JP6202342B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、端子抜け止め用のリテーナを備えたコネクタに関する。
充電用コネクタは、特開2012−195214号公報(下記特許文献1)に記載されているように、ガン状のケースの先端に装着されて車両に設けられた車両側コネクタに嵌合するようにして用いられ、電線の端末に接続された端子金具が後方から挿入される端子収容室が設けられたハウジングの後面に、端子金具を抜け止めするリテーナが装着された構造である。
ここで、リテーナの一形態として、電線挿通孔を有しハウジングの後面に当接される本体板と、同本体板の周縁から突出形成されハウジングの後部の外周面に設けられた被ロック部に弾性的に係止する複数のロック片を備えたものが提案されている。ハウジングの後面側の省スペース化等を意図している。
特開2012−195214号公報
しかしながら上記構造のリテーナでは、ハウジングに装着されたのちにおいて回転方向のがた止めが十分にできず、そのためロック片が被ロック部を側方に乗り越えてロックが外れるおそれがあり、その対策が切望されていた。
本明細書によって開示されるコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、リテーナの装着作業の容易性を確保した上で、装着後における同リテーナの回転方向のがたつきを防止するところにある。
本明細書によって開示される技術は、電線の端末に接続された端子金具が後方から挿入される複数の端子収容室が設けられたハウジングと、前記電線が挿通される複数の電線挿通孔を有し前記端子金具を抜け止めするべく前記ハウジングの後面に当接される本体板と、同本体板の周縁から突出形成され前記ハウジングの後部の外周面に設けられた被ロック部に弾性的に係止する複数のロック片と、からなるリテーナと、が備えられたコネクタであって、前記電線挿通孔のうち少なくとも2個の前記電線挿通孔の孔縁部には、対向する前記端子収容室の後端部内に嵌合される嵌合壁が形成されているとともに、前記ハウジングの外周面における前記被ロック部の両側には、前記ロック片の進入を案内する一対のガイドリブが設けられているところに特徴を有する。
リテーナは、各ロック片の先端が対応する一対のガイドリブの間に差し込まれて位置合わせされ、この状態からロック片が被ロック部に弾性変位して乗り上げつつ押し込まれる。リテーナの本体板がハウジングの後面に当たるまで押し込まれると、ロック片が復元変位して被ロック部に係止することでロックされ、併せて電線挿通孔の孔縁部に形成された嵌合壁が、少なくとも2箇所において端子収容室の後端部に嵌合される。
リテーナの装着時において、少なくとも2箇所において電線挿通孔の孔縁部の嵌合壁が相手の端子収容室の後端部に嵌合されることにより、リテーナが回転方向にがたつくことが防止される。
ただし、嵌合壁を端子収容室に正規に嵌めるには、リテーナの回転方向の位置決めが必要であって装着作業に手間取る可能性があるが、装着の初めにロック片の先端を一対のガイドリブに臨ませることで位置決めでき、引き続きガイドリブに沿って押し込むことで、嵌合壁を自ずから端子収容室に嵌合できる。また、リテーナが押し込まれてロックされたときには、ロック片が一対のガイドリブで挟まれた状態にあるから、これもリテーナの回転方向のがたつき防止に有効となる。
結果、リテーナの装着作業の容易性を確保した上で、装着後における同リテーナの回転方向のがたつきを防止でき、ひいてはロックの外れを防止することができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記端子収容室の後端部にはゴム栓が嵌着されるゴム栓収容部が設けられ、前記嵌合壁の突出面が前記ゴム栓の後面に当接する。ゴム栓により個室防水が図られたものにおいて、嵌合壁がゴム栓押さえに兼用される。
(2)前記リテーナの前記電線挿通孔は、前記本体板の周縁に開口した形態で形成されている。電線を径方向から電線挿通孔に挿通できるから、ハウジングに端子金具を挿入した後から、リテーナをハウジングの後面に装着することができる。
(3)当該コネクタが、ガン状ケースの先端に装着されて車両に設けられた車両側コネクタに嵌合される充電用コネクタである。
本明細書によって開示されるコネクタによれば、リテーナの装着作業の容易性を確保した上で、装着後における同リテーナの回転方向のがたつきを防止することができる。
