JP6170621B2 - 炭素同素体ベースの合成材料によって形成されたいくつかの機能レベルを有する一体的にされた中空のマイクロメカニカル部品 - Google Patents

炭素同素体ベースの合成材料によって形成されたいくつかの機能レベルを有する一体的にされた中空のマイクロメカニカル部品 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロメカニカル部品を製造する方法に関し、より詳細には、炭素同素体ベースの合成材料によって形成され、いくつかの機能レベルを有する一体的にされたマイクロメカニカル部品に関する。
国際特許出願WO2012/104110は、ケイ素基材によって形成された単一のレベルを有するダイヤモンドで作られた部品の製造について開示している。しかし、ダイヤモンドにねじ込むことができないことを考えると、このような部品を回転軸又は別の部品に連結することが難しいことがある。
本発明は、最少の量の材料を用いて三次元で複雑な一体的にされたマイクロメカニカル部品を製造する方法を提案することによって、前記課題のすべて又は一部を克服することを目的とする。
このために、本発明は、炭素同素体ベースの合成材料で作られた一体的にされたマイクロメカニカル部品を製造する方法に関し、
(a)少なくとも3つのレベルにて、製造されるマイクロメカニカル部品に対応する逆形状空欠部が設けられた基材を形成するステップと、
(b)前記基材の前記逆形状空欠部を、前記逆形状空欠部の前記少なくとも3つのレベルそれぞれの深さよりも小さな厚みの前記炭素同素体ベースの合成材料の層で被覆するステップと、及び
(c)前記逆形状空欠部に形成された前記マイクロメカニカル部品を解放するために、前記基材を除去するステップとを有し、
前記形成するステップ(a)は、
(i)エッチングされ貫通される第1のパターンを少なくとも有する第1のウェハーを形成する段階と、
(ii)エッチングされ貫通される第2のパターンを少なくとも有する第2のウェハーを形成する段階と、
(iii)直通パターンなしで第3のウェハーを形成する段階と、
(iv)前記第1、第2及び第3のウェハーを接合して、前記少なくとも3つのレベルにて、前記逆形状空欠部が設けられた前記基材を形成する段階とを有する。
したがって、当該方法によって、炭素同素体ベースの合成材料のみから、三次元的な、すなわち、いくつかの機能層を有する、一体的にされた、すなわち、材料の不連続性がない、マイクロメカニカル部品の製造が可能になることは明らかである。この材料には、「スキン」状の材料、すなわち、薄い厚みの材料、も含まれる。さらに、マイクロメカニカル部品の外側表面は、用いられる基材の望ましいあらさを継承している。
このようにして、本発明に係る方法によって、好ましいことに、最終被覆に必要とされる量の材料のみを堆積させることによって、仕上げ操作を必要とせずに、炭素同素体ベースの合成材料のコストを相当に大きく下げ、当該マイクロメカニカル部品の外側表面のあらさを改善し、摩擦特性を最適化することを可能にする。
本発明は、以下の他の有利な特徴を有する。
− 前記第2のウェハーを形成する段階(ii)において、前記第2のウェハーは、エッチングされ貫通される第2のパターン及び前記第2のパターンと連通し、エッチングされるが貫通されない第3のパターンを有するように形成される。
− 前記第3のウェハーを形成する段階(iii)において、前記第3のウェハーは、エッチングされるが貫通されないパターンを有するように形成される。
− 第1の代替形態によれば、ステップ(b)は、
(b1)前記基材の1つの部分に犠牲層を形成する段階と、
(b2)核生成サイトを形成することを意図して、前記基材に粒子を堆積させる段階と、
(b3)前記基材の1つの部分には選択的に粒子がないようにするように前記犠牲層を除去する段階と、及び
(b4)前記粒子が存在する箇所においてのみ堆積されるように、炭素同素体ベースの合成材料の層を化学気相成長によって堆積させる段階とを有する。
− 第2の代替形態によれば、ステップ(b)は、
(b5)前記基材の1つの部分に犠牲層を形成する段階と、
(b6)前記基材に炭素同素体ベースの合成材料の層を化学気相成長によって堆積させる段階と、及び
(b7)前記基材の1つの部分には選択的に堆積がないようにするように前記犠牲層を除去する段階とを有する。
− 前記逆形状空欠部の前記少なくとも3つのレベルの少なくとも1つは、歯が設けられた壁を有する。
− 前記炭素同素体ベースの合成材料は、結晶化された形態又はアモルファス形態である。
− 前記被覆するステップ(b)の後に、
(d)前記被覆するステップにおいて堆積された前記層の厚みが前記逆形状空欠部内に閉じ込まれ続けるように、前記被覆するステップにて堆積された前記層よりも大きな厚み分を前記基材から除去するステップを有する。
− 前記除去するステップ(c)の前に、
(e)前記炭素同素体ベースの合成材料で被覆された前記逆形状空欠部を第2の材料で充填するステップを有し、これによって、前記基材を除去するステップ(c)の後に、前記第2の材料によって強化及び/又は装飾された炭素同素体ベースの合成材料によって形成されたマイクロメカニカル部品を得る。
− ステップ(e)において、前記第2の材料で充填するステップにおいて、前記第2の材料は、前記逆形状空欠部から突き出るように形成され、これによって、前記マイクロメカニカル部品の付加的な機能レベルを形成する。
− 前記第2の材料は、金属又は金属合金を含有する。
また、本発明は、前記変種のいずれかに記載の方法によって製造された一体的にされたマイクロメカニカル部品に関し、当該一体的にされたマイクロメカニカル部品は、中空であって、いくつかの機能レベルを有し、厚みが0.2μm〜20μmの層で炭素同素体ベースの合成材料の一体的にされた形態で形成され、当該一体的にされたマイクロメカニカル部品は、前記炭素同素体ベースの合成材料の層の厚みよりも大きな高さを有する。
炭素同素体ベースの合成材料によって形成されるマイクロメカニカル部品は、好ましいことに、一体的にされる。すなわち、材料の不連続性がない。また、中空である。すなわち、用いられる材料の量を制限するように材料の殻体で形成され、その体積は、ピボット軸を直接有することができるいくつかの完全に基準となることができる機能レベルを形成する。
なお、このことによって、基準参照エラーによって引き起こされる不良品発生の割合を減少させ、また、外側表面のあらさを改善し、その摩擦特性を最適化することが可能になることがわかる。
本発明の他の有利な特徴によると、
− 前記一体的にされたマイクロメカニカル部品の外側表面には、少なくとも1つの歯が設けられている。
− 当該一体的にされたマイクロメカニカル部品の中空は、第2の材料で少なくとも部分的に充填され、これによって、前記第2の材料によって強化及び/又は装飾された炭素同素体ベースの合成材料によって形成された一体的にされたマイクロメカニカル部品を得る。
− 前記第2の材料は、外側表面の高さから突き出るように形成され、これによって、当該一体的にされたマイクロメカニカル部品の付加的な機能的要素を形成する。
− 第2の材料は、金属又は金属合金を含有する。
