JP6196762B2 - 燃料電池用カートリッジ - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池に内蔵された燃料タンクに対して、液体燃料を充填する機能を備えた燃料電池用カートリッジに関するものである。
近年、モバイル機器用の電源として、液体燃料であるメタノールやエタノールなどを直接、アノード極(燃料極)に供給して、電気化学反応を生じさせることができるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)が注目されている。このようなダイレクトメタノール型燃料電池では、燃料電池システムを構成する燃料タンクに燃料を補給することにより、充電しなくても電源として使い続けることができ、そのような燃料電池に燃料を補給するための方法として、燃料電池本体に内蔵された燃料タンクに対し、使用者が液体燃料を充填できるようにしたサテライト式の燃料電池用カートリッジが提案されている。
特許文献1や特許文献2には、燃料電池に燃料を供給しているときに、燃料が漏洩してしまうことを抑制もしくは防止することができる燃料電池用カートリッジが記載されている。その燃料電池用カートリッジには、充填された燃料を燃料電池に供給する燃料出口が形成されており、その燃料出口と嵌合して燃料電池用カートリッジから燃料が供給される受入口が燃料電池に形成されている。さらに、燃料出口および受入口には、それぞれの開口部をバネにより押圧されて封止する弁体が設けられており、それら弁体同士が押圧されることにより、バネが圧縮されて開口部を開くように構成されている。なお、それらバネの弾性力が異なっており、その結果、開口部が順に開口するように、すなわち一方の開口部が開口した後に、他方の開口部が開口して燃料電池用カートリッジと燃料電池とが連通して、燃料電池用カートリッジから燃料電池に燃料が供給されるように構成されている。
特開2007−66617号公報 特開2007−66618号公報
特許文献1や特許文献2に記載された燃料電池用カートリッジは、燃料電池用カートリッジを燃料電池側に押圧することにより、燃料電池用カートリッジと燃料電池とを連通させるように構成されている。したがって、燃料電池用カートリッジと燃料電池とを連通させた後に、燃料電池用カートリッジの内部に何らかの圧力を付与することにより、燃料電池用カートリッジから燃料電池に燃料が流動する。しかしながら、メタノールなどの可燃性の燃料をパウチに充填している場合には、そのパウチの保護や安全性から缶などの剛体によってパウチを囲う必要がある。したがって、燃料をパウチに充填しているときには、燃料電池に燃料を供給する時点で、手で握るなどしてパウチを押圧することができない。そのため、パウチに充填された燃料を燃料電池に供給するための改善の余地があった。
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、燃料を充填したパウチを押圧せずに燃料電池に燃料を供給することのできる燃料電池用カートリッジを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、燃料電池に供給するための液体燃料が充填された容器に設けられた注出口から前記液体燃料を注出する燃料電池用カートリッジにおいて、前記燃料電池に接続されるノズルを下方に有し、前記ノズルが前記燃料電池に突き当てられるピストンと、前記注出口が嵌合する筒部を有し、前記ピストンに向けて移動された下降位置と前記ピストンから離間された上昇位置との間で移動自在に設けられたキャップと、前記キャップと前記ピストンとの間に前記キャップの移動に応じて容積が変化するように設けられており、前記注出口から前記ノズルに向けて流動される前記液体燃料が貯留されるチャンバーと、前記キャップのうちの前記筒部と前記チャンバーとの間に前記液体燃料が流動されるように設けられた第1通路と、前記第1通路に配置されており、前記キャップが前記下降位置に移動して前記チャンバーの圧力が上昇することで、前記注出口から前記チャンバーに前記液体燃料が流動しないように前記第1通路を閉弁し、また、前記キャップが前記上昇位置に移動して前記チャンバーの圧力が低下することで、前記注出口から前記チャンバーに前記液体燃料が流動するように前記第1通路を開弁する第1開閉弁と、前記ピストンのうちの前記チャンバーと前記ノズルとの間に前記液体燃料が流動されるように設けられた第2通路と、前記第1通路の内部に上端部が出入り自在に挿入されるとともに前記第1通路に対して抜け止めされ、かつ下端部が前記チャンバー側に延びている棒状の第2開閉弁と、前記第2開閉弁の前記下端部に形成され、前記キャップが前記下降位置から前記上昇位置に移動する際に前記第1通路に対して抜け止めされた状態で前記第2開閉弁が前記ピストンに対して引き上げられることにより前記第2通路を閉じる第1当接部と、前記第2開閉弁の前記下端部に形成され、前記キャップが前記上昇位置から前記下降位置に向けて移動する途中で前記第2通路に設けられたストッパに当接する