JP6201176B2 - 回転制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気粘性流体に付与する磁場の強さを変えることで、磁気粘性流体を介して入力側と出力側との間で伝達されるトルクを変化させる回転制動装置に関する。
この種の回転制動装置は、例えば特許文献1に開示されている。同文献の回転制動装置は、回転軸に円板が軸線方向に所定間隔をおいて多数固設され、これらの円板がケーシング内に相対回転可能に組み込まれたものである。上記ケーシング内には、磁気粘性流体が封入されており、この磁気粘性流体に磁場を与える電磁石が設けられている。この回転制動装置において、電磁石のコイルに電流を印加すれば、電流の大きさに応じて磁気粘性流体の粘度(ずり応力)が増大し、回転軸とケーシングとの間で伝達されるトルクが大きくなる。
磁気粘性流体は透磁率が低いため、円板と、円板に対向する面(ケーシング)との隙間をできるだけ小さくすることが望ましい。つまり、その隙間を小さくすることで、必要な起磁力を小さくすることができ、電流の大きさに応じて効率よく磁気粘性流体の粘度を増大させることができるからである。
特開2008−202744号公報
ところが、円板面と円板に対向する面との隙間を小さく(例えば0.1mm以下)するには、当該隙間に関わる部品の寸法精度を高めることが必要となり、加工コストが高くなるという問題が生じる。例えば引用文献1に開示された回転制動装置の場合、円板(引用文献1では「プレート3」と称している。)、スペーサ、ケース側プレートなどの厚さ精度や、円板とシャフトとの嵌め合い部の精度など、多くの箇所で高い寸法精度が要求され、加工コストが高くなる。
本発明はかかる課題に鑑みて創案されたものであり、円板と円板に対向する面との隙間を小さくために寸法精度を高めることが必要となる箇所を減らして、加工コストの低減を図ることができる回転制動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の回転制動装置は、回転軸と、一方の面の中心部に、前記回転軸の端部が接続された磁性体からなる円板と、前記円板の他方の面に対して、微小隙間を介して、平行に対向する対向面を有する磁性体からなる対面部材と、電流印加時に、前記微小隙間を貫通する磁路が形成されるように、前記回転軸の軸線を中心とする同心円状に配設されたコイルと、前記微小隙間に充填された磁気粘性流体と、を備えたものを前提とし、前記円板の他方の面の中心部に前記磁路の干渉を防止するための非磁性体からなる球体が嵌め込まれた凹部が形成され、前記球体が前記凹部に対して最深位置まで嵌め込まれ、その球体の一部が前記円板の他方の面から軸線方向に所定量だけ突出して前記対向面に当接していることによって前記微小隙間が形成されていることを特徴としている。
かかる構成を備える回転制動装置によれば、円板の他方の面と、対面部材の対向面との隙間が、専ら、円板の他方の面からの球体の突出量により定まるため、主に、球体の直径精度、凹部の形状精度、円板の他方の面と軸線との直角度精度をある程度高めるだけで、上記隙間を所定値以下の微小隙間とすることができる。
本発明の回転制動装置は、例えば、上記構成を備えるものにおいて、前記コイルは、前記円板の一方の面側に、配設されており、前記コイルの内周側、外周側および反円板側を包囲し、前記コイルに電流が印加されることで磁極となる両端部に、前記円板の一方の面の内周側および外周側に対向する対向面がそれぞれ形成されたヨークが配設されているものであってもよい。
また、本発明の回転制動装置は、例えば、上記構成を備えるものにおいて、前記円板には、前記コイルが配設された半径範囲と同じ半径範囲内に、板厚方向に貫通した貫通孔が、周方向に複数形成されているものであることが望ましい。
