JP6184276B2 - 焦点調節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点調節装置に関し、詳しくは、フォーカスレンズを含む撮影レンズを有し、この撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光して像データを生成し、この像データに基づいて焦点調節を行う焦点調節装置に関する。
撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光して像データを生成し、この像データを用いて相関演算を行い、位相差を求め合焦位置に駆動する位相差AF方式の焦点調節装置が知られている。この位相差AF方式では、被写体像に周期性パターンが有る場合には、複数の合焦候補点が算出されてしまい、そのため真の合焦目標位置を得ることが困難であった。
そこで、特許文献1では、現在位置とその近傍のコントラスト評価値を取得し、これらのコントラスト評価値の関係から合焦方向を判定し、またレンズの現在位置におけるコントラスト評価値と、そこから所定量だけデフォーカス駆動して、近傍位置のコントラスト評価値を取得し、これらから合焦方向を判定している。
特開2011−150179号公報
現在のレンズ位置が合焦点近傍から遠い位置にある場合には、現在レンズ位置の近傍におけるコントラスト評価値は殆ど変化がなく、合焦方向判定を誤ってしまうおそれがある。また、レンズを所定量だけデフォーカス駆動することによって合焦方向判定を行う場合には、方向判定のためのレンズ駆動となり、真の合焦点をみつけるまでの時間が増加してしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、周期性被写体を検出した場合であっても、最小限のレンズ駆動によって真の合焦点を検出でき、高速なAFシステムを可能とする焦点調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮影レンズを有し、該撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光し光電変換して像データを生成し、該像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、上記像データに基づいて相関度が高い極値を検出する位相差検出部と、上記位相差検出部により相関度が高い極値が複数個検出された場合に周期性被写体と判定する周期性被写体判定部と、周期性被写体と判定した場合に、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と、現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲外か否かを判定し、所定範囲外と判定する場合に上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う制御部と、上記像データに基づいて被写体像が前回の合焦時の被写体像から変化したか否かを検出する被写体変化検出部と、具備し、上記制御部は、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲内である場合に、上記被写体変化検出部により被写体像が変化したと検出した場合には、上記相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記像データに基づいてAF評価値を検出するAF評価値検出部を有し、上記制御部は、上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を実行した後に、上記周期性被写体検出部により再度、周期性被写体と判定された場合に、上記AF評価値の変化を判定し、該AF評価値が減少した場合に上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値と合焦位置に対して逆方向ピントずれに対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1または2の発明において、上記被写体変化検出部は、上記像データのエッジ成分またはコントラストに基づいて変化したか否かを検出する。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記制御部は、上記フォーカスレンズを至近端と無限端の間の可動範囲内にて移動させながら上記像データを繰り返し取得し、上記位相差検出部による位相差検出を実行させるスキャン動作を行うことが可能であり、上記制御部は、上記スキャン動作を行った後であって周期性被写体と判定した場合には、上記複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズ位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも至近側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第の発明において、上記制御部は、上記スキャン動作を行う際に上記フォーカスレンズを至近端まで移動した後であって、周期性被写体と判定した場合には、上記複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズの位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも無限側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う。
本発明によれば、周期性被写体を検出した場合であっても、最小限のレンズ駆動によって真の合焦点を検出でき、高速なAFシステムを可能とする焦点調節装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラのAF演算部の詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの撮像素子の位相差AF検出用画素と撮像用画素からなる画素の配置を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの撮像素子の1つの測距エリアの拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおける測距方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおける測距方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、相関演算結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、周期性被写体を測距する場合の相関演算方法と、相関演算結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、コントラスト評価値の一例を示すグラフと、レンズスキャンの動きを示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、レンズスキャン実施後の極小値の決定を説明する図であって、(a)はレンズスキャンを至近端点まで実施していない場合であり、(b)はレンズスキャンを至近端点まで実施している場合を示す。