JP6210300B2 - 液体消費装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体消費装置に関する。
液体消費装置の一例であるインクジェット方式の印刷装置には、一般的に、取り外し可能な液体収容容器であるインクカートリッジが装着される。インクカートリッジ内部のインクの残存状態を検出するため、プリズムが設けられたインクカートリッジと、インクカートリッジが装着されプリズムに対応する位置に開口部が設けられたホルダー(キャリッジ)と、発光部および受光部を有する検出部と、を備えた印刷装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
インクの残存状態の検出は、発光部で照射されホルダーの開口部から入射した光がプリズムの斜面で反射する際に、斜面がインクと接しているか否かで反射状態が異なることを利用して、受光部に入射する反射光の強度のレベル等に基づいて行われる。そのため、例えば、プリズムの底面やホルダー等で反射された反射光は、ノイズ光としてインクの残存状態の正確な検出を阻害する要因となる場合がある。
そこで、特許文献1に記載の印刷装置では、ホルダーの開口部に遮光部が設けられており、ホルダーが発光部と受光部とが並ぶ方向に沿って移動する際に、発光部から照射された光の一部を遮光部で遮ることにより、プリズムの底面での反射の抑制を図っている。また、遮光部の底面(検出部と対向する面)を発光部と受光部とが並ぶ方向に沿った傾斜面とすることで、遮光部に入射する光を受光部と異なる方向へ反射させることにより、ノイズ光の低減を図っている。
特開2013−99890号公報
ところで、インクの残存状態の検出はプリズムと検出部との相対的な位置が所定の位置となったときに行われるが、所定の位置とされた検出位置が本来想定している検出位置からずれてしまう場合がある。そのため、例えば、インクの残存状態の検出を行う前に、ホルダーを検出部に対して相対的に移動させ、受光部が受光した反射光の強度のレベル等に基づいて、検出位置の補正が行われる。しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置において、検出位置の補正のためにホルダーを検出部に対して相対的に移動させると、発光部で照射された光がホルダーの底部(検出部と対向する面)で反射されて受光部に入射するおそれがある。また、遮光部の底面(検出部と対向する面)が発光部と受光部とが並ぶ方向に沿った傾斜面となっているため、発光部から照射される光のうちプリズムの底面の法線方向に対して斜めに進む光が、遮光部の傾斜面で反射されて受光部に入射してしまうおそれがある。このようなホルダーの底部や遮光部で反射された反射光は、ノイズ光として、検出位置の補正精度やインクの残存状態の検出精度を低下させる要因となる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液体消費装置は、発光部と受光部とが第1の方向に沿って配置された検出部と、前記第1の方向と交差する方向に沿った稜線と前記検出部に対向する面とを有するプリズムが配置された液体収容部と、前記液体収容部が着脱可能に装着され、前記検出部に対向する部分の前記プリズムの前記面と対向する位置に開口部を有するホルダーと、前記ホルダーを前記検出部に対して前記第1の方向に沿って相対的に移動させる移動部と、を備え、前記ホルダーの前記部分は、前記検出部に対向する側に、前記第1の方向以外の第2の方向に沿って傾斜する第1の傾斜面を有することを特徴とする。
本適用例の構成によれば、液体消費装置において液体収容部を保持するホルダーは、検出部に対向する部分(以下では、底部という)に、第1の方向以外の第2の方向に沿って傾斜する第1の傾斜面を有している。そのため、発光部から照射され底部の第1の傾斜面で反射された反射光は、発光部と受光部とが並ぶ方向以外の方向に向かう。これにより、ホルダーの底部で反射される反射光(ノイズ光)の受光部への入射が抑制されるので、ホルダーを検出部に対して相対的に移動させ、ホルダーと検出部の相対位置の変化に対する受光部が受光した反射光の強度のレベル等に基づいて、検出位置の補正を行う際の補正精度を向上できる。また、インクの残存状態の検出を行う際に、発光部から照射されプリズムの検出部に対向する面(以下では、底面という)の法線方向に対して斜めに進む光がホルダーの底部で反射されても、発光部と受光部とが並ぶ方向以外の方向に向かい反射光(ノイズ光)の受光部への入射が抑制されるので、インクの残存状態の検出精度を向上できる。
[適用例2]上記適用例に係る液体消費装置であって、前記ホルダーは、複数の前記液体収容部を着脱可能に保持し、前記開口部は、前記複数の液体収容部の前記プリズムの各々に対応して設けられ、前記第1の傾斜面は、隣り合う前記開口部同士の間に配置されていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、ホルダーが保持する複数の液体収容部のプリズムの各々に対応して開口部が設けられ、隣り合う開口部同士の間に第1の傾斜面が配置されている。そのため、検出位置の補正やインクの残存状態の検出を行う際に、複数の液体収容部のプリズムの各々が検出部と対向するようにホルダーを検出部に対して相対的に移動させても、ホルダーの底部で反射された反射光(ノイズ光)の受光部への入射が抑制される。これにより、検出位置の補正精度やインクの残存状態の検出精度を向上できる。
[適用例3]上記適用例に係る液体消費装置であって、前記部分は、複数の前記第1の傾斜面が前記第2の方向に沿って並ぶように設けられた、のこぎり刃状の断面形状を有することが好ましい。
本適用例の構成によれば、ホルダーの底部は、第2の方向に沿って複数の第1の傾斜面が並ぶように設けられて、のこぎり刃状の断面形状を有している。第2の方向においてホルダーに対する検出部の相対的な位置がずれた場合、検出部と対向する底部が第1の傾斜面を有するため、ずれた位置によって底部と検出部との距離に差異が生じる。発光部から発せられる照射光が比較的広い指向角を有する場合、底部と検出部との距離が長くなるほど、開口部を通過する照射光及び反射光(プリズムの底面で反射された光)の光量が多くなる。したがって、第2の方向においてホルダーに対する検出部の相対的な位置がずれると、反射光の強度のレベルがばらついて検出位置の補正精度やインクの残存状態の検出精度の低下を招くこととなる。ここで、ホルダーの底部に第2の方向に沿って複数の第1の傾斜面が並ぶように設けられているので、第2の方向においてこれらの複数の第1の傾斜面が設けられた範囲に、第1の傾斜面と同じ傾斜角度で一つの傾斜面が設けられている場合と比べて、ホルダーに対する検出部の相対的な位置がずれたときの底部と検出部との距離の差異は小さくなる。これにより、開口部を通過する照射光及び反射光の光量のばらつきが小さくなるので、反射光の強度レベルのばらつきによる検出位置の補正精度やインクの残存状態の検出精度の低下を抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る液体消費装置であって、前記ホルダーは、前記開口部の一部を塞ぐように設けられた遮光部を有し、前記遮光部は、前記検出部に対向する側に、前記第1の方向以外の第3の方向に沿って傾斜する第2の傾斜面を有することが好ましい。
本適用例の構成によれば、開口部の一部を塞ぐように遮光部が設けられているので、プリズムの底面に入射する光の一部が遮光され、プリズムの底面での反射光が抑えられる。また、遮光部が検出部に対向する側に、第1の方向以外の第3の方向に沿って傾斜する第2の傾斜面を有しているので、発光部からの照射光が第2の傾斜面で反射されても、反射光(ノイズ光)の受光部への入射を抑制できる。
[適用例5]上記適用例に係る液体消費装置であって、前記第2の方向及び前記第3の方向は、前記第1の方向と直交する方向であり、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とは、互いに逆向きに傾斜していることが好ましい。
本適用例の構成によれば、底部の第1の傾斜面と遮光部の第2の傾斜面とは、発光部と受光部とが並んで配置された方向と直交する方向に沿って、互いに逆向きに傾斜している。そのため、発光部と受光部とが並んで配置された方向においてホルダーに対する検出部の相対的な位置がずれる範囲において、底部と検出部との距離が大きくなる位置では遮光部と検出部との距離は小さくなり、底部と検出部との距離が小さくなる位置では遮光部と検出部との距離は大きくなる。これにより、開口部を通過する照射光及び反射光の光量のばらつきが小さくなるので、反射光の強度レベルのばらつきによる検出位置の補正精度やインクの残存状態の検出精度の低下を抑えることができる。
第1の実施形態に係る印刷装置の要部を示す斜視図。 第1の実施形態に係る印刷装置の概略構成図。 検出部の電気的構成を示す説明図。 インクカートリッジの斜視図。 第1の実施形態に係るホルダーの構成を説明する図。 第1の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図。 インクニアエンドの判定方法を説明する図。 インクニアエンドの判定方法を説明する図。 位置補正処理を説明する図。 位置補正処理を説明する図。 インクニアエンド判定処理を示すフローチャート。 位置補正処理を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る傾斜面での反射光を説明する図。 第2の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図。 第2の実施形態に係るホルダーの効果を説明する図。 第2の実施形態に係るホルダーの効果を説明する図。 第3の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図。 第3の実施形態に係るホルダーの効果を説明する図。 変形例1に係るホルダーの傾斜面を説明する図。 変形例2に係るホルダーの構成を説明する図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
