JP6211074B2 - プレス装置、真空枠及びプレス成形方法 - Google Patents

プレス装置、真空枠及びプレス成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層品のラミネート加工に用いられるプレス装置、真空枠及びプレス成形方法に関する。
太陽電池パネル等の積層品のラミネート加工を行うための、ダイヤフラム(弾性膜)を使用したホットプレス装置(以下「ラミネート装置」という。)が知られている。特許文献1に開示されているような従来のダイヤフラム式のラミネート装置では、熱盤とダイヤフラムとの間に真空チャンバーが形成される。真空チャンバー内を真空引きすることにより、熱盤上に配置された被加工物が熱盤とダイヤフラムとの間で加圧され、ラミネート加工が行われる。
特開2012−196835号公報
上記の従来のラミネート装置は、熱盤の平らな上面とダイヤフラムとの間で被加工物をプレスするため、少なくとも片面が平らな被加工物でなければ均等な圧力でプレスすることができず、適切にラミネート加工を行うことができなかった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、両面が非平坦面である被加工物のラミネート加工が可能なラミネート装置を提供することである。
本発明の一実施形態によれば、
上部空間と主チャンバーとを上下に仕切る弾性膜である上部ダイヤフラムと、
前記上部ダイヤフラムと対向して配置され、前記主チャンバーと下部空間とを上下に仕切る弾性膜である下部ダイヤフラムと、
前記主チャンバー内と、前記上部空間及び前記下部空間との気圧差を制御する気圧制御装置と、
前記主チャンバー内に配置される被加工物を加熱する加熱装置と、
を備え、
前記気圧制御装置が、
前記主チャンバー内の気圧を前記上部空間及び前記下部空間の気圧よりも低くして、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間で加熱された前記被加工物をプレスするプレス処理と、
前記主チャンバー内の気圧を前記下部空間の気圧より大きくして、前記被加工物を非真空下で加熱するキュア処理と、
を行うように構成されたプレス装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、
弾性膜である上部ダイヤフラムによって下面が塞がれた上部チャンバーと、弾性膜である下部ダイヤフラムによって上面が塞がれた下部チャンバーとで上下に挟み込まれて気密な主チャンバーを形成し、前記主チャンバーの気圧を前記上部チャンバー及び前記下部チャンバーの気圧よりも低くすることによって、前記主チャンバー内に配置された被加工物が前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間でプレスされるように構成された環状の真空枠であって、
前記主チャンバーにエアを給排する通気孔を有し、該通気孔が、
前記真空枠の延長方向に延びる環状部と、
前記環状部から延びて前記真空枠の外周面に開口する第1部と、
前記環状部から延びて前記真空枠の内周面に開口する第2部と、
を有する真空枠が提供される。
本発明の一実施形態によれば、
上下に対向して配置された一対の弾性膜である上部ダイヤフラム及び下部ダイヤフラムによって上部空間及び下部空間とそれぞれ気密に仕切られた主チャンバー内に被加工物を配置し、
前記被加工物を加熱しながら、前記主チャンバー内の気圧を前記上部空間及び前記下部空間の気圧よりも低くして、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間で加熱された前記被加工物をプレスするプレス処理を行い、
前記主チャンバー内の気圧を前記下部空間の気圧より大きくして、前記被加工物を非真空下で加熱するキュア処理を行うプレス成形方法が提供される。
本発明の一実施形態の構成によれば、両面が非平坦面である被加工物のラミネート加工が可能になる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るラミネート装置の正面透視図である。 図2は図1のA−A矢視図である。 図3は真空枠の構成を説明する図である。 図4は本発明の第1実施形態に係るラミネート加工の手順を説明する図である。 図5は本発明の第2実施形態に係るラミネート装置の正面透視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るラミネート装置1の正面透視図であり、図2は図1のA−A矢視図である。ラミネート装置1は、本体1a、制御部2、気圧制御装置3及び油圧制御装置4を備えている。本体1a、気圧制御装置3及び油圧制御装置4は、それぞれ制御部2に接続されており、制御部2の制御下で動作する。
本体1aは、外部チャンバー10と、外部チャンバー10内に配置された上部熱盤20、下部熱盤40及び油圧シリンダ50を備えている。外部チャンバー10は外部チャンバー給排気管路3aを介して気圧制御装置3に接続されていて、外部チャンバー10の内圧は気圧制御装置3によって真空(例えば約0.1kPa)から大気圧以上(例えば数気圧)の範囲で制御される。
油圧シリンダ50(駆動装置)は、油圧制御装置4に接続されていて、油圧制御装置4による作動油の給排に応じて作動する。また、油圧シリンダ50のシリンダチューブ51は外部チャンバー10のフレームに固定されている。
