JP6174419B2 - 侵入者検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、不正侵入を監視する侵入者検知システムに関する。
従来、車両において、車内への不正侵入者を検知する侵入者検知システムが周知である(特許文献1等参照)。侵入者検知システムは、車両盗難防止装置の一種である。侵入者検知システムは、例えば車両ドアが正常に解錠されない状態下において、車内への人の侵入をセンサ等で検知すると、ホーンやブザー等により警報を吹鳴する。
特開2010−210500号公報
ところで、侵入者検知システムのセンサは、一般的に、電波センサ、振動センサ、赤外線センサ、ホールIC等を使用している。しかし、この種のセンサでは、車内への不正侵入を精度よく検知することができない現状があるので、誤警報の頻度が多くなってしまう問題があった。
本発明の目的は、不正侵入の検知精度を確保することができる侵入者検知システムを提供することにある。
前記問題点を解決する侵入者検知システムは、超広帯域の帯域幅を有し、かつマイクロ波帯(例えば、1GHz以上)の超広帯域電波を送信可能な送信機と、前記超広帯域電波を受信可能な受信機と、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する侵入者有無判断部と、室内に人がいないとき、直接波又は非直接波の識別に必要な閾値の設定を行う閾値設定部とを備え、前記侵入者有無判断部は、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が前記閾値を満足するとき、当該電波を直接波と識別し、前記閾値を満足しないとき、当該電波を非直接波と識別し、前記閾値設定部は、室内を開閉するドアが施錠されたとき、前記閾値の設定を実行する
本構成によれば、超広帯域電波には、人体に対しての減衰量が大きく、かつ直進性が高く回り込みが少ないという特性があることに着目し、送信機から送信された超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれで受信機に届くのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する。つまり、送信機及び受信機の間に人が存在しないときには、送信機から送信された超広帯域電波が直接波で受信機に届き、送信機及び受信機の間に人が存在するときには、送信機から送信された超広帯域電波が非直接波で受信機に届くことから、侵入者の有無を判断する。侵入者の有無を監視するにあたり、本構成のような超広帯域電波を使用した方式を採用すれば、種々のセンサを用いた場合に比較して、精度よく侵入者の有無を判断することが可能となる。よって、不正侵入の検知精度を確保することが可能となる。
また、適正な閾値が設定されるので、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
さらに、室内に人がいない可能性が高いドア施錠時に閾値の設定を実行するので、最適な閾値の設定に一層有利となる。よって、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
前記侵入者検知システムにおいて、前記侵入者有無判断部は、前記送信機の前記超広帯域電波が前記受信機に至るまでに要した伝搬距離を算出する伝搬距離算出部と、前記伝搬距離が直接波又は非直接波のいずれに準ずる値をとるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する伝搬距離正当性判断部とを備えることが好ましい。この構成によれば、伝搬距離の測定原理を用いて、精度よく侵入者検知を行うことが可能となる。
前記問題点を解決する侵入者検知システムは、超広帯域の帯域幅を有し、かつマイクロ波帯の超広帯域電波を送信可能な送信機と、前記超広帯域電波を受信可能な受信機と、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する侵入者有無判断部とを備え、前記超広帯域電波は、インパルスであり、前記侵入者有無判断部は、前記インパルスの第1波目を用いて、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかの確認を実行する。