本発明によれば、円板の他方の面と、対面部材の対向面との隙間を小さくために寸法精度を高めることが必要となる箇所を減らすことができ、加工コストの低減を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る回転制動装置を軸線を含む平面で切断して表した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転制動装置を軸線を含む平面で切断して表した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る回転制動装置を軸線を含む平面で切断して表した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る回転制動装置において貫通孔を設けなかった場合を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る回転制動装置について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明の第1の形態に係る回転制動装置100は、回転軸1、円板2、対面部材3、コイル4、ケーシング5、磁気粘性流体6等で構成されている。
回転軸1は、その端部が円板2の一方の面2a(以下「裏面2a」ともいう。)の中心部に垂直に接続されている。回転軸1の端部には、回転軸1の一般部11より大径の第1異径部13が形成されており、この第1異径部13と一般部11との間には、第1異径部13より小径とされ、一般部11より大径とされた第2異径部14が形成されている。第1異径部13には、Oリング溝15が形成されており、このOリング溝15に、磁気粘性流体6が外部へ漏れることを防止するためのOリング71が嵌め込まれている。回転軸1はベアリング72を介してケーシング5の軸穴51に回転自在に支持されている。このベアリング72は、回転軸1の一般部11に外嵌されており、当該一般部11と第2異径部14との境界に形成される段差部に、円板2側の側面が係合されている。また、ベアリング72の円板2と反対側の側面は、軸穴51内に形成されたつば53に係合されている。
円板2は、既述したように回転軸1の端部に接続されており、回転軸1と一体に軸線N回りに、対面部材3、ケーシング5等に対して相対回転可能となっている。なお、円板2は、鉄等の磁性体からなる。
対面部材3は、磁性体からなり、円板2の他方の面2b(以下「表面2b」ともいう。)に対して微小隙間61を介して平行に対向する平坦な対向面31A,31Bを有している。ここで、微小隙間61は、特に数値的に限定されるものではないが、例えば0.1mm以下の隙間とすることが望ましい。対面部材3には、コイル4を配設するために、軸線Nを中心とした環状の溝32が形成されている。この溝32によって前記対向面は、内径側の対向面31Aと、外径側の対向面31Bとに分かれている。なお、対面部材3の外周部には、ケーシング5との嵌め合い部33が形成されている。
コイル4は、対面部材3に形成された溝32に沿って配設されている。このコイル4には、図示しない電流供給装置により任意の電流が供給可能となっている。電流供給装置は対面部材3およびケーシング5の何れかの部位に搭載してもよいし、これらとは別個に設けられていてもよい。
ケーシング5は、円板2の裏面2aおよび外周面21を覆って対面部材3に嵌め付けられ、対面部材3に対して相対回転を起こさないように図示しないボルト等にて締結されている。このケーシング5は、非磁性体からなり、既述したように、軸穴51を中心部に有し、対面部材3の嵌め合い部33に嵌合させるための嵌め合い部52を外周部に有する。
磁気粘性流体6は、円板2の表面2bと、対面部材3の対向面31A,31Bとの微小隙間61に充填されている。磁気粘性流体6全体としては、円板2と、ケーシング5および対面部材3との隙間に封入されている。この磁気粘性流体6は、磁性粒子を分散媒に分散させてなる液体であり、特にその磁性粒子がナノサイズの金属粒子(金属ナノ粒子)からなるものが使用できる。磁性粒子は磁化可能な金属材料からなり、金属材料に特に制限はないが軟磁性材料が好ましい。軟磁性材料としては、例えば鉄、コバルト、ニッケル及びパーマロイ等の合金が挙げられる。分散媒は、特に限定されるものではないが、一例として疎水性のシリコーンオイルを挙げることができる。磁気粘性流体における磁性粒子の配合量は、例えば3〜40vol%とすればよい。磁気粘性流体にはまた、所望の各種特性を得るために、各種の添加剤を添加することも可能である。
円板2の表面2bの中心部には、軸線N方向に窪んだ凹部22が形成されており、該凹部22にステンレス等の非磁性体からなる球体8が嵌め込まれている。球体8は、凹部22に対して最深位置まで嵌め込まれ、その球体8の一部が円板2の表面2bから軸線N方向に所定量だけ突出し、対面部材3の対向面31Aに当接している。このことにより、円板2の表面2bと対面部材3の対向面31A,31Bとの間に常時微小隙間61が形成されるようになっている。図1に示す例では、凹部22は、円柱状の空洞からなり、球体8が凹部22の底面22aに当接した状態で、当該球体8の一部が円板2の表面2bから軸線N方向に所定量だけ突出している。