上部熱盤20は、下面を水平にして、外部チャンバー10のフレームに固定されている。また、下部熱盤40は、その上面が上部熱盤20の下面と対向するように配置されている。下部熱盤40は下面において油圧シリンダ50のラム52に固定されていて、油圧シリンダ50への作動油の給排に応じて、ラム52と共に上下動する。
また、上部熱盤20と下部熱盤40には、それぞれ電熱ヒータ(不図示)と温度センサ(不図示)が設けられていて、上部熱盤20と下部熱盤40の温度は制御部2によって制御される。また、上部熱盤20の下面と下部熱盤40の上面には、例えば、熱エネルギーを使用して、被加工物Wに含まれる樹脂が強い吸収を有する遠赤外線を高効率で発生する遠赤外線放射材料の層(例えば膜や板)が設けられていて、被加工物Wを効率的に加熱できるようになっている。すなわち、上部熱盤20及び下部熱盤40は、被加工物Wを加熱する加熱装置として機能する。
上部熱盤20の下面には、上部チャンバーユニット20Uが取り付けられている。上部チャンバーユニット20Uは、上部ダイヤフラム固定枠21U、上部ダイヤフラム22U及び上部ダイヤフラム保護板23Uを備えている。
上部ダイヤフラム22Uは、例えばシリコーンゴム等のエントロピー弾性を有するエラストマーから形成された伸縮性の高いシート材(弾性膜)である。
上部ダイヤフラム固定枠21Uは、中心軸を鉛直方向に向けて配置された略円筒状の部材であり、その上端が上部熱盤20の下面に気密に密着した状態で接合されている。この接合には、溶接、接着、シール材を介した圧接などの様々な方法を使用することができる。なお、上部ダイヤフラム固定枠21Uは、上部熱盤20に近づくほど肉厚が厚くなるように、内周面が円錐台側面状のテーパ面となっている。上部ダイヤフラム固定枠21Uの中空部は、その下端において、上部ダイヤフラム22Uによって気密に塞がれている。これにより、上部熱盤20、上部ダイヤフラム固定枠21U及び上部ダイヤフラム22Uによって気密に囲まれた上部チャンバー24Uが形成されている。また、本実施形態の上部熱盤20には、その下面と側面とを連絡する(すなわち、上部チャンバー24Uと外部チャンバー10とを連絡する)通気孔20aが設けられているため、上部チャンバー24Uと外部チャンバー10の内圧は略同じ大きさとなる。
上部ダイヤフラム固定枠21Uの中空部(上部チャンバー24U)は、上部ダイヤフラム固定枠21Uの下面と(すなわち上部ダイヤフラム22Uと)平行に配置された平板である上部ダイヤフラム保護板23Uによって仕切られている。上部ダイヤフラム保護板23Uには、その両側の空間に気圧差が生じないようにするため、例えばパンチングプレートや多孔質板等の通気性を有する板材が使用される。
下部熱盤40の上面には、上部チャンバーユニット20Uと同様に構成された下部チャンバーユニット40Lが、上部チャンバーユニット20Uとは上下逆向きに取り付けられている。すなわち、下部チャンバーユニット40Lは、下端が下部熱盤40の上面に気密に密着した状態で接合された下部ダイヤフラム固定枠41Lと、下部ダイヤフラム固定枠41Lの中空部を気密に塞ぐように下部ダイヤフラム固定枠41Lの上端に取り付けられた下部ダイヤフラム42Lと、下部ダイヤフラム固定枠41Lの内周面に中空部を上下に仕切るように取り付けられた下部ダイヤフラム成形板43Lとを備えている。下部ダイヤフラム成形板43Lは、上部ダイヤフラム保護板23Uと同様の通気性を有する板材である。また、下部チャンバーユニット40L内には、下部熱盤40、下部ダイヤフラム固定枠41L及び下部ダイヤフラム42Lにより気密に囲まれた下部チャンバー44Lが形成されている。
また、下部熱盤40には、その上面と側面とを連絡する通気孔40aが設けられている。通気孔40aの一端には3ポート電磁弁47の1ポートが接続されている。3ポート電磁弁47の別の1ポートは下部チャンバー給排気管路3cを介して気圧制御装置3に接続され、残りの1ポートは外部チャンバー10内に開放されている。3ポート電磁弁47は、制御部2によって制御され、下部チャンバー44Lと外部チャンバー10とを接続する状態(開放状態)と、下部チャンバー44Lと気圧制御装置3とを接続する状態(圧力制御状態)とを切り替える。
また、下部チャンバーユニット40Lの上面には、下部ダイヤフラム固定枠41Lと略同じ外径を有する円環状の真空枠60が気密に取り付けられている。下部熱盤40を上昇させて、上部チャンバーユニット20Uの下面に真空枠60の上面を密着させると、上部ダイヤフラム22U、下部ダイヤフラム42L及び真空枠60によって気密に囲まれた主チャンバー26(図4(b))が形成される。上部チャンバー24U及び下部チャンバー44Lの内圧と主チャンバー26の内圧との間に気圧差が生じると、上部ダイヤフラム22U及び下部ダイヤフラム42Lは、それぞれが面するチャンバーのうち、気圧が低いチャンバー側に膨張する。
図3(a)は、真空枠60の一部を拡大した平面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B矢視図である。図3(b)に示されるように、真空枠60の上下面の内周側には、下部ダイヤフラム42L及び上部ダイヤフラム22Uが主チャンバー26側に膨張した際に、真空枠60の角に沿って小さな曲率半径で折り曲げられて劣化や損傷が生じないように、テーパ面(又は曲面)60aが形成されている。
