JP6170097B2 - 部分はんだ付け装置およびノズル濡れ性検出器具 - Google Patents

部分はんだ付け装置およびノズル濡れ性検出器具 Download PDF

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Description

この発明は、溶融はんだを用いたフローはんだ付け方式の部分はんだ付け装置およびノズル濡れ性検出器具に関する。
フローはんだ付け装置の一例として、溶融はんだを噴流ノズルの先端から噴流させ、ノズル口から盛り上がった状態で流れるはんだをワークのはんだ付けの必要箇所(領域)に接触させることで、はんだ付けを行う部分はんだ付け装置(トレース方式はんだ付け装置、スポットはんだ付け装置などと称される)が知られている。このようなはんだ付け装置は、プリント配線基板における電子部品が配置される領域など、一部の領域のみに選択的にはんだ付けを行うことができる。部分はんだ付け装置においては、プリント配線基板および噴流ノズルの一方が相対的に移動してはんだ付けがなされる箇所が選択される。
部分はんだ付け装置において、噴流ノズルの先端付近の外周面は酸化および喰われ等の影響によって、噴流ノズルから流れ出た溶融はんだの噴流ノズルの外周面に対する濡れ広がり(以下、濡れ性と称する)が悪化し、溶融はんだが外周面の全体を流れず、溶融はんだの形状、流れに偏りが生じる。このような溶融はんだの流れの不安定さによって、はんだ付けの不良が発生するおそれがあった。
このような不良を抑制するために、一般的には、噴流ノズルの外周面に活性力の比較的高いフラックスを塗布しておき、必要な濡れ性を確保している。しかしながら、経時変化、酸化物の影響等によって、外周面の濡れ性が悪化する。そのため、作業者が定期的に噴流ノズルの濡れ性の確認を行い、必要に応じて清掃を行ったり、フラックスを塗布したり、さらには、噴流ノズルを交換していた。
例えば特許文献1には、噴流ノズルを清掃する噴流ノズル清掃装置を備える部分はんだ付け装置が記載されている。ノズル清掃装置は、ブラシによって噴流ノズルの外周面の酸化物や炭化物を除去するものである。
特許第5583304号公報
作業者が噴流ノズルの外周面の溶融はんだの流れを目視により判断することは、作業者の負担の増加を伴い、また、作業者の個人差によって判定結果の信頼性が低下するおそれがある。特許文献1に記載の噴流ノズル清掃装置は、定期的に清掃を行ったり、所定回数のはんだ付けを行った時に清掃を行うものである。しかしながら、時間経過や、はんだ付けの回数で、清掃のタイミングを判定することは、噴流ノズルの清掃または交換が必要な時になされることを保証するものではなかった。
したがって、この発明の目的は、高精度に噴流ノズルの外周面の濡れ性を検出することができ、噴流ノズルの清掃、交換を適切に行うことを可能とする部分はんだ付け装置およびノズル濡れ性検出器具を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、はんだ槽からの溶融はんだが先端から流れ出る筒状の噴流ノズルと、ワークおよび噴流ノズルの一方を相対的に移動させる変位装置と、噴流ノズルの先端付近の外周面の濡れ性を検出するノズル濡れ性検出部とを備える部分はんだ付け装置である。
この発明は、溶融はんだが流れ出る先端付近の外周面で溶融はんだの存在を検出することによって、噴流ノズルの濡れ性を検出するノズル濡れ性検出器具である。
少なくとも一つの実施形態によれば、噴流ノズルの先端付近の外周面の濡れ性を高精度に検出することができ、噴流ノズルの清掃、交換等を適切な時期に行うことが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、この発明中に記載されたいずれの効果であってもよい。また、以下の説明における例示された効果によりこの発明の内容が限定して解釈されるものではない。