実施形態に係るハウジングとリテーナの斜視図 ハウジングにリテーナを装着する前の状態の断面図(図3,図5のII−II線切断相当) ハウジングの背面図 図3のIV部の拡大図 リテーナの背面図 同正面図 同斜視図 リテーナが装着された状態の斜視図 コネクタの組立工程におけるリテーナの装着前の状態の側面図 その平断面図 コネクタの組立完了時の側面図 その平断面図
<実施形態>
実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では充電用コネクタCを例示しており、ガン状ケース(図示せず)の先端に装着されて、車両に設けられた車両側コネクタに嵌合されるようになっている。
充電用コネクタC(以下、コネクタC)は、図1及び図2に示すように、電線Wの端末に接続された端子金具10(図10参照)が後方から挿入されて収容されるハウジング20と、ハウジング20の後面に装着されて端子金具10を抜け止めするリテーナ50と、を備えて構成されている。
端子金具10は雌端子であって、金属棒の削り出し等によって形成されており、図10に示すように、フランジ11を挟んだ前部側に、相手の車両側端子(雄端子)が嵌合接続される前面開口の筒形をなす端子接続部12が形成されているとともに、後部側に、小径で後面開口の筒形をなす電線取付部13が形成されている。電線取付部13は、後端側がさらに小径となった段差状に形成され、電線Wにおける露出された芯線Waの端末が、同電線取付部13に挿入されて圧着されることで接続されている。
端子金具10は、パワー端子、アース端子及び信号用端子からなり、種類によって径寸法等を異にする場合があるが、上記の基本的な構造は同様である。
同じく図10に示すように、端子金具10における電線取付部13からその後方領域に亘り、ゴム栓15が装着されている。ゴム栓15は、硬質樹脂製の筒体16をコアとした二色成形によって形成され、全体として長い筒状をなし、かつ中心孔17が後端側において縮径された段差状に形成されている。ゴム栓15は、中心孔17の前端部が電線取付部13の基端部の外周に緊密に嵌着される一方、中心孔17の縮径された後端部に、電線Wにおける被覆Wbの端末が緊密に挿通されている。ゴム栓15の前後両端面には、筒体16の前後両端面が露出している。
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1ないし図3に示すように、図示7本の端子収容筒22が所定の配置(上下3段で、上段と下段とが2本並列、中段が3本並列)を採って一体化されたハウジング本体21を備えている。
各端子収容筒22の内部には、前後方向に貫通した形態の端子収容室25が形成されている。端子収容室25は、図2に示すように、後半側が若干拡径された段差状に形成されている。
端子収容室25内には、図10に示すように、電線Wの端末に接続された対応する端子金具10とゴム栓15とが後方から挿入され、フランジ11が段差部26に当たったところで挿入が停止される。そのとき端子金具10の端子接続部12が、端子収容室25における小径の前半部内に収容されるとともに、ゴム栓15が、端子収容室25における大径の後半部の全長に亘って緊密に嵌着される。したがって、小径の前半部が接続部収容部27となり、大径の後半部がゴム栓収容部28となる。接続部収容部27の前端部には、内周面が縮径されることにより、相手の車両側端子が挿入される端子挿入口27Aが形成されている。
ハウジング本体21の長さ方向の略中央部にはフランジ31が形成され、同フランジ31の外形は、図3に示すように、円の上部を弦の位置で切除した異形形状(以下、弦切円形状という)に形成されている。
フランジ31の前面には、ハウジング本体21の外周との間に所定間隔を開けて前面開口の筒形をなすフード部32が形成されている。フード部32の外形は、フランジ31よりも一回り小さい弦切円形状に形成されており、図2に示すように、フード部32の開口縁は、ハウジング本体21の前面よりも所定寸法前方に突出している。
ハウジング20のフード部32は、図示はしないが車両のパネルに開口された差込口に緊密に挿通され、フランジ31が差込口の表面側の口縁に当たることで差し込みが停止され、それに伴い、フード部32並びにハウジング本体21の前部側が、差込口の裏側に配された相手の車両側コネクタと嵌合されるようになっている。
フランジ31の後面側では、ハウジング本体21を構成する7本の端子収容筒22に外接するようにして、後面開口の取付筒35が形成されている。取付筒35の外形は、フード部32よりもさらに小さい弦切円形状に形成されている。 取付筒35の前半領域(フランジ31寄りの領域)は、当該ハウジング20をガン状ケースの先端に取り付けるためのケース取付部36となっており、その外周面には、ガン状ケースの先端開口に形成された内向きの取付鍔が嵌る取付溝37が形成されている。
