JP6167953B2 - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外形形状を略円柱状としたインフレーターから、軸直交方向側に突出するように配置されるボルトを、ケースから突出させてナットを締結させることにより、インフレーターをケースに取り付ける構成の膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、膝保護用エアバッグ装置としては、インフレーターが、リテーナを用いてケースに取り付けられる構成として、インフレーターを保持させた状態のリテーナに配置されるボルトを、ケースから突出させて、ナットを締結させることにより、インフレーターをケースに取り付ける構成のものがあった。この従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケースの周壁部において、インフレーターの接続口部側に配置される側壁に、インフレーターをケースに取り付けた状態で、接続口部にコネクタを接続可能に、接続口部を露出させるコネクタ用開口が、形成され、このコネクタ用開口の周縁に、コネクタ用開口周縁から部分的に突出する突出片が、配置されていた。この突出片は、インフレーターの作動時において、インフレーターの接続口部側のケースからの突出を防止するため、すなわち、インフレーターのコネクタ用開口からの抜け止めを図るために、配設されている。また、この従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケースの底壁部において、突出片を備える側壁の近傍に、インフレーター側に向かって突出する突起部が、形成され、突出片は、インフレーターが、突起部と当接された際に、インフレーターの接続口部周縁の端面を押え可能に、構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−71567公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、突起部には、インフレーターの外周面は常時当接されるものではなく、作動時において、インフレーターが、軸直交方向側へ揺動した際に、インフレーターの外周面と当接される構成であった。そして、この従来の膝保護用エアバッグ装置では、インフレーターが、接続口部側の端部を、突出片から遠ざけるように傾斜した状態においても、突出片によって、インフレーターの接続口部側の端面を押え可能な構成としていた。すなわち、従来の膝保護用エアバッグ装置では、車両搭載状態においては、インフレーターの接続口部側の端部は、ケースに対して位置決めされていないことから、作動時に、インフレーターが軸方向に沿って傾斜することが避けられず、また、この傾斜時にも、インフレーターの端面を押えるために、突出片をある程度大きく設定する必要があった。そのため、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケースに収納させた状態で、インフレーターの接続口部側の端部のケースに対する位置決めを行なうことができて、突出片の大きさを小さくする点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、突出片が小さくとも、作動時に、突出片によってインフレーターの接続口部側の端面を的確に押え可能な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納するケースと、を備えて構成されて、
ケースが、略四角形状の底壁部と、底壁部の周縁から延びる略四角筒形状の周壁部と、を有して、エアバッグを突出可能な突出用開口を有した略箱形状とされて、
インフレーターが、外形形状を略円柱状として、軸方向に沿った一端側に、膨張用ガスを吐出させるガス吐出口を配置させ、他端側に、エアバッグ作動回路から延びるリード線を結線させたコネクタを接続させる接続口部を配置させて構成されるとともに、軸直交方向側に突出するように配置されるボルトを、ケースから突出させてナットを締結させることにより、ケースに取り付けられる構成として、
ケースの周壁部において、インフレーターの接続口部側に配置される側壁に、インフレーターをケースに取り付けた状態で、接続口部にコネクタを接続可能に、接続口部を露出可能とされるコネクタ用開口が、形成され、
コネクタ用開口の周縁に、インフレーターの抜け止め用の突出片が、形成される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
コネクタ用開口の周縁側における突出片よりもインフレーターの軸方向に沿ったケースの内方側となる位置に、インフレーターをケースに取り付ける際に、インフレーターの接続口部側の外周部位と摺動して、突出片による抜け止め位置に案内するガイド部が、形成され、
ガイド部は、インフレーターの軸直交方向側で対向するように配置されるとともに、ボルトのナット締結時におけるインフレーターの移動方向側に向かって、相互の離隔距離を縮めるように配置されるガイド面を、備える構成とされていることを特徴とする。
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、インフレーターをケースに取り付ける際に、インフレーターの接続口部側の外周部位と摺動して、突出片による抜け止め位置に案内するガイド部が、ケースにおいて、コネクタ用開口の周縁側に形成されている。このガイド部は、インフレーターの軸直交方向側で対向するように配置されるガイド面を有する構成とされ、このガイド面は、ボルトのナット締結時におけるインフレーターの移動方向側に向かって、離隔距離を縮めるように、配置されている。そのため、インフレーターのケースへの取付時に、ケースから突出しているボルトにナットを締結させる際に、ボルトの相対的に引き込まれるような移動に伴って、インフレーター自体も、接続口部側の部位を、ガイド面間に進入させることとなる。そして、インフレーターが、接続口部側の外周部位を、この2つのガイド面に摺動させつつ、移動することとなって、ガイド面が、インフレーターを挟持するような態様となり、ガイド部によって、インフレーターにおける接続口部側の部位の外周面を的確に支持することができる。