この発明の一実施の形態の概略を示す略線図である。 この発明の説明に使用する略線図である。 この発明を適用できる部分はんだ付け装置の断面図である。 濡れ性が良い場合のはんだの噴流状態の説明に使用する断面図である。 濡れ性が悪い場合のはんだの噴流状態の説明に使用する断面図である。 ノズル濡れ性検出部の平面図および断面図である。 濡れ性の判定のための構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態の処理の説明に用いるフローチャートである。 この発明の他の実施の形態で使用するノズル濡れ性検出器具の説明に使用する断面図である。 この発明の他の実施の形態の処理の説明に用いるフローチャートである。
以下、この発明を実施の形態について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
<1.一実施の形態>
<2.他の実施の形態>
<3.変形例>
なお、以下に説明する一実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
<1.一実施の形態>
部分はんだ付け装置について、図1を参照して概略的に説明する。部分はんだ付け装置は、例えば挿入部品の箇所のみを予め設定した順序(経路)でもってはんだ付けすることが可能な構成で、挿入部品リード全体の長さや本数にフレキシブルに対応可能な溶融はんだを噴流するようになされる。図1Aに示すように、変位装置としてのX−Yテーブル1上にノズルユニット2およびはんだ槽3が設置されている。
搬送コンベア(図示しない)によって、はんだ槽3の上部までワークWが搬送された後に、ワークWが静止され、ワークWの下面が噴流ノズルユニット2からのはんだが接触して挿入部品のリードがはんだ付けされる。そして、搬送コンベアによって、はんだ付けが終了したワークが搬出される。図示しないが、部分はんだ付け装置の全体がカバー内に収納され、高温の不活性ガス(例えば窒素ガス)の雰囲気ではんだ付けがなされる。
ノズルユニット2は、図1Bに示すように、円筒状の噴流ノズル4と、噴流ノズル4を同心円状に取り囲む円筒体5とを有する。はんだ槽3から供給された溶融はんだが噴流ノズル4の先端の開口から上部に流れ出る(噴出する)。溶融はんだがワークWの裏面のはんだ付けの箇所に接触し、はんだ付けがなされる。噴流ノズル4から流れ出た溶融はんだが円筒5の開口から下部のはんだ槽3に戻る。はんだとして、例えば鉛フリーのものが使用される。図示しないヒータおよび温度制御装置によって溶融はんだの温度が一定に維持される。はんだ槽3には、後述するように、はんだの流れを形成するための回転羽根が設けられており、溶融はんだを循環させる。
X−Yテーブル1は、図示しないサーボモータによってX方向およびY方向に変位可能とされている。さらに、ノズルユニット2は、Z(上下)方向にも変位可能とされている。ワークWが搬送コンベアによって搬送されてX−Yテーブル1と対向してノズルユニット2の上方に位置すると、ノズルユニット2が上方に変位し、ノズルユニット2の噴流ノズル4から噴流する溶融はんだによって、ワークWの裏面から突出しているリードが基板の電極部にはんだ付けされる。はんだ付けの対象となるワークWは、例えばチップ部品等が面実装されているプリント配線基板に対して挿入部品が取り付けられ、フラックスが塗布されたものである。
ノズルユニット2およびはんだ槽3は、初期位置から移動して、予め設定されている順序にしたがって、複数の挿入部品の位置で、当該挿入部品に応じた動作でリードのはんだ付けを行い、はんだ付けが終了すると、初期位置に戻る。図示を省略しているが、ノズルユニット2およびはんだ槽3の3軸方向の位置を検出する位置センサが設けられており、ノズルユニット2およびはんだ槽3を所望の位置に移動させるようになされている。図1の例では、ノズルユニット2およびはんだ槽3が3軸(X,Y,Z)方向に変位される構成であるが、ノズルユニット2およびはんだ槽3を固定し、ワークWを3軸方向に変位させるようにしても良い。
