JP6171389B2 - ハードコートフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、ハードコート層を有するハードコートフィルムに関するものである。
従来、各種ディスプレイに用いられる反射防止用途などの光学フィルムは、光学特性の他にも、耐擦傷性、耐薬品性および耐候性を考慮し、基材表面上に活性エネルギー線硬化型樹脂を用いたハードコート層を設けることが多かった。しかし、この活性エネルギー線硬化によって得られたハードコート層の屈折率は、用いられる基材の屈折率とかけ離れる場合が多い。そのために、ハードコート層の表面で反射する光と、ハードコート層と基材の界面で反射する光の干渉のために、虹色のムラ(干渉縞)を生じ、ディスプレイの視認性を劣化させ、またディスプレイの美観を損なうものであった。
ハードコート層に用いる樹脂は、通常1.5〜1.6程度の屈折率である。これに対して基材の屈折率は、たとえばポリエチレンテレフタレートであれば1.65程度、トリアセチルセルロースであれば1.45程度である。従って、ハードコート層と基材との界面が明確にある場合には、屈折率の違いにより界面での光の反射が起こる。そのために、ハードコート層の表面での反射光と、上記界面での反射光との干渉が起こるために、虹色の干渉ムラ(干渉縞)を生じる結果となるのである。
この干渉縞を抑制するための技術が、特許文献1および特許文献2に開示されている。特許文献1に記載の干渉縞低減技術は、基材とハードコート層の屈折率差を少なくするために、基材とハードコート層の界面に凹凸を設けることによって、ハードコート層と基材との界面での光の反射を散乱させる技術である。また、特許文献2に記載の干渉縞防止技術は、基材を溶解または膨潤させる溶剤を含む樹脂を用いて、ハードコート層を基材に塗布することにより、基材とハードコート層の間に中間層を作製し、基材とハードコート層の界面における屈折率差を少なくする技術である。
特開2005−107005号公報 特開2003−205563号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合は、基材上に凹凸を設けるためにハードコート層を塗布する前に、基材表面に凹凸を設ける工程が必要であり、この方法では工程数が増え、コストアップにつながるという不具合がある。さらに、凹凸を付与するため、フィルム自体の透明性が低下するという不具合もある。また、特許文献2に記載の技術の場合は、基材を溶解または膨潤させるため、フィルムの表面硬度が低下するという不具合がある。
上記の点を鑑み、本発明は、干渉縞の発現を効果的に抑制ないしは防止しつつ、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルムを提供することを目的とする。
本発明は、鋭意研究を重ねた結果、基材層に一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する分子量1000以下の電離放射線硬化型オリゴマーを使用する。これにより、ハードコート層との屈折率差を低減し、干渉縞の発現を効果的に抑制ないしは防止しつつ、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルムを提供することができる。
第1の発明は、ハードコートフィルムは、基材層と、基材層の少なくとも片面に形成されたハードコート層とを有し、基材層は、一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する分子量1000以下の電離放射線硬化型オリゴマー、および光重合開始剤を含有する組成物の硬化膜からなり、ハードコート層は、紫外線硬化型樹脂、および光重合開始剤を含有するハードコート組成物の硬化膜からなり、電離放射線硬化型オリゴマーが、下記式(II)で表される化合物であることを特徴とする。
(式中、Rは水素またはメチル基を表す。)
第2の発明は、第1の発明において、JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)の硬度が、4H以上、であることを特徴とする。
本発明のハードコートフィルムは、干渉縞の発現を効果的に抑制ないしは防止しつつ、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルムを提供することができ、ディスプレイの視認性を向上させ、またディスプレイ表面の硬度を向上させることができる。
実施の形態に係るハードコートフィルムの断面図(透明基材を剥離する前) 実施の形態に係るハードコートフィルムの断面図(透明基材を剥離した後)
本発明の一例として、実施の形態に係るハードコートフィルムについて説明する。
図1に、透明基材1を剥離する前のハードコートフィルム4を示す。図2に、透明基材1を剥離した後のハードコートフィルム4を示す。ハードコートフィルム4は、基材層2と、基材層2の少なくとも片面に形成されたハードコート層3とを有する。基材層2は、上記一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する分子量1000以下の電離放射線硬化型オリゴマー、および光重合開始剤を少なくとも含有する組成物である。ハードコート層3は、紫外線硬化型樹脂、および光重合開始剤を含有するハードコート組成物である。ハードコートフィルム4は、透明基材1上に、基材層2とハードコート層3からなる積層体を形成した後に、その積層体から透明基材1を剥がしたものである。ハードコートフィルム4は、JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)の硬度が4H以上である。
