JP6180262B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1を横吸込仕様とした場合の(a)斜視図及び(b)縦断面図である。図2は、図1に示す横吸込仕様の室内機1を下がり天井33内に設置した場合の模式図である。図1及び図2を参照して、室内機1の各種構成について説明する。
室内機1は、図示省略の室外機と冷媒配管で接続されているものである。室内機1は、図1(a)に示すように、室内機1の外郭を構成する直方体の本体1Aを有している。
すなわち、本体1Aは、4つの横側面、上面B1及び下面B2、を有している。なお、4つの横側面とは、第1の横側面吸込口71が形成される第1の横側面A1と、第1の横側面A1と直交する第2の横側面A2及び第3の横側面A3と、吹出口74が形成される第4の横側面A4とである。なお、第1の横側面A1から第4の横側面A4に向かう方向を正面方向(前方向)としたとき、正面方向に対して右側が第2の横側面A2であり、左側が第3の横側面A3である。
熱交換器室2は、送風機室3から空気が供給されるように送風機室3と連通しているものである。熱交換器室2は、対向する2面が開放されているものである。すなわち、熱交換器室2は、一方が送風機室3と連通するように開放されており、他方に吹出口74が形成されて開放されている。そして、熱交換器室2には、送風機室3の送風機41から供給される空気と図示省略の室外機から供給された冷媒とを熱交換させる室内熱交換器51と、室内熱交換器51で生成された結露水(ドレン水)を貯留するドレンパン52とが搭載されている。
送風機室3は、送風機室3に取り込んだ空気を後段の熱交換器室2に供給するように、熱交換器室2と連通しているものである。すなわち、送風機室3は、送風機41から放出される空気が熱交換器室2側に供給されるように、熱交換器室2側が開放されている。送風機室3は、室内機1を横吸込仕様とするのに利用される第1の横側面吸込口71及び室内機1を下吸込仕様とするのに利用される下面吸込口72などが形成されている(図3参照)。なお、図1及び図2に示すように、横吸込仕様の場合には下面吸込口72が閉塞され、後述する図3及び図4に示すように、下吸込仕様の場合には第1の横側面吸込口71が閉塞される。
一方、フィルタ部レール17は、ふさぎ板14で第1の横側面A1の第1の横側面吸込口71を閉塞している場合には下面B2の下面吸込口72の脇に取り付けられる。フィルタ部レール17は、室内機1の第1の横側面A1から第4の横側面A4に向かう方向に平行に設けられている。
図2に示すように、空調対象空間の空気は天井吸込口31から空間Sに吸い込まれ、天井吹出口32から吹き出される。図2に示す空間Sでは、室内機1の設置スペース、すなわち空間Sの水平方向の幅(室内機1のY方向と平行な方向の幅)が確保できるものとなっている。このような場合には、ふさぎ板14で室内機1の下面吸込口72を閉塞して第1の横側面吸込口71を開放し、室内機1を横吸込仕様とする。そして、図2に示すように、たとえば、吹出口74が天井吹出口32側に位置し、第1の横側面吸込口71が天井吸込口31側に位置するように、室内機1を空間Sに配置する。
これにより、第1の横側面吸込口71と建物躯体81との間に、天井吸込口31を通過した空気が流れる空間が確保され、天井吸込口31から室内機1の第1の横側面吸込口71へスムーズに空気が流れ込むこととなる。また、図2に示すように、天井吸込口31の上側であって天井吹出口32側に室内機1の第1の横側面吸込口71が位置することとなり、フィルタ部61を室内機1に着脱しやすくなる。
図3は、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1を下吸込仕様とした場合の(a)斜視図及び(b)縦断面図である。図4は、図3に示す下吸込仕様の室内機1を下がり天井33内に設置した場合の模式図である。
図4の空間Sは、図2の空間Sよりも、室内機1のY方向と平行な方向の幅が小さい。このため、仮に、図4の下がり天井33内に横吸込仕様の状態の室内機1を配置すると、空間Sの空気は、室内機1の下面B2に沿って回り込むようにしてから第1の横側面吸込口71に流れ込むこととなり、空気の流れがスムーズとなりにくい。
これにより、天井吸込口31から室内機1の下面吸込口72へスムーズに空気が流れ込むこととなる。また、図4に示すように、天井吸込口31の対向位置に室内機1の下面吸込口72が位置するので、フィルタ部61を室内機1に着脱しやすい。さらに、室内機1を下吸込仕様とすると空間Sの室内機1のY方向と平行な方向の幅がその分小さくてもよいので、下がり天井33の室内機1のY方向と平行な方向の幅を小さくすることもできる。
