JP6184717B2 - ウェーハ貼着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハメイキング工程においてシートに液状樹脂を介して半導体ウェーハを貼着するウェーハ貼着装置に関する。
ウェーハメイキング工程では、例えば、シリコン等の円柱状のインゴットがワイヤソーによってスライスされて、基板状のウェーハが形成される。スライスされたウェーハには、スライス時にうねりや反り等が生じるが、片面に液状樹脂が塗布されて平坦面が形成される。液状樹脂が塗布された平坦面には、ウェーハのハンドリングを容易とするシートが貼り付けられて、このシート面を基準として研削されることで、平坦な薄板状に形成される。
シートに液状樹脂を介してウェーハを貼着するウェーハ貼着装置として、加工前のウェーハの搬入から加工後のシート付きのウェーハの搬出までの一連の作業を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のウェーハ貼着装置では、透光性を有するステージ上にシートが載置され、シートに紫外線硬化性の液状樹脂が供給される。そして、液状樹脂の液溜まりにウェーハが押し付けられてウェーハとシートとの間に液状樹脂が均一に行き渡される。その後、ステージ下部に配設された紫外線照射手段から紫外線を照射することで液状樹脂を硬化させウェーハに樹脂が貼着される。
特開2012−146872号公報
特許文献1に記載のウェーハ貼着装置では、液状樹脂がウェーハとシートとに挟まれた状態で液状樹脂に紫外線が照射される。このとき、液状樹脂の外周縁は空気中に晒されているため、空気中の酸素によって紫外線硬化の光重合反応が阻害されるという問題がある。この問題を解決するために、紫外線照射時にステージ周囲を密閉してステージ近傍の雰囲気を窒素で満たす必要があるが、ステージ周囲の密閉後に密閉空間の空気を窒素で入れ変えなくてはならないため、紫外線照射工程に長時間を要してしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、紫外線硬化工程において空気に触れているウェーハ及び液状樹脂の外周を短時間で窒素雰囲気にすることができるウェーハ貼着装置を提供することを目的とする。
本発明のウェーハ貼着装置は、ウェーハを吸着保持可能な押圧面を有する押圧手段と、
光を透過する材質で形成され該押圧面に対向して配設され光を透過するシートの下面を保持するステージと、該押圧面を該ステージに対して接近及び離反させる移動手段と、該ステージに保持された該シートの上面に紫外線を照射することにより硬化する液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、該ステージの下方に配設され該ステージ上方に向けて紫外線を照射する紫外線照射手段とを備え、該シートを介して該ステージ上面に供給された該液状樹脂を該押圧面に保持したウェーハで押圧し該液状樹脂をウェーハ下面に広げウェーハに該液状樹脂を貼着するウェーハ貼着装置であって、該押圧手段の該押圧面はウェーハと同等の外径を有し、該押圧面の外周を囲繞してリング状に複数形成された噴射口と、複数の該噴射口に連通して配設された窒素供給源とを備え、該ステージは、上面にウェーハより大径の円形凹部を有し、該シートを該円形凹部の内底面及び内周面に密着するように吸引保持し、該シートを介して該ステージ上面に供給された該液状樹脂を該押圧面に保持したウェーハで押圧し該液状樹脂をウェーハ下面に広げた後に、ウェーハ及び該液状樹脂の外周で該押圧手段と該円形凹部との間に形成される空間に向けて複数の該噴射口から窒素を噴射し、該空間の空気を瞬間的に窒素に置換してウェーハ及び該液状樹脂の外周全周が窒素で覆われた状態で、該紫外線照射手段から該ステージを透過して該液状樹脂に紫外線が照射され該液状樹脂が硬化することでウェーハに該液状樹脂を貼着すること、を特徴とする。
