JP6198268B2 - 有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法並びに有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法 - Google Patents

有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法並びに有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法並びに有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法に関し、更に詳しくは、電子、半導体及び精密加工分野等で使用可能なレベルにまで金属イオン濃度を低減することができる有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法並びにかかる処理方法によって得られた有機スルホン酸を用いることにより同様に金属イオン濃度を低減することができる有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法に関する。
従来、電子、半導体及び精密加工分野等、様々な分野で不純物としての金属イオンの濃度を低減した界面活性剤が使用されており、かかる精製した界面活性剤を得るための方法が提案されている。例えば、非イオン界面活性剤については、イオン交換樹脂と機能性フィルターとを組み合わせて用いる方法(例えば特許文献1参照)や、非金属塩基水溶液で洗浄し、高温にて界面活性剤層を分離採取する方法(例えば特許文献2参照)、またアニオン界面活性剤については、一般的な濃縮、晶析、抽出による方法の他に逆浸透膜や限外濾過膜を用いる方法(例えば特許文献3参照)、イオン交換膜を用いて電気透析する方法(例えば特許文献4参照)が提案されている。
しかし、前記のような従来法によると、非イオン界面活性剤の場合は望まれるレベルにまで金属イオン濃度を低減したものを比較的容易に得ることができるが、アニオン界面活性剤の場合は望まれるレベルにまで金属イオン濃度を低減したもの、より具体的には各金属イオン毎でその濃度をppb単位にまで低減したものを得ることが難しいという問題があり、なかでも有機スルホン酸型界面活性剤の場合は特に難しいという問題がある。
特開2005−213200号公報 特開平11−256185号公報 特開平5−317654号公報 特開昭62−63555号公報
本発明が解決しようとする課題は、電子、半導体及び精密加工分野等で使用可能なレベルにまで金属イオン濃度を低減することができる有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法、並びにかかる処理方法によって得られる金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸を用いることにより同様に金属イオン濃度を低減することができる有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法を提供するところにある。
本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、市場で入手が容易であり、また設備腐食等の問題が少なく、更に取扱いの容易な有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩を原料として用い、これを特定のカチオン交換樹脂を用いたイオン交換法に供して処理すると、不純物としての金属イオンの濃度を各金属イオン毎でppb単位にまで低減した有機スルホン酸を得ることができ、またかかる有機スルホン酸を特定の塩基性化合物で中和すると、同様に金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤を得ることができることを見出した。
すなわち本発明は、下記の化1で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩、下記の化1で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩、下記の化2で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又は下記の化2で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩を水で希釈して濃度5〜40質量%の均一溶液とし、次いで空間速度0.1〜4.0で強酸性カチオン交換樹脂層に通液して処理するイオン交換法に供して、有機スルホン酸に対するNa、K、Ca、Fe、Ni、Cr及びZnの各金属イオン濃度を50ppb以下となるように、またMg、Al、Mn及びCuの各金属イオン濃度を30ppb以下となるように処理することを特徴とする有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法に係る。
Figure 0006198268