第2当接部と、を備え、前記キャップが前記容器と共に前記ピストンに対して引き上げられることにより、前記チャンバーに貯留された前記液体燃料が前記燃料電池に供給されないように前記第1当接部によって前記第2通路が閉じられ、また前記キャップが前記容器と共に前記ピストン側に押し下げられて前記第2当接部が前記ストッパに当接して前記第2開閉弁が前記第1通路内に相対的に押し上げられることにより、前記チャンバーに貯留された前記液体燃料が前記ノズルを介して前記燃料電池に供給されるように前記第2通路を開くことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2開閉弁における前記上端部は、前記第1通路に摩擦接触しており、前記第2開閉弁は、前記キャップが前記下降位置から前記上昇位置に向けて移動を開始してから前記第1当接部が前記第2通路を閉じるまでは前記上端部が前記第1通路の内部に入り込んだ位置に前記摩擦接触による摩擦力で保持され、かつ前記キャップが前記上昇位置から前記下降位置に向けて移動を開始してから前記第2当接部が前記ストッパに当接するまでは前記上端部が前記第1通路に対して抜け止めさせた位置に前記摩擦接触による摩擦力で保持されることを特徴とする燃料電池用カートリッジである。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記チャンバーの内部の圧力が所定の圧力以上のときに、前記チャンバーと前記容器とを連通させる安全弁を更に備えていることを特徴とする燃料電池用カートリッジである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記安全弁は、前記チャンバーの圧力が所定の圧力以上のときに、弾性変形して前記チャンバーと前記内側容器とを連通させる弾性部材によって形成されていることを特徴とする燃料電池用カートリッジである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項の発明において、前記容器は、内部の圧力が外部の圧力より低い場合に、該容器の内容積が減少するように構成され、前記容器を囲い、かつ前記キャップと連結されるとともに、内部の圧力が大気圧となるように通気孔が形成された外側容器を更に備えていることを特徴とする燃料電池用カートリッジである。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記容器は、剛性の低い材料によって形成されたパウチを含むことを特徴とする燃料電池用カートリッジである。
請求項1の発明によれば、容器に充填された液体燃料を一時的にチャンバーに貯留しており、そのチャンバーの容積を増減させるように移動可能にピストンが設けられている。また、チャンバーの容積が減少中には、第2開閉弁が開弁することによりチャンバーに貯留された液体燃料が燃料電池に供給されるとともに、第1開閉弁が閉弁される。それとは反対に、チャンバーの容積が増大中には、第1開閉弁が開弁することにより容器からチャンバーに液体燃料が供給されるとともに、第2開閉弁が閉弁される。したがって、ピストンを往復動作させることによりポンプとして機能させることができ、容器を直接握るなどして押圧せずに、液体燃料を燃料電池に供給することができる。
請求項2の発明によれば、キャップが下降位置から上昇位置に向けて移動を開始してから第2開閉弁が上位置に到達するまで連係部を第1位置に保持するとともに、キャップが上昇位置から下降位置に向けて移動を開始してから第2開閉弁が下位置に到達するまで連係部を第2位置に保持するように構成されているから、キャップの往動または復動が完了するよりも早く第2開閉弁の開閉を行うことができる。
請求項3の発明によれば、チャンバーの内部の圧力が所定の圧力以上のときに、チャンバーと容器とを連通させる安全弁が設けられているので、チャンバーの容積を減少させるように加圧したときにノズルが目詰まりを起こすなどしてチャンバーの内部の圧力が過剰に増大した場合であっても、チャンバーに貯留された液体燃料を容器に流動させることができ、その結果、液体燃料が外部に漏洩してしまうことを抑制あるいは防止することができる。また、安全弁を設けたので、カートリッジから燃料タンクに過剰な圧力が加わることを抑制もしくは防止することができ、さらに、燃料タンクから繋がっている燃料電池本体に過剰な圧力が加わることを抑制もしくは防止することができる。
請求項4の発明によれば、安全弁が弾性部材によって形成されているので、安全弁の開閉動作を特に制御することなく、チャンバーの内部の圧力に追従して開閉動作させることができる。
請求項5の発明によれば、容器は、内部の圧力が外部の圧力より低い場合に、容器の内容積が減少するように構成され、容器を囲い、かつキャップと連結されるとともに、内部の圧力が大気圧となるように通気孔が形成された外側容器を更に備えている。そのため、容器に過剰な外力が作用するなどによる破損を抑制もしくは防止することができる。また、その外側容器はキャップと連結されているとともに、外側容器の内部の圧力が大気圧となるように通気孔が形成されている。したがって、容器に貯留された液体燃料がチャンバーに吸入されるときに、外側容器の内部の圧力、すなわち容器の外面側の圧力が負圧となって、液体燃料がチャンバーに吸入され難くなるなどの事態を抑制もしくは防止することができる。
