JP6206242B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6206242B2
JP6206242B2 JP2014031701A JP2014031701A JP6206242B2 JP 6206242 B2 JP6206242 B2 JP 6206242B2 JP 2014031701 A JP2014031701 A JP 2014031701A JP 2014031701 A JP2014031701 A JP 2014031701A JP 6206242 B2 JP6206242 B2 JP 6206242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
path
sheet
pressing member
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014031701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015156622A (ja
Inventor
正法 濱口
正法 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014031701A priority Critical patent/JP6206242B2/ja
Publication of JP2015156622A publication Critical patent/JP2015156622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6206242B2 publication Critical patent/JP6206242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、本体部と開閉部と搬送部と第1読取部と第2読取部とを備えている。
本体部は、読取対象の原稿を支持する原稿支持面を上面に備えている。開閉部は、原稿支持面を覆う閉鎖位置と、原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能に本体部に支持されている。搬送部は、開閉部に設けられている。搬送部は、上側経路と、上側経路に対して下側に位置する下側経路と、上側経路と下側経路とを接続する湾曲経路とを含んでシートを搬送する搬送経路を規定している。搬送部は、上側経路から、湾曲経路を経由し、下側経路にシートを搬送するように構成されている。
第1読取部は、本体部内に収容されている。第1読取部は、その読取面が原稿支持面に沿って上向きに配設されている。こうして、第1読取部は、原稿支持面に支持された原稿の画像を移動しながら読み取るように構成されている。また、第1読取部は、開閉部が閉鎖位置にある状態において、下側経路を搬送されるシートに下側から対向する固定読取位置に停止し、シートの下側を向く第1面の画像を読み取るように構成されている。
第2読取部は、開閉部に収容されている。第2読取部は、固定読取位置に停止した第1読取部に対して上側に位置し、その読取面が上側経路に沿って上向きに配設されている。また、上側経路を挟んで第2読取部より上側には、上側経路を通過するシートに当接可能な押圧部材と、押圧部材を第2読取部に向けて付勢する付勢部材とが設けられている。こうして、第2読取部は、上側経路を搬送されるシートの第1面とは反対側を向く第2面の画像を読み取る。
特許第5126270号公報
ところで、上記従来の画像読取装置では、固定読取位置に停止した第1読取部、第2読取部、押圧部材及び付勢部材が原稿支持面に垂直な方向において並んでいる。このため、この画像読取装置では、原稿支持面に垂直な方向において装置の寸法が大きくなり易い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、原稿支持面に垂直な方向において小型化を実現できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、読取対象の原稿を支持する原稿支持面を上面に備えた本体部と、
前記原稿支持面を覆う閉鎖位置と、前記原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能に前記本体部に支持された開閉部と、
前記開閉部に設けられ、上側経路と、前記上側経路に対して下側に位置する下側経路と、前記上側経路と前記下側経路とを接続する湾曲経路とを含んでシートを搬送する搬送経路を規定し、前記上側経路から、前記湾曲経路を経由し、前記下側経路にシートを搬送するように構成された搬送部と、
前記本体部内に収容され、前記原稿支持面に支持された原稿の画像を移動しながら読み取るとともに、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記下側経路において搬送されるシートに下側から対向する固定読取位置に停止し、前記シートの下側を向く第1面の画像を読み取るように構成された第1読取部と、
前記開閉部に収容され、前記搬送経路において搬送されるシートの前記第1面とは反対側を向く第2面の画像を読み取るように構成された第2読取部と、を備える画像読取装置であって、
前記下側経路は、前記湾曲経路から前記固定読取位置に停止する前記第1読取部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有し、
前記本体部又は前記開閉部は、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に下側から当接可能に延在し、前記傾斜部においてシートを案内するガイド面を形成するガイド部を有し、
前記第2読取部は、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記ガイド面に上側から対向する位置で、その読取面が前記傾斜部に沿って斜め下向きに配設され、
前記ガイド部には、前記ガイド面から下向きに凹む凹部が形成され、
前記凹部には、前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に当接可能に保持された押圧部材と、前記押圧部材を前記第2読取部に向けて付勢する付勢部材とが設けられていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、下側経路が有する傾斜部は、湾曲経路から固定読取位置に停止する第1読取部側に向かって下り傾斜している。第2読取部は、その読取面が傾斜部に沿って斜め下向きに配設されている。押圧部材及び付勢部材は、傾斜部においてシートを案内するガイド面から下向きに凹む凹部に設けられている。これにより、第2読取部は、固定読取位置に停止した第1読取部に対して横方向にずれる。また、押圧部材及び付勢部材は、固定読取位置に停止した第1読取部に対して、第2読取部よりも横方向にずれる。つまり、この画像読取装置では、固定読取位置に停止した第1読取部、第2読取部、押圧部材及び付勢部材が原稿支持面に垂直な方向から見て重ならない位置関係になっている。
したがって、本発明の画像読取装置では、原稿支持面に垂直な方向において小型化を実現できる。