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、周期性被写体の場合に、レンズスキャン後の極小値の被写体が同一被写体であるか否かの判定を説明する図であって、(a)は同一被写体でないと判断した場合であり、(b)は同一被写体であると判断した場合である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、前フレームから今フレームのコントラスト評価値が増加した場合のレンズ駆動の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、前フレームから今フレームのコントラスト評価値が減少した場合のレンズ駆動の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、複数回レンズ駆動しても、コントラスト評価値に変化がない場合のレンズ駆動の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、複数回レンズ駆動しても、コントラスト評価値に変化がない場合のレンズ駆動の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの周期性被写体対策の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの周期性被写体対策の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの周期性被写体対策の動作を示すフローチャートである。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラ(以下、「カメラ」と略記する)を用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係るカメラは、交換レンズ鏡筒10とカメラ本体20から構成されている。本実施形態においては、交換レンズ鏡筒10とカメラ本体20を別体に構成しているが、一般的なコンパクトカメラのように一体に構成しても勿論かまわない。
交換レンズ鏡筒10内には、撮影レンズ11が配置されている。撮影レンズ11は、被写体Sの光学像を形成するためのフォーカスレンズを含む複数の光学レンズから構成される。また、交換レンズ鏡筒10内には、アクチュエータ12およびレンズ制御部13が設けられている。レンズ制御部13は、カメラ本体20内のAF演算部23から、デフォーカス量を受信し、これらの情報に基づいて、アクチュエータ12の制御を行う。アクチュエータ12は、撮影レンズ11内のフォーカスレンズを光軸方向に移動し、ピント合わせを行う。なお、フォーカスレンズの位置は、レンズ位置検出部(不図示)によって検出され、通信部(不図示)を介してカメラ本体20に送信される。
カメラ本体20内には、撮像素子21、画像処理部22、AF演算部23、記録部24が設けられている。撮像素子21は、撮影レンズ11の光軸上であって、被写体像の結像位置付近に配置されている。撮像素子21は、被写体像(光学像)を電気信号に変換する光電変換部を有する複数の画素を備えている。複数の画素は、画素へ入射する光束の入射方向を制限するよう構成された位相差AF検出用画素(焦点検出用画素とも称す)と、画素へ入射する光束が位相差AF検出用画素よりも制限されないように構成された撮像用画素を含み、複数の画素は2次元的に配列されている。撮像素子21の位相差AF検出用画素および撮像用画素の配置については、図3および図4を用いて後述する。
撮像素子21は、位相差AF検出用画素と撮像用画素から出力される画素値を画像処理部22およびAF演算部23に出力する。画像処理部22は、画素値の内、撮像用画素からの画素値を入力し、ライブビュー表示用画像および記録用画像のための画像処理を行う。また、画像処理部22は、記録用に処理された画像データを記録部24に出力する。記録部24は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリを有し、記録用の画像データを入力し、記録する。また、画像処理部22は、画素値を用いて、被写体の顔を検出し、この顔の中心座標位置を出力し、また顔の中の目等の器官を検出し、この器官の特定座標位置を出力する。また、画像処理部22は、画素値を用いて、被写体追尾を行う。
AF演算部23は、画素値の内、位相差AF検出用画素からの画素値を入力し、位相差AFに基づくAF演算を行う。AF演算にあたって、画像処理部22から取得した中心座標位置、特定座標位置に基づいて、位相差AF検出用画素の位置に対応する測距エリアを設定し、この設定した測距エリアについて、デフォーカス量やコントラスト評価値を演算する。この演算されたデフォーカス量やコントラスト評価値に基づいて、撮影レンズ11内のフォーカスレンズを合焦位置に駆動させる。また、AF演算部23は、被写体が周期性の場合には、真の合焦位置に駆動できるようにデフォーカス量を演算するための相関値の極値の選択を行う。
次に、図2を用いてAF演算部23の詳細について説明する。画素値21aは、撮像素子21から出力された画素値であり、SDRAM(不図示)等に一時記憶される。
また、画像処理部22内には、顔検出部22aが設けられている。この顔検出部22aは、撮像素子21からの撮像用画素の画素値に基づいて、被写体像の中に顔があるか否かを判定し、顔が含まれている場合には、その位置(中心座標位置)や大きさ等を検出する。さらに、右目、左目、鼻等の器官の検出を行い、その器官の特定座標位置も検出する。顔検出部22aで検出された中心座標や特定座標位置は、AF演算部23内のAF測距点設定部33に出力する。
また、画像処理部22内には、追尾部22bが設けられている。この追尾部22bは、撮像素子21からの撮像用画素の画素値に基づいて、被写体の追尾を行う。例えば、顔検出部22aによって検出された顔の位置や、撮影者によって指定された被写体の位置について、撮像素子21から画素値が出力されるたびに、画素値を比較することにより、同一の被写体がどこに移動したかを検出し、これによって追尾を行う。追尾部22bによって検出された追尾対象の中心座標や特定座標位置は、AF演算部23内のAF測距点設定部33に出力する。
AF測距点設定部33は、顔検出部22aまたは追尾部22bで検出された中心座標位置や特定座標位置に基づいて、これに対応する測距点を設定する。撮像素子21は複数の測距点に分けられており、この複数の測距点の中から、中心座標位置や特定座標位置の近傍にある測距点を設定し、設定した各測距点の中心座標を、測距エリア設定部35およびコントラスト評価値演算部36に出力する。
位相差画素生成部34は、画素値21aの内、位相差AF検出用画素の画像データを入力し、位相差AF検出用の画素列を生成し、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37および周期性被写体対策部38(測距点決定部ともいう)に出力する。
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、位相差AF検出用の画素列の画像データを入力し、位相差AF法によってデフォーカス量を演算し、各測距エリアのデフォーカス量を周期性被写体対策部38に出力する。デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、像データに基づいて相関度が高い極値を検出する位相差検出部として機能する。位相差AFによるデフォーカス量の演算および信頼性の判定については、図5ないし図7を用いて後述する。
