JP6190760B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関し、特に、複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データに関連するデータを記憶する技術に関する。
従来から、例えば下記特許文献1等に記載のように、スキャナーから入力された複数ページからなる画像データを用いて、全ページにおいて共通する共通画像を抽出し、共通画像の画像データと、各ページから共通画像に対応するデータを除去して生成した非共通画像の画像データと、を記憶することで、入力された複数ページからなる画像データをそのまま記憶する場合に比して記憶するデータ量を低減することが知られている。
また、例えば下記特許文献2等に記載のように、再利用されうる再利用画像を予め保持しておき、画像読取手段により生成された1ページ以上の画像データにおいて、再利用画像が複数回使用されている場合は、再利用画像が使われていると判定された部分の画像を除去した差分画像を生成し、当該生成した差分画像と再利用画像を表す画像データとを記憶することで、記憶するデータ量を低減することも知られている。
また、下記特許文献2等に記載のように、画像読取手段により生成された画像データにおいて再利用画像が複数回使用されているかを照合する場合に、設定された許容度に応じて再利用画像のサイズを変更し、再利用画像が使用されていると判定される部分を増やして削除される画像を増やすことで、記憶するデータ量を更に低減することが知られている。
特開2006−201935号公報 特開2013−9120号公報
しかし、上記特許文献1等に記載の技術では、全ページにおいて共通する共通画像を抽出している。このため、多くのページにおいて共通する画像であっても、他の画像が重畳されている等により、他の一部のページにおいて共通していない画像は、共通画像として抽出されない。これにより、非共通画像の画像データのデータ量が、本来の画像データのデータ量に比して少ししか低減されず、記憶するデータ量を十分に低減できない虞があった。
また、上記特許文献2等に記載の技術では、設定された許容度に応じて再利用画像のサイズを変更し、再利用画像が使用されていると判定された部分の画像は、予め保持されている再利用画像のサイズとは異なっている。このため、記憶されている差分画像に予め保持している再利用画像を合成して、画像読取手段により生成された本来の画像データを復元しようとしても、本来の画像データと同じ画像データに適切に復元できなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データに関連するデータを記憶する場合に、記憶するデータ量を低減することができ、且つ、本来の画像データに復元可能なデータを記憶することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
発明による画像読取装置は、記憶部と、複数の原稿を読み取って各原稿の画像を表す画像データをそれぞれ生成する画像読取部と、前記画像読取部により生成された前記複数の前記画像データを用いて得られる互いに異なる二つの前記画像データの組み合わせを対象とし、各前記組み合わせに含まれる二つの前記画像データが表す二つの画像において、形状が一致する画像構成要素を共通要素として抽出して、当該共通要素の形状を示す形状情報を生成し、且つ、当該二つの画像データのそれぞれと当該形状情報とに対応付けられた、各画像データが表す画像における当該抽出した前記共通要素の配置位置及び装飾を示す要素情報を生成する共通要素抽出部と、前記画像読取部により生成された各前記画像データから、前記共通要素抽出部により当該各画像データを用いて抽出された各前記共通要素に対応するデータを削除することにより、各前記画像データに対応する差分画像データをそれぞれ生成する差分画像生成部と、前記共通要素抽出部により生成された各前記形状情報と、前記共通要素抽出部により生成された各前記要素情報と、前記差分画像生成部により生成された各前記差分画像データと、を前記記憶部に記憶する記憶処理部と、前記記憶部に記憶されている各前記差分画像データが表す画像に、前記記憶部に記憶されている前記要素情報のうちの当該各差分画像データに対応する前記画像データに対応付けられた各前記要素情報と、当該各要素情報に対応付けられた前記形状情報と、を用いて、形状が当該形状情報が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が当該各要素情報が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成することにより、当該各差分画像データに対応する前記原稿の画像を表す画像データを復元する画像復元部と、を備える。
この構成によれば、共通要素抽出部は、画像読取部により生成された複数の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせを対象として、各組み合わせに含まれる二つの画像データが表す二つの画像において、形状が一致する画像構成要素を共通要素として抽出する。
つまり、上記特許文献1等に記載の従来技術を用いたときには、二つの画像データが表す二つの画像において、形状は一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素を共通要素として抽出できなかった。しかし、当該発明の構成によれば、当該二つの画像から、当該形状は一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素を共通要素として抽出することができる。これにより、上記特許文献1等に記載の従来技術に比して、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くすることができる。
また、共通要素抽出部は、二つの画像データの組み合わせを用いて共通要素を抽出すると、当該二つの画像データのそれぞれが表す画像における当該共通要素の配置位置及び装飾を示す情報を、当該二つの画像データのそれぞれと、当該抽出された共通要素の形状を表す形状情報と、に対応付けられた要素情報として生成する。
差分画像生成部は、共通要素を抽出するために用いられた画像データから、当該共通要素に対応するデータを削除して、当該画像データに対応する差分画像データを生成する。記憶処理部は、各形状情報、各要素情報、及び各差分画像データを記憶部に記憶する。
つまり、当該発明の構成によれば、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くして、各差分画像データが表す画像に含まれる画像構成要素の数を少なくすることができる。これにより、複数の差分画像データにおいて重複して記憶される画像構成要素に対応するデータのデータ量を低減することができる。
また、上記のように形状が一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素を共通要素として数多く抽出した場合に、当該各共通要素に対応するデータをそのまま記憶部に記憶するとする。この場合、当該各共通要素に対応するデータに含まれる当該各共通要素の形状に対応するデータが重複して記憶部に記憶されることになる。
しかし、当該発明の構成によれば、共通要素の形状を示す形状情報を個別に記憶部に記憶する。このため、各共通要素に対応するデータに含まれる当該各共通要素の形状に対応するデータを重複して記憶部に記憶することを回避し、記憶部に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
つまり、当該発明の構成によれば、複数の差分画像データのデータ量を低減し、且つ、各共通要素に対応するデータを記憶するに当たり、各共通要素の形状に対応するデータを重複しないように記憶することで、記憶部に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
また、記憶部から各差分画像データを取得し、当該各差分画像データに対応する画像データに対応付けられた各要素情報を記憶部から取得し、更に、当該各要素情報に対応付けられた形状情報とを取得する。そして、形状が当該取得した形状情報が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が当該取得した各要素情報が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を、当該取得した当該各差分画像データが表す画像に合成し、当該合成した画像を表す画像データを生成することで、本来の原稿の画像を表す画像データを復元することができる。つまり、当該発明の構成によれば、本来の原稿の画像を表す画像データを復元可能なデータを記憶部に記憶することができる。
この構成によれば、画像復元部によって、記憶部に記憶されているデータを用いて、画像読取部によって生成された画像データを復元することができる。このため、画像読取部によって生成された画像データに基づく処理を再実行することができる。
この発明によれば、複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データに関連するデータを記憶する場合に、記憶するデータ量を低減することができ、且つ、本来の画像データに復元可能なデータを記憶することができる画像読取装置を提供することができる。