本構成によれば、超広帯域電波には、人体に対しての減衰量が大きく、かつ直進性が高く回り込みが少ないという特性があることに着目し、送信機から送信された超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれで受信機に届くのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する。つまり、送信機及び受信機の間に人が存在しないときには、送信機から送信された超広帯域電波が直接波で受信機に届き、送信機及び受信機の間に人が存在するときには、送信機から送信された超広帯域電波が非直接波で受信機に届くことから、侵入者の有無を判断する。侵入者の有無を監視するにあたり、本構成のような超広帯域電波を使用した方式を採用すれば、種々のセンサを用いた場合に比較して、精度よく侵入者の有無を判断することが可能となる。よって、不正侵入の検知精度を確保することが可能となる。
また、インパルスはパルス幅が短い電波であるので、距離分解能が高く、距離測定精度がよい利点がある。よって、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
さらに、第1波目のパルスで侵入者を検知するようにすれば、例えば室外の障害物に反射等して受信機に至る第2波目以降のパルスで侵入者有無を判断せずに済む。よって、仮に、室外で人の動きがあっても、侵入者検知の判断には影響がないので、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
前記侵入者検知システムにおいて、前記侵入者有無判断部は、前記送信機の前記超広帯域電波が前記受信機に至るまでに要した伝搬距離を算出する伝搬距離算出部と、前記伝搬距離が直接波又は非直接波のいずれに準ずる値をとるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する伝搬距離正当性判断部とを備えることが好ましい。この構成によれば、伝搬距離の測定原理を用いて、精度よく侵入者検知を行うことが可能となる。
前記侵入者検知システムにおいて、室内に人がいないとき、直接波又は非直接波の識別に必要な閾値の設定を行う閾値設定部を備え、前記侵入者有無判断部は、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が前記閾値を満足するとき、当該電波を直接波と識別し、前記閾値を満足しないとき、当該電波を非直接波と識別することが好ましい。この構成によれば、適正な閾値が設定されるので、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
前記侵入者検知システムにおいて、前記閾値設定部は、室内を開閉するドアが施錠されたとき、前記閾値の設定を実行することが好ましい。この構成によれば、室内に人がいない可能性が高いドア施錠時に閾値の設定を実行するので、最適な閾値の設定に一層有利となる。よって、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
前記侵入者検知システムにおいて、前記送信機及び前記受信機が一体化された第1送受信機と、前記送信機から送信された前記超広帯域電波を受信すると、これを前記第1送受信機に返信する第2送受信機とを備え、前記侵入者有無判断部は、前記第1送受信機から送信されて前記第2送受信機を経て戻ってくる前記超広帯域電波を用いて侵入者の有無を判断することが好ましい。この構成によれば、第1送受信機と第2送受信機との時間同期をとる必要がないので、動作制御の簡素化に有利となる。
本発明によれば、侵入者検知システムにおいて、不正侵入の検知精度を確保することができる。
第1実施形態の侵入者検知システムの構成図。 超広帯域電波の周波数スペクトル図。 伝搬距離の正当性の確認に使用する閾値を設定するときの動作図。 伝搬距離の算出方法の説明図。 侵入者が室内いないときの動作図。 侵入者が室内にいるときの動作図。 (a)〜(c)は第2実施形態の侵入者検知システムの通信シーケンス図。 別例の侵入者検知システムの構成図。
(第1実施形態)
以下、侵入者検知システムの第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、侵入者検知の監視対象(以降、車両1と記す)は、車両盗難に対する各種機能を制御するセキュリティECU(Electronic Control Unit)2を備える。セキュリティECU2には、車両ドアの施解錠状態を検出するドア施解錠検出部3と、警報音を報知可能な報知部4とが接続されている。ドア施解錠検出部3は、スイッチ又はセンサのいずれでもよい。報知部4は、例えばホーンやブザー等が好ましい。
