JP2004287392A - 光学フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明基材の表面にハードコート層を積層してなる光学フィルムにおいて、波長が360nm〜800nmの可視光線領域における反射スペクトルが極大値を持たないことを特徴とする光学フィルムとするものである。またさらに、波長が360nm〜800nmの可視光線領域における反射率と波長の関係を示した反射スペクトルの振幅(極大値―極小値)が,可視光線全域において0.5以下であることを特徴とするものである。
【選択図】図1
Description
<分光反射率&フリンジ幅>
自動分光光度計(日立製作所製、U−4000)を用い、入射角5°における分光反射率を測定した。このスペクトルデータから反射率の隣り合う極大値と極小値の差の絶対値をフリンジ幅とした。なお、測定の際には塗布面と反対の面をにつや消し黒色塗料を塗布し、反射防止の処置を行った。
(目視評価)
20W蛍光灯から20cmの距離でハードコート表面に蛍光灯の光を入射し、干渉縞の目視評価を行った。なお、評価の際には、塗布面と反対の面をにつや消し黒色塗料を塗布し、反射防止の処置を行った。
(耐擦傷性)
#0000のスチールウールを用い、250g荷重で10往復表面を擦り、傷の有無を目視評価した。
(全光線透過率およびヘイズ値)
表面保護フィルムを写像性測定器[日本電色工業(株)製,NDH−2000]を使用して測定した。
(鉛筆硬度)
JIS K5400に準拠し、試験機法により1kg荷重で評価した。
<実験例1>
基材として厚み75μm、屈折率(550nm)1.65の汎用溶剤に浸食されにくいポリエチレンテレフタレートフィルム(全光線透過率:88.7%、ヘイズ値:0.7%)を用いて、
ペンタエリスリトールトリアクリレート 6重量部
酸化ジルコニウム超微粒子(粒径10〜15nm)4重量部
イルガキュアー184 0.2重量部
メチルエチルケトン 10重量部
を攪拌、混合した塗布液を、グラビアコーティング法によりWET膜厚6、10、20μm(乾燥後のDRY膜厚3、5、10μm)になるように塗布、乾燥させ、高圧水銀灯により1000mJの紫外線を照射しハードコート層を形成し、光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.61であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例2>
ペンタエリスリトールトリアクリレート4重量部、酸化ジルコニウム超微粒子6重量部とした以外は実施例1と同様にして光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.65であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例3>
ペンタエリスリトールトリアクリレート3重量部、酸化ジルコニウム超微粒子7重量部とした以外は実施例1と同様にして光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.69であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例4>
基材として厚み80μm、屈折率(550nm)1.49の汎用溶剤に浸食されやすいトリアセチルセルロースフィルム(全光線透過率:94.1%、ヘイズ値:0.1%)を用い、溶剤として,基材を溶解または膨潤するメチルエチルケトン,酢酸メチルを用いて,
ペンタエリスリトールトリアクリレート 5重量部
ウレタンアクリレート 5重量部
イルガキュアー184 0.5重量部
メチルエチルケトン 5重量部
酢酸メチル 5重量部
を攪拌、混合した塗布液を、グラビアコーティング法によりWET膜厚10μm(乾燥後のDRY膜厚5μm)になるように塗布、乾燥させ、高圧水銀灯により1000mJの紫外線を照射しハードコート層を形成し、光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.51であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例5>
基材として厚み75μm、屈折率(550nm)1.65のポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて、
ペンタエリスリトールトリアクリレート 5重量部
ウレタンアクリレートプレポリマー 5重量部
イルガキュアー184 0.5重量部
メチルエチルケトン 10重量部
を攪拌、混合した塗布液を、グラビアコーティング法によりWET膜厚6、16、24μm(乾燥後のDRY膜厚3、8、12μm)になるように塗布、乾燥させ、高圧水銀灯により1000mJの紫外線を照射しハードコート層を形成し、光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.50であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例6>
基材として厚み80μm、屈折率(550nm)1.49のトリアセチルセルロースフィルムを用い、溶剤として基材を浸食しないイソプロピルアルコールを用いて,
ペンタエリスリトールトリアクリレート 7.5重量部
酸化ジルコニウム超微粒子 2.5重量部
イルガキュアー184 0.5重量部
イソプロピルアルコール 10重量部
を攪拌、混合した塗布液を、グラビアコーティング法によりWET膜厚6μm(乾燥後のDRY膜厚3μm)になるように塗布、乾燥させ、高圧水銀灯により1000mJの紫外線を照射しハードコート層を形成し、光学フィルムを作製した。ハードコート層の屈折率(550nm)は1.55であった。この光学フィルムの性能評価結果を表1に示す。
<実験例7>
実験例1と同様にしてハードコート層を積層した光学フィルムを作成した。次いで,テトラエトキシシランと、フッ化アルキルシランをモル比95:5で混合し、この溶液の0.22倍重量の溶媒(2−メトキシエタノール:イソプロピルアルコール=1:1)により希釈した。この溶液に、前記シランに対し7.5倍モルの1規定塩酸(水重量換算による)を加えて1時間の攪拌により、加水分解してゾル溶液とた。そして,ここに上記の溶媒を加えて、固形分濃度4%としたものを反射防止層の塗工液とした。光学フィルム上に、前記反射防止層の塗工液を硬化膜厚が0.1μmになるように塗工し、120℃で5分間加熱処理を行い、反射防止を単層で積層した光学フィルムを作成した。この光学フィルムを自動分光光度計(日立製作所製、U−4000)を用い、入射角5°における分光反射率を測定した。なお、測定の際には塗布面と反対の面をにつや消し黒色塗料を塗布し、反射防止の処置を行った。ハードコート層膜厚10μmの分光反射率グラフを図6に示す。
<実験例8>
実験例7と同様にしてハードコート層を積層した光学フィルムを作成した。実施例5と同様にして反射防止を単層で積層した光学フィルムを作成した。この光学フィルムを自動分光光度計(日立製作所製、U−4000)を用い、入射角5°における分光反射率を測定した。なお、測定の際には塗布面と反対の面をにつや消し黒色塗料を塗布し、反射防止の処置を行った。ハードコート層膜厚8μmの分光反射率グラフを図7に示す。
2 樹脂
3 ハードコート層
4 金属酸化物微粒子
5 反射防止層
6 光学フィルム
Claims (8)
- 透明基材の表面にハードコート層を積層してなる光学フィルムにおいて、波長が360nm〜800nmの可視光線領域における反射スペクトルが極大値を持たないことを特徴とする光学フィルム。
- 前記透明基材の表面にハードコート層を積層してなる光学フィルムにおいて、波長が360nm〜800nmの可視光線領域における反射率と波長の関係を示した反射スペクトルの振幅(極大値―極小値の差)が,可視光線領域全域において0.5以下であることを特徴とする光学フィルム。
- 前記透明基材と前記ハードコート層との屈折率差が4%以内の範囲であることを特徴とする光学フィルム。
- 前記透明基材が汎用溶剤により浸食されにくい基材であり,かつハードコート層の乾燥膜厚が5〜15μmの範囲であることを特徴とする光学フィルム。
- 前記透明基材が汎用溶剤により浸食されやすい基材であり,かつ基材を溶解または膨潤させる溶剤を用いてハードコート層を積層することを特徴とする光学フィルム。
- 前記ハードコート層が,微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
- 前記ハードコート層が,紫外線および電子線硬化型樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
- 前記ハードコート層上に反射防止層を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルム。
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