また、このとき、インフレーターは、コネクタ用開口の周縁に形成される突出片による抜け止め位置に、案内され、突出片により、接続口部側の端面を押えられることとなる。そして、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、車両搭載状態において、インフレーターにおける接続口部側の端部近傍の外周面を、ガイド部によって支持させることができることから、インフレーターの作動時に、インフレーターが軸直交方向側へ揺動することを、抑制できる。その結果、突出片を大きく設定しなくとも、突出片により、作動時のインフレーターの接続口部周縁の端面を、的確に押さえて、インフレーターのコネクタ用開口からの抜けを防止することができる。また、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、突出片を大きく設定しなくともよいことから、換言すれば、コネクタ用開口の開口面積を大きく確保することができ、ケースに取り付けられた状態のインフレーターの接続口部へのコネクタの接続作業も容易となる。
したがって、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、突出片が小さくとも、作動時に、突出片によってインフレーターの接続口部側の端面を的確に押えることができる。
また、本発明の膝保護用エアバッグ装置において、インフレーターを、インフレーター本体と、インフレーター本体を保持するリテーナと、を備え、
リテーナに、ボルトを配置させる構成とすることが、好ましい。
膝保護用エアバッグ装置を上記構成とすれば、インフレーター自体から、ボルトを突出させる場合と比較して、インフレーターの製造が容易であり、製造コストの増大を抑制できる。また、リテーナのみを内部に収納させた状態で、エアバッグを折り畳み、エアバッグの折り畳み完了後に、インフレーター本体を、エアバッグ内に配置されるリテーナの内部に挿入させることもできることから、エアバッグの折り畳み作業と、インフレーター本体の挿入作業を、別々の離れた場所で行なうことができて、装置の組み立て作業の自由度を増大させることができる。
さらに、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、ケースを、
周壁部の左右方向側で対向して配置される左壁部及び右壁部を、それぞれ、構成する2つのサイド部材と、
周壁部においてサイド部材と直交する方向側で配置される2つの対向壁部と、底壁部と、を構成する本体部材と、
を備える構成とし、
インフレーターを、底壁部に取り付ける構成として、
少なくとも一方のサイド部材を、底壁部側を左右の内方に位置させ、突出用開口側を左右の外方に位置させるように、段差を有して、コネクタ用開口を、段差をまたぐように配置させて構成し、
サイド部材のコネクタ用開口の周縁部位において、突出用開口側の部位に、突出片を、配置させ、底壁部側の部位に、ガイド部を、配置させる構成とすることが、好ましい。
上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、ガイド部と突出片とが、ともに、サイド部材に形成されることから、別の部材にガイド部と突出片とをそれぞれ配置させる場合と比較して、相互の配置位置に誤差が生じ難い。また、ケースを深絞り加工等により一体的に形成する場合と比較して、安価に製造することができる。
さらにまた、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、各サイド部材に、それぞれ、コネクタ用開口を形成する構成とすれば、インフレーターを、右側に接続口部を位置させて車両に搭載する場合と、左側に接続口部を位置させて車両に搭載する場合と、の両方に、ケースを共用させることができ、例えば、助手席前方に配置させるものと、運転席前方に配置させるものと、の両方に、ケースを共用させることができ、製造コストを低減させることが可能となって、好ましい。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両左右方向の概略横断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するケースを、車両前方側から見た斜視図である。 図5のケースの右側面図である。 図5のケースの部分拡大横断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するリテーナの斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグの背面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、インフレーター本体を、ケースに収納させる状態を説明する概略右側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の膝保護用エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と省略する)Sは、図1,4に示すように、乗員としての運転者Dの膝K(KL,KR)を保護できるように、運転者Dの車両前方側であるステアリングコラム7の下方に配設されている。なお、本明細書における上下、左右、及び、前後の方向は、特に断らない限り、エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後の方向と一致するものである。
ステアリングコラム7は、図1,4に示すように、コラム本体8と、コラム本体8の外周側を覆うコラムカバー11と、を備えている。コラム本体8は、図1,4に示すように、メインシャフト9と、メインシャフト9の周囲を覆うコラムチューブ10と、から構成されている。