請求項6の発明によれば、剛性の低い材料で形成されたパウチに燃料を充填することにより、パウチから燃料が排出されてパウチの内圧が低下した場合に、そのパウチが大気圧によって収縮する。そのため、パウチの容積を減少させることによりパウチの内圧が減少してしまうことを抑制もしくは防止することができる。その結果、チャンバーの内圧が低下して燃料をパウチからチャンバーに供給する際に、第1開閉弁が開弁しにくくなるなどの事態の発生を抑制もしくは防止することができる。
この発明に係る燃料電池用カートリッジの一例を示す断面図である。 その燃料電池用カートリッジを燃料タンクに連結した状態を示す断面図である。 その燃料電池用カートリッジを燃料タンク側に押圧した状態を示す断面図である。 その燃料電池用カートリッジを最大限、燃料タンク側に押圧した状態を示す断面図である。 図3におけるV−V線の断面図であり、パウチが潰れた状態を示す図である。 安全弁が開弁した状態を示す拡大図である。 燃料を充填する容器の他の構成例を説明するための断面図である。 燃料を充填する容器の更に他の構成例を説明するための断面図である。
つぎにこの発明に係る燃料電池用カートリッジの一例について説明する。図1には、その燃料電池用カートリッジ1の断面図を示しており、図1に示す燃料電池用カートリッジ1は、メタノールやエタノールなどの液体燃料(以下、燃料と記す。)を剛性の低い材料によって形成されたパウチ2の内部に貯留している。図1に示すパウチ2は、四角形に形成された2つのラミネートフィルムを重ね合わせ、それらラミネートフィルム同士の三方が液密状に溶着あるいは接着されている。また、溶着あるいは接着されていない一辺、すなわち開口した一辺には、樹脂材料によって円筒状に形成されたスパウト3が設けられており、そのスパウト3の一方の端部と各ラミネートフィルムとが溶着あるいは接着して一体化されている。具体的には、スパウト3の一方の端部には、他方の端部より外径が大きい肩部が形成されており、その肩部の外周面とラミネートフィルムとが溶着あるいは接着して一体化されている。なお、その一辺におけるスパウト3が配置されていない箇所は、ラミネートフィルム同士を溶着あるいは接着して液密状に形成されている。したがって、図1に示すパウチ2は、スパウト3と一体化されており、そのスパウト3が配置されている箇所以外が、ラミネートフィルム同士が液密状に溶着あるいは接着されている。言い換えると、パウチ2の内部に貯留された燃料がスパウト3の開口部のみから流出できるように形成されている。
また、パウチ2と一体化されたスパウト3には、パウチ2から突出した部分における内壁面の一部にフランジ状の突出部3aが形成されている。具体的には、内壁面より小径に形成された環状の凸部3bと、その凸部3bにおける内周側から軸線方向におけるパウチ側に一体に形成された筒部3cとによって突出部3aが形成されている。その突出部3aは、後述する浮遊弁4の弁座として機能するものであり、浮遊弁4が突出部3aに押圧されたときの剛性を向上させるために、突出部3aはフランジ状に形成されている。なお、スパウト3における突出部3aより開口部側の内壁面には、軸線方向に沿って溝3dが形成されており、その溝3dは、端部にまで形成されている。図1には、その溝3dを破線で示している。
そして、上記パウチ2とスパウト3とは、パウチ2に過剰な外力が作用しないように保護するためのボトル5によって囲われている。図1に示すボトル5は、金属材料などの剛体によって有底円筒状に形成されており、その開口部側の外周面には、後述するキャップ6と螺合する雄ねじ部5aが形成されている。また、開口部と対向した底部には、外気と連通した貫通孔5bが形成されており、ボトル5の内部は、常時、大気解放された状態となっている。すなわち、貫通孔5bが通気孔として機能する。
一方、ボトル5の開口部側には、樹脂材料によって形成された外装体7が取り付けられており、その外装体7は、ボトル5と螺合して一体化されたキャップ6と、そのキャップ6に対して軸線方向に相対的に移動することができるピストン8と、そのピストン8と一体化されかつ燃料電池に燃料を供給する吐出口が形成されたノズル9とによって構成されている。
ここで、外装体7を構成する各部材6,8,9の形状について具体的に説明する。図1に示すキャップ6は、有底円筒状に形成された円筒部6aを備え、上記ボトル5に形成された雄ねじ部5aと螺合する雌ネジ部6bが円筒部6aの内周面に形成されている。なお、円筒部6aにおける底部には環状に形成されたパッキン10が一体化されており、そのパッキン10を介して円筒部6aの底部とボトル5の開口部とが液密状に接触している。すなわち、キャップ6をボトル5に取り付けることにより、ボトル5の開口部が封止される。また、円筒部6aの内側には、上記スパウト3の開口部側の端部と嵌合する筒部6cが、円筒部6aの底部に当接して一体に形成されている。すなわち、スパウト3の外周面と筒部6cの内周面とが嵌合している。したがって、キャップ6をボトル5に取り付けるとともに、キャップ6とスパウト3とが嵌合させて一体化されるように構成されている。なお、スパウト3の開口部側の外周面と筒部6cの内壁面とを溶着や接着することによって一体化してもよい。
