JP6112056B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送路に沿ってシートを搬送して画像記録を行う画像記録装置に関する。
装置筐体の内部に搬送経路が設けられており、搬送経路に沿って搬送されるシートに画像を記録する画像記録装置が知られている。画像記録装置には、複数枚のシートを支持する給紙カセットを有するものがある。また、給紙カセットとは別に、シートを搬送経路へ案内するための手差しトレイを有する画像記録装置がある(特許文献1)。
メンテナンスや紙詰まりの解消のために、Uターン搬送路を規定するガイド部材が、回動しない(固定の)ガイド部材と、回動軸を中心として回動可能なガイド部材とから構成されている画像記録装置がある。この回動可能なガイド部材は、回動軸の回動中心方向に沿った側面視で略L字形状である。この構成によれば、ユーザが、回動可能なガイド部材の一部を回動させてUターン搬送路を開放することにより、画像記録装置内のUターン搬送路に対してユーザが外部からアクセス可能となる(特許文献2)。
特開2013−166623号公報 特開2010−173841号公報
前述されたガイド部材(Uターン搬送路の一部を構成するとともに回動可能なガイド部材)は、搬送路としてシートと当接するガイド面以外の箇所、例えば、左右方向の両側において装置筐体と係合することにより、所定の位置に保持される。しかしながら、シートが搬送されるときには、シートの左右方向におけるほぼ中央付近のガイド面に特に負荷が加わる。これは、シートが搬送されるときには、シートの左右方向における全領域がガイド面によって案内されるのではなく、搬送抵抗を極力低減するとともにシート搬送時の斜行も低減するために、シートの左右方向におけるほぼ中央付近がガイド面によって案内されるためである。したがって、ガイド部材において負荷が生じる位置と、ガイド部材が装置筐体と係合されている位置とが左右方向において異なる。その結果、ガイド部材が撓んだり捻れたりする可能性がある。
この可能性を更に低減するためには、ガイド部材において負荷が生じる位置に装置筐体との係合部を設けることが考えられる。具体的には、ガイド部材の左右方向の中央付近に装置筐体と係合する係合部を設けるのである。しかしながら、シートが案内されるべきガイド面には係合部を設けることができないので、ガイド面以外の箇所において更にガイド部材に係合部を設けることになる。すると、ガイド部材の外形寸法が大きくなり、惹いては装置が大型化するというおそれがある。また、ガイド部材の外形寸法が大きくなると、ガイド部材を回動させるための空間も大きく採らざるを得なくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガイド部材を所定の位置に安定して保持でき、かつ装置の小型化が実現可能な手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、シートを支持する第1トレイと、上記第1トレイから上側へ湾曲した湾曲部分及び当該湾曲部分に連続する延出部分を有する第1搬送路を有する筐体と、上記第1トレイからシートを上記第1搬送路に沿って給送する給送ローラと、上記第1搬送路において上記給送ローラの搬送向き下流側に配置されており、シートを搬送する搬送ローラと、上記第1搬送路において上記搬送ローラの上記搬送向き下流側に配置されており、上記第1搬送路の延出部分を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、上記搬送ローラより上記搬送向き上流側に配置されており、上記第1搬送路の湾曲部分の外側を規定するとともに、上記搬送向きの上流側を軸とし上記搬送向きの下流側を回動先端側として回動されることによって、上記湾曲部分を規定する第1位置、及び上記湾曲部分を開放する第2位置に移動可能な第1ガイド部材と、上記第1搬送路の湾曲部分の内側を規定する第2ガイド部材と、シートを支持する支持面を有する第2トレイと、上記第2トレイに設けられており、上記支持面と交差する案内面を有する案内部材と、上記筐体に設けられており、上記第2トレイから延出されており、上記搬送ローラより上記搬送向き上流側において上記第1搬送路と接続される第2搬送路と、を具備する。上記第1ガイド部材は、湾曲内側を向いた第1面が上記第1搬送路の一部を規定し、且つ上記第1ガイド部材に対して湾曲外側を向いた第2面が上記第2搬送路の一部を規定するものであり、上記案内部材から上記第2搬送路へ向かって突出された突片と係合することにより、上記第1位置に保持される。
案内部材の突片と係合されることにより、第1ガイド部材の左右方向の中央側において第1ガイド部材が第2位置側へ回動しないように規制して、第1ガイド部材を第1位置に保持できる。
(2) 上記第1ガイド部材は、上記第1面以外の箇所に設けられた係合部が上記筐体と係合することにより、上記第1位置に保持されるものであってもよい。
係合部により、第1ガイド部材の左右方向の両側などにおいても、第1ガイド部材が第2位置側へ回動しないように規制して、第1ガイド部材を第1位置に保持できる。
(3) 上記第1ガイド部材に、上記突片側へ突出して上記搬送向きに沿って延びて上記第2搬送路の一部を規定するリブが設けられており、上記突片は、上記リブと係合するものであってもよい。
これにより、案内部材の突片を、第2搬送路を規定するリブと係合させることができる。
(4) 上記突片は、第3面が上記案内面の一部を構成するものであり、当該第3面と反対側の第4面側において上記リブと係合するものであってもよい。
突片により、案内面を第2搬送路へ延出して、案内面と第2搬送路との隙間を小さくできる。突片はリブと係合しているので、突片の位置が安定して、案内面から第2搬送路へ円滑にシートを案内できる。
本発明によれば、ガイド部材を所定の位置に安定して保持でき、かつ装置の小型化が実現される。