図5は、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1について、横吸込仕様及び上吸込仕様を併用した場合の(a)斜視図及び(b)縦断面図である。図6は、図5に示す横吸込仕様及び上吸込仕様の室内機1を下がり天井33内に設置した場合の模式図である。
本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1は、第1の横側面吸込口71とともに本体1A内に空気を取り込む上面吸込口73が形成されている。このため、天井33内における設置スペースの水平方向の幅(室内機1のY方向と平行な方向の幅)が小さくても、室内機1を横吸込仕様とした場合において、室内機1の本体1A内に取り込まれる空気の量が低減してしまうことを抑制することができる。
このように、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1は、横吸込仕様と、横吸込仕様及び上吸込仕様と、下吸込仕様とについてフィルタ部61が共通となっている。すなわち、フィルタ部61の形状を湾曲させたり、配置位置を変更したりすることで、横吸込仕様と、横吸込仕様及び上吸込仕様と、下吸込仕様とのいずれでもフィルタ部61を用いることができる。これにより、横吸込仕様と、横吸込仕様及び上吸込仕様と、下吸込仕様といった仕様に応じた専用のフィルタ部61を用意する必要がなく、空気調和装置の室内機1の利便性が向上している。
図7は、実施の形態2に係る空気調和装置の室内機1Bのフィルタ部61の取付方法及び取り付けた状態について説明する斜視図である。なお、図7は、室内機は上述した図5の室内機と同様に横吸込仕様及び上吸込仕様の併用をしているものである。図8は、図5に示す横吸込仕様及び上吸込仕様の室内機にフィルタ部61が取り付けられた状態における短手方向に平行な縦断面図である。図9は、湾曲している状態のフィルタ部61の斜視図である。図7〜図9を参照して、室内機1Bについて説明する。なお、実施の形態2の説明では、実施の形態1と共通する部分についての説明は同一の符号を付し、主に相違点について説明する。
実施の形態2では、1つのフィルタ部61によって、第1の横側面吸込口71及び上面吸込口73の両方から吸い込まれる空気に含まれる塵、埃などを捕集することができるようにしたものである。すなわち、実施の形態2に係る室内機1Bには、フィルタ部61が室内機1に取り付けられている状態において、フィルタ部61が湾曲した状態を保持することができるフィルタガイド19が設けられている。
なお、フィルタ部レール17は、室内機1の下面B2から上面B1に向かう方向に伸びるように直線状に形成されているものとして説明しているが、それに限定されるものではない。レールだけで、フィルタ部61を湾曲形状とすることができるように、フィルタガイド19を設けず、フィルタ部レール17の形状を湾曲形状としてもよい。ただし、フィルタ部レール17を直線状とするとともにフィルタガイド19を設ける態様の方が、フィルタ部レール17を第1の横側面吸込口71の脇に取り付ける場合、及び下面吸込口72の脇に取り付ける場合で共用することができるため、コストアップを抑制することができる。
実施の形態2に係る空気調和装置の室内機1Bは、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1の有する効果に加えて次の効果を有する。
実施の形態2に係る空気調和装置の室内機1Bは、フィルタガイド19が設けられている。このため、上面吸込口73を追加した場合でも、1枚のフィルタ部61で第1の横側面吸込口71及び上面吸込口73から取り込まれる空気中の塵埃の捕集をすることができる。
図12は、実施の形態3に係る空気調和装置の室内機1Cの斜視図である。図13は、図12に示す室内機1Cの第1の横側面A1の第1の横側面吸込口に加えて、第2の横側面A2の第2の横側面吸込口75を開放した状態の説明図である。なお、実施の形態3の説明では、実施の形態1、2と共通する部分についての説明は同一の符号を付し、主に相違点について説明する。
実施の形態1で説明した横吸込仕様及び上吸込仕様を併用する場合には、建物躯体81と室内機1の上面B1との間に空気を吸い込むためのスペースが20mm程度確保されていることが好ましい。このスペースが確保できない場合を考慮したのが実施の形態3に係る室内機1Cである。
なお、横フィルタ部62も、フィルタ部61と同様に、フィルタ及びフィルタを保持する枠部を有しているものである。なお、横フィルタ部62は、第2の横側面吸込口75の両脇に設けられた第2の横側面フィルタ部レール18によって支持されている。第2の横側面フィルタ部レール18は、室内機1Cの下面B2から上面B1に向かう方向に伸びるように形成されている。