最後に、本発明は、前記変種のいずれかの一体的にされたマイクロメカニカル部品を有し、前記一体的にされたマイクロメカニカル部品は、風防、ケース、押し部品、竜頭、腕輪、腕時計バンド、表盤、表示メンバー、バランスばね、バランス車、パレット、ブリッジ、メインプレート、車セット及びエスケープ車のすべて又は一部を形成する。
添付図面を参照しつつ以下の説明(例としてのみ示している)を読むことによって、他の特徴及び利点を明確に理解できるであろう。
第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第1の実施形態によって得られるマイクロメカニカル部品の例の図である。 第2の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第2の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第2の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第2の実施形態によって得られるマイクロメカニカル部品の例の図である。 第3の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第3の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 第3の実施形態によって得られるマイクロメカニカル部品の例の図である。 図1及び2の第1の実施形態の代替形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 図1及び2の第1の実施形態の代替形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第4の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第4の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第4の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第4の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第5の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第5の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第5の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第5の実施形態に係る製造方法の連続的なステップの図である。 本発明の第4及び第5の実施形態によって得られるマイクロメカニカル部品の2つの例の図である。
本発明は、ダイヤモンドや一又は複数の層のグラフェンのような結晶形態又はダイヤモンド状炭素(DLC)のようなアモルファス形態の炭素同素体ベースの合成材料によって形成されたいくつかの機能レベルを有する一体的にされたマイクロメカニカル部品を製造する方法に関する。
もちろん、好ましいことに、本発明によると、層状に配置することができ摩擦上の利点を有するような他の種類の材料を炭素同素体ベースの合成材料の代わりに用いることもできる。この代替材料は、例えば、窒化ケイ素、酸化ケイ素又は炭化ケイ素のようなケイ素ベースの化合物であることができる。
このマイクロメカニカル部品は、測時技術の分野の用途を念頭に考えられたものである。しかし、航空、宝飾類又は自動車の産業のような他の領域も明確に同様に対象にすることができる。
測時技術の分野では、このマイクロメカニカル部品は、例えば、腕時計の外側部分又は計時器用ムーブメントの一部を形成することができる。このように、マイクロメカニカル部品は、風防、ケース、押し部品、竜頭、腕輪ないし腕時計バンド、表盤、表示メンバー、バランスばね、バランス車、パレット、ブリッジ、メインプレート、車セット又はエスケープ車のすべて又は一部を形成することができる。
図1〜図8及び図17〜図18に、このようなマイクロメカニカル部品を製造する方法の第1の実施形態を示している。ステップ(a)において、当該方法は、基材1、101における少なくとも2つのレベルN1、N2、Nxにて、後に得られるマイクロメカニカル部品に対する逆形状空欠部3、103を形成することを伴う。基材1、101として様々な種類のものが可能である。好ましくは、基材1、101の材料は、あらさが非常に小さいこと、すなわち、表面が平滑であるという自然上の性質を有することによって選ばれるが、堆積ステップの攻撃性に対して耐性を有するかどうかによっても選ばれる。
例えば、図1、図2、図17及び図18は、ケイ素基材1、101から形成するステップ(a)を示している。ケイ素基材1、101は、非常に低いあらさを得ることができる。すなわち、算術平均偏差Raが10nmよりも相当に小さいあらさを得ることができる。
したがって、図1及び図2に示したステップ(a)の第1の代替形態において、単一のウェハー2から、少なくとも2つのレベルN1、N2、Nxにて空欠部3がある基材1が形成される。
したがって、このステップ(a)の第1の代替形態は、深さが異なるいくつかのエッチングパターンを得るために、いくつかのマスクを用いる。したがって、ステップ(a)の第1の段階(a1)は、第1のパターンを有する第1のマスクを基材1上に形成するように意図されている。第2の段階(a2)は、基材の表面及び第1のマスクの表面において、第1のマスクの第1のパターンよりも小さい第2のパターンを有する第2のマスクを形成するように意図されている。これによって、基材において2つの別個のパターンをエッチングする。
ステップ(a)の第1の代替形態は、第3の段階(a3)に続く。これは、当該基材の第1の厚みにて第2のパターンをエッチングするために異方性エッチング(例、深層反応性イオンエッチング、すなわち、「DRIE」)を行う。そして、第2のマスクを除去するように意図された第4の段階(a4)に続く。変種の1つにおいて、第2のマスクの厚み及び材料は、第2のマスクが基材と同時にエッチングされ、上記の段階(a3)及び(a4)を1つの段階に組み合わせるように選択することができる。なお、レベルN2にてエッチングされるパターンであっても、さしあたり、レベルN1のみにてエッチングされる。
ステップ(a)の第1の代替形態は、第5の段階(a5)に続く。これは、第2の異方性エッチングを行って、既にレベルN1では行われている第2のパターンのエッチングをN2レベルにても継続し、基材1のレベルN1にて第1のパターンのエッチングを開始する。すなわち、第2のパターンのエッチングをレベルN1における第1のパターンの方に拡張する。ステップ(a)の第1の代替形態は、2つレベルにおけるエッチングの場合に、少なくとも2つのレベルN1、N2において逆形状空欠部3が設けられた基材1を形成するために、第1のマスクを除去するように意図された最後の段階(a6)で終了する。
変種の1つにおいて、基材は、SOIであってもよい。すなわち、二酸化ケイ素の層によって接続している2つのケイ素層を有することができる。そして、ケイ素層のうちの1つは、ステップ(a)を経て、そして、少なくとも2つのレベルN1、N2における逆形状空欠部3の底部を、より精度が高い形態で、二酸化ケイ素層によって形成することができる。実際に、ステップ(a)におけるエッチングが非常に選択的であるので、ステップ(a)では二酸化ケイ素層をエッチングすることができない。なお、空欠部の底部を制御することがより容易であることがわかる。