図1は、可動部69が起立状態の複合機10の斜視図であり、(A)には複合機10の前面側が示されており、(B)には複合機10の後面側が示されている。 図2は、ガイド部材22が開放状態且つ外側ガイド部材18が起立状態の複合機10の後面側を示す斜視図である。 図3は、ガイド部材22が開放状態且つ外側ガイド部材18が倒伏状態の複合機10の後面側を示す斜視図である。 図4は、プリンタ部11の内部構造を示す縦断面図である。 図5は、ガイド部材22及びガイド部材34の湾曲内側を示す斜視図である。 図6は、図4におけるガイド部材34付近を示す拡大図である。 図7は、図4において記録用紙100が通過する状態のガイド部材34付近を示す拡大図である。 図8は、図4において起立状態から倒伏状態へガイド部材22が回動されるときのガイド部材34付近を示す拡大図である。 図9は、左右方向9における突出部95及び孔92が形成された位置のプリンタ部11の縦断面図である。 図10は、可撓部93とガイド部材22の回動先端81付近とを模式的に示す平面図である。 図11は、案内部材97とガイド部材22とを模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る複合機10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1から図3に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11が画像記録装置に相当する。
プリンタ部11は、前面に開口13が形成された筐体14を有している。開口13には、各種サイズの記録用紙を載置可能な給送トレイ20及び排出トレイ21が、前後方向8に挿抜可能に設けられている。給送トレイ20の下方に給送カセット30が設けられている。給送カセット30は、給送トレイ20には独立して各種サイズの記録用紙が載置可能である。給送カセット30の底面が、複合機10が設置される載置面に当接する。
図4に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20から記録用紙を給送する給送部15、給送カセット30から記録用紙を給送する給送部36、記録用紙に画像を記録する記録部24、記録用紙を搬送する第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55などを備えている。
図1から図3に示されるように、プリンタ部11の上部には、スキャナ部12が設けられている。スキャナ部12の筐体16の前後方向8及び左右方向9の寸法は、プリンタ部11の筐体14と同じである。したがって、プリンタ部11の筐体14及びスキャナ部12の筐体16が一体となって、複合機10の概ね直方体形状の外形を形成している。スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。なお、フラットベッドスキャナの構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。また、スキャナ部12には、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して搬送する自動原稿搬送装置(ADF)が設けられていてもよい。
[プリンタ部11]
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。
[給送トレイ20]
給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上方が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に収容されている。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。
[給送部15]
図4に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、駆動伝達機構27及び分離パッド23を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。給送アーム26の回動に伴って、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間する。したがって、記録用紙を収容した給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25は、給送トレイ20に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送トレイ20の支持面に給送ローラ25が当接する位置には分離パッド23が設けられている。分離パッド23は、記録用紙に対して、給送トレイ20の支持面の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する素材で形成されている。
給送ローラ25には、モータ(不図示)の駆動力が駆動伝達機構27を通じて伝達される。駆動伝達機構27は、軸28に伝達された回転を、複数のギヤが噛合されてなるギヤ列により給送ローラ25の軸へ伝達する。給送ローラ25が、給送トレイ20の支持面上に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、当該記録用紙が搬送経路65へ給送される。記録用紙が搬送経路65へ給送されるとき、記録用紙の先端が、給送トレイ20の前後方向8の後側に設けられた分離部材35と当接する。その結果、一番上側の記録用紙のみが下側の記録用紙から分離されて搬送される。そして、分離部材35と当接した下側の記録用紙は、最上位置の記録用紙に引き摺られることなく給送トレイ20内に収容されたままで保持される。
[給送カセット30]
給送カセット30は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上方が開放された箱型の形状を有している。給送カセット30は、前後方向8及び左右方向9において給送トレイ20とほぼ同じ外形であり、給送トレイ20の下方に配置されている。給送カセット30は、例えば日本工業規格によるA4サイズからA3サイズ、更にはレターサイズやリーガルサイズ等の大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。この給送カセット30は、筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。給送カセット30が第1トレイに相当する。