ガイド部は、本体部に設けられ、本体部の原稿支持面よりも上側に突出するように形成されていることが望ましい。この場合、この画像読取装置では、本体部側に形成されたガイド部の凹部に押圧部材及び付勢部材が設けられるので、開閉部を軽量化し易い。また、この画像読取装置では、開閉部が開放位置にある状態で下側経路の傾斜部が開放されるので、詰まったシートの除去作業を行い易い。また、この画像読取装置では、開閉部が開放位置にある状態で押圧部材が露出するので、押圧部材やその周辺の清掃を行い易い。
本発明の画像読取装置は、凹部を規定する内壁面と押圧部材の端縁との間に隙間を有していることが望ましい。この構成によれば、傾斜部を通過するシートに付着する粉塵等は、凹部を規定する内壁面と押圧部材の端縁との隙間から凹部に落ち易くなる。このため、この画像読取装置では、その粉塵等が第2読取部の周辺に溜まることや、第1読取部側に侵入することを抑制できる。その結果、この画像読取装置では、第1、2読取部の読取品質の低下を抑制できる。
ガイド面は、押圧部材の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁に隣接し、固定読取位置に向けて下り傾斜する傾斜ガイド面を含んでいることが望ましい。この構成によれば、傾斜ガイド面により、シートを押圧部材側から、固定読取位置に停止した第1読取部側に良好に案内できる。
傾斜ガイド面は、第1読取部の長手方向に沿って間隔を空けて配置され、それぞれ上向きに突出する複数のリブの上端縁によって形成されていることが望ましい。この構成によれば、複数のリブの上端縁によって形成された傾斜ガイド面と、シートとの接触面積が減少するので、シートの搬送抵抗を軽減できる。
ガイド部は、各リブと交差しつつ長手方向に沿って延び、上向きに突出する第1壁部を有していることが望ましい。この構成によれば、第1壁部により、粉塵等が各リブの間を通って、固定読取位置側に侵入することを抑制できる。
ガイド部は、第1壁部における長手方向の両端部から押圧部材側に向けて延びる第2壁部を有していることが望ましい。この構成によれば、第1壁部に堰き止められた粉塵等を第2壁部によって囲い込むことができるので、粉塵等が固定読取位置側に侵入することを確実に抑制できる。
凹部には、押圧部材を着脱可能に保持する保持部が設けられていることが望ましい。この構成によれば、押圧部材の交換を容易に行うことができる。また、本体部がガイド部を有している場合には、開閉部が開放位置にある状態で押圧部材を取り外すことにより、その周辺の清掃を容易に行うことができる。
本発明の画像読取装置は、上側経路と、前記上側経路に対して下側に位置する下側経路と、前記上側経路と前記下側経路とを接続する湾曲経路とを含んでシートを搬送する搬送経路を規定し、前記上側経路から、前記湾曲経路を経由し、前記下側経路にシートを搬送するように構成された搬送部と、
前記下側経路において搬送されるシートに下側から対向し、前記シートの下側を向く第1面の画像を読み取るように構成された第1読取部と、
前記搬送経路において搬送されるシートの前記第1面とは反対側を向く第2面の画像を読み取るように構成された第2読取部と、を備える画像読取装置であって、
前記下側経路は、前記湾曲経路から前記第1読取部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に下側から当接可能に延在し、前記傾斜部においてシートを案内するガイド面を形成するガイド部をさらに備え、
前記第2読取部は、前記ガイド面に上側から対向する位置で、その読取面が前記傾斜部に沿って斜め下向きに配設され、
前記ガイド部には、前記ガイド面から下向きに凹む凹部が形成され、
前記凹部には、前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に当接可能に保持された押圧部材と、前記押圧部材を前記第2読取部に向けて付勢する付勢部材とが設けられ、
前記凹部を規定する内壁面と前記押圧部材の端縁との間に隙間を有していることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、下側経路が有する傾斜部は、湾曲経路から第1読取部側に向かって下り傾斜している。第2読取部は、その読取面が傾斜部に沿って斜め下向きに配設されている。押圧部材及び付勢部材は、傾斜部においてシートを案内するガイド面から下向きに凹む凹部に設けられている。これにより、第2読取部は、第1読取部に対して横方向にずれる。また、押圧部材及び付勢部材は、第1読取部に対して、第2読取部よりも横方向にずれる。つまり、この画像読取装置では、第1読取部、第2読取部、押圧部材及び付勢部材が原稿支持面に垂直な方向から見て重ならない位置関係になっている。
したがって、本発明の画像読取装置では、原稿支持面に垂直な方向において小型化を実現できる。また、この画像読取装置では、傾斜部を通過するシートに付着する粉塵等は、凹部を規定する内壁面と押圧部材の端縁との隙間から凹部に落ち易くなる。このため、この画像読取装置では、その粉塵等が第2読取部の周辺に溜まることや、第1読取部側に侵入することを抑制できる。その結果、この画像読取装置では、第1、2読取部の読取品質の低下を抑制できる。
ガイド面は、押圧部材の端縁のうち、第1読取部側に位置する端縁に隣接し、第1読取部側に向けて下り傾斜する傾斜ガイド面を含んでいることが望ましい。傾斜ガイド面は、第1読取部の長手方向に沿って間隔を空けて配置され、それぞれ上向きに突出する複数のリブの上端縁によって形成されていることが望ましい。そして、ガイド部は、各リブと交差しつつ長手方向に沿って延び、上向きに突出する第1壁部と、第1壁部における長手方向の両端部から押圧部材側に向けて延びる第2壁部とを有していることが望ましい。
この場合、この画像読取装置では、傾斜ガイド面により、シートを押圧部材側から第1読取部側に良好に案内できる。また、この画像読取装置では、複数のリブの上端縁によって形成された傾斜ガイド面と、シートとの接触面積が減少するので、シートの搬送抵抗を軽減できる。さらに、この画像読取装置では、第1壁部により、粉塵等を各リブの間で堰き止め、その堰き止められた粉塵等を第2壁部によって囲い込むことができるので、粉塵等が第1読取部側に侵入することを確実に抑制できる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式側面図である。 実施例の画像読取装置に係り、開放位置にある開閉部等を示す斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式部分断面図である。 実施例の画像読取装置の模式部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、図3に示す本体部におけるガイド部及び押圧部材の周辺を拡大して示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、図3に示す開閉部における第2読取部の周辺を拡大して示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、図6から押圧部材を取り除いた状態を示す部分斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが設けられた側を装置の前側と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<構成>