エアバッグ装置Sは、図2,3に示すように、折り畳まれたエアバッグ73と、エアバッグ73に膨張用ガスを供給するインフレーター51と、折り畳まれたエアバッグ73とインフレーター51とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース28と、ケース28における突出用開口28aの車両後方側を覆うエアバッグカバー16と、を備えて構成されている。
エアバッグカバー16は、ポリオレフィン系の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース28の車両後方側を覆い可能に、構成されている。このエアバッグカバー16は、図1〜4に示すように、アッパパネル12aとロアパネル12bとから構成されるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)12のロアパネル12b側に配設されている。エアバッグカバー16は、実施形態の場合、ケース28の突出用開口28a付近に配置される扉配設部17と、扉配設部17の周囲に延びる周縁部26と、を備えて構成されている。
扉配設部17は、ケース28の突出用開口28aを覆う扉部18と、扉部18の上下両側から前方に向かって延びて、エアバッグカバー16をケース28に取り付けるための取付片部21,22と、扉部18の左右両側から前方に向かって延びる側壁部23,24と、を備えている。扉部18は、ケース28の突出用開口28aの車両後方側を覆う略長方形板状とされている。実施形態では、扉部18は、周囲に、車両後方側から見て略H字形状とされる薄肉の破断予定部19と、上下両端側において開き時の回転中心となるヒンジ部20と、を配置させて構成され、開き時に、上下両側に開く構成とされている。取付片部21,22は、ケース28における後述する上壁部33と下壁部34との外周側に、それぞれ、隣接して、車両前方側に突出するように配置されるもので、前端側に、ケース28に形成される係止爪33a,34aを係止させるための長方形状に開口した係止穴21a,22aを、係止爪33a,34aに対応して、それぞれ、左右方向に沿った5箇所ずつに、配置させている。側壁部23,24は、ケース28における後述する左壁部36Lと右壁部36Rとの内周側に、それぞれ、隣接して、車両前方側に突出するように配置されている。詳細には、側壁部23,24は、先端を、左壁部36Lと右壁部36Rとにおいて、それぞれ、先端側部36dと傾斜部36cとの境界部位付近に位置させるように、構成されている(図3参照)。周縁部26は、扉配設部17の左右両側の部位において、扉部18より一段車両前方側に凹むような段差状として構成されている(図3参照)。
ケース28は、板金製とされるもので、図2,3,5〜7に示すように、実施形態の場合、車両前方側に配置される略四角形状の底壁部29と、底壁部29の周縁から前後方向に略沿って後方に延びる略四角筒形状の周壁部32と、を有して、周壁部32の後端側に、エアバッグ73を突出可能な突出用開口28aを有した略箱形状とされている。また、実施形態の場合、ケース28は、図5に示すように、周壁部32における左壁部36L及び右壁部36Rをそれぞれ構成する2つのサイド部材49L,49Rと、周壁部32においてサイド部材49L,49Rと直交する方向側で配置される2つの対向壁部としての上壁部33,下壁部34と底壁部29とを構成する1つの本体部材48と、の所定箇所を溶着させることにより、構成されている。詳細に説明すれば、本体部材48は、上壁部33を構成する上側壁48aと、下壁部34を構成する下側壁48bと、底壁部29を構成する底側壁48cと、を備えている。また、各サイド部材49L,49Rは、上側壁48a側に延びる上側鍔部49aと、下側壁部48b側に延びる下側鍔部49bと、底側壁48c側に延びる底側鍔部49cと、を有し、ケース28は、各上側鍔部49aと上側壁48aとをスポット溶接させ、各下側鍔部49bと下側壁48bとをスポット溶接させることにより、構成されている。また、サイド部材49L,49Rは、左右対称形とされている。
底壁部29は、詳細に説明すれば、左右に幅広の略長方形板状とされるもので、リテーナ60に配設される後述するボルト69(69L,69R)を挿通させるための挿通孔29a,29aを、左右方向に沿った2箇所に、配設させている。また、底壁部29において、挿通孔29a,29a間の略中央となる位置には、ボルト69の突出方向に略沿ってケース28の内側(インフレーター51側)に突出するように、支持突起30が、形成されている。この支持突起30は、略円錐台形状とされるもので、車両搭載時において、略平面状の先端部30aを、インフレーター本体52の後述する本体部53における中央側部位53dの外周面53eに当接させることにより、インフレーター本体52を支持可能な構成とされている(図2,3参照)。この支持突起30は、底壁部29の左右の略中央となる位置に、形成されている。
周壁部32は、上下方向で対向する上壁部33,下壁部34と、左右方向で対向する左壁部36L,右壁部36Rと、を備えている。上壁部33,下壁部34における後端近傍には、エアバッグカバー16の取付片部21,22に形成される係止穴21a,22a周縁を係止するための係止爪33a,34aが、上下の外方へ突出し、先端を車両前方側に向けるように断面略L字形状に屈曲して、形成されている。係止爪33a,34aは、上壁部33,下壁部34に、それぞれ、左右方向に沿って5箇所ずつ、形成されている。
左壁部36Lと右壁部36Rとは、実施形態の場合、左右対称形として、構成されている。実施形態では、インフレーター本体52のコネクタ57側に配置される右壁部36Rを例に採り、詳細に説明する。