[給送部36]
図4に示されるように、給送部36は、給送ローラ45、給送アーム46、駆動伝達機構47及び分離パッド37を備えている。給送部36は、給送トレイ20の下方であって給送カセット30の上方に設けられている。給送ローラ45は、給送アーム46の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム46は、基端部に設けられた軸48を中心として、矢印49の方向に回動する。これにより、給送ローラ45は、給送カセット30の支持面に対して当接及び離間する。したがって、記録用紙を収容した給送カセット30が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ45は、給送カセット30に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送カセット30が筐体14内に装着されたとき、給送カセット30の支持面に給送ローラ45が当接する位置には分離パッド37が設けられている。分離パッド37は、記録用紙に対して、給送カセット30の支持面の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する素材で形成されている。
給送ローラ45には、モータ(不図示)の駆動力が駆動伝達機構47を通じて伝達される。駆動伝達機構47は、軸48に伝達された回転を複数のギヤが噛合されてなるギヤ列により給送ローラ45の軸へ伝達する。給送ローラ45が、給送カセット30の支持面上に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、当該記録用紙が搬送経路80へ給送される。記録用紙が搬送経路80へ給送されるとき、記録用紙の先端が、給送カセット30の前後方向8の後側に設けられた分離部材38と当接する。その結果、一番上側の記録用紙のみが下側の記録用紙から分離されて搬送される。そして、分離部材38と当接した下側の記録用紙は、最上位置の記録用紙に引き摺られることなく給送カセット30内に収容されたままで保持される。
[搬送経路65]
図4に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。直線路65Bが延出部分に相当する。
湾曲路65Aは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材18、内側ガイド部材19、及びガイド部材31によって規定されている。直線路65Bは、シートが通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン42、並びにガイド部材32及びガイド部材33によって規定されている。
給送トレイ20の給送ローラ25によって搬送経路65に沿って給送された記録用紙は、湾曲路65Aに沿って下方から上方へ向かって搬送向きが反転され、直線路65Bに沿って搬送向きが反転することなく後方から前方へ向かって搬送される。
外側ガイド部材18は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、外側の案内面を構成する部材である。内側ガイド部材19は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、内側の案内面を構成する部材である。なお、各案内面は、1つの面で構成されていてもよいし、複数のリブの先端面の群として構成されていてもよい。
ガイド部材31は、第1搬送ローラ対54の直上流(後側)において内側ガイド部材19の上方に配置されている。外側ガイド部材18及びガイド部材31は、後述されるバイパス経路66を規定する部材でもある。
[搬送経路80]
図4に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路80は、給送カセット30後側から上方へUターンするように湾曲して延び、第1搬送ローラ対54の直上流側(後側)において、搬送経路65に接続されている。搬送経路80が湾曲部分に相当する。また、搬送経路80及び搬送経路65の直線路65Bによって第1搬送路が構成されている。
搬送経路80は、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材18及びガイド部材22によって規定されている。外側ガイド部材18は、搬送経路65の湾曲路65Aの湾曲外側を規定するものであるが、湾曲外側の面が、搬送経路80においては、湾曲内側を規定している。ガイド部材22は、搬送経路80において湾曲外側を規定している。ガイド部材22の詳細な構成については後述される。外側ガイド部材18が第2ガイド部材に相当する。
給送カセット30の給送ローラ45によって搬送経路80に沿って給送された記録用紙は、下方から上方へ向かって搬送向きが反転され、第1搬送ローラ対54の直上流において搬送経路65に進入する。
[第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55]
図4に示されるように、搬送経路65における記録部24よりも搬送向き(前後方向8の前向き)の上流側には、第1搬送ローラ対54が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送経路65において、記録部24よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ対55が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙を挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙を搬送する。第1搬送ローラ60が搬送ローラに相当する。