本発明に係る画像読取装置の一実施形態に係る複写機の電気的構成を示すブロック図である。 第一実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の前半の動作を示す図である。 第一実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の後半の動作を示す図である。 第二実施形態における複写機の電気的構成を示すブロック図である。 第二実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の第一段階の動作を示す図である。 第二実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の第二段階の動作を示す図である。 第二実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の第三段階の動作を示す図である。 第三実施形態における複写機の電気的構成を示すブロック図である。 第三実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の前半の動作を示す図である。 第三実施形態における、画像読取部により生成された画像データに関連するデータを記憶部に記憶する制御の後半の動作を示す図である。
(第一実施形態)
以下、本発明に係る画像読取装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本実施形態では、画像読取装置として複写機を例に説明するが、これに限定する趣旨ではなく、画像読取装置は、例えば、スキャナー、ファクシミリ装置、又は、複合機であってもよい。
図1は、本発明に係る画像読取装置の一実施形態に係る複写機1の電気的構成を示すブロック図である。図1に示すように、複写機1は、画像読取部21と、画像形成部22と、操作部23と、記憶部24と、制御部10と、を備えている。
画像読取部21は、複数の原稿を読み取って各原稿の画像を表す画像データをそれぞれ生成する。画像を表す画像データとは、画像を構成する各画素の明るさを表すデータ(画素値、濃度値)の集合からなるデータを示す。
具体的には、画像読取部21は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサーや露光ランプ等を有する光学系ユニットと、ガラス等の透明部材からなる原稿台と、原稿搬送ユニットと、を備えた周知の構成を有する。原稿搬送ユニットは、載置台に載置された複数の原稿から、1枚ずつ原稿を繰り出して原稿台へ搬送する。
光学系ユニットは、駆動部によって移動可能に構成されている。ユーザーによって原稿台に載置された原稿を読み取る場合、光学系ユニットは、原稿台に対向する位置で原稿面に沿って移動しながら露光ランプの出力光を原稿に照射し、原稿からの反射光をCCDラインセンサーに光電変換させる。これにより、読み取り対象の原稿の1ライン分の画像を表す画像データが出力される。
一方、原稿搬送ユニットにより搬送された原稿を読み取る場合、光学系ユニットは、原稿台に対向する所定の読取位置まで移動する。そして、光学系ユニットは、当該読取位置において、原稿搬送ユニットにより搬送されてくる原稿に露光ランプの出力光を照射し、CCDラインセンサーに原稿からの反射光を光電変換させる。これにより、読み取り対象の原稿の1ライン分の画像を表す画像データが出力される。
このようにして、光学系ユニットは、原稿に対して相対的に移動しながら、原稿の1ライン分の画像を表す画像データを出力することを繰り返し、原稿の全ライン分の画像を表す画像データを生成する。画像読取部21は、光学系ユニットにより生成された画像データを制御部10へ出力する。画像読取部21は、ユーザーによって原稿台に載置された複数の原稿のそれぞれに対して、又は、原稿搬送ユニットに搬送された各原稿に対して、上記処理を繰り返す。このようにして、画像読取部21は、複数の原稿を読み取って、各原稿の画像を表す画像データをそれぞれ生成する。
画像形成部22は、制御部10による制御の下、制御部10に入力された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。また、画像形成部22は、後述するように、制御部10による制御の下、記憶部24に記憶されたデータを用いて復元された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
具体的には、画像形成部22は、感光体ドラム、感光体ドラムの周面に対向して配設された帯電部、帯電部の下流側であって感光体ドラムの周面に対向して配設された露光部、露光部の下流側であって感光体ドラムの周面に対向して配設された現像部、現像部の下流側であって感光体ドラムの周面に対向して配設されたクリーニング部等を備えた周知の構成を有する。画像形成部22による、用紙に画像を形成する画像形成動作については、周知であるので、説明を省略する。
操作部23は、情報を表示するための表示部231と、ユーザーによって各種指示の操作を行わせるための操作キー部232と、を備えている。表示部231は、例えばタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。操作キー部232は、例えば、コピー機能等の機能の実行開始を指示するためのスタートキーや、数値や記号を入力するためのテンキー等の各種キーを含む。
記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置によって構成されている。記憶部24には、画像読取部21によって生成された画像データに関連するデータが記憶される。尚、当該関連するデータの詳細については後述する。
制御部10は、例えば、所定の演算処理を実行する不図示のCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたEEPROM等の不図示の不揮発性メモリーと、データを一時的に記憶するための不図示のRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えている。制御部10は、不揮発性メモリー等に記憶された制御プログラムをCPUによって実行することによって各種処理を実行し、複写機1の各部の動作を制御する。
以下、制御部10が画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御について説明する。
制御部10は、図1の実線部に示すように、特に、読取制御部11、共通要素抽出部12、背景画像生成部13、差分画像生成部14、及び記憶処理部15として動作する。
以下の説明では、画像読取部21が四個の原稿を読み取り、四個の原稿の画像を表す四個の画像データを生成する場合を具体例として用いる。図2及び図3は、第一実施形態における、画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御の動作を示す図である。
図2に示すように、ステップS1において、読取制御部11は、画像読取部21を制御して、複数の原稿を読み取らせ、当該複数の原稿の画像を表す複数の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、画像読取部21により生成された複数の画像データをRAMに記憶する。
具体的には、読取制御部11は、画像読取部21に四個の原稿を読み取らせ、当該四個の原稿の画像P1〜P4を表す四個の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、当該生成された四個の画像データをRAMに記憶する。
次に、ステップS2において、共通要素抽出部12は、画像読取部21が複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データを用いて抽出処理を行う。抽出処理とは、画像読取部21によって生成された複数の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てを対象とし、各組み合わせに含まれる二つの画像データが表す二つの画像において共通する、文字、表、図、枠等の画像構成要素を共通要素として抽出する処理を示す。
二つの画像において共通する画像構成要素とは、二つの画像において、形状、配置位置、及び装飾が一致する画像構成要素を示す。装飾とは、例えば斜線やドット等の模様と、赤や青等の色彩と、の結合を示す。尚、抽出処理は、公知の画像パターン認識技術を用いて行う。
具体的には、共通要素抽出部12は、ステップS1で生成された四個の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てとして、六個の組み合わせC12、C13、C14、C23、C24、C34を抽出処理の対象とする。
組み合わせC12は、画像P1を表す画像データと画像P2を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC13は、画像P1を表す画像データと画像P3を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC14は、画像P1を表す画像データと画像P4を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC23は、画像P2を表す画像データと画像P3を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC34は、画像P3を表す画像データと画像P4を表す画像データの組み合わせを示す。