本発明のハードコートフィルム4は、透明基材1に対し、一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する電離放射線硬化型オリゴマー塗液を塗布・乾燥させた後、電離放射線により硬化させ、その上に、ハードコート層形成用塗液を塗布・乾燥させた後、電離放射線により硬化させ、透明基材1を剥離することにより完成する。
まず、透明基材1について説明する。本発明の透明基材1としては、剥離性や透明性、更には耐衝撃性、耐熱性、耐久性などの諸物性を考慮して、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系、等の有機高分子からなるものが用いられる。特に、剥離性が良好であることからポリエチレンテレフタレートが好ましい。
なお、透明基材1の厚みは15μm以上200μm以下の範囲内にある事が好ましく、20μm以上80μm以下の範囲内にある事が更に好ましい。
続いて、基材層2について説明する。本発明の基材層2の形成用の塗液としては、上記式1の一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する電離放射線硬化型オリゴマー(電離放射線硬化型材料)、光重合開始剤、および溶媒を少なくとも含む電離放射線硬化型オリゴマー塗液が用いられる。
この電離放射線硬化型オリゴマーの塗液の主剤(電離放射線硬化型材料)としては、例えば、共栄社化学製のエポキシエステルM−600A、エポキシエステル40EM、エポキシエステル70PA、エポキシエステル200PA、エポキシエステル80FMA、エポキシエステル3002M、エポキシエステル3002A、エポキシエステル3000MK、エポキシエステル3000Aを用いる事が出来る。
また、電離放射線硬化型材料は、紫外線により硬化される為、光重合開始剤を添加する。光重合開始剤としては、紫外線が照射された際にラジカルを発生するものであれば良く、例えば、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類を用いる事が出来る。また、光重合開始剤の添加量は、電離放射線硬化型材料100重量部に対して、0.1重量部〜10重量部、好ましくは1重量部〜7重量部、更に好ましくは1重量部〜5重量部である。
更に、電離放射線硬化型オリゴマー塗液には、必要に応じて、溶媒を加える事が出来る。溶媒としては、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキシルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、n−ヘキサンなどの炭化水素類、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、ジオキサン、ジオキソラン、トリオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール及びフェネトール等のエーテル類、また、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、及びメチルシクロヘキサノン等のケトン類、また蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酢酸n−ペンチル、及びγ−プチロラクトン等のエステル類、更には、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のセロソルブ類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類の中から、塗工適正等を考慮して適宜選択される。
また、塗液には添加剤として、表面調整剤、屈折率調整剤、密着性向上剤、硬化剤等を加える事も出来る。
上記の材料を十分に混合することにより、電離放射線硬化型オリゴマー塗液が完成する。
基材層2の形成方法としては、ウェットコーティング法とされる、ディップコーティング法、スピンコーティング法、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアロールコーティング法、エアドクターコーティング法、プレードコーティング法、ワイヤードクターコーティング法、ナイフコーティング法、リバースコーティング法、トランスファロールコーティング法、マイクログラビアコーティング法、キスコーティング法、キャストコーティング法、スロットオリフィスコーティング法、カレンダーコーティング法、ダイコーティング法等などにより、透明基材1の少なくとも片面に、電離放射線硬化型オリゴマー塗液を塗布することにより形成することができる。
続いて、本発明のハードコート層3に関して以下詳細を記載する。
本発明のハードコート層3の形成にて使用される塗液としては、紫外線硬化物質、光重合開始剤、および溶媒を少なくとも含むハードコート層形成用塗液が用いられる。なお、紫外線硬化物質とは、紫外線や電子線のような活性線照射により架橋反応を経て硬化する樹脂を主たる成分とする樹脂のことをいう。