図1〜図4に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3及び搬送部4を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8内の下側部分に収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。
図3〜図6に示すように、本体部8の上面には、第1プラテンガラス81、第2プラテンガラス82及び枠体8Wが配設されている。
第1プラテンガラス81の上面によって、原稿支持面81Aが形成されている。原稿支持面81Aは、読取対象の原稿の画像を読取ユニット3が移動しながら読み取る際に、原稿を静止状態で下側から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
第2プラテンガラス82は、第1プラテンガラス81の左側に位置して前後方向に細長く延びている。第2プラテンガラス82の上面によって、読取面82Aが形成されている。読取面82Aは、搬送部4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートSHを下側から案内する。
枠体8Wは、熱可塑性樹脂の射出成形等によって製造される樹脂成形品である。枠体8Wは、第1プラテンガラス81及び第2プラテンガラス82の周囲を枠状に囲っている。枠体8Wにおける第2プラテンガラス82より左側には、後述するガイド部160が設けられている。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後面側上端縁に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1、図2、図4及び図5に示す閉鎖位置では、原稿支持面81Aを上方から覆っている。開閉部9は、その前端部側が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りで揺動することにより、図3及び図7に示す開放位置に変位する。開閉部9は、開放位置で原稿支持面81Aを露出させる。これにより、ユーザは読取対象の原稿を原稿支持面81Aに支持させることができる。
図2及び図3に示すように、読取ユニット3は、本体部8内の上側部分に収容された読取センサ3B及び図示しない走査機構と、開閉部9内に収容された読取センサ3Aとを有している。
読取センサ3Bは、本発明の「第1読取部」の一例である。読取センサ3Aは、本発明の「第2読取部」の一例である。読取センサ3A、3Bとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが採用される。図3に示すように、読取センサ3Bは、前後方向に延在しており、その上面側に図示しない複数の受光素子が列設されている。読取センサ3Bの長手方向である前後方向は、本発明の「第1読取部の長手方向」の一例である。
読取センサ3Bは、原稿支持面81A及び読取面82Aの下側に位置している。図示しない走査機構は、原稿支持面81Aに支持される原稿の画像を読み取る際に、読取センサ3Bを本体部8内における原稿支持面81Aの下側で左右方向に往復動させる。また、図示しない走査機構は、搬送部4によって搬送されるシートSHの画像を読取センサ3Bが読み取る際に、読取センサ3Bを本体部8内における読取面82Aの下側の固定読取位置で停止させる。
読取センサ3Aは、後述するように、開閉部9内における搬送経路P1の途中に配設されている。図5に示すように、読取センサ3Aは、第3プラテンガラス83を介して搬送経路P1に臨んでいる。読取センサ3Aも、読取センサ3Bと同様に、図5の紙面手前側から紙面奥側に、すなわち、前後方向に延在している。第3プラテンガラス83の読取面83Aは、搬送部4によって搬送されるシートSHの画像を読取センサ3Aが読み取る際に、その搬送されるシートSHを上側から案内する。
図2、図4及び図5に示すように、搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、供給トレイ91及び排出トレイ92を有している。図1及び図2に示すように、供給トレイ91は、開閉部9の上面側に開閉可能に支持されたカバー9Cを展開することによって、開閉部9の右側部分に形成される。排出トレイ92は、供給トレイ91よりも下側に位置している。
図4に示すように、供給トレイ91は、搬送部4によって搬送される読取対象のシートSHを下側から支持する。供給トレイ91に支持されるシートSHの上側を向く面を第1面SH1とする。供給トレイ91に支持されるシートSHの下側を向く面、すなわち第1面SH1とは反対側を向く面を第2面SH2とする。排出トレイ92には、読取センサ3A、3Bによって画像が読み取られ、搬送部4によって搬送されたシートSHが排出される。シートSHが排出トレイ92に排出されると、第1面SH1は下側を向き、第2面SH2は上側を向く。
図4及び図5に示すように、搬送部4は、第1シュート部材110、第2シュート部材120、第1カバー部材130及び第2カバー部材140を含んでいる。搬送部4は、第1シュート部材110、第2シュート部材120、第1カバー部材130及び第2カバー部材140に形成され、開閉部9内でシートSHの第1面SH1又は第2面SH2に当接可能に延びる複数のガイド面に囲まれた空間として、図2、図4及び図5に示す搬送経路P1を規定する。搬送経路P1は、上側経路PA1と下側経路PB1と湾曲経路PC1とを含んでいる。
上側経路PA1は、供給トレイ91から開閉部9の左端部側まで延びている。上側経路PA1は、供給トレイ91に連続する部分が下り傾斜し、後述する供給ローラ41と分離ローラ42との間にある位置を境に、上り傾斜している。
下側経路PB1は、上側経路PA1に対して下側に位置している。下側経路PB1は、開閉部9の左端部側から排出トレイ92まで延びている。下側経路PB1は、開閉部9の左端部側から読取面82Aに接近するように下り傾斜し、読取面82Aに沿って略水平に右側に延びた後、排出トレイ92に向かって上り傾斜している。
湾曲経路PC1は、左側に膨らむように湾曲しつつ、上側経路PA1の左端と下側経路PB1の左端とを接続している。
下側経路PB1は、読取面82Aに沿って略水平に右側に延びる部分、すなわち、湾曲経路PC1よりも下方に位置する所定の部分を基準部PB10として、第1傾斜部PB11と第2傾斜部PB12とを含んでいる。第1傾斜部PB11は、本発明の「傾斜部」の一例である。
第1傾斜部PB11は、下側経路PB1のうち、開閉部9の左端部側から読取面82Aに接近するように下り傾斜する部分、すなわち、湾曲経路PC1から基準部PB10に向かって下り傾斜する部分である。
第2傾斜部PB12は、下側経路PB1のうち、読取面82Aから排出トレイ92に向かって上り傾斜する部分、すなわち、基準部PB10から湾曲経路PC1とは反対側に向かって上り傾斜する部分である。
