JP6160228B2 - ストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置 - Google Patents

ストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置 Download PDF

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Description

この発明は、車体のストラットタワーに、ストラットから伝達される荷重による面外変形を抑制することが可能なストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置に関する。
周知のように、車輪を軸支する車輪支持部材を、ストラットにより支持するストラット式サスペンションが広く用いられており、これらストラット式サスペンションは、車体構造のストラットタワーに取付けられている。
図15は、従来のストラット式サスペンション装置100を、車体150に取り付けた状態の概略構成の一例を示す図である。
ストラット式サスペンション装置100は、例えば、ストラット101と、車輪WHを回転可能に軸支するナックル(車輪支持部材)140と、ロアアーム141とを備えている。
ストラット101は、ショックアブソーバ110と、ストラットマウント120と、コイルスプリング130とを備えている。
ショックアブソーバ110は、シリンダと、シリンダから伸び車体150側に取付けられるストラットロッドとを備えている。
シリンダは、下部がナックル140に連結され、ストラットロッドは、上部がストラットマウント120を介して、車体150に連結されている。
また、コイルスプリング130は、ショックアブソーバ110の周囲に配置されていて、上部がストラットロッド側を支持するとともに、下部がシリンダ側を支持するように配置されている。
車体150は、例えば、ホイールハウス151と、ホイールハウス151に形成されたストラットタワー152と、上部サイドメンバ156とを備えている。
ストラットタワー152は、ホイールハウス151に対応するストラットハウジング153と、ストラット取付部を構成するストラット取付壁部154とを有し、ストラット取付壁部154は、ショックアブソーバ110の軸線Oと略直交する面により形成されている。
ショックアブソーバ110は、ストラットロッドが、ストラットマウント120を介してストラット取付壁部154に取付けられており、ストラット101からの荷重、すなわちショックアブソーバ110からの荷重が、ストラットマウント120を介してストラット取付壁部154に伝達するようになっている。
また、シリンダは、ナックル140の上部に連結されており、ナックル140は、下部がロアアーム141の先端側に連結され、ロアアーム141の基端側は車体150側に連結されている。
かかる従来のストラット式サスペンション装置100では、ストラット101からの荷重がストラットマウント120を介してストラット取付壁部154に付加された場合に、ストラット取付壁部154において大きな面外変形が発生する可能性があるという問題があった。
そこで、車体側において、ストラットタワーとサイドメンバとを連結部材で連結し、ストラットタワー上部と連結部材の一部を重ね合わせて二重構造にするとともに、それぞれの周縁部にフランジを形成することで、剛性を向上する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−292226号公報
一方で、ストラットからストラットタワーのストラット取付壁部に伝達される荷重に起因するストラット取付壁部における面外変形の発生を、簡単な構成によって、車体重量及び製造コストの増加をできる限り抑制して、効率的に抑制することが可能な技術に対する強い要請がある。
そこで、発明者は、簡単な構成によりストラット取付壁部における面外変形が抑制可能とされ、ひいては車体重量及び製造コストの増加を抑制することが可能な技術を鋭意研究した結果、ストラットからストラット取付壁部に伝達される荷重を分散して、ストラット取付壁部に沿う方向に作用させて、ストラット取付壁部と直交する方向に作用する力を低減することにより、ストラット取付壁部における面外変形を効率的に抑制することが可能であるとの知見を得た。