された係止凹部56にそれぞれ入り込む。これにより、第一爪部12Aがベース板部13に係止して固定される。この状態では、各係止爪部52の鉤状部53が係止凹部56に引っ掛るため、第一爪部12Aがベース板部13から一対の爪部12の配列方向に離れることはない。また、この状態では、ベース板部13の規制凸部61が第一爪部12Aの規制凹部62に入り込むため、第一爪部12Aがベース板部13に対して一対の爪部12の配列に直交する方向(X軸方向及びZ軸方向)に移動することも規制される。
また、一対の係止爪部52の間に第一爪部12Aに対向するベース板部13の側部を挿入する際には、一対の係止爪部52の鉤状部53が傾斜案内面57によって互いに離間するように一対の係止爪部52がそれぞれ弾性的に撓み変形するため、各係止爪部52の鉤状部53を容易にベース板部13の係止凹部56まで案内することができる。
さらに、上記のように第一爪部12Aをベース板部13に固定する際には、一対の爪部12が弾性的に撓み変形し、ベース板部13の各主面13a,13b上に位置する一対の爪部12の延出方向先端同士の間隔が広がる。また、第一爪部12Aをベース板部13に固定する際には、一対の爪部12の各鉤部23の傾斜内面23aが、第二爪部12Bの場合と同様に各ヒートシンク本体31の第二主面31bと側面31cとの角部31Dに当接する(図4参照)。これにより、ヒートシンク本体31が、一対の爪部12の弾性変形に伴う弾性力により、一対の爪部12の間に挟み込まれると共に、ベース板部13の各主面13a,13bに向けて押し付けられる。
また、本実施形態では、ヒートシンク本体31が一対の爪部12によってベース板部13の各主面13a,13bに向けて押し付けられることに伴い、付勢部27が弾性変形して、各ヒートシンク本体31をベース板部13の各主面13a,13bから離れる方向に付勢する。このため、各ヒートシンク本体31はケース本体5の鉤部23と付勢部27との間に挟み込まれる。以上により、二つのヒートシンク6がケース本体5に固定される。また、ケース本体5及び二つのヒートシンク6によって二つの収容空間Sが画成される。
そして、上記のようヒートシンク6をケース本体5に固定した状態では、ヒートシンク6と付勢部27との間に介在する基板7が、付勢部27の弾性力によってヒートシンク6の第一主面31aに押し付けられる。これにより、発熱部3は収容空間S内においてヒートシンク6の第一主面31a上に固定される。この状態では、基板7の第一主面10aが付勢部27の押付面27aに面接触する。
さらに、この状態では、基板7とヒートシンク6との間に介在する放熱シート4が、その厚さ方向に押し潰されるように弾性変形する。これにより、ヒートシンク6の第一主面31aと基板7との間の隙間(空間)が放熱シート4によって埋められる。
以上説明したように、本発明の固定構造を採用した本実施形態の電子機器1、及び、本発明の固定方法を採用したケース本体5とヒートシンク6との固定方法によれば、ヒートシンク6が第二爪部12Bと一対の爪部12の配列方向に隣り合うようにヒートシンク6を本体部11上に配置した後に、第一爪部12Aを一対の爪部12の配列方向から本体部11に係止して固定することで、ヒートシンク6を一対の爪部12の弾性力によって一対の爪部12の間に挟み込むと共に、一対の爪部12と本体部11との間に挟み込み、ヒートシンク6をケース本体5に固定することができる。このようにヒートシンク6をケース本体5に固定すれば、各爪部12の撓み変形量は、ヒートシンク6を固定する際(ヒートシンク6の固定時)と、ヒートシンク6を固定した後の状態とで変化しない。すなわち、ヒートシンク6の固定時における各爪部12の撓み変形量を従来よりも小さく設定できるため、各爪部12の弾性率を従来よりも高く設定することが可能となる。したがって、ヒートシンク6をケース本体5に強固に固定することが可能となり、ヒートシンク6がケース本体5から外れることを防止できる。
本実施形態の電子機器1において、ヒートシンク6をケース本体5から外し難くなれば、第三者がヒートシンク6をケース本体から取り外すことを防いで、収容ケース2内に配される各種部品(本実施形態では、電子機器1の回路を構成する基板7や電子部品8)の秘匿性を高めることができる。
また、ヒートシンク6の固定時に各爪部12を従来のように必要以上に撓み変形させる必要が無いため、各爪部12の弾性率を高く設定しても、ヒートシンク6をケース本体5に簡単に取り付けることができる。したがって、電子機器1(製品)の製造効率向上、及び、製造コスト削減を図ることができる。
さらに、ヒートシンク6の固定時に各爪部を従来のように必要以上に撓み変形させる必要が無いため、各爪部12の鉤部23の突出長さ(特に補助当接面23bの長さ)を従来よりも長く設定することも可能となる。これにより、ヒートシンク6がケース本体5から外れることをより確実に防止できる。
また、本実施形態では、係止部51が、第一爪部12Aに設けられて、ベース板部13をその厚さ方向から挟み込む一対の係止爪部52によって構成されるため、第一爪部12Aを容易にベース板部13に固定することができる。また、係止部51をベース板部13に設ける場合と比較して、係止爪部52を太く形成しやすいため、係止爪部52(係止部51)の強度を容易に確保することもできる。