[記録部24]
図4に示されるように、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間に記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ41と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ41は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43,44によって左右方向9に往復動可能に支持されている。ガイドレール44には、公知のベルト機構が設けられている。キャリッジ41は、ベルト機構の無端ベルトと連結されており、無端ベルトの回動によってガイドレール43,44に沿って左右方向9に往復動する。キャリッジ41と記録ヘッド39とが、プラテン42と空間を隔てて対向しているとき、キャリッジ41、記録ヘッド39及びプラテン42は直線路65Bの一部を規定する。
記録ヘッド39は、キャリッジ41に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル(不図示)が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、複数のノズルからインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ41が左右方向9へ移動しているときに、ノズルからプラテン42に支持されている記録用紙に対してインク滴が吐出される。吐出されたインク滴がプラテン42上の記録用紙に付着することにより、記録用紙に画像が記録される。
[バイパス経路66]
図6に示されるように、筐体14の後面においてガイド部材22の上方に開口64が設けられている。筐体14の内部には、開口64から第1搬送ローラ対54へと延びるバイパス経路66が形成されている。バイパス経路66は、筐体14の内部において、前後方向8の後方から前方へ斜め下方に向かって延びる経路である。バイパス経路66は、ガイド部材31、外側ガイド部材18及びガイド部材22によって規定されている。ガイド部材31は、バイパス経路66に沿って記録用紙が搬送されるとき、上側の案内面を構成する部材である。外側ガイド部材18及びガイド部材22は、バイパス経路66に沿って記録用紙が搬送されるとき、下側の案内面を構成する部材である。搬送経路65の湾曲路65A及び直線路65B、並びに搬送経路80は、いずれもバイパス経路66より下方に配置されている。外側ガイド部材18及びガイド部材22の上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することによって、搬送経路65の一部及び搬送経路80の一部と共にバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
後述されるバイパストレイ70に収容された記録用紙は、バイパス経路66に沿って斜め下方へ案内される。その記録用紙は、搬送経路65の直線路65Bに沿って案内され、第1搬送ローラ対54により搬送される。その記録用紙は、更に記録部24によって画像記録が行われて、排出トレイ21へ排出される。このように、バイパストレイ70に収容された記録用紙は、ほぼ直線形状の経路(記録用紙の表面と裏面とが上下方向7において反転することのない経路)に沿って搬送される。バイパス経路66が第2搬送路に相当する。
[バイパストレイ70]
図1,4に示されるように、複合機10の後面側には、バイパストレイ70が設けられている。バイパストレイ70は、給送トレイ20及び給送カセット30とは独立して記録用紙を収容するものである。バイパストレイ70が第2トレイに相当する。
筐体14の後面側には、開口64(図6〜図8参照)を覆うようにして下方へ延びる固定部68が設けられている。固定部68は、バイパストレイ70の搬送向き下流側の一部を構成している。図4に示されるように、固定部68の上側には、可動部69が固定部68に対して回動可能に設けられている。固定部68及び可動部69によって、バイパストレイ70が構成されている。
固定部68の下側に、案内部材97が設けられている。案内部材97は、上下方向7において開口64とほぼ同等の高さに位置されている。図6に示されるように、案内部材97の上面56は、前側が後側よりも上方に位置する第1傾斜面57と、当該第1傾斜面57の前端と繋がった第2傾斜面58とで構成されている。第2傾斜面58は、前側が後側よりも下方に位置する。上面56は、全体として概ね前後方向8に延びている。上面56は、全体として概ね上下方向7に延びた支持面90(図4参照)と交差している。支持面90は後述される。
第1傾斜面57に、分離片72が設けられている。分離片72の上面に、バイパストレイ70に支持される記録用紙の先端が当接する。分離片72の上面に、上方へ突出された複数の歯73(図4、図6〜図8参照)が形成されている。複数の歯73は、前後方向8に沿って並んでいる。バイパストレイ70に支持される複数枚の記録用紙の先端は、歯73によって捌かれる。
図6に示されるように、案内部材97の前端部に、バイパス経路66へ向けて突出した突片51が形成されている。突片51は、左右方向9において、少なくとも案内部材97の中央部に形成されている。なお、突片51は、1つのみ形成されていてもよいし、間隔を空けて複数形成されていてもよい。
本実施形態では、図11に示されるように、突片51は、左右方向9における中央部に間隔を空けて2つ形成されている。突片51の各々は、ガイド部材22に設けられた2つのリブ78Aの各々と対向する位置に形成されている。ガイド部材22において2つのリブ78Aの間である左右方向9の中央には、揺動可能なガイド部材34が設けられている。ガイド部材34は揺動可能に構成されているため、2つのリブ78をこのガイド部材34に設けることができない。そこで、本実施形態では、2つのリブ78Aは、ガイド部材34に近い位置、つまり左右方向9の中央に近い位置に設けられている。仮に、ガイド部材22に揺動可能なガイド部材34が設けられていなければ、リブ78Aは、ガイド部材22における左右方向9の中央に1つのみ設けられてもよい。この場合、突片51も、当該リブ78Aと対向する左右方向9の中央に1つ形成される。リブ78A及びガイド部材34は、後述される。
