JP6192037B2 - エンドミル - Google Patents

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Description

この発明は、有効刃長部の後方にテーパ部を介して有効刃長部よりも大径のシャンク部を連ならせたエンドミルに関する。
切れ刃を有する有効刃長部よりもシャンク部が大径で、その有効刃長部とシャンク部の間をテーパ部で繋いだ首記のエンドミルは、前記有効刃長部とテーパ部の境界部に応力が集中し易い。
境界部に集中する応力が大きいと、エンドミルが折損することがある。高速度鋼に比べて脆性の高い超硬合金で形成されたエンドミルは得にその可能性が高い。そこで、下記特許文献1のように、有効刃長部とテーパ部との間に滑らかに連続して切れ上る曲面を形成して境界部の段差を無くし、これにより応力集中を回避する策が提案されている。
特開昭62−74520号公報
前掲の特許文献1に開示された構造によれば、境界部が曲面になっているので応力集中を緩和することができる。
しかしながら、有効刃長部とテーパ部の境界部に曲面の切れ上り面を形成すると、境界部の全体を削る必要があり、それに起因したエンドミルの剛性低下が避けられない。
剛性の低いエンドミルは加工精度の低下を招くことがある。そこで、剛性低下を招かない方法で境界部に対する応力集中を緩和する構造が望まれている。
この発明は、その要求に応えたものであって、有効刃長部とそれよりも大径のシャンク部との間をテーパ部で繋いだエンドミルについて、高剛性を維持して有効刃長部とテーパ部の境界部に対する応力集中を緩和できるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、切れ刃を設けた有効刃長部と、その有効刃長部よりも大径のシャンク部と、前記有効刃長部とシャンク部の間を繋ぐ外径が前記有効刃長部から前記シャンク部に向けて徐々に大きくなったテーパ部とを備えたエンドミルを改善の対象にしてそのエンドミルに以下の構成を付加した。
即ち、前記有効刃長部に、所定の逃げ角を有して前記切れ刃に連なった第1の逃げ面と、その第1の逃げ面に連なった第1の逃げ面よりも逃げ角の大きな第2の逃げ面が形成され
、前記有効刃長部と前記テーパ部との境界部において、前記第1の逃げ面が前記テーパ部の外周に段差無く滑らかに接続され、前記第2の逃げ面と前記テーパ部の外周との間に段差部が形成されているものにした。
この発明のエンドミルは、有効刃長部とテーパ部の境界部の剛性低下が抑制され、さらに、その境界部に対する応力集中も緩和される。
この発明のエンドミルの一例を示す側面図である。 図1のII−II線に沿った位置の拡大断面図である。 図1のエンドミルの側面の要部を拡大して示す図である。 第1の逃げ面とテーパ部の繋がり部を示す図1のIV−IV線に沿った断面図である。 第2の逃げ面とテーパ部間の段差部を示す図である図1のV−V線に沿った断面図である。
以下、添付図面の図1〜図5に基づいてこの発明のエンドミルの実施の形態を説明する。
図1は、3枚刃のスクエアエンドミルにこの発明を適用したものである。図示のエンドミル1は、有効刃長部2、テーパ部3及びシャンク部4を有する。
有効刃長部2には、所定のねじれ角を有する3条のねじれ溝5と、各ねじれ溝に沿った切れ刃6と、底刃7が設けられている。また、所定の逃げ角を有して切れ刃6に連なった第1の逃げ面8と、その第1の逃げ面に連なった第2の逃げ面9が形成されている。
第1の逃げ面8は、二番逃げ面と称される面であり、図2に示した逃げ角γ1を有している。また、第2の逃げ面9は、三番逃げ面と称される面であり、第1の逃げ面8の逃げ角γ1よりも大きな逃げ角γ2を有している。
テーパ部3は、有効刃長部2とシャンク部4との間に設けられる繋ぎ部であって、有効刃長部2の側からシャンク部4の側に向けて外径が徐々に大きくなっている。このテーパ部3の小径側の端部が有効刃長部2に連なり、大径側の端部にシャンク部4が連なっている。
シャンク部4は、有効刃長部2よりも大径になっている。
第1の逃げ面8は、その終端が図3、図4に示すように、有効刃長部2とテーパ部3の境界部において段差なくテーパ部3の外周に滑らかに接続されている。テーパ部3には第1の逃げ面8の延長上に配置される面取り部10が設けられており、その面取り部10に第1の逃げ面8が段差なく滑らかに連なっている。