測距エリア設定部35は、AF測距点設定部33からの各測距エリアの中心座標を入力し、測距エリアを設定し、周期性被写体対策部38に出力する。本実施形態においては複数の測距エリアが設けられており、各測距エリアの位置は予め固定されている。AF測距点設定部33からの中心エリアや主被写体(例えば、顔)のサイズ等の情報に基づいて、最も適切な測距エリアを設定する。但し、中心エリアや主被写体のサイズ等によっては、主被写体が複数の測距エリアに跨る場合があり、その場合には複数の測距エリアが設定される。
コントラスト評価値演算部36は、画素値21aから撮像用画素からの画素値を入力し、また、AF測距点設定部33から各測距エリアの中心座標を入力する。これらの情報を用いて、コントラスト評価値の演算を行い、周期性被写体対策部38に各測距エリアのコントラスト評価値を出力する。このコントラスト評価値は撮像用画素からの画素値を用いて演算するため、演算時間はかかるが精度のより高いコントラスト値を求めることができる。コントラスト評価値演算部36は、像データに基づいてAF評価値を検出するAF評価値検出部として機能する。
周期性被写体対策部38は、前述したように、測距エリア、各測距エリアのコントラスト評価値、各測距エリアのデフォーカス量、左右開口AF画素列を入力し、設定された測距エリアにおいて、周期性の被写体であっても適切な合焦点が得られるように、デフォーカス量を算出する。周期性被写体対策部38は、位相差検出部により相関度が高い極値が複数個検出された場合に周期性被写体と判定する周期性被写体判定部として機能する。本実施形態における周期性被写体対策について、図8ないし図18を用いて後述する。
次に、撮像素子21および測距エリアについて、図3および図4を用いて説明する。図3に示す例では、撮像素子21は、列方向X1−X7、行方向Y1−Y7に分割され、これらの49エリアの1つ1つが、測距エリアになる。符号21bで示すエリアは、(X1、Y1)で表す。各エリアの各測距エリアの中心点21cを測距エリアの中心座標とする。
図4は、1つの測距エリアの画素の配置例を示す。図3に示した各測距エリアの内部は、図4に示すように、位相差AF検出用画素と撮像用画素から構成されている。
図4に示す測距エリアの中に、左開口位相差AF検出用画素21d、撮像用画素21e、右開口位相差AF用画素21fが交互に並んでいる。すなわち、一番左側の列では、L11、L21、L31、L41が左開口位相差AF用画素21dであり、R11、R21、R31、R41が右開口位相差AF画素21fであり、これらの間に撮像用画素21eが並んでいる。そして、一番左側から2列目は、撮像用画素21eのみである。以後、位相差AF検出用画素を含む列と、撮像用画素のみからなる列が交互に繰り返して配置される。
なお、本実施形態においては、位相差AF検出用画素を含む列と撮像用画素のみからなる列が1列おきであったが、位相差AF検出用画素を含む列と位相差AF検出用画素を含む列の間に2列以上の撮像用画素のみからなる列を配置するようにしても勿論かまわない。
位相差画素生成部34(図2参照)によって生成されるAF画素列は、各画素列毎に、左開口AF検出用画素からの画素値の平均値、または右開口AF検出用画素からの画素値の平均値を算出する。本実施形態においては、各画素列は4画素となることから、各画素列毎に加算した上で、4で除算している。すなわち、以下のような演算によって生成される。
左開口AF検出用画素列:
L1=(L11+L21+L31+L41)/4
L2=(L12+L22+L32+L42)/4
L3=(L13+L23+L33+L43)/4
・・・
Ln=(L1(n)+L2(n)+L3(n)+L4(n))/4
右開口AF検出用画素列:
R1=(R11+R21+R31+R41)/4
R2=(R12+R22+R32+R42)/4
R3=(R13+R23+R33+R43)/4
・・・
Rn=(R1(n)+R2(n)+R3(n)+R4(n))/4
また、図4に示す例では、左上座標は(X1,Y1)であり、右下座標は(Xr,Yr)であり、測距エリア中心座標21cは(Xk,Yk)である。測距エリアの中心座標(Xc[k],Yc[k])は、顔中心座標/特定座標(Xco,Yco)から各々測距エリア毎に任意の長さ(a[k],b[k])を付加した位置(本実施形態においては、k=1〜7)となるので、
Xc[k]=Xco+a[k]、 Yc[k]=Yco+b[k]
となる。なお、kは測距エリアの番号であり、k=0、1、2、・・・・、Area_num−1 (Area_num:測距エリア数)とする。
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、測距エリアの中心(Xc[k],Yc[k])から(c[k],d[k])(c[k]、d[k]は、各エリアごとに予め決めた数値、相関演算のx、y方向範囲)加減算し、左上座標(X1[k],Y1[k])=(Xc[k]−c[k],Yc[k]−d[k])、右下座標(Xr[k],Yr[k])=(Xc[k]+c[k],Yc[k]+d[k])を定義し、この範囲内において、図5ないし図7を用いて説明する位相差AFに基づくデフォーカス量を求める演算を行う。
図6は、位相差AFの測距原理を示す図である。撮影レンズ11の光束中に右開口Rと左開口Lを設け、撮像素子21上で右開口Rのみの光束に基づく画素出力に相当する像ORと、左開口Lのみの光束に基づく画素出力に相当する像OLを比較すると、ピントが合っていない場合には、両像OR、OLはシフト量ZR分だけずれている。また、デフォーカス量dだけ離れた合焦位置では、両像INは一致している。したがって、シフト量ZRを求め、シフト量ZRに基づいてデフォーカス量dを求め、デフォーカス量dに基づいて撮影レンズ11を合焦位置に移動させればよい。なお、図6中の符号Gは、左右開口の重心間の距離を示し、Fは、撮像面から瞳までの距離を示す。
図5(a)(b)は、左開口位相差AF検出用画素列L1〜L(n)の配列位置と対応する画素値(画素エッジ成分)を示す(図6の像OLに相当する)。また図5(c)(d)は、右開口位相差AF検出用画素列R1〜R(n)の配列位置と対応する画素値(画素エッジ成分)を示す(図6の像ORに相当する)。これから、左右開口の画素列に投影された被写体像の相関を求める。被写体像の形状が最も類似している位相差AF検出用画素位置の差がシフト量(視差)ZRとなる。
シフト量は、例えば、左開口の画素列に対応するウインドウを固定し、右開口の画素列に対応するウインドウを1画素ずつずらし、右開口の画素列に対応するウインドウについて移動し終わると、次に、右開口の画素列に対応するウインドウを固定し、左開口の画素列に対応するウインドウを1画素ずつずらす。このときのウインドウ内の左開口位相差AF検出用画素値と右開口位相差AF検出用画素の差分の累積値から評価値Fmを求める。この評価値Fmが最小値となるときのずらし量がシフト量ZRである。
図7は、評価値Fmが最小値となる付近における位相差AF検出用画素の位置とFmを示すグラフである。このグラフで位相差AF検出用画素の位置がminにおいて評価値Fmは最小となっている。ここで、評価値Fmは離散的なデータであるので、最小値近傍の複数の評価値Fmを用いて補間処理を行い、真の最小値を求めてシフト量ZRを算出する。