搬送部4は、搬送経路P1において上側経路PA1から湾曲経路PC1を経由して下側経路PB1にシートSHを搬送する。搬送経路P1におけるシートSHの搬送方向は、上側経路PA1では左向きであり、湾曲経路PC1では左向きから変化して右向きになり、下側経路PB1では右向きである。搬送経路P1において、上側経路PA1の右端側が搬送方向の上流側であり、下側経路PB1の右端側が搬送方向の下流側である。
このような搬送経路P1を規定する第1シュート部材110、第2シュート部材120、第1カバー部材130及び第2カバー部材140の具体的構成を説明する。
図4及び図5に示すように、第1シュート部材110、第2シュート部材120、第1カバー部材130及び第2カバー部材140はそれぞれ、例えば熱可塑性樹脂の射出成形により製造される樹脂成形品である。
第1シュート部材110は、前後方向及び左右方向に延在している。第1シュート部材110の上面の右側部分は、展開されたカバー9Cの上面の左端縁に接続して左向きに下り傾斜し、第1シュート部材110の上面の左側部分は、開閉部9の左端部側まで左向きに上り傾斜している。第1シュート部材110は、その上面によって、上側経路PA1を規定する第1ガイド面111を形成している。第1ガイド面111は、上側経路PA1を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、上側経路PA1においてシートSHを下側から案内する。
第1シュート部材110の左端部には、左向きから下向きに変化する円弧を描くように湾曲する上側湾曲面116が形成されている。上側湾曲面116は、湾曲経路PC1の上側部分を規定している。上側湾曲面116は、湾曲経路PC1の上側部分を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、湾曲経路PC1の上側部分においてシートSHを下側及び右側から案内する。
第2シュート部材120は、前後方向及び左右方向に延在している。第2シュート部材120は、第1シュート部材110に対して、下側から組み付けられている。第2シュート部材120の左端部には、下向きから右向きに変化する円弧を描くように湾曲する下側湾曲面126が形成されている。下側湾曲面126は、湾曲経路PC1の下側部分を規定している。下側湾曲面126は、湾曲経路PC1の下側部分を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、湾曲経路PC1の下側部分においてシートSHを右側及び上側から案内する。
図4、図5及び図7に示すように、第2シュート部材120の下面は、下側湾曲面126に接続して右向きに下り傾斜している。第2シュート部材120は、その下面によって、下側経路PB1の第1傾斜部PB11を規定する第2ガイド面122を形成している。第2ガイド面122は、第1傾斜部PB11を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、第1傾斜部PB11においてシートSHを上側から案内する。
図4及び図5に示すように、第2シュート部材120は、読取センサ保持部129を有している。読取センサ保持部129は、第2ガイド面122から、上側かつ右側に、すなわち、上側経路PA1側に向かって凹んでいる。読取センサ保持部129は、その内部に読取センサ3Aを保持する。読取センサ保持部129は、第3プラテンガラス83によって塞がれている。
第3プラテンガラス83の読取面83Aは、第1傾斜部PB11に沿って右向きに下り傾斜する。読取面83Aは、第2ガイド面122とともに、第1傾斜部PB11を規定する。読取センサ3Aの読取面3AAは、第3プラテンガラス83の読取面83Aと平行、すなわち、第1傾斜部PB11に沿って斜め下向きに配設されている。
読取センサ3Aの読取面3AAは、第3プラテンガラス83の読取面83Aを介して、第1傾斜部PB11に臨む。図7に示すように、第2ガイド面122は、第3プラテンガラス83の読取面83Aよりも搬送方向の下流側の部分が複数のリブ122Rの下端縁によって形成されている。
図4、図5及び図7に示すように、第2シュート部材120の下面には、押圧部材49が保持されている。押圧部材49は、第2ガイド面122に右側から隣接する位置にあって、読取面82Aに上側から対向している。
図4及び図5に示すように、第2シュート部材120と押圧部材49との間には、圧縮コイルバネ49Sが配設されている。圧縮コイルバネ49Sは、押圧部材49を読取面82Aに向けて付勢する。押圧部材49の下面は、下側経路PB1の基準部PB10を規定している。押圧部材49の下面は、基準部PB10を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、基準部PB10においてシートSHを上側から案内する。
図4、図5及び図7に示すように、第2シュート部材120の下面は、押圧部材49に右側から隣接する位置から右向きに上り傾斜している。第2シュート部材120は、その下面によって、下側経路PB1の第2傾斜部PB12を規定する第3ガイド面123を形成している。第3ガイド面123は、第2傾斜部PB12を搬送されるシートSHの第2面SH2に当接可能に延在し、第2傾斜部PB13においてシートSHを上側から案内する。
図4及び図5に示すように、第1カバー部材130は、第1シュート部材110に対して上側から組み付けられている。第1カバー部材130は、第1シュート部材110を覆うように前後方向及び左右方向に延在している。
第1カバー部材130の下面には、複数のリブ130Rが形成されている。図示は省略するが、各リブ130Rは、互いに前後方向の間隔を有して、左右方向に延びている。各リブ130Rの下端縁は、第1シュート部材110の第1ガイド面111との間に間隔を有しつつ、第1ガイド面111に沿って左右方向に延びている。そして、各リブ130Rの下端縁は、第1シュート部材110の上側湾曲面116との間に間隔を有しつつ、左向きから下向きに変化する円弧を描くように湾曲している。
第1カバー部材130は、各リブ130Rの下端縁によって、第4ガイド面134を形成している。第4ガイド面134は、上側経路PA1及び湾曲経路PC1の上側部分を規定する。第4ガイド面134は、上側経路PA1及び湾曲経路PC1の上側部分を搬送されるシートSHの第1面SH1に当接可能に延在し、上側経路PA1及び湾曲経路PC1の上側部分においてシートSHを上側及び左側から案内する。
第2カバー部材140は、第1シュート部材110及び第2シュート部材120に対して下側から組み付けられている。第2カバー部材140は、前後方向及び左右方向に延在している。図3に示すように、第2カバー部材140の下面によって、開閉部9の下面が形成されている。図4に示すように、第2カバー部材140の右側部分の上面は、排出トレイ92とされている。図3〜図5及び図7に示すように、第2カバー部材140の左側部分には、前後方向に細長い矩形状の開口140Hが貫設されている。