真空枠60は、それぞれ円環状の上部材62、下部材64及びOリング66を備えている。上部材62と下部材64は上下に重ね合わされ、その接合部がOリング66によって気密に封止されている。真空枠60内には、延長方向に全周に亘って延びる環状の中空部60b(環状部)が形成されている。また、中空部60bよりも内周側において、上部材62と下部材64とは近接して対向し、両者の間に、中空部60bと主チャンバー26とを連絡する通気スリット60cが形成されている。通気スリット60cは、真空枠60の全周に亘って広がり、真空枠60の内周面に開口するスリット状の通気路である。
また、真空枠60の外周側には、中空部60bと外部チャンバー10とを連絡する通気孔60dが形成されている。通気孔60dは、一端側(真空枠60の外周面側)において拡径されてテーパねじ60eが形成されている。テーパねじ60eには気圧制御装置3からの主チャンバー給排気管路3b(図1)が接続され、気圧制御装置3によって真空枠60を介して主チャンバー26内にエア(空気又は乾燥窒素等の不活性ガス)を給排可能になっている。
通気スリット60cは、通気スリット60cを介して主チャンバー26にエアを給排する際の圧力損失が全周で略均一になるように、断面寸法が全周に亘って一定に形成されている。また、主チャンバー26内へのエアの給排は、断面積が大きく圧力損失が小さい中空部60bと、断面積が小さく圧力損失が大きい通気スリット60cとを介して行われる。そのため、主チャンバー26へのエアの給排は、通気スリット60cの全周から略均一且つ緩やかに行われる。
次に、本発明の第1実施形態に係るラミネート装置1による被加工物Wのラミネート加工の手順について、図4を参照しながら説明する。
まず、図4(a)に示されるように、油圧シリンダ50(図1)を駆動して下部熱盤40を降下させ、上部チャンバーユニット20Uと真空枠60とが離れた状態にする。このとき、気圧制御装置3に設けられた、真空枠60の通気孔60d(図3)に接続される主チャンバー給排気管路3bの電磁弁37(図1)は閉じられていて、真空枠60に対する給排気は停止されている。また、3ポート電磁弁47は、下部チャンバー44Lを外部チャンバー10(図1)に接続する(開放状態)。そして、下部ダイヤフラム42Lの上に被加工物Wを載せた後、気圧制御装置3により外部チャンバー10を真空引きする。このとき、通気孔20a及び40aによりそれぞれ外部チャンバー10と連通した上部チャンバー24U及び下部チャンバー44Lも真空引きされる。
次に、図4(b)に示されるように、油圧シリンダ50(図1)を駆動して下部熱盤40を上昇させて、上部チャンバーユニット20Uと真空枠60とを密着させ、主チャンバー26を形成する。このとき、外部チャンバー10(図1)、上部チャンバー24U、主チャンバー26及び下部チャンバー44Lは、いずれも真空となっている。
次に、気圧制御装置3により、外部チャンバー10内にエアを導入して、外部チャンバー10内の気圧を大気圧(約100kPa)にまで徐々に昇圧させる。このとき、外部チャンバー10と連通した上部チャンバー24U及び下部チャンバー44Lの気圧も大気圧まで上昇するが、密閉された主チャンバー26内は真空状態に維持される。そのため、上部チャンバー24U及び下部チャンバー44Lと主チャンバー26との気圧差により、上部ダイヤフラム22U及び下部ダイヤフラム42Lが主チャンバー26側へ膨張する。その結果、図4(c)に示されるように、被加工物Wが、上部ダイヤフラム22Uと下部ダイヤフラム42Lとで挟まれて、上部チャンバー24U及び下部チャンバー44Lと主チャンバー26との気圧差によりプレスされる。そして、この状態を所定時間維持すると、上部熱盤20及び下部熱盤40からの輻射熱により被加工物Wが加工温度(熱硬化性樹脂を使用する場合は樹脂の硬化温度、熱可塑性樹脂を使用する場合には樹脂のガラス転移点以上の温度)に加熱され、被加工物Wに含まれる樹脂(例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)等の熱可塑性樹脂)が軟化して(熱硬化性樹脂の場合には、更に硬化して)、被加工物Wを構成する各部材が一体に接合される。
また、プレス処理中に被加工物Wからガスが発生する場合には、気圧制御装置3により、真空枠60に接続された主チャンバー給排気管路3bを介して、プレス処理中に主チャンバー26を真空引きすることもできる。これにより、プレス処理中に被加工物Wから発生するガスを主チャンバー26から強制的に排出することができ、ガスの発生による被加工物Wの接合不良やダイヤフラムの劣化等を防止することができる。
被加工物Wの接合(プレス工程)が完了すると、次に、キュア工程が行われる。キュア工程は、接合後の被加工物Wを樹脂の硬化温度(熱可塑性樹脂の場合にはガラス転移点以上の温度)に保温することで、被加工物Wを安定化させる処理である。本実施形態では、キュア工程は、非真空下(すなわち、空気中又は不活性ガス中)で行われる。なお、ここでは、0.1気圧以上を非真空という。図4(d)に示されるように、本実施形態のキュア工程では、気圧制御装置3(図1)によって、大気圧よりも高い圧力P1の圧縮エアが主チャンバー26内に導入される。また、このとき、3ポート電磁弁47が、下部チャンバー44Lと気圧制御装置3とを接続する状態(圧力制御状態)に切り替えられ、下部チャンバー44Lには、気圧制御装置3によって、圧力P1以下の圧力P2のエアが主チャンバー26内に導入される。