シフト量ZRを求めると、シフト量ZRからデフォーカス量dは下記式(1)により算出できる。すなわち、図6に示した関係から、
G:ZR=F+d:d
(F+d)*ZR−dG=0
d=F*ZR/(G−ZR) ・・・(1)
ここで、d:デフォーカス量
F:撮像素子から瞳までの距離
ZR:シフト量
G:左右開口の重心間の距離
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、位相差AFの信頼値として、評価値Fmの相関値傾きFsを使用する。すなわち、図7に示す例において、評価値Fmの最小値(FMIN)とこの最小値の前後の2個のFmのうちで大きい方の評価値FMを通る直線の傾きFs[k]を、信頼性を表す評価値として演算し、出力する。傾きFs[k]で近似した極小値ans1が、左開口と右開口の2像が最も相関が高くなるシフト量を示し、この値が2像間値となる。上記(1)式のZRにシフト量ans1を代入し、デフォーカス量dを算出する。
次に、図8を用いて、周期性被写体を位相差AF法によって測距した場合について説明する。図8(a)は、周期性被写体の画素エッジ成分(画素出力)の一例を示す。図8(a)において、上段は、横軸にAF画素位置をとり、縦軸に左開口のAF画素列の画素エッジ成分の変化を示す。また、下段は、横軸にAF画素位置をとり、縦軸に右開口のAF画素列の画素エッジ成分の変化を示す。
周期性被写体であることから、右開口のAF画素列も左開口の画素列もいずれも画素エッジ成分が周期的に同じパターンとなる。このため、図8(a)に示すように、左開口のAF画素列のウインドウWRを固定し、右開口のAF画素列のウインドウWL1で相関演算を行うとシフト量はz1となり、ウインドウWL2で相関演算を行うとシフト量はz2となり、ウインドウWL3で相関演算を行うとシフト量z3となる。
図8(a)に示すように、ウインドウWL1〜WL3を順次移動させながら、シフト量を求めると、図8(b)に示すように、シフト量z1、z2、z3で極小値となる。このように、極小値が複数、検出されると、どれが真の極小値(すなわち、真の合焦点に対応するシフト量)かが判断できず、位相差AF方式の測距が困難となる。そこで、本実施形態においては、周期性被写体であることを検出した場合には、真の極小値を見出すためのアルゴリズムを実行するようにしている。そのため、まず、周期性被写体であるか否かを検出する。
本実施形態における周期性被写体の検出方法としては、下記の(A1)〜(A3)の3点に基づいて行う。
(A1)相関値の極小値の総数(が2個以上)
(A2)相関値の最大値Fmaxと最小値Fminの差分が、閾値α以上
(A3)相関値の極小値が閾値β未満
本実施形態においては、上記(A1)〜(A3)の条件の全てを満たした場合に周期性被写体と判定するが、この内の条件のいずれかを省略し、また他の条件を追加してもよい。また、閾値α、βは予め指定した固定値でもよく、また外部から指定してもよく、さらに他の要素に応じて変更可能としてもよい。
次に、図9を用いて、コントラストAFとレンズスキャンについて説明する。本実施形態においては、周期性被写体の場合には、レンズスキャンとコントラスト評価値を用いて真の極小値(すなわち、真の合焦点に対応するシフト量)を検出する。
図9(a)は、撮影レンズ11中のフォーカスレンズを無限遠端と至近端の間で移動させながら、コントラスト評価値を算出した場合の一例を示す。コントラスト評価値は、コントラスト評価値演算部36によって算出される。すなわち、コントラスト評価値演算部36は、撮像用画素列をフィルタ演算(高周波成分のみを抽出)で処理した後の値を累積加算することによって算出する。コントラスト評価値は、いわゆる山登り方式のAFにおいて使用される。レンズの駆動範囲の端点から端点を横軸とし、縦軸をコントラスト評価値とすると、一般に図9(a)に示すように、山形の形状となる。この山のピーク位置が画素列のコントラストが最も高くなるフォーカスレンズ位置を意味し、合焦位置であると判断される。
測距結果の信頼性が低いためにAFできないとき(図7を用いて説明したFs[k]参照)、また周期性被写体が検出され所定の状態のときには、レンズスキャンを行う。レンズスキャンは、フォーカスレンズの駆動範囲の端点から端点に向けて、フォーカスレンズを一定速度で動かす動作である。図9(b)に示す例は、現在位置Paから至近端点Pnに向けてフォーカスレンズを駆動し、さらに至近端点Pnから無限端点Pfに向けて駆動する様子を示している。フォーカスレンズを駆動しながら、位相差AF検出用画素や撮像用画素から画素値を取得し、位相差AFによる測距結果やコントラスト評価値をレンズ位置に関連付けておく。例えば、図9(b)中、逆三角形を付した位置において、画素値を取得して、測距結果やコントラスト評価値を取得する。測距結果の信頼性が高い位置でフォーカスレンズを停止し、再測距を行う。
次に、図10を用いて、周期性被写体であった場合に過去のレンズスキャンの実施状況に応じた極小値の選択方法について説明する。本実施形態においては、最初、フォーカスレンズを移動させない状態で、位相差AFによって測距を行い、この結果から周期性被写体と判定した場合(図16のS1〜S7参照)に、所定の条件の下で、レンズスキャンを行う(後述する図17のS41、図18のS57、S63参照)。
本実施形態においては、位相差AFによる測距開始後、周期性被写体であると最初に検出された場合、レンズスキャンを一度でも実施しているか、またフォーカスレンズをどこまで駆動したかによって、下記(B1)(B2)のように極小値の選択を異ならせている。
(B1)レンズスキャンを至近端点まで実施していない場合には、至近方向で現在レンズ位置から最も近い極小値を採用する。
(B2)レンズスキャンを至近端点まで実施している場合には、無限遠方向で現在のレンズ位置から最も近い極小値を採用する。
なお、この判定において、レンズスキャンを至近端点まで実施しているか否かは、レリーズ釦の半押し動作(1stレリーズオン)後に行ったかどうかである。
上記(B1)の場合について、図10(a)に示す一例を用いて説明する。この図に示す例では、周期性被写体に対する相関値の極小値としてMn1、Mn2、Mn3を示している。また、過去において、スキャン開始位置Pbから至近端点方向にレンズスキャンを行っているが、至近端点Pnまでレンズスキャンが終わっていない(至近側への点線矢印)。このような状況では、現在位置Paの近傍には、極小値として、Mn2とMn3があるが、最も近い位置にある極小値Mn2を選択するのではなく(無限側への点線矢印)、スキャン方向である至近方向で現在のレンズ位置Paから最も近い極小値Mn3を、駆動目標位置Po1として選択する(至近側への実線矢印、後述する図16のS17参照)。
また、上記(B2)の場合について、図10(b)に示す一例を用いて説明する。この例でも、周期性被写体の相関値の極小値はMn1、Mn2、Mn3である。スキャン開始位置Pbから至近端点方向(Pn方向)にレンズスキャンを行い(至近側への点線矢印)、さらに至近端点に到達後に駆動方向を反転し無限遠方向(Pf方向)にレンズスキャンを続行し(無限側への点線矢印)、現在位置Paにあるとする。この状況では、現在位置Paの近傍には、極小値として、Mn2とMn3があるが、図10(a)の場合とは異なり、レンズスキャンを至近端点まで実施していることから、無限遠方向で現在レンズ位置から最も近い極小値Mn2を、駆動目標位置Po2として選択する(後述する図16のS21参照)。