図17及び図18に示したステップ(a)の第2の代替形態において、少なくとも2つのレベルN1、N2、Nxにて空欠部103が設けられる基材101は、必要とされるレベルの数と同じの数のウェハー102、104にて形成される。この第2の代替形態は、下の第4及び第5の実施形態において示すように、2よりも大きい数のレベルが望まれる場合に好ましい。
したがって、このステップ(a)の第2の代替形態は、いくつかのウェハーを用いて、これらは、関連づけられたレベルN1、N2、Nxに対して必要とされるパターンによって直接エッチングされる。このように、2つのレベルN1、N2に対するステップ(a)の第2の代替形態において、第1の段階(a7)は、既にエッチングされ貫通された第1のパターン105を少なくとも有する第1のウェハー102を形成し、第2の段階a8は、貫通するようにはエッチングされていない第2のパターン107を少なくとも有する第2のウェハー104を形成するように意図されている。第2の代替形態によるステップ(a)は、最後の段階(a9)にて終了する。これは、第1のウェハー102及び第2のウェハー104を接合して、第1のパターン105及び第2のパターン107でそれぞれ形成された少なくとも2つのレベルN1、N2に逆形状空欠部103が設けられた基材101を形成する。好ましくは、接合段階(a9)は、融着によって達成され、層108を形成する。
ステップ(a)の2つの代替形態のうちの1つの後に、第1の実施形態は、ステップ(b)に続く。基材1、101の逆形状空欠部3、103は、空欠部3、103の前記少なくとも2つのレベルN1、N2、Nxのそれぞれの深さよりも小さな厚みe1の炭素同素体ベースの合成材料の層15、17で被覆される。
好ましいことに、本発明によると、ステップ(b)には、さらに、炭素同素体ベースの合成材料の層15、17に必要な幾何学的な複雑さに依存して、2つの代替形態を有することができる。
図3の左側部分に示す第2のステップ(b)の第1の代替形態において、第1の段階(b1)は、基材1の1つの部分上にて犠牲層11を形成するように意図されている。したがって、基材1には被覆されていない領域12があることがわかる。好ましくは、段階(b1)は、ポジティブ又はネガティブの感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィーによって達成される。変種の1つでは、特定のパターンの犠牲層を形成するように意図された厚みを有する材料を堆積させることによって、スクリーン印刷ないしパッド転写印刷を行うことができる。
図4に示すように、第2のステップ(b)の第1の代替形態は、第2の段階(b2)に続く。これは、後の堆積のための核生成サイトを形成するように意図された粒子13を基材1に堆積させる。好ましくは、第2の段階(b2)は、当該粒子を含有するコロイド溶液を用いて基材1を被覆する初期段階を有する。このようにして、溶液に基材1を少なくとも部分的に浸すことによって被覆を行うことができる。この溶液においては、粒子が溶媒の中を動くように意図的に作られており、これによって、当該溶液の分布を可能な限り最も均質にすることができる。例えば、溶媒中の粒子を超音波撹拌によって運動させることができる。最後に、溶媒はアルコール又は水からなることができる。しかし、これらには制限されない。
粒子13は、核生成サイトとして用いられる。この点に関して、当該粒子は、後の堆積の物質に対して不純物となりうる。それらの粒子が後の堆積の物質と同じ性質を有する可能性があることと同様にである。好ましくは、粒子の直径は、数nm〜数十nmである。
段階(b2)は、基材1上に粒子13を形成するように溶液から溶媒を除去する第2のステージに続く。この第2のステージは、例えば、溶媒を蒸発させることによって行うことができる。
第2の段階(b2)の後には、図5に示した第3の段階(b3)に続く。これは、基材1から犠牲層11を除去して、これによって、基材1の1つの部分にはいずれの粒子13も選択的に存在しないままにする。したがって、粒子13がある部分は、犠牲層11がない領域であることは明らかである。段階(b3)は、例えば(これに制限されない)、犠牲層11の溶解又は選択的な化学的エッチングによって行うことができる。
第2のステップ(b)の第1の代替形態の第4の段階(b4)は、化学気相成長によって材料15を堆積させるように意図されている。これによって、材料15は、粒子13が残存している箇所のみに堆積する。図6に示すように、ステップ(b)の終わりにおいて、材料15の所望の部分的な層によって直接形成される基材1が得られる。なお、第2のステップ(b)の第1の代替形態によって、部分的に穴が開いたマイクロメカニカル部品を形成することが可能になることがわかる。
図5の右側部分に示す第2のステップ(b)の第2の代替形態において、段階(b6)は、選択性のない、すなわち、全上側表面にわたっての、物質の化学気相成長に制限されている。この点に関して、層17の存在を、特に、基材1の上側表面上に制限するために、図3の右側部分に示した前の段階(b5)(第1の代替形態の段階(b1)と同様な段階)及び図6の右側部分に示した後の段階(b7)(第1の代替形態の段階(b3)と同様な段階)を実装することができる。図6に示すように、ステップ(b)の終わりにおいて、材料17の所望の層によって直接形成された基材1が得られる。なお、第2のステップ(b)の第2の代替形態によって、当該マイクロメカニカル部品の外側表面に開口がないようにマイクロメカニカル部品を形成することが可能になることがわかる。
第2のステップ(b)のためにいずれの代替形態が用いられても、本発明に係る方法は、図7に示すように、随意的な第3のステップ(d)を有することができる。第3のステップ(d)は、層15、17で被覆された基材1の1つの部分を除去するように意図されている。これによって、少なくとも2つのレベルを有する逆形状空欠部3の範囲内に含まれている層15、17の厚みを維持する。図7に示すように、好ましくは、本発明によると、層15、17の厚みe1よりも大きな厚みe2が基材1から除去される。なお、基材1の少なくとも2つのレベルにおける空欠部3以外においては、層15、17が明らかに存在しないことがわかる。
また、ステップ(d)が、層15、17を空欠部3内に制限する段階(b1)、(b5)及び(b3)、(b7)と等価であることがわかる。実際に、単に、空欠部3以外の基材1の全体にわたって犠牲層11を形成することによって、同じ結果を得ることができる。
第1の実施形態の最後のステップ(c)において、当該方法は、空欠部3において少なくとも部分的に形成されたいくつかの機能レベルF1、F2、Fxがあるマイクロメカニカル部品を解放するために、基材1を除去する。結果的に、基材1がケイ素によって形成されている上記の例において、ステップ(d)を、ケイ素の選択性エッチングによって行うことができる。これは、水酸化テトラメチルアンモニウム(省略形TMAH及びTMAOHによって知られている)が入った槽を用いて化学的エッチングすることによって得ることができる。変種の1つにおいて、水酸化カリウム(省略形KOHによって知られている)の化学的エッチングも考えられる。
