JP2017069826A - 画像形成装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】読み込んだ画像データとマスター画像を比較し、一致していると判断された画像データはマスター画像から印刷を行い、一致していないと判断された画像データは読み込んだ画像データから印刷を行うことで、複数種の原稿書類が混在していても画質の劣化を極力防いだ印刷出力を一括で行う画像形成装置を提供することである。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置は、画像データを読み取る画像読み取り手段と、マスター画像を記憶するマスター画像記憶手段と、画像データより第1の特徴を抽出する画像データ特徴抽出手段と、マスター画像より第2の特徴を抽出するマスター画像特徴抽出手段と、第1の特徴と、第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは画像読み取り手段で読み取った画像データを印刷出力する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る画像形成装置は、画像データを読み取る画像読み取り手段と、マスター画像を記憶するマスター画像記憶手段と、画像データより第1の特徴を抽出する画像データ特徴抽出手段と、マスター画像より第2の特徴を抽出するマスター画像特徴抽出手段と、第1の特徴と、第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは画像読み取り手段で読み取った画像データを印刷出力する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置、及びプログラムに関する。
新興国においては、営業許可証等の身分証明のコピーが商取引毎に必要となることもある。その場合、営業許可証等は貴重であるため、営業許可証等を何回もコピーすることはせずに、まず、営業許可証の原本のコピーを1回だけ取得する。商取引の時には、この1回コピーされた営業許可証を原稿としてコピーを実施し、そのコピーを最終的に商取引の書類として添付することが一般的である。
そのため、複数回コピーされた営業許可証を取引相手に渡すことになり、複数回コピーされた書面は画質の劣化などで記載されている内容が読み取りづらいという問題が発生していた。
そのため、コピーする回数をできるだけ減らすことを目的として、用紙出力を書面のコピーによって行うのではなく、機器にマスター画像を電子データとして予め記録しておき、商取引などで書類が必要になった際は、記録してあるマスター画像の電子データを印刷することで、画質の劣化を防ぐ方法が既に知られている。
特許文献1には、スキャナなどで読み込んだ画像データを印刷する際に、読み込んだ画像データに基づく特性値を生成しておき、機器に記憶してあるマスター画像の特性値と比較することで、読み込んだ画像とマスター画像の一致具合を算出し、一致していると判断した際には、画像データの印刷代替画像としてマスター画像を印刷するという技術が開示されている。
特許文献2には、画像データを読み込んだ際の識別子(バーコードやスタンプ)の情報に基づいて印刷条件、および出力条件を判断し、識別子情報に基づいて画像データを印刷するという技術が開示されている。
特許文献3には、画像データを読み込んだ際にサムネイルデータを生成し、機器に記憶してあるマスター画像のサムネイルデータと比較し、読み込んだ画像とマスター画像の一致具合を算出し、一致していると判断した際には、読み込んだ画像データの印刷出力をマスター画像の印刷出力により代行する技術が公開されている。
特許文献1、2、3で公開されている技術においては、コピー回数をできるだけ減らし、画質の劣化を防ぐという目的は達成されている。しかし、商取引で必要とされる書類は、原本を一度コピーした写しを電子データとして保存しているマスター画像と同等の書類と、ユーザが特定の情報である社名や氏名、押印などの情報をフォーマットに従って記載するなどしたマスター画像と異なるオリジナルの書類とが混在しているため、これらの書類の写しを作成するときは、マスター画像から印刷出力した書類の束と、読み込んだ書類そのものをコピーした書類の束を最終的に集約し、再度順番通りに重ねなければならない。ユーザにとって、複数の書類の束を集約し、規定の順番通りに重ねていく作業は大きな手間であり、この課題を解決できる手法が求められている。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
読み込んだ画像データとマスター画像を比較し、一致していると判断された画像データはマスター画像から印刷を行い、一致していないと判断された画像データは読み込んだ画像データから印刷を行うことで、複数種の原稿書類が混在していても画質の劣化を極力防いだ印刷出力を一括で行う画像形成装置を提供することである。