図1Cに示すように、基板6に対して挿入部品7のリード8が挿入されている。リード8の片側の配列方向と平行な方向にノズルユニット2が移動し、ノズルユニット2から噴流したはんだ9によって、リード8のはんだ付けがなされる。片側のリードのはんだ付けが終了すると、他方の側のリードに対して同様にはんだ付けがなされる。なお、高温の不活性ガスは、噴流ノズル4と円筒体5との間隙から吹き出すようになされる。
図2は、本発明における部分はんだ付け装置の上面から見た略線図となる。図2に示すように、X−Yテーブル1によってノズルユニット2およびはんだ槽3が移動する最大の可動範囲11が設定されている。可動範囲11の中で、はんだ付け時の可動範囲12が規定される。はんだ付け時の可動範囲12は、はんだ付けの対象のワークWの大きさと対応した大きさである。ワークWは、互いに平行する搬送コンベアによってはんだ付けの位置まで搬送される。
この発明の一実施の形態では、ノズルユニット2およびはんだ槽3には、後述するように、ノズル濡れ性検出部が取り付けられており、噴流ノズルの外周面の濡れ性がリアルタイムで検出されている。そして、外周面の濡れ性が悪いと検出されると、ノズルユニット2およびはんだ槽3が可動範囲11の中で、且つ可動範囲12の外に設定されている処理位置(処理領域)(以下、フラックス塗布位置と適宜称する)13に移動される。
フラックス塗布位置13には、噴流ノズル4の濡れ性を回復するための装置(以下、処理部と適宜称する)が設けられている。例えば噴流ノズル4の外周面に活性力の高いフラックスを塗布するスプレー式のフラックス塗布装置が設けられている。フラックス塗布に代えて、またはフラックス塗布と共に噴流ノズル4の外周面をブラシ等で清掃するようにしてもよい。処理が終了すると、図示しない初期位置にノズルユニット2およびはんだ槽3が移動され、次のはんだ付け作業に備える。若し、フラックスの塗布の処理によって濡れ性が回復しない場合には、噴流ノズル4(または噴流ノズルユニット2)の交換が必要と判断され、交換の必要性が作業者に通知される。
後述する他の実施の形態では、予め設定されている周期(タイミング)で噴流ノズル4の濡れ性が検出される。ノズルユニット2には、通常、ノズル濡れ性検出部が取り付けられていない。検出時には、可動範囲11の中で、可動範囲12の外で、フラックス塗布位置13と異なる濡れ性検出位置14にノズルユニット2およびはんだ槽3が移動される。濡れ性検出位置14には、噴流ノズル4に対して接近/離間自在に濡れ性検出器具が設けられている。
そして、濡れ性検出位置14において、ノズルユニット2に対してノズル濡れ性検出器具が接近され、噴流ノズル4の外周面の濡れ性が検出される。外周面の濡れ性が悪いと検出されると、ノズルユニット2およびはんだ槽3がフラックス塗布位置13に移動される。フラックス塗布位置13において、一実施の形態と同様に、濡れ性を回復する処理がなされ、濡れ性が回復しない場合には、ノズルの交換の必要性が作業者に対して通知される。
図3は、この発明を適用できる部分はんだ付け装置のノズルユニット2の一例の構成の断面図である。ノズルユニット2は、管状の噴流ノズル4と、その周囲に同軸状に配された円筒体5と、下部に位置するはんだ槽3とからなる。はんだ槽3内に溶融はんだが収容されている。
はんだ槽3内には、吹き口体(ケーシング)21と、吹き口体21内部にはんだの流れを生じさせる回転羽根22が設けられている。モータ23の回転がベルト24を介して回転羽根22に対して伝達され、回転羽根22が回転される。吹き口体21から噴流ノズル4の先端4aから溶融はんだが噴出され、ワークWの所定箇所のはんだ付けがなされる。溶融はんだが噴流ノズル4と円筒体5との間の空隙を通じて下方に落下し、はんだ槽3に戻る。