図8に示す2つの例において、層15、17のみにて形成されたマイクロメカニカル部品が得られ、その幾何学的構成は、空欠部3と、少なくとも部分的に、すなわち、完全に又は部分的に、合致している。好ましいことに、外側表面、すなわち、基材1と直接接していた表面は、あらさが非常に低く、すなわち、基材1のあらさと匹敵するほどに低く、好ましくは、機械的な接触面として用いられる。
最後に、2つのレベルを有するマイクロメカニカル部品の高さe3が20μm〜1000μmである場合、厚みe1が0.2μm〜20μmしかない層15、17が堆積される。このように、堆積ステップ(b)の時間が短くなることに起因して材料と製造のコストを節約できることは非常に明らかである。
したがって、マイクロメカニカル部品の複雑さにかかわらず、当該方法を実装することはそれほど難しくない。例えば、空欠部3の壁に歯を形成することは、あまり困難ではない。これによって、マイクロメカニカル部品上に形が合致した歯が形成される。
例えば(これに制限されない)、第2のステップ(b)の第1の代替形態が適用される場合、図9に示すようなマイクロメカニカル部品21を得ることができる。マイクロメカニカル部品21は、中心に第2の機能レベルF2と連通する穴22が設けられた第1の略円盤状のプレート23によって形成される第1の機能レベルF1を有する。また、穴22と同軸に、第1の機能レベルF1には、いくつかのアーム25を外縁26に接続するハブ24が延びている。外縁の周部から歯27が垂直に突き出ている。したがって、図9は、プレート23の厚み、すなわち、ハブ24、アーム25、外縁26及び歯27の厚みが、当該方法のステップ(b)にて堆積された層15の厚みe1によって形成されていることを示している。
また、マイクロメカニカル部品21は、第2の略円盤状のプレート33によって形成された第2の機能レベルF2を有する。この第2の略円盤状のプレート33の中心には、アーバーと連係するための穴32がある。また、穴32と同軸に、第2の機能レベルF2には、ハブ34が延びており、このハブ34の周部から垂直に歯37が突き出ている。この歯37は、第1の機能レベルF1のハブ24を連結している。図9は、歯33の厚み、すなわち、ハブ34と歯37の厚みが、当該方法のステップ(b)にて堆積された層15の厚みe1によって形成される。
好ましいことに、本発明によると、当該物質は、最終被覆に必要な材料の量のみを堆積させることによって選択的に堆積される。これによって、後の仕上げ操作を必要としない。このことによって、物質を除去する動作に起因する不良品発生の割合を減らすことができる(基材1の損傷、堆積15、17に対する裂傷などによるもの)。このことによって、堆積ステップ(b)の短縮、材料15、17の量の減少、用意される接触領域に対する任意の機械的なラップ仕上げがないことに起因しても、製造コストを下げることができる。
図10〜図12に、第2の実施形態を示す。第2の実施形態によるステップ(a)、(b)は、第1の実施形態と同じであり、基材41における少なくとも2つのレベルN1、N2、Nxにて逆形状空欠部43を形成することを伴う。これは、後のマイクロメカニカル部品を形成する炭素同素体ベースの合成材料の層45、47で少なくとも部分的に被覆される。このようなマイクロメカニカル部品は、第1の実施形態と同じ代替形態があり同じ利点を享受している。
しかし、図10に示すように、ステップ(e)は、ステップ(c)の前に行われる。このステップ(c)は、炭素同素体ベースの合成材料45、47で被覆された空欠部3を第2の材料で充填して、ステップ(c)の後に、第2の材料46、48によって強化及び/又は装飾された炭素同素体ベースの合成材料によって形成されたマイクロメカニカル部品が得られる。
図10の右側部分に示す第1の代替形態によると、第2の材料48が直接堆積され、ステップ(b)にて層47で被覆された空欠部3の残りを完全に充填する。
図10の左側部分に示す第2の代替形態によると、ステップ(e)の前であって犠牲体積を形成するように意図された段階(e-1)、及びステップ(e)の後であって犠牲体積を除去するように意図された段階(e+1)は、ステップ(e)における第2の材料46の存在を制限するために実装される。図10に示す例において、前の段階(e-1)によって、ロッド44を形成することが可能になる。これによって、後の段階(e+1)において、図11に示すように、第2の材料46がない穴42が形成される。これに制限されないが、ロッド44は、ネガティブ又はポジティブの感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィーによって形成し、そして、溶解又は選択的エッチングによって除去することができる。変種の1つでは、ロッド44もステップ(a)において作ることができる。すなわち、ロッド44を基材41の一部によって形成することができる。
好ましくは、くぼみを充填するステップ(e)は、電気めっき又は熱間加工によって行う。強くドープされたケイ素のような導電物質によって基材が形成されている方が、電気めっきを行うのが容易である。第2の材料は、好ましくは、金属又は金属合金である。これは、アモルファスであることができ、また、非アモルファスとすることができる。しかし、代わりに、堆積の種類及び/又は堆積物の性質が変わるのを防ぐものは何もない。同様に、炭素同素体ベースの合成材料45、47を導電性にすることによって、電気めっきを促進することができる。例えば、ステップ(b)にてホウ素ドープされたダイヤモンドを堆積して導電性にすることによってである。
結果的に、この第2の実施形態において、いくつかのレベルN1、N2、Nxにおける逆形状空欠部43、47の層45、47の厚みを制限するためだけではなく、第2の材料46、48の堆積をその制限された部分に対して平坦にするためにも、随意的なステップ(d)を使用することができる。
したがって、可能性としては、図12に示した第1の実施形態と同様な随意的なステップ(d)とステップ(c)の後に、第1の実施形態と同じ変種及び利点がある第1の材料45、47で作られたいくつかの機能レベルF1、F2、Fxがあるマイクロメカニカル部品が得られ、これにおいて、第1の材料45、47も、第2の材料46、48によって強化及び/又は装飾される。
したがって、本発明の別の利点によると、薄い層のいくつかの機能層F1、F2、Fxを有する部品を被覆することができる。これは、圧力、温度又は用いる化合物のような薄い層の堆積に必要な特別の条件に起因して以前は製造することができなかったものである。本発明に係る方法によると(これに制限されない)、好ましいことに、第2の材料46、48からいくつかの機能レベルF1、F2、Fxを有する主として金属性の部品を形成することができる。この第2の材料46、48は、層45、47から炭素同素体ベースの合成材料の層で被覆される。一方、現状、出願人が知っている限りでは、金属部品をダイヤモンドで被覆することは依然として困難である。