車両1は、室内(例えば車内)への不正侵入者の有無を検知する侵入者検知システム5を備える。侵入者検知システム5は、セキュリティECU2が管理する車両盗難防止機能の1機能である。侵入者検知システム5は、超広帯域電波Suwbを室内に送信可能な送信機6と、送信機6から送信された超広帯域電波Suwbを受信可能な受信機7と、受信機7で受信した超広帯域電波Suwbが直接波又は非直接波のいずれであるのかを確認することにより、室内への不正侵入者の有無を判断する侵入者有無判断部8とを備える。送信機6は、超広帯域電波Suwbとして例えばインパルスIを1波送信する。送信機6及び受信機7は、直接波で通信でき、かつ両者の間を侵入者が通過する位置に配置されるのが好ましい。侵入者有無判断部8は、例えばセキュリティECU2に設けられることが好ましい。
直接波は、例えば送信機6から送信された超広帯域電波Suwbが、障害物によって遮られることなく、直接、受信機7まで至る電波のことを言う。非直接波は、送信機6から送信された超広帯域電波Suwbが、障害物に遮られた上で受信機7に至った電波のことを言い、例えば反射波、屈折波、回折波等を含む。
送信機6は、例えばタイマ9を備えることが好ましい。送信機6は、このタイマ9によって、超広帯域電波Suw bの送信時刻を認識することが可能である。受信機7は、例えばタイマ10を備えることが好ましい。受信機7は、超広帯域電波Suwbの受信時刻をタイマ10によって認識することが可能である。送信機6及び受信機7は、例えばタイマ9,10を同時刻に設定することにより、時間同期がとれていることする。
図2に示すように、超広帯域電波Suwbは、例えば帯域幅が500MHz以上であり、かつ周波数がマイクロ波帯(1GHz以上)の電波である。例えば、超広帯域電波Suwbの周波数は、3GHz〜11GHzが好ましい。また、超広帯域電波Suwbの周波数は、3GHz〜5GHz、又は7GHz〜11GHzでもよい。いずれにせよ、超広帯域電波Suwbの周波数は、法規を満たす値に設定するのが好ましい。
図1に示すように、侵入者有無判断部8は、送信機6の超広帯域電波Suwbが受信機7に至るまでに要した伝搬距離Dを算出する伝搬距離算出部11と、伝搬距離Dが直接波又は非直接波のいずれに準じた値をとるのかを確認することにより、室内への侵入者の有無を判断する伝搬距離正当性判断部12とを備える。伝搬距離算出部11は、超広帯域電波Suwbが送信機6から受信機7に至るまでに要する伝搬時間tを算出し、この伝搬時間tを基に超広帯域電波Suwbの伝搬距離Dを算出する。伝搬距離正当性判断部12は、伝搬距離Dが閾値Dkを満足するとき、受信機7で受信した超広帯域電波Suwbが直接波であると判断し、伝搬距離Dが閾値Dkを満足しないとき、受信機7で受信した超広帯域電波Suwbが非直接波であると判断する。
侵入者検知システム5は、室内に人がないとき、直接波又は非直接波を識別する閾値Dkを設定する閾値設定部13を備える。閾値設定部13は、例えばセキュリティECU2に設けられることが好ましい。閾値設定部13は、ドア施解錠検出部3の検出信号を基に例えば車両ドアが施錠されたことを検出したとき、超広帯域電波Suwbの距離測定を行い、このときに算出できた伝搬距離Dを閾値Dkとして設定する。
次に、図3〜図6を用いて、侵入者検知システム5の動作を説明する。
[車両ドア施錠時の動作]
図3に示すように、正規ユーザが車両1から降車して、車両ドアを施錠したとする。ドア施解錠検出部3は、車両ドアが施錠されたことを検出すると、車両ドア施錠信号をセキュリティECU2に出力する。閾値設定部13は、ドア施解錠検出部3から車両ドア施錠信号を入力すると、不正侵入判定の閾値Dkを設定するために、初期時における伝搬距離Dの測定を実行する。このとき、室内には不正侵入者等がいないので、送信機6から送信された超広帯域電波Suwbは、直接波で受信機7に届く。
図4に、伝搬距離Dの算出方法を図示する。超広帯域電波Suwbの伝搬時間を「t」とし、送信機6において超広帯域電波Suwbが送信された時刻を「T1」とし、超広帯域電波Suwbのデータが送信機6の内部を伝送する時間を「t1」とし、受信機7において超広帯域電波Suw bを受信した時刻を「T2」とし、超広帯域電波Suwbのデータが受信機7の内部を伝送する時間を「t2」とする。この場合、超広帯域電波Suwbの伝搬距離Dは、図中の式(α)により算出される。なお、式(α)の「c」は、電磁波、つまり光の速さである。「t1」は、例えば送信機6のCPU等のデバイスから出力された超広帯域電波Suwbのデータが送信機6のアンテナから送信されるまでに要する時間である。「t2」は、例えば受信機7のアンテナで受信した超広帯域電波Suwbのデータが受信機7のCPU等のデバイスに至るまでに要する時間である。「t1」及び「t2」は、各々の送信機6及び受信機7から一義的に決まる固定値である。閾値設定部13は、このようにして算出した閾値Dkを、室内に侵入者がいない正常状態の基準として設定する。