<印刷装置の基本構成>
第1の実施形態に係る液体消費装置としての印刷装置の基本構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る印刷装置の要部を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。
図1には、第1の方向としてのY軸方向と、Y軸方向と直交する第2の方向及び第3の方向としてのX軸方向と、X軸方向およびY軸方向と直交するZ軸方向と、を示している。本実施形態において、印刷装置10の使用姿勢では、Z軸方向(+Z方向及び−Z方向)が鉛直方向であり、+X方向が印刷装置10の正面である。また、Y軸方向(+Y方向及び−Y方向)が印刷装置10の主走査方向HDであり、X軸方向(+X方向及び−X方向)が印刷装置10の副走査方向VDである。
図1に示すように、印刷装置10は、液体収容部としての複数のインクカートリッジICと、ホルダー20を備えるキャリッジCRと、紙送りモーター30と、移動部としてのキャリッジモーター33と、ケーブルFFC1と、検出部90と、制御ユニット40とを備えている。各インクカートリッジICには、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等のインクが一色ずつ収容されている。ホルダー20には、各インクカートリッジICが装着される。なお、ホルダー20はキャリッジCRと一体の部材として形成されてもよいし、別体の部材として形成されてキャリッジCRに組み付けられてもよい。
図2に示すように、キャリッジCRは、ホルダー20と印刷ヘッド35とを備えている。キャリッジCRは、キャリッジモーター33に駆動されることにより印刷媒体PA上を主走査方向HDに沿って往復移動する。紙送りモーター30は、印刷媒体PAを副走査方向VDに搬送する。印刷ヘッド35は、キャリッジCRに搭載されて、各インクカートリッジICから供給されたインクを吐出する。なお、図1及び図2では、キャリッジCRは、ホームポジションに位置している。
検出部90は、インクカートリッジICのインク残存状態を検出するための信号を制御ユニット40に出力する。検出部90は、インクカートリッジIC内のプリズム170(図4参照)へ光を照射する発光部92(発光素子)と、プリズム170からの反射光を受光して電気信号に変換する受光部94(受光素子)と、を備えている。
図3は、検出部の電気的構成を示す説明図である。検出部90は、例えば、発光部92(発光素子)としてLED(Light Emitting Diode)を備え、受光部94(受光素子)としてフォトトランジスターを備えている。受光部94のエミッター端子は接地され、コレクター端子は抵抗器R1を介して電源電位Vccに接続されている。残量判定部42(詳細は後述)には、抵抗器R1とコレクター端子との間の電位が、検出部90の出力電圧Vc(検出電圧)として入力される。
発光部92が照射する光の発光量は、発光部92に印加されるPWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティー比(オン時間とオフ時間の割合)が制御ユニット40によって調整されることにより設定される。発光部92から照射された照射光が、インクカートリッジIC内のプリズム170で反射されて反射光が受光部94に受光されると、その受光量に応じた出力電圧Vcが、出力信号として残量判定部42に入力される。本実施形態では、受光部94が受光する光量が多くなる程、検出部90から出力される出力電圧Vcは低くなる。
図1及び図2に示すように、検出部90の備える発光部92及び受光部94は、ホルダー20が移動する主走査方向HD(Y軸方向)に沿って並ぶように配置されている。ホルダー20は、キャリッジモーター33によって、検出部90に対して主走査方向HDに沿って相対的に移動する。発光部92及び受光部94は、ホルダー20が、キャリッジモーター33によって移動させられて検出部90上に位置したときに、ホルダー20の開口部22(図5(b)参照)を介してインクカートリッジIC内のプリズム170と対向するように配置されている。
制御ユニット40は、残量判定部42及び位置補正部44を有している。制御ユニット40には、印刷装置10の動作状態等が表示される表示部46が接続されている。制御ユニット40には、インターフェイス(I/F)47を介してコンピューター48が接続されている。また、制御ユニット40には、ケーブルFFC1を介してキャリッジCRが接続され、ケーブルFFC2を介して検出部90が接続されている。
制御ユニット40は、CPU、ROM、RAM等(図示省略)を備えている。CPUは、ROMに予め記憶された制御プログラムをRAM上に展開して実行することで、残量判定部42及び位置補正部44として機能する。また、制御ユニット40は、紙送りモーター30やキャリッジモーター33、印刷ヘッド35を制御することにより、印刷媒体PAに対しての印刷を制御する。
残量判定部42は、インクカートリッジIC内のインクの残存状態を、プリズム170を用いて判定する。残量判定部42は、プリズム170が検出部90に対して所定の位置(検出位置)にあるときの出力電圧Vc(検出電圧)を、検出部90からケーブルFFC2を介して取得する。そして、残量判定部42は、取得した出力電圧Vcと所定の閾値とに基づき、インクカートリッジIC内のインクが所定量以下となったか否かを判定する。インクの残量が所定量以下になったことを、以降では「インクニアエンド」ともいう。
インクニアエンドであると判定されたインクカートリッジICについては、制御ユニット40は、印刷装置10の表示部46やコンピューター48の表示部にインク交換を知らせるアラームを表示させる指示を出力し、ユーザーにインクカートリッジICの交換を促す。制御ユニット40は、インクニアエンド判定がなされた後に所定量のインクが消費された場合に、インクカートリッジICが空であると判定する。制御ユニット40は、インクニアエンドと判定された場合に、インクカートリッジICが空であると判定してもよい。制御ユニット40は、インクカートリッジICが空であると判定した場合、インクカートリッジICが交換されるまで印刷を実行しない。
位置補正部44は、検出部90からの検出電圧(出力電圧Vc)に基づいて、主走査方向HDにおける検出部90に対するプリズム170の位置情報を補正する。検出部90に対するプリズム170の実際の相対位置と、その設計上の相対位置にずれが生じていると、インクカートリッジICのインクニアエンドの判定における精度が低下してしまう。そこで、詳細は後述するが、各インクカートリッジICについて検出部90からの検出電圧に対してピーク検出を行い、その検出したピーク位置に基づいて、インクニアエンド判定を行う際の、検出部90に対するホルダー20(プリズム170)の相対位置を補正する。
キャリッジCR(ホルダー20)の位置は、キャリッジモーター33に搭載されたロータリーエンコーダーの出力に基づいて把握される。即ち、ロータリーエンコーダーは、例えばキャリッジCRのホームポジションを基準位置として、その基準位置からの移動量に応じたカウント値を出力する。各インクカートリッジICのプリズム170の中心位置には、それぞれロータリーエンコーダーの所定のカウント値が対応している。位置補正前においては、その各位置に対応するカウント値は、設計値に基づいてメカ的に設定されており、例えば制御ユニット40のEEPROM(不揮発性メモリー)に記憶されている。位置補正部44は、この各位置に対応するカウント値を、位置補正処理により補正し、その補正されたカウント値をRAMに書き込む。
<インクカートリッジの構成>
図4は、インクカートリッジの斜視図である。インクカートリッジICは、インクを内部に収容する略直方体形状のインク収容室130と、回路基板150と、ホルダー20にインクカートリッジICを着脱するためのレバー120とを備えている。回路基板150は、インク収容室130の−X方向側の面の−Z方向側に設けられており、レバー120は、インク収容室130の−X方向側の面の+Z方向側に設けられている。
インク収容室130の底部には、直角二等辺三角柱状のプリズム170が配置されている。プリズム170の検出部90に対向する面である底面170cは、発光部92(図2参照)からの照射光が入射する入射面であり、インクカートリッジICの−Z方向側の面をなす底面101から露出している。
インクカートリッジICの底面101には、インクカートリッジICがホルダー20に装着されたときに、ホルダー20に設けられたインク受給針(図示省略)が挿入されるインク供給口110が形成されている。インクカートリッジICの使用前の状態では、インク供給口110はフィルムによって封止されている。ホルダー20(図1参照)にインクカートリッジICを上方から装着すると、インク受給針によってフィルムが破れ、インク供給口110を通じてインク収容室130から印刷ヘッド35にインクが供給される。