Figure 0006198268
化1及び化2において、
n:0.05〜1.5
また本発明は、前記の本発明に係る有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法によって得られる金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸を、下記の化3で示される塩基性化合物、化4で示される塩基性化合物、5員環を有する有機環状塩基性化合物及び6員環を有する有機環状塩基性化合物から選ばれる一つ又は二つ以上の塩基性化合物で中和することを特徴とする有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法に係る。
Figure 0006198268
Figure 0006198268
化3及び化4において、
,R,R,R,R,R,R:水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基
先ず、本発明に係る有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法(以下、本発明の処理方法という)について説明する。本発明の処理方法は、前記の化1で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩、前記の化1で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩、前記の化2で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又は前記の化2で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩を水で希釈して濃度5〜40質量%の均一溶液とし、次いで空間速度0.1〜4.0で強酸性カチオン交換樹脂層に通液して処理するイオン交換法に供して、該有機スルホン酸に対するNa、K、Ca、Fe、Ni、Cr及びZnの各金属イオン濃度を50ppb以下となるように、またMg、Al、Mn及びCuの各金属イオン濃度を30ppb以下となるように処理する方法である。
本発明の処理方法に供する有機スルホン酸のアルカリ金属塩は、化1で示される有機スルホン酸及び/又は化2で示される有機スルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩及びリチウム塩等のアルカリ金属塩である。また本発明の処理方法に供する有機スルホン酸のアンモニウム塩は、化1で示される有機スルホン酸及び/又は化2で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩である。化1及び化2において、nは平均縮合度を表す。化1で示される有機スルホン酸及び/又は化2で示される有機スルホン酸としては、nが0.05〜1.5の範囲にあるものを用いる。
本発明の処理方法に供する強酸性カチオン交換樹脂としては、いずれも市販されている商品名で、デュオライト C255LFH、アンバーライト IR−124、アンバーライト IR−120B(いずれも米国ダウ・ケミカル社製)、ダイヤイオン SK−110、ダイヤイオン SK−1B(共に三菱化学社製)等のスルホン酸型強酸性カチオン交換樹脂を使用できる。またダイヤイオン WK11(三菱化学社製)等の弱酸性カチオン交換樹脂、ダイヤイオン CR11(三菱化学社製)等のキレート樹脂、ダイヤイオン PA312(三菱化学社製)等の塩基性アニオン交換樹脂であっても、これらを前記のスルホン酸型強酸性カチオン交換樹脂と組み合わせて使用することもできる。複数のイオン交換樹脂を組み合わせて使用する場合は、複層又は混合のいずれの系でも使用できる。このような予め混合されたイオン交換樹脂としては、デュオライト MB5113、アンバーライト MB−2(共に米国ダウ・ケミカル社製)が市販されている。
有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩を、強酸性カチオン交換樹脂を用いたイオン交換法に供するに際して、該有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩は、水に溶解して希釈した水溶液とする。
水に溶解して希釈した有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の溶液の濃度は5〜40質量%とするが、10〜30質量%とするのが好ましい。
また水に溶解した有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の水溶液を、強酸性カチオン交換樹脂と接触させてイオン交換処理する具体的な方法としては、カラム法を適用する。
更に水に溶解した有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の水溶液を、強酸性カチオン交換樹脂と接触させてイオン交換処理する際の空間速度(SV)は、0.1〜4.0とするが、0.5〜3.0とするのが好ましい。
本発明の処理方法では、以上説明したイオン交換法による精製処理により、有機スルホン酸に対するNa、K、Ca、Fe、Ni、Cr及びZnの各金属イオン濃度を50ppb以下となるように、またMg、Al、Mn及びCuの各金属イオン濃度を30ppb以下となるように処理する。
本発明において、各金属イオンの濃度は原子吸光分光測定法により測定して求めることができる。なお1ppbは1μg/Lの濃度を示す。
次に、本発明に係る有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法(以下、本発明の製造方法という)について説明する。本発明の製造方法は、前記した本発明の処理方法によって得られる金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸を、特定の塩基性化合物及び/又は有機環状塩基性化合物で中和する方法である。
有機スルホン酸の中和に供する塩基性化合物は、前記の化3で示される塩基性化合物、化4で示される塩基性化合物、5員環を有する有機環状塩基性化合物及び6員環を有する有機環状塩基性化合物から選ばれる一つ又は二つ以上の塩基性化合物である。
化3で示される塩基性化合物において、R、R及びRとしては、1)水素原子、2)メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基、3)ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシイソブチル基等の炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基が挙げられる。なかでも、R、R及びRとしては、1)全てが水素原子、2)任意の二つが水素原子であり且つ残りの一つがエチル基、3)任意の一つが水素原子であり且つ残りの二つがエチル基、4)全てがエチル基、5)任意の二つが水素原子であり且つ残りの一つがヒドロキシエチル基、6)任意の一つが水素原子であり且つ残りの二つがヒドロキシエチル基、又は7)全てがヒドロキシエチル基である場合が好ましい。具体的に化3で示される塩基性化合物としては、アンモニア、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン又はこれらの任意の混合物が好ましい。
化4で示される塩基性化合物において、R、R、R及びRとしては、1)水素原子、2)メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基、3)ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシイソブチル基等の炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基が挙げられる。なかでも、R、R、R及びRとしては、すべてが同時に水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基である場合が好ましい。具体的に化4で示される塩基性化合物としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド又はこれらの任意の混合物がより好ましい。
有機スルホン酸の中和に供する有機環状塩基性化合物としては、1)ピロール、ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアゾリン、チアゾリジン等の5員環を有する複素環式の有機環状塩基性化合物、2)ピリジン、ピリジル、ピリジレン、ピペリジン、ピペリジル、ピリダジン、ピラジン、ピペラジン、ピリミジン、シトシン、チミン、モルホリン、チオモルホリン等の6員環を有する複素環式の有機環状塩基性化合物が挙げられる。なかでも、有機環状塩基性化合物としては、ピロール、ピリジン又はこれらの混合物が好ましい。
以上説明したような塩基性化合物や有機環状塩基性化合物としては、特級又は一級の試薬や電子材料用グレードとして市販されているものを使用できる。また中和方法それ自体については特に限定するものではなく、通常の中和方法が適用できる。
本発明の製造方法によって得られる有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤は、半導体製造プロセスの各工程で用いる洗浄液や表面処理液、フォトレジストプロセスの処理液、剥離液、現像液、洗浄液、及びコート剤、電池、コンデンサ及びキャパシター等の電解液や電極製造組成物、種々のコート剤、インクや塗料における顔料やカーボンブラックの分散剤、ナノテクノロジーにおけるカーボンナノチューブ、フラーレン及び金属ナノ粒子の分散剤、色素増感型太陽電池における酸化チタンの分散剤等、多くの分野において有用である。
以上説明した本発明によると、電子、半導体及び精密加工分野等で使用可能なレベルにまで金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸を得ることができ、またこれを用いて同様に金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤を得ることができる。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするために実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は質量部を、また%は質量%を意味する。
試験区分1(有機スルホン酸のアルカリ金属塩等の処理)
実施例1
ナフタレンスルホン酸のナトリウム塩・ホルムアルデヒド縮合物50gを純水150gに溶解して25%水溶液を調製し、これを試料とした。強酸性カチオン交換樹脂として予め1N希塩酸を用いてH型に再生しておいたアンバーライト IR−124Na(米国ダウ・ケミカル社製の商品名)を用い、その200mLを垂直にセットした内容量300mLカラムに充填し、4000gの純水で十分に洗浄した後、24時間静置した。試料及びカラム内の水の温度を15〜25℃の範囲内で一定に保温し、空間速度(SV)3.0で試料をカラムに通して、金属イオン濃度を低減したナフタレンスルホン酸・ホルムアルデヒド縮合物を得た。
実施例2〜8及び比較例1〜4
実施例1と同様にして実施例2〜8及び比較例1〜4を行なった。実施例を含め、各例の内容と結果を表1及び表2にまとめて示した。
Figure 0006198268