上記構成を備える回転制動装置100において、電流供給装置により、コイル4に電流を印加すると、矢印Pa、Pbに示す方向に沿って円板2および対面部材3内に磁路が形成される。この磁路は微小隙間61に充填されている磁気粘性流体6を貫通する。その結果、微小隙間61にある磁気粘性流体6には、磁場の強さに応じた粘度(ずり応力)が発現し、円板2と対面部材3との間での伝達トルクが磁場の強さに応じて大きくなる。
以上に説明した回転制動装置100によれば、磁気粘性流体6が充填された微小隙間61が、専ら、円板2の表面2bからの球体8の突出量により定まるようになっているため、主に、球体8の直径精度、凹部22の形状精度(例えば深さ寸法精度)、円板2の表面2bと軸線Nとの直角度精度をある程度高めるだけで、0.1mm以下の微小隙間61を形成することができる。そして、円板2と対向面31A,31Bとの隙間を0.1mm以下の微小隙間とするために寸法精度を高めるべき箇所が従来よりも少なくなることで、加工コストの低減が図られる。
また、第1の実施形態に係る回転制動装置100によれば、円板2の中心部の凹部22に非磁性体からなる球体8が嵌め込まれているので、磁路Pa,Pbが円板2の中心部で互いに干渉しにくくなる。このため、効率良く強い磁場を微小隙間61に付与することができる。勿論、球体8の直径が大きいほど(例えば球体8の直径が円板2の板厚の70%〜100%)、磁路Pa、Pbが円板2の中心部で互いに干渉しにくくなり、効率良く強い磁場を微小隙間61に付与することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係る回転制動装置について図面を参照しながら説明する。以下では第1の実施形態との相違点について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については、図面において同符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、第2の形態に係る回転制動装置100Aは、回転軸1、円板2A、対面部材3A、コイル4、ケーシング5A、磁気粘性流体6等で構成されている。
円板2Aは、回転軸1の端部に接続されており、回転軸1と一体に軸線N回りに、対面部材3A、ケーシング5A等に対して相対回転可能となっている。また、この円板2Aの表面2bの外周側(コイル4より外径側)に環状の凹条23が複数形成されている。凹条23の数は単数でも多数でもよい。本実施形態でも円板2Aは、鉄等の磁性体からなる。
対面部材3Aは、磁性体からなり、円板2Aの表面2bに対して微小隙間61を介して平行に対向する対向面34A,34Bを有している。対面部材3Aには、コイル4を配設するために、軸線Nを中心とした環状の溝32が形成されている。この溝32によって、前記対向面は、内径側の対向面34Aと、外径側の対向面34Bとに分かれている。また、対面部材3Aの対向面34Bにおいては、前記凹条23に嵌合した環状の凸条35が複数形成され、凹条23と凸条35との間には所定の隙間が確保されている。凸条35の数は、凹条23の数と対応している。なお、対面部材3Aは、後述するケーシング5Aの内側に嵌め込まれ、そのケーシング5Aにボルトにより締結された円環状の押さえ板55によって円板2A側に押さえ付けられている。
ケーシング5Aは、円板2Aの裏面2aおよび外周面21を覆って対面部材3Aの外周部に外嵌され、対面部材3Aに対して相対回転を起こさないように固定されている。本実施形態でもケーシング5Aは非磁性体からなり、回転軸1を通すための軸穴51を中心部に有している。
磁気粘性流体6は、円板2Aの表面2bと、対面部材3Aの対向面34A,34Bとの微小隙間61や、凹条23と凸条35との隙間に充填され、磁気粘性流体6全体としては、円板2Aと、ケーシング5Aおよび対面部材3Aとの隙間に封入されている。なお、磁気粘性流体6の組成は第1の実施形態で説明したとおりである。