このとき、上部チャンバー24Uの内圧と主チャンバー26の内圧との差が大きいため、上部ダイヤフラム22Uは上部チャンバー24U側に大きく膨張して、上部ダイヤフラム保護板23Uに密着して平らになる。上部ダイヤフラム保護板23Uは、上部ダイヤフラム22Uが高温に加熱された上部熱盤20に接触して劣化又は熱損傷するのを防止する。また、上部ダイヤフラム保護板23Uは上部熱盤20の下面と平行に近接して配置されているため、上部ダイヤフラム22Uは上部ダイヤフラム保護板23Uに密着したときに、上部熱盤20からの輻射熱によって均一且つ効率的に適温に加熱される。プレス成形前に上部ダイヤフラム保護板23Uを上部ダイヤフラム保護板23Uに密着させた状態に保持して、上部ダイヤフラム保護板23Uを予熱することもできる。また、下部ダイヤフラム成形板43Lも、上述した上部ダイヤフラム保護板23Uと同じ作用効果を有する。
一方、下部ダイヤフラム42Lは、下部チャンバー44Lの内圧P2と主チャンバー26の内圧P1との差が比較的に小さいため、下部ダイヤフラム成形板43Lには接触せず、内圧差に応じて下部チャンバー44L側に膨張する。本実施形態では、下部ダイヤフラム42Lの上に被加工物Wを載せた状態で、下部ダイヤフラム42Lが被加工物Wの下面に沿って湾曲するような内圧差を予め計算により又は実験的に求めて、求められた内圧差が下部ダイヤフラム42Lに加わるよう、気圧制御装置3が下部チャンバー44Lの内圧P2を制御する。これにより、被加工物Wは、その下面の略全体が、同じ曲率に膨張した下部ダイヤフラム42Lによって、略均一な圧力で支持されるため、被加工物Wに加わる歪みの少ない状態でキュア処理が行われる。その結果、残留応力が少なく、信頼性の高い製品(被加工物W)が得られる。
また、図4(e)に示されるように、被加工物Wが平坦な底面を有する場合には、下部チャンバー44Lが外部チャンバー10に開放されるように3ポート電磁弁47を切り替え(開放状態)、下部チャンバー44Lと主チャンバー26との内圧差を大きくする。その結果、下部ダイヤフラム42Lは、下部チャンバー44L側に大きく膨張して、下部ダイヤフラム成形板43Lに密着して平らになる。これにより、被加工物Wは、平坦な下部ダイヤフラム42Lによって均一な圧力で支持されるため、歪みの少ない状態でキュア処理が行われて、その結果、残留応力が少なく、信頼性の高い製品(被加工物W)が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るラミネート装置100について説明する。図5は、ラミネート装置100の正面透視図である。なお、以下の説明においては、上記の第1実施形態と同一又は類似の構成要素に対して同一又は類似の符号を用い、重複する事項について説明を省略する。
上述した第1実施形態は単段のラミネート装置に本発明を適用した例であるが、第2実施形態は、上部熱盤120と下部熱盤140との間に一つ以上の中間熱盤130を設けた多段ラミネート装置への本発明を適用した例である。本実施形態のラミネート装置100は1つの中間熱盤130を備えているが、上部熱盤120と下部熱盤140との間に2つ以上の中間熱盤130が上下に並べて配置された構成とすることもできる。
中間熱盤130の上面及び下面には、下部チャンバーユニット130L及び上部チャンバーユニット130Uがそれぞれ取り付けられている。上部チャンバーユニット130Uは上部熱盤120の下面に取り付けられた上部チャンバーユニット120U(第1実施形態における上部チャンバーユニット20Uに相当)と同じものであり、下部チャンバーユニット130Lは下部熱盤140の上面に取り付けられた下部チャンバーユニット140L(第1実施形態における下部チャンバーユニット40Lに相当)と同じものである。
上述した第1実施形態では、ラミネート装置1の本体1a全体を外部チャンバー10内に収容し、外部チャンバー10を介して各チャンバー(上部チャンバー24U、下部チャンバー44L)の内圧を制御する構成が採用されているが、第2実施形態では、外部チャンバー10を設けず、各チャンバーユニット(上部チャンバーユニット120U、130U、下部チャンバーユニット130L、140L)を気圧制御装置103に直接接続して、気圧制御装置103によって各チャンバーユニットの内圧を個別に制御する構成が採用されている。この構成では、容積の大きな外部チャンバー10全体を真空引きする必要が無いため、真空引きの所要時間が大幅に削減され、全工程時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、真空枠60A、60Bが上部チャンバーユニット20U、30Uに取り付けられているため、被加工物Wを載せる下部チャンバーユニット130L、140Lの上面が完全に平坦になり、ラミネート装置100への被加工物Wの搬入/搬出を容易に行うことができる。