突片51の上面98は、第2傾斜面58の一部を構成している。上面98は、第3面に相当する。突片51の下面99(上面98と反対側の面)に、下方へ突出したリブ52が形成されている。リブ52は、頂点を持つ山形状である。下面99は、第4面に相当する。後述するように、突片51は、リブ52が形成された下面99側においてリブ78Aと係合する。
第2傾斜面58は、開口64へ向けて延びている。そのため、第2傾斜面58は、バイパストレイ70に支持される記録用紙をバイパス経路66へ向けて案内できる。
可動部69は、固定部68の上側に固定部68に対して回動可能に設けられている。可動部69は、各図に示されるように、支持部材88の支持面90が上下方向7に沿って起立した起立状態と、起立状態から矢印50(図4参照)へ回動して、上下方向7に対して支持面90が傾斜した倒伏状態(図示せず)との間で回動可能である。起立状態とは、筐体14の後面側における可動部69のためのスペースを小さくするための状態であり、バイパストレイ70の不使用状態である。起立状態である可動部69の後面は、筐体14の後面と略平行となっている。倒伏状態とは、可動部69が筐体14の外側へ向かって斜め上方へ傾斜した状態であり、バイパストレイ70の使用状態である。可動部69を起立状態とするか倒伏状態とするかは、ユーザが任意に操作することにより選択可能である。
可動部69の上端には、トレイカバー94が設けられている。トレイカバー94は、支持部材88に対して左右方向9に沿って延びる軸(図示せず)の周りに回動可能に設けられている。トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を封止して支持面90側の空間を覆うことが可能な平板形状の部材である。
[ガイド部材22]
図1から図4に示されるように、ガイド部材22は、筐体14に対して回動可能に支持されて、筐体14の後面の一部を構成する部材である。ガイド部材22は、下側の左右両端に設けられた軸76(図5参照)が筐体14に支持されている。ガイド部材22が軸76を回動の中心として筐体14に対して回動されたとき、すなわち、図2,3に示されるように、ガイド部材22の上側(回動先端側)が筐体14に対して後ろ向きへ倒伏するように回動したとき、搬送経路80の一部及びバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。ガイド部材22が第1ガイド部材に相当する。
外側ガイド部材18も、ガイド部材22と同様に、下側の左右両端において筐体14に対して回動可能に軸支されている。図2,3に示されるように、ガイド部材22が倒伏する開放状態において、外側ガイド部材18も、下側の左右方向9に沿った回動軸(図示せず)の周りに、上側が後ろ向きへ倒伏するように回動可能である。図3に示されるように、外側ガイド部材18が後ろ向きへ倒伏するように回動することにより、湾曲路65Aの少なくとも一部が筐体14の外方に開放(露出)される。図1(B)に示されるように、ガイド部材22が起立状態となるように閉じられると、外側ガイド部材18は、ガイド部材22に後方から支持されて起立状態に維持され、内側ガイド部材19と対向して湾曲路65Aを規定する。ガイド部材22において、起立状態が第1位置に相当し、開放状態が第2位置に相当する。
ガイド部材22は、筐体14と係合することにより、起立状態に保持される。図2,3,5に示されるように、ガイド部材22の上側の左右両端に、孔92が形成されている。一方、図2,3に示されるように、筐体14は、弾性変形によって左右方向9に撓む可撓部93を備えている。可撓部93は、筐体14の右側及び左側にそれぞれ設けられているが、図2,3では、右側の可撓部93のみが図示されている。左側の可撓部93も右側の可撓部93と面対称であり同一の構成であるので、以下、右側の可撓部93を主に詳述する。右側の可撓部93は、起立状態のガイド部材22の右端に形成された孔92の右方に、孔92と対向して設けられている。左側の可撓部93(不図示)は、起立状態のガイド部材22の左端に形成された孔92の左方に、孔92と対向して設けられている。
可撓部93は、孔92へ向けて突出した突出部95を備えている。突出部95は、ガイド部材22が起立状態のときに孔92へ挿入される。これにより、起立状態のガイド部材22は、筐体14と係合される。孔92が係合部に相当する。突出部95の孔92への挿入については、後に詳細に説明される。
図5に示されるように、ガイド部材22は、搬送経路80に沿って湾曲した板形状の部材である。ガイド部材22は、湾曲内側を向いており且つ搬送経路80の一部を規定する内面91を有する。内面91が第1面に相当する。内面91に、複数のリブ77が設けられている。リブ77は、内面91とともに搬送経路80の一部を規定している。リブ77は、起立状態のガイド部材22において上下方向7に沿う搬送向きに沿って延出されている。リブ77は、ガイド部材22の左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。複数のリブ77のうち、左右方向9の中央に配置されたリブ77Aは、他のリブ77に比べて、湾曲内側へ向かって突出する長さが長い。記録用紙100が搬送されるとき、記録用紙100は主としてこのリブ77Aに案内されて搬送される。その結果、記録用紙100の搬送抵抗を低減できるとともに斜行も低減することができる。