右壁部36Rは、底壁部29側(前端側)を左右方向の内方(左方)に位置させ、突出用開口28a側(後端側)を左右方向の外方(右方)に位置させるように、段差を有して構成されている。詳細に説明すれば、右壁部36Rは、図5,7に示すように、水平方向に沿った横断面において、前後方向に略沿って配置される前側の元部側部36aと、後側の先端側部36dとの間に、屈曲して形成される段差部36bと、段差部36bから連なって先端側部36dに向かって傾斜する傾斜部36cと、を配置させて、段差を有する構成とされている。段差部36bは、元部側部36aから連なって傾斜するとともに、傾斜部36c側において前後方向に略沿って配置される後側部位36baを左右の外方に位置させるように段差状に形成され、傾斜部36cは、段差部36bの後側部位36baから連なる前端側を左右の内方に向け、先端側部36dに連なる後端側を左右の外方に向けるように、傾斜して形成されている。
そして、右壁部36Rには、インフレーター51をケース28に取り付けた状態で、接続口部55にコネクタ57を接続可能に、接続口部55を露出可能とされるコネクタ用開口38Rが、形成されている。このコネクタ用開口38Rは、図5〜7に示すように、段差部36bをまたぐように、元部側部36aから先端側部36dにかけて形成されるもので、詳細には、元部側部36aから段差部36bの中間部位にかけての領域に形成される開口本体39Rと、段差部36bの後端側から先端側部36dにかけての領域に形成される補助開口43Rと、を備えている。
開口本体39Rは、図6に示すように、右方から見た状態で、上下方向側に幅広として、前縁39a側を、後方側(突出用開口28a側)にかけて拡開するように湾曲させて構成されている。この開口本体39Rは、インフレーター本体52における接続口部55のみを挿通可能で、インフレーター本体52自体(本体部53)を挿通不能な大きさに、設定されている。具体的には、開口本体39Rは、上下方向側の開口幅寸法を、インフレーター本体52における右端側部位53aの外径寸法より大きくして、右端側部位53aの半分程度の領域を露出可能に、構成されている(図6参照)。そして、開口本体39Rにおいて湾曲している前縁39a側の部位が、インフレーター51をケース28に取り付ける際に、インフレーター本体52を、突出片44Rによる抜け止め位置に案内するガイド部40Rを、構成している。ガイド部40Rは、インフレーター本体52の軸直交方向側となる上下方向側で対向するように配置されるとともに、底壁部29側に向かって、離隔距離を縮めるように配置されるガイド面41Rを、備えている。このガイド面41Rは、換言すれば、ボルト69のナット70締結時におけるインフレーター本体52の移動方向側に向かって、離隔距離を縮めるように形成されるもので、実施形態の場合、上下方向側で略対称的に、傾斜して配置されている。そして、このガイド面41Rは、ボルト69のナット70締結時に、インフレーター本体52の接続口部55側となる右端側部位53aの外周面53bとの当接状態を維持しつつ、インフレーター本体52における接続口部55側となる右端側部位53aの外周面53b側の部位を摺動可能に構成されている。具体的には、各ガイド面41Rは、ボルト69の軸方向に対する(底壁部29と直交する方向に対する)傾斜角度αを、50°程度に設定されて(図6参照)、底壁部29側の先端41a,41a相互を、略円弧状に湾曲した湾曲部位39bによって、なだらかに連ならせるように、構成されている。
また、このガイド部40Rは、補助開口43Rからの離隔距離を、ガイド面41Rによってインフレーター本体52の接続口部55側となる右端側部位53aの外周面53b側を支持させた状態(インフレーター51をケース28に取り付けた状態)で、図10のBに示すように、突出片44R,44Rによって、インフレーター本体52の接続口部55周縁の右端面53cを押え可能とするような寸法に、設定されている。さらに、開口本体39Rは、補助開口43Rに連なる後縁39c側を、補助開口43Rの上縁43a及び下縁43bに対して略直交させるような直線状として、構成されている。
補助開口43Rは、開口本体39Rよりも上下方向側の開口幅寸法を小さく設定される略長方形状として、開口本体39Rと連通されて後方(突出用開口28a側)に延びるように、形成されている。この補助開口43Rも、開口幅寸法を、インフレーター本体52の接続口部55を挿通可能な寸法に、設定されている。
そして、実施形態では、コネクタ用開口38Rの周縁において、補助開口43Rと開口本体39Rとの境界部位付近の部位が、インフレーター51の抜け止め用の突出片44Rを、構成している。この突出片44Rは、リテーナ60に形成されるボルト69の軸直交方向側(上下方向側)で対向する2箇所に、形成されるもので、右壁部36Rにおける段差部36bの後端側(傾斜部36c側)において前後方向に略沿って配置される領域(後側部位36ba)に、形成されている。すなわち、突出片44Rは、右壁部36Rにおける元部側部36aの領域に配置されるガイド部40Rよりも、インフレーター51(インフレーター本体52)の軸方向に沿った外方側(左右方向の外方側)に配置されるもので、ボルト69にナット70を締結させて、インフレーター51をケース28に取り付けた際に、右端側部位53aの外周面53b側の部位をガイド部40Rに支持された状態のインフレーター本体52の接続口部55周縁の右端面53cを押え可能に、構成されている(図7,10参照)。
実施形態のケース28では、左壁部36L,右壁部36Rの後縁側には、それぞれ、左右の外方に向かって延びるように形成される取付片部46L,46Rが、形成されている(図3参照)。これらの取付片部46L,46Rは、ケース28を車両のボディ1側に取り付けるための部位である。これらの取付片部46L,46Rは、車両搭載時において、エアバッグカバー16の周縁部26の前側に配置されるもので、図4に示すように、ボディ1側のインパネリインフォースメント2から延びるブラケット4に連結される構成である。実施形態の場合、取付片部46L,46Rは、左壁部36L,右壁部36Rと一体的に形成されて、左壁部36L,右壁部36Rとともに、サイド部材49L,49Rから構成されている。なお、詳細な図示は省略するが、左壁部36L(サイド部材49L)にも、図3に示すように、コネクタ用開口38Lが形成されており、このコネクタ用開口38Lは、右壁部36Rに形成されるコネクタ用開口38Rと同様の構成とされている。