前記紫外線硬化物質としては、光重合性モノマーや光重合性プレポリマー、例えばポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリオールアクリレート系等が挙げられる。これらの電離放射線硬化型樹脂(紫外線硬化物質)は1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
ポリエステルアクリレートとしては、一般にポリエステルポリオールに2−ヒドロキシアクリレート、2−ヒドロキシアクリレート系のモノマーを反応させ容易に形成されるものを用いることができる。
エポキシアクリレートとしては、エポキシ樹脂のエポキシ基を開環しアクリル酸でアクリル化することにより得られるアクリレートであり、芳香環、脂環式のエポキシを用いたものがより好ましく用いられる。
本発明のハードコート層3の形成にて使用される紫外線重合開始剤(光重合開始剤)としては、表面硬化系の重合開始剤であって、短波長に吸収をもつα−ヒドロキシケトン例えばIrg184、DAROCUR1173、Irg2959、また、高いモル吸光係数をもつα−アミノケトンのIrg907などが好適に使用される。さらに、内部硬化系の光重合開始剤としては、フォトブリーチング効果の高いアシルフォスフィンオキサイド、例えば、Irg819、また、h線に吸収領域を有するα−アミノケトン、例えばIrg369などが好適に使用される。
また、上記に示されるもの以外にも、例えば、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等で、表面硬化系、内部硬化系の特徴を有する光重合開始剤であれば適宜選択できる。
紫外線重合開始剤の使用量は、感光性着色組成物(紫外線硬化物質)の全固形分量を基準として、0.5重量%〜15重量%の範囲内にあることが好ましく、この範囲より多くても少なくても、膜硬度は低くなる傾向にある。特に、多すぎる場合には、ハードコート層3が着色する可能性もある。また、紫外線重合開始剤は、例えば、Irg184とTPO、または、Irg184とIrg819の組み合わせからなり、これらの重量比率が70:30〜30:70の範囲内にある。
また、光増感剤として、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホスフィン等を混合して用いることができる。
これらの樹脂および光重合開始剤は、溶媒に溶かし固形分を30〜80重量%、より好ましくは40〜60重量%に調整し、プラスチック基材に塗工することができる。
また、本発明のハードコート層形成塗液に用いられる溶媒は、樹脂、光重合開始剤を溶解し、良好な塗工性が得られるものであれば、いずれの溶媒を用いても良い。一般的には、沸点の低い溶媒を用いると、塗工後の乾燥が速くなるため、高沸点の溶媒を用いるのがより好ましい。
本発明で用いられる溶媒としては、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンといった高沸点ケトン類溶媒、トルエン、キシレンといった芳香族炭化水素溶媒、2−プロパノール、1−ブタノール、シクロペンタノール、ジアセトンアルコールといったアルコール類溶媒、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルといったエーテルアルコール類溶媒、酢酸イソブチル、酢酸ブチルといった高沸点エステル系溶媒が挙げられる。
このような有機溶媒の中で好ましく用いられるものは、高沸点ケトン類溶媒、芳香族炭化水素溶媒、アルコール溶媒、高沸点酢酸エステル溶媒である。
調製した塗料には、防汚性、滑り性付与、欠陥防止、粒子の分散性向上のために、添加剤を用いることができる。添加剤としては、例えば、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、フッ素変性ポリマー、アクリル系共重合物、ポリエステル変性アクリル含有ポリジメチルシロキサン、シリコン変性ポリアクリル等を用いることができる。
また、塗工方式としては公知の方法を用いることができる。具体的には、バーコート法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアロールコーティング法、エアドクターコーティング法、プレードコーティング法、ワイヤードクターコーティング法、ナイフコーティング法、リバースコーティング法、トランスファロールコーティング法、マイクログラビアコーティング法、キスコーティング法、キャストコーティング法、スロットオリフィスコーティング法、カレンダーコーティング法、ダイコーティング法等を用いることができる。
紫外線硬化樹脂を光硬化反応により硬化させて硬化皮膜を形成するための光源としては、紫外線を発生する光源であれば、特に限定されることなく使用することができる。例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、無電極放電管等を用いることができる。照射条件として紫外線照射量は、100〜800mJ/cmとすることができる。
こうして得られたハードコート層3(硬化樹脂層)には、ブロッキング防止や硬度付与、防眩性、帯電防止性能付与、または屈折率調整のために、無機あるいは有機化合物の微粒子を加えることができる。