読み込んだ画像データとマスター画像を比較し、一致していると判断された画像データはマスター画像から印刷を行い、一致していないと判断された画像データは読み込んだ画像データから印刷を行うことで、複数種の原稿書類が混在していても画質の劣化を極力防いだ印刷出力を一括で行う画像形成装置を提供することである。
係る目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
本発明に係る画像形成装置は、画像データを読み取る画像読み取り手段と、マスター画像を記憶するマスター画像記憶手段と、画像データより第1の特徴を抽出する画像データ特徴抽出手段と、マスター画像より第2の特徴を抽出するマスター画像特徴抽出手段と、第1の特徴と、第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは画像読み取り手段で読み取った画像データを印刷出力する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置を実行するためのプログラムは、画像データを読み取るステップと、マスター画像を記憶するステップと、画像データより第1の特徴を抽出するステップと、マスター画像より第2の特徴を抽出するステップと、第1の特徴と、第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは読み取った画像データを印刷出力するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、読み込んだ画像データとマスター画像を比較し、一致していると判断された画像データはマスター画像から印刷を行い、一致していないと判断された画像データは読み込んだ画像データから印刷を行うことで、複数種の原稿書類が混在していても画質の劣化を極力防いだ印刷出力を一括で行うことが可能となる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の画像形成装置の機能ブロックを示すものである。本実施形態で用いる画像形成装置1は、画像読み取り手段10、マスター画像記憶手段11、画像データ特徴抽出手段12、マスター画像特徴抽出手段13、印刷手段14から構成されている。
画像読み取り手段10は、コピーやスキャナなどに用紙をセットし、画像の画像データを読み取る。画像データの色彩はモノクロ、カラーのどちらでも読み取ることが可能であり、画像の読み取り方法として、イメージスキャナ、CTスキャナなど従来で利用されている機器などを用いて行える方法であればどのような方法でもよい。
マスター画像記憶手段11は、複数の電子データとしてのマスター画像を画像形成装置の内部に記憶する。記憶する電子データとしては、例えば商取引などで用いる様々な契約書などの書類フォーマットや文書データなどがあるが、機器に電子データとして記憶しておけるようなものであればどのようなものでも構わない。記憶させる方法としては、機器に備えつけてあるスキャナやコピーなどの機能を用いて画像データとして読み込んで記憶させたり、外部I/Fなどを用いてデータを機器に転送して記憶させるなど、電子データとして記憶させることができればどのような記憶方法でもよい。
画像データ特徴抽出手段12は、画像読み取り手段10により読み込まれた画像データをデジタル変換し、変換された画像データより第1の特徴を抽出する。第1の特徴とは、マスター画像と読み込まれた画像データを比較する際に必要となる情報である。例えば対象とする画像のエッジ情報、およびそれぞれの画像に印字されている文字、および図形に隣接する集合部分の矩形領域を特徴として定め、それらを含めた情報などを抽出する、などがあるが特徴の抽出としてこれらに限定されず、画像の特徴としての情報を抽出できればよい。更に言えば、特徴は画像データごとに位置が定められており、所定の位置の画素情報などを抽出するようにしてもよい。
マスター画像特徴抽出手段13は、マスター画像記憶手段11に記憶されているマスター画像をデジタル変換し、変換されたマスター画像より第2の特徴を抽出する。
第2の特徴とは、マスター画像と読み込まれた画像データを比較する際に必要となる情報である。例えば対象とする画像のエッジ情報、およびそれぞれの画像に印字されている文字、および図形に隣接する集合部分の矩形領域を特徴として定め、それらを含めた情報などを抽出する、などがあるが特徴の抽出としてこれらに限定されず、画像の特徴としての情報を抽出できればそれでよい。更に言えば、特徴は画像データごとに位置が定められており、所定の位置の画素情報などを抽出するようにしてもよい。また、電子データとして記憶する際に各々のマスター画像に特徴的な文字パターン(フォントの大きい文字、特殊フォントの文字)を含んだ特定の領域を予め設定しておき、その特定の領域が含まれる領域の情報を特徴として抽出してもよい。