一方、取付筒35の後半領域は、リテーナ50を取り付けるためのリテーナ取付部40となっている。なお、リテーナ取付部40では、図3に示すように、下部においても短寸の弦で切除された形状となっている。リテーナ取付部40の外周面40Aは、基本的には全周に亘って平滑面とされており、図3に示すように、同外周面40Aのうち、左右の円弧形面の上下2箇所ずつの都合4箇所には、それぞれロック突部42が突出形成されている。
ロック突部42は、図2に示すように、前面側が切り立った係止面43で、後面側がテーパ状のガイド面44とされている。また、各ロック突部42を左右方向に接離する成形型で形成する場合において、オーバーハング部ができないように、図9並びに図4に詳細に示すように、上側の各ロック突部42では上面が、また下側の各ロック突部42では下面が、それぞれ水平面45となるように形成されている。
リテーナ50は同じく合成樹脂製であって、図1,図2並びに図5ないし図7に示す形状に形成されている。
リテーナ50は、ハウジング20における取付筒35の後面開口を塞ぎつつハウジング本体21の後面に当接する本体板51と、本体板51の周縁に設けられたロック片55とを備えて構成されている。
本体板51は厚板状に形成されており、同本体板51には、図1及び図5に示すように、図示7個の電線挿通孔52が貫通形成されている。電線挿通孔52は、ハウジング20における端子収容室25と対応した配置、すなわち上下3段で、上段と下段とが2個並列、中段が3個並列の配置で形成されている。各電線挿通孔52は、挿通される電線Wの径よりも少し大きい径を有している。
電線挿通孔52のうち、上段の2個の電線挿通孔52Uでは、その上面側に、同電線挿通孔52Uの直径と同寸法の幅を持った導入溝53Uが、本体板51の上縁に開口して形成されている。下段の2個の電線挿通孔52Dでは、その下面側に、同電線挿通孔52Dの直径と同幅の導入溝53Dが、本体板51の下縁に開口して形成されている。
中段における背面視右端の電線挿通孔52Mでは、その右側面側に、同電線挿通孔52Mの直径と同幅の導入溝53Mが、本体板51の右縁に開口して形成されている。
中段の中央の電線挿通孔52Mでは、その左側面側に、同電線挿通孔52Mの直径と同幅の導入溝54が、本体板51の左縁に開口して形成されている。したがって、中段における背面視左端の電線挿通孔52(図5に鎖線で図示)は、実質的に導入溝54の途中位置に設けられていることになる。
本体板51の周縁、より詳細には円弧形をなす左右の側縁の上下2箇所ずつの都合4箇所には、上記したハウジング20のリテーナ取付部40の外周面40Aに設けられた4個のロック突部42にそれぞれ弾性的に係止するロック片55が、前方に向けて突出形成されている。
ロック片55は、リテーナ取付部40におけるロック突部42が設けられた外周面40Aの曲面形状に倣って、幅方向に湾曲した形状とされており、同ロック片55には、ロック突部42が嵌る係止溝56が形成されている。
リテーナ50を装着するに当たっては、詳しくは後記するが、4枚のロック片55が、リテーナ取付部40の後縁における各ロック突部42の後方位置に合わされた姿勢から押し込みが開始され、各ロック片55の先端が弾性変位してロック突部42に乗り上げつつ押し込まれる。本体板51がハウジング本体21の後面に当接するまで押し込まれると、図8に示すように、ロック片55が復動変位しつつ係止溝56の前端にロック突部42が嵌り、リテーナ50が正規に装着された状態にロックされる。
リテーナ50が装着された状態において、仮にリテーナ50に対して軸線回りの回転力が作用すると、例えば図9に示すように、ロック突部42の側面(上面または下面)において、オーバーハング部ができることを嫌って水平面45としたことも手伝い、ロック片55における係止溝56の側縁がロック突部42(水平面45)を乗り越えて、ロックが外れることも懸念される。
そこで本実施形態では、リテーナ50が装着された後の状態において、同リテーナ50が軸線回りに回転する方向にがたつくことを防止する手段が講じられている。
そのため、図1ないし図3に示すように、ハウジング本体21を構成する7本の端子収容筒22の後端面には、円周の一部(端子収容筒22によって角度範囲は異なる)から、円弧形をなす延出壁22Aが後方に向けて所定長さ(リテーナ50の本体板51の厚さよりも短い寸法)延出形成されている。一部の延出壁22A同士は、補強等のために連結されている。