ラミネート装置100の上部熱盤120及び中間熱盤130には、左右側面からそれぞれ突出する一対の受け板120b及び130bが取り付けられている。また、ラミネート装置100のフレーム110には、幅方向(図5における左右方向)に対向して配置された二対の熱盤支持機構112(手前側の一対のみが図示されている)が取り付けられている。熱盤支持機構112は、ラミネート装置100に加工前の被加工物Wを搬入し、又は、ラミネート装置100から加工後の被加工物(製品)Wを搬出する際に、上下のチャンバーユニットの間隔をあけるために、搬送する被加工物Wの直上の熱盤を所定の高さに保持する機構である。
熱盤支持機構112は、幅方向に往復移動可能な可動ピン112aを備えている。熱盤支持機構112は制御部102に接続されていて、制御部102によって可動ピン112aの駆動が制御される。熱盤支持機構112は、可動ピン112aが退避(本体100aの幅方向外側に移動)した状態では、上部熱盤120及び中間熱盤130の上下動を妨げず、可動ピン112aが突出(本体100aの幅方向内側に移動)した状態にすると、上部熱盤120の受け板120b又は中間熱盤130の受け板130bと当接するように配置されている。
次に、ラミネート装置100に被加工物Wを搬出/搬入する際のラミネート装置100の動作を説明する。ラミネート加工(プレス加工)中は、各熱盤支持機構112の可動ピン112aは退避し、下部熱盤140の上に中間熱盤130が載置され、中間熱盤130の上に上部熱盤120が載置された状態となる。この状態で油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を上下に移動させると、下部熱盤140の上に積み重ねられた中間熱盤130及び上部熱盤120が下部熱盤140と共に上下動する。
上部熱盤120と中間熱盤130との間に被加工物Wを搬出/搬入する際には、上部熱盤120の受け板120bの位置が各熱盤支持機構112の可動ピン112aよりも少し高くなるまで油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を上昇させる。次に、各熱盤支持機構112の可動ピン112aを上部熱盤120側に突出させる。その状態で、油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を降下させると、上部熱盤120の受け板120bの下面が各熱盤支持機構112の可動ピン112aと当接し、上部熱盤120は二対の可動ピン112aの上に載置される。更に下部熱盤140を降下させると、中間熱盤130は下部熱盤140と共に降下するが、上部熱盤120は二対の可動ピン112aによって支持されて、それ以上降下しないため、中間熱盤130が上部熱盤120から離れる。そして、上部熱盤120と中間熱盤130との間隔が被加工物Wの搬出/搬入に十分な大きさに達すると、油圧シリンダ150の駆動を停止する。
続いて、中間熱盤130と下部熱盤140との間に被加工物Wを搬出/搬入する場合には、上部熱盤120が中間熱盤130の上に載置され、受け板120bが各熱盤支持機構112の可動ピン112aから少し浮き上がるようになるまで、油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を上昇させる。次に、各熱盤支持機構112の可動ピン112aを退避させてから、中間熱盤130の受け板130bの位置が各熱盤支持機構112の可動ピン112aよりも少し高くなるまで油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を上昇させる。次に、各熱盤支持機構112の可動ピン112aを中間熱盤130側に突出させてから、油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を降下させると、中間熱盤130の受け板130bの下面が各熱盤支持機構112の可動ピン112aと当接して、中間熱盤130は二対の可動ピン112aの上に載置される。更に下部熱盤140を降下させると、中間熱盤130は二対の可動ピン112aによって支持されて、それ以上降下しないため、下部熱盤140が中間熱盤130から離れる。そして、中間熱盤130と下部熱盤140との間隔が被加工物Wの搬出/搬入に十分な大きさに達すると、油圧シリンダ150の駆動を停止する。そして、被加工物Wの搬出/搬入が終わると、中間熱盤130が下部熱盤140の上に載置され、中間熱盤130の受け板130bが各熱盤支持機構112の可動ピン112aから少し浮き上がるようになるまで、油圧シリンダ150を駆動して下部熱盤140を上昇させてから、各熱盤支持機構112の可動ピン112aを退避させる。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
上記の各実施形態では、熱盤の加熱に電熱ヒータが使用されているが、他の加熱手段を使用して熱盤を加熱する構成としてもよい。例えば、国際公開第2006/103868号に開示されているような、熱盤に設けられた流路にシリコーンオイル等の熱媒を流すことにより熱盤を均一に加熱する構成を採用することもできる。
また、上記の各実施形態では、円筒状に形成された上部(下部)ダイヤフラム固定枠及び真空枠が使われているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、他の形状(例えば多角筒状)の上部(下部)ダイヤフラム固定枠や真空枠を使用することもできる。