さらに、筒部6cの内側には、底部を貫通する貫通孔6dが、キャップ6の中心軸線上に形成されている。より具体的には、上記筒部6cは円筒部6aにおける底部に当接して一体化されているため、筒部6cの端部を底部によって封止した有底円筒状となっており、その中央部に貫通孔6dが形成されている。また、筒部6cの内側における底部には、半径方向に向けて複数の溝6eが形成されており、それらの溝6eは、円周方向に沿ってそれぞれ所定の間隔を空けて形成されている。さらに、溝6eが形成されていない箇所には、後述する浮遊弁4の移動を制限するあるいは位置決めするボス部6fが複数形成されている。より具体的には、底部からスパウト3側に突出した複数のボス部6fが、円周方向に沿ってそれぞれ所定の間隔を空けて形成されている。したがって、浮遊弁4が、底部側に押圧されたときに、その浮遊弁4とボス部6fとが接触するため、底部と浮遊弁4との間には所定の隙間が空いているので、その隙間あるいは上記溝6eを通って燃料が流動することができるように構成されている。
そして、キャップ6の円周方向における溝6eが形成されていない箇所には、上記筒部6cと反対側に突出した係止部材6gが底部と一体に形成されている。この係止部材6gは、後述する棒状の弁(以下、棒弁11と記す。)の移動を制限するためのものであり、係止部材6gの先端には、鏃(やじり)状の係止部6hが形成されている。すなわち、棒弁11が移動する限度となる位置まで係止部材6gが形成され、その先端に係止部6hが形成されている。また、係止部材6gは、円周方向に沿って所定の間隔を空けて複数形成されており、したがって、係止部材6g同士の間から燃料が流動することができるように構成されている。さらに、係止部材6gにおける内面には、軸線方向に亘ってリブ6iが形成されており、そのリブ6iによって棒弁11と係止部材6gとの摩擦力を設定するように形成されている。
また、円筒部6aの底部における背面、すなわちボトル5と対向した面とは反対側の面には、内周側円筒部6jが形成されている。この内周側円筒部6jは、係止部材6gの外面を囲うように、言い換えると、係止部材6gの外面と内周側円筒部6jの内周面とに所定の隙間が空くように形成されている。さらに、内周側円筒部6jの外径より内径が大きく形成された外周側円筒部6kが、内周側円筒部6jと同心円上に形成されている。そのため、内周側円筒部6jと外周側円筒部6kとには、環状の隙間が形成され、その隙間に後述するスプリング12が収容される。
上述したように形成されたキャップ6に対して軸線方向に移動することができるようにピストン8が配置されている。図1に示すピストン8は、有底円筒状に形成された円筒部8aを備えている。この円筒部8aの内径は、キャップ6における外周側円筒部6kの外径とほぼ同一に形成されており、ピストン8が、キャップ6に対して相対的に軸線方向(上下方向)に摺動することができるように構成されている。また、その円筒部8aの内周側には、円筒部8aにおける底部に当接して一体化された内周側円筒部8bが形成されており、その内周側円筒部8bの外径は、キャップ6における内周側円筒部6jの内径とほぼ同一に形成されている。そして、それら円筒部8aと内周側円筒部8bとによって形成された環状の隙間にスプリング12が収容されている。すなわち、ピストン8における底部とキャップ6における底部との間にスプリング12が設けられており、そのスプリング12によってそれらピストン8とキャップ6とが離れる方向に荷重を受けるように構成されている。
また、ピストン8における底部の中央部には、貫通孔8cが形成されており、その貫通孔8cの外径と同一の内径に形成された円筒状の係止部材8dが、貫通孔8cの中心軸線を中心として底部の背面側、すなわち内周側円筒部8bが形成されている面とは反対側の面に当接して形成されている。この係止部材8dは、棒弁11の弁座として機能するものであり、そのため、係止部材8dの先端面は、棒弁11と接触して開口部を封止するようにテーパ面となっている。
そして、ピストン8における係止部材8dの外周面を覆うように円筒状に形成されたノズル9が、ピストン8と一体に形成されている。また、ノズル9の先端側の内周面には、棒弁11の移動を制限するストッパー9aが形成されている。具体的には、ノズル9は、先端に形成された吐出口9bに向けて径が減少するように形成されており、すなわち先端部がテーパ状に形成されており、そのテーパ状に形成された内周面に、円周方向に沿って所定の間隔を空けて複数の突出部9aが形成されている。