共通要素抽出部12は、組み合わせC12に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P1、P2において共通する画像構成要素E1を共通要素として抽出する。以下では、説明の便宜上、画像データが表す画像のことを単に画像と示す。
同様に、共通要素抽出部12は、組み合わせC13に含まれる二つの画像P1、P3において共通する二つの画像構成要素E2、E3を共通要素として抽出する。また、共通要素抽出部12は、組み合わせC14に含まれる二つの画像P1、P4において共通する画像構成要素E2を共通要素として抽出し、組み合わせC34に含まれる二つの画像P3、P4において共通する画像構成要素E2を共通要素として抽出する。
一方、組み合わせC23に含まれる二つの画像P2、P3には共通する画像構成要素が存在しないので、共通要素抽出部12は、組み合わせC23からは共通要素を抽出しない。同様に、組み合わせC24に含まれる二つの画像P2、P4には共通する画像構成要素が存在しないので、共通要素抽出部12は、組み合わせC24からも共通要素を抽出しない。
次に、図3に示すように、ステップS3において、背景画像生成部13は、共通要素抽出部12により共通要素として予め定められた回数以上抽出された画像構成要素を合成して背景画像を生成し、当該背景画像を表す背景画像データを生成する。以下、上記予め定められた回数が1であるものとして説明する。ただし、予め定められた回数をこれに限定する趣旨ではない。
具体的には、背景画像生成部13は、ステップS2で共通要素として1回以上抽出された三個の画像構成要素E1、E2、E3(図2)を合成し、背景画像Bを生成する。そして、背景画像生成部13は、当該背景画像Bを表す背景画像データを生成する。
次に、ステップS4において、差分画像生成部14は、画像読取部21により生成された各画像データを用いて差分画像生成処理を行う。差分画像生成処理とは、画像読取部21により生成された各画像データから背景画像データを削除することにより、当該各画像データに対応する差分画像データをそれぞれ生成する処理である。
具体的には、差分画像生成部14は、ステップS1で生成され、RAMに記憶された各画像データが表す各画像P1〜P4(図2)から、背景画像データが表す背景画像B(図2)の各画素に対応する画素を削除することにより、各画像P1〜P4にそれぞれ対応する差分画像D1〜D4を生成する。そして、差分画像生成部14は、各差分画像D1〜D4を表す画像データを生成する。これにより、差分画像生成部14は、各画像データから背景画像データを削除している。そして、差分画像生成部14は、当該生成した各差分画像D1〜D4を表す画像データを、各画像P1〜P4を表す画像データにそれぞれ対応する差分画像データとする。
そして、ステップS5において、記憶処理部15は、画像読取部21により生成された画像データに関連する各種データを記憶部24に記憶する記憶処理を行う。具体的には、記憶処理部15は、記憶処理において、ステップS1で生成された各画像P1〜P4を表す四個の画像データに関連するデータとして、ステップS3で生成された背景画像データと、ステップS4で生成された各差分画像データ、つまり、差分画像D1〜D4を表す差分画像データと、を記憶部24に記憶する。
尚、記憶処理部15は、ステップS5において、各差分画像データを記憶部24に記憶するときは、当該各差分画像データに対応する画像データとの対応付けが分かるよう、例えば当該画像データの識別情報を含むデータファイル名で記憶する。画像データの識別情報は、例えば、画像データが生成された年月日時分秒とページ番号を示す情報(例:「YYYY年MM月DD日 HH時MI分SS秒 PAGE 1 OF 4」等)で構成されている。
このように、第一実施形態の構成によれば、共通要素抽出部12は、画像読取部21により生成された複数の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てを対象として、各組み合わせに含まれる二つの画像データが表す二つの画像において共通する画像構成要素を共通要素として抽出する。
つまり、上記特許文献1等に記載の従来技術を用いたときには、一部の画像データが表す一部の画像(例:画像P2)において図等の他の画像構成要素が重畳されている画像構成要素(例:画像構成要素E2)を共通要素として抽出できなかった。しかし、第一実施形態の構成によれば、当該一部の画像データとは他の二つの画像データを含む組み合わせ(例:組み合わせC13)から、当該一部の画像において他の画像構成要素が重畳されている画像構成要素(例:画像構成要素E2)を共通要素として抽出することができる。これにより、上記特許文献1等に記載の従来技術に比して、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くすることができる。
そして、背景画像生成部13は、予め定められた回数以上共通要素として抽出された画像構成要素を合成して背景画像Bを生成する。つまり、共通要素として抽出された画像構成要素が、背景画像Bに含まれる画像構成要素であるか、複数の画像データのうちの一部の画像データが表す画像に限って共通する画像構成要素であるか、を共通要素としての抽出回数を用いて判別する。このようにして、背景画像生成部13は、背景画像Bに含まれる画像構成要素であると判別した画像構成要素のみを合成して、背景画像Bを精度良く生成することができる。
そして、差分画像生成部14は、各画像データから、上記のように精度良く生成された背景画像Bを表す背景画像データを削除し、各画像データに対応する差分画像データを生成する。
つまり、第一実施形態の構成によれば、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くして、背景画像Bに含まれる画像構成要素の数を多くし、各差分画像データが表す画像に含まれる画像構成要素の数を少なくすることができる。これにより、背景画像データのデータ量が大きくなるものの、複数の差分画像データにおいて重複して記憶される画像構成要素に対応するデータのデータ量を低減することができる。その結果、記憶部24に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
また、記憶部24に記憶されている各差分画像データが表す画像に、記憶部24に記憶されている背景画像データが表す背景画像Bを合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成することで、本来の原稿の画像を表す画像データを復元することができる。つまり、第一実施形態の構成によれば、本来の原稿の画像を表す画像データを復元可能なデータを記憶部24に記憶することができる。
尚、上記第一実施形態は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記第一実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す、上記第一実施形態を変形した変形実施形態であってもよい。
(1)例えば、図1の破線部に示すように、制御部10が、更に、第一指定受付部16として動作するようにしてもよい。第一指定受付部16は、画像読取部21に読み取らせる複数の原稿のうち、背景画像Bの生成に寄与しない第一原稿の指定を受け付ける。これに合わせて、共通要素抽出部12は、第一指定受付部16によって第一原稿の指定が受け付けられた場合、当該第一原稿に対応する画像データを含む、二つの画像データの組み合わせを共通要素の抽出対象から除外する。
具体的には、第一指定受付部16は、ユーザーによる操作部23の操作によって、第一原稿の指定が入力されると、当該入力された第一原稿の指定を受け付ける。例えば、図2に示す四個の画像P1〜P4に対応する四個の原稿のうち、画像P4に対応する原稿を第一原稿とする指定が、第一指定受付部16によって受け付けられたとする。
この場合、共通要素抽出部12は、ステップS2の抽出処理の対象とする六個の組み合わせC12、C13、C14、C23、C24、C34から、画像P4を表す画像データを含む三個の組み合わせC14、C24、C34を除外する。そして、共通要素抽出部12は、ステップS2において、三個の組み合わせC12、C13、C23を抽出処理の対象とし、当該三個の組み合わせC12、C13、C23をそれぞれ用いて、三個の画像構成要素E1、E2、E3をそれぞれ共通要素として一回ずつ抽出する。
尚、この場合、背景画像生成部13は、ステップS3において、ステップS2で共通要素として1回以上抽出された三個の画像構成要素E1、E2、E3を合成した背景画像を生成し、当該背景画像を示す背景画像データを生成する。
また、差分画像生成部14は、ステップS4において、第二原稿に対応する画像P4を表す画像データを差分画像データの生成対象から除外する。つまり、差分画像生成部14は、各画像P1〜P3を表す画像データから、ステップS3で生成された背景画像データを削除することにより、当該各画像P1〜P3に対応する差分画像D1〜D3を表す差分画像データをそれぞれ生成する。
そして、記憶処理部15は、ステップS5において、ステップS3で生成された背景画像データと、ステップS4で生成された各画像P1〜P3に対応する差分画像D1〜D3を表す差分画像データと、を記憶部24に記憶し、更に、当該第二原稿に対応する画像P4を表す画像データを、記憶部24に記憶する。
