JP6201698B2 - トロイダル型無段変速機の組立方法 - Google Patents
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Description
駆動装置32は、トラニオン15を支持して変位させる駆動ピストン33と、駆動ピストン33を移動可能に油密に嵌装するシリンダボディ31とを有する。シリンダボディ31はシリンダチャンバ31a,31aを有しており、このシリンダチャンバ31a,31aに駆動ピストン33,33が軸方向に移動可能に油密に嵌装されている。
また、駆動装置32のシリンダボディ31を構成する上側シリンダボディ61および下側シリンダボディ62に固定される下側の球面ポスト68と、アッパープレート52に固定される上側の球面ポスト64とが、図10に示すように、上下に一体に接合された柱状ポスト69とされ、バリエータモジュール43において一対の柱状ポスト69がアッパープレート52と、シリンダボディ31を接続した状態となっている。
この場合、組立アセンブリAを構成するトラニオン15の下端部の駆動ロッド29を、シリンダボディ31に設けられた駆動ピストン33に形成された軸方向の貫通孔に挿通して固定するとともに、当該駆動ロッド29の下端部に形成された雄ねじにナットを29bを螺合して締め付け、さらに、ポスト69の下端面に形成された凸部を、上側シリンダボディ61の上面に形成された凹部に嵌合して、ボルト69bによって固定することによって、組立アセンブリAにシリンダボディ31を組み付けている。
駆動ピストン33が上下に振動すると、当該駆動ピストン33の外周面に設けられたシール部材33a,33dが摩耗したり、駆動ピストン33の受圧面がシリンダチャンバ31a内に設けられたストッパ31bに当たって損傷したり(異物(コンタミ)発生の要因となる可能性がある)するおそれがある。
前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動ピストンが設けられたシリンダボディを組み付けることでトロイダル型無段変速機を組み立てるトロイダル型無段変速機の組立方法であって、
前記シリンダボディを前記組立アセンブリに組み付けるために搬送する際に、
前記駆動ピストンを固定治具によって、前記シリンダボディに固定することを特徴とする。
したがって、駆動ピストンのシール部材の摩耗や、駆動ピストンの受圧面の損傷といった不具合の発生を防止できる。
なお、本発明の特徴は、シリンダチャンバに設けられた駆動ピストンを固定治具によって、シリンダボディに固定することにあるので、以下ではこの点について詳細に説明し、それ以外の部分については、従来と同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図1〜図5に示すように、シリンダボディ31は、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成されている。当該シリンダボディ31には、4つのシリンダチャンバ31aが設けられている。
各シリンダチャンバ31aには、それぞれ駆動ピストン33が軸方向に移動可能に油密に嵌装されている。駆動ピストン33は、図1および図5に示すように、円筒状の軸部33bと、この軸部33bの外周部に形成されて受圧面を構成するフランジ部33cとを備えている。フランジ部33cの外周部にはリング状の前記シール部材33aが設けられ、軸部33bの外周部にはリング状のシール部材33dが設けられている。なお、図1〜図5において、符号40で示すリング状の部分は、前記ポスト69の下端部に形成された凸部を嵌合させる凹部(インロー穴部)を形成するためのものである。
このような駆動ピストン33を、以下のような固定治具51によってシリンダボディ31に固定している。
上側の固定部材52は、平面視においてX字形に形成された板状の本体部52aと、この本体部52aの4つの端部の下面(裏面)にそれぞれ形成された円筒状の4つの筒部52bとを備えている。本体部52aは、その中央部をシリンダボディ31の上面の中央部と合致させて配置した場合に、4つの筒部52bが4つのシリンダチャンバ31aの直上に位置するような大きさに形成されている。また、本体部52aの4つの端部にはそれぞれ前記挿通部材54を挿通するための孔52cが筒部52bと同軸に形成されている。
したがって、筒部52bを、シリンダチャンバ31aの上端開口部を覆うように、かつ、当該筒部52bの下端がシリンダチャンバ31aの上面に当接するようにして配置した場合に、駆動ピストン33の上端面が、筒部52b内の本体部52aの下面(裏面)に当接するか、あるいは駆動ピストン33の上端面と筒部52b内の本体部52aの下面との間に若干の隙間が設けられるようになっている。
駆動ピストン33の上端面と筒部52b内の本体部52aの下面(裏面)との間に若干の隙間が設けられる場合、図5に示すように、筒部52b内の本体部52aの下面(裏面)に、前記隙間を埋める厚さを有するリング状のゴム等で形成された振動吸収部材52dを設けるのが好ましい。
したがって、筒部53bを、シリンダチャンバ31aの下端開口部を覆うように、かつ、当該筒部53bの上端がシリンダチャンバ31aの下面に当接するようにして配置した場合に、駆動ピストン33の下端面が、筒部53b内の本体部52aの上面(裏面)に当接するか、あるいは駆動ピストン33の下端面と筒部52b内の本体部52aの上面(裏面)との間に若干の隙間が設けられるようになっている。