回路基板150の裏面には、インクカートリッジICに関する情報を記録するための記憶装置151が実装されている。回路基板150の表面には、記憶装置151に電気的に接続された複数の端子152が配置されている。複数の端子152は、インクカートリッジICがホルダー20に装着されたときに、ホルダー20に設けられた複数の本体側端子(図示省略)と電気的に接触する。
これらの本体側端子は、ケーブルFFC1によって、制御ユニット40に電気的に接続されている。これにより、インクカートリッジICがホルダー20に装着されたとき、制御ユニット40は、記憶装置151に電気的に接続されて記憶装置151に対してデータの読み書きが可能になる。記憶装置151としては、例えば、EEPROM等の不揮発性メモリーを用いることができる。
<ホルダーの構成>
図5は、第1の実施形態に係るホルダーの構成を説明する図である。図5(a)は、検出部90側から見たホルダー20の底部21の模式図である。図5(b)は、インクカートリッジICが装着されたホルダー20のYZ断面の模式図である。図5(b)は、図5(a)のA−A’線に沿った断面図に相当する。図5(a),(b)に示すように、ホルダー20の検出部90に対向する部分である底部21には、主走査方向HD(Y軸方向)以外の方向に沿って傾斜する傾斜面21aが設けられている。本実施形態では、傾斜面21aは、副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜している。
また、ホルダー20の底部21には、主走査方向HDに沿って並ぶように、例えば、4つの開口部22が設けられている。各開口部22は、主走査方向HDにおいて傾斜面21aの間に挟まれるように配置されている。換言すれば、主走査方向HDにおいて隣り合う開口部22同士の間と、4つの開口部22の主走査方向HDにおける両外側とに傾斜面21aが配置されている。ホルダー20には、各開口部22に対応する位置に4つのインクカートリッジIC1〜IC4が装着される。
インクカートリッジIC1〜IC4の各インク収容室130内に設けられた各プリズム170は、傾斜面170aと傾斜面170bとを有している。傾斜面170aと傾斜面170bとで、主走査方向HD(Y軸方向)と交差する副走査方向VD(X軸方向)に沿ったプリズム170の稜線が構成される。プリズム170は、X軸方向からみて、傾斜面170aと傾斜面170bとで頂角を形成した、直角二等辺三角形状である。
プリズム170は、発光部92からの照射光を透過する、例えばポリプロピレン等の部材によって形成されている。発光部92から各プリズム170に入射する照射光が反射される状態は、傾斜面170a,170bのそれぞれに接する流体(インク又は空気)の屈折率によって異なる。各開口部22は、ホルダー20の往復移動によってインクカートリッジIC1〜IC4の各プリズム170が検出部90の直上に位置したときに、検出部90の備える発光部92及び受光部94と対向する位置に配置されている。
ホルダー20を備えたキャリッジCRが主走査方向HD(Y軸方向)に沿って移動すると、インクカートリッジIC1〜IC4が、順次、検出部90の上(+Z方向)を通過する。そして、開口部22を通して、発光部92からの照射光が各インクカートリッジICのプリズム170で反射され、反射光が受光部94により受光される。検出部90は、受光部94の受光結果を、キャリッジCR(プリズム170)の位置に対応した出力信号として出力する。本実施形態では、このキャリッジCRの位置に対応した検出部90の出力信号に基づいて、各インクカートリッジICのインクニアエンドの判定と、インクニアエンド判定を行う際の検出位置の補正とが行われる。
各開口部22の中央には、開口部22の一部を塞ぐように、発光部92からの照射光を遮光する遮光部23が設けられている。開口部22の中央とは、インクカートリッジICがホルダー20に装着されたときに、プリズム170の稜線(中心)に対応する位置である。隣り合う開口部22同士の中央位置から中央位置までは、b1の距離だけ離れている。したがって、隣り合う遮光部23同士の中央位置から中央位置までは、b1の距離だけ離れている。この距離b1は、設計値に基づいてメカ的に設定されたものである。
遮光部23は、主走査方向HD(Y軸方向)に交差する副走査方向VD(X軸方向)に沿って設けられており、ホルダー20の開口部22を開口部22aと開口部22bとの2つに分割している(図7(a)及び(b)参照)。遮光部23は、プリズム170の稜線と対向する位置に配置されている。インクニアエンド判定を行う際の検出位置において、遮光部23によって2つに分割された各開口部22の一方の開口部22aは発光部92と傾斜面170aとが対向する位置に配置され、他方の開口部22bは受光部94と傾斜面170bとが対向する位置に配置される。
遮光部23の検出部90側には、主走査方向HD(Y軸方向)以外の方向に沿って傾斜する傾斜面23aが設けられている。本実施形態では、傾斜面23aは、副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜している。遮光部23は、光を吸収する材質からなり、例えば、黒色で着色したポリスチレンによって形成されている。本実施形態では、遮光部23はホルダー20と同材質で一体的に形成されている。なお、遮光部23の材質は、上記に限定されず、反射光が受光部94に入射するのを抑制可能であれば、任意の材質を適用してもよい。また、遮光部23が、ホルダー20と別体で形成されホルダー20に取り付けられた構成としてもよい。
図6は、第1の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図である。図6(a)は、図5(a)のD部を拡大した斜視図である。図6(b)は、底部21のXZ断面の模式図であり、図5(a)のB−B’線に沿った断面図に相当する。図6(c)は、遮光部23のXZ断面の模式図であり、図5(a)のC−C’線に沿った断面図に相当する。図6(a)に示すように、ホルダー20の底部21の傾斜面21aと、遮光部23の傾斜面23aとは、副走査方向VD(X軸方向)における同じ向きに傾斜している。
図6(b)に示すように、ホルダー20の底部21の傾斜面21aの、X軸方向とY軸方向とで構成される面(プリズム170の底面170cに平行な面)に対する傾斜角度をθ1とする。また、図6(c)に示すように、遮光部23の傾斜面23aの、X軸方向とY軸方向とで構成される面に対する傾斜角度をθ2とする。本実施形態では、傾斜角度をθ1と傾斜角度をθ2とは、同じ角度であり、例えば30度程度である。
<インクニアエンド判定方法>
次に、本実施形態に係るインクニアエンドの判定方法について説明する。図7および図8は、インクニアエンドの判定方法を説明する図である。図7(a)及び(b)には、インクカートリッジICのプリズム170を通過するYZ平面の断面を示す。図7(a)および(b)では、プリズム170と検出部90の位置関係が、インクニアエンド判定のためのインク残量検出が可能な位置関係(検出位置)となったときの状態を示している。
図8(a)には、インクカートリッジICのプリズム170を通過するYZ平面の断面を示す。図8(a)では、プリズム170と検出部90との位置関係が、インクニアエンド判定のためのインク残量検出が可能な位置関係でないときの状態を示している。また、図8(b)には、1個のインクカートリッジICが検出部90の上を通過した場合の検出電圧の特性例を示している。
図7(a)に示すように、プリズム170の傾斜面170a,170bはインク収容室130の内側を向いている。傾斜面170aは例えば傾斜面170bと直交する面であり、傾斜面170aと傾斜面170bとは、X−Z平面に平行な平面に対して対称となるように配置されている。インク収容室130にインクIKが満たされている場合には傾斜面170a,170bはインクIKに接する。
インクカートリッジICにインクIKが満たされている場合、発光部92からプリズム170に入射した照射光Leは、傾斜面170aからインクIK内に入射する。この場合、傾斜面170a,170bで反射される反射光Lrは非常に少なくなるため、受光部94はほとんど光を受光しない。例えば、インクの屈折率を水の屈折率とほぼ同様の1.5と仮定し、プリズム170をポリプロピレンにより構成する場合、傾斜面170a,170bにおける全反射の臨界角は約64度である。入射角は45度なので、傾斜面170a,170bでは全反射されず、照射光LeはインクIK内に入射する。
図7(b)に示すように、インクカートリッジIC内のインクIKが印刷のために消費され、インクカートリッジICにインクIKが満たされていない場合を考える。プリズム170の傾斜面170a,170bのうち、少なくとも発光部92からの照射光Leが入射する部分が空気に接しているとする。この場合、発光部92からプリズム170に入射した照射光Leは、傾斜面170a,170bで全反射され、反射光Lrとしてプリズム170の外へ射出される。
したがって、インクカートリッジICにインクIKが満たされていない場合、受光部94が全反射した反射光Lrを受光するため、強い検出電圧が得られる。例えば、空気の屈折率を1とし、プリズム170をポリプロピレンにより構成する場合、傾斜面170a,170bにおける全反射の臨界角は約43度である。入射角は45度なので、プリズム170に入射する照射光Leは傾斜面170a,170bで全反射される。