ガイド部材22は、湾曲外側を向いており且つバイパス経路66の一部を規定する上面75を有する。上面75が第2面に相当する。上面75に、複数のリブ78が設けられている。リブ78は、上面75とともにバイパス経路66の一部を規定している。リブ78は、起立状態のガイド部材22において前後方向8に沿う搬送向きに沿って延出されている。リブ78は、ガイド部材22の上面75において左右方向9に間隔を空けて複数が設けられている。ガイド部材22が筐体14に対して起立状態で保持されるとき、これらのリブ78は、上方へ向けて案内部材97の突片51側へ突出されている。複数のリブ78のうち、左右方向9の中央付近に配置されたリブ78Aは、他のリブ78に比べて、突片51側へ向かって突出する長さが長い。これにより、リブ78Aは、対向する突片51のリブ52に当接する。
ガイド部材22の上面75において、左右方向9の中央には上下方向7の下方へ凹んだ凹部79が設けられている。ガイド部材22の凹部79には、ガイド部材34が設けられている。ガイド部材34は、起立状態のガイド部材22より上下方向7及び左右方向9の長さが短い部材である。ガイド部材34は、ガイド部材22と共に、搬送経路80の湾曲外側の一部及びバイパス経路66の下側の一部を規定する。ガイド部材34が第3ガイド部材に相当する。
ガイド部材34は、ガイド部材22によって回動可能に支持されている。ガイド部材22が起立状態にあるとき、ガイド部材34は、給送カセット30内に収容されている記録用紙の搬送向きの上流側、すなわち上下方向7の下側を基端側、上下方向7の上側を回動先端側として回動可能である。ガイド部材34の回動先端81は、ガイド部材22の端83より突出している。すなわち、図5,6に示されるように、ガイド部材22が起立状態において、ガイド部材34の回動先端81は、ガイド部材22の端83より第1搬送ローラ60に近い。また、ガイド部材34の回動先端81は、外側ガイド部材18の端86より第1搬送ローラ60から遠い。
ガイド部材34の左右方向9の両端は、ガイド部材22の一部とオーバーラップしており、ガイド部材22と当接することによって、ガイド部材34の回動範囲が規制されている。ガイド部材22が起立状態にあるときは、ガイド部材34は、回動先端81がガイド部材22の湾曲外側に位置する外側位置(図7参照)と、湾曲内側に位置する内側位置(図6参照)とに回動可能である。起立状態のガイド部材22において、ガイド部材34に外力が付与されない状態では、ガイド部材34は自重によって内側位置となる。このとき、ガイド部材34の回動先端81は、外側ガイド部材18に当接している。換言すれば、ガイド部材34の回動先端81は、外側ガイド部材18に載った状態になっている。ガイド部材22が起立状態にあるとき、ガイド部材34において、外側位置が第3位置に相当し、内側位置が第4位置に相当する。
ガイド部材34は、起立状態のガイド部材22の上側と同様な湾曲形状である。湾曲形状の内側には、複数のリブ84が設けられている。リブ84は、給送カセット30から搬送される記録用紙の搬送向きに沿って延出されている。ガイド部材34の左右方向9に間隔を空けて複数のリブ84が設けられている。複数のリブ84の先端によって形成される面が第1面に相当する。
ガイド部材34の湾曲形状の外側であってガイド部材22の上面75に対応する位置には、複数のリブ85が設けられている。リブ85は、バイパストレイ70から搬送される記録用紙の搬送向きに沿って延出されている。ガイド部材22の左右方向9に間隔を空けて複数のリブ85が設けられている。複数のリブ85の先端によって形成される面が第2面に相当する。
[プリンタ部11の動作]
以下、給送トレイ20、給送カセット30及びバイパストレイ70がそれぞれ用いられたときのプリンタ部11の動作が説明される。
バイパストレイ70が用いられないときは、図1に示されるように、可動部69が起立状態にされる。これにより、平面視における可動部69の投影面積が小さくなるので、複合機10の後面側のスペースを小さくすることができる。また、トレイカバー94がバイパストレイ70の上端の開口を塞ぐ位置に回動される。なお、複合機10の後面側に十分なスペースがあれば、バイパストレイ70が用いられないときでも可動部69が倒伏状態にされたままであってもよい。
給送トレイ20が用いられるときには、給送トレイ20に所望のサイズの記録用紙がセットされる。具体的には、複数枚の記録用紙が積層された状態で、給送トレイ20に収容される。記録用紙が収容された給送トレイ20は、開口13から筐体14に挿入されて装着状態になる。この状態において、給送トレイ20に収容された複数枚の記録用紙のうち最上位置の記録用紙に給送ローラ25が当接する。プリンタ部11は、ユーザの入力や印刷データなどに基づいて、給送トレイ20から記録用紙を給送することになる。
印刷開始の指示を受け付けると、プリンタ部11は不図示のモータを駆動して、給送ローラ25、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55を所定のタイミングで回転させる。給送ローラ25の回転を受けて、給送トレイ20から最上位置の記録用紙が搬送経路65に沿って給送される。給送された記録用紙は、搬送経路65の湾曲路65Aに沿って第1搬送ローラ対54に到達する。第1搬送ローラ対54に挟持されて記録部24へ搬送された記録用紙に対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出されて所望の画像が記録される。画像記録を終えた記録用紙は、第2搬送ローラ対55に挟持されて直線路65Bに沿って搬送され、排出トレイ21上へ排出される。
給送カセット30が用いられるときには、同様にして給送カセット30に所望のサイズの記録用紙100がセットされる。プリンタ部11は、ユーザの入力や印刷データなどに基づいて、給送カセット30から記録用紙100を給送することになる。
印刷開始の指示を受け付けると、プリンタ部11は不図示のモータを駆動して、給送ローラ45、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55を所定のタイミングで回転させる。給送ローラ45の回転を受けて、給送カセット30から最上位置の記録用紙100が搬送経路80に沿って給送される。