第一実施形態に係る当該変形実施形態では、第二指定受付部17によって、画像読取部21に読み取らせる複数の原稿のうち、差分画像データを生成しない第二原稿(例:画像P4に対応する原稿)の指定が受け付けられた場合、第二原稿に対応する画像データを含む二つの画像データの組み合わせ(例:組み合わせC14、C24、C34)が共通要素の抽出対象から除外される。
このため、画像読取部21により生成された複数の画像データを用いて得られる二つの画像データの組み合わせの全てを共通要素の抽出対象とする場合に比して、共通要素の抽出に要する時間を低減することができる。これにより、背景画像の生成に要する時間を低減することができる。また、第二原稿に対応する画像データが差分画像データの生成対象から除外されるので、差分画像データの生成に要する時間を低減することができる。
(2)また、図1の二点鎖線部に示すように、制御部10が、画像復元部18として動作するようにしてもよい。画像復元部18は、記憶部24に記憶されている各差分画像データが表す画像に、記憶部24に記憶されている背景画像データが表す背景画像を合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成する。これにより、画像復元部18は、当該各差分画像データに対応する原稿の画像を表す画像データを復元する。
具体的には、図3に示すように、上記第一実施形態で説明した制御が制御部10によって行われ、記憶部24に、背景画像Bを表す背景画像データと、四個の画像P1〜P4に対応する四個の差分画像データと、が記憶されているものとする。この場合に、ユーザーによる操作部23の操作によって、記憶部24に記憶されているデータに基づいて画像形成部22に用紙に画像を再形成させる指示が入力され、当該指示が制御部10によって受け付けられたとする。
この場合、画像復元部18は、記憶部24に記憶されている各差分画像データが表す差分画像D1〜D4に、記憶部24に記憶されている背景画像データが表す背景画像Bを合成する。これにより、当該合成後の各画像は、原稿の各画像P1〜P4と同じになる。そして、画像復元部18は、当該合成後の各画像を表す画像データをそれぞれ生成する。このようにして、画像復元部18は、記憶部24に記憶されている各差分画像データに対応する原稿の画像を表す画像データを復元する。そして、制御部10は、画像復元部18によって復元された画像P1〜P4をそれぞれ表す画像データに基づき、画像形成部22に用紙に画像P1〜P4を形成させる。
第一実施形態に係る当該変形実施形態では、画像復元部18によって、記憶部24に記憶されているデータを用いて、画像読取部21によって生成された画像データを復元することができる。このため、画像読取部21によって生成された画像データに基づく画像形成動作と同じ画像形成動作を再び画像形成部22に行わせる等、画像読取部21によって生成された画像データに基づく処理を再実行することができる。
(第二実施形態)
次に、制御部10が画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御の第二実施形態について説明する。図4は、第二実施形態における複写機1の電気的構成を示すブロック図である。尚、第二実施形態において、第一実施形態と同じものは、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第二実施形態において、制御部10は、図4の実線部に示すように、特に、読取制御部11、共通要素抽出部12a、差分画像生成部14a、及び記憶処理部15aとして動作する。以下の説明では、画像読取部21が四個の原稿を読み取り、四個の原稿の画像を表す四個の画像データを生成する場合を具体例として用いる。図5乃至図7は、第二実施形態における、画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御の動作を示す図である。
図5に示すように、ステップS1aにおいて、読取制御部11は、画像読取部21を制御して、複数の原稿を読み取らせ、当該複数の原稿の画像を表す複数の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、画像読取部21により生成された複数の画像データをRAMに記憶する。
具体的には、読取制御部11は、画像読取部21に四個の原稿を読み取らせ、当該四個の原稿の画像P5〜P8を表す四個の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、当該生成された四個の画像データをRAMに記憶する。
次に、図6に示すように、ステップS2aにおいて、共通要素抽出部12aは、画像読取部21が複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データを用いて抽出処理を行う。第二実施形態における抽出処理は、画像読取部21によって生成された複数の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てを対象とし、各組み合わせに含まれる二つの画像データが表す二つの画像において、形状が一致する画像構成要素を共通要素として抽出して、当該共通要素の形状を示す形状情報を生成する処理と、当該二つの画像データのそれぞれと当該形状情報とに対応付けられた、各画像データが表す画像における当該抽出した共通要素の配置位置及び装飾とを示す要素情報を生成する処理と、で構成されている。尚、抽出処理は、公知の画像パターン認識技術を用いて行う。
具体的には、共通要素抽出部12aは、ステップS1aで生成された四個の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てとして、六個の組み合わせC56、C57、C58、C67、C68、C78を抽出処理の対象とする。
組み合わせC56は、画像P5を表す画像データと画像P6を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC57は、画像P5を表す画像データと画像P7を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC58は、画像P5を表す画像データと画像P8を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC67は、画像P6を表す画像データと画像P7を表す画像データの組み合わせを示す。組み合わせC78は、画像P7を表す画像データと画像P8を表す画像データの組み合わせを示す。
共通要素抽出部12aは、組み合わせC56に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P5、P6において、形状が一致する画像構成要素E51、E61を共通要素として抽出する。そして、共通要素抽出部12は、当該抽出した共通要素E51、E62の形状を示す形状情報F1を生成する。
例えば、形状情報F1は、共通要素E51、E62の輪郭が左下の角度が直角の直角三角形であることを示す情報「左下直角三角形」と、当該直角三角形の三辺の長さを示す情報とで構成されている。尚、形状情報F1をこれに限定する趣旨ではない。例えば、形状情報F1は、共通要素E51、E62の輪郭の画像を表す画像データであってもよい。
そして、共通要素抽出部12aは、組み合わせC56に含まれる二つの画像データのうち、画像P5を表す画像データと形状情報F1とに対応付けられた、画像P5における共通要素E51の配置位置及び装飾とを示す要素情報J51を生成する。また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC56に含まれる二つの画像データのうち、画像P6を表す画像データと形状情報F1とに対応付けられた、画像P6における共通要素E61の配置位置及び装飾とを示す要素情報J61を生成する。
例えば、図6に示すように、要素情報J51は、画像P5を表す画像データと形状情報F1との対応付けのために、画像P5を表す画像データの識別情報と、形状情報F1の識別情報とを含んでいる。
画像データの識別情報は、例えば、画像データが生成された年月日時分秒とページ番号を示す情報(例:「YYYY年MM月DD日 HH時MI分SS秒 PAGE 1 OF 4」等)で構成されている。また、形成情報の識別情報は、二つの共通要素E51、E61それぞれの識別情報を含むようにして構成されている(例:「E1 OF P1/E1 OF P2」(「E1 OF P1」は、一ページ目の画像においてパターン認識した一つ目の画像構成要素E51の識別情報を示し、「E1 OF P2」は、二ページ目の画像においてパターン認識した一つ目の画像構成要素E61の識別情報を示す)等)。
また、要素情報J51は、画像P5における共通要素E51の配置位置を示す、共通要素E51の最左端及び最上端の座標情報「x51、y51」を含んでいる。更に、要素情報J51は、画像P5における共通要素E51の装飾を示す情報「白塗潰し」を含んでいる。
要素情報J61は、画像P6を表す画像データと形状情報F1との対応付けのために、画像P6を表す画像データの識別情報と形状情報F1の識別情報とを含んでいる。また、要素情報J61は、画像P6における共通要素E61の配置位置を示す、共通要素E61の最左端及び最上端の座標情報「x61、y61」を含んでいる。更に、要素情報J61は、画像P6における共通要素E61の装飾を示す情報「黒右上斜線」を含んでいる。