侵入者有無判断部8は、例えば車両ドアが施錠されて閾値Dkの設定が済むと、侵入者検知システム5をオンする。即ち、車両駐車時において、車内への不正侵入を監視するために、侵入者検知機能を有効にする。このため、侵入者有無判断部8は、送信機6から定期又は不定期に超広帯域電波Suwbを送信し、伝搬距離Dの測定を定期的に実行する。伝搬距離算出部11は、超広帯域電波Suwbを受信する度、超広帯域電波Suwbの伝搬時間tを算出し、伝搬距離Dを算出する。伝搬距離正当性判断部12は、伝搬距離Dが算出される度、これを閾値Dkと比較することにより、いま受信した超広帯域電波Suwbが直接波又は非直接波のいずれであるのかを判断する。
[正常状態のときの動作]
図5に示すように、室内に侵入者がいない正常時の場合、送信機6から送信される超広帯域電波Suwbを途中で遮るものがないので、超広帯域電波Suwbは直接波で受信機7に届く。このため、伝搬距離算出部11により算出された伝搬距離Dは、閾値Dkに一致又は近似する。よって、伝搬距離正当性判断部12は、算出した伝搬距離Dが閾値Dkを満足することを確認するので、室内に不正侵入者はいないと判断する。従って、警報等の報知はなされない。
[侵入者ありのときの動作]
図6に示すように、侵入者が室内に不正侵入した場合、送信機6から送信される超広帯域電波Suwbは侵入者によって遮られるので、例えば反射、屈折、回折した上で、受信機7に届く。即ち、受信機7は、直接波ではなく、非直接波を受信する。このため、伝搬距離算出部11により算出された伝搬距離Dは、閾値Dkに一致しなくなる。よって、伝搬距離正当性判断部12は、算出した伝搬距離Dが閾値Dkを満足しないことを確認するので、室内に不正侵入者がいると判断する。なお、超広帯域電波Suwbが受信機7に全く届かなかったときも、侵入者ありと判断する。セキュリティECU2は、室内に不正侵入者がいることを検出すると、報知部4から警報を吹鳴する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)侵入者検知システム5は、超広帯域電波Suwbの通信(UWB通信方式)を用いて、室内の不正侵入者の有無を検知するものである。ところで、超広帯域電波Suwbには、人体に対しての減衰量が大きく、かつ直進性が高く回り込みが少ないという特性がある。よって、本例の侵入者検知システム5を用いれば、種々のセンサを用いた場合に比較して、精度よく侵入者の有無を判断することが可能となる。よって、不正侵入の検知精度を確保することができる。
(2)超広帯域電波Suwbの伝搬時間tから伝搬距離Dを算出し、伝搬距離Dの正当性を確認することにより、侵入者の有無を判断する。よって、伝搬距離Dの測定原理を用いて、精度よく侵入者検知を行うことができる。
(3)室内に人がいないとき、伝搬距離Dの測定を実行し、その状態を正常状態として、直接波又は非直接波の識別に必要な閾値Dkの設定を行う。よって、適正な閾値Dkが設定されるので、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
(4)室内に人がいない可能性が高いドア施錠時に閾値Dkの設定を実行するので、最適な閾値Dkの設定に一層有利となる。つまり、座席に鞄等が置かれても、それを前提にした閾値Dkが設定されることになる。よって、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
(5)超広帯域電波Suwbは、パルス幅が非常に短いインパルス波を用いる。このため、超広帯域電波Suwbは、距離分解能が高くなり、距離測定精度がよくなる。よって、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
(6)超広帯域電波Suwbのデータレートを、室内環境に合わせた適切なデータレートに設定すれば、直接波と非直接波との識別を精度よく行うことができる。適切なデータレート設定の具体的としては、例えば超広帯域電波Suwbのパルス長を長めに設定する形式などがある。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7に従って説明する。なお、本例は、侵入者検知の1具体例であり、基本的な構成は、第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同一部分は同じ符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図7(a)〜(c)に示すように、伝搬距離算出部11は、受信機7で受信した超広帯域電波Suwbのパルスのうち、第1波目に受信したパルスI1で伝搬距離Dを測定する。これは、受信機7で受信するパルスとしては、例えば車外の物体に反射等して到達したパルスI2もあり、このパルスI2で伝搬距離Dを測定してしまうと、車外の物体の動きによって伝搬距離Dが閾値Dkからずれてしまうことがあり、これが誤警報に繋がるからである。