このように、本実施形態においては、フォーカスレンズを至近端と無限端の間の可動範囲内にて移動させながら像データを繰り返し取得し、位相差検出部(デフォーカス量演算部/信頼性評価部37)による位相差検出を実行させるスキャン動作を行うことが可能である(図9、図17のS41、図18のS57、S63参照)。スキャン動作を行った後であって周期性被写体と判定した場合には、複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズ位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも至近側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う(図10(a)、図16のS17参照)。
また、スキャン動作を行う際にフォーカスレンズを至近端まで移動した後であって、周期性被写体と判定した場合には、複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズの位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも無限側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う(図10(b)、図16のS21参照)。
なお、測距エリアが複数ある場合には、なるべく周期性被写体が検出されていないエリアを選択する。測距エリア設定部35で決定されたエリアで周期性被写体が検出されたならば、それ以外の測距エリアに変更するようにしてもよい(図16のS9、S11参照)。
次に、周期性被写体の場合に位相差検出を行った際に、最も近い極小値が現在のレンズ位置にとても近い場合について説明する。最も近い極小値が、現在のレンズ位置にとても近い位置の場合、その極小値が真の合焦位置から離れているほど、その位置にレンズ駆動しても、測距結果やコントラスト評価値にあまり変化がみられない。その場合には、最も近い極小値の次に近い極小値まで、一気にレンズ駆動したほうが、位相差AFの測距結果やコントラスト評価値に変化が生じ、その後の判断に使用することができ都合がよい。
図11(a)は、現在位置Paにおいて周期性被写体であると検知された場合であり、前回(過去)の合焦時のコントラスト評価値はCp1であり、また現在位置Paでのコントラスト評価値Ca1である。このような図11(a)に示す例では、前回と今回のコントラスト評価値の差分(Cp1−Ca1)は大きく、同一の被写体ではないと判断される。この場合には、最も近い極小値の次に近い極小値を目標位置Po3と定める。
逆に、最も近い極小値が、現在のレンズ位置から離れている場合には、最も近い極小値の位置を合焦点として焦点調節動作を行う。すなわち、周期性被写体と判定した場合に、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と、現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲外か否かを判定し、所定範囲外と判定する場合に上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行うようにする(図16のS23、S29参照)。これについては、図11(b)に基づいて後述する。
このように、本実施形態においては、フォーカスレンズの位置の差が所定範囲内か外かに応じて、最も近い極小値の位置にするか、次に近い極小値の位置にするかを決めている。したがって、フォーカスレンズの位置の差が所定範囲内の場合には、次に近い極小値の位置に基づいて焦点調節動作を行う。しかし、最も近い極小値が真の合焦位置であることも考えられる。そこで、最も近い極小値が真の合焦位置であるかどうか判断するために、過去の測距情報を利用して同一の被写体であるか否かに基づいて判断する。なお、過去の測距情報とは、前回測距して合焦した時の情報とする。
この同一の被写体であるか否かの判断としては、次の(C1)から(C5)に基づいて行う。
(C1)合焦判断時のコントラスト評価値
(C2)周期性被写体の検出結果
(C3)AF画素列(位相差AF検出用画素列)のエッジ成分(所定範囲内における最大値と最小値の差分)
(C4)合焦判断の結果
(C5)前回測距(焦点検出)した時刻
なお、これらの条件は、一部を省略してもよく、また他の条件を加えてもよい。
上述の(1)から(C5)は、例えば、以下のような方法である。
(C1)は、前回の焦点検出時に検出したコントラスト評価値を記憶しておき、今回の被写体の状態で検出したコントラスト評価値との差が、所定値以下であれば同一被写体と判定する。
(C2)は、前回の焦点検出時の周期性被写体の検出結果である極小値の数値や数を記憶しておき、今回検出時に周期性被写体と検出したならば、その極小値の数値や数を比較して差が所定範囲内であれば、同一被写体と判定する。
(C3)は、前回の焦点検出時のAF画素列のエッジ成分を記憶しておき、今回の被写体の状態で取得したAF画素列のエッジ成分との差が所定値以下であれば、同一被写体と判定する。
(C4)は、前回、合焦と判断した時の(C1)から(C3)のパラメータを記憶しておき、今回の焦点検出時に検出した(C1)から(C3)のパラメータの一部または全部を比較して差が小さいと判断する場合は、合焦と判断した時と同一被写体であると判定する。
(C5)前回測距(焦点検出)した時刻を記憶しておき、今回の被写体の状態での測距(焦点検出)を行った時刻との差が所定時間以内である場合に、上記(C1)から(C4)の一部または全てを参照して判定する。所定時間を越える場合は同一ではないとする。
図11(b)を用いて、同一被写体であるか否かに応じて、いずれの極小値を合焦位置として選択するかについて説明する。図11(b)は、現在位置Paにおいて周期性被写体であると検知された場合であり、前回(過去)の合焦時のコントラスト評価値はCp2であり、また現在位置Paでのコントラスト評価値Ca2である。このような図11(b)に示す例では、前回と今回のコントラスト評価値の差分(Cp2−Ca2)は小さく、同一の被写体であると判断される。この場合には、最も近い極小値を目標位置Po4と定める。
このように、本実施形態においては、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲内である場合に、被写体変化検出部により被写体像が変化したと検出した場合には、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行うようにしている(図16のS23、S25、S27参照)。
なお、被写体変化検出部は、像データに基づいて被写体像が前回の合焦時の被写体像から変化した否かを検出する。この変化は、上述の(C1)〜(C5)等に基づいて検出してもよい。例えば、図11(b)のように、コントラスト評価値(コントラスト評価値演算部36によって演算される)の変化に基づいて検出するようにしてもよく(C1)、これ以外にも、例えば、像データのエッジ成分(撮像用画素列または位相差AF検出素子列からの所定範囲における画像信号の最大値と最小値の差分)に基づいて変化を検出するようにしてもよい(C3)。