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、簡単な構成により、ストラットからストラット取付壁部に伝達される荷重が、ストラット取付壁部と直交する方向に作用するのを低減することにより、ストラット取付壁部において発生する面外変形を効率的に抑制することが可能なストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、車輪を軸支する車輪支持部材を支持するストラットを、車体に取付けるストラットマウントであって、前記車体の左右部分に配置されたストラットタワーに形成され、前記ストラットを取付けるストラット取付壁部に対して、複数の取付部材が配置され、該取付部材の先端側が前記ストラットの軸線に向かうとともに、該取付部材の延長線が前記ストラットの軸線と45°以上90°未満の交差角度で交差するように、前記取付部材を複数の異なる方向から取付け可能に構成された前記取付壁部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、車輪を軸支する車輪支持部材を支持するストラットであって、前記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のストラットマウントを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、サスペンション装置であって、請求項5に記載のストラットを備えることを特徴とする。
この発明に係るストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置によれば、ストラットが、ストラット取付壁部に対して、複数の取付部材が配置され、取付部材の先端側がストラットの軸線に向かうとともに、取付部材の延長線がストラットの軸線と45°以上90°未満の交差角度で交差するように、取付部材を複数の異なる方向から取付け可能に構成されので、ストラットからストラットタワーに付加されるストラット軸(長手)方向の荷重が分散されて、ストラット取付壁部の接線方向(ストラット取付壁部に沿う方向)の分力と、法線方向(ストラット取付壁部と直交する方向)の分力として作用させることができる。
その結果、ストラット取付壁部において面外変形を生じさせる法線方向の分力の作用が低減されるので、ストラット取付壁部において発生する面外変形を抑制することができる。
また、簡単な構成によって、ストラットの重量及び製造コストの増加、及び車体重量の増加を抑制しつつ、ストラットから付加される荷重に起因するストラット取付壁部における面外変形を効率的に低減することができる。
この明細書において、複数の異なる方向から支持するとは、従来、ストラットタワー上部に形成されたストラット壁部に配置した取付ボルト又はストラット側のスタッドボルトを、ストラットの軸線方向に沿って略同方向(平行)に配置して、ストラットを支持していたのに対して、少なくとも取付部材(取付ボルト、スタッドボルト、ピン、キー等、荷重を支持する部材)のひとつが、他の取付部材と異なる方向に向って配置されていることをいう(すべての取付部材の方向が異なる方向に向かって配置される場合を含む)。なお、複数の取付部材がストラットの軸線周りに等間隔に配置され、先端側が軸線に向かうとともに、各取付部材がストラットの軸線と等しい交差角度で交差する場合、ストラット取付壁部の接線方向の分力が相殺されて好適である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のストラットマウントであって、前記取付壁部は、複数の取付部材がストラットの軸線周りに等間隔に配置され、前記複数の取付部材の延長線と前記ストラットの軸線との交差角度が互いに等しいことを特徴とする。
この発明に係るストラットマウントによれば、取付壁部が複数の取付部材がストラットの軸線周りに等間隔に配置され、複数の取付部材の延長線とストラットの軸線との交差角度が互いに等しいので、ストラットからの荷重を、異なる方向からの分力に容易に分散して、車体に付加させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のストラットマウントであって、前記取付壁部は、球面、多角錐面、又は円錐面壁部を備えることを特徴とする。
この発明に係るストラットマウントによれば、取付壁部が球面、多角錐面、又は円錐面壁部を備えているので、ストラットからの荷重を、異なる方向からの分力に容易に分散して、車体に安定して付加することができる。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のストラットマウントであって、前記取付壁部は、前記車体又は車両装備品と対応して形成された対応形状部を有することを特徴とする。
この発明に係るストラットマウントによれば、取付壁部が、車体又は車両装備品と対応する対応形状部を有しているので、車体に特有の形状部が形成され、又は車両装備品が配置される場合であっても、ストラットからの荷重を分散して、異なる方向から安定して車体に付加することができる。