ハードコート層3に使用される無機微粒子としては、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化スズ、五酸化アンチモンといった酸化物や、アンチモンドープ酸化スズ、リンドープ酸化スズ等の複合酸化物が挙げられる。さらに、その他には、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、カオリン、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸カルシウム等も使用することができる。
また、ハードコート層3に使用される有機微粒子としては、ポリメタクリル酸メチルアクリレート樹脂粉末、アクリル−スチレン系樹脂粉末、ポリメチルメタクリレート樹脂粉末、シリコン樹脂粉末、ポリスチレン系粉末、ポリカーボネート粉末、メラミン系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹脂粉末等を挙げることができる。
これらの微粒子粉末の平均粒径としては、5nm〜20μmが好ましく、10nm〜10μmがさらに好ましい。また、これらの微粒子は、二種類以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明で得られるハードコートフィルム4は、必要に応じて、ハードコート層3上に反射防止性能、帯電防止性能、防汚性能、防眩性能、電磁波シールド性能、赤外線吸収性能、紫外線吸収性能、色補正性能等を有する機能層が設けられる。これらの機能層としては、反射防止層、帯電防止層、防汚層、防眩層、電磁波遮蔽層、赤外線吸収層、紫外線吸収層、色補正層等が挙げられる。なお、ハードコート層3上の機能層は、これらの機能層の中から選択され、単層であってもかまわないし、複数の層であってもかまわない。例えば、反射防止層にあっては、低屈折率層単層から構成されても構わないし、低屈折率層と高屈折率層の繰り返しによる複数層から構成されていても構わない。また、機能層は、防汚性能を有する反射防止層というように、1層で複数の機能を有していても構わない。ハードコートフィルム4及び透明基材1上にハードコート層3が形成された機能性フィルムは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイといった各種のディスプレイ表面と貼りあわせることができ、耐擦傷性に優れたディスプレイを提供することが可能となる。
反射防止層である低屈折率層としては、バインダマトリックス中に低屈折率剤を分散させたものを例示できる。このとき、低屈折率剤の種類は、特に限定されるものではないが、フッ化マグネシウム、空気を含有する中空粒子、フッ素樹脂等の低屈折率材料を用いることができる。これらの低屈折率剤を、バインダマトリックス材料であるUV硬化型材料、珪素アルコキシド等の金属アルコキシドに分散させ、必要に応じて溶媒を加えたものを塗液とし、その塗液をハードコートフィルム4のハードコート層3上に塗工する。そして、ハードコート層3上に塗液を塗布した後、バインダマトリックス材料として紫外線硬化型材料を用いた場合には、紫外線照射することにより、金属アルコキシドを用いた場合には、焼成することにより、低屈折率層を形成することができ、反射防止フィルムとすることができる。なお、UV硬化型材料としては、先ほど例示した多官能性モノマーを用いることができる。このとき、光重合開始剤を配合できる。塗工方法としては、ロールコータ、リバースロールコータ、グラビアコータ、ナイフコータ、バーコータ、スロットダイコータを用いた塗工方法を使用することができる。コスト面から、反射防止層は、低屈折率層と高屈折率層の繰り返しによる複数層で構成されるのではなく、低屈折率層単層で構成されることが好ましい。また、低屈折率層を形成する前に、ハードコート層3と反射防止層との密着性の向上を目的として、高硬度のハードコートフィルム4のハードコート層3に対してアルカリ溶液によるケン化処理をおこなうこともできる。
以下に、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。なお、ハードコートフィルム4の性能は、下記の方法を用いた評価試験を行うことによって評価した。
鉛筆硬度においては、JIS−K5400(4.9N荷重)に準じ評価を行った。
全光線透過率においては、日本電色製NDH−2000を用いて、JIS−K7105に準じ測定を行った。
干渉縞評価においては、透明基材1面につや消し黒色塗料を塗布し、ハードコート層3側を目視で観察し、干渉縞の発生を評価した。評価における良否は、次の4段階で判定した。
◎:三波長蛍光灯下でも干渉縞が見えにくい
○:三波長蛍光灯下でも干渉縞が見える
△:天井光でも干渉縞が見える
×:天井光でも干渉縞がはっきりと見える
<実施例1>
透明基材:75μmポリエチレンテレフタレート基材
電離放射線硬化型オリゴマー塗液:
エポキシエステル3002A(共栄社化学) 80重量部
イルガキュアー184(BASF) 5重量部
酢酸メチル 15重量部
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 19重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 13重量部
イルガキュアー184(BASF) 1.5重量部
TPO (BASF) 1.5重量部
メチルイソブチルケトン 65重量部