次に、図12ないし図15を用いて、周期性被写体についてAF動作を行う際に、最初の位置から極小値に対応する位置にフォーカスレンズを駆動させ、フォーカスレンズ位置毎のコントラスト評価値に応じてレンズ駆動する方向について説明する。
図12は、前フレームから今フレームのコントラスト評価値が増加した場合のレンズ駆動方法の一例を示す。フォーカスレンズは、最初の位置P11から相関値の極小値(A点、B点)に対応する位置P12、P13と順次、至近側に移動し、それぞれの位置でコントラスト評価値C11、C12、C13を得る。至近側の最も近い極小値A点に対応する位置P12にて、取得されるコントラスト評価値C12は、位置P11にて取得されるコントラスト評価値C11よりもわずかに高く増加している。これにより、至近側の方向に合焦位置があると判定され、さらに至近側の2番目の極小値B点に対応する位置P13へフォーカスレンズを移動させる。そして、2番目に近い極小値B点に対応する位置P13にて取得されるコントラスト評価値C13は、コントラスト評価値C11、C12よりも大幅に高く、また、コントラスト評価値のピークにほぼ相当し、位置P13において合焦となる。
図13は、前フレームから今フレームのコントラスト評価値が減少した場合のレンズ駆動方法の一例を示す。フォーカスレンズは、位置P21においてコントラスト評価値C21を取得すると、無限遠側に移動し位置P22においてコントラスト評価値C22を取得する。その後、駆動方向を反転して至近側に移動し位置P23においてコントラスト評価値C23を取得し、この位置で合焦となる例である。最初の位置P21から極小値B点に対応する位置P22に移動して得たコントラスト評価値C22はコントラスト評価値C21よりも僅かに小さくなっておりコントラスト評価値が減少している。これにより合焦点は反対の駆動方向にあると判定され、位置P22において駆動方向を反転して、無限側(今回のレンズ方向と反対方向)に位置する極小値A点に対応する位置P23へ移動させる。そして、位置P23にて取得されるコントラスト評価値C23は、C22、C21よりも大幅に高く、コントラスト評価値のピークにほぼ相当し、位置P23において合焦となる。
図14は、複数回レンズ駆動しても、コントラスト評価値に変化がない場合のレンズ駆動方法の一例を示す。この例では、所定回数同じ方向にレンズ駆動してもコントラスト評価値に変化がない場合には、レンズスキャンを行う。図14において、最初の位置P31、および相関値の極小値(A、B、C点)に対応する位置P32、P33、P34において、それぞれコントラスト評価値C31、C32、C33、C34を得るが、これらの値に変化がない場合である。例えば、合焦点から大きく離れ、デフォーカスしている状態に相当する。この場合には、レンズスキャンを行い、レンズスキャンでは、フォーカスレンズを駆動しながら、位相差AF検出用画素や撮像用画素からの画素信号を用いて、位相差AFによる測距結果やコントラスト評価値を算出し、これらの値とレンズ位置に関連付けておく。
図15は、複数回レンズ駆動しても、コントラスト評価値に変化がない場合のレンズ駆動方法の他の一例を示す。この例では、無限側にレンズ駆動している状態で、無限方向に極小値が存在しない場合には、レンズ駆動方向を反転させて至近側に向けてレンズスキャンを行う。図15において、最初の位置P41、および相関値の極小値(A点、B点)に対応するP42、P43において、それぞれコントラスト評価値C41、C42、C43を得るが、これらの値に変化がない場合である。この場合には、レンズの駆動方向を無限側から至近側へ反転してレンズスキャンを行う。これは一般的に主要被写体は近距離側に位置する確率が高いという至近優先の考え方に基づくものである。レンズスキャンでは、フォーカスレンズを駆動しながら、位相差AF検出用画素や撮像用画素からの画素信号を用いて、位相差AFによる測距結果やコントラスト評価値を算出し、これらの値とレンズ位置に関連付けておく。
このように、本実施形態においては、周期性被写体を検出した場合には、最初の位置からフォーカスレンズを駆動させ、フォーカスレンズ位置毎のコントラスト評価値に応じてレンズ駆動する方向を決めている。このため、周期性被写体を検出した場合であっても、最小限のレンズ駆動によって真の合焦点を検出することができる。また、図13に示すように、合焦に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を実行した後に、周期性被写体検出部(周期性被写体対策部38)により再度、周期性被写体と判定された場合に(後述する図16のS7参照)、AF評価値の変化を判定し(図17のS31、図18のS51)、このAF評価値が減少した場合に合焦に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値と合焦位置に対して逆方向のピントずれに対応する極値(図18のS55)に基づいて焦点調節動作を行うようにしている。
次に、図16ないし図18に示すフローチャートを用いて、本実施形態の周期性被写体対策の動作について説明する。このフローは、不揮発性メモリ(不図示)に記憶されたプログラムに基づいて図示しないCPU等が図1、2に示す各部を制御することにより実行する。
図16に示す周期性被写体対策のフローに入ると、まず、周期性被写体の検出を行う(S1)。ここでは、図8を用いて説明したように、位相差AF検出用画素列からの画素信号を用いて、相関演算を行い、(A1)〜(A3)の検出条件に従って、周期性被写体の検出を行う。
周期性被写体の検出を行うと、次に、極小値を複数検出したか否かを判定する(S3)。ここでは、ステップS1における周期性被写体検出において検出した相関演算の結果に基づいて、極小値が複数あるか否かを判定する。この判定の結果、極小値が複数検出されなかった場合には、周期性被写体ではないことから、周期性被写体対策のフローを終了する。
ステップS3における判定の結果、極小値が複数検出された場合には、次に、コントラスト評価値の更新を行う(S5)。ここでは、図9(a)を用いて説明したコントラスト評価値を、撮像用画素からの画素信号に基づいて算出する。
コントラスト評価値の更新を行うと、次に、周期被写体を検出したのが、1回目であるか否かを判定する(S7)。合焦点に達するまでに、何回か測距動作を行うことがあり、このステップでは、周期性被写体が検出されたのが、レリーズ釦の半押し後、初めてであるか否かを判定する。
ステップS7における判定の結果、周期性被写体検出が1回目であった場合には、次に、測距エリアが複数あるか否かを判定する(S9)。測距エリア設定部35において、顔検出部22a等からの測距対象の中心座標に関する情報に基づいて測距エリアを設定するが、このとき複数の測距エリアを設定する場合がある。このステップでは、測距エリア設定部35によって複数の測距エリアが設定されたか否かを判定する。
ステップS9における判定の結果、測距エリアが複数設定された場合には、測距エリア設定部で選択されたエリア以外で、周期性被写体でないエリアを選択する(S11)。ステップS1における周期性被写体を検出では、設定されている測距エリア毎に相関演算がなされることから、このステップでは、相関演算結果に基づいて、周期性被写体がない測距エリアを選択する。
ステップS9における判定の結果、測距エリアが複数ない場合、またはステップS11におけるエリア選択を行うと、次に、レンズスキャンを1度でも実施したか否かの判定を行う(S13)。ここでは、レリーズ釦の半押し後、図9を用いて説明したレンズスキャンを行ったか否かを判定する。