同様に、共通要素抽出部12aは、組み合わせC57に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P5、P7において、形状が一致する画像構成要素E52、E72を共通要素として抽出する。そして、共通要素抽出部12は、当該抽出した共通要素E52、E72の形状を示す形状情報F2を生成する。例えば、形状情報F2は、共通要素E52、E72の輪郭が左半円であることを示す情報「左半円」と、半径を示す情報とで構成されている。尚、形状情報F2をこれに限定する趣旨ではなく、例えば、共通要素E52、E72の輪郭の画像を表す画像データであってもよい。
また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC57に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P5、P7において、形状が一致する画像構成要素E53、E73を共通要素として抽出する。そして、共通要素抽出部12は、当該抽出した共通要素E53、E73の形状を示す形状情報F3を生成する。例えば、形状情報F3は、共通要素E53、E73の輪郭が円であることを示す情報「円」と、半径を示す情報とで構成されている。尚、形状情報F3をこれに限定する趣旨ではなく、例えば、共通要素E53、E73の輪郭の画像を表す画像データであってもよい。
そして、共通要素抽出部12aは、要素情報J51、J61と同様にして、画像P5を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた、画像P5における共通要素E52の配置位置及び装飾とを示す要素情報J52を生成する。また、共通要素抽出部12aは、画像P7を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた、画像P7における共通要素E72の配置位置及び装飾とを示す要素情報J72を生成する。同様に、共通要素抽出部12aは、要素情報J53、J73を生成する。
また、共通要素抽出部12aは、図6に示すように、組み合わせC58に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P5、P8において、形状が一致する画像構成要素E52、E82を共通要素として抽出する。この場合、共通要素抽出部12aは、組み合わせC57を用いた抽出処理において、共通要素E52の形状を示す形状情報F2を既に生成しているので、新たに形状情報F2を生成しない。尚、共通要素E52の形状を示す形状情報F2を既に生成していることは、形状情報F2の識別情報に、画像構成要素E52の識別情報が含まれていることで判断できる。
また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC57を用いた抽出処理において、画像P5を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた要素情報J52を既に生成しているので、新たに要素情報J52を生成しない。尚、要素情報J52を既に生成していることは、要素情報J52に、画像P5を表す画像データの識別情報と、形状情報F2と、が含まれていることで判断できる。共通要素抽出部12aは、画像P8を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた要素情報J82を生成する。
また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC67に含まれる二つの画像P6、P7において形状が一致する画像構成要素は存在しないので、組み合わせC67からは共通要素を抽出しない。同様に、共通要素抽出部12aは、組み合わせC68に含まれる二つの画像P6、P8において形状が一致する画像構成要素は存在しないので、組み合わせC68からは共通要素を抽出しない。
また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC78に含まれる二つの画像データが表す二つの画像P7、P8において、形状が一致する画像構成要素E72、E82を共通要素として抽出する。この場合、共通要素抽出部12は、組み合わせC57を用いた抽出処理において、共通要素E72の形状を示す形状情報F2を既に生成しているので、新たに形状情報F2を生成しない。また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC57を用いた抽出処理において、画像P7を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた要素情報J72を生成しているので、新たに要素情報J72を生成しない。また、共通要素抽出部12aは、組み合わせC58を用いた抽出処理において、画像P8を表す画像データと形状情報F2とに対応付けられた要素情報J82を生成しているので、新たに要素情報J82を生成しない。
次に、図7に示すように、ステップS4aにおいて、差分画像生成部14aは、画像読取部21により生成された各画像データを用いて差分画像生成処理を行う。第二実施形態における差分画像生成処理とは、画像読取部21により生成された各画像データから、共通要素抽出部12aにより当該各画像データを用いて抽出された各共通要素に対応するデータを削除することにより、各画像データに対応する差分画像データをそれぞれ生成する処理である。
具体的には、差分画像生成部14aは、ステップS1aで生成され、RAMに記憶された画像P5を表す画像データから、ステップS2aで当該画像データを用いて抽出された共通要素E51、E52、E53の各画素に対応する画素を削除することにより、画像P5に対応する差分画像D5を生成する。そして、差分画像生成部14aは、差分画像D5を表す画像データを生成する。これにより、差分画像生成部14aは、画像P5を表す画像データから、当該画像データを用いて抽出された共通要素E51、E52、E53に対応するデータを削除している。そして、差分画像生成部14aは、当該生成した差分画像D5を表す画像データを、画像P5を表す画像データに対応する差分画像データとする。
同様に、差分画像生成部14aは、ステップS1aで生成され、RAMに記憶された画像P6を表す画像データから、ステップS2aで当該画像データを用いて抽出された共通要素E61の各画素に対応する画素を削除することにより、画像P6に対応する差分画像D6を生成する。そして、差分画像生成部14aは、差分画像D6を表す画像データを生成し、当該生成した画像データを画像P6を表す画像データに対応する差分画像データとする。
また、差分画像生成部14aは、ステップS1aで生成され、RAMに記憶された画像P7を表す画像データから、ステップS2aで当該画像データを用いて抽出された共通要素E72、E73の各画素に対応する画素を削除することにより、画像P7に対応する差分画像D7を生成する。そして、差分画像生成部14aは、差分画像D7を表す画像データを生成し、当該生成した画像データを画像P7を表す画像データに対応する差分画像データとする。
また、差分画像生成部14aは、ステップS1aで生成され、RAMに記憶された画像P8を表す画像データから、ステップS2aで当該画像データを用いて抽出された共通要素E82の各画素に対応する画素を削除することにより、画像P8に対応する差分画像D8を生成する。そして、差分画像生成部14aは、差分画像D8を表す画像データを生成し、当該生成した画像データを画像P8を表す画像データに対応する差分画像データとする。
そして、ステップS5aにおいて、記憶処理部15aは、画像読取部21により生成された画像データに関連する各種データを記憶部24に記憶する記憶処理を行う。具体的には、記憶処理部15aは、当該記憶処理において、ステップS1aで生成された各画像P5〜P8を表す四個の画像データに関連するデータとして、ステップS2aにおいて共通要素抽出部12aにより生成された各形状情報F1〜F3と各要素情報J51〜J53、J61、J72、J73、J82と、ステップS4aにおいて差分画像生成部14aにより生成された各差分画像データ、つまり、差分画像D5〜D8を表す差分画像データと、を記憶部24に記憶する。
尚、記憶処理部15aは、ステップS5aにおいて、各差分画像データを記憶部24に記憶するときは、第一実施形態のステップS5と同様に、当該各差分画像データに対応する画像データとの対応付けが分かるよう、例えば、当該画像データの識別情報を含むデータファイル名で記憶する。
第二実施形態の構成によれば、共通要素抽出部12aは、画像読取部21により生成された複数の画像データを用いて得られる互いに異なる二つの画像データの組み合わせの全てを対象として、各組み合わせに含まれる二つの画像データが表す二つの画像において、形状が一致する画像構成要素を共通要素として抽出する。
つまり、上記特許文献1等に記載の従来技術を用いたときには、二つの画像データが表す二つの画像(例:画像P5、P6)において、形状は一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素(例:画像構成要素E51)を共通要素として抽出できなかった。しかし、当該発明の構成によれば、当該二つの画像(例:画像P5、P6)から、当該形状は一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素(例:画像構成要素E51)を共通要素として抽出することができる。これにより、上記特許文献1等に記載の従来技術に比して、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くすることができる。