第2の特徴とは、マスター画像と読み込まれた画像データを比較する際に必要となる情報である。例えば対象とする画像のエッジ情報、およびそれぞれの画像に印字されている文字、および図形に隣接する集合部分の矩形領域を特徴として定め、それらを含めた情報などを抽出する、などがあるが特徴の抽出としてこれらに限定されず、画像の特徴としての情報を抽出できればそれでよい。更に言えば、特徴は画像データごとに位置が定められており、所定の位置の画素情報などを抽出するようにしてもよい。また、電子データとして記憶する際に各々のマスター画像に特徴的な文字パターン(フォントの大きい文字、特殊フォントの文字)を含んだ特定の領域を予め設定しておき、その特定の領域が含まれる領域の情報を特徴として抽出してもよい。
図2は画像データのデジタル変換の1例である。画像データ、およびマスター画像は読み込まれた段階ではアナログ情報であるが、デジタル変換することで画素値、および位置の情報を持つことになる。1例として、202の位置をデジタル変換することで203のようになり、位置と画素値の情報を持つことが見て取れる。画像データを比較する際には、アナログ画像のまま輝度や明暗による比較を行うこともあるが、デジタル変化して画素値での数値による比較を行うことで比較の精度が上がる。
印刷手段14は、画像データとマスター画像の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいとき、画像データに代えて、マスター画像を印刷出力する。画像データとマスター画像の一致の程度においては、抽出された領域の各位置の画素値を照らし合わせて、抽出した情報全体に対してどのくらい画素値が一致しているかで判定する。しきい値の一例としては「全体に対して画素値が一致しているものが90%以上」など全体に対しての一致の割合で定義されるが、一致の程度を画像データとマスター画像の差分により算出する場合、しきい値は「全体に対して画素値の差分が0となった位置が90%以上」などで定義することもできる。
更に、図示していないが、抽出される情報がエッジの情報であった際には、抽出される位置の情報に多少のズレが生ずることも想定される。その際に位置合わせを行えるよう、画像データ、およびマスター画像の少なくとも一方を回転させるための回転角度を設定(補正)できる機能を備えるような構成も可能である。勿論、比較手段14において画像データ、およびマスター画像を回転させるための回転角度を設定(補正)できるようにすることも可能である。
次に本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成について図3を用いて説明する。尚、画像形成装置の構成は、図3に示したものと必ずしも同じ構成である必要はなく、本実施形態を実現できるハードウェアを備えていればそれで十分である。
画像形成装置1は、所定のプログラムを実行することにより、画像形成装置1の全体の制御を実現するためのCPU101と、画像形成装置1の電源が投入されたときにCPU101が読出すプログラムを記憶する読出専用メモリ(Read Only Memory(ROM))102と、CPU101が作業用メモリとして使用するランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory(RAM))103と、画像形成装置1の電源が切断されたときに種々のデータの記録を保持することが可能なHDD104と、マウスや入力キーで構成される入力装置105と、液晶、および有機ELなどのパネルを用いたディスプレイを備えた表示装置106と、を備えている。尚、本実施例で用いる所定のしきい値などの情報はROM102、およびRAM103などに格納されている。
また、画像形成装置1は、他の専有機能として、画像処理部107と、スキャナ部108と、エンジン部109と、通信I/F110と、A/D変換部111と、を備えている。尚、これらの専有機能はCPU101からの指令に基づいて連動して動作する。
画像処理部107は、スキャナ部108などによって読み込まれ画像データの各種処理を実施する。各種処理とは、画像の明暗や色彩補正、また画像の回転処理などを含めた画像処理に関わる一連の処理が行われる。各種処理された画像データは記録媒体であるHDD104などに記憶される。
スキャナ部108は、画像データから図示しない光学機器を利用して、画像データを読み取る。スキャナ方法としては、イメージスキャナやCTスキャナなど従来の技術が用いられており、これらに限定されず、画像データを読み取れればどのような方法でもよい。
エンジン部109は、画像データを印刷できるよう画像処理を行う。本実施形態では、後述するA/D変換部により数値化データされた画像データをエンジン部に送り、印刷可能となるように処理が行われる。