図4及び図5に示すように、開口140Hは、開閉部9が閉鎖位置にある状態において、読取面82Aの真上に位置し、読取面82Aと押圧部材49とを対面させる。これにより、読取面82Aは、下側経路PB1の基準部PB10を規定する。読取面82Aは、基準部PB10を搬送されるシートSHの第1面SH1に当接可能に延在し、基準部PB10においてシートSHを下側から案内する。換言すると、基準部PB10は、読取センサ3Bが搬送部4によって搬送されるシートSHの画像を読み取る固定読取位置に対向する位置、すなわち読取面82Aの位置を含んだ範囲に設定されている。そして、湾曲経路PC1から基準部PB10に向かって下り傾斜する第1傾斜部PB11は、換言すると、湾曲経路PC1から固定読取位置に停止する読取センサ3B側に向かって下り傾斜している。
図7に示すように、開口140Hは、開閉部9が開放位置にある状態において、第2シュート部材120の第2ガイド面122、第3プラテンガラス83の読取面83A及び押圧部材49を露出させる。つまり、開閉部9が開放位置にある状態において、第1傾斜部PB11及び基準部PB10は、開口140Hによって開放される。
図4及び図5に示すように、第2カバー部材140において、開口140Hより左側には第5ガイド面145Aが形成されている。第5ガイド面145Aは、第2シュート部材120の下側湾曲面126との間に間隔を有しつつ、下向きから右向きに変化する円弧を描くように湾曲し、開口140Hに至る。
第5ガイド面145Aは、湾曲経路PC1の下側部分を規定する。第5ガイド面145Aは、湾曲経路PC1の下側部分を搬送されるシートSHの第1面SH1に当接可能に延在し、湾曲経路PC1の下側部分及び下側経路PB1の第1傾斜部PB11においてシートSHを左側及び下側から案内する。
図4に示すように、第2カバー部材140において、開口140Hより右側には第5ガイド面145Bが形成されている。第5ガイド面145Bは、第2シュート部材120の第3ガイド面123との間に間隔を有しつつ、右向きに上り傾斜して排出トレイ92に至る。
第5ガイド面145Bは、下側経路PB1の第2傾斜部PB12を規定する。第5ガイド面145Bは、下側経路PB1の第2傾斜部PB12を搬送されるシートSHの第1面SH1に当接可能に延在し、下側経路PB1の第2傾斜部PB12においてシートSHを下側から案内する。
図3〜図6及び図8に示すように、本体部8の枠体8Wには、第1傾斜部PB11を下側から規定するガイド部160が設けられている。ガイド部160は、枠体8Wにおける第2プラテンガラス82より左側の部分から、本体部8の原稿支持面81A及び読取面82Aよりも上側に突出するように、樹脂製の枠体8Wに一体成形されている。
より詳しくは、ガイド部160は、図5、図6及び図8に示すように、複数のリブ169を有している。
各リブ169は、枠体8Wにおける第2プラテンガラス82より左側の部分に、読取センサ3Bの長手方向である前後方向に沿って間隔を空けて配置されている。各リブ169は、上向きに突出し、かつ左右方向に延びている。各リブ169の上端縁169Dは、左端側が最も高く、右端側が読取面82Aに至るように右向きに下り傾斜している。
図5に示すように、開閉部9が閉鎖位置にある状態では、ガイド部160の各リブ169が開口140Hを通過し、各リブ169の上端縁169Dが第2シュート部材120の第2ガイド面122に下側から対向する。ガイド部160は、各リブ169の上端縁169Dによって、シートSHを案内する第6ガイド面166を形成している。第6ガイド面166は、本発明の「ガイド面」の一例である。
第6ガイド面166は、第2シュート部材120の第2ガイド面122との間に間隔を有しつつ、右向きに下り傾斜して読取面82Aに至る。また、第6ガイド面166は、各リブ169間で不連続となりつつ、前後方向に延びている。
第6ガイド面166は、開閉部9が閉鎖位置にある状態において、下側経路PB1の第1傾斜部PB11を規定する。第6ガイド面166は、下側経路PB1の第1傾斜部PB11を通過するシートSHの第1面SH1に下側から当接可能に延在し、下側経路PB1の第1傾斜部PB11においてシートSHを下側から案内する。開閉部9が閉鎖位置にある状態において、第6ガイド面166には、読取センサ3Aが上側から対向する。
図5及び図8に示すように、各リブ169の上端縁169Dの左端から左向きに下り傾斜する側端縁によって、内壁面170Eが形成されている。内壁面170Eは、各リブ169間で不連続となりつつ、前後方向に延びている。
ガイド部160には、凹部170が形成されている。凹部170は、内壁面170Eより左側に規定される空間であり、第6ガイド面166から下向きに凹んでいる。開閉部9が閉鎖位置にある状態において、凹部170は、第3プラテンガラス83の読取面83Aの下側かつ左側に空きスペースを形成する。
図6及び図8に示すように、凹部170には、前後一対の保持部180、180が設けられている。図5及び図8に示すように、凹部170には、バネ保持部189が設けられている。各保持部180、180及びバネ保持部189も、枠体8Wに一体成形されている。
図8に示すように、各保持部180、180は、凹部170の前端側と後端側とから上向きに突出している。各保持部180、180の上端部には、軸部180Aが形成されている。双方の軸部180Aは、互いに接近するように突出している。バネ保持部189は、凹部170の前後方向の中間部から上向きかつ右向きに突出している。
図5及び図6に示すように、凹部170には、押圧部材149及び圧縮コイルバネ149Sが設けられている。圧縮コイルバネ149Sは、本発明の「付勢部材」の一例である。
押圧部材149は、前後方向に延びる金属薄板部材である。図8に示す各保持部180、180の軸部180Aが押圧部材149の両端部に嵌入されることにより、図5及び図6に示すように、押圧部材149が各保持部180、180に保持される。
図5に示すように、押圧部材149の上面は、第3プラテンガラス83に対向し、第6ガイド面166とともに、下側経路PB1の第1傾斜部PB11を規定する。第6ガイド面166は、押圧部材149の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁149Eに隣接し、固定読取位置側である読取面82Aに向けて下り傾斜している。すなわち、第6ガイド面166は、本発明の「傾斜ガイド面」でもある。開閉部9が閉鎖位置にある状態において、押圧部材149は、第1傾斜部PB11を通過するシートSHの第1面SH1に当接可能に延在し、下側経路PB1の第1傾斜部PB11においてシートSHを下側から案内する。
図5に示すように、圧縮コイルバネ149Sは、バネ保持部189に装着され、押圧部材149の下面に当接することにより、押圧部材149を第3プラテンガラス83及び読取センサ3Aに向かって付勢する。
各保持部180、180の少なくとも一方を撓み変形させ、軸部180Aを押圧部材149の両端部から外すことにより、図8に示すように、押圧部材149を各保持部180、180から取り外すことができる。すなわち、各保持部180、180は、押圧部材149を着脱可能に保持している。
図5及び図6に示すように、凹部170を規定する内壁面170Eと押圧部材149の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁149Eとの間には、隙間S1が形成されている。