図8(b)において、横軸は、プリズム170と検出部90との相対的な位置を表し、縦軸は、横軸の各位置において検出部90から出力される検出電圧を表す。プリズム170の中心と検出部90の中心とが一致したときの位置(例えば図7(a)に示すインクカートリッジICと検出部90との位置関係)を、横軸の“0”としている。検出部90の中心とは、主走査方向HDにおける発光部92と受光部94との中央である。
また、図8(a)に示すインクカートリッジICと検出部90との位置関係のように、位置“0”から、プリズム170の中心と検出部90の中心との相対位置が主走査方向HDにずれた位置であって、ホルダー20の開口部22bに対応する位置を位置PK1とする。同様に、位置“0”から、プリズム170の中心と検出部90の中心との相対位置が主走査方向HDに沿ってずれた位置であって、ホルダー20の開口部22aに対応する位置を位置PK2とする。
図8(b)に示すように、受光部94の受光量がゼロに近いほど検出電圧が上限電圧Vmaxに近くなり、受光部94の受光量が大きいほど検出電圧が下限電圧Vminに近くなる。受光量が所定値を越えると、検出電圧が飽和して下限電圧Vminとなる。上限電圧Vmaxと下限電圧Vminは、例えば、図3において受光部94がコレクター端子に出力する電圧範囲の上限電圧と下限電圧に対応する。
検出部90から出力される検出電圧は、検出部90とプリズム170との相対位置に応じて変化する。SIKは、図7(a)で説明したインクカートリッジICがインクIKで満たされている場合の検出電圧特性である。この場合、受光部94の受光量は小さいため、位置“0”において検出電圧はVmaxに近くなる。位置“0”から、プリズム170の中心と検出部90の中心との相対位置が主走査方向HDにずれた位置PK1,PK2には、プリズム170の底面170cからの反射光LrによってピークSpk1,Spk2が生じる。このピークSpk1,Spk2については後述する。
SEPは、図7(b)で説明したインクカートリッジICがインクIKで満たされていない場合の検出電圧特性である。この場合、受光部94の受光量が大きいため、位置“0”において検出電圧はVminに達する(あるいは、Vminに近くなる)。このように、インクカートリッジICがインクIKで満たされているか否かによって検出電圧の特性が大きく異なっており、本実施形態では、この検出電圧の特性の違いを検出することにより、インクカートリッジICのインクニアエンドの判定を行う。
具体的には、検出電圧特性SIKのピーク値Vpk1に基づいて、ピーク値Vpk1と下限電圧Vminとの間に閾値Vthを設定する。そして、インクカートリッジICが検出部90の上を通る検出範囲DPRとなったときに、検出部90の検出電圧が閾値Vthよりも小さい場合には、インクニアエンドであると判定し、検出電圧が閾値Vth以上である場合には、インクが残存していると判定する。
図8(a)に示すように、ホルダー20の開口部22の中央には、発光部92からの光を遮光する遮光部23が設けられている。発光部92からプリズム170の底面170cに入射した照射光Leは、その一部が底面170cで反射され反射光Lrとして受光部94に受光される。この反射光Lrの底面170cでの反射角は、照射光Leの底面170cへの入射角と等しい。図8(b)の検出電圧特性SIKに示すように、位置“0”では遮光部23が存在するため底面170cからの反射光Lrは検出されず、位置PK1,PK2では、遮光部23が存在しないためピークSpk1,Spk2が検出される。
ここで、位置PK1は、主走査方向HDにおける開口部22bの中央と検出部90の中央とが一致する位置であり、位置PK2は、主走査方向HDにおける開口部22aの中央と検出部90の中央とが一致する位置である。なお、プリズム170から全反射光が返ってくる場合にも底面170cからの反射光Lrは検出されているが、検出電圧特性SEPに示すように全反射光の信号に埋もれるため、ピークSpk1,Spk2は生じない。
<位置補正方法>
さて、インクカートリッジICの位置は、種々の公差によって位置ずれを生じる。公差としては、例えば、キャリッジCRの傾きや取り付けのずれ、ロータリーエンコーダーの誤差、電子回路(例えば検出部90)の応答速度、例えばキャリッジ駆動等のメカ的な位置ずれ等が想定される。制御ユニット40は、ロータリーエンコーダーのカウント値に基づいてインクカートリッジの位置を把握しているが、この制御ユニット40が把握する位置が、公差により実際のインクカートリッジICの位置からずれてしまうことがある。
この位置ずれを補正しない場合には、想定される全ての公差を含めた位置ずれ範囲を考慮し、その範囲内で正しくインクニアエンド検出が行えるように図8(b)の検出範囲DPRを決める必要がある。そうすると、検出範囲DPRが2つのピークSpk1,Spk2の間隔よりも広くなり、閾値VthをピークSpk1,Spk2のピーク電圧Vpk1に近づけることができなくなる。
そうすると、SEPで示すインクが無くなった場合のピークが、プリズム入射面からの反射光によるピークSpk1,Spk2とほぼ同じ大きさ(Vpk1)となる場合には、閾値Vthにより正しくインクニアエンドを検出できないことになる。このような状況は、例えば検出部90にインクミストが付着して発光量や受光量が低下し、ピークSpk1,Spk2を含めたノイズと全反射による検出電圧との比(いわゆるS/N比)が小さくなった場合等に生じうる。
そこで本実施形態では、ロータリーエンコーダーのカウント値に基づいて把握されるインクカートリッジICの位置を、プリズム170に底面170cからの反射光(以下では、入射面反射ともいう)によるピークSpk1,Spk2に基づいて補正する。この補正により、公差による位置ずれが補正されるため、インクカートリッジICの位置とロータリーエンコーダーのカウント値とを高精度に対応付けることができる。
次に、本実施形態における位置補正処理の方法について詳細に説明する。図9及び図10は、位置補正処理方法を説明する図である。図9には、キャリッジCRが、ホームポジションPHから主走査方向HDに沿って移動したときの検出部90とインクカートリッジICとの位置関係を示している。位置P1〜P4は、インクカートリッジIC1〜IC4の各々のプリズム170に発光部92からの光が当たる位置である。インクカートリッジIC1〜IC4には、例えば、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクが充填されており、各インクカートリッジICについてインクニアエンド検出が行われる。
これらの位置P1〜P4はロータリーエンコーダーのカウント値に対応しており、キャリッジCRの設計値に基づくカウント値が不図示のEEPROMに記憶されている。位置補正処理では、カウント値P1〜P4を補正し、補正後のカウント値P1’〜P4’を求める。インクニアエンド判定の際には、位置P1’〜P4’を特定するための情報(カウント値)を、検出位置情報と呼ぶ)。
この位置P1〜P4は、上述のような種々の公差によって実際のインクカートリッジIC1〜IC4の位置とずれを生じているものとする。本実施形態では、この位置ずれを有する位置P1〜P4に対して補正処理を行い、その補正後の位置に対応するカウント値を、補正された検出位置情報として制御ユニット40(図2参照)のRAMに記憶する処理を行う。
図10には、キャリッジCRが、ホームポジションPHから主走査方向HDに移動したときの位置P1〜P4における検出電圧の特性例を示している。図10に示すように、位置補正部44(図2参照)は、補正前の位置に基づいてインクカートリッジIC1〜IC4の検出電圧を取得するための位置範囲AD1を設定し、その位置範囲AD1をキャリッジCRが通過したときの検出電圧を求める。
位置補正部44は、各インクカートリッジICの検出電圧に対してピーク検出処理を行い、ピーク電圧が最も小さい第1のピークと、その次にピーク電圧が小さい第2のピークとを検出する。インクカートリッジIC1を例にとると、位置補正部44は、位置P1aの第1のピークと位置P1bの第2のピークとを検出し、それらのピークの中心P1c(P1a、P1bの平均値)を求める。インクカートリッジIC2,IC4についても中心位置P2c、P4cを求め、差分P1−P1c、P2−P2c、P4−P4cを求め、それらの差分の平均値(補正値)を求める。その差分の平均値をP1〜P4に加算し、インクカートリッジIC1〜IC4の最終的な補正された位置P1’〜P4’とする。
ここで、図9のインクカートリッジIC3のように、プリズム170に気泡BABが付着する場合がある。例えば、ユーザーがインクカートリッジICを床に落としてしまった場合等にプリズム170に気泡が付着し、そのままホルダー20に装着されると、気泡が付着したまま検出電圧がサンプリングされる。気泡が付着すると、インクIKが満たされている場合であってもプリズム170と空気が接するため、入射光の一部が全反射されてしまう。
そうすると、図10のインクカートリッジIC3の検出電圧に示すように、気泡によるピークSpbabが発生する。このピークSpbabの大きさは、気泡BABの付着量や付着位置によって変化し、入射面反射によるピークよりも大きくなる場合がある。このような場合には、位置補正処理において入射面反射によるピークの中心位置を算出できないので、気泡BABが付着したと判定されたインクカートリッジICについては、上述した補正値の算出対象から除外する。