上述したように形成された外装体7の内部には、この発明における第1開閉弁に相当する浮遊弁4が収容されている。図1に示す浮遊弁4は、スパウト3における突出部3aと、キャップ6における筒部6cの内側の底部との間に収容されている。その浮遊弁4は、円盤状に形成されており、その外径がスパウト3の開口部の内径以下に形成されている。すなわち、スパウト3の開口部の内側で軸線方向に移動することができるように収容されている。また、浮遊弁4は、安全弁としても機能するように構成されている。図1に示す例では、浮遊弁4の円周方向に沿って所定の間隔を空けて貫通孔4aが形成されている。また、浮遊弁4の中心部には、他の貫通孔が形成されており、その貫通孔に安全弁13が設けられている。すなわち、安全弁13の先端部は、貫通孔の外径より大きく形成されていて、いわゆる抜け止めされている。また、安全弁13は、薄い金属あるいはゴムなどの弾性体によって形成されていて、スパウト3側の端面に開口した貫通孔を囲うようにドーム状に形成されている。言い換えると、安全弁13は、ドーム状に形成された弁の中央部に、浮遊弁4と連結する抜け止めが形成されている。したがって、キャップ6側からの圧力が過剰となって、安全弁13の弾性力より大きくなると、安全弁13が弾性変形して貫通孔4aを連通させるように構成されている。言い換えれば、キャップ6側の圧力の上限値に基づいて安全弁13の弾性力が設定されている。
また、上記ピストン8の係止部材8dにおけるテーパ面に当接するとともに、キャップ6における係止部6hまで延出した棒弁11が外装体7の内部に収容されている。なお、図1に示す棒弁11が、この発明における第2開閉弁に相当する。この棒弁11は、一方の端部11aが吐出口9bに向けて外径が大きくなるようにテーパ状に形成されており、その一方の端部11aと上記係止部材8dにおけるテーパ面とが当接することにより、ピストン8の内部から燃料が排出されないように形成されている。また、棒弁11の上方の端部11bは、係止部6hにおけるリブ6iと接触し、かつ係止部6hによって抜け止めされるように外径が定められている。したがって、ピストン8がキャップ6側に移動し始めたときは、棒弁11の上方の端部11bとリブ6iとの摩擦力によって棒弁11が移動せず、棒弁11における下方の端部11cと、ノズル9に形成されたストッパー9aとが当接し、更にピストン8がキャップ6側に移動すると、ノズル9によって棒弁11が押圧されて、キャップ6に接近する方向に移動するように構成されている。同様に、ピストン8がキャップ6から離れる方向に移動し始めるときは、棒弁11の上方の端部11bとリブ6iとの摩擦力によって棒弁11が移動せず、棒弁11における一方の端部11aと、係止部材8dのテーパ面とが当接し、更にピストン8がキャップ6側に移動すると、係止部材8dによって棒弁11が押圧されて、キャップ6から離れる方向に移動するように構成されている。なお、上方の端部11bはこの発明の上端部に相当する。一方の端部11aはこの発明の下端部に相当する。係止部材8dにおけるテーパ面に当接する一方の端部11aの部分は、この発明の第1当接部に相当する。ストッパー9aに当接する下方の端部11cの部分は、この発明の第2当接部に相当する。
つぎに、上述した燃料電池用カートリッジ1の作用について説明する。図2は、燃料電池用カートリッジ1を燃料電池に付設された燃料タンク14に連結した状態を示している。図2に示すように、燃料タンク14には、燃料電池用カートリッジ1におけるノズル9と嵌合する供給口が形成されている。具体的には、ノズル9の先端部の内周側と外周側とのそれぞれに接触するように円筒部14a,14bを形成することにより、燃料が外部に漏洩することを抑制もしくは防止するように形成されている。したがって、燃料電池用カートリッジ1を燃料タンク14に連結すると、ノズル9の内部と燃料タンク14とが連通される。なお、燃料電池用カートリッジ1を燃料タンク14に連結したときに、燃料タンク14における内周側の円筒部14aの端部が、ノズル9に形成されたストッパー9aとほぼ同位置となるように形成されている。なお、内周側の円筒部14aの先端部に切り欠きやスリットを形成していてもよい。
また、浮遊弁4には、圧力が特に作用していないため、図2に示すように重力によってキャップ6に形成されたボス部6fと浮遊弁4とが接触する。図2に示す状態では、パウチ2の内部に貯留された燃料が、浮遊弁4の側面を流動してキャップ6とピストン8とによって区画された空間(以下、チャンバー15と記す。)に供給される。一方、棒弁11とピストン8とが接触しているので、チャンバー15に供給された燃料は、ノズル9側に流動せずに、一旦貯留される。