インフレーター51は、図3に示すように、外形形状を略円柱状としたインフレーター本体52と、インフレーター本体52を保持するリテーナ60と、を備える構成とされている。
インフレーター本体52は、軸方向を左右方向に略沿わせて配置される略円柱状とされて、大径の本体部53と、本体部53の左右方向の一端側から突設される小径のガス吐出部54と、を備えて構成されている。ガス吐出部54には、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口54aが、多数形成されている。実施形態の場合、ガス吐出部54は、本体部53の左端側に、配置されている。本体部53における右端側には、作動信号入力用のリード線58を結線させたコネクタ57を接続させるための接続口部55が、形成されている(図10参照)。実施形態のインフレーター本体52では、本体部53において、接続口部55側となる右端側部位53aが、中央側部位53dよりもわずかに小径として、構成されている。また、実施形態のインフレーター本体52では、接続口部55は、本体部53の右端側部位53aより小径とされて、本体部53の右端面53cから右方に僅かに突出するように、形成されている(図3,7参照)。
リテーナ60は、図3,8に示すように、インフレーター本体52を保持する保持部61と、保持部61の軸方向と略直交するように突設される2つのボルト69L,69Rと、を備えて構成されている。ボルト69L,69Rは、車両搭載時に、ケース28の底壁部29から、車両前方側に向かって突出するように、配置されている。
保持部61は、板金製として、図8に示すように、インフレーター本体52を保持する筒状の筒状部62と、筒状部62の左端側から左方に延びる板状部67と、を備えている。板状部67は、ケース28の底壁部29に略沿うような平板状とされており、左側のボルト69Lは、板状部67から突出するように、配置されている。保持部61において、車両搭載時のインフレーター本体52の前側となる位置であって、ボルト69L,ボルト69R間の部位には、ケース28の底壁部29に形成される支持突起30を挿通させるための貫通穴61aが、形成されている。また、筒状部62において、車両搭載時にインフレーター本体52における本体部53の後方側に配置される部位には、車両搭載時に、本体部53における中央側部位53dの外周面53eと当接する当接部63が、形成されている。この当接部63は、図3に示すように、右側のボルト69Rを間に挟むようにして、ボルト69Rの左方と右方となる2箇所に、形成されている。各当接部63は、図2に示すように、前後方向に沿った断面において、前側半分の領域で、略上下方向に沿って並設される2つの突起64,64を、備えている。各突起64は、筒状部62を部分的にインフレーター本体52側に向かって凹ませるようにして、換言すれば、インフレーター本体52に向かって突出させるようにして、形成されるもので、外形形状を略半円弧状として、先端面64aを、インフレーター本体52の本体部53における中央側部位53dの外周面53eと当接させるように、構成されている。
また、筒状部62における左端近傍には、内部にインフレーター本体52を挿入させた際のインフレーター本体52の位置決めとなる突出片65が、内周側に突出するように、形成されている。この突出片65は、図3に示すように、インフレーター本体52の本体部53におけるガス吐出部54側の端面(左端面53f)に当接されて、本体部53の左方への移動を規制して、リテーナ60内におけるガス吐出部54の位置を決めるためのものである。さらに、筒状部62における右端側には、後述するインフレーター挿入用の開口スリット76から、リテーナ60をエアバッグ73内に収納させてエアバッグ73を折り畳んだ際に、この開口スリット76から突出するように配置される係止爪部66が、形成されている(図2,3参照)。この係止爪部66は、車両搭載時における後縁側から後方に突出して、先端側を上方に向けるように屈曲された略L字形状とされている。実施形態のエアバッグ装置Sでは、組立作業時において、リテーナ60を内部に収納させた状態でエアバッグ73を折り畳んだ後、インフレーター本体52を、開口スリット76からエアバッグ73内に挿入させて、リテーナ60の保持部61(筒状部62)内に挿入させる構成であり、この係止爪部66は、エアバッグ73内に収納させたリテーナ60の保持部61が開口スリット76に対して位置ずれすることを防止するために、配設されている。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター本体52をエアバッグ73内に配置されるリテーナ60の保持部61に収納させて、エアバッグ73をケース28内に収納させる際に、リテーナ60のボルト69を、ケース28の底壁部29から突出させて、ボルト69にナット70を締結させることにより、インフレーター51とエアバッグ73とをケース28に取り付ける構成である。詳細には、インフレーター本体52は、このナット70の締結時に、ケース28の底壁部29に形成される支持突起30と、ケース28の右壁部36Rのコネクタ用開口38Rの前縁側に形成されるガイド部40Rと、リテーナ60の保持部61に形成される当接部63,63と、により、挟持されて、リテーナ60に保持されることとなる。
エアバッグ73は、実施形態の場合、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されるもので、膨張完了時の形状を、図1,4の二点鎖線に示すように、略長方形板状として、運転者Dの左右の膝K(KL,KR)を保護可能に構成されている。実施形態の場合、エアバッグ73は、図9に示すように、膨張完了時にケース28内に配置される取付部74と、取付部74より左右に幅広とされて膨張完了時に運転者Dの膝K(KL,KR)を保護する保護膨張部79と、を備えて構成されている。