また、上記の各実施形態では、平板状の下部ダイヤフラム成形板が使用されているが、被加工物Wの下面と同じ形状を有する下部ダイヤフラム成形板を用いることもできる。この場合、キュア処理時には、主チャンバーの内圧を下部チャンバーの内圧よりも十分に高くして、下部ダイヤフラムを下部ダイヤフラム成形板に密着させることで、下部ダイヤフラムを被加工物Wの下面と同じ形状に成形することができる。これにより、被加工物Wは下部ダイヤフラムによって均一な圧力で支持されるため、残留応力が少なく、信頼性の高い製品(被加工物W)を得ることができる。
1、100…ラミネート装置
2、102…制御部
3、103…気圧制御装置
4、104…油圧制御装置
20、120…上部熱盤
30、130…中間熱盤
40、140…下部熱盤
50…油圧シリンダ
W…被加工物(積層体)

Claims (35)

  1. 上部空間と主チャンバーとを上下に仕切る弾性膜である上部ダイヤフラムと、
    前記上部ダイヤフラムと対向して配置され、前記主チャンバーと下部空間とを上下に仕切る弾性膜である下部ダイヤフラムと、
    前記主チャンバー内と、前記上部空間及び前記下部空間との気圧差を制御する気圧制御装置と、
    前記主チャンバー内に配置される被加工物を加熱する加熱装置と、
    を備え、
    前記気圧制御装置が、
    前記主チャンバー内の気圧を前記上部空間及び前記下部空間の気圧よりも低くして、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間で加熱された前記被加工物をプレスするプレス処理と、
    前記主チャンバー内の気圧を前記下部空間の気圧より大きくして、前記被加工物を非真空下で加熱するキュア処理と、
    を行うように構成されたプレス装置。
  2. 前記気圧制御装置が、前記被加工物の下面が湾曲した凸面である場合に、前記キュア処理において、前記下部ダイヤフラムが前記被加工物の下面に沿って湾曲した状態で前記被加工物を支持するように、前記主チャンバー内と前記下部空間との気圧差を制御するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
  3. 前記下部空間内に前記下部ダイヤフラムと対向する平坦な上面を有するダイヤフラム成形板を備え、
    前記気圧制御装置が、前記被加工物の下面が平坦面である場合に、前記キュア処理において、前記下部ダイヤフラムが前記ダイヤフラム成形板に密着して平坦に成形された状態で前記被加工物を支持するように、前記主チャンバー内と前記下部空間との気圧差を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
  4. 前記ダイヤフラム成形板には通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプレス装置。
  5. 前記上部ダイヤフラムを下面に備え、前記上部空間を気密に囲う上部チャンバーユニットと、
    前記下部ダイヤフラムを上面に備え、前記下部空間を気密に囲う下部チャンバーユニットと、
    前記上部チャンバーユニットと前記下部チャンバーユニットの間に配置され、上下に貫通する中空部を有する真空枠と、
    前記上部チャンバーユニット及び前記下部チャンバーユニットの少なくとも一方を上下に駆動する駆動装置と、
    を備え、
    前記駆動装置の駆動により前記上部チャンバーユニットと前記下部チャンバーユニットとで前記真空枠を挟み込むことによって前記主チャンバーが形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプレス装置。
  6. 前記加熱装置が、
    前記上部チャンバーユニットが下面に固定された上部熱盤と、
    前記上部熱盤を加熱する上部熱盤加熱手段と、
    前記下部チャンバーユニットが上面に固定された下部熱盤と、
    前記下部熱盤を加熱する下部熱盤加熱手段と、
    を備え、
    前記上部熱盤の下面及び前記下部熱盤の上面に遠赤外線放射材料の層が設けられている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のプレス装置。
  7. 前記上部チャンバーユニット及び前記下部チャンバーユニットが、それぞれ上下に貫通する中空部を有するダイヤフラム固定枠を備え、
    前記ダイヤフラム固定枠の各々は、上下方向における一端面が前記上部熱盤の下面又は前記下部熱盤の上面に密着固定され、上下方向における他端面に形成された前記中空部の開口が前記上部ダイヤフラム又は前記下部ダイヤフラムによって気密に塞がれている、
    ことを特徴とする請求項6に記載のプレス装置。
  8. 前記上部熱盤には、前記上部空間にエアを給排する第1通気孔が形成されていて、
    前記下部熱盤には、前記下部空間にエアを給排する第2通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のプレス装置。
  9. 前記第1通気孔が前記上部熱盤の下面と側面とを連絡し、
    前記第2通気孔が前記下部熱盤の上面と側面とを連絡する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のプレス装置。