この発明に係るストラットマウント、ストラット及びサスペンション装置によれば、ストラットからストラットタワーに付加される荷重が、ストラット取付壁部の接線方向の分力と、法線方向の分力に分散してストラット取付壁部に作用される。その結果、ストラット取付壁部の法線方向の分力が低減されて、ストラット取付壁部において発生する面外変形を、容易に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るストラット式サスペンション装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るストラットの概略構成の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係るストラットマウントの概略構成の一例を説明する図である。 第1の実施形態に係るストラットの取付構造の一例を説明する図であり、(A)は球面壁部を備えたストラットタワーの斜視図を、(B)はストラットタワーの平面図を、(C)は(B)のX−X断面におけるストラットマウントの取付壁部の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るストラットと対応するストラットタワーの一例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るストラットマウント及び取付構造の一例を示す図であり、(A)は平面図を、(B)は(A)のY−Y断面におけるストラット取付構造を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係るストラットと対応するストラットタワーの一例を示す斜視図である。 第3の実施形態に係るストラットマウント及び取付構造の一例を示す図であり、(A)は平面図を、(B)は(A)のZ−Z矢視した側面を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るストラットと対応するストラットタワーの一例を示す斜視図である。 第4の実施形態に係るストラットマウント及び取付構造の一例を示す図であり、(A)は球面壁部にストラット支持凹部が形成されたストラットタワーの平面図を、(B)は(A)のV−V断面を示す要部詳細を説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係るストラットマウントの一例を示す斜視図である。 第5の実施形態に係るストラットマウント及び取付構造の一例を示す縦断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る曲面壁部に対応形状部が形成されたストラットマウントの一例を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る曲面壁部に対応形状部が形成されたストラットマウントの一例を示す平面図である。 従来のストラット式サスペンション装置の概略構成の一例を説明する図である。
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るストラット式サスペンション装置(サスペンション装置)の概略構成の一例を示す図であり、符号1はストラット式サスペンション装置を、符号7は車体を、符号10はストラットを示している。
ストラット式サスペンション装置1は、図1に示すように、例えば、ストラット10と、車輪WHを回転可能に軸支するナックル(車輪支持部材)2と、ロアアーム3とを備えていて、ストラット10は、上部が車体7に連結されるとともに、下部がナックル2の上部に連結されていて、ストラット10からの荷重を車体7に伝達するように構成されている。
また、ナックル2の下部は、ロアアーム3の先端側に連結されていて、ロアアーム3の基端側は車体7側に連結されている。
車体7は、例えば、ホイールハウス71と、ホイールハウス71に形成されたストラットタワー72と、上部サイドメンバ76とを備えている。
ストラットタワー72は、ホイールハウス71に対応するストラットハウジング73と、ストラット取付部を構成するストラット取付壁部74とを有し、ストラット取付壁部74は、上方に膨出する球面からなる曲面を備えた構成とされている。
ストラット10は、図2に示すように、例えば、ショックアブソーバ11と、コイルスプリング15と、ストラットマウント20とを備えている。
ショックアブソーバ11は、例えば、シリンダ12と、シリンダから伸び進退自在に構成されたストラットロッド13とを備え、シリンダ12は、下部に形成された取付ブラケット12Aにナックル2に
取り付けられ、ストラットロッド13は、ストラットマウント20を介してストラット取付壁部74に取付けられている。
コイルスプリング15は、上部ブラケット15Aを介してストラットロッド13に連結されるとともに、下部ブラケット15Bを介してシリンダ12に連結されていて、上部ブラケット15Aと下部ブラケット15Bの間を伸張するように配置されており、コイルスプリング15に発生した振動が、ショックアブソーバ11によって緩衝されるように構成されている。
ストラットマウント20は、図3に示すように、例えば、取付壁部21と、ストッパ部材22と、弾性体23と、ベアリング24とを備えており、ストッパ部材22は、有底筒状とされていて、底部中央には、ストラットロッド13が通過可能な貫通孔が形成されている。