図5、図6及び図8に示すように、ガイド部160は、第1壁部161と前後一対の第2壁部162、162とを有している。第1壁部161及び各第2壁部162、162も、枠体8Wに一体成形されている。
第1壁部161は、各リブ169と交差しつつ前後方向に沿って直線状に延び、上向きに突出している。第1壁部161の上端縁は、各リブ169の上端縁169Dよりも低くされている。これにより、第1壁部161は、第6ガイド面166に案内されるシートSHの邪魔をしないようになっている。
図8に示すように、各第2壁部162、162は、第1壁部161における前後方向の両端部から左側に、すなわち、押圧部材149側に向けて延びている。前側の第2壁部162は、前側の保持部180に接続している。後側の第2壁部162は、後側の保持部180に接続している。
図4及び図5に示すように、搬送部4は、上側経路PA1のうち、供給トレイ91に近い位置において、供給ローラ41、分離ローラ42及び分離片43を含んでいる。
供給ローラ41と分離ローラ42とは、第1シュート部材110の第1ガイド面111に対して上側から対向する位置に設けられている。分離ローラ42は、前後方向に延びる駆動軸42Sに組み付けられている。分離ローラ42は、駆動軸42Sと一体で回転するローラである。
駆動軸42Sには、ホルダ42Fが揺動可能に支持されている。ホルダ42Fは、駆動軸42Sから右側に突出している。供給ローラ41は、ホルダ42Fの右側部分に回転可能に支持されている。図示は省略するが、ホルダ42Fには、駆動軸42Sから供給ローラ41に回転駆動力を伝達する図示しない伝達ギヤ群が設けられている。
分離片43は、第1シュート部材110において、分離ローラ42に下側から対向する位置に設けられている。分離片43は、ゴムやエラストマー等の軟質材料からなる板状体である。分離片43は、第1シュート部材110に揺動可能に支持された分離片ホルダ43Fの上面に固定されている。分離片ホルダ43Fと第1シュート部材110との間には、付勢バネ43Sが配設されている。付勢バネ43Sが分離片ホルダ43Fを上向きに付勢することにより、分離片43が分離ローラ42に押圧される。
供給ローラ41は、駆動軸42Sと平行な軸心周りに回転し、供給トレイ91に支持されるシートSHに搬送力を付与して、そのシートSHを分離ローラ42に向けて送り出す。分離ローラ42は、供給トレイ91から上側経路PA1に送り出されるシートSHに接触しつつ回転し、シートSHを湾曲経路PC1に向けて搬送する。分離片43は、分離ローラ42によって搬送されるシートSHを分離ローラ42と協働して1枚ずつに分離する。
搬送部4は、第1搬送ローラ44、ピンチローラ44P、第2搬送ローラ45、ピンチローラ45P、排出ローラ48及びピンチローラ48Pを有している。
第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pは、上側経路PA1において、分離ローラ42及び分離片43よりも左側、すなわち、搬送方向の下流側に配設されている。第1搬送ローラ44は、第1ガイド面111側に位置し、ピンチローラ44Pは、第4ガイド面134側に位置している。第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pは、分離ローラ42及び分離片43によって1枚ずつに分離されたシートSHをニップし、湾曲経路PC1に搬送する。
第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、湾曲経路PC1の下側部分に配設されている。第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、読取センサ3Aよりも左側かつ上側、すなわち、搬送方向の上流側に位置している。第2搬送ローラ45は、下側湾曲面126側に位置し、ピンチローラ45Pは、第5ガイド面145A側に位置している。
第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pによって搬送されるシートSHをニップし、第1傾斜部PB11に臨む読取センサ3A、及び固定読取位置に停止して基準部PB10に臨む読取センサ3Bに向けて、そのシートSHを搬送する。この際、そのシートSHは、押圧部材149によって、読取面83Aに押し付けられる。また、そのシートSHは、押圧部材49によって、読取面82Aに押し付けられる。
排出ローラ48及びピンチローラ48Pは、下側経路PB1の第2傾斜部PB12の右端側で排出トレイ92に臨む位置に配設されている。排出ローラ48は、第3ガイド面123側に位置し、ピンチローラ48Pは、第5ガイド面145B側に位置している。排出ローラ48及びピンチローラ48Pは、読取面82A上を通過したシートSHをニップして、排出トレイ92に排出する。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、読取ユニット3において図示しない走査機構が作動し、読取センサ3Bを原稿支持面81Aの左端縁の下側から右端縁の下側までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Bは、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取センサ3Bを読取ユニット3内における右端側から左端側に移動させ、元の位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ91上のシートSHの第1面SH1及び第2面SH2の画像を読み取る場合、開閉部9が閉鎖位置にある状態とされる。そして、読取ユニット3において、図示しない走査機構が作動し、読取センサ3Bを読取面82Aの下側の固定読取位置に停止させる。読取センサ3Bは、固定読取位置において、下側経路PB1の基準部PB10と対向する。
搬送部4が供給トレイ91上のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送すると、そのシートSHは、上側経路PA1及び湾曲経路PC1を通過し、下側経路PB1に至る。すると、読取センサ3Aは、第1傾斜部PB11を通過するシートSHの第2面SH2の画像を読み取る。次に、固定読取位置に停止した読取センサ3Bは、基準部PB10を通過するシートSHの第1面SH1の画像を読み取る。そして、画像が読み取られたシートSHは、第2傾斜部PB12を通過し、排出ローラ48及びピンチローラ48Pによって、排出トレイ92に排出される。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図5に示すように、下側経路PB1が有する第1傾斜部PB11は、湾曲経路PC1から基準部PB10に向かって、すなわち、固定読取位置に停止する読取センサ3B側に向かって下り傾斜している。読取センサ3Aは、その読取面3AAが第1傾斜部PB11に沿って斜め下向きに配設されている。押圧部材149及び圧縮コイルバネ149Sは、第1傾斜部PB11においてシートSHを案内する第6ガイド面166から下向きに凹む凹部170に設けられている。これにより、読取センサ3Aは、固定読取位置に停止した読取センサ3Bに対して左側にずれる。また、押圧部材149及び圧縮コイルバネ149Sは、固定読取位置に停止した読取センサ3Bに対して、読取センサ3Aよりも左側にずれる。つまり、この画像読取装置1では、固定読取位置に停止した読取センサ3B、読取センサ3A、押圧部材149及び圧縮コイルバネ149Sが原稿支持面81Aに垂直な上下方向から見て重ならない位置関係となっている。