搬送経路80において、記録用紙100はガイド部材22のリブ77,77A、特にはリブ77Aに沿って案内されて、記録用紙100の先端がガイド部材34に到達する。図6に示されるように、記録用紙100が当接されていない状態では、ガイド部材34は、自重によって内側位置に位置している。図7に示されるように、内側位置のガイド部材34に記録用紙100の先端が当接して、さらに記録用紙100が搬送されることによって、内側位置のガイド部材34が押し上げられて外側位置へ回動する。
記録用紙100は、外側位置のガイド部材34のリブ84に沿って案内されて第1搬送ローラ対54に到達する。第1搬送ローラ対54に挟持されて記録部24へ搬送された記録用紙100に対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出されて所望の画像が記録される。画像記録を終えた記録用紙100は、第2搬送ローラ対55に挟持されて直線路65Bに沿って搬送され、排出トレイ21上へ排出される。
バイパストレイ70が用いられるときは、可動部69が倒伏状態にされる。また、トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を開放する位置へ回動される。バイパストレイ70には、複数枚の記録用紙が積層された状態で、バイパストレイ70の支持面90に載置される。
印刷開始の指示を受け付けると、プリンタ部11は不図示のモータを駆動して、バイパストレイ70の給送ローラ(不図示)、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55を所定のタイミングで回転させる。給送ローラの回転を受けて、バイパストレイ70から最上位置の記録用紙がバイパス経路66に沿って給送される。
バイパス経路66に沿って給送された記録用紙は、内側位置のガイド部材34のリブ85に沿って案内されて、バイパス経路66から更に搬送経路65の直線路65Bに沿って搬送され、第1搬送ローラ対54に到達する。内側位置のガイド部材34の回動先端81は、外側ガイド部材18に支持されているので、バイパス経路66に沿って搬送される記録用紙がガイド部材34に摺接しても、ガイド部材34が内側位置から更に湾曲内側へ回動することはない。第1搬送ローラ対54に挟持されて記録部24へ搬送された記録用紙に対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出されて所望の画像が記録される。画像記録を終えた記録用紙は、第2搬送ローラ対55に挟持されて直線路65Bに沿って搬送され、排出トレイ21上へ排出される。
[ガイド部材22の回動動作]
以下、ガイド部材22の回動動作が説明される。搬送経路80または湾曲路65Aにおいて紙詰まりが生じたときやメンテナンスが必要なときに、ガイド部材22は、起立状態(図1(B)参照)から矢印50(図4参照)へ回動される。これにより、ガイド部材22は開放状態(図2参照)となり、少なくとも搬送経路80の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。ガイド部材22が開放状態のときに、外側ガイド部材18が後向きへ倒伏するように回動されると、少なくとも湾曲路65Aの一部が筐体14の外方に開放(露出)される(図3参照)。
搬送経路80または湾曲路65Aに詰まった記録用紙が取り除かれた後、ガイド部材22が矢印50と逆向きへ回動される。ガイド部材22が矢印50と逆向きへ回動される過程において、リブ78A(図6参照)が、後方からリブ52(図6参照)と当接する。リブ52は、上述された通り、案内部材97の上面98から記録用紙100の搬送向きに突出する突片51の下面99側に設けられている。ガイド部材22の上面75から突出しているリブ78Aは、リブ52における山形状の頂上部(リブ52の下端52A)よりも後側の部分(後面52B)とまず当接する。ここで、リブ52の下端52Aは、リブ78Aの上端よりも下方に位置する。よって、リブ52が形成された突片51は、リブ78Aに押されることによって上方へ撓む。
ガイド部材22が更に回動されると、リブ78Aがリブ52の下端52Aを乗り越える。これにより、上方へ撓んでいたリブ52は、元の状態に戻ろうとする。その結果、リブ78Aとリブ52の下端52Aよりも前側の部分(前面52C)とが相互に力を及ぼし合うように係合される(図4,6,7参照)。換言すれば、リブ78Aがリブ52から押圧されることにより(作用)、ガイド部材22の左右方向9におけるほぼ中央付近に記録用紙100の搬送に伴う負荷がかけられたとしても、ガイド部材22は安定して起立状態が保持されるとともに、リブ52がリブ78Aから押圧されることにより(反作用)、案内部材97の突片51は下方に垂れ下がることなく上方に向かって押圧された状態で保持される。
起立状態のガイド部材22は、リブ52に加えて、左右方向9の両端部において筐体14とも係合する。
以下に詳述する。ガイド部材22が矢印50と逆向きへ回動される過程において、回動先端81の左右両端部が、可撓部93(図2,3参照)の突出部95と当接する(図10(A)参照)。突出部95が回動先端81の左右両端部に押されることにより、可撓部93は左右方向9に撓む(図10(B)参照)。なお、突出部95は、矢印50の向きに対して傾斜した傾斜面を有しており、回動するガイド部材22を当該傾斜面に沿って案内可能である。
ガイド部材22が更に矢印50と逆向きへ回動されると、突出部95は、ガイド部材22に形成された孔92へ挿入されて、孔92と係合される(図10(C)参照)。孔92と突出部95とが係合することにより、ガイド部材22と筐体14とが係合する。ガイド部材22は、筐体14と係合した状態において、起立状態に保持される。
図10(C)に示されるように、ガイド部材22が起立状態のとき、可撓部93は、図10(A)の状態から左右方向9に若干撓んだ状態である。これにより、ガイド部材22は、可撓部93によって矢印50の向きへ押圧されている。