次に、図7(a)〜(c)を用いて、侵入者検知システム5の動作を説明する。
[正常状態のときの動作]
図7(a)に示すように、送信機6は、超広帯域電波SuwbとしてインパルスIを1波送信する。このインパルスIは、受信機7で受信される。同図においては、直接波で受信機7に到達したパルスI1と、車外の物体に反射等して受信機7に到達した複数(1つでもよい)のパルスI2とを図示する。ちなみに、直接波で受信機7に到達したパルスI1は、物体に遮られることなくそのまま受信機7に至るので、電界強度が高い。一方、車外の物体に反射等して受信機7に到達したパルスI2は、物体に遮られて減衰するので、電界強度が低い。
伝搬距離算出部11は、受信機7で受信した第1波目のパルスI1を使用して、伝搬距離Dを算出する。ここでは、室内に侵入者がいない正常時の場合を例としているので、伝搬距離Dは閾値Dkと一致又は近似する。よって、伝搬距離正当性判断部12は、算出した伝搬距離Dが閾値Dkを満足することを確認するので、室内に不正侵入者はいないと判断する。従って、警報等の報知はなされない。
[侵入者ありのときの動作]
図7(b)に示すように、侵入者が室内に不正侵入した場合、送信機6から送信されるインパルスIは侵入者によって遮られ、非直接波として受信機7に到達する。つまり、第1波目のパルスI1は、正常時に対して位相が所定量遅れた時刻で受信される。このため、位相が遅れた第1波目のパルスI1から算出された伝搬距離Dは、閾値Dkに一致しなくなる。よって、伝搬距離正当性判断部12は、算出した伝搬距離Dが閾値Dkを満足しないことを確認するので、室内に不正侵入者がいると判断する。これにより、不正侵入者ありの警報等が報知される。
[車室外の変化が現われたときの動作]
図7(c)に示すように、室内に侵入者がいない正常状態のとき、例えば車外において人が通り過ぎるなどして、車外の物体で反射が起こり、受信パルスの様子が変化したとする。この車外の物体で反射したインパルスIの変化は、第1波目以降に現われる。しかし、本例の場合は、第1波目に受信するパルスI1で伝搬距離Dを測定するので、これら反射波には影響を受けない。よって、仮に車外で人の動きがあっても、これによって警報が作動することがないので、誤警報防止に有利となる。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(6)に加え、以下の効果を得ることができる。
(7)第1波目に受信したパルスI1で侵入者を検知するので、例えば室外の障害物に反射するなどして受信機7に至る第2波目以降のパルスI2で侵入者有無を判断せずに済む。よって、仮に、室外で人の動きがあっても、これが侵入者検知の判断に影響しないので、不正侵入の検知精度の確保に一層有利となる。
(8)インパルスIは反射、回折等するので、送信機6と受信機7との間に荷物等が置かれていても、人体を検知することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、図8に示すように、侵入者検知システム5は、対をなす送受信機31、32から構築されてもよい。このシステム構成の場合、第1送受信機31の送信機6から送信された超広帯域電波Suwbを第2送受信機32が受信すると、これを第1送受信機31に返信する。そして、第1送受信機31で受信された超広帯域電波Suwbから伝搬距離Dを算出し、この伝搬距離Dを基に不正侵入者の有無を判断する。この場合、第1送受信機31及び第2送受信機32の時間同期をとる必要がないので、動作制御を簡素化することができる。
・各実施形態において、超広帯域電波Suwbの周波数は、例えば1〜100GHz、1〜50GHz、1〜30GHz、1〜20GHz、2〜20GHz、2〜15GHzなど、種々の範囲の1値を採用できる。
・各実施形態において、侵入者検知の判定周期は、定期又は不定期のいずれでもよい。例えば、侵入者検知システム5をオンしてからの経過時間が長くなるに従い、距離測定の周期を長くしてもよい。つまり、単位時間当たりの判定回数を少なくしていく。この場合、車載バッテリの省電力化に有利となる。
・各実施形態において、侵入者検知システム5をオンするタイミングは、例えば車両ドアが施錠されてから所定時間経過した後など、どのタイミングとしてもよい。