電離放射線硬化型オリゴマー塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚40μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより200mJ/cmの紫外線を照射して基材層2を形成した。そして、ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液をその基材層2の上に、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層3を形成した。その後、75μmポリエチレンテレフタレート基材(透明基材)を剥離し、ハードコートフィルム4を作製した。
実施例1のハードコートフィルム4について評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率96.4%、干渉縞◎であり、干渉縞が良好で、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルム4であることを確認できた。
<実施例2>
透明基材:75μmポリエチレンテレフタレート基材
電離放射線硬化型オリゴマー塗液:
エポキシエステル3002A(共栄社化学) 80重量部
イルガキュアー184(BASF) 5重量部
酢酸メチル 15重量部
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 30重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 20重量部
イルガキュアー184(BASF) 2.5重量部
TPO (BASF) 2.5重量部
メチルイソブチルケトン 45重量部
電離放射線硬化型オリゴマー塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚40μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより200mJ/cmの紫外線を照射して基材層2を形成した。そして、ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液をその基材層2の上に、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層3を形成した。その後、75μmポリエチレンテレフタレート基材を剥離し、ハードコートフィルム4を作製した。
実施例2のハードコートフィルム4について評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率96.2%、干渉縞◎であり、干渉縞が良好で、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルム4であることを確認できた。
<実施例3>
透明基材:75μmポリエチレンテレフタレート基材
電離放射線硬化型オリゴマー塗液:
エポキシエステル3002A(共栄社化学) 80重量部
イルガキュアー184(BASF) 5重量部
酢酸メチル 15重量部
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 41重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 27重量部
イルガキュアー184(BASF) 3.5重量部
TPO (BASF) 3.5重量部
メチルイソブチルケトン 25重量部
電離放射線硬化型オリゴマー塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚40μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより200mJ/cmの紫外線を照射して基材層2を形成した。そして、ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液をその基材層2の上に、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層3を形成した。その後、75μmポリエチレンテレフタレート基材を剥離し、ハードコートフィルム4を作製した。
実施例3のハードコートフィルム4について評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率96.5%、干渉縞◎であり、干渉縞が良好で、高い表面硬度をもち、透明性に優れたハードコートフィルム4であることを確認できた。
<比較例1>
透明基材:40μmトリアセチルセルロース基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 19重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 13重量部
イルガキュアー184(BASF) 1.5重量部
TPO (BASF) 1.5重量部
メチルイソブチルケトン 65重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例1のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は2H、全光線透過率95.4%、干渉縞◎であり、鉛筆硬度と全光線透過率が悪化した。
<比較例2>
透明基材:40μmトリアセチルセルロース基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 30重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 20重量部