また、第1の実施形態と複雑さが同じマイクロメカニカル部品を得ることができることは明らかである。例えば(これに制限されない)、図13には、第2の実施形態によって製造することができるマイクロメカニカル部品51を示している。マイクロメカニカル部品51は、第1の略円盤状のプレート53によって形成された第1の機能レベルF1を有し、第1の略円盤状のプレート53の中心には、第2の機能レベルF2と連通する穴が設けられている。また、穴と同軸に、第1の機能レベルF1には、いくつかのアーム55を外縁56に接続しているハブが延びている。歯57は、外縁の周部から垂直に突き出ている。最後に、第1の機能レベルF1の残りは、貫通穴62によって形成された空き空間を例外として、第2の材料54で充填される。
また、マイクロメカニカル部品51は、その中心がアーバーとの連係のための穴62を有し、第2の略円盤状のプレート63によって形成された第2の機能レベルF2を有する。また、穴62と同軸に、第2の機能レベルF2には、ハブ64が延びており、このハブ64の周部から、第1の機能レベルF1のハブと連結する歯67が垂直に突き出ている。最後に、第2の機能レベルF2の残りは、貫通穴62によって形成される空き空間を例外として、第2の材料54で充填される。
変種の1つでは、好ましいことに、部分51は、部分55の強化構造を有することができる。典型的には、これらの構造は、例えば、部分55を曲がりに対して強化することができる。放射状構造やリブ付き構造のような様々な構造の形態を第1のマスクによって基材に形成することができ、剛性を強化することができる。
図14と図15は、それぞれ第2の実施形態と同様な第3の実施形態を示している。第1及び第2の実施形態に対して、ステップ(a)〜(c)は変わっていない。しかし、第2の実施形態のステップ(e)が変更されている。
したがって、第3の実施形態において、ステップ(a)、(b)、そして、可能性としてはステップ(d)の後に、当該方法は、第2の実施形態のものと似ている先行する段階(e-1)を有する。この段階(e-1)は、第2の材料76、78のみのためにレベルN3の上のレベル、そして、可能性としては、第2の実施形態におけるように穴72を形成するためのロッド74を作ることを意図された犠牲体積79を形成する。
図14に示すように、ステップ(e)において、第2の材料76、78は、マイクロメカニカル部品の追加の機能レベルを形成するように、空欠部から突き出るように形成される。したがって、第2の実施形態のものと同様な、犠牲体積79、そして可能性としてはロッド74を除去する後の段階(e+1)、そして、第1及び第2の実施形態と同様なステップ(c)の後に、図15に示すように、第2の材料76、78によって強化及び/又は装飾された第1の材料75、77で作られたマイクロメカニカル部品が得られる。これは、第2の実施形態の第1の機能レベルF1及び第2の機能レベルF2と同じ変種及び利点があり、さらに、厚みe3から突き出る第2の材料76、78によってのみ形成された第3のレベルF3が追加されており、マイクロメカニカル部品の付加的な機能レベルF3を形成している。
また、第1の実施形態の2つの形態と同様な複雑さのマイクロメカニカル部品を得ることができることは明らかである。例えば(これに制限されない)、図16は、第3の実施形態によって製造することができるマイクロメカニカル部品81を示している。マイクロメカニカル部品81は、その中心がアーバーとの連係のための穴92を有し、第1の略円盤状のプレート93によって形成された第1の機能レベルF1を有する。穴92と同軸に、第1の機能レベルF1には、ハブ94が延びており、その周部からは、第2の機能レベルF2と連結する歯97が垂直に突き出ている。最後に、第1の機能レベルF1の残りは、貫通穴92によって形成された空き空間を例外として、第2の材料84で充填される。
マイクロメカニカル部品81は、その中心が第1の機能レベルF1と連通する穴を有し、第2の略円盤状のプレート83によって形成された第2の機能レベルF2を有する。穴2と同軸に、第2の機能レベルF2には、いくつかのアーム85を外縁86に接続するハブが延びている。歯87は、外縁の周部から垂直に突き出ている。最後に、第2の機能レベルF2の残りは、貫通穴92によって形成された空き空間を例外として、第2の材料84で充填される。
好ましいことに、第3の実施形態によると、マイクロメカニカル部品81は、略円盤状の第3のプレート95によって形成された第3の機能レベルF3を有する。この略円盤状の第3のプレート95の中心には、第2の機能レベルF2と連通する穴が設けられている。第3の機能レベルF3は、貫通穴92によって形成された空き空間を例外として、第2の材料84のみによって形成されており、周部の歯96を有する。
したがって、当該方法の図1〜図16の3つの実施形態は、仕上げ操作を必要とせずに、単に最終被覆に必要な材料の量を堆積することによって、炭素同素体ベースの合成材料で作られた材料15、17、45、47、75、77のコストを非常に劇的に下げることを可能とする。図1〜図16の3つの実施形態は、さらに、マイクロメカニカル部品21、51、81の外側表面のあらさを改善し、その摩擦上の特性を改善する。得られるマイクロメカニカル部品21、51、81は、好ましいことに、一体的にされている。すなわち、中空であるか充填されているかにかかわらず、材料の不連続性がない。別の言葉を使うと、マイクロメカニカル部品21、51、81は、合成炭素同素体ベースの材料の量を限定するように、材料15、17、45、47、75、77の殻体で形成されており、これは、可能性としては、第2の材料46、48、54、76、78及び84で充填される。第2の材料46、48、54、76、78及び84の体積は、第2の材料によって形成されたピボット軸を直接組み入れることができる完全に基準となることができるいくつかの機能レベルF1、F2、F3、Fxを形成している。
しかし、所望の用途に応じて、図1〜図16の3つの実施形態どうしを組み合わせたり及び/又は変更したりすることができることがわかる。
例えば(これに制限されない)、図19〜図26には、第1の実施形態の代替形態どうしを組み合わせて変更することによって、第4及び第5の実施形態を示している。これらの第4及び第5の実施形態を、図1〜図16の第1〜第3の実施形態と組み合わせることができることがわかる。
本発明に係る第4及び第5の実施形態は両方とも、図17及び図18に示したステップ(a)の第2の代替形態を改変したものを用いる。第4及び第5の実施形態において、少なくとも3つのレベルN1、N2、Nxにて空欠部が設けられた基材は、3つのウェハーによって形成されている。したがって、図19〜図22に示す第4の実施形態は、2つのウェハーを用いて、一又は複数の関連づけられたレベルN1、N2、Nxを形成する特定のパターンでエッチングする。
上記の変種によれば、ウェハーのうちの1つをSOIによって置き換えることができる。これによって、空欠部の底部が二酸化ケイ素層によって形成される。
図19及び図20の左側に示す第4の実施形態のステップ(a)の第1の代替形態によると、2つのウェハーが、関連づけられたレベルN1、N2に対して所望のパターンでエッチングされ、第3のウェハー206はエッチングされずに、すなわち、貫通パターンがないように、残される。したがって、ステップ(a)の第1の代替形態において、第1の段階(a10)は、エッチングされ貫通される第1のパターン205を有する第1のウェハー202を形成するように意図され、第2の段階(a11)は、エッチングされ貫通される第2のパターン207を有する第2のウェハー204を形成するように意図され、第3の段階(a12)は、エッチングされたパターンのない第3のウェハー206を形成する。最後の段階(a13)において、第4の実施形態の第1の代替形態のステップ(a)は、融着によって形成される層208、210に支援されてウェハー202、204、206どうしを接合することによって終了する。これによって、第1のパターン205及び第2のパターン207によってそれぞれ形成された少なくとも3つのレベルN1、N2にて逆形状空欠部203が設けられた基材201を形成する。