したがって、実施例の画像読取装置1では、原稿支持面81Aに垂直な上下方向において小型化を実現できる。
また、この画像読取装置1では、図5及び図6に示すように、本体部8の枠体8Wに一体成形されて原稿支持面81Aよりも上側に突出するガイド部160の凹部170に押圧部材149及び圧縮コイルバネ149Sが設けられるので、開閉部9を軽量化し易い。また、この画像読取装置1では、図7に示すように、開閉部9が開放位置にある状態で、下側経路PB1の第1傾斜部PB11及び基準部PB10が開口140Hによって開放されるので、詰まったシートSHの除去作業を行い易い。また、この画像読取装置1では、図6に示すように、開閉部9が開放位置にある状態で押圧部材149が露出するので、押圧部材149やその周辺の清掃を行い易い。
さらに、この画像読取装置1は、図5及び図6に示すように、凹部170を規定する内壁面170Eと押圧部材149の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁149Eとの間に隙間S1を有している。このため、この画像読取装置1では、第1傾斜部PB11を通過するシートSHに付着する粉塵等は、内壁面170Eと押圧部材149の端縁149Eとの隙間S1から凹部170に落ち易くなる。このため、この画像読取装置1では、その粉塵等が読取センサ3Aの周辺に溜まることや、読取センサ3B側に侵入することを抑制できる。その結果、この画像読取装置1では、読取センサ3A、3Bの読取品質の低下を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、傾斜ガイド面でもある第6ガイド面166は、押圧部材149の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁149Eに隣接し、固定読取位置に向けて下り傾斜している。このような第6ガイド面166により、シートSHを押圧部材149側から、固定読取位置に停止した読取センサ3B側に良好に案内できる。
さらに、この画像読取装置1では、第6ガイド面166は、複数のリブ169の上端縁169Dによって形成されている。このため、この画像読取装置1では、第6ガイド面166とシートSHとの接触面積が減少するので、シートSHの搬送抵抗を軽減できる。
また、この画像読取装置1では、隙間S1に侵入した粉塵等が各リブ169の間を通過しそうになっても、各リブ169と交差しつつ前後方向に沿って延び、上向きに突出する第1壁部161によって堰き止められる。このため、この画像読取装置1では、その粉塵等が固定読取位置側に侵入し、第2プラテンガラス82の読取面82Aの周辺に付着することを抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、図6及び図8に示すように、第1壁部161に堰き止められた粉塵等が第1壁部161の前後方向の両端部から凹部170の外側に流出しそうになっても、各第2壁部162、162によって囲い込むことができる。このため、この画像読取装置1では、その粉塵等が凹部170から流出し難くなるので、その粉塵等が固定読取位置側に侵入し、第2プラテンガラス82の読取面82Aの周辺に付着することを確実に抑制できる。
また、この画像読取装置1では、前後一対の保持部180、180が押圧部材149を着脱可能に保持しているので、押圧部材149の交換を容易に行うことができる。また、この画像読取装置1では、図8に示すように、開閉部9が開放位置にある状態で押圧部材149を取り外すことにより、凹部170の周辺の清掃を容易に行うことができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、本体部8がガイド部160を有しているが、この構成には限定されない。実施例のガイド部160と同様のガイド部を開閉部が有していてもよい。
実施例では、本発明の「ガイド面」の一例である「第6ガイド面166」が本発明の「傾斜ガイド面」でもあるが、この構成には限定されない。例えば、傾斜ガイド面はガイド面の一部であって、ガイド面の他部は、押圧部材より搬送方向の上流側に形成されていてもよい。
また、実施例では、内壁面170Eは、各リブ169間で不連続となりつつ、前後方向に延びていたが、この形状に限定されるものではなく、リブ169同士の左側端部を連結した連続面として形成してもよい。さらに、第1壁部161の位置は、実施例の位置に限定されるものではなく、左右方向にずれていてもよく、数も複数形成されていてもよい。第1壁部161の位置や数は、ガイド面166の長さに応じて設定可能である。
本発明は、画像読取装置、複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、81A…原稿支持面、8…本体部、9…開閉部、4…搬送部
P1…搬送経路、PA1…上側経路、PB1…下側経路、PC1…湾曲経路
SH…シート、SH1…シートの第1面、SH2…シートの第2面
3B…第1読取部(読取センサ)、3A…第2読取部(読取センサ)
PB11…傾斜部(第1傾斜部)、160…ガイド部
166…ガイド面(第6ガイド面、傾斜ガイド面)
3AA…第2読取部の読取面、170…凹部
149…押圧部材、149S…付勢部材(圧縮コイルバネ)
170E…凹部を規定する内壁面
149E…押圧部材の端縁(押圧部材の端縁のうち、固定読取位置に近い側に位置する端縁)
S1…凹部を規定する内壁面と押圧部材の端縁との間の隙間
169…リブ、169D…リブの上端縁
161…第1壁部、162…第2壁部、180…保持部

Claims (7)

  1. 読取対象の原稿を支持する原稿支持面を上面に備えた本体部と、
    前記原稿支持面を覆う閉鎖位置と、前記原稿支持面を露出させる開放位置とに変位可能に前記本体部に支持された開閉部と、
    前記開閉部に設けられた搬送部と、
    前記搬送部によってシートが搬送される搬送経路であって、上側経路と、前記上側経路に対して下側に位置する下側経路と、前記上側経路と前記下側経路とを接続する湾曲経路とを含み、前記搬送部によって前記上側経路から、前記湾曲経路を経由し、前記下側経路にシート搬送される前記搬送経路と、
    前記本体部内に収容され、前記原稿支持面に支持された原稿の画像を移動しながら読み取るとともに、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記下側経路において搬送されるシートに下側から対向する固定読取位置に停止し、前記シートの下側を向く第1面の画像を読み取るように構成された第1読取部と、
    前記開閉部に収容され、前記搬送経路において搬送されるシートの前記第1面とは反対側を向く第2面の画像を読み取るように構成された第2読取部と、
    前記本体部に設けられ、前記本体部の前記原稿支持面よりも上側に突出するように形成されたガイド部と、を備え、