図4は、噴流ノズル4の先端4a付近を示している。先端4aから噴出された溶融はんだ(斜線領域として示す)が先端付近の外周面の全面を流れて下部に落下している。これは、外周面の濡れ性が良好なためである。この場合では、噴き出した溶融はんだの形状、高さ、方向等が安定したものとなる。
図5も図4と同様に、噴流ノズル4の先端4a付近を示している。先端4aから噴出された溶融はんだ(斜線領域として示す)が先端付近の外周面の一部の面を流れて下部に落下している。これは、図中外周面のALの濡れ性が悪いためである。この場合では、噴き出した溶融はんだの形状、高さ、方向等が所定のものと異なり、不安定となる。その結果、ブリッジ等のはんだ不良が発生するおそれが高くなる。この発明では、濡れ性を検出し、濡れ性が悪い場合には、フラックスの塗布、清掃によって濡れ性を良くするので、かかる問題の発生を回避することができる。
この発明の一実施の形態では、噴流ノズル4の先端4a付近の外周面の濡れ性を検出するノズル濡れ性検出部31が設けられる。図6Aおよび図6Bに示すように、ノズル濡れ性検出部31は、リング状枠体32が円筒体5の端面に取り付けられ、リング状枠体32の内側から中心に向かって放射状に6本の電極(アームと称する)33a,33b,33c,33d,33e,33fが延長されている。アーム33a〜33fは、板状のもので、等角間隔で配置されている。なお、この例では、先端4a付近の外周面の6カ所の位置で、溶融はんだの存在が検出されているが、好ましくは、2カ所以上、より好ましくは、3カ所以上の位置で溶融はんだの存在が検出される。
リング状枠体32は、絶縁体であり、アーム33a〜33fは、導体例えばステンレス,チタン等であり、先端が溶融はんだで劣化しないことが好ましい。アーム33a〜33fの基部は、リング状枠体32内部で電気的に互いに絶縁されており、図示しないが、基部に対してそれぞれ外部接続用のリード線が接続されている。アーム33a〜33fは、例えば先端が尖った形状とされ、先端と噴流ノズル4の先端の付近の外周面との間に間隙gが形成される。間隙gの幅は、溶融はんだが流れている場合に、間隙gが溶融はんだで埋められる程度とされている。
アーム33a〜33fと間隙gと噴流ノズル4の先端の付近の外周面とは、等価的にオン/オフするスイッチを構成することになる。図7において、スイッチSWa〜SWfは、それぞれアーム33a〜33fと対応するスイッチである。アーム33a〜33fに対して判定部34から所定の直流電圧+Vが供給されている。はんだ槽3および噴流ノズル4が電気的にグランド電位とされている。
例えばアーム33aの先端と噴流ノズル4の外周面との間の間隙gに溶融はんだが存在していない場合には、電気的に導通しないので、スイッチSWaがオフとなり、スイッチSWaの電圧は、+Vと判定部34が判定する。一方、間隙gに溶融はんだで埋められている場合には、電気的に導通し、スイッチSWaがオンとなり、スイッチSWaの電圧は、0Vと判定部34が判定する。他のスイッチについても同様の動作がなされる。判定部34は、全てのスイッチがオンである場合には、外周面の全面に溶融はんだが流れていると判定し、そうでない場合には、外周面の全面に溶融はんだが流れていないと判定し、判定結果に対応する判定信号を形成する。
この判定信号が制御部35に供給される。制御部35は、判定信号が濡れ性が悪いことを示している場合には、ノズルユニット2をフラックス塗布位置まで移動させ、噴流ノズル4に対してフラックスを塗布または吹き付けるようになされる。判定信号が濡れ性の良いことを示している場合には、ノズルユニット2をフラックス塗布位置に移動させない。さらに、制御部35は、履歴情報を記憶する機能を有し、濡れ性が悪いことを検出してフラックス塗布の処理を行った回数を記憶し、回数が所定値に達すると、ノズル交換が必要と判定し、表示部36によってノズル交換が必要であることを作業者に通知する。表示の代わり、または表示と一緒に音による通知を行っても良い。