第4の実施形態の第1の代替形態は、ステップ(a)の後に、ステップ(b)に続く。このステップ(b)において、基材201の逆形状空欠部203は、空欠部203の少なくとも3つのレベルN1、N2のそれぞれの深さよりも小さな厚みe1の炭素同素体ベースの合成材料の層215で被覆される。
本発明に係る方法の第4の実施形態の第1の代替形態は、さらに、空欠部203の範囲内に層215を制限するために、随意的な第3のステップ(d)、又は段階(b1)、(b5)及び(b3)、(b7)と同様な段階を有することができる。同様に、別の随意的なステップ(e)をステップ(c)の前に行うことができる。これは、炭素同素体ベースの合成材料215で被覆された空欠部203を第2の材料で充填することを伴い、これによって、ステップ(c)の後に、炭素同素体ベースの合成材料215で作られたマイクロメカニカル部品を得る。これは、上記の第2及び第3の実施形態におけるように、第2の材料によって強化及び/又は装飾されている。
第4の実施形態の第1の代替形態の最後のステップ(c)において、当該方法は、基材201を除去することを伴う。これによって、空欠部203にて少なくとも部分的に形成されたいくつかの機能レベルF1、F2があるマイクロメカニカル部品を解放する。これは、第1〜第3の実施形態におけるものと同じ変種及び利点を有する。
図22の左側に示す第1の代替形態において、層215のみによって形成されたマイクロメカニカル部品が得られ、その幾何学的構成は、空欠部203のものと少なくとも部分的に合致している。好ましいことに、外側表面、すなわち、基材201と直接接していた表面は、非常に良好なあらさを有する。すなわち、基材201のものと匹敵するあらさを有し、好ましくは、機械的接触面として用いられる。
図22の左側に示す例において、腕時計の装飾(applique)221、すなわち、表示メンバーの一部、を形成することを思い描くことができる。したがって、マイクロメカニカル部品221が得られ、これは、計時器の表盤と連係するように意図された足部227によって形成された第1の機能レベルF1と、及び装飾221の可視部分を形成する中空の本体223によって形成された第2の機能レベルF2とを有する。図22は、当該方法のステップ(b)にて堆積された層215の厚みe1によって本体223と足部227の厚みが形成されることを示している。
図19及び図20の右側に示す第4の実施形態のステップ(a)の第2の代替形態によると、2つのウェハー302、304は、一又は複数のレベルN1、N2、N3に必要な特定のパターンでエッチングされ、第3のウェハー306は、エッチングされずに残される。すなわち、貫通パターンかない。したがって、ステップ(a)の第2の代替形態において、第1の段階(a14)は、エッチングされ貫通される第1のパターン305を有する第1のウェハー302と、エッチングされ貫通される第2のパターン307を有する第2のウェハー304を形成するように意図された第2の段階(a15)と、及び第2のパターン307と連通するエッチングされるが貫通されない第3のパターン311とを形成するように意図されている。ステップ(a)は、さらに、エッチングされたパターンがない第3のウェハー306を形成する第3の段階(a16)を有する。最後の段階(a17)において、第4の実施形態の第2の代替形態のステップ(a)は、融着によって形成される層308、310に支援されてウェハー302、304、306どうしを接合することによって終了する。これによって、それぞれパターン305、311、307によって形成された少なくとも3つのレベルN1、N2、N3にて逆形状空欠部303を有する基材301を形成する。
ステップ(a)の後に、第4の実施形態の第2の代替形態は、ステップ(b)に続く。これにおいては、基材301の逆形状空欠部303は、空欠部303の3つのレベルN1、N2、N3のそれぞれの深さよりも小さな厚みe1の炭素同素体ベースの合成材料の層315で被覆される。
本発明に係る方法の第4の実施形態の第2の代替形態は、さらに、層315を空欠部303の範囲内に閉じ込めるために、随意的な第3のステップ(d)、又は段階(b1)、(b5)及び(b3)、(b7)と同様な段階を有することができる。同様に、ステップ(c)の前に、別の随意的なステップ(e)を行うことができる。これは、炭素同素体ベースの合成材料315で被覆された空欠部303を第2の材料で充填することを伴う。これによって、ステップ(c)の後に、炭素同素体ベースの合成材料315で作られたマイクロメカニカル部品を得ることができる。これは、上記の第2及び第3の実施形態におけるように、第2の材料によって強化及び/又は装飾されている。
第4の実施形態の第2の代替形態の最後のステップ(c)において、当該方法は、基材301を除去することを伴う。これによって、少なくとも部分的に空欠部303にて形成されたいくつかの機能レベルF1、F2、F3があるマイクロメカニカル部品を解放することができる。これは、第1〜第3の実施形態と同じ変種及び利点を有する。
図22の右側に示す第2の代替形態において、層315のみによって形成されたマイクロメカニカル部品が得られ、その幾何学的構成は、空欠部303のものと少なくとも部分的に合致しており、好ましいことに、外側表面、すなわち、基材301と直接接していた面は、非常に良好なあらさ、すなわち、基材301のものと匹敵するあらさを有し、好ましくは、機械的接触面として用いられる。
図22の右側に示す例において、腕時計の表盤321を形成することを思い描くことができる。したがって、計時器のメインプレートと連係するように意図された足部327によって形成された第1の機能レベルF1を有するマイクロメカニカル部品321が得られる。マイクロメカニカル部品231は、さらに、表盤の可視部分のほとんどを形成する中空の本体323によって形成された第2の機能レベルF2と、及び一体的にされた装飾325としてはたらくことができる本体の少なくとも1つの突起325が形成された第3の機能レベルF3とを有する。このように、図22は、本体323における突起325及び足部327の厚みが、当該方法のステップ(b)にて堆積された層315の厚みe1によって形成されることを示している。
図23及び図24に示す第5の実施形態のステップ(a)において、3つのウェハー402、404、406が、関連づけられたレベルN1、N2、N3のために必要なパターンでエッチングされる。したがって、ステップ(a)において、第1の段階(a18)は、エッチングされ貫通される第1のパターン405を有する第1のウェハー402を形成するように意図され、第2の段階(a19)は、エッチングされ貫通される第2のパターン407を有する第2のウェハー404を形成するように意図され、第3の段階(a20)は、エッチングされているが貫通していない、すなわち、貫通パターンなしのパターン411を有する第3のウェハー406を形成することを伴う。最後の段階(a21)において、第5の実施形態のステップ(a)は、融着によって形成される層408、410に支援されてウェハー402、404、406を接合することによって終了する。これによって、パターン405、407、411によってそれぞれ形成された3つのレベルN1、N2、N3にて逆形状空欠部403を有する基材401を形成する。
