JP6160837B2 - エンジンの蒸発燃料導入装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、遮蔽部材は、放出部の周囲からエアクリーナの吸気出口近傍に向かって延び、さらに、遮蔽部材の少なくとも一部は、エアクリーナの吸気出口内まで延び、放出部から吸気出口に至る蒸発燃料の移動経路をエアエレメントから遮蔽するので、放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく吸気通路まで導入することができると共に、放出部から流出した液化燃料がエアエレメントに滴下することを防止でき、これにより、エアエレメントの性能低下や寿命短縮を防止することができる。
このように構成された本発明においては、放出部から放出された蒸発燃料がエアクリーナの下流側空間内に飛散することを防止でき、これにより、蒸発燃料がエアエレメントに付着することを確実に防止できる。
このように構成された本発明においては、エアエレメントの上方に配置された放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく吸気通路まで導入することができると共に、放出部から流出した液化燃料がエアエレメントに滴下することを防止できる。
このように構成された本発明においては、放出部から放出された蒸発燃料が液化したり、エンジンの停止中に液化した燃料が放出部から漏れ出したりした場合に、それらの液化燃料がエアエレメントに滴下することなく吸気通路内に導入されるようにすることができる。
このように構成された本発明においては、エンジンが発生させる振動の影響から遮蔽部材を保護することができ、これにより、放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく確実に吸気通路まで導入することができる。
まず、図1により、本発明の実施形態による蒸発燃料導入装置を適用したエンジンシステムの全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による蒸発燃料導入装置を適用したエンジンシステムのシステム構成図である。
このエンジン2は、燃料と吸気との混合気を燃焼させて動力を取り出すシリンダ6を備えたエンジンブロック8と、シリンダ6内を往復するピストン10と、ピストン10の往復運動を回転運動に変換するクランク12と、クランク12を収容するクランク室14とを備えている。また、エンジン2には、吸気をシリンダ6に導入する吸気通路16と、シリンダ6において発生した排気を大気中に排出する排気通路18とが接続されている。また、エンジン2は、タービン20及びコンプレッサ22を備えたターボ過給機24を有しており、ターボ過給機24のタービン20は排気通路18に設けられ、コンプレッサ22は吸気通路16に設けられている。
外部から吸気通路16に流入した空気は、エアクリーナ26によってろ過された後にコンプレッサ22により圧縮される。コンプレッサ22によって圧縮された空気はインタークーラ28によって冷却され、エンジン2のシリンダ6に吸気される。
キャニスタ40と燃料タンク4との間には、これらのキャニスタ40と燃料タンク4とを連通させる第1パージライン42が接続されており、燃料タンク4の内部において発生した蒸発燃料38は、第1パージライン42を通ってキャニスタ40へ導かれ、このキャニスタ40に吸着される。
この第2パージライン44には、チェックバルブ46が設けられている。インタークーラ28の下流側において吸気通路16に負圧が発生していない場合、このチェックバルブ46により、第2パージライン44における蒸発燃料38の逆流が防止される。
加圧空気導入通路52からエジェクタ54に流入した加圧空気が絞り部から高速で噴出するときに、この噴出した空気の周囲に大きい負圧が発生し(ベンチュリ効果)、この負圧により、第3パージライン48から蒸発燃料38が吸引され、エアクリーナ26の内部に放出される。エジェクタ54において負圧が発生していない場合には、第3パージライン48に設けられたチェックバルブ50により、第3パージライン48における蒸発燃料38の逆流が防止される。
図3において仮想線にて示すように、下側ケース60の吸気入口58から上流側空間68内に流入した空気は、エアエレメント66を上向きに通過して下流側空間70内に流入し、吸気出口62から吸気通路16に流出する。
遮蔽ダクト72の内部に放出された蒸発燃料38及び空気は、エアクリーナ26の下流側空間70に飛散することなく、遮蔽ダクト72に沿って吸気通路16まで導入される。
まず、上述した実施形態では、遮蔽ダクト72は、その長手方向に略直交する面内において閉断面を形成していると説明したが、この遮蔽ダクト72によりエジェクタ54からエアクリーナ26の吸気出口62に至る蒸発燃料38の移動経路をエアエレメント66から遮蔽することができれば、必ずしも閉断面を形成していなくてもよい。
例えば、板状の遮蔽部材を、エアエレメント66の上方において、エジェクタ54の下方から吸気出口62内まで延びるように配置してもよい。
2 エンジン
4 燃料タンク
16 吸気通路
26 エアクリーナ
38 蒸発燃料
42 第1パージライン
44 第2パージライン
48 第3パージライン
52 加圧空気導入通路
54 エジェクタ
56 ケース
58 吸気入口
62 吸気出口
66 エアエレメント
68 上流側空間
70 下流側空間
72 遮蔽ダクト
72a 遮蔽ダクトの底面
Claims (5)
- 燃料タンクの内部において発生した蒸発燃料を、エアクリーナを備えたエンジンの吸気通路に導入する蒸発燃料導入装置であって、上記エアクリーナは、吸気入口及び吸気出口が形成された箱状のケースと、上記ケース内の空間を、上記吸気入口を含む上流側空間と上記吸気出口を含む下流側空間とに区画するエアエレメントとを備え、
上記蒸発燃料導入装置は、
上記燃料タンクと上記エアクリーナとを連通させる蒸発燃料通路と、
上記蒸発燃料通路の上記エアクリーナ側の端部で、上記蒸発燃料通路から供給された蒸発燃料を上記エアクリーナの上記下流側空間に放出する放出部と、
上記放出部の周囲から上記エアクリーナの上記吸気出口近傍に向かって延び、上記放出部から上記吸気出口に至る蒸発燃料の移動経路を上記エアエレメントから遮蔽する遮蔽部材と、を有し、上記遮蔽部材の少なくとも一部は、上記エアエレメントの上方において、上記放出部の下方から上記吸気出口内まで延びていることを特徴とするエンジンの蒸発燃料導入装置。 - 前記遮蔽部材は、上記放出部から上記エアクリーナの上記吸気出口に向かう方向に略直交する面内において閉断面を形成する請求項1に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
- 上記エアクリーナの上記吸気出口は、上記エアエレメントよりも上方に配置されており、
上記放出部は、上記エアエレメントの上方に配置されている請求項1又は2に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。 - 上記遮蔽部材の少なくとも一部は、上記放出部の下方から上記吸気出口に向かって下降した傾斜を有している請求項3に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
- 上記遮蔽部材は、上記エアクリーナの上記ケースに固定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
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JP2014146607A JP6160837B2 (ja) | 2014-07-17 | 2014-07-17 | エンジンの蒸発燃料導入装置 |
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