また、共通要素抽出部12aは、二つの画像データの組み合わせ(例:組み合わせC56)を用いて共通要素(例:共通要素E51、E61)を抽出すると、当該二つの画像データのそれぞれが表す画像(例:画像P5、P6)における当該共通要素の配置位置及び装飾を示す情報を、当該二つの画像データのそれぞれと、当該抽出された共通要素の形状を表す形状情報(例:形状情報F1)と、に対応付けられた要素情報(例:要素情報J51、J61)として生成する。
差分画像生成部14aは、共通要素(例:共通要素E61)を抽出するために用いられた画像データ(例:画像P6を表す画像データ)から、当該共通要素に対応するデータを削除して、当該画像データに対応する差分画像データ(例:差分画像D6を表す差分画像データ)を生成する。記憶処理部15aは、各形状情報、各要素情報、及び各差分画像データを記憶部24に記憶する。
つまり、第二実施形態の構成によれば、共通要素として抽出される画像構成要素の数を多くして、各差分画像データが表す画像に含まれる画像構成要素の数を少なくすることができる。これにより、複数の差分画像データにおいて重複して記憶される画像構成要素に対応するデータのデータ量を低減することができる。
また、上記のように形状が一致するが配置位置及び装飾が一致しない画像構成要素を共通要素として数多く抽出した場合に、当該各共通要素に対応するデータをそのまま記憶部24に記憶するとする。この場合、当該各共通要素に対応するデータに含まれる当該各共通要素の形状に対応するデータが重複して記憶部24に記憶されることになる。
しかし、第二実施形態の構成によれば、共通要素の形状を示す形状情報を個別に記憶部24に記憶する。このため、各共通要素に対応するデータに含まれる当該各共通要素の形状に対応するデータを重複して記憶部24に記憶することを回避し、記憶部24に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
つまり、第二実施形態の構成によれば、複数の差分画像データのデータ量を低減し、且つ、各共通要素に対応するデータを記憶するに当たり、各共通要素の形状に対応するデータを重複しないように記憶することで、記憶部24に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
また、記憶部24から各差分画像データ(例:差分画像D6を表す差分画像データ)を取得し、当該各差分画像データに対応する画像データ(例:画像P6を表す画像データ)に対応付けられた各要素情報(例:要素情報J61)を記憶部24から取得し、更に、当該各要素情報に対応付けられた形状情報(例:形状情報F1)とを取得する。そして、形状が当該取得した形状情報が示す形状(例:左下直角三角形、各辺の長さ)に一致し、且つ、配置位置及び装飾が当該取得した各要素情報が示す配置位置(例:座標(x51、y51))及び装飾(例:白塗潰し)と一致する画像構成要素を、当該取得した当該各差分画像データが表す画像(例:差分画像D6)に合成し、当該合成した画像を表す画像データを生成することで、本来の原稿の画像(例:画像P6)を表す画像データを復元することができる。つまり、第二実施形態の構成によれば、本来の原稿の画像を表す画像データを復元可能なデータを記憶部24に記憶することができる。
尚、上記第二実施形態は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記第二実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す、上記第二実施形態を変形した実施形態であってもよい。
例えば、図4の破線部に示すように、制御部10が、画像復元部18aとして動作するようにしてもよい。画像復元部18aは、記憶部24に記憶されている各差分画像データが表す画像に、記憶部24に記憶されている要素情報のうちの当該各差分画像データに対応する画像データに対応付けられた各要素情報と、当該各要素情報に対応付けられた形状情報と、を用いて、形状が当該形状情報が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が当該各要素情報が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成する。そして、画像復元部18aは、当該生成した画像データを当該各差分画像データに対応する原稿の画像を表す画像データとして復元する。
具体的には、図7に示すように、第二実施形態で説明した制御が制御部10によって行われ、記憶部24に、形状情報F1〜F3と、要素情報J51〜J53、J61、J72、J73、J82と、差分画像D5〜D8を表す差分画像データとが記憶されているものとする。この場合に、ユーザーによる操作部23の操作によって、記憶部24に記憶されているデータに基づいて画像形成部22に用紙に画像を再形成させる指示が入力され、当該指示が制御部10によって受け付けられたとする。
この場合、画像復元部18aは、以下に示すように、記憶部24に記憶されている差分画像D5を表す差分画像データを用いて、当該差分画像データに対応する原稿の画像P5(図5)を表す画像データを復元する。
画像復元部18aは、記憶部24に記憶されている要素情報J51〜J53、J61、J72、J73、J82のうち、当該差分画像データに対応する画像P5を表す画像データに対応付けられた各要素情報J51〜J53を取得する。また、画像復元部18aは、当該取得した要素情報J51〜J53のそれぞれに対応付けられた形状情報F1〜F3を記憶部24から取得する。
そして、画像復元部18aは、要素情報J51と要素情報J51に対応付られた形状情報F1とを用いて、形状が形状情報F1が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が要素情報J51が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を、当該差分画像データが表す差分画像D5に合成する。また、画像復元部18aは、要素情報J52と要素情報J52に対応付られた形状情報F2とを用いて、形状が形状情報F2が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が要素情報J52が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を、上記合成後の画像に更に合成する。また、画像復元部18aは、要素情報J53と要素情報J53に対応付けられた形状情報F3とを用いて、形状が形状情報F3が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が要素情報J53が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を、上記更に合成した後の画像に合成する。
そして、画像復元部18aは、当該三度の合成をした後の画像を表す画像データを生成し、これを当該差分画像データに対応する原稿の画像P5を表す画像データとして出力する。
同様に、画像復元部18aは、記憶部24に記憶されている差分画像D6を表す差分画像データを用いて、当該差分画像データに対応する画像P6を表す画像データに対応付けられた要素情報J61と、当該要素情報J61に対応付けられた形状情報F1と、を記憶部24から取得する。そして、画像復元部18aは、当該取得した要素情報J61と形状情報F1とを用いて、差分画像D6を表す差分画像データに対応する原稿の画像P6を表す画像データを出力する。同様に、画像復元部18aは、記憶部24に記憶されている差分画像D7を表す差分画像データに対応する原稿の画像P7を表す画像データと、差分画像D8を表す差分画像データに対応する原稿の画像P8を表す画像データと、を出力する。
そして、制御部10は、画像復元部18aによって復元された画像P5〜P8を表す画像データに基づき、画像形成部22に用紙に画像を形成させる。
第二実施形態に係る当該変形実施形態では、画像復元部18aによって、記憶部24に記憶されているデータを用いて、画像読取部21によって生成された画像データを復元することができる。このため、画像読取部21によって生成された画像データに基づく画像形成動作と同じ画像形成動作を再び画像形成部22に行わせる等、画像読取部21によって生成された画像データに基づく処理を再実行することができる。
(第三実施形態)
次に、制御部10が画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御の第三実施形態について説明する。図8は、第三実施形態における複写機1の電気的構成を示すブロック図である。尚、第三実施形態において、第一実施形態及び第二実施形態と同じものは、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第三実施形態において、制御部10は、図8の実線部に示すように、特に、読取制御部11、共通要素抽出部12b、差分画像生成部14b、及び記憶処理部15bとして動作する。また、記憶部24には、複数の画像において共通する画像構成要素の候補として予め定められた後述の共通要素候補を示す候補データが記憶されている。