具体的には、図10のインクカートリッジIC3を例にとると、ピーク検出において、ピーク電圧が最小のピークとしてピークSpbabが検出され、2番目にピーク電圧が小さいピークとして入射面反射によるピークの一方が検出される。これらの2つのピークの間隔P3b−P3aが所定値よりも小さい場合には、気泡が付着していると判断し、ピークの中心位置を算出せず、上述した補正値の算出対象から除外する。
このように、本実施形態に係る印刷装置10の構成によれば、検出部90に対するプリズム170の検出位置に位置ずれが生じていても、位置ずれを高精度に補正することができる。これにより、位置補正しない場合と比べて、インクニアエンドを検出する範囲DPRをより狭く設定できるので、より高精度にインクニアエンドの判定を行うことができる。
また、本実施形態に係る印刷装置10の構成によれば、ホルダー20にインクカートリッジIC1〜IC4が装着された状態で、ホルダー20の底部21におけるプリズム170の底面170cに対向する位置に配置された開口部22に遮光部23が設けられている。そのため、位置“0”では底面170cからの反射光が検出されないので、検出電圧(検出電圧特性SIK)に第1のピークSpk1と第2のピークSpk2を発生させることができる。これにより、第1のピークSpk1と第2のピークSpk2とを検出し、これら2つのピークの中心位置(平均値)を算出することで、検出位置情報を補正することができる。
なお、検出位置の補正は、往路と復路とのそれぞれで行うようにしてもよい。ここで往路は、キャリッジCRと検出部90の相対的な位置が離れていく移動のことであり、復路は、キャリッジCRと検出部90の相対的な位置が近づいていく移動のことである。往路と復路では、受光部94の回路的な(例えばフォトトランジスター等の)応答速度が異なるが、往路と復路でそれぞれ検出位置情報を補正することで、その応答速度の違いによる位置ずれを補正できる。
<インクニアエンド判定処理、及び位置補正処理>
次に、本実施形態に係る印刷装置10のインクニアエンド判定処理、及び位置補正処理の手順を説明する。図11は、インクニアエンド判定処理を示すフローチャートである。図12は、位置補正処理を示すフローチャートである。インクニアエンド判定処理及び位置補正処理は、例えば、印刷装置10の起動時やインクカートリッジICの交換時等のタイミングで実行される。
図11に示すように、インクニアエンド判定処理において、まず、制御ユニット40(位置補正部44)は、インクカートリッジIC1〜IC4の各プリズム170について、主走査方向HDにおける位置補正処理を行う(ステップS10)。
各プリズム170の位置補正処理の詳細について説明する。制御ユニット40は、キャリッジCRをホームポジションPHから主走査方向HDに走査して、検出部90に対するホルダー20(インクカートリッジIC)の相対的な位置を移動させる(ステップS11)。ステップS11では、制御ユニット40は、図9に示す補正前の位置P1〜P4において、発光部92から照射されインクカートリッジIC1〜IC4のプリズム170で反射された反射光を受光部94で受光させる。
続いて、制御ユニット40は、位置P1〜P4においてインクカートリッジIC1〜IC4の各プリズム170からの反射光の光量に対応する検出部90(受光部94)の検出電圧(出力電圧Vc)を読み取る(ステップS12)。ステップS12により、図10に示すような検出電圧波形が得られる。
続いて、制御ユニット40は、ステップS12で得られた検出電圧波形から、インクカートリッジIC1〜IC4のそれぞれについて2つのピークを検出する(ステップS13)。そして、制御ユニット40は、対象とするインクカートリッジICに対応してステップS13で検出された2つのピークの間隔が妥当であるか否かを判定する(ステップS14)。
2つのピークの間隔が妥当であると判定された場合(ステップS14:YES)、制御ユニット40は、対象とするインクカートリッジICに対応する2つのピークの中心位置(平均値)を算出する(ステップS15)。そして、算出された中心位置(平均値)に基づいて、設計上の中心位置とのずれ量を算出する(ステップS16)。
一方、ステップS14において、2つのピークの間隔が妥当ではないと判定された場合(ステップS14:NO)、制御ユニット40は、対象とするインクカートリッジICについてはピークの中心位置を算出せず、処理をステップS17に移行する。
ステップS17では、インクカートリッジIC1〜IC4の全部について、ステップS16までの処理が終了したか否かを判定する。全インクカートリッジICについて処理が終了したと判定された場合(ステップS17:YES)、制御ユニット40は、各インクカートリッジICについて算出された設計上の中心位置とのずれ量に基づいて、検出位置情報を補正するための補正量を決定する(ステップS18)。そして、制御ユニット40は、処理を図11のステップS20に移行する。
一方、ステップS17において、全インクカートリッジICについて処理が終了していないと判定された場合(ステップS17:NO)、制御ユニット40は、処理をステップS13に戻す。
次に、図11のフローチャートに戻って、ステップS20では、制御ユニット40は、インクカートリッジIC1〜IC4の各プリズム170が検出部90上を通過するようにホルダー20を主走査方向HDに移動させる。ここでは、ステップS18で決定された補正量に基づいて補正した補正後の位置P1’〜P4’(図10参照)において、発光部92から照射されインクカートリッジIC1〜IC4のプリズム170で反射された反射光を受光部94で受光させる。
続いて、制御ユニット40は、補正後の位置P1’〜P4’を含む検出範囲においてインクカートリッジIC1〜IC4の各プリズム170からの反射光の光量に対応する検出部90(受光部94)の検出電圧(出力電圧Vc)を読み取る(ステップS30)。
次に、制御ユニット40(残量判定部42)は、ステップS30における検出電圧の測定結果に基づいて、判定対象となるインクカートリッジICの検出電圧とインクニアエンド判定用の検出電圧の閾値とを比較する(ステップS40)。
判定対象のインクカートリッジICの検出電圧が当該閾値よりも小さい場合(ステップS40:YES)は、制御ユニット40は、その判定対象のインクカートリッジICを「インクニアエンド」であると判定する(ステップS50)。一方、判定対象のインクカートリッジICの検出電圧が当該閾値よりも小さくない場合(ステップS40:NO)は、制御ユニット40は、その判定対象のインクカートリッジICを「インク有り」であると判定する(ステップS60)。
次に、制御ユニット40は、インクカートリッジIC1〜IC4の全てについてインクニアエンドの判定が終了したか否かを判定する(ステップS70)。全てのインクカートリッジICについてインクニアエンドの判定が終了した場合(ステップS70:YES)は、制御ユニット40は、印刷装置10に備えられた表示部46や印刷装置10に接続されたコンピューター48に、各インクカートリッジIC1〜IC4の残存状態(インクニアエンドか否か)を表示する(ステップS80)。
一方、インクニアエンドの判定が終了していないインクカートリッジICが残っている場合(ステップS70:NO)は、ステップS40に戻り、残りのインクカートリッジICについてインクニアエンドの判定を行う。このようにして、各インクカートリッジIC1〜IC4について、インクニアエンドか否かの判定が順次行われる。
<傾斜面の効果>
次に、第1の実施形態に係る印刷装置10のホルダー20が底部21に備える傾斜面21aと、遮光部23に備える傾斜面23aとの効果を説明する。図13は、第1の実施形態に係る傾斜面での反射光を説明する図である。図13(a)には、本実施形態のホルダー20を通過するYZ平面の断面を示す。図13(b)には、比較例として従来のホルダー80を通過するYZ平面の断面を示す。図13(c)には、本実施形態のホルダー20と従来のホルダー80とでホルダーからの反射光を比較した図である。
図13(a)に示す本実施形態のホルダー20では、上述したように、底部21にX軸方向に沿って傾斜する傾斜面21aが設けられ、遮光部23にX軸方向に沿って傾斜する傾斜面23aが設けられている。また、検出部90が備える発光部92及び受光部94は、ホルダー20が移動する主走査方向HD(Y軸方向)に沿って並ぶように配置されている。
上述したように、本実施形態に係る印刷装置10では、受光部94が受光するプリズム170(傾斜面170a,170b、又は底面170c)からの反射光Lrの大きさに基づいて、インクカートリッジICのインクニアエンド判定と、位置補正とを行う構成となっている。そのため、プリズム170以外の部分、例えば、ホルダー20の底部21や遮光部23の底面で反射された反射光(以下ではノイズ光Lnという)を受光部94が受光すると、インクニアエンド判定処理、及び位置補正処理における精度の低下を招くこととなる。
発光部92が備える発光素子が比較的広い指向角を有する場合、発光部92から照射される照射光Leには、図7(a)及び(b)に示すように+Z方向に進む照射光Leだけでなく、図13(a)に示すように+Z方向以外の方向に斜めに進む照射光Leも存在する。したがって、発光部92から照射される照射光Leの中から、ホルダー20の底部21や遮光部23で反射されてノイズ光Lnとなる光が生じてしまう。