上記構成を備える回転制動装置100Aにおいて、電流供給装置により、コイル4に電流が印加されると、矢印Pa、Pbに示すように円板2Aおよび対面部材3A内に磁路が形成される。この磁路は、円板2Aの表面2bと対面部材3Aの対向面34A,34Bとの微小隙間61に充填された磁気粘性流体6や、凹条23の側面と凸条35の側面との隙間に充填された磁気粘性流体6を貫通する。これにより、これらの箇所に存在する磁気粘性流体6には、磁場の強さに応じた粘度(ずり応力)が発現し、円板2Aと対面部材3Aとの間での伝達トルクが磁場の強さに応じて大きくなる。特に凹条23の側面と凸条35側面との隙間に充填されている磁気粘性流体6を磁路が貫通するため、第1の実施形態に係る回転制動装置100と比べて効率よく伝達トルクを向上させることができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に係る回転制動装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下では第1の実施形態との相違点について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については、図面において同符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、第3の実施形態に係る回転制動装置100Bは、回転軸1B、円板2B、第1対面部材3B、第2対面部材3C、コイル4、ケーシング5B、磁気粘性流体6等で構成されている。
回転軸1Bは、その端部が円板2Bの裏面2aの中心部に垂直に接続されている。回転軸1Bの端部には、回転軸1Bの一般部11より大径の第1異径部13が形成されており、この第1異径部13と一般部11との間には、第1異径部13より小径であり、一般部11より大径の第2異径部14が形成されている。第1異径部13には、Oリング溝15が形成されており、このOリング溝15にOリング71が嵌め込まれている。回転軸1Bはベアリング72を介してケーシング5Bの軸穴51に回転自在に支持されている。このベアリング72は、回転軸1Bの一般部11に外嵌されており、当該一般部11と第2異径部14との境界に形成される段差部に、円板2側の側面が係合されている。
円板2Bは、既述したように回転軸1Bの端部に接続されており、回転軸1Bと一体に軸線N回りに、第1対面部材3B、第2対面部材3C、ケーシング5B等に対して相対回転可能となっている。この円板2Bには、コイル4が配設される半径範囲Zと同じ半径範囲内に、板厚方向に貫通した貫通孔25が周方向に複数形成されている。なお、本実施形態でも円板2Bは磁性体からなる。
第1対面部材3Bは、磁性体からなり、円板2Bの表面2bに対して微小隙間61を介して平行に対向する対向面36を有している。この第1対面部材3Bは、円筒状のケーシング5Bの内側に嵌め込まれ、そのケーシング5Bにボルトにより締結された円環状の押さえ板55によって円板2B側に押さえ付けられている。
第2対面部材3Cは、磁性体からなり、円板2Bの裏面2aに対して所定隙間を介して平行に対向する対向面37A,37Bを有する。この第2対面部材3Cは、回転軸1Bを通すための軸穴51を中心部に有し、コイル4を配設するための軸線Nを中心とした環状の溝32も有する。この溝32によって、前記対向面は、内径側の対向面37Aと、外径側の対向面37Bとに分かれている。すなわち、この第2対面部材3Cは、コイル4の内周側、外周側および反円板2B側を包囲した断面形状を有しており、両端部に円板2Bの裏面2aの内周側および外周側にそれぞれ対向する対向面37A,37Bを有している。そして、第2対面部材3Cは、コイル4に電流が印加されたときに、当該両端部(対向面37A,37B)が磁極となるヨークとして機能する。この第2対面部材3Cは、円筒状のケーシング5Bの内側に嵌め込まれ、そのケーシング5Bにボルトにより締結された円環状の押さえ板56に固定されている
コイル4は、第2対面部材3Cに形成された溝32に沿って配設されている。このコイル4には、図示しない電流供給装置により任意の電流が供給可能となっている。電流供給装置は第1対面部材3B、第2対面部材3Cおよびケーシング5Bの何れかの部位に搭載してもよいし、これらとは別個に設けられていてもよい。
ケーシング5Bは、既述したように円筒状部材からなり、非磁性体で構成されている。
磁気粘性流体6は、円板2Bの表面2bと、対面部材3Bの対向面36との微小隙間61に充填されている。磁気粘性流体6全体としては、円板2Bと、第1対面部材3B、第2対面部材3Cおよびケーシング5Bとの隙間に封入されている。なお、磁気粘性流体6の組成は第1の実施形態で説明したとおりである。