通信I/F110は、外部の機器やコンピュータ等の電子機器との間で各種情報を入出力するためのインターフェースである。画像データなどを通信I/F110を介して入出力を行う。通信I/F110は、例えばUSBポートやLANポート、無線LANポートなどがあり、外部の機器とデータの送受信が行えればどのようなものでも構わない。
A/D変換部111は、スキャナ部により読み込まれた画像データをデジタル画像に変換する。デジタル変換された画像データは画素単位の情報を持ち、位置、および画素数値としての情報を持っている。
表示装置106は、液晶、および有機ELなどのパネルを用いたディスプレイである。表示装置106はタッチセンサ機能を有していてもよく、コピー、およびスキャナの各設定操作を表示装置106の表示アイコンから選択できるようにしてもよい。
本実施例では、タッチセンサ式の表示装置を用いており、図4のように各機能の設定をすることが可能である。また、本発明の機能を有効/無効を原稿検知707のボタン押印により設定することも可能である。
本実施例では、タッチセンサ式の表示装置を用いており、図4のように各機能の設定をすることが可能である。また、本発明の機能を有効/無効を原稿検知707のボタン押印により設定することも可能である。
実施例:(エッジ抽出による画像データとマスター画像の比較)
次に本実施形態の手順をフローチャートに従って説明する。図5は本実施形態における画像形成装置へ読み込んだ画像データとマスター画像のエッジ抽出より比較を行うフローチャートである。
次に本実施形態の手順をフローチャートに従って説明する。図5は本実施形態における画像形成装置へ読み込んだ画像データとマスター画像のエッジ抽出より比較を行うフローチャートである。
まず、画像の画像データを、スキャナ等を用いて読み込む(ステップ1)。スキャナ方法としては、イメージスキャナやCTスキャナなど、従来技術で画像を読み込めればよい。次に読み込んだ画像データをA/D変換でデジタル画像として、位置、および画素数値の情報を持たせる(ステップ2)。
デジタル変換された画像の各位置の画素において、両端の画素との差分を計算する(ステップ3)。エッジ抽出方法においては、Sobelオペレータに代表される両端との差分による計算方法などがあるが、これに限定されず、どのような手法でもよい。
差分計算により算出された結果において、差分の値が所定のしきい値よりも大きい位置を含む画素領域を抽出する(ステップ4 エッジ抽出)。しきい値は所定のプログラムに予め格納されており、しきい値を大きく設定すると抽出される領域は多くなり、しきい値を小さく設定すると抽出される領域は少なくなる。抽出される領域においては、エッジ抽出の差分がしきい値よりも大きい値となる位置を少なくとも1つ以上含んでいればよく、領域の広さに制限は設けない。
次に、機器の記憶媒体に記憶されているマスター画像をA/D変換でデジタル画像として、位置、および画素数値の情報を持たせる(ステップ5)。デジタル変換された画像の各位置の画素において、両端の画素との差分を計算する(ステップ6)。エッジ抽出方法においては上述したとおりである。
差分計算により算出された結果において、差分の値が所定のしきい値よりも大きい位置を含む画素領域を抽出する(ステップ7 エッジ抽出)。しきい値は所定のプログラムに予め格納されており、しきい値を大きく設定すると抽出される領域は多くなり、しきい値を小さく設定すると抽出される領域は少なくなる。抽出される領域においては、エッジ抽出の差分がしきい値よりも大きい値となる位置を少なくとも1つ以上含んでいればよく、領域の広さに制限は設けない。
抽出された画像データとマスター画像のエッジ情報より、画像データの位置合わせを行うために画像データを回転させる(ステップ8)。仮に画像データとマスター画像とが同一種の画像である場合であっても、抽出されるエッジの位置が必ずしも同じ位置であるとは限らない。例えば画像データを読み込む際の位置によっては記憶されているマスター画像と位置ズレを起こすこともある。ここでは画像データとマスター画像の位置を合わせるため、画像データを回転補正して位置合わせを行う。
位置補正された画像データとマスター画像のエッジ位置における画素値を比較する(ステップ9)。比較方法としては、本実施例では、各位置ごとの画素値を照らし合わせて画素値の一致の度合を見ているが、比較方法はこれに限定されない。
比較した結果(ステップ10)、各画素の一致の度合が所定のしきい値よりも大きいとき、読み込んだ画像データに代えて、マスター画像を印刷出力する(ステップ11)。
比較した結果(ステップ10)、各画素の一致の度合が所定のしきい値よりも大きいとき、読み込んだ画像データに代えて、マスター画像を印刷出力する(ステップ11)。
各画素の一致の度合が所定のしきい値よりも小さいとき、記憶されている他のマスター画像と同様の比較を行う。全てのマスター画像と同様の比較を行った結果(ステップ12)、画像データとマスター画像との画素の一致の度合が所定のしきい値よりも小さいとき、読み込んだ画像データを印刷出力する(ステップ13)。