ついで、燃料電池用カートリッジ1を押圧し始めると、キャップ6とピストン8とが接近するため、チャンバー15の容積が減少し、その結果、チャンバー15内の圧力が上昇する。そのため、チャンバー15内に貯留された燃料の圧力により浮遊弁4がスパウト3に形成された突出部3a側に押圧されて、浮遊弁4と突出部3aとが面接触してパウチ2からチャンバー15内に燃料が流入しないように閉弁される。また、上述したように棒弁11は摩擦力により係止部材6gに保持されているので、ノズル9に形成されたストッパー9aに棒弁11の下方の端部11cが接触する。そして、棒弁11によって移動が制限された状態から更に燃料電池用カートリッジ1が押圧されて下降すると、棒弁11の一方の端部11aと係止部材8dとが相対的に移動する。その状態を図3に示しており、図3に示すように棒弁11の一方の端部11aが係止部材8dから離れることにより、チャンバー15とノズル9とが連通されるので、チャンバー15に貯留された燃料が燃料タンク14に供給される。
燃料電池用カートリッジ1を更に押圧した状態を図4に示している。図4に示す状態は、燃料電池用カートリッジ1を最大限押圧した状態であって、キャップ6に形成された各円筒部6j,6kと、ピストン8の底部とが接触して位置決めされている。
そして、図4の状態まで燃料電池用カートリッジ1を押圧した後に、燃料電池用カートリッジ1を押圧する力を緩めて、キャップ6とピストン8とが相対的に離れると、チャンバー15の容積が増大して、その内部の圧力が低下する。また、棒弁11の上方の端部11bと係止部材6gとが摩擦接触しているので、棒弁11がキャップ6と一体に移動して早期に弁座を封止する。すなわち、棒弁11の一方の端部11aと係止部材8dのテーパ面とが接触して閉弁される。したがって、燃料タンク14から燃料が逆流することがない。さらに、チャンバー15の内部の圧力が低下することにより、浮遊弁4がキャップ6側に吸引されるので、パウチ2とチャンバー15とが連通して燃料がチャンバー15の内部に吸入される。なお、ボトル5の底部には貫通孔5bが形成されているので、パウチ2を覆う空間は大気圧となっており、その結果、図5に示すようにパウチ2が潰れながらチャンバー15に燃料が流入する。すなわち、パウチ2に充填された燃料が減少しても、パウチ2が潰れて内容積が減少するので、結局、パウチ2の内圧が低減してしまうことを抑制もしくは防止することができる。そのようにパウチ2の内圧が低減してしまうことを抑制もしくは防止することで、チャンバー15の内圧が低下して燃料をパウチ2からチャンバー15に供給する際に、浮遊弁4が開弁しにくくなるなどの事態の発生を抑制もしくは防止することができる。図5は、図4におけるV−V線に沿う断面図を示している。
上述したように、燃料電池用カートリッジ1を燃料タンク14側に押圧して移動させたときには、チャンバー15の内部の圧力が上昇することによって、パウチ2とチャンバー15とが浮遊弁4によって遮断され、それとは反対に棒弁11の一方の端部11aが係止部材8dから離隔してチャンバー15と燃料タンク14とが連通されて、燃料タンク14に燃料が供給される。それとは反対に、燃料電池用カートリッジ1を押圧する力を低下させて燃料電池用カートリッジ1を燃料タンク14から離隔させたときには、棒弁11の一方の端部11aと係止部材8dとが接触してチャンバー15が封止されるとともに、チャンバー15の内部の圧力が低下することにより、パウチ2とチャンバー15とが連通して、チャンバー15の内部に燃料が吸入される。したがって、上述した例に示す燃料電池用カートリッジ1は、燃料電池用カートリッジ1を往復動作させることにより、パウチ2から燃料を吸入するポンプとして機能することができる。そのため、ボトル5などの剛体によってパウチ2を保護した構成であっても、燃料タンク14に燃料を供給することができる。言い換えると、パウチ2に燃料を貯留した燃料電池用カートリッジ1を用いることができ、そのパウチ2を直接握るなどして押圧せずに燃料タンク14に燃料を供給することができる。
さらに、上述した例では、浮遊弁4に安全弁13が設けられており、ノズル9の目詰まりなどによりチャンバー15の内部の圧力が過剰に増大したときに、パウチ2とチャンバー15とを連通させるように構成されている。その安全弁13の作用について説明する。図6は、浮遊弁4を拡大して示したものであり、図6における下方側が、チャンバー15側であり、上方側がパウチ2側である。チャンバー15の内部の圧力が過剰に上昇すると、まず、浮遊弁4が突出部3aに押圧されるとともに、浮遊弁4に形成された貫通孔4aを介して安全弁13に圧力が作用する。そのため、その圧力が過剰に上昇したときには、安全弁13が弾性変形して図6に示すように浮遊弁4の端面から離隔する。その結果、チャンバー15とパウチ2とが連通して、チャンバー15の内部の燃料がパウチ2側に流動することにより、チャンバー15の内部の圧力が低下する。したがって、チャンバー15の内部の圧力が過剰に増大して燃料が外部に漏洩してしまうことを抑制もしくは防止することができる。また、燃料電池カートリッジ1から燃料タンク14あるいはその燃料タンク14に連通した燃料電池本体に過剰な圧力が加わることを抑制もしくは防止することができる。すなわち、チャンバー15内部の圧力の上限に基づいて安全弁13の弾性力を定めておけばよい。