ステップS13における判定の結果、レンズスキャンを1度でも実施していた場合には、レンズスキャン端点まで駆動していないか否かを判定する(S15)。図10を用いて説明したように、レンズスキャンを行っていた場合でも、至近端点まで駆動したか否かに応じて極小値の選択が異なる。ここでは、フォーカスレンズの駆動履歴に基づいて判定する。
ステップS15における判定の結果、レンズスキャンで端点まで駆動していない場合には、至近方向で最も近い極小値を選択する(S17)。ここでは、図10(a)を用いて説明したように、至近方向で最も近い極小値を選択する。
一方、ステップS15における判定の結果、レンズスキャン端点まで駆動していた場合には、レンズスキャン至近端点に当て付いたか否かを判定する(S19)。ここでは、図10(b)を用いて説明したように、無限遠方向で最も近い極小値を選択する。
ステップS17またはS21において極小値の選択を行うと、またはステップS13における判定の結果、レンズスキャンを1度も実施していない場合、またはステップS19における判定の結果、レンズスキャン至近端点に当て付いていなかった場合には、次に、最も近い極小値が、現在のレンズ位置に近いか否かを判定する(S23)。前述したように、最も近い極小値が、現在のレンズ位置にとても近い位置の場合、その極小値が真の合焦位置から離れているほど、その位置にレンズ駆動しても、測距結果やコントラスト評価値にあまり変化がみられない。そこで、本実施形態においては、最も近い極小値が現在のレンズ位置に所定範囲内にあるか否かに応じて、極小値の選択を異ならせている。このステップでは、ステップS1において検出した相関値演算の結果と、現在のレンズ位置の情報を用いて判定する。
ステップS23における判定の結果、最も近い極小値と現在のレンズ位置が所定範囲内である場合には、過去の測距情報から判断し、前回の被写体とは変化しているか否かを判定する(S25)。図11を用いて説明したように、最も近い極小値が同一被写体であれば、真の合焦位置である可能性がある。そこで、このステップでは、過去の測距情報等(C1〜C5の条件等)を用いて判断する。この結果、図11(a)に示すように現在レンズ位置における被写体と過去(前回)の被写体が同一でない場合には、最も近い極小値の、次に近い極小値を選択し、図11(b)に示すように現在レンズ位置における被写体と過去(前回)の被写体が同一である場合には、最も近い極小値を選択する。
ステップS25における判定の結果がYesの場合には、最も近い極小値の、次に近い極小値を選択する(S27)。この場合には、図11(a)に示すように現在レンズ位置における被写体と過去(前回)の被写体が同一でないことから、最も近い極小値の、次に近い極小値を選択する。
ステップS23における判定の結果、最も近い極小値が、現在のレンズ位置と所定範囲内でない場合、またはステップS25における判定の結果がNoであった場合には、最も近い極小値を選択する(S29)。
ステップS7に戻り、このステップにおける判定の結果、周期性被写体検出が1回目でない場合(すなわち、2回目以降の場合)には、コントラスト評価値が閾値以上増加しているか否かを判定する(S31)。図9(a)を用いて説明したコントラスト評価値が閾値以上に増加している場合には、図9(a)に示すピーク(合焦位置)に近づいているといえる。
ステップS31における判定の結果、コントラスト評価値が閾値以上増加している場合には、次に、最も近い極小値が、現在のレンズ位置に近いか否かを判定する(S33)。ここでは、ステップS1において検出した相関値と、そのときのフォーカスレンズの位置情報に基づいて、最も近い極小値が現在レンズ位置の所定範囲内にあるか否かを判定する。
ステップS33における判定の結果、最も近い極小値が現在のレンズ位置に近かった場合には、最も近い極小値を選択する(S35)。コントラスト評価値が閾値以上に増加しており、しかも最も近い極小値が現在レンズ位置から所定範囲内にあることから、この極小値を合焦位置として選択する。
ステップS33における判定の結果、最も近い極小値が、現在のレンズ位置に近くない場合には、次に、レンズ駆動方向に極小値があるか否かを判定する(S37)。ここでは、フォーカスレンズの駆動方向と、ステップS1において検出した相関値に基づいて判定する。
ステップS37における判定の結果、レンズ駆動方向に極小値がある場合には、次に、同じ方向にレンズ駆動した回数がγ以上か否かを判定する(S39)。この判定の結果、同じ方向にレンズ駆動をγ以上行っていない場合には、レンズ駆動してきた方向で最も近い極小値を選択する(S43)。最も近い極小値が合焦位置である可能性があることから、この最も近い極小値を選択する。
一方、ステップS39における判定の結果、同じ方向にレンズ駆動した回数がγ以上の場合には、レンズスキャンを行う(S41)。同じ方向にγ以上駆動しても、合焦に達しない場合には、近くに合焦位置が存在しない可能性が高いことから、図9を用いて説明したレンズスキャンを行う。ここでは、フォーカスレンズの駆動範囲の端点から端点に向けて、フォーカスレンズを一定速度で動かしながら、コントラスト評価値演算部36によってコントラスト評価値を算出する。
ステップS31に戻り、この判定の結果、コントラスト評価値が閾値以上に増加していない場合には、次に、コントラスト評価値が閾値以下に減少しているか否かを判定する(S51)。図9(a)を用いて説明したコントラスト評価値が閾値以下に減少している場合には、図9(a)に示すピーク(合焦位置)から遠ざかっているといえる。
ステップS53における判定の結果、コントラスト評価値が閾値以下に減少している場合には、次に、レンズ駆動方向と反対方向に極小値があるか否かを判定する(S53)。ここでは、それまでのフォーカスレンズの駆動方向情報と、ステップS1において検出した相関値に基づいて、駆動方向と反対方向に極小値があるか否かを判定する。
ステップS53における判定の結果、レンズ駆動方向と反対方向に極小値がある場合には、レンズ駆動方向と反対方向で最も近い極小値を選択する(S55)。コントラスト評価値が減少していることから、現在の駆動方向には合焦位置に対応する極値がないことから、駆動方向と反対方向の極小値を選択する。
ステップS53における判定の結果、レンズ駆動方向と反対方向に極小値がない場合には、レンズスキャンを行う(S57)。レンズ駆動方と反対方向に極小値がない場合には、近くに合焦位置が存在しない可能性が高いことから、図9を用いて説明したレンズスキャンを行う。ここでは、フォーカスレンズの駆動範囲の端点から端点に向けて、フォーカスレンズを一定速度で動かしながら、コントラスト評価値演算部36によってコントラスト評価値を算出する。
ステップS51に戻り、この判定の結果、コントラスト評価値が閾値以下に減少していない場合は、ステップS31、S51における判定の結果、コントラスト評価値が閾値以上に増加、閾値以下に減少していないことから、図14、15に示すように、コントラスト評価値が所定範囲内で変化している場合である。この場合には、まず、レンズ駆動方向に極小値があるか否かを判定する(S59)。この判定の結果、レンズ駆動方向に極小値がある場合には、同じ方向レンズ駆動した回数がγ以上か否かを判定する(S61)。