図13(b)に示す従来のホルダーの一例であるホルダー80には、特許文献1に記載の印刷装置と同様に、遮光部83にY軸方向に沿って傾斜する傾斜面83aが設けられている。また、ホルダー80の底部81にも、Y軸方向に沿って傾斜する傾斜面81aが設けられている。傾斜面81a及び傾斜面83aに入射する照射光Leは、傾斜面81a及び傾斜面83aに対する入射角と等しい反射角で反射されるが、傾斜面81a及び傾斜面83aの法線方向はZ軸方向とは異なる方向である。そのため、ノイズ光Lnの多くは、図13(b)に示す遮光部83の傾斜面83aで反射されるノイズ光Ln1のように、受光部94とは異なる方向に進む。
しかしながら、傾斜面81a及び傾斜面83aが、発光部92及び受光部94が並ぶ方向と同じY軸方向に沿って傾斜しているため、発光部92から照射される照射光Leの角度によっては、図13(b)に示す傾斜面81aで反射されるノイズ光Ln2のように、受光部94で受光されてしまうこともある。
これに対して、図13(a)に示す本実施形態のホルダー20では、底部21の傾斜面21a及び遮光部23の傾斜面23aが、発光部92及び受光部94が並ぶ方向と交差するX軸方向に沿って傾斜している。そのため、傾斜面21a及び傾斜面23aで反射されたノイズ光Lnは受光部94とは異なる方向に進むので、従来のホルダー80と比べて、受光部94で受光されるノイズ光Lnを大幅に低減できる。
図13(c)には、ホルダー20,80を検出部90に対して主走査方向HD(Y軸方向)に沿って走査したときの、ホルダー20,80で反射され受光部94で受光されたノイズ光Lnの光量を比較して示している。図13(c)に示すように、従来のホルダー80では、ホルダー80の相対的な位置によってノイズ光Lnが多くなるピークが見られる。これに対して、本実施形態のホルダー20では、このようなピークがなく、従来のホルダー80と比べて、ホルダー20の相対的な位置に関わらずノイズ光Lnの光量が低くなっている。
このように、第1の実施形態に係る印刷装置10のホルダー20は、底部21及び遮光部23に、X軸方向に沿って傾斜する傾斜面21a及び傾斜面23aが設けられているので、傾斜面21a及び傾斜面23aで反射され受光部94で受光されるノイズ光Lnを少なくすることができる。これにより、印刷装置10は、従来のホルダー80を備える印刷装置と比べて、インクニアエンド判定処理、及び位置補正処理における精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、傾斜面21aの傾斜角度θ1及び傾斜面23aの傾斜角度θ2が30度程度であることとしたが、傾斜角度θ1,θ2は30度以外の角度であってもよいし、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とが互いに異なる角度であってもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る印刷装置は、ホルダーの構成が異なる点以外は、第1の実施形態とほぼ同様の構成を有している。ここでは、第1の実施形態のホルダー20に対する相違点を説明する。図14は、第2の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図である。図14(a)は、第2の実施形態に係るホルダー50における図5(a)のD部を拡大した斜視図に相当する。図14(b)は、底部51のXZ断面の模式図であり、図5(a)のB−B’線に沿った断面図に相当する。図14(c)は、遮光部53のXZ断面の模式図であり、図5(a)のC−C’線に沿った断面図に相当する。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
<ホルダーの構成と効果>
図14(a)に示すように、第2の実施形態に係るホルダー50は、底部51に副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜する複数の傾斜面51aが設けられている。また、ホルダー50には、開口部52を副走査方向VD(X軸方向)に沿って開口部52aと開口部52bとに2分割する遮光部53が設けられ、遮光部53には副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜する複数の傾斜面53aが設けられている。
図14(b)に示すように、底部51にはX軸方向に沿って、例えば3つの傾斜面51aがのこぎり刃状に並ぶように設けられている。各傾斜面51aのX軸方向における長さ及び傾斜角度は略同一である。図14(c)に示すように、遮光部53にもX軸方向に沿って、例えば3つの傾斜面53aがのこぎり刃状に並ぶように設けられている。各傾斜面53aのX軸方向における長さ及び傾斜角度は略同一である。なお、傾斜面51a及び傾斜面53aが傾斜する向きは、X軸方向において第1の実施形態における傾斜面21a及び傾斜面23a(図6(b),(c))が傾斜する向きとは逆の向きとなっているが、同じ向きであってもよい。
第2の実施形態に係るホルダー50のように、のこぎり刃状に並ぶ複数の傾斜面51a及び傾斜面53aを備えることによる効果を説明する。図15及び図16は、第2の実施形態に係るホルダーの効果を説明する図である。図15(a)には、図14(b)と同様に、ホルダー50の底部51のXZ断面を示している。検出部90(図示省略)は、底部51の傾斜面51aが設けられた側に配置される。
図15(a)において、底部51に設けられた3つの傾斜面51aは、X軸方向の範囲Rx0に配置されているものとする。横軸の位置“0”は、設計上の副走査方向VD(X軸方向)における検出部90の中心位置に対応するホルダー50の位置である。そして、ホルダー50に対する検出部90の相対的な位置が、例えば、位置“0”から+X方向に位置“+1”まで、及び−X方向に位置“−1”までの範囲Rx内でずれる可能性があるものとする。
図15(a)に示すように、第2の実施形態に係るホルダー50では、X軸方向の範囲Rxにおいて、検出部90と傾斜面51aとのZ軸方向における距離は、範囲Rz2内でばらつくこととなる。X軸方向の範囲Rxにおける底部51の傾斜面51aの−Z方向の最下点を51bとし、最上点を51cとする。遮光部53のXZ断面も底部51のXZ断面と同様の形状であり、X軸方向の範囲Rxにおける遮光部53の傾斜面53aの−Z方向の最下点を53bとし、最上点を53cとする。
図15(b)には、図6(b)と同様に、第1の実施形態に係るホルダー20の底部21のXZ断面を比較して示している。ホルダー20の底部21に設けられた傾斜面21aは、X軸方向の範囲Rx0に配置されているものとする。ホルダー20では、範囲Rxにおいて、検出部90と傾斜面21aとのZ軸方向における距離は、範囲Rz1内でばらつくこととなる。X軸方向の範囲Rxにおける底部21の傾斜面21aにおける−Z方向の最下点を21bとし、最上点を21cとする。遮光部23の傾斜面23aにおけるXZ断面も底部21のXZ断面と同様の形状であり、X軸方向の範囲Rxにおける遮光部23の傾斜面23aにおける−Z方向の最下点を23bとし、最上点を23cとする。
ここで、傾斜面51aの傾斜角度と傾斜面21aの傾斜角度とが同じであるものとすると、図15(a)に示す範囲Rz2は図15(b)に示す範囲Rz1よりも小さくなる。そして、図15(a)に示す傾斜面51aの最下点51b、最上点51cと検出部90とのZ軸方向における距離は、それぞれ図15(b)に示す傾斜面21aの最下点21b、最上点21cと検出部90とのZ軸方向における距離よりも小さくなる。
図16(a)には、第1の実施形態に係るホルダー20(底部21)の傾斜面21aの位置“+1”におけるYZ断面を実線で示し、位置“−1”におけるYZ断面を破線で示している。図16(a)に示すように、発光部92から照射される照射光Leのうち、ホルダー20の開口部22aを通過してプリズム170の底面170cで反射され、反射光Lrが受光部94で受光される。換言すれば、発光部92から照射される照射光Leのうち、底部21で遮られる照射光Leはプリズム170の底面170cに入射しない。また、底面170cで反射された反射光Lrのうち遮光部23で遮られる反射光Lrは受光部94で受光されない。
ホルダー20が検出部90に対して+X方向の位置“+1”に相対的にずれている場合(実線で示す最下点21b)と、−X方向の位置“−1”に相対的にずれている場合(破線で示す最上点21c)とを比較すると、底部21の最上点21cでは最下点21bよりも検出部90とのZ軸方向における距離が大きくなる。したがって、破線で示すホルダー20が−X方向の位置“−1”に相対的にずれている場合の方が底部21で遮られる照射光Leが少なくなるので、プリズム170の底面170cに入射する照射光Leが多くなる。
また、同様に、遮光部23の最上点23cでは最下点23bよりも検出部90とのZ軸方向における距離が大きくなる。したがって、破線で示すホルダー20が−X方向の位置“−1”に相対的にずれている場合の方が遮光部23で遮られる反射光Lrが少なくなるので、受光部94で受光される反射光Lrが多くなる。
図16(b)には、第2の実施形態に係るホルダー50(底部51)及び遮光部53の位置“+1”におけるYZ断面を実線で示し、位置“−1”におけるYZ断面を破線で示している。ホルダー50では、底部51の最上点51cが図16(a)に示す底部21の最上点21cよりも−Z方向側となるため、最上点51cと検出部90とのZ軸方向における距離は、最上点21cと検出部90とのZ軸方向における距離よりも小さくなる。