なお、制御部36は、部分はんだ付け装置の全体の動作を制御するコントローラとしての機能を有する。制御部36は、マイクロコンピュータから構成され、予め組まれているソフトウェア(プログラム)にしたがって、X−Yテーブル1を含む3軸変位機構、搬送コンベア等の動きを制御する。
図8を参照して制御部36による制御のもとでなされるこの発明の一実施の形態の処理の一例について説明する。
ステップS1:ノズル濡れ性検出部31によって、はんだ噴流中にノズルの濡れ性を常に導通によって確認する。
ステップS2:濡れ性が良いと判定される場合には、はんだ付けが行われる。
ステップS3:濡れ性が悪いと判定される場合には、ノズルユニット2がフラックス塗布位置13(図2参照)に移動され、フラックスが塗布される。フラックスの塗布回数が記憶される。
ステップS4:再度、はんだを噴流させ、ノズル濡れ性検出部31によって導通確認がなされる。
ステップS5:濡れ性が良いと判定される場合には、はんだ付け処理に戻る。
ステップS6:濡れ性が悪いと判定される場合には、再度、ノズルユニット2がフラックス塗布位置13(図2参照)に移動され、フラックスが塗布される。フラックスの塗布回数が記憶される。
ステップS7:フラックス塗布を所定回数繰り返しても濡れ性の判定結果が良くない場合には、ノズルの交換のメッセージを表示部36によって表示する。
上述したこの発明の一実施の形態によれば、目視で確認するのと比較して高精度にノズルの濡れ性を検出することができる。さらに、常に濡れ性を監視しているので、濡れ性が悪くなった場合に直ぐに対応することができる。
<2.他の実施の形態>
次に、この発明の他の実施の形態において使用するノズル濡れ性検出器具について図9を参照して説明する。例えば円形開口を有する漏斗状の支持体41の開口付近に上述したノズル濡れ性検出部31が取り付けられている。
支持体41は、濡れ性検出位置14(図2B参照)に備えられている昇降機構(図示しない)に取り付けられている。ノズル濡れ性検出部31が取り付けられている支持体41は、図9に示すように、ノズル濡れ性検出時に下降してアーム33a〜33fの先端が間隙gを介してノズル4の外周面と対向するようになされる。そして、一実施の形態に関して説明したのと同様に、間隙gに溶融はんだが存在するか否かによって、濡れ性を検出する。なお、支持体41を固定し、ノズルユニット2を上昇させて、アーム33a〜33fの先端とノズル4の外周面とが対向するようにしてもよい。
ノズル濡れ性検出によって、濡れ性が良いと検出されると、ノズルユニット2がはんだ付けの可動範囲12に戻り、はんだ付けがなされる。一方、ノズル濡れ性検出によって、濡れ性が悪いと検出されると、ノズルユニット2がフラックス塗布位置13に移動し、フラックスの塗布がなされる。
他の実施の形態の処理の流れの一例を図10を参照して説明する。
ステップS11:予め設定されているタイミングになると、ノズルユニット2が濡れ性検出位置13に移動して、ノズル濡れ性検出部31によって、ノズルの濡れ性が検出される。
ステップS12:濡れ性が良いと判定される場合には、はんだ付けが行われる。
ステップS13:濡れ性が悪いと判定される場合には、ノズルユニット2がフラックス塗布位置13(図2参照)に移動され、フラックスが塗布される。フラックスの塗布回数が記憶される。
ステップS14:再度、はんだを噴流させ、ノズル濡れ性検出部31によって導通確認がなされる。
ステップS15:濡れ性が良いと判定される場合には、はんだ付け処理に戻る。
ステップS16:濡れ性が悪いと判定される場合には、再度、ノズルユニット2がフラックス塗布位置13(図2参照)に移動され、フラックスが塗布される。フラックスの塗布回数が記憶される。
ステップS17:フラックス塗布を所定回数繰り返しても濡れ性の判定結果が良くない場合には、ノズルの交換のメッセージを表示部36によって表示する。
上述したこの発明の他の実施の形態によれば、目視で確認するのと比較して高精度にノズルの濡れ性を検出することができる。さらに、導通を検出するための電極(アーム)が常に溶融はんだと接しているのと比較して電極の劣化が少ない利点がある。