ステップS59における判定の結果、レンズ駆動方向に極小値がなかった場合、またはステップS61における判定の結果、同じ方向にレンズ駆動した回数がγ以上あった場合には、レンズスキャンを行う(S63)。これらの場合は、図14、図15で示した状態であり、レンズスキャンを行う。
ステップS61における判定の結果、同じ方向にレンズ駆動した回数がγ以上ない場合には、レンズ駆動してきた方向で最も近い極小値を選択する(S65)。この場合には、レンズ駆動方向に極小値があり、また同じ方向にレンズ駆動した回数がγに達していないことから、駆動方向で最も近い極小値を選択する。
ステップS27、S29、S35、S43、S55、S65において、極小値の選択を行うと、またはステップS41、S57、S63においてレンズスキャンを行うと、周期被写体対策のフローを終了する。極小値の選択がなされた場合には、極小値に対応するレンズ位置にフォーカスレンズが駆動され、再び位相差AFによる測距が行われる。この周期性被写体対策のフローは、フォーカスレンズが合焦するまで、位相差AFによる測距を行うたびに繰り返される。また、レンズスキャンが行われると、合焦に達するまで、所謂、山登り法による自動焦点調節が行われる。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、周期性被写体と判定した場合に(図16のS1、S3)、相関度が高い極値のうちで合焦に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と、現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲外か否かを判定し(図16のS23)、所定範囲外と判定する場合に上記合焦に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行うようにしている(図16のS29)。このため、周期性被写体を検出した場合であっても、最小限のレンズ駆動によって真の合焦点を検出でき、高速なAFシステムを可能としている。
なお、本発明の一実施形態においては、位相差AF検出のために、撮像素子21に位相差AF検出用画素を配置した所謂、像面位相差AFを採用している。しかし、これに限らず、撮像素子21とは別に位相差検出部を設けるようにしても勿論かまわない。
また、本発明の一実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォーン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、位相差AFを採用する機器であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10・・・交換レンズ鏡筒、11・・・撮影レンズ、12・・・アクチュエータ、13・・・レンズ制御部、20・・・カメラ本体、21・・・撮像素子、21a・・・画素値、21c・・・測距エリア中心点、21d・・・左開口位相差AF検出用画素、21e・・・撮像用画素、21f・・・右開口位相差AF検出用画素、22・・・画像処理部、22a・・・顔検出部、22b・・・追尾部、23・・・AF演算部、24・・・記録部、33・・・AF測距点設定部、34・・・位相差画素生成部、35・・・測距エリア設定部、36・・・コントラスト評価部、37・・・デフォーカス量演算部/信頼性評価部、38・・・周期性被写体対策部(測距点決定部)、S・・・被写体、ZR・・・シフト量、d・・・デフォーカス量

Claims (5)

  1. フォーカスレンズを含む撮影レンズを有し、該撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光し光電変換して像データを生成し、該像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、
    上記像データに基づいて相関度が高い極値を検出する位相差検出部と、
    上記位相差検出部により相関度が高い極値が複数個検出された場合に周期性被写体と判定する周期性被写体判定部と、
    周期性被写体と判定した場合に、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と、現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲外か否かを判定し、所定範囲外と判定する場合に上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う制御部と、
    上記像データに基づいて被写体像が前回の合焦時の被写体像から変化したか否かを検出する被写体変化検出部と、
    を具備し、
    上記制御部は、相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値が示すフォーカスレンズの位置と現在のフォーカスレンズの位置との差が所定範囲内である場合に、上記被写体変化検出部により被写体像が変化したと検出した場合には、上記相関度が高い極値のうちで現在のフォーカスレンズ位置に2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う、
    ことを特徴とする焦点調節装置。
  2. 上記像データに基づいてAF評価値を検出するAF評価値検出部を有し、
    上記制御部は、上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を実行した後に、上記周期性被写体検出部により再度、周期性被写体と判定された場合に、上記AF評価値の変化を判定し、該AF評価値が減少した場合に上記現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値、または2番目に近い位置に対応する極値と合焦位置に対して逆方向ピントずれに対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 上記被写体変化検出部は、上記像データのエッジ成分またはコントラストに基づいて変化したか否かを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 上記制御部は、上記フォーカスレンズを至近端と無限端の間の可動範囲内にて移動させながら上記像データを繰り返し取得し、上記位相差検出部による位相差検出を実行させるスキャン動作を行うことが可能であり、
    上記制御部は、上記スキャン動作を行った後であって周期性被写体と判定した場合には、上記複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズ位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも至近側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  5. 上記制御部は、上記スキャン動作を行う際に上記フォーカスレンズを至近端まで移動した後であって、周期性被写体と判定した場合には、上記複数の相関度が高い極値のうちで対応するフォーカスレンズの位置が現在のフォーカスレンズの位置よりも無限側に位置し、現在のフォーカスレンズ位置に最も近い位置に対応する極値に基づいて焦点調節動作を行うことを特徴とする請求項に記載の焦点調節装置。
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