この構成によれば、シートを介してステージ上面に供給された液状樹脂がウェーハ下面全域に広げられた後に、複数の噴射口から窒素が噴射されることで、ウェーハ及び液状樹脂の外周全周が窒素に覆われた状態になる。よって、液状樹脂の外周縁が空気中に晒されることなく液状樹脂に紫外線が照射されるため、空気中の酸素によって液状樹脂の外周縁の硬化が阻害されることがない。また、ウェーハ及び液状樹脂の外周の雰囲気を瞬間的に窒素で覆った状態にすることができる。この結果、ウェーハ及び液状樹脂の外周の雰囲気を窒素で置換する際のダウンタイムを短くでき、紫外線硬化工程にかかる時間を短縮できる。
本発明によれば、複数の噴射口からウェーハ及び液状樹脂の周囲に窒素を噴射することで、紫外線硬化工程において空気に触れているウェーハ及び液状樹脂の外周を短時間で窒素雰囲気とすることができる。
本実施の形態に係るウェーハ貼着装置の斜視図である。 本実施の形態に係る押圧手段の説明図である。 本実施の形態に係るウェーハ貼着装置の貼着動作の説明図である。
近年、ウェーハはチップサイズの大型化や生産性を向上させるために、450mmの大口径のサイズが開発されている。シートに紫外線硬化性の液状樹脂を介してウェーハを貼着する際には、ウェーハ下面に広がった液状樹脂がウェーハとシートとに挟まれた状態で紫外線が照射される。この場合、ウェーハとシートの隙間から液状樹脂の外周全周が空気中に晒されるが、ウェーハの大口径化に伴い液状樹脂の空気中への露出範囲が広がっている。
紫外線硬化性の液状樹脂は、紫外線照射時に空気中の酸素によって光重合反応が阻害され、液状樹脂の空気接触面に粘着性が残るという現象が生じる。よって、ウェーハの大口径化により空気中への液状樹脂の露出範囲が広くなることで、液状樹脂を速やかに紫外線硬化させることができない。液状樹脂の硬化速度を速めるために液状樹脂の周囲の空気を窒素で置換する方法が考えられるが、装置設備が大型化すると共にガスの置換に時間がかかるという問題がある。
本件出願人は、ウェーハの大口径化に伴って空気中への液状樹脂の露出範囲が広がる点に着目し、本件発明に至った。すなわち、本発明の骨子は、液状樹脂の周囲に窒素を噴射して液状樹脂の外周全周を窒素の壁で覆うという簡易な構成で、紫外線硬化時に酸素の影響を受けずに速やかに液状樹脂を硬化させることである。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るウェーハ貼着装置の斜視図である。なお、本実施の形態に係るウェーハ貼着装置は、図1に示す構成に限定されない。ウェーハ貼着装置は、シートに液状樹脂を介してウェーハを貼着するものであれば、どのような構成を有してもよい。
図1に示すように、ウェーハ貼着装置1は、液状樹脂が塗布されたシートSをウェーハWの下面に対して貼着するように構成されている。ウェーハ貼着装置1は、ステージ23に吸着保持されたシートSに液状樹脂を供給し、ステージ23の上方にて押圧手段25に保持されたウェーハWをシートSに対して上方から押し付けるように動作する。ウェーハ貼着装置1は、シートSに対してウェーハWを押し付けることで、ウェーハWの下面の全域に液状樹脂を行き渡らせている。
ウェーハWは、デバイスパターンが形成される前のものであり、円柱状のインゴットをワイヤソーで切断することにより得られる。なお、ウェーハWは、シリコンウェーハ(Si)、ガリウムヒソ(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等のウェーハに限定されるものではない。例えば、セラミック、ガラス、サファイヤ(Al23)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダの平坦度(TTV: total thickness variation)が要求される各種加工材料でもよい。
シートSは、いわゆる光透過型シートであり、弾性を有する柔らかい材料で形成されている。なお、シートSは、光を透過するシートであれば、どのように構成されていてもよい。また、液状樹脂は、いわゆる紫外線硬化性樹脂であり、紫外線の照射による光重合反応により硬化する。