イルガキュアー184(BASF) 2.5重量部
TPO (BASF) 2.5重量部
メチルイソブチルケトン 45重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例2のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は3H、全光線透過率95.3%、干渉縞○であり、鉛筆硬度、全光線透過率、干渉縞が悪化した。
<比較例3>
透明基材:40μmトリアセチルセルロース基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 41重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 27重量部
イルガキュアー184(BASF) 3.5重量部
TPO (BASF) 3.5重量部
メチルイソブチルケトン 25重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例3のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率95.6%、干渉縞△であり、全光線透過率と干渉縞が悪化した。
<比較例4>
透明基材:40μmポリエチレンテレフタレート基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 19重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 13重量部
イルガキュアー184(BASF) 1.5重量部
TPO (BASF) 1.5重量部
メチルイソブチルケトン 65重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例4のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率92.3%、干渉縞△であり、全光線透過率と干渉縞が悪化した。
<比較例5>
透明基材:40μmポリエチレンテレフタレート基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 30重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 20重量部
イルガキュアー184(BASF) 2.5重量部
TPO (BASF) 2.5重量部
メチルイソブチルケトン 45重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例5のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率92.3%、干渉縞△であり、全光線透過率と干渉縞が悪化した。
<比較例6>
透明基材:40μmポリエチレンテレフタレート基材
ハードコート層形成用塗液:
ウレタンアクリレートUA−306H(共栄社化学) 41重量部
アクリルモノマーPE−3A(共栄社化学) 27重量部
イルガキュアー184(BASF) 3.5重量部
TPO (BASF) 3.5重量部
メチルイソブチルケトン 25重量部
ハードコート層形成用塗液の欄に記載の上記材料を攪拌、混合して得られた塗液を、バーコート法により硬化膜厚8μmになるように塗布した後に、乾燥させ、メタルハライドランプにより400mJ/cmの紫外線を照射しハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを作製した。
比較例6のハードコートフィルムについて評価試験を行った結果、鉛筆硬度は4H、全光線透過率92.5%、干渉縞△であり、全光線透過率と干渉縞が悪化した。
以上の実施例1から3及び比較例1から6の評価結果を以下の表1にまとめて示す。表1は、実施例及び比較例の性能比較表である。
実施例1から3と比較例1から6とを比べると、基材層2に一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する電離放射線硬化型オリゴマーを使用することにより、表面硬度、透過性、および干渉縞が良好であることがわかる。
本発明は、ハードコート層を有するハードコートフィルムなどに有用である。
1 透明基材
2 基材層
3 ハードコート層
4 ハードコートフィルム

Claims (2)

  1. 基材層と、
    前記基材層の少なくとも片面に形成されたハードコート層とを有し、
    前記基材層は、一般式(I)で示される官能基を1分子中に2個含有する分子量1000以下の電離放射線硬化型オリゴマー、および光重合開始剤を含有する組成物の硬化膜からなり
    (式中、Rは水素またはメチル基を表す。)
    前記ハードコート層は、紫外線硬化型樹脂、および光重合開始剤を含有するハードコート組成物の硬化膜からなり、
    前記電離放射線硬化型オリゴマーが、式(II)で表される化合物であることを特徴とするハードコートフィルム。
  2. JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)の硬度が、4H以上であることを特徴とする、請求項1に記載のハードコートフィルム。
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