なお、この発明に係る燃料電池用カートリッジは、ポンプとして機能することができればよい。したがって、上述した浮遊弁4は、チャンバーの圧力に基づく荷重が作用することにより開閉動作するものであればよく、従来知られた逆止弁を使用してあってもよい。また、キャップ6とピストンとの間から燃料が漏洩しないように、それぞれの内周側円筒部6j,8bの間にOリングなどのシール材を設けていてもよい。さらに、棒弁11がストッパー9aに当接したときに、燃料が流動するための面積を増大させるために、棒弁11の先端にスリットや切り欠きなどが形成されてあってもよい。
また、上述した構成では、剛性の低い材料で形成されたパウチ2に燃料を充填するように構成されているが、図7に示すように側壁面が蛇腹状に形成された容器16や、図8に示すようにピストン17が摺動して内容積を変化させることができる容器18などであってもよい。ここで、図7に示す容器16の構成について具体的に説明する。なお、図7に示す例は、図2におけるパウチ2を容器に変更したものであって、図2と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。図7に示す容器16は、側壁面16aが蛇腹状に形成された有底円筒状のものであり、充填された燃料が排出されて内圧が低下すると、側壁面16aが軸線方向に収縮して内容積が減少するように構成されている。そして、容器16の開口部16bが、スパウト3の内周面と筒部6cの外周面との間に連結されている。
図7に示すように内圧が低下すると軸線方向に収縮するように側壁面16aを蛇腹状に形成した容器16に燃料を充填することによって、容器16の内部の燃料が減少すると、容器16の外側の圧力、より具体的には大気圧によって容器16が軸線方向に収縮する。そのため、容器16の内容積が減少することで、容器16の内圧を一定に保つことができる。その結果、チャンバー15の内圧が低下して燃料を容器16からチャンバー15に供給する際に、浮遊弁4が開弁しにくくなるなどの事態の発生を抑制もしくは防止することができる。
つぎに、図8に示す構成例について説明する。なお、図8に示す例は、図2におけるパウチ2を変更したものであって、図2と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。図8に示す容器18は、金属材料など比較的剛性の高い材料によって形成された円筒部材19と、その円筒部材19における一方の端部に嵌合して連結された蓋部20と、円筒部材19の他方の端部に嵌合して連結された底部21と、円筒部材19の内壁面に沿って軸線方向に摺動するピストン17とによって構成されている。また、蓋部20は、容器18の内部に充填された燃料をチャンバー15に供給するように中央部が開口しており、その開口部20aがスパウト3の内周面と筒部6cの外周面との間に連結されている。さらに、底部21には、外気を取り込む貫通孔21aが形成されている。また、円筒部材19の内部に燃料を液密状に保持するようにしたピストン17が設けられている。すなわち、円筒部材19の内部に充填された燃料が外部に漏洩せず、さらに、ピストン17がスムーズに動けるように構成されている。
ここで、図8に示すピストン17の構成について具体的に説明する。図8に示すピストン17は、円筒部材19の内部に充填された燃料と不活性な流体を保持する空間22が、周縁部に形成されている。具体的には、円筒部材19の内径より小さい円板部17aと、その円板部17aの周縁部から外側に向けて上方に傾斜した上部17bと、円板部17aの周縁部から外側に向けて下方に傾斜した下部17cとによって形成され、それら上部17bと下部17cとの周縁部が円筒部材19の内壁面に接触している。そして、円板部17aの外周面と上部17bおよび下部17cならびに円筒部材19の内壁面に覆われた空間22に、円筒部材19の内部に充填された燃料と不活性な流体が充填されている。
図8に示すように容器18を構成することにより、空間22に充填された流体がシールとして機能するので、ピストン17の外周面と円筒部材19の内周面とから燃料が漏洩してしまうことを抑制もしくは防止することができる。また、その燃料と不活性な流体が潤滑性を有する流体である場合には、ピストン17が摺動する摩擦抵抗を抑制もしくは防止することができる。さらに、底部21に貫通孔21aが形成されているので、円筒部材19の内部に充填された燃料が減少して内圧が低下すると、ピストン17が大気圧によって押圧されて円筒部材19とピストン17とに覆われた空間、すなわち燃料を充填する空間を減少させるように移動して、燃料が充填された空間の容積を減少させる。その結果、燃料が充填された空間の容積を減少させることにより、その空間の内圧を一定に保つことができ、チャンバー15の内圧が低下して燃料を容器18からチャンバー15に供給する際に、浮遊弁4が開弁しにくくなるなどの事態の発生を抑制もしくは防止することができる。
なお、図8に示す構成において、ピストン17の外周面と円筒部材19の内周面とから燃料が老成してしまうことを抑制もしくは防止するために、ピストン17の外周面にOリングなどのシール部材を設けてもよい。