また、係止部51が第一爪部12Aに設けられる場合には、係止部51とベース板部13との係止部分が収容ケース2の内部(収容空間S)に配されるため、第一爪部12Aをベース板部13に固定した状態では、当該係止部分を外部から視認しにくくなる。これにより、第三者が第一爪部12Aをベース板部13から取り外すことを防止でき、収容ケース2内に配される各種部品の秘匿性をさらに高めることができる。
さらに、本実施形態の電子機器1によれば、第一爪部12Aがベース板部13に固定された状態では、移動規制部60によって一対の爪部12の配列方向に直交する方向への第一爪部12A及びベース板部13の相対移動が規制されるため、第一爪部12Aとベース板部13との相対的な位置ずれが発生することを防止できる。
さらに、本実施形態では、第一爪部12Aを取り付ける前に、ベース板部13の各主面13a,13b上に基板7、放熱シート4を順番に配置するが、この際には、ベース板部13の位置決め突起29が基板7の位置決め孔10Cや放熱シート4の連通孔41に挿通されることで、基板7や放熱シート4がベース板部13に対して位置決めされるため、第一爪部12Aをベース板部13に係止して固定するまでの間に、基板7や放熱シート4がベース板部13に対して位置ずれすることを防止できる。
さらに、本実施形態の電子機器1によれば、二つのヒートシンク6をベース板部13の両主面13a,13b上において一対の爪部12の間に挟み込むため、各ヒートシンク6に作用する一対の爪部12の弾性力が大きくなる。これにより、各ヒートシンク6をケース本体5に対してより強固に固定することが可能となる。
また、本実施形態の電子機器1では、一対の爪部12の間隔が爪部12の延出方向先端に向かうにしたがって小さくなっているため、一対の爪部12の間にヒートシンク6を挟み込む爪部12の弾性力を向上させることができる。
さらに、本実施形態の電子機器1では、爪部12が連結部50によってベース板部13に連結されているため、爪部12及びベース板部13を個別に成形した後に連結部50によって相互に固定することができる。このため、爪部12及びベース板部13を一体に成形する場合と比較して、ケース本体5を容易に製造できる。また、様々な形状のヒートシンク6に対応する複数種類の爪部12を同一のベース板部13に取り付けることが可能となるため、収容ケース2の汎用性向上を図ることも可能となる。
また、本実施形態の電子機器1によれば、ヒートシンク6をケース本体5に取り付けた状態において、一対の爪部12の配列方向に延びるレール部25,26と溝部34,35とが係合するため、ケース本体5及びヒートシンク6が、本体部11(ベース板部13)とヒートシンク6とを重ね合せた方向(X軸方向)に沿う軸線周りに相互にずれることを防止できる。すなわち、ヒートシンク6とケース本体5との相互の回転ずれが発生することを防止できる。
さらに、本実施形態の電子機器1によれば、発熱部3の基板7がヒートシンク6の第一主面31a上に配されるため、発熱部3の熱をヒートシンク6に効率よく逃がすことができる。
特に、本実施形態では、基板7が一対の爪部12によってヒートシンク6とベース板部13との間に挟み込んで固定されるため、また、基板7が付勢部27の弾性力によってヒートシンク6の第一主面31aに向けて押し付けられるため、基板7とヒートシンク6との間に隙間(空間)が生じることを抑制できる。さらに、基板7とヒートシンク6との間に弾性変形可能な放熱シート4が介在しているため、基板7とヒートシンク6との間の隙間(空間)を埋めることができる。したがって、発熱部3の熱をさらに効率よくヒートシンク6に逃がすことが可能となる。
また、本実施形態では、ヒートシンク6が板状のヒートシンク本体31に加え、ヒートシンク壁部32も備えるため、ヒートシンク6の表面積増加を図り、発熱部3の放熱効率の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態の電子機器1では、立設壁部14の主面14aに複数の突起101が形成されているため、立設壁部14の主面14aを実装基板の搭載面に対向させて電子機器1を実装基板に実装しても、収容ケース2を実装基板の搭載面上に間隔をあけて配することができる。これにより、立設壁部14の延出方向先端上に位置するヒートシンク本体31が実装基板の搭載面に対向しても、ヒートシンク6が実装基板の搭載面に形成された配線パターンと接触することを防止できる。したがって、ヒートシンク6と実装基板との間で電気的な短絡が生じることを抑制できる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、ベース板部13に係止爪部52の鉤状部53を収容する係止凹部56が形成されているが、これに限ることはなく、例えば形成されなくてもよい。少なくとも一対の係止爪部52がベース板部13をその厚さ方向にから挟み込むことで、第一爪部12Aがベース板部13に係止して固定されればよい。