駆動ピストン33の下端面と筒部53b内の本体部52aの上面(裏面)との間に若干の隙間が設けられる場合、図5に示すように、筒部53b内の本体部53aの上面(裏面)に、前記隙間を埋める厚さを有するリング状のゴム等で形成された振動吸収部材53dを設けるのが好ましい。
挿通部材54の上端部には頭部54aが形成され、下端部には前記ねじ孔53cに螺合可能な雄ねじ54bが形成されている。
このような挿通部材(固定ボルト)54は、上側の固定部材52の孔52cから挿入され、シリンダチャンバ31aに設けられている駆動ピストン33の筒状の軸部33bに挿通されている。そして、当該挿通部材54は、その下端部の雄ねじ54bを下側の固定部材53のねじ孔53cに螺合したうえで、頭部54aに形成された六角レンチ穴にレンチを係合して回すことによって、締め付けられ、これによって、駆動ピストン33がシリンダボディ31が固定されている。
次に、上側の固定部材52の4つの孔52cにそれぞれ挿通部材54を挿入するとともに、当該挿通部材54を駆動ピストン33の円筒状の軸部33bに挿通し、さらに、当該挿通部材54の下端部の雄ねじ54bを下側の固定部材53のねじ孔53cに螺合したうえで締め付ける。
これによって、図4および図5に示すように、一対の固定部材52,53で駆動ピストン33の上下端部を挟持したうえで、シリンダボディ31の上下面にそれぞれ固定する。
また、固定部材52,53をシリンダボディ31に固定する場合、前記挿通部材54によって固定する他、前記ポスト69の下端部を固定するためのボルトが挿通される貫通孔69aに、ボルトを挿通して固定してもよいし、シリンダボディ31の中央部に設けられた孔を使用してボルトによって固定してもよい。
そして、シリンダボディ31が搬送される際は、駆動ピストン33は固定治具51によって、シリンダボディ31に固定されているので、搬送の際に駆動ピストンの振動を防止できる。
したがって、駆動ピストン33のシール部材33aの摩耗や、駆動ピストン33の受圧面の損傷といった不具合の発生を防止できる。
さらに、本体部52a,53aの裏面に振動吸収部材52d,53dが設けられていれば、この振動吸収部材52d,53dによって駆動ピストン33の振動を吸収でき、より確実に駆動ピストン33のシール部材33a,33dの摩耗や、駆動ピストン33の受圧面の損傷といった不具合の発生を防止できる。
図6は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる点は、固定治具の構成であるので、以下ではこの点について説明し、その他の共通部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
この固定部材58の上面には、前記孔52cと同径の孔が形成され、この孔に第1の実施の形態の挿通部材54と同じ挿通部材54が挿入されるとともに、当該挿通部材54が駆動ピストン(図示略)の円筒状の軸部(図示略)に挿通され、さらに、当該挿通部材54の下端部の雄ねじ(図示略)が下側の固定部材(図示略)に形成されたねじ孔に螺合されたうえで、締め付けられている。なお、下側の固定部材は、第1の実施の形態における固定部材53の筒部53bとほぼ同様の構成であり、当該固定部材は下端部が閉塞した円筒状に形成されている。この固定部材の下面に、前記ねじ孔53cと同径のねじ孔が形成されている。
次に、上側の固定部材58の孔52cに挿通部材54を挿入するとともに、当該挿通部材54を駆動ピストン33の円筒状の軸部33bに挿通し、さらに、当該挿通部材54の下端部の雄ねじ54bを下側の固定部材のねじ孔cに螺合したうえで締め付ける。
これによって、上側の固定部材57と下側の固定部材で駆動ピストン33の上下端部を挟持したうえで、シリンダボディ31の上下面にそれぞれ固定する。
なお、本実施の形態では、固定治具57を、円筒状の上下の固定部材によって構成したが、固定部材の形状は円筒状に限ることはない。例えば、角筒状やその他の筒状であればよい。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
31 シリンダボディ
33 駆動ピストン
31a シリンダチャンバ
51,57 固定治具
52,53,58 固定部材
Claims (2)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に、かつ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するとともに前記枢軸の軸方向に変位し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンとを有する組立アセンブリに、
前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動ピストンが設けられたシリンダボディを組み付けることでトロイダル型無段変速機を組み立てるトロイダル型無段変速機の組立方法であって、
前記シリンダボディを前記組立アセンブリに組み付けるために搬送する際に、
前記駆動ピストンを固定治具によって、前記シリンダボディに固定することを特徴とするトロイダル型無段変速機の組立方法。 - 前記固定治具は、前記シリンダボディの上下面にそれぞれ設けられて、前記駆動ピストンの上下端部をそれぞれ前記シリンダボディに固定する上下一対の固定部材を有することを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の組立方法。
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