可撓部93によって押圧されたガイド部材22は、後方から外側ガイド部材18を押圧する。ここで、図2に示されるように、外側ガイド部材18の左右両端部に、左右方向9に延びた突起87が形成されている。突起87は、外側ガイド部材18がガイド部材22に押圧されることにより、筐体14の当接面74(図3参照)に押しつけられる。これにより、外側ガイド部材18は、図9に示される位置に位置決めされる。その結果、ガイド部材22も、外側ガイド部材18に前方から当接され且つ可撓部93に後方から当接されることにより、図9に示される位置に位置決めされる。
ガイド部材22が起立状態から矢印50へ回動される場合、ガイド部材22が矢印50と逆向きへ回動される場合と逆の動作が実行される。
以下に詳述する。リブ78Aは、前方からリブ52の下端52Aを乗り越える。これにより、リブ78Aとリブ52との係合が解除される。
可撓部93は、孔92を構成する側面96(図10(C)参照)に押されることにより、左右方向9に撓む。これにより、突出部95が孔92から抜けるため、突出部95と孔92との係合が解除される(図10(B)参照)。ガイド部材22が更に矢印50へ回動されると、ガイド部材22の回動先端81が突出部95よりも後方となる。これにより、左右方向9に撓んでいた可撓部93は、元の状態に戻る(図10(A)参照)。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、案内部材97の突片51と係合されることにより、ガイド部材22の左右方向9の中央側においてガイド部材22が矢印50へ回動しないように規制して、ガイド部材22を起立状態に保持できる。これにより、ガイド部材22を所定の位置に安定して保持でき、かつ装置の小型化が実現される。
また、孔92により、ガイド部材22の左右方向9の両側などにおいても、ガイド部材22が矢印50へ回動しないように規制して、ガイド部材22を起立状態に保持できる。
また、案内部材97の突片51を、バイパス経路66を規定するリブ78Aと係合させることができる。
また、突片51により、上面56をバイパス経路66へ延出して、上面56とバイパス経路66との隙間を小さくできる。突片51はリブ78Aと係合しているので、突片51の位置が安定して、上面56からバイパス経路66へ円滑に記録用紙を案内できる。
[変形例]
上述の実施形態では、突片51は、リブ78Aと係合したが、突片51は、ガイド部材22におけるリブ78A以外の部分、例えば上面75と係合してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の係合部は孔92であったが、本発明の係合部は孔92に限らない。例えば、ガイド部材22に突出部95が形成され、可撓部93に孔92が形成されていてもよい。この場合、本発明の係合部は突出部95である。
また、上述の実施形態では、本発明の係合部に相当する孔92は、ガイド部材22の上側の左右両端に設けられていたが、本発明の係合部は、内面91以外の箇所であり且つ筐体14と係合可能であることを条件として、ガイド部材22の任意の箇所に設けてもよい。
11 プリンタ部(画像記録装置)
14 筐体
18 外側ガイド部材(第2ガイド部材)
22 ガイド部材(第1ガイド部材)
24 記録部
30 給紙カセット(第1トレイ)
45 給送ローラ
51 突片
56 上面(案内面)
60 第1搬送ローラ(搬送ローラ)
65B 直線路(延出部分)
66 バイパス経路(第2搬送路)
70 バイパストレイ(第2トレイ)
75 上面(第2面)
80 搬送経路(湾曲部分)
91 内面(第1面)
97 案内部材

Claims (4)

  1. シートを支持する第1トレイと、
    上記第1トレイから上側へ湾曲した湾曲部分及び当該湾曲部分に連続する延出部分を有する第1搬送路を有する筐体と、
    上記第1トレイからシートを上記第1搬送路に沿って給送する給送ローラと、
    上記第1搬送路において上記給送ローラの搬送向き下流側に配置されており、シートを搬送する搬送ローラと、
    上記第1搬送路において上記搬送ローラの上記搬送向き下流側に配置されており、上記第1搬送路の延出部分を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記搬送ローラより上記搬送向き上流側に配置されており、上記第1搬送路の湾曲部分の外側を規定するとともに、上記搬送向きの上流側を軸とし上記搬送向きの下流側を回動先端側として回動されることによって、上記湾曲部分を規定する第1位置、及び上記湾曲部分を開放する第2位置に移動可能な第1ガイド部材と、
    上記第1搬送路の湾曲部分の内側を規定する第2ガイド部材と、
    シートを支持する支持面を有する第2トレイと、
    上記第2トレイに設けられており、上記支持面と交差する案内面を有する案内部材と、
    上記筐体に設けられており、上記第2トレイから延出されており、上記搬送ローラより上記搬送向き上流側において上記第1搬送路と接続される第2搬送路と、を具備しており、
    上記第1ガイド部材は、湾曲内側を向いた第1面が上記第1搬送路の一部を規定し、且つ上記第1ガイド部材に対して湾曲外側を向いた第2面が上記第2搬送路の一部を規定するものであり、上記案内部材から上記第2搬送路へ向かって突出された突片と係合することにより、上記第1位置に保持されるものである画像記録装置。
  2. 上記第1ガイド部材は、上記第1面以外の箇所に設けられた係合部が上記筐体と係合することにより、上記第1位置に保持されるものである請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1ガイド部材に、上記突片側へ突出して上記搬送向きに沿って延びて上記第2搬送路の一部を規定するリブが設けられており、
    上記突片は、上記リブと係合するものである請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記突片は、第3面が上記案内面の一部を構成するものであり、当該第3面と反対側の第4面側において上記リブと係合する請求項3に記載の画像記録装置。



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