そして、底部51の最下点51bが図16(a)に示す底部21の最下点21bよりも−Z方向側となるため、最下点51bと検出部90とのZ軸方向における距離も、最下点21bと検出部90とのZ軸方向における距離よりも小さくなる。遮光部53についても、図16(b)に示す最上点53c、最下点53bが、図16(a)に示す最上点21c、最下点21bよりも−Z方向側となるため、検出部90とのZ軸方向における距離は小さくなる。したがって、第2の実施形態に係るホルダー50では、第1の実施形態に係るホルダー20と比べて、プリズム170の底面170cに入射する照射光Leが少なくなり、かつ、受光部94で受光される反射光Lrも少なくなる。
また、範囲Rz2(図15(a)参照)が範囲Rz1(図15(b)参照)よりも小さいため、ホルダー50における最上点51cと最下点51bとのZ軸方向における距離、及び最上点53cと最下点53bとのZ軸方向における距離は、第1の実施形態に係るホルダー20と比べて小さくなる。そのため、ホルダー50における+X方向の位置“+1”にずれた場合と−X方向の位置“−1”にずれた場合との、プリズム170の底面170cに入射する照射光Le及び受光部94で受光される反射光Lrの光量の差異は、第1の実施形態に係るホルダー20と比べて小さくなる。
図16(c)は、第1の実施形態に係るホルダー20が検出部90に対して、位置“0”、位置“+1”、位置“−1”のそれぞれにあるときに、ホルダー20を主走査方向HD(Y軸方向)に沿って移動させて、受光部94で受光された反射光Lrの光量を比較したグラフである。上述したように、位置“0”に対して位置“+1”及び位置“−1”では検出部90とのZ軸方向における距離に差があるため、反射光Lrの受光光量に大きな差が生じている。
図16(d)は、第2の実施形態に係るホルダー50が検出部90に対して、位置“0”、位置“+1”、位置“−1”のそれぞれにあるときに、ホルダー50を主走査方向HD(Y軸方向)に沿って移動させて、受光部94で受光された反射光Lrの光量を比較したグラフである。上述したように、第2の実施形態に係るホルダー50では第1の実施形態に係るホルダー20と比べて、受光光量が全体的に小さくなっており、かつ、位置“0”、位置“+1”、及び位置“−1”での受光光量の差は小さくなっている。
ここで、プリズム170の底面170cからの反射光Lrの受光光量が多くなると、底面170cからの反射光Lrがインクニアエンド判定におけるノイズ光となる場合がある。そのため、底面170cからの反射光Lrの受光光量が過度に大きくなったり、受光光量のばらつきが大きくなったりすると、インクニアエンド判定の精度を低下させてしまうおそれがある。したがって、第2の実施形態に係るホルダー50の構成によれば、検出部90に対するホルダー50の相対的な位置が副走査方向VD(X軸方向)にずれた場合でも、インクニアエンド判定の精度の低下を抑えることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る印刷装置は、ホルダーの構成が異なる点以外は、第1の実施形態とほぼ同様の構成を有している。ここでは、第1の実施形態のホルダー20に対する相違点を説明する。図17は、第3の実施形態に係るホルダーの傾斜面を説明する図である。図17(a)は、第3の実施形態に係るホルダー60における図5(a)のD部を拡大した斜視図に相当する。図17(b)は、底部61のXZ断面の模式図であり、図5(a)のB−B’線に沿った断面図に相当する。図17(c)は、遮光部63のXZ断面の模式図であり、図5(a)のC−C’線に沿った断面図に相当する。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
<ホルダーの構成と効果>
図17(a)に示すように、第3の実施形態に係るホルダー60は、底部61に副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜する傾斜面61aが設けられている。また、開口部62を副走査方向VD(X軸方向)に沿って開口部62aと開口部62bとに2分割する遮光部63が設けられ、遮光部63には副走査方向VD(X軸方向)に沿って傾斜する傾斜面63aが設けられている。図17(b)および(c)に示すように、傾斜面61aと傾斜面63aとは傾斜の向きが互いに逆向きとなっている。したがって、ホルダー60には、主走査方向HD(Y軸方向)に沿って互いに逆向きの傾斜面61aと傾斜面63aとが交互に配置されている。
図18は、第3の実施形態に係るホルダー60の効果を説明する図である。図18(a)には、図17(b)と同様にホルダー60の底部61のXZ断面を実線で示し、さらに、図17(c)と同様に遮光部63のXZ断面を破線で重ねて示している。底部61の傾斜面61aの位置“+1”での最上点を61cとし、位置“−1”での最下点を61bとする。また、遮光部63の傾斜面63aの位置“+1”での最下点を63bとし、位置“−1”での最上点を63cとする。
図18(b)には、第3の実施形態に係るホルダー60(底部61)及び遮光部63の位置“+1”におけるYZ断面を実線で示し、位置“−1”におけるYZ断面を破線で示している。ホルダー60では、実線で示す位置“+1”において、底部61は最下点61bとなるのに対して遮光部63は最上点63cとなる。一方、位置“−1”においては、底部61が最上点61cとなるのに対して遮光部63は最下点63bとなる。したがって、ホルダー60における+X方向の位置“+1”にずれた場合と−X方向の位置“−1”にずれた場合とで、プリズム170の底面170cに入射する照射光Leの光量及び受光部94で受光される反射光Lrの光量はほぼ同じとなる。
図18(c)は、第3の実施形態に係るホルダー60が検出部90に対して、位置“0”、位置“+1”、位置“−1”のそれぞれにあるときに、ホルダー60を主走査方向HD(Y軸方向)に沿って移動させて、受光部94で受光された反射光Lrの光量を比較したグラフである。上述したように、第3の実施形態に係るホルダー60では第1の実施形態に係るホルダー20と比べて、受光光量が過度に大きくならず、かつ、位置“0”、位置“+1”、及び位置“−1”での受光光量の差が小さくなっている。
したがって、第3の実施形態に係るホルダー60の構成によれば、第3の実施形態と同様に、検出部90に対するホルダー60の相対的な位置が副走査方向VD(X軸方向)にずれた場合でも、インクニアエンド判定の精度の低下を抑えることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
第2の実施形態に係るホルダー50では、底部51及び遮光部53に副走査方向VD(X軸方向)に沿って同じ向きに傾斜する複数の傾斜面51a,傾斜面53aが設けられた構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、底部の複数の傾斜面と遮光部の複数の傾斜面とが互いに逆の向きに傾斜した構成であってもよい。
図19は、変形例1に係るホルダーの傾斜面を説明する図である。図19(a)は、変形例1に係るホルダー70における図5(a)のD部を拡大した斜視図に相当する。図19(b)は、底部71のXZ断面の模式図であり、図5(a)のB−B’線に沿った断面図に相当する。図19(c)は、遮光部73のXZ断面の模式図であり、図5(a)のC−C’線に沿った断面図に相当する。図19(a),(b),(c)に示すように、変形例1に係るホルダー70は、第2の実施形態に係るホルダー50と同様に、底部71に複数の傾斜面71aが設けられ、遮光部73に複数の傾斜面73aが設けられているが、傾斜面71aと傾斜面73aとは互いに逆の向きに傾斜している。このような構成によれば、第2の実施形態における効果と第3の実施形態における効果とを併せ持つことができる。なお、底部71又は遮光部73のいずれか一方に、複数の傾斜面の代わりに一つの傾斜面が設けられた構成としてもよい。
(変形例2)
また、例えば、第1の実施形態に係るホルダー20において、開口部22から主走査方向HDに所定の距離離れた位置に反射部が設けられた構成としてもよい。図20は、変形例2に係るホルダーの構成を説明する図である。図20(a)は、検出部90側から見たホルダー20Aの底部21の模式図である。図20(b)は、インクカートリッジICが装着されたホルダー20AのYZ断面の模式図である。
図20(a)及び(b)に示すように、変形例2に係るホルダー20Aは、開口部22から主走査方向HDに所定の距離b0だけ離れた位置に反射部24が設けられている。反射部24は、ホルダー20Aの往復移動によって反射部24が検出部90の直上に位置したときに、発光部92及び受光部94と対向する場所に設けられている。反射部24は、例えば、入射光を全反射可能なミラーで形成されている。ホルダー20Aの底部21に反射材をコーティングすることによって反射部24としてもよい。
反射部24が検出部90の直上に位置するとき、発光部92からの照射光が反射部24に入射すると、反射部24で全反射された反射光が受光部94に入射する。反射部24の位置はロータリーエンコーダーの所定のカウント値に対応しており、キャリッジCRの設計値に基づくカウント値が制御ユニット40のROMに記憶されている。位置補正処理の際には、検出部90から出力される検出電圧から、反射部24で全反射された反射光によるピークを検出し、その検出したピーク位置(反射部24の中心位置)を基準としてプリズム170の中心位置を補正する一次補正処理を行う。そして、一次補正した位置において、さらに上記実施形態の各インクカートリッジICの検出電圧に対してピーク検出を行い、その検出したピーク位置に基づいてプリズム170の中心位置を補正する二次補正処理を行うことで、位置補正処理の精度をより向上させることが可能となる。