取付部74には、図9に示すように、2つの挿通孔75,75と、開口スリット76と、貫通穴77と、が、形成されている。挿通孔75,75は、リテーナ60の各ボルト69を挿通させるためのものである。開口スリット76は、リテーナ60とインフレーター本体52とをエアバッグ73の内部に挿入させるためのものであり、エアバッグ73を単体で平らに展開した状態では、左右方向に略沿った直線状とされている。貫通穴77は、ケース28の底壁部29に形成される支持突起30を挿通させるためのものであり、挿通孔75,75間に、形成されている。
また、実施形態のエアバッグ73では、内部に、膨張完了時の厚さを規制するような2つのテザー81,82が、上下で離隔されて、それぞれ、左右方向に略沿うように、配置されている(図9参照)。テザー81は、取付部74と保護膨張部79とを区画するように配置され、テザー82は、保護膨張部79の領域を上下で区画するように配置されている。各テザー81,82には、膨張用ガスを流通可能な複数のガス流通孔81a,82aが、形成されている。
次に、実施形態のエアバッグ装置Sの車両への搭載について説明する。まず、リテーナ60を、ボルト69を挿通孔75から突出させるようにして、開口スリット76からエアバッグ73内に収納させる。そして、筒状部62に形成される係止爪部66を、開口スリット76から突出させた状態で、エアバッグ73を、ケース28内に収納可能とするように折り畳み、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、周囲をくるんでおく。この時、開口スリット76周縁の部位は、ラッピング材から露出させておく。
次いで、インフレーター本体52を、開口スリット76を経て、ガス吐出部54側からエアバッグ73内(リテーナ60の筒状部62内)に挿入させる。このとき、本体部53の左端面53fが、リテーナ60の筒状部62に形成される突出片65に当接するまで、インフレーター本体52を挿入させる。その後、底壁部29からボルト69を突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ73とインフレーター51とを、ケース28内に収納させ、底壁部29から突出しているボルト69にナット70を締結させて、エアバッグ73とインフレーター51とをケース28に取り付ける。このナット70の締結時に、リテーナ60は、インフレーター本体52の外周側を覆っている筒状部62を、底壁部29側へ移動させることとなる。そして、底壁部29に形成される支持突起30が、先端部30aをインフレーター本体52における本体部53の中央側部位53dの外周面53eに当接されるようにして、インフレーター本体52を、逆に、車両後方側へ押圧するような態様となり、筒状部62に形成される当接部63の各突起64の先端面64aに、インフレーター本体52における本体部53の中央側部位53dの外周面53eが当接されることとなる。さらに、このとき、インフレーター本体52の本体部53において、接続口部55側となる右端側部位53aが、ケース28の右壁部36Rに形成されるコネクタ用開口38Rにおける開口本体39Rの前縁39a側に形成されるガイド部40Rのガイド面41R,41Rに、外周面53bを当接され、外周面53bとガイド面41R,41Rとの当接状態を維持しつつ、インフレーター本体52が、底壁部29側に移動して、ガイド部40Rに支持されることとなる(図10参照)。そして、インフレーター本体52は、本体部53における中央側部位53dを、車両後方側に配置される4個の突起64の先端面64aと、車両前方側に配置される一個の支持突起30の先端部30aと、によって挟持されることにより、リテーナ60に保持されつつ、右端側部位53aの車両前方側を、ガイド部40Rによって支持されることにより、ケース28に取り付けられることとなる。
その後、各係止爪33a,34aを係止穴21a,22a周縁に係止させるようにして、エアバッグカバー16をケース28に組み付ければ、エアバッグ組付体を組み立てることができる。そして、エアバッグ組付体を、ブラケット4,4を利用して、ボディ1側に取付固定し、ケース28のコネクタ用開口38Rから露出しているインフレーター本体52の接続口部55に、エアバッグ作動回路から延びるリード線58を結線させたコネクタ57を接続させる。その後、インパネ12やアンダーカバー13(図1,2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に取り付けることができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線58を経て、インフレーター本体52に作動信号が入力されれば、インフレーター本体52のガス吐出口54aから膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ73内に流入することとなる。そして、エアバッグ73は、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、図示しないラッピング材を破断するとともに、エアバッグカバー16の扉部18を押圧し、扉部18が、周囲の破断予定部19を破断させつつ、ヒンジ部20を回転中心として上下に開くこととなる。そして、エアバッグ73が、ケース28の突出用開口28aから車両後方側に向かって突出し、図1,4の二点鎖線に示すように、膨張を完了させることとなる。