    前記下側経路は、前記湾曲経路から前記固定読取位置に停止する前記第1読取部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有し、
    前記ガイド部は、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に下側から当接可能に延在し、前記傾斜部においてシートを案内するガイド面を形成し
    前記第2読取部は、前記開閉部が前記閉鎖位置にある状態において、前記ガイド面に上側から対向する位置で、その読取面が前記傾斜部に沿って斜め下向きに配設され、
    前記ガイド部には、前記ガイド面から下向きに凹む凹部が前記ガイド部の最上端の位置で形成され、
    前記凹部には、前記傾斜部を通過するシートの前記第1面に当接可能に保持された押圧部材と、前記押圧部材を前記第2読取部の前記読取面に向けて斜め上向きに付勢する付勢部材とが設けられていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記凹部を規定する内壁面と前記押圧部材の端縁との間に隙間を有している請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記ガイド面は、前記押圧部材の端縁のうち、前記固定読取位置に近い側に位置する端縁に隣接し、前記固定読取位置に向けて下り傾斜する傾斜ガイド面を含んでいる請求項記載の画像読取装置。
  4. 前記傾斜ガイド面は、前記第1読取部の長手方向に沿って間隔を空けて配置され、それぞれ上向きに突出する複数のリブの上端縁によって形成されている請求項記載の画像読取装置。
  5. 前記ガイド部は、各前記リブと交差しつつ前記長手方向に沿って延び、上向きに突出する第1壁部を有している請求項記載の画像読取装置。
  6. 前記ガイド部は、前記第1壁部における前記長手方向の両端部から前記押圧部材側に向けて延びる第2壁部を有している請求項記載の画像読取装置。
  7. 前記凹部には、前記押圧部材を着脱可能に保持する保持部が設けられている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像読取装置。
JP2014031701A 2014-02-21 2014-02-21 画像読取装置 Active JP6206242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031701A JP6206242B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031701A JP6206242B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015156622A JP2015156622A (ja) 2015-08-27
JP6206242B2 true JP6206242B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=54775682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014031701A Active JP6206242B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6206242B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017135664A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP6739984B2 (ja) * 2016-04-25 2020-08-12 キヤノン株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08298573A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Sony Corp 画像読み取り装置
JP4564300B2 (ja) * 2004-07-29 2010-10-20 ニスカ株式会社 ドキュメントフィーダ及びこれを用いた画像読取装置
JP2007166344A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP4941531B2 (ja) * 2009-09-30 2012-05-30 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置
JP2013197767A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Oki Data Corp 画像読み取り装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015156622A (ja) 2015-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6171904B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP5949505B2 (ja) シート搬送装置
JP6176172B2 (ja) 画像読取装置
US8958136B2 (en) Image reading apparatus
JP5828330B2 (ja) 画像記録装置
JP6206242B2 (ja) 画像読取装置
JP6432388B2 (ja) シート搬送装置
JP6156183B2 (ja) シート分離装置
JP6060885B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP6119587B2 (ja) 画像記録装置
JP6142832B2 (ja) シート分離装置
JP6131878B2 (ja) 画像読取装置
JP2007223687A (ja) 原稿読取装置
JP2017109814A (ja) シート搬送装置
JP5825050B2 (ja) 原稿読取装置
JP6380593B2 (ja) 画像読取装置
JP6693535B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6230784B2 (ja) シート搬送装置
JP6179823B2 (ja) 画像記録装置
JP6136904B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6323092B2 (ja) 電子機器
JP6291976B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6032049B2 (ja) 画像記録装置
JP6112056B2 (ja) 画像記録装置
JP6488935B2 (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6206242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150