また、ストラットロッド13に、上部ブラケット15A、ベアリング24、ストッパ部材22をこの順に嵌挿して、ストラットロッド13の先端に形成されたネジ13Aにナット13Tを装着することにより、ストラットマウント20がストラットロッド13に取付けられている。
取付壁部21は、例えば、高張力鋼板からなり、中央が上方(ストラット取付壁部74側)に向かって膨出する球面壁部21Aと、球面壁部21Aの上部に接続される上面壁部21Bとを備え、上面壁部21Bの中央には、ストッパ部材22を挿入する貫通孔21Hが形成されている。
また、球面壁部21Aには、ストラットマウント20を、ストラット取付壁部74に取付ける取付ボルト(取付部材)Tを挿入する貫通孔21Tが形成されていて、球面壁部21Aの内側(下方側)面には、貫通孔21Tと対応する位置に取付ボルトTを取付けるナット21Sが溶接されている。
ストラット取付壁部74は、図4に示すように、例えば、上方に向かって膨出する球面壁部74Aと、球面壁部74Aの上部から延在し内方が貫通孔74Hとされた円筒壁部74Bとを備えている。
球面壁部74Aには取付ボルトTを装着するための貫通孔74Tが形成されていて、貫通孔74Tとストラットマウント20の取付壁部21に形成された貫通孔21Tとを合わせた状態で取付ボルトTを装着することにより、取付ボルトTがナット21Sと締結されて、ストラット10が、車体7に連結されるようになっている。
また、図4(A)に示すように、球面壁部21Aに形成された取付孔21T及びナット21Sは、例えば、ストラット取付壁部74の貫通孔74Tを通じて装着された取付ボルトTの軸線が、矢印T1、T2、T3で示すような球面壁部21A及び球面壁部74Aの法線方向に配置され、取付ボルトTを、3つの異なる方向からストラットマウント20に取付けられるように構成されている。
また、この実施形態では、例えば、3つの取付ボルトTが、ストラット10の軸線O周りに120°の等間隔かつ先端側がストラット10の軸線Oに対して、それぞれ交差角45°で交差するように構成されている。かかる構成により、球面壁部21Aの接線方向の分力が互いに相殺されるようになっている。
なお、3つの取付ボルトTが装着する場合に、球面壁部21Aに対して、どのように配置するかは、任意に設定可能な事項である。
その結果、図4(C)にしました断面図に示すように、ストラット10の軸線O方向に付加された荷重F0は、球面壁部21Aの法線方向の分力F1と、球面壁部21Aに沿う接線方向の分力F2として、球面壁部21Aに作用し、球面壁部21Aの法線方向の分力F1が荷重F0に比較して小さくなることにより、荷重F0に起因して球面壁部21Aに発生する面外変形を抑制することができる。
以上のように、第1の実施形態に係るストラットマウント20、ストラット10及びストラット式サスペンション装置1によれば、ストラット10が、取付壁部21が球面壁部21Aを有するストラットマウント20を備えていて、ストラット10をストラット取付壁部74に対して複数の異なる方向から取付け可能とされているので、ストラット10からストラットタワー72に付加される荷重が、ストラット取付壁部74の接線方向(ストラット取付壁部に沿う方向)の分力と、法線方向(ストラット取付壁部と直交する方向)の分力に分散されて、ストラット取付壁部74の法線方向の力を低減することができる。
その結果、簡単な構成によって、ストラットの重量及び製造コストの増加、及び車体重量の増加を抑制しつつ、ストラット10から付加される荷重に起因するストラット取付壁部74における面外変形を効率的に低減することができる。
次に、図5、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係るストラットマウント30ついて説明する。
図5は、第2の実施形態に係るストラットマウント30と対応するストラットタワー8を示す図である。また、図6は、ストラットマウント30及び取付構造の一例を示す図であり、図6(A)は平面図を、図6(B)は図6(A)のY−Y断面におけるストラット取付構造を説明する図である。
ストラットマウント30が、第1の実施形態に係るストラットマウント20と異なるのは、ストラットマウント20が略半球形の球面壁部21Aを有していたのに代えて、図5、図6に示すような上部サイドメンバ76に接続されたストラットタワー8のストラット取付壁部80と対応する取付壁部31を備えている点である。その他は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
ストラットタワー8は、ストラット取付壁部80を備えており、ストラット取付壁部80は、例えば、上方に膨出し曲面壁部81と、曲面壁部81と上部サイドメンバ76とを接続する接続壁部82とを有している。また、ストラット取付壁部80には、貫通孔80Hが形成されている。
曲面壁部81は、上部中央側の曲率が周縁部から漸次縮小して上部中央側が球面よりも緩やかな曲面に形成されていて、曲面壁部81は、貫通孔80Hの中心を含む縦断面の曲線形状により接続壁部82と接続されている。