ウェーハ貼着装置1は、液状樹脂が塗布されたシートSをウェーハWの下面に貼着する貼着手段2と、貼着手段2にシートSを供給するシート供給手段3とを有している。貼着手段2は、略直方体状の基台21を有している。基台21上面の略後半部には、コラム部22が立設されており、コラム部22の前方には、シートSを吸着保持するステージ23が基台21上に設置されている。ステージ23は、石英ガラス等の光を透過する材質によって円板状に形成されている。ステージ23の上面中央には、上面視円形状の凹部231が形成されている。ステージ23は、この凹部231の段差を利用してシートSを引き伸ばしつつ吸着する。
ステージ23の近傍には、シートS上面に紫外線硬化性の液状樹脂を供給する樹脂供給手段24が設けられている。樹脂供給手段24は、基台21上面においてシートSの中央位置と、中央位置から退避した退避位置との間で旋回可能に取り付けられている。樹脂供給手段24は、基台21内に設けられた不図示の樹脂タンクに接続されており、樹脂タンクから汲み上げられた液状樹脂をシートSの上面に供給する。
ステージ23の上方には、コラム部22によって押圧手段25が支持されている。コラム部22の前面には、押圧手段25をステージ23に対して接近及び離反させる移動手段26が設けられている。移動手段26は、Z軸方向に平行な一対のガイドレール261と、一対のガイドレール261にスライド可能に設置された矩形板状のZ軸テーブル262とを有している。Z軸テーブル262は、ボールねじ式の移動機構によりZ軸方向に移動可能に構成されている。Z軸テーブル262の前面には、支持部27を介して押圧手段25が支持されている。押圧手段25は、ウェーハWを吸着可能に構成されている。
貼着手段2は、押圧手段25に保持したウェーハWを、液状樹脂が供給されたシートSに押し付けるように動作する。すなわち、押圧手段25がウェーハWを保持する保持面は、シートSに対してウェーハWを押圧する押圧面251(図2参照)になっている。このとき、貼着手段2は、液状樹脂から押圧手段25の押圧面251に作用する圧力の変化を測定している。押圧面251に作用する圧力は、液状樹脂がウェーハWの外縁に向かって押し広げられるのに伴って増加し、ウェーハWの外縁から食み出ると低下し始める。貼着手段2は、この特性を利用して、押圧力の変化に応じて移動手段26の駆動量を調整することで、液状樹脂をウェーハWの外周縁まで行き渡らせている。
また、押圧手段25には、ウェーハW及び液状樹脂の周囲に窒素を噴射する複数の噴射口253(図2B参照)が設けられている。押圧手段25は、液状樹脂がウェーハWの外周縁まで行き渡った後に、ウェーハW及び液状樹脂の外周全周の雰囲気を窒素で覆うように複数の噴射口253から窒素を噴射する。これにより、ウェーハWの下面全域に広がった液状樹脂の外周全周を短時間で窒素の壁で覆うことが可能になっている。なお、押圧手段25の詳細については後述する。
貼着手段2の基台21内には、ステージ23を介して液状樹脂に紫外線を照射する紫外線照射手段28が設置されている。紫外線照射手段28は、紫外線の照射により液状樹脂を硬化させることで、ウェーハWとシートSとの間に樹脂膜を形成する。紫外線照射手段28による照射は、押圧手段25から窒素が噴射されて液状樹脂の周囲の雰囲気が窒素で覆われた状態で実施される。このため、空気中の酸素によって液状樹脂の硬化が阻害されるのが防がれて、液状樹脂の硬化時間が短縮される。
また、貼着手段2の前方には、ステージ23に対してシートSを供給するシート供給手段3が設けられている。シート供給手段3は、ロールシートRからシートSを引き出すシート引き出し部31と、引き出されたシートSを所定長で切断する切断部32とを有している。シート引き出し部31は、ロールシートRに近付いてシートSの前端を把持し、シートSの前端を把持した状態でロールシートRから離間して、ロールシートRからシートSを引き出す。ロールシートRからシートSが引き出されると、シート搬送手段4によりシートSが保持される。切断部32は、シート搬送手段4にシートSが保持された状態で、引き出し方向に直交する幅方向でシートSを切断する。