<3.変形例>
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。また、上述の実施の形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。また、上述の実施の形態の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、この発明の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
例えばノズル濡れ性検出部のアームの形状は、図示された形状に限らず、矩形等のものを使用できる。さらに、アームは、ほぼ等角間隔で3本以上設ければよい。さらに、アームの先端部のみに電極を設けるようにしてもよい。さらに、導通によって濡れ性を検出する以外に、温度によって濡れ性を検出してもよい。例えばアームの先端に温度検出器をそれぞれ取り付け、溶融はんだと接触すると高い温度が検出されることを利用して濡れ性を検出してもよい。さらに、ノズルの外周面と溶融はんだの反射率の相違を光学的に検出することによって、濡れ性を検出してもよい。
W・・・ワーク
1・・・X−Yテーブル
2・・・ノズルユニット
3・・・はんだ槽
4・・・噴流ノズル
5・・・円筒体
13・・・フラックス塗布位置
14・・・濡れ性検出位置
31・・・ノズル濡れ性検出部
33a〜33f・・・アーム
34・・・判定部
41・・・支持体

Claims (10)

  1. はんだ槽からの溶融はんだが先端から流れ出る筒状の噴流ノズルと、
    ワークおよび前記噴流ノズルの一方を相対的に移動させる変位装置と、
    前記噴流ノズルの先端付近の外周面の濡れ性を検出するノズル濡れ性検出部と
    を備える部分はんだ付け装置。
  2. 前記ノズル濡れ性検出部は、
    前記先端付近の外周面で前記溶融はんだの存在を検出することによって、噴流ノズルの濡れ性を検出する請求項1に記載の部分はんだ付け装置。
  3. 前記ノズル濡れ性検出部によって前記外周面の濡れ性が悪いと判定される場合に、前記噴流ノズルに対して濡れ性を改善する処理を行う処理部を備える請求項1または請求項2に記載の部分はんだ付け装置。
  4. 前記処理部は、はんだ付け時の前記噴流ノズルの可動範囲の外に設定される処理位置に設けられる請求項3に記載の部分はんだ付け装置。
  5. 前記ノズル濡れ性検出部は、前記噴流ノズルの周囲に固定される請求項1乃至請求項4の何れかに記載の部分はんだ付け装置。
  6. 前記ノズル濡れ性検出部は、前記噴流ノズルに対して接近離間自在に設けられ、濡れ性の判定時に前記噴流ノズルに接近される請求項1乃至請求項の何れかに記載の部分はんだ付け装置。
  7. はんだ付け時の前記噴流ノズルの可動範囲の外に設定される濡れ性検出位置に前記噴流ノズルが移動されて濡れ性の判定がなされる請求項6に記載の部分はんだ付け装置。
  8. 前記噴流ノズルの中心に向かって外側からアームが延長し、
    前記アームの先端と前記噴流ノズルの先端付近の外周面との間に間隙が形成され、
    前記間隙に溶融はんだが存在するか否かを前記アームの先端部が検出するようにした
    請求項2に記載の部分はんだ付け装置。
  9. 溶融はんだが流れ出る先端付近の外周面で前記溶融はんだの存在を検出することによって、噴流ノズルの濡れ性を検出するノズル濡れ性検出器具。
  10. 前記噴流ノズルの中心に向かって外側からアームが延長し、
    前記アームの先端と前記噴流ノズルの先端付近の外周面との間に間隙が形成され、
    前記間隙に溶融はんだが存在するか否かを前記アームの先端部が検出するようにした請求項9に記載のノズル濡れ性検出器具。
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