尚、以下の説明では、画像読取部21が三個の原稿を読み取り、三個の原稿の画像を表す三個の画像データを生成する場合を具体例として用いる。図9及び図10は、画像読取部21により生成された画像データに関連するデータを記憶部24に記憶する制御の動作を示す図である。
図9に示すように、ステップS1bにおいて、読取制御部11は、画像読取部21を制御して、複数の原稿を読み取らせ、当該複数の原稿の画像を表す複数の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、画像読取部21により生成された複数の画像データをRAMに記憶する。
具体的には、読取制御部11は、画像読取部21に三個の原稿を読み取らせ、当該三個の原稿の画像P9〜P11を表す三個の画像データを生成させる。そして、読取制御部11は、当該生成された三個の画像データをRAMに記憶する。
次に、ステップS2bにおいて、共通要素抽出部12bは、画像読取部21が複数の原稿を読み取って生成した複数の画像データを用いて抽出処理を行う。第三実施形態における抽出処理は、画像読取部21により生成された各画像データが表す画像に含まれる、記憶部24に記憶されている候補データが示す共通要素候補を、縮小、等倍又は拡大した画像構成要素を共通要素として抽出する処理と、当該各画像データに対応付けられた、当該各画像データが表す画像における当該抽出した共通要素の配置位置と共通要素候補に対する当該共通要素のサイズ比とを示す要素情報を生成する処理と、で構成されている。尚、抽出処理は、公知の画像パターン認識技術を用いて行う。
具体的には、共通要素抽出部12bは、ステップS1bで生成された三個の画像P9〜P11を表す三個の画像データを抽出処理の対象とする。共通要素抽出部12bは、記憶部24に記憶されている候補データを取得し、当該候補データが表す共通要素候補E0を予め定められた縮小率で縮小する。以下、具体例として、当該縮小率は、1/2倍であるものとする。ただし、縮小率をこれに限定する趣旨ではない。
そして、共通要素抽出部12bは、三個の画像P9〜P11に含まれる、共通要素候補E0を1/2倍に縮小した画像構成要素を共通要素として抽出する。具体的には、図9に示すように、共通要素抽出部12bは、画像P11に含まれる画像構成要素EAを共通要素として抽出する。
そして、共通要素抽出部12bは、画像P11を表す画像データに対応付けられた、画像P11における当該抽出した共通要素EAの配置位置と共通要素候補E0に対する当該共通要素EAのサイズ比とを示す要素情報J11Aを生成する。
例えば、図9に示すように、要素情報J11Aは、画像P11を表す画像データとの対応付けのために、画像P11を表す画像データの識別情報を含んでいる。画像データの識別情報は、例えば、画像データが生成された年月日時分秒とページ番号を示す情報(例:「YYYY年MM月DD日 HH時MI分SS秒 PAGE 3 OF 3」等)で構成されている。
また、要素情報J11Aは、共通要素EAの配置位置を示す、画像P11における共通要素EAの最左端及び最上端の座標情報「(x11A、y11A)」を含んでいる。更に、要素情報J11Aは、共通要素候補E0に対する当該共通要素EAのサイズ比を示す情報「1/2倍」を含んでいる。
次に、共通要素抽出部12bは、抽出処理の対象とする三個の画像データが表す三個の画像P9〜P11に含まれる、共通要素候補E0を等倍にした画像構成要素を共通要素として抽出する。この場合、共通要素抽出部12bは、画像P10に含まれる画像構成要素EBと、画像P11に含まれる画像構成要素ECと、を共通要素として抽出する。
そして、上記と同様にして、共通要素抽出部12bは、画像P10を表す画像データに対応付けられた、画像P10における当該抽出した共通要素EBの配置位置と共通要素候補E0に対する当該共通要素EBのサイズ比とを示す要素情報J10Bを生成する。また、共通要素抽出部12bは、画像P11を表す画像データに対応付けられた、画像P11における当該抽出した共通要素ECの配置位置と共通要素候補E0に対する当該共通要素ECのサイズ比とを示す要素情報J11Cを生成する。
尚、共通要素抽出部12bは、当該共通要素候補E0を等倍にした画像構成要素を共通要素として抽出し、要素情報を生成する処理を行う前に、更に、上記の縮小率(1/2倍)とは異なる予め定められた縮小率で共通要素候補E0を縮小した画像構成要素を共通要素として抽出し、要素情報を生成する処理を行ってもよい。
更に、共通要素抽出部12bは、共通要素候補E0を予め定められた拡大率で拡大する。以下、具体例として、当該拡大率は、2倍であるものとする。ただし、拡大率をこれに限定する趣旨ではない。
そして、共通要素抽出部12bは、三個の画像P9〜P11に含まれる、共通要素候補E0を2倍に拡大した画像構成要素を共通要素として抽出する。具体的には、図9に示すように、共通要素抽出部12bは、画像P9に含まれる画像構成要素EDを共通要素として抽出する。そして、上記と同様にして、共通要素抽出部12bは、画像P9を表す画像データに対応付けられた、画像P9における当該抽出した共通要素EDの配置位置と共通要素候補E0に対する当該共通要素EDのサイズ比とを示す要素情報J9Dを生成する。
尚、共通要素抽出部12bは、更に、上記の拡大率(2倍)とは異なる予め定められた拡大率で共通要素候補E0を拡大した画像構成要素を共通要素として抽出し、要素情報を生成する処理を行ってもよい。
次に、図10に示すように、ステップS4bにおいて、差分画像生成部14bは、画像読取部21により生成された各画像データを用いて差分画像生成処理を行う。第三実施形態における差分画像生成処理とは、画像読取部21により生成された各画像データから、共通要素抽出部12bにより当該各画像データを用いて抽出された各共通要素に対応するデータを削除することにより、各画像データに対応する差分画像データをそれぞれ生成する処理である。
具体的には、差分画像生成部14bは、ステップS1bで生成され、RAMに記憶された画像P9を表す画像データから、ステップS2bで当該画像データを用いて抽出された共通要素EDの各画素に対応する画素を削除することにより、画像P9に対応する差分画像D9を生成する。そして、差分画像生成部14bは、差分画像D9を表す画像データを生成する。これにより、差分画像生成部14bは、画像P9を表す画像データから、当該画像データを用いて抽出された共通要素EDに対応するデータを削除している。そして、差分画像生成部14bは、当該生成した差分画像D9を表す画像データを画像P9を表す画像データに対応する差分画像データとする。
同様に、差分画像生成部14bは、ステップS1bで生成され、RAMに記憶された画像P10を表す画像データから、ステップS2bで当該画像データを用いて抽出された共通要素EBの各画素に対応する画素を削除することにより、画像P10に対応する差分画像D10を生成する。そして、差分画像生成部14bは、差分画像D10を表す画像データを生成し、当該生成した画像データを画像P10を表す画像データに対応する差分画像データとする。
また、差分画像生成部14bは、ステップS1bで生成され、RAMに記憶された画像P11を表す画像データから、ステップS2bで当該画像データを用いて抽出された2つの共通要素EA、ECの各画素に対応する画素を削除することにより、画像P11に対応する差分画像D11を生成する。そして、差分画像生成部14bは、差分画像D11を表す画像データを生成し、当該生成した画像データを画像P11を表す画像データに対応する差分画像データとする。
そして、ステップS5bにおいて、記憶処理部15bは、画像読取部21により生成された画像データに関連する各種データを記憶部24に記憶する記憶処理を行う。具体的には、記憶処理部15bは、当該記憶処理において、ステップS1bで生成された画像P9〜P11を表す画像データに関連するデータとして、ステップS2bにおいて共通要素抽出部12bにより生成された各要素情報J9D、J10B、J11A、J11Cと、ステップS4bにおいて差分画像生成部14bにより生成された各差分画像データ、つまり、差分画像D9〜D11を表す差分画像データと、を記憶部24に記憶する。
尚、記憶処理部15bは、ステップS5bにおいて、各差分画像データを記憶部24に記憶するときは、第一実施形態のステップS5と同様に、当該各差分画像データに対応する画像データとの対応付けが分かるよう、例えば、当該画像データの識別情報を含むデータファイル名で記憶する。
第三実施形態の構成によれば、共通要素抽出部12bは、各画像データが表す画像(例:画像P9)において、共通要素候補E0を縮小、等倍又は拡大した画像構成要素(例:画像構成要素ED)を共通要素として抽出し、当該共通要素を抽出するために用いられた画像データ(例:画像P9を表す画像データ)から、当該共通要素に対応するデータを削除して、当該画像データに対応する差分画像データ(例:差分画像D9を表す画像データ)を生成する。つまり、各画像データから、共通要素候補E0とは大きさが同じ又は異なる画像構成要素に対応するデータを削除して、差分画像データを生成する。
したがって、複数の差分画像データを記憶部24に記憶することによって、共通要素候補E0とは大きさの異なる画像構成要素に対応するデータが記憶部24に記憶されることを回避することができる。これにより、記憶部24に記憶されるデータのデータ量を低減することができる。