図3に示したその第1の逃げ面8の幅wは、第1の逃げ面8の逃げ角の大きさにもよるが、第1の逃げ面8が被削材と干渉しないようにするために、0.1mm〜1mm程度の寸法にするのが好ましい。その幅wがこのような小さな値であっても、剛性低下の抑制と応力集中の緩和に関して顕著な効果が発揮される。これは、第1の逃げ面8がテーパ部3に段差無く滑らかに接続されていることによる効果である。
ここで言う第1の逃げ面8の幅wは、実質的な幅(エンドミル回転方向前後の縁間の前後の縁に対して直角方向の幅)ではない。有効刃長部2とテーパ部3との境界部における工具軸と直交する方向の第1の逃げ面8の寸法を幅wとしている。
第2の逃げ面9は、図3、図5に示すように、テーパ部3との間に段差を生じてテーパ部3に連なっている。図3、図5の11が、第2の逃げ面9の終端とテーパ部3との間に形成された段差部である。
切削負荷は、第2の逃げ面9の部分には及び難い。従って、第2の逃げ面9の終端とテーパ部3の始端との境界部に段差部11が存在していてもその部分に対する応力の集中は起こり難く、第1の逃げ面8を段差無くテーパ部3に連ならせることによる剛性低下の抑制と応力集中緩和の効果損なわれない。
前記段差部11は、第2の逃げ面9を研削加工する際に砥石のエンドミル後方への送りを段差部11の位置で止めることによって形成することができる。
有効刃長部外径:φ4mm、シャンク部外径:6mm、芯厚W(図2参照):2.6mm、切れ刃長L(図1参照):11mm、第1の逃げ面の逃げ角γ1(図2参照):6°、第2の逃げ面の逃げ角γ2(図2参照):25°、有効刃長部とテーパ部が交差した位置における第1の逃げ面の幅w(図3参照):0.3mm、ねじれ溝のねじれ角:40°の諸元の超硬合金製3枚刃エンドミルを試作した。
その試作エンドミルは、第1の逃げ面を段差無く円滑にテーパ部に連ならせ、段差部を第2の逃げ面とテーパ部との境界部のみに形成した試料Aと、段差部を第1の逃げ面とテーパ部との境界部及び第2の逃げ面とテーパ部との境界部の双方に形成した試料Bの2種類とした。
次に、上記エンドミルA,Bをそれぞれ10本作成し、各試料を使用して以下の加工条件で50回ずつ加工を行なった。
−加工条件−
工具回転速度:2,400min−1(30m/min)
送り速度 :288mm/min
切り込み深さ:5mm、溝加工
切削油剤 :水溶性切削油
使用機械 :縦型マシニングセンタ
被削材 :S45C
この評価試験の結果、試料Bは、9本が50回の加工まで耐えられずに破損した。これに対し、試料Aは、10本とも50回の加工が行なえ、折損数はゼロであった。また、試料Aによる加工では、加工中のいわゆるびびり(工具の振れ)が起こらず、精度の良い良好な加工面が得られた。
1 エンドミル
2 有効刃長部
3 テーパ部
4 シャンク部
5 ねじれ溝
6 切れ刃
7 底刃
8 第1の逃げ面
9 第2の逃げ面
10 面取り部
11 段差部

Claims (3)

  1. 切れ刃を設けた有効刃長部と、その有効刃長部よりも大径のシャンク部と、前記有効刃長部とシャンク部の間を繋ぐ外径が前記有効刃長部から前記シャンク部に向けて徐々に大きくなったテーパ部とを備えたエンドミルであって、
    前記有効刃長部に、所定の逃げ角を有して前記切れ刃に連なった第1の逃げ面と、その第1の逃げ面に連なった第1の逃げ面よりも逃げ角の大きな第2の逃げ面が形成され、
    前記有効刃長部と前記テーパ部との境界部において、前記第1の逃げ面が前記テーパ部の外周に段差無く滑らかに接続され、さらに、前記有効刃長部と前記テーパ部との境界部において、前記第2の逃げ面と前記テーパ部の外周との間に段差部が形成されているエンドミル。
  2. 前記有効刃長部と前記テーパ部との境界部における前記第1の逃げ面の工具軸と直交する方向の幅が、0.1mm〜1mmになっている請求項1に記載のエンドミル。
  3. 前記テーパ部に、前記第1の逃げ面の延長上に配置される面取り部が設けられ、その面取り部に対して前記第1の逃げ面が段差無く滑らかに連なっている請求項1又は請求項2に記載のエンドミル。
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