他の実施例1:(抽出する位置を予め定めた比較)
次に、1つ目の他の実施例として、比較領域を予め定めた比較方法をフローチャートに従って説明する。図6は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、読み込んだ画像データの所定の領域を予め定めたマスター画像との比較を行うフローチャートである。尚、手順が図5と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
次に、1つ目の他の実施例として、比較領域を予め定めた比較方法をフローチャートに従って説明する。図6は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、読み込んだ画像データの所定の領域を予め定めたマスター画像との比較を行うフローチャートである。尚、手順が図5と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
ステップ1、およびステップ2においては、図5のフローチャートのステップ1、およびステップ2と同ステップである。デジタル変換された画像より、読み込まれた画像データで適用される所定の領域の各位置、および画素値のデータを抽出する(ステップ14)。尚、ここで抽出される領域においては、画像データの文字情報、および図形情報など画像データごとに定められており、抽出する領域においても1領域に限定はされない。
次に、機器の記憶媒体に記憶されているマスター画像をA/D変換でデジタル画像として、位置、および画素数値の情報を持たせる(ステップ15)。次にステップ14で抽出された画像データと同条件に対応する領域の各位置、および画素値のデータを抽出する(ステップ16)。ここで同条件に対応する領域とは、読み込まれた画像データより抽出した同位置に位置する領域である。
ステップ17〜ステップ21は、図5のステップ9〜ステップ13と同ステップであり、詳細な説明は割愛する。また、この実施例では、エッジとしての情報の抽出とは異なるため、画像データ、およびマスター画像の回転補正を行うことはない。読み込んだ画像データごとに抽出する領域が予め固定されており、同位置での比較が行えるため、比較処理の速度の向上が期待できる。しかし、図示していないが画像データを読み込む際の位置によっては記憶されているマスター画像と位置ズレを起こすこともあるため、画像データ、およびマスター画像を回転操作することで位置補正をするステップを組み込むことも可能である。
他の実施例2:(特徴箇所を含む領域での比較)
次に、2つ目の他の実施例として、特徴領域を含む領域での比較方法をフローチャートに従って説明する。図7は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、マスター画像の特徴領域を予め定め、読み込んだ画像データと比較を行うフローチャートである。尚、手順が図5、図6と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
次に、2つ目の他の実施例として、特徴領域を含む領域での比較方法をフローチャートに従って説明する。図7は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、マスター画像の特徴領域を予め定め、読み込んだ画像データと比較を行うフローチャートである。尚、手順が図5、図6と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
ステップ23、ステップ24においては、図5のステップ1、およびステップ5と同ステップなので、詳細な説明は割愛する。マスター画像のデジタル画像より、マスター画像の特徴箇所を含む領域を抽出する(ステップ25)。抽出される特徴箇所の領域としては、読み込まれる画像データの画像種によって予め定められていてもよいし、マスター画像に特徴的な文字列パターン(フォントの大きい文字、特殊フォントの文字)を含んだ特定の領域が抽出されるようにしてもよい。更に、それぞれの画像に印字されている文字、および図形に隣接する集合部分の矩形領域を特徴点として、マスター画像で予め定めた矩形領域と同領域の画像データとで比較を行うことも可能である。またマスター画像で予め定めた矩形領域と、画像データで予め定めた矩形領域とで矩形領域の位置による比較を行うことも可能である。
次に読み込んだ画像データをA/D変換でデジタル画像として、位置、および画素数値の情報を持たせる(ステップ26)。次にステップ25で抽出されたマスター画像と同条件に対応する領域の各位置、および画素値のデータを抽出する(ステップ27)。ここで同条件に対応する領域とは、読み込まれた画像データより抽出した同じ位置に位置する領域である。尚、本実施例では、マスター画像から特徴箇所の領域を抽出しているが、画像データから特徴箇所の領域を抽出することも可能である。