1…燃料電池用カートリッジ、 2…パウチ、 4…浮遊弁、 5…ボトル、 6…キャップ、 8…ピストン、 9…ノズル、 11…棒弁、 13…安全弁、 14…燃料タンク、 15…チャンバー、 16,18…容器。

Claims (6)

  1. 燃料電池に供給するための液体燃料が充填された容器に設けられた注出口から前記液体燃料を注出する燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記燃料電池に接続されるノズルを下方に有し、前記ノズルが前記燃料電池に突き当てられるピストンと、
    前記注出口が嵌合する筒部を有し、前記ピストンに向けて移動された下降位置と前記ピストンから離間された上昇位置との間で移動自在に設けられたキャップと、
    前記キャップと前記ピストンとの間に前記キャップの移動に応じて容積が変化するように設けられており、前記注出口から前記ノズルに向けて流動される前記液体燃料が貯留されるチャンバーと、
    前記キャップのうちの前記筒部と前記チャンバーとの間に前記液体燃料が流動されるように設けられた第1通路と、
    前記第1通路に配置されており、前記キャップが前記下降位置に移動して前記チャンバーの圧力が上昇することで、前記注出口から前記チャンバーに前記液体燃料が流動しないように前記第1通路を閉弁し、また、前記キャップが前記上昇位置に移動して前記チャンバーの圧力が低下することで、前記注出口から前記チャンバーに前記液体燃料が流動するように前記第1通路を開弁する第1開閉弁と、
    前記ピストンのうちの前記チャンバーと前記ノズルとの間に前記液体燃料が流動されるように設けられた第2通路と、
    前記第1通路の内部に上端部が出入り自在に挿入されるとともに前記第1通路に対して抜け止めされ、かつ下端部が前記チャンバー側に延びている棒状の第2開閉弁と、
    前記第2開閉弁の前記下端部に形成され、前記キャップが前記下降位置から前記上昇位置に移動する際に前記第1通路に対して抜け止めされた状態で前記第2開閉弁が前記ピストンに対して引き上げられることにより前記第2通路を閉じる第1当接部と、
    前記第2開閉弁の前記下端部に形成され、前記キャップが前記上昇位置から前記下降位置に向けて移動する途中で前記第2通路に設けられたストッパに当接する第2当接部と、を備え、
    前記キャップが前記容器と共に前記ピストンに対して引き上げられることにより、前記チャンバーに貯留された前記液体燃料が前記燃料電池に供給されないように前記第1当接部によって前記第2通路が閉じられ、また前記キャップが前記容器と共に前記ピストン側に押し下げられて前記第2当接部が前記ストッパに当接して前記第2開閉弁が前記第1通路内に相対的に押し上げられることにより、前記チャンバーに貯留された前記液体燃料が前記ノズルを介して前記燃料電池に供給されるように前記第2通路を開くことを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記第2開閉弁における前記上端部は、前記第1通路に摩擦接触しており、
    前記第2開閉弁は、前記キャップが前記下降位置から前記上昇位置に向けて移動を開始してから前記第1当接部が前記第2通路を閉じるまでは前記上端部が前記第1通路の内部に入り込んだ位置に前記摩擦接触による摩擦力で保持され、かつ前記キャップが前記上昇位置から前記下降位置に向けて移動を開始してから前記第2当接部が前記ストッパに当接するまでは前記上端部が前記第1通路に対して抜け止めさせた位置に前記摩擦接触による摩擦力で保持されることを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記チャンバーの内部の圧力が所定の圧力以上のときに、前記チャンバーと前記容器とを連通させる安全弁を更に備えていることを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
  4. 請求項3に記載の燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記安全弁は、前記チャンバーの圧力が所定の圧力以上のときに、弾性変形して前記チャンバーと前記内側容器とを連通させる弾性部材によって形成されていることを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記容器は、内部の圧力が外部の圧力より低い場合に、該容器の内容積が減少するように構成され、
    前記容器を囲い、かつ前記キャップと連結されるとともに、内部の圧力が大気圧となるように通気孔が形成された外側容器を更に備えていることを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
  6. 請求項5に記載の燃料電池用カートリッジにおいて、
    前記容器は、剛性の低い材料によって形成されたパウチを含むことを特徴とする燃料電池用カートリッジ。
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