  10. 前記上部熱盤、前記上部チャンバーユニット、前記真空枠、前記下部チャンバーユニット及び前記下部熱盤を収容し、前記気圧制御装置に接続された外部チャンバーを備え、
    前記第1通気孔及び前記第2通気孔が前記外部チャンバーに開放されていて、
    前記外部チャンバーの気圧を制御することによって、前記上部空間及び前記下部空間の気圧が制御されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のプレス装置。
  11. 前記上部熱盤、前記上部チャンバーユニット、前記真空枠、前記下部チャンバーユニット及び前記下部熱盤を収容し、前記気圧制御装置に接続された外部チャンバーと、
    3ポート切換弁と、を備え、
    前記3ポート切換弁の第1ポートが前記第2通気孔に接続されていて、
    前記3ポート切換弁の第2ポートが前記外部チャンバーに開放されていて、
    前記3ポート切換弁の第3ポートが前記気圧制御装置に接続されていて、
    前記第1ポートと前記第2ポートとが接続されるように前記3ポート切換弁が切り換えられたときに、前記外部チャンバーの気圧を制御することによって、前記下部空間の気圧が制御され、
    前記第1ポートと前記第3ポートとが接続されるように前記3ポート切換弁が切り換えられたときに、前記下部空間の気圧が前記気圧制御装置によって直接制御される、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のプレス装置。
  12. 前記第1通気孔及び前記第2通気孔の少なくとも一方が前記気圧制御装置に接続されている、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のプレス装置。
  13. 前記加熱装置が、
    前記上部チャンバーユニットが下面に固定されるとともに、前記下部チャンバーユニットが上面に固定され、前記上部熱盤と前記下部熱盤との間に配置された一つ以上の中間熱盤と、
    前記一つ以上の中間熱盤をそれぞれ加熱する一つ以上の中間熱盤加熱手段と、
    を備え、
    前記中間熱盤の上面及び下面に遠赤外線放射材料の層が設けられている、
    ことを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか一項に記載のプレス装置。
  14. 前記中間熱盤には、
    前記上部チャンバーにエアを給排する第3通気孔と、
    前記下部チャンバーにエアを給排する第4通気孔と、が形成されている、
    ことを特徴とする請求項13に記載のプレス装置。
  15. 前記第3通気孔が前記中間熱盤の下面と側面とを連絡し、
    前記第4通気孔が前記中間熱盤の上面と側面とを連絡する、
    ことを特徴とする請求項14に記載のプレス装置。
  16. 前記上部ダイヤフラムと前記上部熱盤又は前記中間熱盤との間に配置され、前記上部ダイヤフラムと前記上部熱盤又は前記中間熱盤との接触を防止するダイヤフラム保護板を備えた、
    ことを特徴とする請求項6から請求項15のいずれか一項に記載のプレス装置。
  17. 前記ダイヤフラム保護板には通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項16に記載のプレス装置。
  18. 前記駆動装置が油圧シリンダであり、該油圧シリンダのラムに前記下部熱盤が固定されている、
    ことを特徴とする請求項6から請求項17のいずれか一項に記載のプレス装置。
  19. 前記真空枠には、前記気圧制御装置に接続された、前記主チャンバーにエアを給排する第5通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項5から請求項18のいずれか一項に記載のプレス装置。
  20. 前記第5通気孔が、
    前記真空枠の延長方向に延びる環状部と、
    前記環状部から延びて前記真空枠の外周面に開口する第1部と、
    前記環状部から延びて前記真空枠の内周面に開口する第2部と、
    を有することを特徴とする請求項19に記載のプレス装置。
  21. 前記第2部が、前記真空枠の延長方向に広がるスリット状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項20に記載のプレス装置。
  22. 前記第1部を気体が通過する際の圧力損失よりも、前記第2部を気体が通過する際の圧力損失の方が大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項20又は請求項21に記載のプレス装置。
  23. 前記気圧制御装置が、前記プレス処理において、前記主チャンバー内の気圧を真空にし、前記上部空間及び前記下部空間の気圧を大気圧にする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項22のいずれか一項に記載のプレス装置。
  24. 前記気圧制御装置が、前記プレス処理前又は前記キュア処理において、前記上部ダイヤフラムが膨張して前記ダイヤフラム保護板に密着するように、前記上部空間と前記主チャンバー内との気圧差を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項23のいずれか一項に記載のプレス装置。