シート供給手段3の側方には、シート供給手段3からのシートSをステージ23に搬送するシート搬送手段4が設けられている。シート搬送手段4は、切断部32の側方に配置された基台41と、基台41から突出した搬送アーム42と、搬送アーム42の先端に設けられたシート保持部43とを有している。シート搬送手段4は、搬送アーム42によってシート保持部43を移動させることで、シート供給手段3とステージ23との間でシートSを搬送する。
このように構成されたウェーハ貼着装置1では、貼着手段2の押圧手段25によってステージ23の上方でウェーハWが保持される。ウェーハWが押圧手段25に保持されるのに並行して、シート供給手段3によりロールシートRからシートSが引き出される。シート供給手段3により引き出されたシートSは、所定長で切断されてシート搬送手段4によりステージ23上に搬送される。このとき、ステージ23上に搬送されたシートSはステージ23に対して密着されている。ステージ23上のシートSには、中央部分に樹脂供給手段24から液状樹脂が供給される。
シートS上に液状樹脂が供給されると、液状樹脂が供給されたシートSに対して押圧手段25に保持されたウェーハWが押し付けられる。これにより、液状樹脂がウェーハWの外周縁まで行き渡る。シートSに対するウェーハWの押し付けが完了すると、押圧手段25から窒素が噴射され、ウェーハW及び液状樹脂の外周全周が窒素で覆われた状態で紫外線照射手段28から紫外線が照射される。これにより、液状樹脂の外周全周が空気中の酸素に触れることなく液状樹脂が硬化され、ウェーハWとシートSとの間に短時間で樹脂膜が形成される。
図2を参照して、押圧手段について詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係る押圧手段の説明図である。なお、図2Aは、下面(保持面)を上方に向けた押圧手段の斜視図であり、図2Bは、押圧手段の下面図である。
図2A及び図2Bに示すように、押圧手段25は円板状であり、下面中央にポーラスセラミック材によってウェーハWを吸着保持可能な押圧面251が形成されている。押圧面251は、押圧手段25内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されており、押圧面251上に生じる負圧によってウェーハWを吸着保持する。押圧面251は、ウェーハWと同等の外径を有しておりウェーハWの全域を保持するように構成されている。なお、ウェーハWと同等の外径とは、押圧面251の外径がウェーハWの外径と完全に一致する場合だけでなく、押圧面251でウェーハWを吸着保持できる程度に誤差を有していてもよい。
また、押圧面251の周囲には、押圧面251の外周を囲繞するようにリング状の溝部252が形成されている。溝部252の底面には、複数の噴射口253が周方向に間隔を空けて設けられている。複数の噴射口253は、押圧手段25の内外に設けられた流路を通じて窒素供給源254に連通して配設されている。押圧手段25と窒素供給源254との間には開閉バルブ255が設けられており、開閉バルブ255が切り換わることで押圧手段25への窒素の供給が制御される。窒素供給源254から複数の噴射口253に窒素が供給されると、リング状の溝部252に沿って窒素が噴射される。
このとき、リング状の溝部252がウェーハWと同等の外径の押圧面251を囲繞しているため、窒素の噴射によってウェーハWよりも大径の窒素の壁が形成される。よって、押圧面251によってウェーハWが液状樹脂に押し付けられた状態で、ウェーハW及び液状樹脂の外周全周を窒素で覆うことが可能になっている。なお、複数の噴射口253は、リング状の溝部252の底面に形成される構成としたが、この構成に限定されない。複数の噴射口253は、押圧面251の外周を囲繞してリング状に配置されていればよい。
以下、図3を参照して、ウェーハ貼着装置の貼着動作について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るウェーハ貼着装置の貼着動作の説明図である。図3Aは、液状樹脂の押圧動作の説明図であり、図3Bは、液状樹脂への紫外線照射動作の説明図である。