実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター51をケース28に取り付ける際に、インフレーター本体52の接続口部55側の部位である右端側部位53aの外周面53b側の部位と摺動して、突出片65による抜け止め位置に案内するガイド部40Rが、ケース28において、コネクタ用開口38Rの周縁側に形成されている。このガイド部40Rは、インフレーター51(インフレーター本体52)の軸直交方向側である上下方向側で対向するように配置されるガイド面41R,41Rを有する構成とされ、このガイド面41R,41Rは、ボルト69のナット70締結時におけるインフレーター本体52の移動方向側、すなわち、底壁部29側に向かって、離隔距離を縮めるように配置されている。そのため、インフレーター51のケース28への取付時に、ケース28から突出しているボルト69にナット70を締結させる際に、ボルト69の相対的に引き込まれるような移動に伴って、インフレーター本体52自体も、図10に示すように、接続口部55側となる右端側部位53aを、ガイド面41R,41R間に進入させることとなる。そして、インフレーター本体52が、接続口部55側となる右端側部位53aの外周面53b側の部位を、この2つのガイド面41R,41Rに摺動させつつ、移動することとなって、ガイド面41R,41Rが、インフレーター本体52の右端側部位53aを挟持するような態様となり、ガイド部40Rによって、インフレーター本体52における接続口部55側の右端側部位53aの外周面53bを的確に支持することができる。
また、このとき、インフレーター本体52は、コネクタ用開口38Rの周縁に形成される突出片44Rによる抜け止め位置に、案内され、突出片44Rにより、接続口部55側の右端面53cを押えられることとなる(図10のB参照)。そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、車両搭載状態において、インフレーター本体52における接続口部55側の端部近傍の外周面(右端側部位53aの外周面53b)を、ガイド部40Rによって支持させることができることから、インフレーター51(インフレーター本体52)の作動時に、インフレーター本体52が軸直交方向側へ揺動することを、抑制できる。その結果、突出片44Rを大きく設定しなくとも、突出片44Rにより、作動時のインフレーター本体52の接続口部55周縁の端面(右端面53c)を、的確に押さえて、インフレーター本体52のコネクタ用開口38Rからの抜けを防止することができる。また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、突出片44Rを大きく設定しなくともよいことから、換言すれば、コネクタ用開口38Rの開口面積を大きく確保することができ、ケース28に取り付けられた状態のインフレーター本体52の接続口部55へのコネクタ57の接続作業も容易となる。特に、実施形態のエアバッグ装置Sでは、コネクタ用開口38Rを構成する開口本体39Rが、上下方向側の開口幅寸法を、インフレーター本体52における右端側部位53aの外径寸法より大きくして、右端側部位53aの半分程度の領域を露出可能に、構成されるとともに、コネクタ用開口38R自体が、右壁部36Rを屈曲させて構成される領域に、形成されていることから、接続口部55をコネクタ用開口38Rから露出させ易く、接続口部55へのコネクタ57の接続作業が容易である。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Sでは、突出片44Rが小さくとも、作動時に、突出片44Rによってインフレーター本体52の接続口部55側の端面(右端面53c)を的確に押えることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター51を、インフレーター本体52と、インフレーター本体52を保持するリテーナ60と、を備え、リテーナ60に、ボルト69を配置させている。そのため、インフレーター自体から、ボルトを突出させる場合と比較して、インフレーター51の製造が容易であり、製造コストの増大を抑制できる。また、リテーナ60のみを内部に収納させた状態で、エアバッグ73を折り畳み、エアバッグ73の折り畳み完了後に、インフレーター本体52を、エアバッグ73内に配置されるリテーナ60の内部に挿入させることもできることから、エアバッグ73の折り畳み作業と、インフレーター本体52の挿入作業を、別々の離れた場所で行なうことができて、装置の組み立て作業の自由度を増大させることができる。なお、このような点を考慮しなければ、インフレーターとして、リテーナを使用せず、インフレーター自体からボルトを突出させる構成のものを使用してもよい。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Sでは、ケース28を、左壁部36L,右壁部36Rをそれぞれ構成する2つのサイド部材49L,49Rと、上壁部33から底壁部29を経て下壁部34の部位までを構成する本体部材48と、を備える構成とし、サイド部材49Rを、底壁部29側を左右の内方に位置させ、突出用開口28a側を左右の外方に位置させるように、段差を有する構成とし、コネクタ用開口38Rを、段差をまたぐように配置させている。そして、サイド部材49Rのコネクタ用開口38Rの周縁部位において、突出用開口28a側の部位に、突出片44Rが、配置され、底壁部29側の部位に、ガイド部40Rが、配置されている。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、ガイド部40Rと突出片44Rとが、ともに、サイド部材49Rに形成されることから、別の部材にガイド部と突出片とをそれぞれ配置させる場合と比較して、相互の配置位置に誤差が生じ難い。また、ケースを深絞り加工等により一体的に形成する場合と比較して、安価に製造することができる。なお、このような点を考慮しなければ、ケースを、深絞り加工等により一体的に形成してもよく、また、サイド部材と本体部材とからケースを構成する場合にも、突出片よりも内方側となる位置に配置されるガイド部を、本体部材側に形成する構成としてもよい。また、実施形態では、インフレーターを、ケースの底壁部に取り付ける構成としているが、インフレーターは、ケースの周壁部における上側壁あるいは下側壁に取り付けられる構成としてもよい。さらに、実施形態では、ケースとして、底壁部を車両前方側に配置させ、車両後方側を開口させた構成のものを使用しているが、ケースはこのような構成に限られるものではなく、例えば、底壁部を上側に配置させ、下側を開口させた構成のケースを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、各サイド部材49L,49Rに、それぞれ、コネクタ用開口38L,38Rを形成していることから、インフレーターを、右側に接続口部を位置させて車両に搭載する場合と、左側に接続口部を位置させて車両に搭載する場合と、の両方に、ケース28を共用させることができ、例えば、助手席前方に配置させるものと、運転席前方に配置させるものと、の両方に、ケース28を共用させることができ、製造コストを低減させることが可能となる。勿論、このような点を考慮しなければ、ケースとして、一方のサイド部材のみに、コネクタ用開口を形成したものを使用してもよい。