接続壁部82は、上部サイドメンバ76側に向かって延在し、長手方向と直交する断面は、曲面壁部81との接続部分とされていて、曲面壁部81は、接続壁部82を介して上部サイドメンバ76と緩やかに接続されている。
また、ストラット取付壁部80には、3つの貫通孔80Tが形成されていて、3つの貫通孔80Tのうち、1つは接続壁部82の車体の長さ方向におけるストラット10の軸線Oと同位置に形成され、残りの2つの貫通孔80Tは、接続壁部82上の貫通孔80Tを起点として、ストラット10の軸線O周りに、それぞれ左右120°の位置に形成されている。
取付壁部31は、例えば、高張力鋼板からなり、上方(車体7側)に向かって膨出する曲面壁部31Aと、曲面壁部31Aの最大幅部を接続壁部82に沿って延在して、曲面壁部31Aの端部で垂下させた上面壁部31Bとを備えており、上面壁部31Bの幅方向中央には、ひとつの貫通孔31Tが形成されている。
また、曲面壁部31Aには、ストラットマウント30を、ストラット取付壁部80に取付ける取付ボルトT等の取付部材を装入するための3つの貫通孔31Tが形成されている。また、曲面壁部31Aの内側面には、3つの貫通孔31Tと対応する位置に、それぞれ取付ボルトTが装着されるための、図示しないナットが溶接されている。
そして、ストラットマウント30の貫通孔31Tと、ストラット取付壁部80の貫通孔80Tとを合わせて、取付ボルトTを装着することにより、ストラット10を、ストラット取付壁部80に取付けるようになっている。
なお、図6に示した二点鎖線は、ストラットマウント30と車体7との取付け構造を示すための車体7を示している。
かかる構成により、曲面壁部81に形成された2つの貫通孔80Tには、曲面壁部81の面と直交し、ストラット10の軸線Oと交差する方向に向かう取付ボルトTが装着され、接続壁部82の上部に位置する1つの貫通孔80Tには、ストラット10の軸線Oに沿う方向の取付ボルトTが挿通される。
第2の実施形態に係るストラットマウント30によれば、取付壁部31が曲面壁部31Aを備えているので、曲面壁部31Aからストラット取付壁部80に伝達する際に、ストラット10からの荷重を異なる方向からストラット取付壁部80に付加することにより、ストラット取付壁部80の法線方向の分力が低減されて、曲面壁部81の面外変形が抑制されル。
また、曲面壁部81の接線方向の分力については、車体長さ方向で相殺することができる。
また、接続壁部82に対する取付ボルトTは、上面から取り付けられるのでストラット85を容易かつ効率的に取付けることができる。
次に、図7、図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係るストラットマウント35について説明する。
図7は、第3の実施形態に係るストラットマウント35と対応するストラットタワー8Aを示す図であり、図8は、ストラットマウント35及び取付構造の一例を示す図であり、図8(A)は平面図を、図8(B)は図8(A)において、Z−Z矢視したストラットマウント35を示す図である。
ストラットマウント35が、第1の実施形態に係るストラットマウント20と異なるのは、ストラットマウント20が略半球形の球面壁部21Aを有していたのに代えて、ストラットマウント35が六角錐壁部36を備え、六角錐壁部36が、ストラットタワー8Aが備えた六角錐壁部(ストラット取付壁部)83と対応している点である。その他は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
ストラットタワー8Aは、六角錐壁部83を備え、六角錐壁部83は、貫通孔83Tが形成された傾斜面と、貫通孔83Tが形成されていない傾斜面とが交互に配置され、頂部には貫通孔83Hが形成されている。
六角錐壁部36は、例えば、高張力鋼板からなり、図8(A)、図8(B)に示すように、貫通孔36Tが形成された傾斜面36Aと、傾斜面36Aと交互に形成され貫通孔36Tが形成されていない傾斜面36Bとを、それぞれ3つずつ備えている。
また、六角錐壁部36の上部には貫通孔36Hが形成されていて、貫通孔36Hには、ストッパ部材22及びストラットのロッド13が挿通可能とされている。
貫通孔36Tは、平面視、ストラット10の軸線Oの周りに120°間隔で配置されている。ストラットマウント35は、貫通孔36Tと、ストラット取付壁部83の貫通孔83Tを対応させて、取付ボルトTにより取り付けられるようになっている。
このとき、取付ボルトTの軸線は、六角錐壁部36の傾斜面36Aと直交して配置されるようになっている。
第3の実施形態に係るストラットマウント35によれば、取付壁部である六角錐壁部36が、平面の集合により形成されるので、六角錐壁部36を容易に加工することができる。
また、ストラットマウント35を、容易かつ効率的に、六角錐壁部83に取付けることができる。
なお、六角錐に代えて、辺の数が6つではない多角錘(各側面の形状、大きさが相違する場合、母線が異なる非対称な多角錐を含む)を用いて取付壁部を構成してもよい。