一方、リテーナ50の本体板51の前面(ハウジング本体21との対向面)には、図6及び図7に示すように、各電線挿通孔52の回りの位置において、上記した各延出壁22Aを嵌めて逃がす円弧形をなす嵌合溝60が形成されている。なお、一部の嵌合溝60は、延出壁22A同士の連結された部分を併せて逃がすことができるように、繋がった形態で形成されている。
上記の嵌合構造は、見方を変えると、各嵌合溝60の内側において電線挿通孔52の孔縁に沿うように位置する概ね円弧形をなす部分62(以下、円弧形部62)が、対応する端子収容筒22の延出壁22Aの内側に嵌合する構造とも言える。したがって、上記の嵌合溝60の内側に位置する円弧形部62が、本開示技術における、対向する端子収容室25の後端部内に嵌合されるように電線挿通孔52の孔縁部に形成された「嵌合壁」に相当する。
また、リテーナ50を一定姿勢でリテーナ取付部40に装着できるように、リテーナ取付部40の外周面40Aにおける各ロック突部42が設けられた4箇所には、ロック突部42を挟んだ両側に、図1及び図9に示すように、ロック片55を幅方向に緊密に嵌めて進入案内する一対のガイドリブ47が立てられている。ガイドリブ47は、ロック片55の厚さよりも大きい高さ寸法を有していることが望ましい。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
コネクタCは以下のような手順で組み立てられる。電線Wの端末に、所定の端子金具10とゴム栓15とが装着される。次に、電線Wの端末に装着された端子金具10とゴム栓15とが、ハウジング20に設けられた対応する端子収容室25に後方から挿入される。図10に示すように、端子金具10のフランジ11が段差部26に当たる正規位置まで挿入されたら、端子金具10の端子接続部12が、端子収容室25における接続部収容部27に収容され、ゴム栓15が、ゴム栓収容部28に緊密に嵌着された状態となる。
次に、リテーナ50が装着される。それには、ハウジング20の後面側に引き出された電線Wが、導入溝53(53U,53M,53D),54を通って径方向から対応する電線挿通孔52(52U,52M,52D)に挿通されつつ、図9及び図10に示すように、リテーナ50がハウジング20における取付筒35の後方に配される。続いて、リテーナ50が、同図の矢線に示すように、電線Wの軸線方向に沿ってハウジング20側に向けて移動させられる。
リテーナ50は、各ロック片55の先端が対応する一対のガイドリブ47の間に差し込まれて位置合わせされ、このときリテーナ50は、本体板51に形成された各電線挿通孔52が、ハウジング20の対応する端子収容室25と同心に対向する姿勢を採る。この状態からリテーナ50が押し込まれると、ロック片55が一対のガイドリブ47の間に進入してロック突部42に弾性変位して乗り上げつつ押し込まれる。リテーナ50の本体板51がハウジング本体21の後面に当たるまで押し込まれると、図11に示すように、ロック片55が復元変位してロック突部42に係止することでロックされ、併せて図12に示すように、端子収容筒22の後端面に延出形成された延出壁22Aが、リテーナ50の本体板51の前面(対向面)における電線挿通孔52の回りに形成された対応する嵌合溝60に嵌められる。
また、嵌合溝60の内側において電線挿通孔52の孔縁に沿うように位置する円弧形部62の前端面が、ゴム栓収容部28に収容されたゴム栓15の後端面に対向し、ゴム栓15さらには端子金具10が後方に抜けることを防止する。
以上によりコネクタCの組み立てが完了し、このように組み立てられたコネクタCがガン状ケースの先端部に装着され、コネクタCの後方に引き出された電線Wは、一纏めにされた上でガン状ケースの後端から引き出され、外部電源と接続される。
充電作業時には、ガン状ケースの先端に設けられたコネクタCが、車両のパネルに開口された差込口を通して、相手の車両側コネクタと嵌合される。
本実施形態のコネクタCによれば、リテーナ50の装着時には、都合7箇所において、端子収容筒22の後方への延出壁22Aが、リテーナ50の本体板51の対向面において電線挿通孔52の回りに形成された嵌合溝60に嵌る構造としたから、リテーナ50が軸心回りに回転方向にがたつくことが防止される。
ただし、各延出壁22Aを嵌合溝60に正規に嵌めるには、リテーナ50の軸心回りの回転方向の位置決めが必要であって、装着作業に手間取る可能性があるが、リテーナ50を装着する初めの段階で、ロック片55の先端を一対のガイドリブ47に臨ませることで位置決めでき、引き続きガイドリブ47に沿って押し込むことで、各延出壁22Aを自ずから対応する嵌合溝60に嵌合できる。また、リテーナ50が押し込まれてロックされたときには、ロック片55が一対のガイドリブ47で挟まれた状態にあるから、これもリテーナ50の回転方向のがたつき防止に有効となる。