図3Aに示すように、ステージ23は、石英ガラス等の透光性材料により円板状に形成されており、上面の外周領域を除いて中央領域に凹部231が設けられている。ステージ23には、凹部231を囲繞する外周領域にリング形状の第一の保持面232、凹部231の内底面に第二の保持面233、凹部231の内周面に第一の保持面232から第二の保持面233に至る側面234がそれぞれ形成される。第一の保持面232には、シートSの外周領域を吸着保持する2つの第一の吸引口235が同心円状に形成されている。第二の保持面233と側面234との角部には、シートSの中央領域を吸着する環状の第二の吸引口236が形成されている。
第一の吸引口235及び第二の吸引口236は、ステージ23の内外に設けられた流路を通じて負圧生成源237に接続される。この第一の吸引口235及び第二の吸引口236の吸引によってシートSがステージ23上で吸引保持されている。このとき、シートSは、第一の保持面232と第二の保持面233との段差によって引き伸ばされつつ、第二の保持面233に沿って貼り付けられている。ステージ23の下方には、ステージ23を透過して液状樹脂5に紫外線を照射するための紫外線照射手段28が設けられている。紫外線照射手段28には、ウェーハWの全面に紫外線が照射されるように、紫外線ランプ281が複数並べて設けられている。
ステージ23の上方には、ウェーハWを押圧面251に吸着保持した押圧手段25が位置付けられている。押圧手段25には、押圧面251を囲うように溝部252が形成されており、溝部252に開口された複数の噴射口253が開閉バルブ255を介して窒素供給源254に接続されている。図3Aに示す初期状態では、開閉バルブ255が閉じられて、複数の噴射口253が窒素供給源254から遮断されている。この状態で、樹脂供給手段24(図1参照)によってシートSの中央に液状樹脂5が供給され、シートSの上面に液状樹脂5の液溜まりが形成される。
そして、押圧手段25が下方に移動して、押圧手段25に吸着保持されたウェーハWによって液状樹脂5の液溜まりが押し潰される。これによって、液状樹脂5がウェーハWの下面に沿って広がり始め、液状樹脂5がウェーハWの外縁まで押し広げられる。押圧手段25の押圧動作により液状樹脂5がウェーハWの下面全域に行き渡ると、押圧手段25の下降が停止されてステージ23の第二の保持面233から所定の高さで保持される。これにより、ウェーハWとシートSとの隙間から液状樹脂5の外周縁だけが空気中に晒される。
図3Bに示すように、押圧手段25による押圧動作が停止すると、開閉バルブ255が開かれて複数の噴射口253が窒素供給源254に連通される。窒素供給源254から複数の噴射口253に窒素が供給され、複数の噴射口253からリング状の溝部252を介して窒素が噴射される。窒素の噴射によりウェーハW及び液状樹脂5の周囲の空気が窒素に置換され、ウェーハW及び液状樹脂5の外周全周が窒素の壁によって覆われる。この場合、押圧手段25とシートSとの間には、微小な隙間C(例えば、100μm)が空けられているだけなので、窒素の噴射によってウェーハW及び液状樹脂5の周囲が瞬間的に窒素で満たされる。
そして、ウェーハW及び液状樹脂5の外周全周が窒素で覆われた状態で、紫外線照射手段28の紫外線ランプ281が発光する。紫外線ランプ281からの紫外線は、ステージ23及びシートSを透過してウェーハWの下面に塗布された液状樹脂5に照射される。このとき、液状樹脂5の外周縁が窒素の噴射によって空気中の酸素から遮断され、紫外線硬化の光重合反応が酸素によって阻害されることがない。よって、シートSに対するウェーハWの貼着時に、液状樹脂5の全体を紫外線の照射によって短時間で硬化でき、紫外線照射工程を短縮することができる。
特に、大口径(例えば、450mm)のウェーハWの場合には、空気中に晒される液状樹脂5の外周縁が長くなるが、本実施の形態のように液状樹脂5の外周全周を窒素で覆うことで、液状樹脂5を短時間で硬化することが可能である。