次に、図9、図10を参照して、本発明の第4の実施形態に係るストラットマウント37について説明する。
図9は、第4の実施形態に係るストラットマウント37と対応するストラットタワー8Bを示す図である。また、図10は、ストラットマウント37及び取付構造の一例を示す図であり、図10(A)は平面図を、図10(B)は図10(A)において、V−V矢視したストラットマウント37の要部詳細を示す図である。
ストラットマウント37が、ストラットマウント20と異なるのは、球面壁部21Aに代えて、図10(A)、図10(B)に示すように、球面壁部38に凹部38Aが形成され、上部に貫通孔38Hが形成された取付壁部を備えている点である。
また、球面壁部38は、凹部38Aの中央に貫通孔38Tが形成されていて、貫通孔38Tの内側面にはナット38Sが配置されている。
また、ストラットタワー8Bは球面壁部85を備え、球面壁部85には、図10(B)に示すように、凹部38Aと対応し凹部38Aの底部と当接する底壁部を有する凹部85Aが形成され、凹部86Aの中央には貫通孔86Tが形成されている。また、球面壁部85の上部には、貫通孔86Hが形成されている。その他は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第4の実施形態に係るストラットマウント37によれば、球面壁部38に凹部38Aが形成されているので、ストラット取付壁部85が凹部85Aの内側面の凸部と当接することで力の伝達領域を容易に制御することができ、その結果、ストラット取付壁部85に発生する面外変形を抑制することができる。
また、球面壁部38の凹部38Aと、ストラット取付壁部85の凹部85Aを係合させることにより、ストラットマウント37をストラットタワー8Bに容易かつ効率的に取付けることができる。
次に、図11、図12を参照して、本発明の第5の実施形態に係るストラットマウント39について説明する。
図11は、第5の実施形態に係るストラットマウント39の取付壁部の概略構成を示す図であり、図12は、ストラットマウント39及び取付構造の一例を示す図を示している。
ストラットマウント39が、ストラットマウント20と異なるのは、球面壁部21Aに代えて、図11に示すように、略円錐台形状とされた円錐台壁部40を備えている点である。
円錐台壁部40は、例えば、平面視ストラット10の軸線Oの周りに120°間隔に、取付部材を装着する3つの貫通孔40Tが形成され、上部に貫通孔40Hが形成されている。
また、図12に示すように、ストラットタワー8Cのストラット取付壁部87に取付けられた場合に、取付ボルトTが、円錐台壁部40に対して直交する方向に配列されるようになっている。
第5の実施形態に係るストラットマウント39によれば、円錐台壁部40を備えているので、取付壁部の加工、製造が容易であり、ストラットマウント39を、ストラットタワー8Cに容易かつ効率的に取付けることができる。
次に、図13を参照して、本発明の第6の実施形態に係るストラットマウント41について説明する。
図13は、第6の実施形態に係るストラットマウント41がストラット取付壁部88に取付けられた状態の概略構成を示す図である。
ストラットマウント41は、例えば、図13に示すように、一部異形とされた対応形状付球面壁部42を備えていて、対応形状付球面壁部42は、略球面からなる球面壁部42Aと、例えば、車両組立工程において装着されるオイルリザーブタンク(車両装備品)Rとの干渉を避けるために形成された対応形状部42Kとを有する構成とされている。
また、対応形状付球面壁部42には、貫通孔42Hと、貫通孔42Tが形成されている。その他は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
第6の実施形態に係るストラットマウント41によれば、対応形状付球面壁部42が対応形状部42Kを備えていることにより、車体に形成された凹凸及び車両装備品との干渉を抑制しつつストラット取付壁部88に発生する面外変形を、効率的に抑制することができる。
次に、図14を参照して、本発明の第7の実施形態に係るストラットマウント43について説明する。
図14は、第7の実施形態に係るストラットマウント43がストラット取付壁部89に取付けられた状態の概略構成を示す図である。
ストラットマウント43は、例えば、図14に示すように、一部異形とされ上部サイドメンバ76との接続壁部を有するストラット取付壁部89と対応する対応形状付球面壁部44を備えていて、対応形状付球面壁部44は、略球面からなる球面壁部42Aと、例えば、車両組立工程において装着されるオイルリザーブタンク(車両装備品)Rとの干渉を避けるために形成された対応形状部42Kと、接続壁部42Bとを有する構成とされている。
また、対応形状付球面壁部44には、貫通孔44Hと、貫通孔44Tが形成されている。