また、係止部51は、第一爪部12Aに設けられることに限らず、例えばベース板部13に設けられてもよい。この場合、係止部は、上記実施形態の係止爪部52と同様に、ベース板部13に設けられて第一爪部12Aに向けて延びる係止爪部であってもよく、第一爪部12Aにベース板部13の係止爪部を係止させる係止孔が形成されればよい。
また、移動規制部60を構成する規制凸部61及び規制凹部62は、上記実施形態の形状に形成されることに限らず、例えば平面視で点状となるように形成されてもよい。また、規制凸部61及び規制凹部62は、例えば複数形成されてもよい。
さらに、上記実施形態の移動規制部60では、規制凸部61がベース板部13に形成され、規制凹部62が第一爪部12Aに形成されているが、例えば規制凸部61が第一爪部12Aに形成され、規制凹部62がベース板部13に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、第二連結部50Bのキー溝部58が爪部12に形成され、鉤状突起部59が本体部11に形成されているが、例えばキー溝部が本体部11に形成され、キー溝部に係合する鉤状突起部が爪部12に形成されてもよい。
さらに、第二連結部50Bは、上記実施形態のように構成されることに限らず、例えば第一連結部50Aと同様に構成されてもよい。この場合には、第一爪部12A及び第二爪部12Bを同一形状に形成することができるため、電子機器1(製品)の製造コスト削減をさらに図ることができる。
また、第二爪部12B及びベース板部13は、第二連結部50Bによって相互に連結されるとしたが、これに限ることはなく、例えば一体に形成されてもよい。
さらに、上記実施形態では一対の爪部12の両方が弾性的に撓み変形可能とされているが、例えば第一爪部12A、第二爪部12Bのいずれか一方のみが弾性的に撓み変形可能であり、第一爪部12A、第二爪部12Bの他方が弾性変形しないように形成されてもよい。
また、上記実施形態では、ケース本体5の本体部11が付勢部27を備えるが、例えば備えなくてもよい。この場合には、一対の爪部12の弾性力によりヒートシンク6や発熱部3をベース板部13の主面13a,13bに押し付け、鉤部23とベース板部13との間にヒートシンク6や発熱部3を挟み込めばよい。
さらに、収容ケース2は、二つの収容空間Sを有することに限らず、例えば一つの収容空間Sのみを有してよい。すなわち、収容ケース2は、例えば一つのケース本体5及び一つのヒートシンク6のみを備えてもよい。
そして、本発明の固定構造及び固定方法は、上記実施形態の電子機器1やその収容ケース2に適用されることに限らず、少なくとも二つの部材を相互に固定する構造に適用することが可能である。
1 電子機器
2 収容ケース
5 ケース本体(第一部材)
6 ヒートシンク(第二部材)
7 基板
8 電子部品
11 本体部
12 爪部
12A 第一爪部
12B 第二爪部
13 ベース板部
51 係止部
52 係止爪部
60 移動規制部
S 収容空間

Claims (4)

  1. 第一部材と、該第一部材よりも剛性が高い第二部材とを固定する固定構造であって、
    前記第一部材が、本体部と、該本体部から同一方向に延びて形成されると共に互いに間隔をあけて配され、前記第二部材を側方から挟み込むと共に前記本体部との間に前記第二部材を挟み込む一対の爪部と、を備え、
    少なくとも一方の爪部は、前記本体部に対して弾性的に撓み変形可能とされ、
    前記一対の爪部のうち第一爪部及び前記本体部の一方が、前記第一爪部及び前記本体部を前記一対の爪部の配列方向に互いに近づけることで、前記第一爪部及び前記本体部を互いに係止して固定する係止部を備え
    前記第一部材及び前記第二部材が、内部に収容空間を有する収容ケースを構成することを特徴とする固定構造。
  2. 前記本体部が、板状に形成され、前記係止部によって前記第一爪部に係止して固定されるベース板部を備え、
    前記係止部が、前記第一爪部に設けられ、前記ベース板部をその厚さ方向から挟み込む一対の係止爪部を備えることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記第一爪部及び前記本体部が前記係止部によって互いに係止して固定された状態で、前記配列方向に直交する方向への前記第一爪部及び前記本体部の相対移動を規制する移動規制部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固定構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の固定構造において前記第二部材を前記第一部材に固定する固定方法であって、
    前記第二部材が第二爪部と前記配列方向に隣り合うように、前記第二部材を前記本体部上に配置した後に、
    前記第一爪部を、前記配列方向から前記本体部に近づけ、前記係止部により前記本体部に係止して固定することを特徴とする固定方法。
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