Figure 0006198268
表1及び表2において、
スルホン酸型:アンバーライト IR−124Na(米国ダウ・ケミカル社製の商品名)
カルボン酸型:ダイヤイオン WK−11(三菱化学社製の商品名)
ジカルボン酸型:ダイヤイオン CR−11(三菱化学社製の商品名)
試験区分2(有機スルホン酸の金属イオン濃度の測定)
実施例1〜8及び比較例1〜4で得た有機スルホン酸の金属イオン濃度を、ファーネス原子吸光光度計:AA−280Z(Varian社製の商品名)を使用し、グラファイトファーネス式フレームレス原子化法による原子吸光分析法によって測定した。測定結果を表3及び表4にまとめて示した。
Figure 0006198268
Figure 0006198268
試験区分3(有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造)
実施例9
実施例1で得た金属イオン濃度を低減したナフタレンスルホン酸・ホルムアルデヒド縮合物220gに、塩基性化合物として29%アンモニア水(関東化学製のELグレード)9.9gを攪拌しながら滴下し、pHが6.0〜8.0となるよう中和して、濃度15%のナフタレンスルホン酸・ホルムアルデヒド縮合物アンモニウム塩型界面活性剤を得た。
実施例10〜50及び比較例5〜8
表5〜表8に記載の塩基性化合物を用い、実施例9と同様にして、表9及び表10に記載した実施例10〜50及び比較例5〜8の有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤を得た。実施例9も含め、各例で用いた塩基性化合物の内容を表5〜表8にまとめて示した。
Figure 0006198268