マスター画像、および画像データから特徴箇所を抽出する際に、図8のような特徴箇所をx座標、y座標の開始位置と、各々の成分の距離を対応付けたテーブルデータを各々の画像ごとに保持しておいてもよい。図6のテーブルでは、特徴箇所は始点(x1,y1)からx方向にw1、y方向にh1の距離が対応付けられており、特徴箇所は(x1,y1)を始点に面積w1×h1の領域と定めることができる。始点(x2,y2)においても同様に定められる。
ステップ28〜ステップ32は、図5のステップ9〜ステップ13と同ステップであり、詳細な説明は割愛する。本実施例では、画像種に特有の箇所を含む領域を用いた比較を行うため、他の実施例1と同様に比較処理の速度の向上が期待できる。
ステップ28〜ステップ32は、図5のステップ9〜ステップ13と同ステップであり、詳細な説明は割愛する。本実施例では、画像種に特有の箇所を含む領域を用いた比較を行うため、他の実施例1と同様に比較処理の速度の向上が期待できる。
他の実施例2:(読み込む画像原稿の枚数に応じた比較方法の変更)
次に、3つ目の他の実施例として、読み込む画像原稿の枚数に応じた比較方法の変更をフローチャートに従って説明する。図9は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、画像データを読み込んだ枚数に応じて、比較方法を変更するフローチャートである。尚、手順が図5、図6、図7と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
次に、3つ目の他の実施例として、読み込む画像原稿の枚数に応じた比較方法の変更をフローチャートに従って説明する。図9は、本実施形態における画像形成装置の他の実施例として、画像データを読み込んだ枚数に応じて、比較方法を変更するフローチャートである。尚、手順が図5、図6、図7と共通しているステップにおいては、詳細な説明は割愛する。
まず、画像の画像データを、スキャナ等を用いて読み込む(ステップ34)。読み込んだ画像原稿の枚数データを取得する(ステップ35)。ここで、読み込んだ画像原稿の枚数データは、例えば10枚ある原稿の3枚目を読み込んでいる場合には、「3枚目の画像原稿を読み込み中」など枚数がわかればどのような表記方法でも構わない。読み込んだ画像データの全体の数量に対して前半分は、ステップ2〜ステップ13までの比較手順を踏む(ステップ37)。読み込んだ画像データの全体の数量に対して後半分は、ステップ24〜ステップ33の比較手順を踏む(ステップ38)。印刷出力まで完了の後、読み込んだ画像データの枚数を更新する(ステップ39)。尚、読み込み画像原稿の現在の読み込み枚数、および比較方法の切替え表示においては、備えつけの表示装置などでユーザが確認できるようにしておくことが好ましい。また、原稿枚数の所定のしきい値は、スキャナ等にセットする書類の種類と順番を考慮してユーザの設定で自在に変更することが可能である。
商取引で使用する書類などは、1種類だけではなく、複数枚の書類の印刷が必要になるケースも少なくない。しかし、原紙からの直接のコピーではなく、できるだけ電子データから印刷出力したいと考えられる画像原稿は、比較的読み込む画像原稿の1枚目や2枚目など前半であるケースが多く、後半の書類はマスター画像に社名、氏名、および押印など後発の情報が付加されているケースが多い。尚、読み込んだ画像データの全体の数量に対して前半分が、ステップ24〜ステップ33の比較手順を踏み、読み込んだ画像データの全体の数量に対して後半分が、ステップ2〜ステップ13までの比較手順を組むようにすることも可能である。読み込んだ画像原稿の画像データと電子データを比較する際の比較処理の変更を読み込んだ画像原稿の全体の数量に対して前半分と後半分で切替え制御できることで、効率的かつスピーディに処理を行うことができる。
以上、本実施を好適な形態で行う実施例を説明した。ここでは特定の具体例を示して説明を行ったが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で、本具体例の様々な修正、および形態変更などが可能である。
本発明により、読み込んだ画像データとマスター画像を比較し、一致していると判断された画像データはマスター画像から印刷を行い、一致していないと判断された画像データは読み込んだ画像データから印刷を行うことで、複数種の原稿書類が混在していても一括した印刷出力を行うことが可能となることを確信する。また、画像データとマスター画像が一致した場合はマスター画像から印刷出力を行うため、複数回のコピーによる画質劣化を極力防ぐことも可能となる。
本願発明を実現できるような構成であれば、用いる装置の具備する内容、および装置の数量などは本実施例に限定されない。
10 画像読み取り手段
11 マスター画像記憶手段
12 画像データ特徴抽出手段