すなわち、リテーナ50の装着作業の容易性を確保した上で、装着後における同リテーナ50の回転方向のがたつきを防止でき、ひいてはロックの外れを防止することができる。
本実施形態のリテーナ50は、ゴム栓15を介して端子金具10の抜け止めを図ることができるようになっており、ゴム栓15により個室防水が図られた形式のものにおいて、簡単な構造で以て、ゴム栓15並びに端子金具10の抜け止め機能を発揮できる。
リテーナ50の各電線挿通孔52は、導入溝53,54により本体板51の周縁に開口した形態で形成されているから、電線Wを径方向から電線挿通孔52に挿通できる。そのためハウジング20に端子金具10を挿入した後から、リテーナ50をハウジング20の後面に装着することができ、リテーナ50を電線Wに先通ししておく必要が無くて、コネクタCの組み立てに際して利便性に優れたものとなる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も含まれる。
(1)上記実施形態では、端子収容室の後端に形成された延出壁と、リテーナの嵌合溝との嵌合箇所が、端子収容室の数だけ設定されていたが、嵌合箇所は少なくとも2箇所において設定されていればよい。嵌合箇所が1箇所のみであると、リテーナの回転方向のがたつきを阻止し得ないが、2箇所以上であれば同回転方向のがたつきを防止できる。
(2)上記実施形態とは逆に、端子収容室の後端に延出壁を設けることなく、リテーナにおける電線挿通孔の孔縁部に嵌合壁を形成し、当該嵌合壁を端子収容室の後端部内に嵌合する構造としてもよい。
(3)リテーナの本体板に形成された電線挿通孔は、本体板の周縁に開口することなく全周に亘って閉じた形状のものであってもよい。
(4)上記実施形態では充電用コネクタを例示したが、端子金具が収容されるハウジングの後面に、端子金具の抜け止め用のリテーナが装着される構造のコネクタ全般に広く適用することができる。
W…電線
10…端子金具
15…ゴム栓
20…ハウジング
22…端子収容筒
22A…延出壁
25…端子収容室
28…ゴム栓収容部
35…取付筒
40…リテーナ取付部
40A…(リテーナ取付部40の)外周面
42…ロック突部(被ロック部)
47…ガイドリブ
50…リテーナ
51…本体板
52,52U,52M,52D…電線挿入溝
53,53U,53M,53D,54…導入溝
55…ロック片
56…係止溝
60…嵌合溝
62…円弧形部(嵌合壁)

Claims (4)

  1. 複数の端子収容筒を備え、前記複数の端子収容筒の内部に複数の端子収容室が形成され、前記複数の端子収容筒の後端面に円弧形をなす複数の延出壁が後方に向けて延出形成されており、電線の端末に接続された複数の端子金具が前記複数の端子収容室に後方から挿入されるハウジングと、
    前記電線が挿通される複数の電線挿通孔を有し前記端子金具を抜け止めするべく前記ハウジングの後面に当接される本体板と、同本体板の周縁から突出形成され前記ハウジングの後部の外周面に設けられた被ロック部に弾性的に係止する複数のロック片と、からなるリテーナと、が備えられたコネクタであって、
    前記本体板の前面には、前記複数の延出壁を嵌めて逃がす円弧形をなす複数の嵌合溝が形成され、前記嵌合溝の内側において前記電線挿通孔の孔縁に沿うように位置する円弧形部が、対向する前記端子収容室の後端部内に嵌合される嵌合壁とされているとともに、
    前記ハウジングの外周面における前記被ロック部の両側には、前記ロック片の進入を案内する一対のガイドリブが設けられているコネクタ。
  2. 前記端子収容室の後端部にはゴム栓が嵌着されるゴム栓収容部が設けられ、前記嵌合壁の突出面が前記ゴム栓の後面に当接する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナの前記電線挿通孔は、前記本体板の周縁に開口した形態で形成されている請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 当該コネクタが、ガン状ケースの先端に装着されて車両に設けられた車両側コネクタに嵌合される充電用コネクタである請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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