また、第三実施形態の構成によれば、共通要素抽出部12bは、共通要素候補E0を縮小、等倍又は拡大した画像構成要素(例:画像構成要素ED)を共通要素として抽出すると、当該共通要素を抽出するために用いられた画像データが表す画像(例:画像P9)における当該共通要素の配置位置(例:座標(x9D、y9D))及び共通要素候補E0に対する当該共通要素のサイズ比(例:2倍)を、当該画像データに対応付けられた要素情報(例:要素情報J9D)として生成する。そして、記憶処理部15bは、各要素情報及び各差分画像データを記憶部24に記憶する。
したがって、記憶部24から各差分画像データ(例:差分画像D9を表す画像データ)を取得し、当該各差分画像データに対応する画像データ(例:画像P9を表す画像データ)に対応付けられた各要素情報(例:要素情報J9D)を記憶部24から取得する。そして、当該取得した各差分画像データが表す画像(例:差分画像D9)における当該取得した各要素情報が示す配置位置(例:座標(x9D、y9D))に、当該各要素情報が示すサイズ比(例:2倍)に応じて共通要素候補を縮小、等倍又は拡大した画像構成要素を合成し、当該合成した画像を表す画像データを生成することで、本来の原稿の画像(例:画像P9)を表す画像データを復元することができる。つまり、第三実施形態の構成によれば、本来の原稿の画像を表す画像データを復元可能なデータを記憶部24に記憶することができる。
尚、上記第三実施形態は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記第三実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す、上記第三実施形態を変形した実施形態であってもよい。
(1)例えば、図8の破線部に示すように、制御部10が、画像復元部18bとして動作するようにしてもよい。画像復元部18bは、記憶部24に記憶されている各差分画像データが表す画像における、記憶部24に記憶されている要素情報のうちの当該各差分画像データに対応する画像データに対応付けられた各要素情報が示す配置位置に、当該各要素情報が示すサイズ比に応じて共通要素候補を縮小、等倍又は拡大した画像構成要素を合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成することにより、当該各差分画像データに対応する原稿の画像を表す画像データを復元する。
具体的には、図10に示すように、第三実施形態で説明した制御が制御部10によって行われ、記憶部24に、要素情報J9D、J10B、J11A、J11Cと、差分画像D9〜D11を表す差分画像データとが記憶されているものとする。この場合に、ユーザーによる操作部23の操作によって、記憶部24に記憶されているデータに基づいて画像形成部22に用紙に画像を再形成させる指示が入力され、当該指示が制御部10によって受け付けられたとする。
この場合、画像復元部18bは、以下に示すように、記憶部24に記憶されている差分画像D9を表す差分画像データに対応する、原稿の画像P9(図9)を表す画像データを復元する。
画像復元部18bは、記憶部24に記憶されている要素情報J9D、J10B、J11A、J11Cのうち、当該差分画像データに対応する画像P9を表す画像データに対応付けられた各要素情報J9Dを取得する。また、画像復元部18bは、記憶部24に記憶されている候補データを取得する。
画像復元部18bは、取得した候補データが示す共通要素候補E0を、取得した要素情報J9Dが示すサイズ比に応じて2倍に拡大した画像構成要素を生成する。そして、画像復元部18bは、当該生成した画像構成要素を、当該差分画像データが表す差分画像D9における、要素情報J9Dが示す配置位置に合成する。そして、画像復元部18bは、当該合成後の画像を表す画像データを生成し、これを当該差分画像データに対応する原稿の画像P9を表す画像データとして出力する。
同様に、画像復元部18bは、記憶部24に記憶されている差分画像D10を表す差分画像データに対応する画像P10を表す画像データに対応付けられた要素情報J10Bを記憶部24から取得する。そして、画像復元部18bは、当該取得した要素情報J10Bが示すサイズ比に応じて生成した共通要素候補E0と等倍の画像構成要素を、差分画像D10における、要素情報J10Bが示す配置位置に合成する。そして、画像復元部18bは、当該合成後の画像を表す画像データを生成し、これを差分画像D10を表す差分画像データに対応する原稿の画像P10を表す画像データとして出力する。
また、画像復元部18bは、記憶部24に記憶されている差分画像D11を表す差分画像データに対応する画像P11を表す画像データに対応付けられた要素情報J11A、J11Cを記憶部24から取得する。そして、画像復元部18bは、当該取得した要素情報J11Aが示すサイズ比に応じて、共通要素候補E0を1/2倍に縮小した画像構成要素を生成する。そして、画像復元部18bは、当該生成した画像構成要素を差分画像D11における要素情報J11Aが示す配置位置に合成する。更に、画像復元部18bは、取得した要素情報J11Cが示すサイズ比に応じて生成した共通要素候補E0と等倍の画像構成要素を、上記合成後の画像における要素情報J11Cが示す配置位置に更に合成する。そして、画像復元部18bは、当該二度の合成をした後の画像を表す画像データを生成し、これを当該差分画像データに対応する原稿の画像P11を表す画像データとして出力する。
そして、制御部10は、画像復元部18bによって復元された画像P9〜P11を表す画像データに基づき、画像形成部22に用紙に画像を形成させる。
第三実施形態に係る当該変形実施形態では、画像復元部18bによって、記憶部24に記憶されているデータを用いて、画像読取部21によって生成された画像データを復元することができる。このため、画像読取部21によって生成された画像データに基づく画像形成動作と同じ画像形成動作を再び画像形成部22に行わせる等、画像読取部21によって生成された画像データに基づく処理を再実行することができる。
(2)また、図8の一点鎖線部に示すように、制御部10が、更に、記憶部24に記憶する候補データの入力を受け付ける候補受付部19として動作するようにしてもよい。これに合わせて、記憶処理部15bは、候補受付部19により受け付けられた候補データを記憶部24に記憶する。また、複写機1は、例えば、USBメモリー等、画像データが記憶された外部記憶媒体を複写機1に接続するための外部インターフェイス部25を備えている。
具体的には、ユーザーによる操作部23の操作によって、外部インターフェイス部25に接続された外部記憶媒体に記憶されているある特定の画像データを候補データとする指定が入力されたとする。この場合、候補受付部19は、当該入力された指定を受け付け、外部インターフェイス部25を介して、外部記憶媒体から当該指定された特定の画像データを取得し、これを候補データとして受け付ける。そして、記憶処理部15bは、当該候補受付部19により取得された候補データを記憶部24に記憶する。
第三実施形態に係る当該変形実施形態によれば、候補データの入力を受け付けて、当該受け付けた候補データを記憶部24に記憶することができる。このため、例えば、企業名称の変更等に合わせてロゴ等の共通要素候補E0が変更された場合に、当該変更後の共通要素候補を示す候補データを記憶部24に記憶することができる。
1 複写機(画像読取装置)
10 制御部
11 読取制御部
12、12a、12b 共通要素抽出部
13 背景画像生成部
14、14a、14b 差分画像生成部
15、15a、15b 記憶処理部
16 第一指定受付部
17 第二指定受付部
18、18a、18b 画像復元部
19 候補受付部
21 画像読取部
24 記憶部
B 背景画像
E0 共通要素候補

Claims (1)

  1. 記憶部と、
    複数の原稿を読み取って各原稿の画像を表す画像データをそれぞれ生成する画像読取部と、
    前記画像読取部により生成された前記複数の前記画像データを用いて得られる互いに異なる二つの前記画像データの組み合わせを対象とし、各前記組み合わせに含まれる二つの前記画像データが表す二つの画像において、形状が一致する画像構成要素を共通要素として抽出して、当該共通要素の形状を示す形状情報を生成し、且つ、当該二つの画像データのそれぞれと当該形状情報とに対応付けられた、各画像データが表す画像における当該抽出した前記共通要素の配置位置及び装飾を示す要素情報を生成する共通要素抽出部と、
    前記画像読取部により生成された各前記画像データから、前記共通要素抽出部により当該各画像データを用いて抽出された各前記共通要素に対応するデータを削除することにより、各前記画像データに対応する差分画像データをそれぞれ生成する差分画像生成部と、
    前記共通要素抽出部により生成された各前記形状情報と、前記共通要素抽出部により生成された各前記要素情報と、前記差分画像生成部により生成された各前記差分画像データと、を前記記憶部に記憶する記憶処理部と、
    前記記憶部に記憶されている各前記差分画像データが表す画像に、前記記憶部に記憶されている前記要素情報のうちの当該各差分画像データに対応する前記画像データに対応付けられた各前記要素情報と、当該各要素情報に対応付けられた前記形状情報と、を用いて、形状が当該形状情報が示す形状に一致し、且つ、配置位置及び装飾が当該各要素情報が示す配置位置及び装飾と一致する画像構成要素を合成して、当該合成した画像を表す画像データを生成することにより、当該各差分画像データに対応する前記原稿の画像を表す画像データを復元する画像復元部と、
    を備える画像読取装置。
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