第5の実施形態は、ステップ(a)の後に、ステップ(b)に続く。これにおいては、基材401の逆形状空欠部403は、空欠部403の3つのレベルN1、N2、3のそれぞれの深さよりも小さな厚みe1の炭素同素体ベースの合成材料の層415で被覆される。
本発明に係る方法の第5の実施形態は、さらに、層415を空欠部403の範囲内に限定するために、随意的な第3のステップ(d)、又は段階(b1)、(b5)及び(b3)、(b7)と同様な段階を有することができる。同様に、別の随意的なステップ(e)をステップ(c)の前に行うことができる。これは、炭素同素体ベースの合成材料415で被覆された空欠部403を第2の材料で充填することを伴う。これによって、ステップ(c)の後に、炭素同素体ベースの合成材料415で作られたマイクロメカニカル部品を得ることができる。これは、上記の第2及び第3の実施形態におけるように、第2の材料によって強化及び/又は装飾されている。
第5の実施形態の最後のステップ(c)において、当該方法は、基材401を除去する。これによって、空欠部403に少なくとも部分的に形成されたいくつかの機能レベルF1、F2、F3があるマイクロメカニカル部品が解放される。これは、第1〜第3の実施形態と同じ変種及び利点を有する。
図26に示す例において、層415のみによって形成されたマイクロメカニカル部品が得られ、その幾何学的構成は、空欠部403のものと少なくとも部分的に合致している。好ましいことに、外側表面、すなわち、基材401と直接接していた面は、非常に良好なあらさを有する。すなわち、基材401のものと匹敵するあらさを有し、好ましくは、機械的接触面として用いられる。
図26に示す例において、計時器の車セット421を形成することを思い描くことができる。したがって、第1の計時器用ベアリングと連係するように意図された回転軸427によって形成された第1の機能レベルF1を有するマイクロメカニカル部品421が得られる。マイクロメカニカル部品421は、さらに、歯車を形成する中空のフレア状に広がった構造体425によって形成される第2の機能レベルF2と、及び第2の回転軸423によって形成され第2の計時器用ベアリングと連係するように意図された第3の機能レベルF3とを有する。したがって、図26は、回転軸423、427、そして、車425の厚みが、当該方法のステップ(b)にて堆積された層415の厚みe1によって形成されることを示している。
結果的に、当該方法によって、高さ制限のないいくつかの機能レベルF1、F2、F3、Fxを有するマイクロメカニカル部品を形成することが可能になることがわかる。図27に示した例によって(これに制限されない)、全体がダイヤモンドで作られたスイス式レバーエスケープ521を形成することができる。したがって、中空の一体的にされたパレット523、すなわち、パレット石、パレットスタッフ、パレットレバー、パレットフォーク及びガードピン、の厚みを、本発明に係る方法のステップ(b)にて堆積される層の厚みe1のみによって形成することができることに留意すべきである。同様に、中空の一体的にされたエスケープ車525、すなわち、車と回転軸、の厚みを、本発明に係る方法のステップ(b)にて堆積される層の厚みe1のみによって形成することができることにも留意すべきである。
もちろん、本発明は図示した例に限定されず、当業者が思い描くことができる様々な変種や改変を行うことができる。具体的には、同一の設計であることもあり異なる設計であることもあるいくつかのマイクロメカニカル部品21、51、81、221、321、421、523、525を、同じ基材1、41、71、101、201、301、401に対して同時に製造することができ、可能性としてはSOIにて製造することができる。
結果的に、いくつかの同一又は異なる空欠部3、43、73、103、203、303、403を基材1、41、71、101、201、301、401にて形成することが可能であることだけではなく、基材1、41、71、101、201、301、401のいくつかの面にて形成することもできる。すなわち、当該方法の様々な実施形態のいくつかのステップを、基材1、41、71、101、201、301、401のいくつかの面に対して適用することができる。

Claims (19)

  1. 炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)で作られた一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)を製造する方法であって、
    (a)少なくとも3つのレベル(N1、N2、N3、Nx)にて、製造される一体的にされたマイクロメカニカル部品に対応する逆形状空欠部(203、303、403)が設けられた基材(201、301、401)を形成するステップと、
    (b)前記基材(201、301、401)の前記逆形状空欠部(203、303、403)を、前記逆形状空欠部の前記少なくとも3つのレベル(N1、N2、N3、Nx)それぞれの深さよりも小さな厚み(e1)の前記炭素同素体ベースの合成材料の層で被覆するステップと、及び
    (c)前記逆形状空欠部に形成された前記一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)を解放するために、前記基材(201、301、401)を除去するステップとを有し、
    前記形成するステップ(a)は、
    (i)エッチングされ貫通される第1のパターン(205、305、405)を少なくとも有する第1のウェハー(202、302、402)を形成する段階と、
    (ii)エッチングされ貫通される第2のパターン(207、307、311、407)を少なくとも有する第2のウェハー(204、304、404)を形成する段階と、
    (iii)直通パターンなしで第3のウェハー(206、306、406)を形成する段階と、
    (iv)前記第1、第2及び第3のウェハーを接合して、前記少なくとも3つのレベルにて、前記逆形状空欠部が設けられた前記基材(201、301、401)を形成する段階とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記第2のウェハーを形成する段階(ii)において、
    前記第2のウェハー(304)は、エッチングされ貫通される第2のパターン(307)及び
    前記第2のパターン(307)と連通し、エッチングされるが貫通されない第3のパターン(311)を有するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第3のウェハー(206、306、406)を形成する段階(iii)において、