  25. 前記被加工物が積層体であり、前記被加工物を加熱下でプレスして前記被加工物の構成部材を一体に接合するラミネート加工を行うことが可能に構成された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項24のいずれか一項に記載のプレス装置。
  26. 環状の真空枠であって、
    前記真空枠は、
    該真空枠の上方に配置されて弾性膜である上部ダイヤフラムによって下面が塞がれた上部チャンバーと、前記真空枠の下方に配置されて弾性膜である下部ダイヤフラムによって上面が塞がれた下部チャンバーとで上下に挟み込まれたときに、前記真空枠と前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとで囲まれた気密な主チャンバーを形成し、前記主チャンバーの気圧を前記上部チャンバー及び前記下部チャンバーの気圧よりも低くしたときに、前記主チャンバー内に配置された被加工物が前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間でプレスされるように構成されていて
    前記主チャンバーにエアを給排する通気孔を有し、
    前記通気孔が、
    前記真空枠の延長方向に延びる環状部と、
    前記環状部から延びて前記真空枠の外周面に開口する第1部と、
    前記環状部から延びて前記真空枠の内周面に開口する第2部と、を有する
    真空枠。
  27. 前記第2部が、前記真空枠の延長方向に広がるスリット状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項26に記載の真空枠。
  28. 前記第1部を気体が通過するための圧力損失よりも、前記第2部を気体が通過するための圧力損失の方が大きくなるように構成された、
    ことを特徴とする請求項26又は請求項27に記載の真空枠。
  29. 上下に対向して配置された一対の弾性膜である上部ダイヤフラム及び下部ダイヤフラムによって上部空間及び下部空間とそれぞれ気密に仕切られた主チャンバー内に被加工物を配置し、
    前記被加工物を加熱しながら、前記主チャンバー内の気圧を前記上部空間及び前記下部空間の気圧よりも低くして、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとの間で加熱された前記被加工物をプレスするプレス処理を行い、
    前記主チャンバー内の気圧を前記下部空間の気圧より大きくして、前記被加工物を非真空下で加熱するキュア処理を行うプレス成形方法。
  30. 前記キュア処理において、前記被加工物の下面が湾曲した凸面である場合に、前記下部ダイヤフラムが前記被加工物の下面に沿って湾曲した状態で前記被加工物を支持するように、前記主チャンバー内と前記下部空間との気圧差を制御する、
    ことを特徴とする請求項29に記載のプレス成形方法。
  31. 平坦な上面を有するダイヤフラム成形板を、前記下部ダイヤフラムと対向して前記下部空間内に配置し、
    前記被加工物の下面が平坦面である場合に、前記キュア処理において、前記下部ダイヤフラムが前記ダイヤフラム成形板の上面と密着して平坦に成形された状態で前記被加工物を支持するように、前記主チャンバーと前記下部空間との気圧差を制御する、
    ことを特徴とする請求項30に記載のプレス成形方法。
  32. 前記上部ダイヤフラムと対向して前記上部空間側に熱盤を配置し、
    前記上部ダイヤフラムと前記熱盤との間に、前記上部ダイヤフラムと前記熱盤との接触を防止するダイヤフラム保護板を配置し、
    前記プレス処理前又は前記キュア処理において、前記上部ダイヤフラムが前記上部空間側に膨張して前記ダイヤフラム保護板と密着するよう、前記主チャンバーと前記上部空間との気圧差を制御する、
    ことを特徴とする請求項29から請求項31のいずれか一項に記載のプレス成形方法。
  33. 前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムの間に、上下に貫通する中空部を有する真空枠を配置し、
    前記下部ダイヤフラム上に前記被加工物を載せてから、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムの少なくとも一方を上下に移動させて、前記上部ダイヤフラムと前記下部ダイヤフラムとで前記真空枠を気密に挟み込むことによって前記主チャンバーを形成する、
    ことを特徴とする請求項29から請求項32のいずれか一項に記載のプレス成形方法。
  34. 前記プレス処理において、前記主チャンバー内の気圧を真空にし、前記上部空間及び前記下部空間の気圧を大気圧にする、
    ことを特徴とする請求項29から請求項33のいずれか一項に記載のプレス成形方法。
  35. 前記被加工物が積層体であり、前記被加工物を加熱下でプレスして前記被加工物の構成部材を一体に接合するラミネート加工を行う、
    ことを特徴とする請求項29から請求項34のいずれか一項に記載のプレス成形方法。
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