上記構成を備える回転制動装置100Bにおいて、電流供給装置により、コイル4に電流が印加されると、矢印Pa、Pbに示す方向に沿って円板2B、第1対面部材3B、第2対面部材3C内に磁路が形成される。この磁路は、円板2Bの表面2bと第1対面部材3Bの対向面36との微小隙間61や、円板2Bの裏面2aと第2対面部材3Cの対向面37A,37Bとの所定隙間に充填されている磁気粘性流体6を貫通する。これにより、磁気粘性流体6には、磁場の強さに応じた粘度(ずり応力)が発現し、円板2Bと2つの対面部材3B,3Cとの間での伝達トルクが磁場の強さに応じて大きくなる。
以上に説明した第3の実施形態に係る回転制動装置100Bによれば、第1および第2の実施形態に係る回転制動装置100,100Aと同様に、磁気粘性流体6が充填された微小隙間61は、円板2Bの表面2bからの球体8の突出量により定まるようになっているため、主に、球体8の直径精度、凹部22の形状精度(例えば深さ寸法精度)、円板2Bの表面2bと軸線Nとの直角度精度をある程度高めるだけで、0.1mm以下の微小隙間61を形成することができる。そして、円板2Bと対向面36との隙間を0.1mm以下の微小隙間とするために寸法精度を高めるべき箇所が従来よりも少なくなることで、加工コストの低減が図られる。なお、円板2Bの裏面2aと第2対面部材3Cの対向面37A,37Bとの所定隙間は、容易に小さくすることはできない(従来と同様である)ものの、本実施形態では、円板2Bの両側で磁気粘性流体6に磁場を付与することができるため、第1の実施形態に係る回転制動装置100と比べて伝達トルクを向上させやすい。
また、第3の実施形態に係る回転制動装置100Bによれば、円板2Bに貫通孔25が形成されているので、既述した磁路を確実に形成することができる。すなわち、この貫通孔25が形成されていない場合は、図4において、矢印Pに示すような磁路が形成されてしまい、円板2Bと対面部材3Bとの微小隙間61に充填されている磁気粘性流体6に磁路を貫通させることができなくなるが、本実施形態では、円板2Bに貫通孔25が形成されているのでそのような不都合は生じない。
本発明は、磁気粘性流体に付与する磁場の強さを変えることで、磁気粘性流体を介して入力側と出力側との間で伝達されるトルクを変化させる回転制動装置に適用可能である。
1,1B 回転軸
2,2A,2B 円板
2a 一方の面
2b 他方の面
3,3A 対面部材
3B 第1対面部材
3C 第2対面部材(ヨーク)
4 コイル
6 磁気粘性流体
8 球体
22 凹部
25 貫通孔
31A,31B,36,37A,37B 対向面
61 微小隙間

Claims (3)

  1. 回転軸と、
    一方の面の中心部に、前記回転軸の端部が接続された磁性体からなる円板と、
    前記円板の他方の面に対して、微小隙間を介して、平行に対向する対向面を有する磁性体からなる対面部材と、
    電流印加時に、前記微小隙間を貫通する磁路が形成されるように、前記回転軸の軸線を中心とする同心円状に配設されたコイルと、
    前記微小隙間に充填された磁気粘性流体と、
    を備える回転制動装置であって、
    前記円板の他方の面の中心部に前記磁路の干渉を防止するための非磁性体からなる球体が嵌め込まれた凹部が形成され、
    前記球体が前記凹部に対して最深位置まで嵌め込まれ、その球体の一部が前記円板の他方の面から軸線方向に所定量だけ突出して前記対向面に当接していることによって前記微小隙間が形成されていることを特徴とする回転制動装置。
  2. 請求項1に記載の回転制動装置において、
    前記コイルは、前記円板の一方の面側に、配設されており、
    前記コイルの内周側、外周側および反円板側を包囲し、前記コイルに電流が印加されることで磁極となる両端部に、前記円板の一方の面の内周側および外周側に対向する対向面がそれぞれ形成されたヨークが配設されていることを特徴とする回転制動装置。
  3. 請求項2に記載の回転制動装置において、
    前記円板には、前記コイルが配設された半径範囲と同じ半径範囲内に、板厚方向に貫通した貫通孔が、周方向に複数形成されていることを特徴とする回転制動装置。
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