第7の実施形態に係るストラットマウント43によれば、対応形状付球面壁部44が対応形状部42K及び接続壁部42Bを備えていることにより、車体に形成された凹凸及び車両装備品との干渉を抑制しつつストラット取付壁部89に発生する面外変形を、効率的に抑制することができる。
なお、第6、第7の実施形態では、略球面からなる球面壁部42Aと、対応形状部42Kとを有する対応形状付球面壁部42、44について説明したが、球面壁部42Aに代えて、曲面を備えた取付壁部、多角錐や円錐台からなる取付壁部に適用してもよいことは、いうまでもない。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、ストラット10が、ストラット式サスペンション装置1に適用される場合について説明したが、例えば、ダブルウィッシュボーン等の他の形式のサスペンション装置に対しても任意に適用することができる。
また、例えば、前部車体構造、後部車体構造に係るストラットタワーのいずれに適用するか、ストラットを操舵装置、駆動軸と接続されるかどうかは、任意に設定することができる。
また、上記の実施形態においては、取付部材が取付ボルトTである場合について説明したが、スタッドボルトやせん断キー等を取付部材として用いてもよい。また、用いる取付部材の数、位置は、任意に設定することができる。
また、球面壁部、曲面壁部、平坦部、多角錘等を、任意に組み合わせた構成としてもよい。
また、上記の実施形態においては、ストラット10を支持する取付ボルトTが、ストラット取付壁部の法線方向に配置(略垂直方向に取付ける取付ボルトTを除く)されて、異なる方向から、ストラット10を取付ける場合について説明したが、取付ボルトTの方向や、ストラット10の軸線Oと交差させるかどうか、ストラットの軸線Oとの交差角度をどうするか等は任意に設定してもよい。
また、上記実施の形態においては、取付壁部21、31、36、38、40、42、44が、高張力鋼板により形成されている場合について説明したが、取付壁部21、31、36、38、40、42、44を、例えば、高張力鋼以外の鋼板、マグネシウム(合金を含む)、アルミニウム(合金を含む)、カーボン樹脂、FRP等とするかどうかは、任意に選択してもよいし、かかる場合に、それぞれの材料に適したプレス加工以外の任意の加工方法を選択してもよい。
この発明に係るストラットマウント、ストラット、サスペンション装置によれば、ストラットから車体に伝達される荷重に起因してストラット取付壁部に発生する面外変形を抑制することができるので、産業上利用可能である。
O 軸線
T 取付ボルト(取付部材)
1 ストラット式サスペンション装置(サスペンション装置)
7 車体
10 ストラット
20、30、35、37、39、41、43 ストラットマウント
21、31 取付壁部
21A、38、42A 球面壁部
31A、81 曲面壁部
36 六角錐壁部(取付壁部)
40 円錐台壁部(取付壁部)
42、44 対応形状付球面壁部(取付壁部)
42K 対応形状部
72、8、8A、8B、8C ストラットタワー
80、83、85、87、88、89 ストラット取付壁部

Claims (6)

  1. 車輪を軸支する車輪支持部材を支持するストラットを、車体に取付けるストラットマウントであって、
    前記車体の左右部分に配置されたストラットタワーに形成され、前記ストラットを取付けるストラット取付壁部に対して、複数の取付部材が配置され、該取付部材の先端側が前記ストラットの軸線に向かうとともに、該取付部材の延長線が前記ストラットの軸線と45°以上90°未満の交差角度で交差するように、前記取付部材を複数の異なる方向から取付け可能に構成された前記取付壁部を備えることを特徴とするストラットマウント。
  2. 請求項1に記載のストラットマウントであって、
    前記取付壁部は、
    前記複数の取付部材がストラットの軸線周りに等間隔に配置され、前記複数の取付部材の延長線と前記ストラットの軸線との交差角度が互いに等しいことを特徴とするストラットマウント。
  3. 請求項1又は2に記載のストラットマウントであって、
    前記取付壁部は、
    球面、多角錐面、又は円錐面壁部を備えることを特徴とするストラットマウント。
  4. 前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のストラットマウントであって、
    前記取付壁部は、
    前記車体又は車両装備品と対応して形成された対応形状部を有することを特徴とするストラットマウント。
  5. 車輪を軸支する車輪支持部材を支持するストラットであって、
    前記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のストラットマウントを備えることを特徴とするストラット。
  6. 請求項5に記載のストラットを備えることを特徴とするサスペンション装置。
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