13 マスター画像特徴抽出手段
14 比較手段
15 印刷手段
11 マスター画像記憶手段
12 画像データ特徴抽出手段
13 マスター画像特徴抽出手段
14 比較手段
15 印刷手段
Claims (7)
- 画像データを読み取る画像読み取り手段と、
マスター画像を記憶するマスター画像記憶手段と、
前記画像データより第1の特徴を抽出する画像データ特徴抽出手段と、
前記マスター画像より第2の特徴を抽出するマスター画像特徴抽出手段と、
前記第1の特徴と、前記第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、前記マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは前記画像読み取り手段で読み取った画像データを印刷出力する印刷手段と、
を備える画像形成装置。 - 前記第1の特徴と、前記第2の特徴と、の一致の程度を比較する比較手段を更に備え、
前記比較手段は、前記画像データの画素値と、前記マスター画像の画素値と、で一致の程度を比較する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像データ特徴抽出手段は、前記画像データより画像データエッジを抽出し、
前記マスター画像特徴抽出手段は、前記マスター画像よりマスター画像エッジを抽出し、
前記画像データエッジ、および前記マスター画像エッジの情報に基づいて前記画像データ、および前記マスター画像の少なくとも一方を回転させる回転角度を補正する補正手段を更に備え、
前記比較手段は、前記補正手段により補正された前記画像データ、および前記マスター画像の少なくとも一方を回転することにより比較を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の特徴は、前記マスター画像により予め定められた特定の領域を少なくとも1つ含んだ特定領域の画素値の情報であり、
前記第1の特徴は、前記特定領域に該当する画素値の情報である、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2の特徴は、文字列もしくは図形に外接する位置の矩形領域を少なくとも1つ含んだ特定矩形領域の画素値の情報であり、
前記第1の特徴は、前記特定矩形領域に該当する画素値の情報である、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2の特徴は、前記マスター画像の文字列のパターンのうち、特徴的な文字列のパターンを少なくとも1つ含んだ領域の画素値の情報である、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 画像データを読み取るステップと、
マスター画像を記憶するステップと、
前記画像データより第1の特徴を抽出するステップと、
前記マスター画像より第2の特徴を抽出するステップと、
前記第1の特徴と、前記第2の特徴と、の一致の程度が所定のしきい値よりも大きいときは、前記マスター画像を印刷出力し、該一致の程度が所定のしきい値よりも小さいときは読み取った画像データを印刷出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015194583A Pending JP2017069826A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 画像形成装置、及びプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2017069826A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020118483A (ja) * | 2019-01-21 | 2020-08-06 | コニカミノルタ株式会社 | 画像検査装置、画像形成システム、画像検査方法及びプログラム |
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2015
- 2015-09-30 JP JP2015194583A patent/JP2017069826A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020118483A (ja) * | 2019-01-21 | 2020-08-06 | コニカミノルタ株式会社 | 画像検査装置、画像形成システム、画像検査方法及びプログラム |
JP7342364B2 (ja) | 2019-01-21 | 2023-09-12 | コニカミノルタ株式会社 | 画像検査装置、画像形成システム、画像検査方法及びプログラム |
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