また、反射部24で全反射された反射光による検出電圧に基づいて、発光部92をPWM制御して調光を行うことにより、インクニアエンド判定処理、及び位置補正処理における発光部92からの発光量を調整することができる。さらに、例えば、反射部24からの反射光が検出されない場合に検出部90が故障していると判定するというように、検出部90の故障検出を行うことができる。変形例2のようにホルダー20Aに反射部24を備えた構成においても、底部21に傾斜面21aを有することにより、反射部24による上述の効果を阻害するおそれがある反射部24以外での反射光の影響を抑えることができる。したがって、インクニアエンド判定処理、及び位置補正処理における精度をより向上させることができる。なお、変形例2の構成は、上記実施形態及び変形例1に係るホルダー50,60,70にも適用できる。
(変形例3)
また、上記実施形態及び変形例に係るホルダー20,20A,50,60,70は開口部22,52,62,72に遮光部23,53,63,73が設けられた構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。遮光部23,53,63,73が設けられていない構成であってもよい。例えば、変形例2のように反射部24を備えた構成であれば、プリズム170の底面170cからの反射光からピークSpk1,Spk2を検出しなくても、反射部24からの反射光により検出したピーク位置に基づいてプリズム170の中心位置を補正することができる。
(変形例4)
また、上記実施形態及び変形例に係るホルダー20,20A,50,60,70では、底部21,51,61,71の傾斜面21a,51a,61a,71aと、遮光部23,53,63,73の傾斜面23a,53a,63a,73aと、がX軸方向に沿って傾斜する構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。傾斜面21a,51a,61a,71aが傾斜する第2の方向と、傾斜面23a,53a,63a,73aが傾斜する第3の方向とは、発光部92及び受光部94が並ぶ方向(Y軸方向)以外の方向であればいずれの方向であってもよい。また、第2の方向と第3の方向とが互いに異なる方向であってもよい。
(変形例5)
また、上記実施形態及び変形例に係るホルダー20,20A,50,60,70では、開口部22,52,62,72が底部21,51,61,71に設けられた構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。開口部22,52,62,72は、プリズム170と検出部90とが対向する位置に設けられていればよく、例えば、ホルダー20,20A,50,60,70の側部に設けられていてもよい。
(変形例6)
また、上記の実施形態及び変形例では、上記実施形態及び変形例に係るホルダー20,20A,50,60,70は、4つのインクカートリッジICが装着され、それぞれのプリズム170に対応する数の開口部22,52,62,72を有する構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。装着されるインクカートリッジICの数とそれに対応する開口部22,52,62,72の数とは、4つ以外であってもよい。
(変形例7)
また、上記の実施形態及び変形例では、検出部90の備える発光部92及び受光部94は、キャリッジCRが移動する主走査方向HD(Y軸方向)に沿って並ぶように配置された構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、発光部92及び受光部94が主走査方向HDと直交する方向(X軸方向)に沿って並ぶように配置された構成を有していてもよい。
(変形例8)
また、上記の実施形態及び変形例では、インクカートリッジIC1〜IC4を着脱可能なホルダー20,20A,50,60,70を搭載したキャリッジCRが移動し、検出部90が印刷装置本体に固定される場合を例に説明したが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、検出部90を搭載したキャリッジCRが移動し、インクカートリッジIC1〜IC4を着脱可能なホルダー20,20A,50,60,70が印刷装置本体に固定されてもよく、インクカートリッジIC1〜IC4と検出部90とが相対的に移動する構成であればよい。また、ホルダー20,20A,50,60,70が固定されており、印刷ヘッド35を備えるキャリッジCRに検出部90が配置された構成であってもよい。
(変形例9)
また、上記の実施形態及び変形例では、本発明を印刷装置とインクカートリッジとに適用した例を説明したが、本発明はこのような形態に限定されない。本発明は、例えば、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体消費装置に用いてもよく、また、そのような液体を収容した液体容器にも適用可能である。また、本発明の液体容器は、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。「液滴」とは、上記液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子等の固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたもの等を含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや、液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体消費装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体消費装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体消費装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体消費装置であってもよい。更に、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体消費装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)等を形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体消費装置、基板等をエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体消費装置を採用してもよい。
10…印刷装置(液体消費装置)、20,50,60,70,80…ホルダー、21,51,61,71,81…底部(部分)、21a,51a,61a,71a,81a…傾斜面(第1の傾斜面)、22,52,62,72…開口部、23,53,63,73,83…遮光部、23a,53a,63a,73a,83a…傾斜面(第2の傾斜面)、33…キャリッジモーター(移動部)、90…検出部、92…発光部、94…受光部、170…プリズム、170c…底面(面)、IC,IC1〜IC4…インクカートリッジ(液体収容部)。

Claims (5)

  1. 発光部と受光部とが第1の方向に沿って配置された検出部と、
    前記第1の方向と交差する方向に沿った稜線と前記検出部に対向する面とを有するプリズムが配置された液体収容部と、
    前記液体収容部が着脱可能に装着され、前記検出部に対向する部分の前記プリズムの前記面と対向する位置に開口部を有するホルダーと、
    前記ホルダーを前記検出部に対して前記第1の方向に沿って相対的に移動させる移動部と、を備え、
    前記ホルダーの前記部分は、前記検出部に対向する側に、前記第1の方向以外の第2の方向に沿って傾斜する第1の傾斜面を有することを特徴とする液体消費装置。
  2. 請求項1に記載の液体消費装置であって、
    前記ホルダーは、複数の前記液体収容部を着脱可能に保持し、
    前記開口部は、前記複数の液体収容部の前記プリズムの各々に対応して設けられ、
    前記第1の傾斜面は、隣り合う前記開口部同士の間に配置されていることを特徴とする液体消費装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体消費装置であって、
    前記部分は、複数の前記第1の傾斜面が前記第2の方向に沿って並ぶように設けられた、のこぎり刃状の断面形状を有することを特徴とする液体消費装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の液体消費装置であって、
    前記ホルダーは、前記開口部の一部を塞ぐように設けられた遮光部を有し、
    前記遮光部は、前記検出部に対向する側に、前記第1の方向以外の第3の方向に沿って傾斜する第2の傾斜面を有することを特徴とする液体消費装置。
  5. 請求項4に記載の液体消費装置であって、
    前記第2の方向及び前記第3の方向は、前記第1の方向と直交する方向であり、
    前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とは、互いに逆向きに傾斜していることを特徴とする液体消費装置。
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