本実施の形態3に係る空気調和装置の室内機1Cは、第2の横側面吸込口75が設けられている。これにより、(1)下がり天井33内の空間Sについて室内機1のY方向と平行な方向の幅が確保できない、(2)送風機41のファンの風切音などを考慮する必要がある、(3)建物躯体81と室内機1の上面B1との間に空気を吸い込むためのスペースが確保できない、という条件下においても次の効果を得ることができる。
すなわち、下がり天井33内の空間Sについて室内機1のX方向と平行な方向の幅が確保できれば、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1と同様の効果、すなわち室内機1Cの送風機室3内により確実に空気を取り込むことができる。
図14は、実施の形態4に係る空気調和装置の室内機1Dの説明図である。なお、実施の形態4の説明では、実施の形態1〜3と共通する部分についての説明は同一の符号を付し、主に相違点について説明する。フィルタ部61のフィルタ61Aの一部は、ファンケース42の下部に形成されている平らな部分42aに近接している。すなわち、室内機1Dは、天井33内に設置することを想定しているため、その分低背化(薄型化)が要求されている。ファンケース42と第1の横側面吸込口71との間には、予め設定された間隔が空けられ、第1の横側面吸込口71に設けられたフィルタ61Aとファンケース42とが近接し、吸込面積(開口面積)が低減してしまうことはない。
すなわち、下吸込仕様では、図15に示すように、ふさぎ板大15の上にふさぎ板小16が重なるように、ふさぎ板大15及びふさぎ板小16が室内機1の第1の横側面A1に固定される。
一方、横吸込仕様では、図16に示すように、ふさぎ板大15とふさぎ板小16とが重ならないように並べられて、ふさぎ板大15及びふさぎ板小16が室内機1の下面B2に固定される。なお、この横吸込仕様の説明であるが、上吸込仕様及び横吸込仕様を併用する場合、及び実施の形態3の2つの横側面から吸い込む仕様の場合であっても、同様である。
なお、枠部61Bの薄肉部分を溝状にしてもよい。これにより、枠部61Bを切断する際のガイド機能を持たせることができる。すなわち、ユーザー、サービスマンなどは、上述のカッターなどで切断する際に、溝に沿ってカッターの刃を進めることができる。また、枠部61Bの薄肉部分を薄肉部分に断片的に切れ目を形成したミシン目状にしてもよい。これにより、カッターなどを用いずフィルタ部大61aとフィルタ部小61bとを分離することができる。また、フィルタ部大61a及びフィルタ部小61bに、フィルタ部大61aとフィルタ部小61bとを連結する突起、爪などを設ける態様であってもよい。さらに、フィルタ61Aは、一枚続きとしておき、枠部61Bを切断する際にフィルタ61Aも一緒に切断する形態としても良い。
実施の形態4に係る空気調和装置の室内機1Dは、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1の有する効果に加えて次の効果を有する。
本実施の形態4に係る空気調和装置の室内機1Dは、第1の横側面吸込口71よりも下面吸込口72の吸込面積の方が大きくなるように構成したので、第1の横側面吸込口71と下面吸込口72との実質的な吸込面積を同等程度にすることができる。
図18は、実施の形態5に係る空気調和装置の室内機1Eの第1の横側面吸込口71をダミーフィルタ102で閉塞し、下吸込仕様とした場合の斜視図である。図19は、実施の形態5に係る空気調和装置の室内機1Eの下面吸込口72をダミーフィルタ102で閉塞し、横吸込仕様とした場合の斜視図である。なお、実施の形態5の説明では、実施の形態1〜4と共通する部分についての説明は同一の符号を付し、主に相違点について説明する。
ダミーフィルタ102は、第1の横側面吸込口71、及び下面吸込口72を塞ぐのに利用されるものである。ダミーフィルタ102は、フィルタ部61と同じ形状であってフィルタ61Aの部分、すなわち濾材の部分を薄い樹脂膜としたものである。これにより、フィルタ部61と同様にダミーフィルタ102もフィルタ部レール17に差し込んで室内機1に固定することができるようになっている。つまり、ふさぎ板14の代わりにダミーフィルタ102を採用することで、ネジを外すためのドライバーなどの工具なしで下吸込仕様と横吸込仕様とを変更することができる。