・各実施形態において、閾値Dkの設定は、車両ドアが施錠されるときに実施されることに限定されない。例えば、電子キーが車両1の電子キーシステムの通信エリアから出たとき、つまり電子キーとのID照合が成立しなくなるときとしてもよい。また、ある車両操作から一定時間経過後に閾値Dkの設定を行う時間制御としてもよい。この例としては、例えば車両ドアが閉められてから、又は車両ドアが施錠されてから、一定時間が経過した後、閾値Dkの設定動作が実行される。
・各実施形態において、閾値Dkは、固定値でもよい。
・各実施形態において、伝搬時間tをパラメータにして、侵入者有無を判断してもよい。
・各実施形態において、監視対象は、車両1に限定されず、例えば建物(住宅)などにも適用可能である。
5…侵入者検知システム、6…送信機、7…受信機、8…侵入者有無判断部、11…伝搬距離算出部、12…伝搬距離正当性判断部、13…閾値設定部、31…第1送受信機、32…第2送受信機、Suwb…超広帯域電波、D…伝搬距離、Dk…閾値、I…インパルス。

Claims (7)

  1. 超広帯域の帯域幅を有し、かつマイクロ波帯の超広帯域電波を送信可能な送信機と、
    前記超広帯域電波を受信可能な受信機と、
    前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する侵入者有無判断部と
    室内に人がいないとき、直接波又は非直接波の識別に必要な閾値の設定を行う閾値設定部とを備え、
    前記侵入者有無判断部は、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が前記閾値を満足するとき、当該電波を直接波と識別し、前記閾値を満足しないとき、当該電波を非直接波と識別し、
    前記閾値設定部は、室内を開閉するドアが施錠されたとき、前記閾値の設定を実行する
    ことを特徴とする侵入者検知システム。
  2. 前記侵入者有無判断部は、
    前記送信機の前記超広帯域電波が前記受信機に至るまでに要した伝搬距離を算出する伝搬距離算出部と、
    前記伝搬距離が直接波又は非直接波のいずれに準ずる値をとるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する伝搬距離正当性判断部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の侵入者検知システム。
  3. 超広帯域の帯域幅を有し、かつマイクロ波帯の超広帯域電波を送信可能な送信機と、
    前記超広帯域電波を受信可能な受信機と、
    前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する侵入者有無判断部とを備え
    前記超広帯域電波は、インパルスであり、
    前記侵入者有無判断部は、前記インパルスの第1波目を用いて、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が直接波又は非直接波のいずれであるのかの確認を実行する
    ことを特徴とする侵入者検知システム。
  4. 前記侵入者有無判断部は、
    前記送信機の前記超広帯域電波が前記受信機に至るまでに要した伝搬距離を算出する伝搬距離算出部と、
    前記伝搬距離が直接波又は非直接波のいずれに準ずる値をとるのかを確認することにより、侵入者の有無を判断する伝搬距離正当性判断部と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の侵入者検知システム。
  5. 室内に人がいないとき、直接波又は非直接波の識別に必要な閾値の設定を行う閾値設定部を備え、
    前記侵入者有無判断部は、前記受信機で受信した前記超広帯域電波が前記閾値を満足するとき、当該電波を直接波と識別し、前記閾値を満足しないとき、当該電波を非直接波と識別する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の侵入者検知システム。
  6. 前記閾値設定部は、室内を開閉するドアが施錠されたとき、前記閾値の設定を実行することを特徴とする請求項に記載の侵入者検知システム。
  7. 前記送信機及び前記受信機が一体化された第1送受信機と、
    前記送信機から送信された前記超広帯域電波を受信すると、これを前記第1送受信機に返信する第2送受信機とを備え、
    前記侵入者有無判断部は、前記第1送受信機から送信されて前記第2送受信機を経て戻ってくる前記超広帯域電波を用いて侵入者の有無を判断する
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の侵入者検知システム。
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