Figure 0006198268
表5及び表6において、
〜R:化3及び化4中のR〜R
Figure 0006198268
Figure 0006198268
試験区分4(有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の評価)
・金属イオン濃度の測定
実施例9〜50及び比較例5〜8で得た有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の金属イオン濃度を、前記の有機スルホン酸の金属イオン濃度の測定方法と同様にして測定した。結果を表9及び表10にまとめて示した。
・分散性の評価
実施例9〜50及び比較例5〜8で得た有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤を使用して5%水溶液を調製し、その300mLを500mLビーカーにとり、直径5cmの4枚羽根のインペラーを使用して100rpmで撹拌した。この水溶液中にカーボンブラック(平均粒径28nm、嵩比重0.33g/mL)を10g添加して5分間攪拌を継続した。撹拌を止め、100mLの沈降管へ分散液を移し、10分後の分散性を目視で確認した。分散性は下記数1で求めた沈降体積%を基に、以下の基準で評価した。結果を表9及び表10にまとめて示した。
◎:10分後での沈降体積%が1%未満である。
○:10分後での沈降体積%が1%以上3%未満である。
×:10分後での沈降体積%が3%以上である。
Figure 0006198268
・耐変色性の評価
実施例9〜50及び比較例5〜8で得た有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤を温度50℃の恒温槽中で30日間密閉して保存した。保存前後の試料をイオン交換水で希釈し、JIS K0071−1に準じ、ハーゼン標準比色液と比較して、ハーゼン単位色数を測定した。ただし、ハーゼン標準比色液の中間にあるものは、中間の値を採用した。保存前後のハーゼン単位色数の差の絶対値を求め、耐変色性を以下の基準で評価した。結果を表9及び表10にまとめて示した。
◎:色数の差の絶対値が5以下
○:色数の差の絶対値が10〜15以下
×:色数の差の絶対値が20〜35以下
















Figure 0006198268






















Figure 0006198268

Claims (4)

  1. 下記の化1で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩、下記の化1で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩、下記の化2で示される有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又は下記の化2で示される有機スルホン酸のアンモニウム塩を水で希釈して濃度5〜40質量%の均一溶液とし、次いで空間速度0.1〜4.0で強酸性カチオン交換樹脂層に通液して処理するイオン交換法に供して、有機スルホン酸に対するNa、K、Ca、Fe、Ni、Cr及びZnの各金属イオン濃度を50ppb以下となるように、またMg、Al、Mn及びCuの各金属イオン濃度を30ppb以下となるように処理することを特徴とする有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法。






    Figure 0006198268
    Figure 0006198268
    (化1及び化2において、
    n:0.05〜1.5
  2. 請求項1記載の有機スルホン酸のアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩の処理方法によって得られる金属イオン濃度を低減した有機スルホン酸を、下記の化3で示される塩基性化合物、化4で示される塩基性化合物、5員環を有する有機環状塩基性化合物及び6員環を有する有機環状塩基性化合物から選ばれる一つ又は二つ以上の塩基性化合物で中和することを特徴とする有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法。
    Figure 0006198268
    Figure 0006198268
    (化3及び化4において、
    ,R,R,R,R,R,R:水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基)
  3. 塩基性化合物が、アンモニア、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド及びテトラブチルアンモニウムヒドロキシドから選ばれる一つ又は二つ以上である請求項記載の有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法。
  4. 有機環状塩基性化合物がピロール、ピリジン又はこれらの混合物である請求項記載の有機スルホン酸アンモニウム塩型界面活性剤の製造方法。
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