以上のように、本実施の形態に係るウェーハ貼着装置1によれば、シートSを介してステージ23上面に供給された液状樹脂5がウェーハWの下面全域に広げられた後に、複数の噴射口253から窒素が噴射されることで、ウェーハW及び液状樹脂5の外周全周が窒素に覆われた状態になる。よって、液状樹脂5の外周縁が空気中に晒されることなく液状樹脂に紫外線が照射されるため、空気中の酸素によって液状樹脂5の外周縁の硬化が阻害されることがない。また、ウェーハW及び液状樹脂5の外周の雰囲気を瞬間的に窒素で覆った状態にすることができる。この結果、ウェーハW及び液状樹脂5の外周の雰囲気を窒素で置換する際のダウンタイムを短くでき、紫外線硬化工程にかかる時間を短縮できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態では、ウェーハW及び液状樹脂5の外周全周を完全に窒素で覆う構成としたが、この構成に限定されない。液状樹脂の硬化が阻害されない程度であれば、部分的に窒素に覆われない箇所があってもよい。
また、本実施の形態では、ステージ23の下方に紫外線照射手段28を設ける構成としたが、この構成に限定されない。紫外線照射手段28は、ウェーハWの下面の液状樹脂5に紫外線を照射可能な位置に配置されていればよく、例えば、ステージ23内に配置される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ウェーハ貼着装置1が、貼着手段2とシート供給手段3とを有する構成としたが、この構成に限定されない。ウェーハ貼着装置1は、少なくとも貼着手段2を備えていればよい。
また、本実施の形態では、貼着手段2による押圧動作が完了した後に複数の噴射口253から窒素を噴射する構成としたが、この構成に限定されない。貼着手段2による押圧動作中に複数の噴射口253から窒素が噴射される構成としてもよい。
以上説明したように、本発明は、紫外線硬化工程において空気に触れているウェーハ及び液状樹脂の外周を短時間で窒素雰囲気にすることができるという効果を有し、特に、ウェーハメイキング工程においてシートに液状樹脂を介して半導体ウェーハを貼着するウェーハ貼着装置に有用である。
1 ウェーハ貼着装置
5 液状樹脂
23 ステージ
24 樹脂供給手段
25 押圧手段
26 移動手段
28 紫外線照射手段
251 押圧面
253 噴射口
254 窒素供給源
S シート
W ウェーハ

Claims (1)

  1. ウェーハを吸着保持可能な押圧面を有する押圧手段と、
    光を透過する材質で形成され該押圧面に対向して配設され光を透過するシートの下面を保持するステージと、
    該押圧面を該ステージに対して接近及び離反させる移動手段と、
    該ステージに保持された該シートの上面に紫外線を照射することにより硬化する液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、
    該ステージの下方に配設され該ステージ上方に向けて紫外線を照射する紫外線照射手段とを備え、
    該シートを介して該ステージ上面に供給された該液状樹脂を該押圧面に保持したウェーハで押圧し該液状樹脂をウェーハ下面に広げウェーハに該液状樹脂を貼着するウェーハ貼着装置であって、
    該押圧手段の該押圧面はウェーハと同等の外径を有し、
    該押圧面の外周を囲繞してリング状に複数形成された噴射口と、複数の該噴射口に連通して配設された窒素供給源とを備え、
    該ステージは、上面にウェーハより大径の円形凹部を有し、該シートを該円形凹部の内底面及び内周面に密着するように吸引保持し、
    該シートを介して該ステージ上面に供給された該液状樹脂を該押圧面に保持したウェーハで押圧し該液状樹脂をウェーハ下面に広げた後に、ウェーハ及び該液状樹脂の外周で該押圧手段と該円形凹部との間に形成される空間に向けて複数の該噴射口から窒素を噴射し、該空間の空気を瞬間的に窒素に置換してウェーハ及び該液状樹脂の外周全周が窒素で覆われた状態で、該紫外線照射手段から該ステージを透過して該液状樹脂に紫外線が照射され該液状樹脂が硬化することでウェーハに該液状樹脂を貼着するウェーハ貼着装置。
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