16…エアバッグカバー、28…ケース、29…底壁部、32…周壁部、36L…左壁部、36R…右壁部、36b…段差部、38L,36R…コネクタ用開口、40R…ガイド部、41R…ガイド面、44R…突出片、48…本体部材、49L,49R…サイド部材、51…インフレーター、52…インフレーター本体、53…本体部、53a…右端側部位、53b…外周面、53c…右端面、55…接続口部、60…リテーナ、69…ボルト、73…エアバッグ、D…運転者(乗員)、K(KL,KR)…膝、S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、前記エアバッグと前記インフレーターとを収納するケースと、を備えて構成されて、
    前記ケースが、略四角形状の底壁部と、該底壁部の周縁から延びる略四角筒形状の周壁部と、を有して、前記エアバッグを突出可能な突出用開口を有した略箱形状とされて、
    前記インフレーターが、外形形状を略円柱状として、軸方向に沿った一端側に、膨張用ガスを吐出させるガス吐出口を配置させ、他端側に、エアバッグ作動回路から延びるリード線を結線させたコネクタを接続させる接続口部を配置させて構成されるとともに、軸直交方向側に突出するように配置されるボルトを、前記ケースから突出させてナットを締結させることにより、前記ケースに取り付けられる構成として、
    前記ケースの周壁部において、前記インフレーターの前記接続口部側に配置される側壁に、前記インフレーターを前記ケースに取り付けた状態で、前記接続口部に前記コネクタを接続可能に、前記接続口部を露出可能とされるコネクタ用開口が、形成され、
    該コネクタ用開口の周縁に、前記インフレーターの抜け止め用の突出片が、形成される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記コネクタ用開口の周縁における前記ボルトの軸直交方向側で対向する位置に、前記突出片が、形成され、
    前記コネクタ用開口の周縁側における前記突出片よりも前記インフレーターの軸方向に沿った前記ケースの内方側となる位置に、前記インフレーターを前記ケースに取り付ける際に、前記インフレーターの前記接続口部側の外周部位と摺動して、前記突出片による抜け止め位置に案内するガイド部が、形成され、
    該ガイド部は、前記インフレーターの軸直交方向側で対向するように配置されるガイド面を、備え、
    該ガイド面が、前記ボルトの前記ナット締結時における前記インフレーターの移動方向側に向かって、相互の離隔距離を縮めるように配置される構成とされ、
    前記突出片が、前記ボルトへの前記ナット締結時において、前記接続口部側の外周部位を、前記ガイド部に支持された状態の前記インフレーターの前記接続口部側の端面を押え可能に、構成されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記インフレーターが、インフレーター本体と、該インフレーター本体を保持するリテーナと、を備え、
    該リテーナが、前記ボルトを備えていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記ケースが、
    前記周壁部の左右方向側で対向して配置される左壁部及び右壁部を、それぞれ、構成する2つのサイド部材と、
    前記周壁部において前記サイド部材と直交する方向側で配置される2つの対向壁部と、前記底壁部と、を構成する本体部材と、
    を備えて構成され、
    前記インフレーターが、前記底壁部に取り付けられる構成とされて、
    少なくとも一方の前記サイド部材が、前記底壁部側を左右の内方に位置させ、前記突出用開口側を左右の外方に位置させるように、段差を有して、前記コネクタ用開口を、該段差をまたぐように配置させて構成され、
    前記サイド部材の前記コネクタ用開口の周縁部位において、前記突出用開口側の部位に、前記突出片が、配置され、前記底壁部側の部位に、前記ガイド部が、配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 各前記サイド部材に、それぞれ、前記コネクタ用開口が、形成されていることを特徴とする請求項3に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  5. 少なくとも前記コネクタ用開口を有した前記サイド部材が、前記底壁部側に配置される元部側部と、前記突出用開口側に配置される先端側部と、前記元部側部と前記先端側部との間に配置される段差部及び傾斜部と、を備える構成とされ、
    前記段差部が、前記元部側部側において、屈曲して形成され、
    前記傾斜部が、前記先端部側において、前記段差部から連なって前記先端側部に向かって傾斜する構成とされ、
    前記元部側部と前記先端側部とが、それぞれ、前後方向に略沿って配置され、
    前記ガイド部が、前記元部側部の領域に、配置され、
    前記突出片が、前記段差部において、前記傾斜部側であって前後方向に略沿って配置される領域に、形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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