    前記第3のウェハー(406)は、エッチングされるが貫通されないパターン(411)を有するように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記被覆するステップ(b)は、
    (b1)前記基材の1つの部分に犠牲層(11)を形成する段階と、
    (b2)核生成サイトを形成することを意図して、前記基材(201、301、401)に粒子(13)を堆積させる段階と、
    (b3)前記基材(201、301、401)の1つの部分には選択的に粒子(13)がないようにするように前記犠牲層(5、11)を除去する段階と、及び
    (b4)前記粒子(13)が存在する箇所においてのみ堆積されるように、炭素同素体ベースの合成材料の層(215、315、415)を化学気相成長によって堆積させる段階とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記被覆するステップ(b)は、
    (b5)前記基材(201、301、401)の1つの部分に犠牲層(11)を形成する段階と、
    (b6)前記基材に炭素同素体ベースの合成材料の層(215、315、415)を化学気相成長によって堆積させる段階と、及び
    (b7)前記基材(201、301、401)の1つの部分には選択的に前記層(215、315、415)がないようにするように前記犠牲層(11)を除去する段階とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  6. 前記逆形状空欠部(203、303、403)の前記少なくとも3つのレベル(N1、N2、N3、Nx)の少なくとも1つは、歯が設けられた壁を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)は、結晶化された形態であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)は、アモルファス形態であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  9. 前記被覆するステップ(b)の後に、
    (d)前記被覆するステップ(b)において堆積された前記層を前記逆形状空欠部にのみ残すように、前記被覆するステップ(b)にて堆積された前記層よりも大きな厚み分を前記基材(201、301、401)から除去するステップを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記除去するステップ(c)の前に、(e)前記炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)で被覆された前記逆形状空欠部(203、303、403)を第2の材料で充填するステップを有し、これによって、前記基材を除去するステップ(c)の後に、前記第2の材料によって強化及び/又は装飾された炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)によって形成された一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)を得ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記第2の材料で充填するステップ(e)において、前記第2の材料は、前記逆形状空欠部から突き出るように形成され、これによって、前記一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)の付加的な機能レベル(F1、F2、F3、Fx)を形成することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記第2の材料は、金属又は金属合金を含有することを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の方法によって製造された一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)であって、
    当該マイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)は、中空であって、いくつかの機能レベル(F1、F2、F3、Fx)を有し、
    厚み(e1)が0.2μm〜20μmの層で炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)の一体的にされた形態で形成され、
    当該一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)は、前記炭素同素体ベースの合成材料の層(215、315、415)の厚み(e1)よりも大きな高さ(e3)を有することを特徴とする一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)。
  14. 前記一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)の外側表面には、少なくとも1つの歯が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)。
  15. 当該一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)の中空は、第2の材料で少なくとも部分的に充填され、これによって、前記第2の材料によって強化及び/又は装飾された炭素同素体ベースの合成材料(215、315、415)によって形成された一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)を得ることを特徴とする請求項13又は14に記載の一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)。
  16. 前記第2の材料は、外側表面の高さから突き出るように形成され、これによって、当該一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)の付加的な機能的要素(F1、F2、F3、Fx)を形成することを特徴とする請求項15に記載の一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)。
  17. 前記第2の材料は、金属又は金属合金を含有することを特徴とする請求項15又は16に記載の一体的にされたマイクロメカニカル部品(21、51、81、221、321、421、523、525)。
  18. 請求項13〜17のいずれかに記載の一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)を有することを特徴とする計時器。
  19. 前記一体的にされたマイクロメカニカル部品(221、321、421、523、525)は、風防、ケース、押し部品、竜頭、腕輪、腕時計バンド、表盤、表示メンバー、バランスばね、バランス車、パレット、ブリッジ、メインプレート、車セット及びエスケープ車のすべて又は一部を形成することを特徴とする請求項18に記載の計時器。
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