なお、実施の形態5において、フィルタ部61及びダミーフィルタ102の保持機構として、フィルタ部61及びダミーフィルタ102に爪などの引っ掛け構造を設ける場合には、下面吸込口72用の保持機構及び第1の横側面吸込口71用の保持機構の両方を室内機1の本体1Aに設置する必要はない。このような保持構造としては、たとえば、フィルタ部61及びダミーフィルタ102の短手方向の両端側に本体1Aに引っ掛ける爪を設けることで実現することができる。
また、上記のレール式の機構と爪などの引っ掛け構造とを併用してもよい。たとえば、第1の横側面吸込口71にフィルタ部レール17を設け、フィルタ部レール17にフィルタ部61及びダミーフィルタ102を取り付けるようにする。そして、他方の下面吸込口72については、フィルタ部61及びダミーフィルタ102に爪を形成して、本体1Aに引っ掛けるようにすればよい。
実施の形態5に係る空気調和装置の室内機1Eは、実施の形態1に係る空気調和装置の室内機1の有する効果に加えて次の効果を有する。
実施の形態5に係る空気調和装置の室内機1Eは、ふさぎ板14の代わりにダミーフィルタ102を有しているものである。これにより、ドライバーなどの工具を用いないで下吸込仕様と横吸込仕様とを変更することができる。
Claims (8)
- 下面に下面吸込口が形成され、第1の横側面に第1の横側面吸込口が形成された本体と、前記下面吸込口及び前記第1の横側面吸込口のうちの一方を塞ぐふさぎ板とを有し、前記下面吸込口及び前記第1の横側面吸込口のうちの他方を開放して前記本体内に空気を取り込む空気調和装置の室内機において、
前記下面吸込口及び前記第1の横側面吸込口のうちのいずれにも取付可能であって開放されている方に取り付けられるフィルタ部と、
前記第1の横側面及び前記下面に着脱自在に設けられ、前記フィルタ部を保持する直線状のフィルタ部レールと、
前記第1の横側面のうち前記第1の横側面吸込口が形成されている部分の上縁部に設けられ、前記フィルタ部との接触面が傾斜しているフィルタ部ガイドとを有し、
前記本体の上面には、
前記第1の横側面吸込口とともに前記本体内に空気を取り込む上面吸込口が形成され、
前記ふさぎ板が前記下面吸込口を塞ぎ、前記第1の横側面吸込口が開放されている場合には、
前記フィルタ部レールは、前記第1の横側面に、前記下面から前記上面に向かう方向に平行に設けられ、
前記フィルタ部は、前記第1の横側面吸込口及び前記上面吸込口に設けられ、
前記フィルタ部のうち前記フィルタ部レールの上端よりも上側の部分は、前記フィルタ部ガイドの前記接触面に接触して湾曲している
ことを特徴とする空気調和装置の室内機。 - 前記フィルタ部は、
形状を変えて前記下面吸込口、前記第1の横側面吸込口及び前記上面吸込口のいずれにも設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記上面吸込口は、
前記本体の前記上面のうちの前記第1の横側面側に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記ふさぎ板が前記第1の横側面吸込口を塞ぎ、前記下面吸込口が開放されている場合には、
前記フィルタ部レールは、
前記下面吸込口に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記ふさぎ板は、
前記フィルタ部レールに取り付けられるダミーフィルタ部で構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記フィルタ部は、
フィルタ及び前記フィルタを保持する枠部を有し、
前記枠部は、
前記第1の横側面吸込口又は前記下面吸込口の長手方向に平行に形成された長手枠と、 前記第1の横側面吸込口又は前記下面吸込口の短手方向に平行に形成された短手枠とを有し、複数の前記長手枠と複数の前記短手枠とが交差するように接続して構成され、
前記短手枠は、
前記長手枠との交差部分よりも、隣接する前記交差部分の間の部分の方が薄肉に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記長手枠には、
前記フィルタの長手方向に伸びるように補強用リブが形成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記フィルタ部は、
分割された第1のフィルタ部及び第2のフィルタ部を有し、
前記第1のフィルタ部及び前記第2のフィルタ部は、
前記第1のフィルタ部の端部側と、前記第1のフィルタ部の端部側に対向する前記第2のフィルタ部の端部側とを連結する複数の連結部が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
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